本当はこの旅ブログのタイトルを「サラワク奥地ジャングル踏破の旅」としたかったんだけど、残念ながら雨で全うできなかったし、ちょっと遠慮したんです。だから「クラビット高原歩き旅」でいいんです。

ま、でも無理してたら今頃どうにかなってたかも知れないし、これで良いのだ、、、と悔しいけれども納得している我々団塊ひねくれシニアです。



DAY1

さて、初日はKLIAからサラワクのミリへ。プロローグにも書きましたが、今回はマリンドエアのB737-800でした。これって意外といいですね。私はこれまでボルネオには三度渡っているのですが、すべてエアアジアだったんです。フライト時間がたいしたことないからって我慢してたけど、レッグスペースは狭いし、預け荷物は有料だし、あんまりいいことないですよね。マリンドのチケット取れればこっちの方がずっといいなぁなんて思ってしまいました。(でも残念、帰りはエアアジアでした)

だけど、ミリって意外に大きくてきれいな町ですね。以前マレー語のクラスメートの某女史が、油田開発の仕事に携わるご主人とずっとミリに住んでたって言ってたな。辺鄙なところだろうと想像してたけど、こんなに大きな町だったんだね。

ボルネオって、根拠ないですけどなにか面白そう。。サバにはキナバル山があるし、ここサラワクには手つかずのジャングルや少数民族の里がある。こういうのって、やけに興味そそるんですよね。

でも今回の我々の初日はミリに一泊するだけ。他になんのミッションもなし。宿は、いや、宿もエアチケットも今回の旅のガイドの手配もなにもかも、リーダーのピーターに負んぶに抱っこ、まったくお気楽な参加者その1ですよ。ピーター、ホントに世話かけたよね、ありがとう。

で、ミリの宿はここマイホームステイ(My Homestay)。市中心部にあって、特にチョイ悪オヤジの夜遊びには超便利。考えてくれてるよ、まったく。それでいて宿代はチョ安ときてるからね。言うことなしだよ。

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宿の入り口は↓ココ。ガラスのドアにトリップアドバイザーとかブッキングコムとかのシールがベタベタ貼ってあって、漢字で「民宿」と書いてある。でもコレって日本語の民宿じゃぁないよね、多分コレ、中国語で意味は安宿(Inn)って言う意味だと思う。

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部屋は狭いながらも四人部屋、スマトラのパダンと同じ、バンクベッド(二段ベッド)が二台の四人部屋。ちなみにこれで一部屋99リンギ、三人の朝食込みって安すぎだよね。

暗黙のルールで身体のサイズがあとの二人より小型のオレがベッドの上段なんだけど、でもこれって好きじゃない。なぜって、夜のトイレが近いから梯子を昇ったり降りたりが大変だし、寝返りを頻繁に打ってベッドギシギシ言わせると下段のピーターにとっても気の毒なのだ。だからかも知れないけど、ピーターは朝いちばん遅くまで寝てる。あんなに良く眠れるもんだと感心するけど、これってホントはオレのせいかも?

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ま、そんなことはどうでもいいけど、メシ喰いに行こうぜと外に出る面々。。

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通りに出てすぐには、カフェもバーもマッサージ屋さんも軒を連ねていて、なんと便利なところだこと。。

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ほら、すぐに見つかった。ミン・カフェ(Ming Cafe)と言う、いわゆるどこの観光地にもあるインターナショナルなカフェバー。

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↓とりあえず、明日からの三人の奮闘を期して、Cheers !

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ほどなく店はほぼ満席になりましたね。でもいつも思いますけど、なぜこういうインターナショナルなカフェバーの客って、ウエスタナーだけなんです? どこの店に行っても日本人とかにはほとんど出会ったことがないんですけど。。

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7時までだと言うハッピィアワーのうちにそれぞれビールを飲めるだけ飲んで、クリスビィポークとかピザとかいろいろたらふく食って、またビールを飲んでそして最後はコレ、イエガーマイスター、そうドイツのハーブリキュール(養命酒)なんだそう。オレは今まで飲んだことがなかったんだけど、シーシーが飲め飲めって盛んに勧めるものだから、ワンショット、そしてツーショットと行ってみましたよ。(いや3杯か4杯飲んだかも)

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え、これ日本の養命酒とほぼ同じ味だね。でもコレ、ストレートで飲むより何かで割って飲んだ方が好きかも、って言ったら、なんとイエガーのそんな飲み方、世界中で流行っているんだってさ。それからシーシーにひとしきりドイツのこと自慢され、聞かされて、ハイハイ、ちゃんと聞いてましたよ。。だけど既にほろほろだったからほとんど憶えてないけどね。(*´ω`)┛

まだ明るいうちに入った筈なのにいつのまにか9時も過ぎてしまって、さぁ、次はどうしようか?って、、なに決まってんじゃん。マッサージだっべよ。。

おっ、そうだね、行こ行こって即決。宿までの帰り道にあるタイマッサージ屋さんに立ち寄って、オイラはトラディショナルなドライマッサージ、彼らはいつものぬるぬるオイルマッサージ、その後、またカフェでコーヒー飲んで、明日からの旅のこととか、いろいろ話して、そんでもって宿に帰って大人しく寝ましたです、ハイ。。



DAY2

翌DAY2はミリからバリオまでの移動日。ミリの空港で体重計に乗れと言われ、突き出たお腹をもっと膨らませてフザケ顔するシーシー。(笑) これ、小型飛行機だから荷物だけでなく乗客の体重も計るんですよ。

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バリオまでの飛行機はコレ↓、MASwing(マレーシア航空の子会社)のツインオッター機。カナダのボンバルディア社の高翼の双発ターボプロップ小型機で乗客は19人乗り。特に高翼機なので下方視界は抜群だ。

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STOL(短距離離着陸)性に優れ、エンジン全開で離陸滑走を始めたと思う間もなく離陸。このツインオッター便、ミリとバリオの間は毎日2便運航されているが、バリオ空港はVFR(有視界飛行)専用なので悪天の場合は欠航となるそうな。

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それにしても高高度を飛ぶジェット便と異なり、2000~2500m程度の低高度を飛ぶので下界の見晴らしは素晴らしい。

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↓これは今ブログのトップに据えてる写真だが、うねうねと幾重にも曲がったジャングルリバーがなんとも芸術的だ。

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機内はフリーシーティング(自由席)。19人乗りなので、満席かなと思ったら意外にもこんなにガラガラ。我々以外は皆さんローカルの方のようで乗り慣れていらっしゃる。

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操縦席との境のドアもなくオープンなので、パイロットの操縦操作も丸見えで実に興味深い。

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いよいよ本格的なボルネオ奥地のジャングルかな。。

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下界は雨のようだが、こうやって上空から眺めると山肌を覆う雨も幻想的で美しい。

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おっ、山の稜線がこんなに近くに見えるなんて、ぎりぎりの山越え飛行がスリル満点でチョー面白い。

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飛行方向左側に見えるのは、垂直に切り立った岩山登りで有名なバツ・ラウイ(Batu Lawi)のツインピークスだ。

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ミリを離陸後、約1時間、もうバリオに着いたようだが、こんなジャングルの奥地に結構開けた村があるもんだ。

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STOL(短距離離着陸)機のツインオッターならではのあっという間のランディング。

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預け荷物もほらこんな簡単に受け取れるんだね。

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ツインオッター機の前でシーシーと少年のようにはしゃぎながら記念撮影。

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こっちはもっと幼いぞ。ピーターって、いつかもそうだったけど、なんにでも乗りたがる。パイロットが降りた操縦席にちゃっかりと座ってこのご機嫌ポーズ。

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これがバリオ空港ターミナルの表玄関っつうか、ど田舎飛行場の待合所って感じだけど、これでも立派なもんだよね。。あれこんなところにも一応コントロールタワー? いやこれはそうではなくて、パイロットとの無線交信のための単なるレディオなんだろうけどね。

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↓ほどなく、今夜からお世話になる宿(アユ・ホームステイ)のオーナーのスコットが迎えにきてくれた。

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↑あれ、いやに愛想のよいおっさんがひとりくっついてるな。この人、誰だ?と思っていたら、車の中で彼が自分で自己紹介してくれた。オーストラリアから来ているジョンさんだそうだ。同年代かな、この人? いや、でも良く喋る人だこと。。人恋しかったのかなこの人。何日か前にバリオに一人できて同じ宿に泊まってるんだってさ。

でもこのバリオって、道路は細いながらも一応簡易舗装されてるし、立派なもんだよ。行き道、スコットが小学校が二つと中学校が一つあるって説明してくれたけど、それだけ子供も大勢いるってことなんだね。

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さぁ、着いた。ここが今夜(DAY2)から3日間(DAY5の朝まで)お世話になる、NGIMAT AYU'S HOME STAYだ。スコットの母君だと言う老婦人がニコニコ顔で出迎えてくれた。

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宿は、もう何年も前にバリオに観光客を呼び込もうと村全体が動き始めた時、以前からあったロングハウスを改築したものだそうだ。↓これは改築直後の建物全景。

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そして↓これが年月を経た現在の姿。

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かつては伝統的なロングハウス(Rumah Panjang)だったそうだが、全面改築後の今は、中に入ってみると、なかなかきれい。以前から伝統のロングハウスにホームステイするのが夢だった私としてはちと不満なのだが、こりゃ仕方がない。眼を瞑って往時を偲ぶことにしようと思ったわけです。

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ほら、見て下さい。往時のロングハウスが十分偲べるじゃありませんか。

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部屋の割り振りは、一人一部屋ずつと贅沢三昧。部屋にはシングルベッドが二つ、バスは共用。え、シーシーの部屋だけバスルーム付きってなんで?(多分一番のシニアだと思われた?)

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長い中廊下の外側には外廊下と広いバルコニー。いやぁ、いいですなぁ。

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辺りはなんにもないけれど、三食付きだし、心配ない。今日は曇りでどんよりしてる、いやまもなく雨が降りそうな気配だけど、目の前は田圃、遠くには山。気温はちょっと肌寒い感じなんで多分20数度だろう。こりゃ久々に夜もぐっすり眠れるかもな。。

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ランチをどうぞって。スコットが呼びに来た。おーおーこりゃ凄い。立派なダイニングテーブルだワイ。テーブルではオーストラリアの人懐っこいお喋りジョンが待っててくれていた。

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ランチのメニューは、バリオライスに山菜の煮物が二種、それにワイルドボー(Wild Boar=猪)の甘辛煮、そして野菜たっぷりのスープのランチ。。コレ全部凄く旨い。これホント。

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ジョンのお喋りに負けじとシーシーもピーターも喋りまくり。そんな中、オイラは時々応戦しながらひたすら喰いまくり、スープ飲みまくり、そしてデザートの自家製パイナップルとパパイヤ喰いまくりなのじゃ。

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そのうち、どこから現れたのか、ニュージーランドから来たという爺さんが一人参戦して、え、この人は誰?なんだかよく知らないけど、本人の弁によればここが気に入ってどこかに棲みついているらしい。しかし、なんでこんなウエスタナーばっかなの?

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ランチの後で、なんにもすることないから村を散策でもしようやと、雨上がりを待って外に出てきた団塊オヤジ三人組。"しかしホントになんにもないところだなやぁー"。(これシーシーのドイツ語田舎弁)

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"おほ、ここが村の中心部だっぺ。左側、ホレ、あそこが村のマーケットプレース、それに、ホレ、あそこがeBARIO(なんか村のテレコムセンターみたいなところ)だべ?"(これピーターのスイス田舎弁←独語、仏語、伊語&ロマンシュ語のMixture←これまったくの嘘)

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"お、なんだY2Kって?2000年に開店したのがの?ここが村で唯一のミニマーケットだべ。"(これはオイラの真正山形弁だす)

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"あれ、この人、宿のオーナーのスコットさんじゃん。今頃なんでこんなところでビール飲んでんの?"とシーシー。"いやぁ、見られてしまったっすね?いや実はここが村で唯一のカフェバーなんすよ。毎日今頃ここに集まってビール飲んで、いや、楽しいっすよ。ささっ、皆さんもご一緒にどうぞ、どうぞ"とはスコットさんの弁。

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よく見ると、あれ、なんだジョンもいる。その他、なんだが地元の人だか観光客だかわからない方もいるけど、誘われたら絶対断らないのが我々の主義なんで、まだ日も高いのに喜んで参戦したひねくれトリオです。

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またまた、しょもない四方山話に花咲かせ、喋りまくり、缶ビール飲みまくるうちいつしかとっぷりと日も暮れ、気が付いたら夕飯の時刻。スコットに促され、宿に帰ることにしたのだが、フト隣を覗くとそこはプールバー。そしてなんと奥にはカラオケ設備もありましたよ。。驚きましたね。こんなところにカフェバーや、プールバーやカラオケがある。なるほどここが気に入って棲みつくウエスタナーの爺さんもいるわけだよ。

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Y2Kを後にして、暗い夜道を歩いて帰るのはしんどいなぁと話していたら、スコットが、"さぁ乗って乗って、って。。""え、大丈夫なの?"などと余計なことを言うものがいるハズもなく、彼のピックアップトラックの座席と荷台にはこれでもかとぎっしりと人が乗り込み、それぞれの家路に着くのでありました。

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宿に帰るとまもなく、夕飯の時間です。あんまり腹も空いてないなぁなんて思いながらも喜び勇んでダイニングルームに参集した我々です。

一同テーブルに着くと、宿の主人のスコットがお祈り始め、一同、一応真剣な面持ちでそれに従うフリしてました。。お祈りも終わり、さぁ、いただきましょうとなったのだが、その前に・・・とスコットの説明アリ。。

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↑これ、スコットが、我々を歓迎するために、今日午後、特別にジャングルから採ってきたと言う新鮮食材だそうな。え、どれどれ、と一同、覗いてみたら、な、な、なんとギョギョギョのギョだよ。

一番右の皿がそれだけど、正直言ってこの種の料理は万人に好まれるものではないだろうと思うので、少々ボカシを入れました。でも興味のある方には通常画像を用意していますので、どうぞクリックしてご覧になって下さい。でもこの類に弱い方は絶対スルーして下さいね。
(GRUBS←ここクリックすると通常画像が開きます)

ま、テレビの世界秘境番組でも良くみるシーンだけど、まさかこんなところで試されるとは思ってもいなかった我々一同、少々ギョっとはしたものの、そこはそれ、皆いっぱしのひねくれオヤジたちなんで、いやーん、食べられないですぅー、なんて口が裂けても言えないのだ。

ピーターが、一番年上のイケサンからお先にどうぞって言うから、いやいやピーターがリーダーだし、メインゲストなんだから、ピーターから先に食べなきゃだめだよと言い返したら、顔引きつらせて頬ぴくびくさせながらもぐもぐしてたっけ。(笑)

旨いかって聞いたら、"う、う、う・ま・い"だと。なぁに言ってるだか、こんなもん旨いわけねえっべよ。(ここは会津弁でどうぞ) ピーター曰く、ささっ、イケサンもシーシーも食べて食べてって、要らぬことにせかすことせかすこと。。

わぁったよ、喰えばいいんだろ、喰えば・・・・と半ばやけっぱちでスプーンでほんの少々取り分けるオレ。すると、ピーター、大匙で、もっともっと喰わなきゃって、余計なことに、オレのライスの上にたっぷりと乗せてくれちゃってさ、、、お陰でなんつーか、中華丼ならぬ幼虫丼みたいになっちゃってね。。

それを見ていた隣のシーシー、やっぱりオレも食わなきゃいかんのかって顔で、ちょこっとだけ取り分けてる。おいおいそりゃないだろ、もっと喰え喰えって大匙で山盛りてんこ盛りに幼虫丼作ってあげたオレ、とっても優しいひねくれ団塊なのでした。

宿のスコットには悪いけど、これはっきり言って美味しくない。もしから揚げ粉まぶして、カリカリに油ででも揚げていたらクリスピーでそれなりに旨かったかもしれないが、なんせ、ほろ苦いジャングルシュート(何かの若木)と一緒にさっと煮込んだだけのものだから、素材そのままの食感と食味で、こりゃなんつーか、なにが苦いのかなんなのか、もう結構でぇーすって感じ。そんでもって、虫たちの皮が意外に硬くていつまでも口の中に残るもんだからはっきり言って気持ち悪いのなんのって。。

オレ、こんなところに住めないって思ったけど、そんなこと口にしたら後の二人に舐められるから、フン、こんなもんへっちゃらだぜぇって顔してた。まっ、あの二人も似たようなもんだと思うけどね。

その証拠に、その後、さっきY2Kで買った↓ハンキィバニスター(ウィスキー)で口を漱ぐようにして飲んでたからね、二人とも。(笑)

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いやまったく、ここでこんな経験するとは思わなかったけど、ま、考えてみれば貴重な経験だったかも。。こんなの独りじゃ絶対ありえないもんな。。かくしてDAY2の夜もゆっくりと更けゆくのでありました。

ではまた。。(DAY3&DAY4に続く)






みなさん、こんばんは。

予て予告のとおり、今回から小分けしてボルネオ島の高原歩き旅を綴ります。我々国境なき団塊シニア三人組の顔触れは、リーダーのピーター(スイス出身)、いかにもちょい悪オヤジ風のシルフィウス(ドイツ出身、ニックネームはシーシー)、それにひねくれ団塊の私の三人組で前回と同じです。

今回は、前回スマトラバイク旅から約4か月、リーダー兼旅企画担当のピーターが満を持した旅なので、そんじょそこらの平凡な観光旅行とはまるで違う旅の筈。なので私も、相当覚悟や準備をして参加した訳です。

それにしても、事前にピーターがメールで送ってくれた旅程表を一読した私は、正直言って一抹の不安を感じました。体力・気力が十分な若者時代ならいざ知らず、我々とっくの昔に若者を卒業したジジイに近いオヤジたちにこんなチャレンジが果たしてできるのだろうかって。。。

しかし、売られたケンカは買わなきゃいかん。ビビッて尻込みしたら日本男子(男爺)の恥だ。あの二人もかなりのひねくれ者だが、ことひねくれ度合いにかけちゃ、オレの方が一枚上手のハズ。前回に増して波乱万丈の旅の気配はするものの、こんなことが三度の飯より好きな私としては、辞退するなら死んだがましと二つ返事で受けた訳です。

で、その結果ですが、正直言うと、今、風邪でダウンしています。咳も鼻水も止まらないし、喉がぜぇぜぇ言ってるし、頭も痛いし、身体も熱っぽくて怠いし。。実はこの風邪、旅の途中で引いたようなんですよ。

昨日出席したマレー語クラスのとある女性から、え、熱帯のジャングルで変な病気もらって来たんじゃないの?なんていやな顔されましたけど、ま、それはないと思うんですけどね。ちょっと油断してたら風邪ひいたんですね。最初は大したことはないと思ってたんだけど、私も弱くなりましたね。だんだん酷くなってきて、もちろん医者もいないし薬屋もない奥地の村で、村人が何より大事にしている貴重な薬を分けてもらって飲んだりしてね、そしたら少し良くなって、なんとか無事に歩いて帰って来れたんだけど、KLの我が家に辿り着いた途端にぶり返してしまったなんて、情けなくってまったく涙が出るよ。

なんて、、実はこれ、今日は本編ブログ書かない(書けない)ことの言い訳なんです。すみません、そんなわけで、今回は、以下旅の概要だけ紹介してお茶濁しのプロローグとさせて下さい。



DAY1
 先ず、旅の初日はKLIAからマリンドエア(Malindo Air)でサラワク州のミリに飛びます。約2時間の旅です。

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サラワク州のミリへはエアアジアもMASも飛んでいるのですが、チケットが取れればマリンドのB-737-800が快適です。レッグスペースは比較的ゆったりしているし、↓のように機内エンターテインメントも充実しています。

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初日はミリ泊まりです。ミリは大きな町ですから、居酒屋もバーも不自由なしでしょう。おそらくビールをしこたま飲み、最後はマッサージとお定まりのコースでしょう。

DAY2 - DAY4
 二日目はミリからバリオにMASwingの小型飛行機で飛びます。陸路もあるらしいのですが、450km以上もの悪路を14- 5時間もかけて走るオプションは端から除外です。

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サラワクの奥地にクラビット高原と言う、標高1000mほどの高原地帯があり、多くの少数民族の村落が散在しています。その中心地であるバリオは飛行場を含むインフラが比較的よく整備されていて近年欧米からの観光客も増えているそうです。

DAY2-DAY4はこのバリオにホームステイして、DAY5から始まる本格的ジャングル踏破の旅の足慣らしです。

DAY5 - DAY7
 五日目からはいよいよ今回旅のクライマックス、真正ジャングル踏破の旅です。村のガイドを雇い、バリオからパ・ルンガン村を経由し、ジャングルの避難小屋などに寝泊まりしながらいくつもの低山やジャングルリバーを超え、インドネシアとの国境線を2度もクロスして、バ・カラランという国境近くの村まで約60-70kmを歩く旅です。

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DAY8
 バカラランの飛行場からMASwingの小型機でミリに飛び、ミリでエアアジア機に乗り換えてKLIA2に戻ります。

以上が今回旅のプロローグ、というか計画の概要です。こう書いている最中にも鼻水がズルズル垂れてきて、咳も止まらない。なんかまた熱が出てきたような気もするし、誰かが言うようになんか変な菌でも貰って来たんじゃなかろうか、、などとちょっこし心配になってきたひねくれ団塊です。

で、今回の旅の結果ですが、、、、、、、、、、え、結果を先に書くなって、ですか?それもそうですよね。でも、今回は先に結果を書いておかないとなんか後ろめたい気がするんです。実は、真正ジャングル踏破の旅を開始したDAY5の夜から雨が本格的に降り出して、翌DAY6も一日中、雨が止まず、熱帯雨林を幾重にも流れるジャングルリバーが増水して越えられないと判断したガイドの決心で、バ・カラランまでのジャングル踏破の旅を中止し、実は泣く泣くパ・ルンガンの村から引き返して来たのです。

もちろんこれは私の風邪っぴきとは関係ないですよ。だってまだその時(中止の決心をした時)は、私の風邪は大したことはなく、誰にも何も言っていなかったのだから。。でも、あのまま雨の中を強行していたらと思うと、今考えたらぞっとしますけどね。

でも、途中で引き返してきたとは言え、我々国境なき団塊シニアのハチャメチャ旅の話は尽きないものがありますしね、まぁ、次回以降の本編ブログを是非お楽しみに。。

ではまた。。

みなさん、こんにちは。

本記事をアップする予定の3月29日、実は私は旅行中で自宅にはおりません。インターネットも携帯電話も繋がらないであろうボルネオ島の真正ジャングルの中を一日中彷徨い歩いているだろうと思います。(このブログは予約投稿しています)

そうです、またあの国境なきひねくれオヤジ軍団の冒険旅行です。軍団と言ってもたった3人だけなのですが、いずれ劣らぬひねくれ者で、どこからどう見ても見紛うことなきオヤジ、いやジジィのくせに、なぜか気だけは少年のように若いのです。

今回は、ボルネオ島中央奥地の少数民族を訪ねて歩く7泊8日ジャングル踏破の旅です。サラワク州のミリから小型飛行機で高原の村バリオに入り、そこからインドネシアとの国境の村まで真正ジャングルを歩く計画です。ちょっと大袈裟ですが、無事に生還することができれば、スマトラ島バイク旅に続くシリーズ第2弾の旅ブログを綴る予定です。



さて本題ですが、今日はスズキ、コシナガマグロ、スマ及びサワラ×2の5種を紹介します。

トップバッターはこれ↓です。

イカン・シャカップ(Ikan Siakap)
日本名:なし(英名:Barramundi、マレー名:Sikap putih/Sikap hitamシャカップ・プティ/シャカップ・ヒタム)

実はこの魚、日本のヒラスズキと体形が似ているので私は便宜上スズキと呼んでいる。いや私だけでなく、当地の日系スーパーの魚屋さんなどでもローカルスズキなどの名で売られているが、正確に言えばスズキではない。どちらかと言うと、日本名アカメの近種だと思うのだが、スズキの方が万人に親しみやすいので私もそう呼んでいる。

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↑は、一年を通じてどこの市場でも魚屋さんでも豊富に見かけるシャカップ・プティ(プティはマレー語で白)。体色が明るい銀灰色で尾鰭が黒、頭部に比して体高が高く側偏しているのが特徴。魚体長は35-80cm超。この種は目が小さく光を当てると赤く光る。鮮度の識別は鮮紅色に近い鰓の色と体表のぬめりと輝き。価格はキロ12-18リンギ程度で安定している。ただ3キロ超の大型は25リンギを超えることもある。日本のスズキは河口や汽水域に棲むことが多いが、このシャカップは海流が洗う外洋に面した荒磯から沖合に多い。なので日本のスズキのような泥臭さは一切なく、刺身でも焼きでも美味。特に刺身は身質はやや固いが見た目も美しく味もいい。マレーシアで毎晩旨い刺身を喰らいながら一杯やるにはこれが一番。なぜならいつでもどこでも豊富に売られ、刺身クオリティを探すことも比較的容易でなにより安いのが良い。再度言うがこれは一押し。

↓は魚市場でたまに見かけるシャカップ・ヒタム(マレー語で黒)。

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画面左隣のシャカップ・プティと比べれはその違いが容易に分かる。価格も食味もプティにほぼ同じ。





イカン・トンコル・ヒタム(Ikan Tongkol hitam)
日本名:コシナガマグロ(英名:Longtail tuna、マレー名:Tongkol hitamトンコル・ヒタム)

私はこれ以外のマグロにこちらの市場や魚屋さんでお目にかかったことがない。最初はメジマグロ(クロマグロの幼魚)かと思ったが、改めて同定してみてコシナガマグロと分かった。昨年訪れたスマトラ島西海岸のパダンの路上市場では、メジマグロの少し大きいものが売られていたので、マレーシアでも水揚げはあるのだろうと思うが、不思議なことに市場などには出ていない。

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コシナガ02

イカン・トンコルは中国語で血の魚を意味しているそうな。なるほど血合いの多い魚には違いないが、異様に安い価格で売られていて不思議でならない。Web魚図鑑によれば魚体長は1mほどにまでなるそうだが、売られているものは25cm程度の小型のものから40-50cmの中型が多い。価格はキロ9-15リンギで安値安定している。体は紡錘形で、胸鰭はそんなに長くはない。体側下部に散在する白色斑が小さく密に分布すること、もしくはその白斑が連続して横帯のように見えることが最大の特徴。

鮮度の見分けは他の魚種同様だが市場では鰓の鮮紅色にはめったにお目にかかれない。なぜなのだろうと考え尋ねたところ、ほとんどが冷凍もので入荷するらしい。ただ下処理されないままの冷凍らしく解凍して売り場に並ぶころには鮮度が既に落ちている。刺身クオリティのコシナガマグロに出会うには、冷凍ものではなく生を探す必要があり市場によってはなかなか難しいが、鮮度が良ければ刺身は美味でメジマグロに決して負けてはいない。赤みは強くなくピンクに近い。身質は少し軟らかいが、うま味もあり、脂の甘さもあって美味。また腹の部分の皮は薄いので炙ってたたき風にしてもうまい。





イカン・トンコル・プティ(Ikan Tongkol putih)
日本名:スマ(英名:Mackerel tuna、マレー名:Tongkol putihトンコル・プティ)

トンコル・ヒタム同様、価格が信じられないほど安い。しかもトンコル・ヒタムよりこちらのトンコル・プティの方がまだ安い。日本でスマと言えば高級魚。タタキはもちろん刺身も飛び切り美味い。

スマ01

スマ02

魚体長1m前後になるそうだが、市場などで売られているものはコシナガマグロ同様、小型から中型が多い。大型のモノにはまだ出会ったことがない。背の部分に斜めの縞模様があり、胸鰭下に灸を思わせる黒い斑紋があるのが最大の特徴で容易に識別できる。ただ私は、以前一度このスマの刺身クォリティに出会ってから、執念を持って長い間刺身クオリティのスマを探し続けてきたが、これもコシナガマグロ同様、市場を選ばないとなかな難しいことに最近になって気が付いた。鮮度が良ければ、血合いは大きいが刺身もタタキも極上で病みつき間違いなし。





イカン・テンギリ・ブンガ(Ikan Tenggiri Bunga)
日本名:サワラ(英名:Spotted spanish mackerel、マレー名:Tenggiri Bunga/Papanテンギリ・ブンガ/パパン)

日本名をサワラとしたが厳密に言うと学術的分類も学名も少々異なっている。しかし外形もなにもかもまったく同じで、違いは特にないように見える。後述のヨコシマサワラと共に、当地の市場や魚屋さんの常連魚。大きいものは1メートルを超える。細長く、剣状。全体が銀色で、側面中央部に黒灰色の丸い斑紋が不規則に並び識別は容易。

テンギリブンガ01

テンギリブンガ02

サワラはサバ科の魚で足が早い。なのでKL内外の市場でも魚屋さんでも刺身クォリティを探すとなるとなかなか難しい、いや無理かも知れない。ただ漁港近くの産直市場などであれば鰓が赤く魚体も固い新鮮魚に出会える可能性がある。刺身クォリティの識別は、身がしっかりして固いもの、目が澄んで体色(銀色)が光り、もちろん鰓の赤いものを探すが良い。魚体を押して柔らかいものは刺身は無理。価格はキロ25-30リンギ程度。大型で鮮度の良いものは高い。刺身は中型から大型ものが良い。脂が乗ってねっとりと甘い。上品かつくせのない味わいで大変美味。もちろん切り身にして幽庵焼きなどなんでも美味い。





イカン・テンギリ・バタン(Ikan Tenggiri Batang)
日本名:ヨコシマサワラ(英名:Narrow-barred spanish mackerel、マレー名:Tenggiri Batangテンギリ・バタン)

魚体長は2mを超すこともある大型種でテンギリ・ブンガよりも大きいものが多い。体側中央部の暗色横帯(注:縦ではない。魚は頭部を上にして縦横を表す)があることで容易にブンガと区別できる。ブンガもバタンも小型のものは30cm程度から出ているが平均40-60cm。たまに1mを超えるものも売られている。

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↓上2本がテンギリ・ブンガ、下の1本がテンギリ・バタン。

テンギリ01

↓テンギリ・バタンの鰓チェック。これは刺身クォリティ、身も締まっていて申し分なし。

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刺身クオリティの識別方法もも食味もブンガにほぼ同じでクセがないが、ブンガと比較するとやや水分が多く、旨みに欠ける気がする。しかし切り身にするとブンガと見分けが付かない。もちろん焼きも煮も秀逸。漁港近くの産直市場でなら刺身クォリティに出会えるかも知れない。




以上、今日はスズキ、コシナガマグロ、スマガツオ及びサワラ2種の紹介でした。まだまだ紹介したい魚はたくさんあるのですが、国境なきひねくれオヤジ軍団の冒険の旅から無事生還し、その旅ブログを書き終えてからまた再開したいと思います。

ではまた。。




さて今回はマレーシア魚市場辞典のその3です。

私は今までKL内外の魚市場に足繁く通い、いろいろ不思議に思うことなどを調べたり、人に尋ねたりしてきたのですが、未だに理解できないことや納得できないことが少なからずあります。

前回のイカン・ニョニョもそのひとつですが、今回取り上げるタイ系(形)の魚もそうです。

実はタイ系(形)の魚って数が半端じゃなく多いんだそうですね。学術的分類によるタイ科だけでなく形が似ているものや食味などが似ているものを含めると、タイと名の付く魚は日本で知られているだけで300以上もあるのだとか。。

こちらの市場やスーパーの魚やさんの店頭に売られているタイ系(形)もいろいろあって、よく見るとそれぞれ形や体色が少しずつ違うのですが、市場の人間に魚の名前を聞いてもいつもメラとジェナハックの二つだけ。たまにメラ・ブサーとかジェナハック・ビアサなどと看板立ててる店もありますが、それは魚種ではなく大きさ(型)のことです。

要するにこちらでは、細かな魚種などにはみなさん全然拘っていないのでしょうね。ま、それもいいでしょう。どうせ魚の形がすっかり変わるほど煮たり、焼いたり、揚げたりするのだから、そんな細かな魚種・魚名なんてどうでも良いことなのでしょうね。(笑)

でも、このメラとジェナハックって、その分類区分が未だにはっきりしない。何がどう違うのかがなかなかピンと来ないのです。

最初は単純に体色で区分けしているのだろうと思ってました。メラ(マレー語:赤)はその名のとおり赤いタイ系(形)の魚。一方のジェナハックは赤以外の色のタイ系(形)の魚、、、、と言うなら納得なのですが、ところがジェナハックの方は暗灰色や明灰色だけでなく中には赤い色のタイ系(形)の魚もある。

どちらも同じような形をしているし、特に大きくて赤い色のメラと、同じように赤い色のジェナハックって、どっちがどっちかが良く分からない。

私ってこんなことにいつまでも悩むんですよね。それぞれじっくり識別してみると、メラもジェナハックもほとんどがGenus Lutijjanus、つまりフエダイ属の魚なんですね。しからばその中で線引きできる何かがあるのだろうかと探してみたけど、そんなものはどうもなさそうでずっと不思議に思っているんです。

日本であれば、これはマダイ、こっちはアマダイ、そしてこいつはキンメダイだとか、みなさん細かな魚種や魚名を気にするでしょう? 魚種によって食味も違うし、造りなどの見栄えも違う。300以上もあるタイ系(形)の魚を十把一絡げにして、これはタイだと魚屋が答えたら多分私は怒りますよ。

不思議ですね。でもこれ英語圏では、メラもジェナハックも全部一緒くたにしてスナッパー(Snapper)で通っているらしい。Snapperの中のRed SnapperだとかGolden Snapperと言った区分だけのようなんですね、、、、、、、、と、ここまで考えたところで、お、そうかとちょっと閃きました。

そうか、メラはスナッパーの中のレッドスナッパー(Red Snapper)だけを指し、ジェナハックがその他のスナッパーなのかも知れない。そう仮説して調べてみると、確かにレッドスナッパーは赤いタイ系(形)の魚(wikiによると、フエダイ属だけでなくメバル科とかキンメダイ科の一部の赤魚も含まれる)で、ジェナハックと言うのはスナッパーのマレー語名だ。

そうか、だからヒメダイ(Crimson snapper)とかヨコフエダイ(Malabar blood snapper)などの赤い体色の魚も、その他のスナッパーとしてジェナハックに含まれるんだ。うん、ひょっとしたらそうなのかも知れないな、、、と今現在は思っているのですが、私のローカルの友人・知人にこんなことを聞いても誰一人興味を持つ者もいないし、未だ確証は持てず仮説のままです。(既にお分かりの方がおられたら是非ご教示下さい)

ただ近いうちに、縁あって政府魚業局(Department of Fisheries Malaysia)の漁業専門家の方とお話しできる機会を持てそうなので、その際にはこんなお話もしてみようかと思っています。

それで今日は、当地の魚市場などで売られている、このタイのような形をした魚を取り上げますが、客の目線で見ると、このタイのような形の魚はメラとジェナハックだけじゃないんですね。もうひとつグルグルと言うローカル名の魚があって、実はこれはイサキ科の魚なんです。

メラやジェナハックと同じ区画で売られていることが多く。ちょっと見にはジェナハックと間違えてしまいそうですが、よく見るとジェナハックよりは明るい銀白色が多く、グルグルと識別できます。

と言うことで、今回は市場でよく見るメラとジェナハックとグル・グルなどを紹介したいと思います。



イカン・メラ(Ikan Merah)
日本名:なし(英名:Red Snapper、マレー名:Merahメラ)

注:Red SnapperとはNorthern red snapper、Southern red snapperの他、メバル科、キンメダイ科の一部の赤色魚の総称(wiki)

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これは市場と言わずスーパーの魚屋コーナーと言わず、どこでも見かけるイカン・メラ=レッドスナッパーです。レッドスナッパーはメキシコ湾で獲れるノーザンレッドスナッパーなどが有名ですが、こちらで売られているものは近くで獲れる東南アジア産のもの。ただ、日本近海では獲れないので和名はありません。日本のマダイとはまったくの別物です。魚体長は30cmから1mを超える大型のものまである。でも注意すべきは、市場やスーパーの魚売り場によっては、ジェナハックとして分類されてしかるべきヒメフエダイやヨコフエダイも、体色が赤いことからイカン・メラ=レッドスナッパーとして売られていることもあるのです。こんな時には私の分類区分の仮説が否定された気分でちょっとややこしいのです。

鮮度の見分けは他の魚種と大して変わりませんが、魚体に張りとヌメリがあり体表が光っているもの、目がクリアーなもの、もちろん鰓が赤いもの、そしてここも大事なのですが、腹を押してみて跳ね返るぐらいのものが良いのです。価格は型によって異なりますが、中型のものはキロ25-30リンギ程度。刺身の食味は鮮度が良ければ、固からず柔らかからず、身肉が薄いピンクで血合いも美しく、日本のマダイに劣らぬほどの美味と私は思っています。





イカン・ジェナハック(Ikan Jenahak)

市場に並べられているジェナハックは暗灰色か明灰色が多いのですが、前述したように中には黄赤の魚やピンク魚、そして赤銅色の魚まであるんですよ。最近では私も少しずつメラとの見分けがつくようにはなってきましたが、最初はどっちがどっちだかさっぱり分からなくて、???を連発してました。



日本名:カドガワフエダイ(英名:John's snapper、マレー名:Jenahak tandaジェナハック・タンダ)

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これはジェナハックの代表選手的存在かも知れません。オンラインフィッシュサプライヤーさんのフィッシュリストには、ジェナハック=Jhon's Snapperと載っているぐらいですからね。鮮度を見分けるコツは体表が濡れて輝いているもの。目がクリアなもの、鰓が鮮紅色のもの、腹を押してみて硬いものなどです。魚体長は30-50cm程度。価格はキロ20-30リンギぐらいです。鮮度の良いものは刺身にして抜群。身質は適度に腰があり旨みもある。血合いはピンクで身肉は白。ジェナハックの中でも私の大の一押し。




日本名:なし(英名:Yellowstreaked snapper、マレー名:Jenahak jalur kuningジェナハック・ジャルア・クニン)

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これもジェナハックコーナーではよく見るフエダイ科の魚。明灰色が多い。鮮度見分けはいずれもカドガワフエダイに同じ。体表が濡れて輝いているもの。目がクリアなもの、鰓が鮮紅色のもの、腹を押してみて硬いものが良。型はカドガワフエダイよりもひと回り大きいものが多い。価格は同じ。食味はカドガワフエダイよりやや劣る気がしたが、ひょっとしたら鮮度が劣っていたのかも知れない。




日本名:ヨコフエダイ(英名:Malabar blood snapper、マレー名: Merah mata hitamメラ・マタ・ヒタム)

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これは、市場やスーパーによっては「メラ」として売られている場合もあり、ずっと???でした。体長1メートル近くになる大型種だそうだが、売られているものは30-50cm程度。全体に赤っぽく腹にかけて赤銅色に光る。体高が高く体表には斑紋がない。魚体に張りと艶があり鰓が鮮紅色が良い。退色したもの、目が濁ったもの、腹が柔らかいものは古いので避ける。価格はキロ25-30リンギ程度。刺身にすると透明感のある白身でやや繊維質だが味が良い。




日本名:ヒメフエダイ(英名:Crimson snapper、マレー名:Jenahak pucatジェナハック・プチャ)

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これも、市場やスーパーによっては「メラ」として売られている場合がある。だが、残念ながら私はこれまでこの魚の鮮度の良いものに出会ったことがない。卸売市場で良くみかけるが、大体が体表に張りがなく腹が柔らかい。ただ、ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑によると、鮮度が良ければ透明感のある白身で血合いも美しく、刺身にして抜群の味わいだそうだ。魚体長は30-50cm。価格は他のメラに同じ。





イカン・グル・グル(Ikan Gerut-gerut)

これも前述したが、この魚はジェナハック(カドガワフエダイ=Jhon's Snapper)と見間違いやすい。ただしよく見ればこちらの方が明らかに明るいシルバーか明灰色なのでジェナハックとは区別できる。



日本名:ホシミゾイサキ (英名:Silver grunt、マレー名:グル・グル・ペラGerut-gerut perak)

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日本名:マダラミゾイサキ (英名: Saddle Grunter、マレー名:グル・グル・セボコGerut-gerut sebokoh)

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売られているものは25-35cm程度。残念ながら食味はまだ確認できていない。価格はキロ20リンギ前後。





イカン・メラ・ボリン(Ikan Merah Boring)
日本名:センネンダイ (英名:Red Emperor、マレー名:イカン・メラ・ボリン(Ikan Merah Boring)

センネンダイ01

センネンダイ02

センネンダイ03 (2)

フエダイの仲間では体高が高い方。体側には暗赤色帯があるが成長するにつれ薄くなる。幼魚期は鰭が長く、暗赤色帯がよく目立つ。魚体長70cmにもなる大型種だが、市場では小型や中型種が多い。鮮度の見分けは赤味の強いもので目が澄んでいるもの。鰓が鮮紅色のモノ。触ってヌメリがさらっとしていて張りのあるもの。写真3番目のものはセンネンダイの幼魚期のもの。刺身は透明感のある白身で、その透明感が長続きするというのだが、未だ鮮度の良いセンネンダイに出会ったことがなく、食味は未経験。





イカン・ピンジャロ(Ikan Pinjaro)
日本名:チカメタカサゴ(英名:Pinjalo snapper、マレー名:Merah pinjaloメラ・ピンジャロ)

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市場ではよくみる魚。頭部が丸みを帯びている赤い魚なのですぐわかる。背鰭は薄紅色で棘条上縁は黄色、胸鰭は鮮紅色、腹鰭は黄色っぽい。背鰭・臀鰭の縁辺は黒く縁どられる。市場では体長20-40cmのものが多い。価格はキロ20へ25リンギ程度。食味を試してみたが、鮮度が必ずしも最良ではなかったせいか、身肉が柔らかすぎた。





イカン・カカップ・バツ(Ikan Kakap batu)
日本名:マツダイ(英名:Tripletail、マレー名:Kakap batuカカップ・バツ)

マツダイ01

マツダイ02

ローカル名のカカップ・バツのバツとは石のこと。体色が黒いことからクロダイかと思ったが、これはマツダイ科のマツダイ。体高は高く、尾鰭が3つあるように見えることから英名でトリプルテールと呼ばれている。体色は幼魚は茶褐色~黄色で、成長すると黒くなる。体長80cmに達する大型魚だが、市場や魚コーナーで見るものは30-50程度。価格はキロ25前後が多い。身肉はピンクで血合いが美しいので、刺身ではえる。脂は皮下に層を作る魚のようで脂がのっていればそれなりに美味。




以上、今日は市場でよく見るタイ系(形)の魚を紹介しました。しかしながら、鮮度が十分で刺身クオリティの魚がどこの市場でも簡単に見つかるかと言うと、それはかなり厳しいと言わざるを得ません。産地(漁港)から直送された魚が並ぶ卸売市場にしてもそれは同じです。しかし、市場や時間帯などを選べば、この南国でも確かに刺身クオリティーの魚を探すことは不可能ではありません。

先日の日曜日(3月19日)に訪れた、とある市場ではなんとめったに見ない型の良いマゴチが10本ほど売られていました。マゴチは刺身にすると美しい白身がコリコリしてとても味わい深く美味しい魚です。早速買って帰った方の弁によると、昆布締めが特に美味しかったそうですが、そんなお話を伺うと、マレーシアの地魚を刺身で食べよう倶楽部(仮称)を自称しつつある魚好きの私は堪らなく嬉しい気がするのです。

次回はスズキ(Barramundi)、サワラ、マグロ、カツオなどを紹介してみたいと思います。
それではまた。。



さて、今日はマレーシア魚市場実用辞典のその2ですが、前回に引き続きアジ科の魚を紹介したいと思います。前回はアジ科の小型魚を取り上げましたが、今回はアジ科の中・大型魚です。

しかし、前回から思いつきで始めたこの実用辞典ですが、意外に難しいものがあって正直言ってかなり苦労しています。

辞典と称するからには、魚種・魚名の同定には私としてはできる限りの正確性を期したい訳で、これまでは大体この魚はこんなところだろうぐらいで良かったのですが、仮にも辞典に載せるにはそうは行きませんよね。なのでブログに書く前に、魚の同定を再確認したい訳ですが、中には一筋縄では行かない魚もあるのです。

これが日本の魚市場ならば同定できない魚などないですよ。魚種や魚名は市場の誰に聞いてもすぐ分かる。ところがこちらの市場では、売っている側の人間でもあやふやな魚がある。例えば、今回のアジ科のイカン・ニョニョと言うローカル名のこの魚、尋ねる相手によって微妙に、いやまったく違うこともある。ある人はアンダマンアジを指し、またある人はロウニンアジやギンガメアジやマルヒラアジを指す。ローカルの図鑑も、そしてフィッシュサプライヤーの商品リストでさえも一様ではない。

さらにややこしいのは、ニョニョと言う魚の他にニュニュと言う魚もあって、二つは異なる魚だと説明する者もいるし、いや同じ魚だと主張する者もいる。

要するにここマレーシアの市場では、ヒラアジ系は全部一緒くたにニョニョとかニュニュとか言っても間違いではないのだろうと、今では思っていますが、あくまでこれは筆者個人の意見です。もしそうではないとのご指摘やご意見がおありの方は是非その旨をご教示いただければあり難く思います。

そんなわけで前もってお断りしておきたいのですが、この辞典で取り上げる魚の、特にローカル名の正確性については、マーケットの魚売り場で魚名の看板を立てて売られている魚以外はあまり期待しないで欲しいのです。いや、ここマレーシアではそれぐらい大雑把でも構わないのだと言うことでお許しをいただければと思います。(今回はイカン・ニョニョと言う同名のヒラアジだけのオンパレードですが気にしないでください。ローカルの方たちにはそれで十分通じるのだと思っています。



アジ科の中・大型魚

イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:マルヒラアジ(英名:Coastal trevally/Shortfin trevally、マレー名:Demuduk Cupakデムドゥックチュパッ)

マルヒラアジ01

マルヒラアジ02

これは、市内のスーパーマーケットの魚売り場ではほとんど見ないが、卸売市場やウェットマーケットでは良く目にする魚。30-50cmほどの魚体長だがたまに1mもの大型の似たようなヒラアジを目にすることもある。でもそれはこのマルヒラアジではなくロウニンアジと言う大型魚だ。マルヒラアジは他のヒラアジ同様に側偏(左右に平たい)し、名前の通りおでこから吻にかけて丸みがある。良く眺めると案外ひょうきんな顔にも見える。体色は概ね銀白色だがたまに黒っぽく見えることもある。刺身で食べれば脂が適度にのっていて噛みごたえもあり非常に美味。これは一押し間違いなし。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:ヨロイアジ(英名:Longfin trevally、マレー名:Demuduk Putihデムドックプティ)

ヨロイアジ10

ヨロイアジ02

たまに卸売市場で目にする程度で、その他のマーケットではほとんど見かけない。魚体長は30-50cmほど。マルヒラアジとの区別は頭部背縁の輪郭が直線状であること及び背鰭・臀鰭の軟条のうち数本が長く伸びていること。日本のリュウキュウヨロイアジとほぼ同じ。食味はマルヒラアジと同等と思われるが、未だ未経験。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:ヒシヨロイアジ(英名:Longnose trevally、マレー名:Demuduk Muncungデムドックムンチュン)

ヒシヨロイアジ01

ヒシヨロイアジ02

これもヨロイアジ同様、たまに卸売市場で目にする程度、と言うか、ヒラアジ系は同じ箱で、イカン・ニョニョとして一緒に売られていることが多いので、気が付かないことも多い。この魚の特徴は、英名のLongnose trevallyどおりに尖った吻や高い体高及びその菱形の体形にある。また、吻端が鈍く、鰓蓋上部に小さな黒斑がある。体調もヨロイアジ同様30-50cmほど。食味もおそらく同様と思われる。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:アンダマンアジ(英名:Bludger trevally、マレー名:Demuduk nyiur-nyiurデムドックニュニュ)

アンダマンアジ02

アンダマンアジ01

このアンダマンアジはヒラアジの中では体高が比較的低く紡錘形で、どちらか言うとマルアジに近い。卸売市場やウェットマーケットでも良く見かける。30-90cmほどにもなるアジ科の中・大型魚。触った感じが他のヒラアジに比して柔らかく、市場に並べられていても既に傷みが見える場合もある。身肉は他のヒラアジよりも赤みが強く血合いも濃いが、マルヒラアジなどとは異なるアジ特有の酸味と甘みがあり、鮮度が良ければ刺身も悪くない。いつか、この魚名を売人に尋ねたら、ニュニュと言った。私がニョニョではないかと聞き返したら、いやニュニュだと答えてくれた。なるほど、マレーの学名はDemuduk nyiur-nyiurなのでこれは本当かも知れないが、未だ確証はない。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:ギンガメアジ(英名:Bigeye trevally、マレー名:Belokok putihベロコップテ)

(注)こちらの学術書やサプライヤーのフィッシュリストにはこのBigeye trevallyがIkan Nyok Nyokだと書いてあるので、おそらくそれが正しいのだろうと思う。しかし、普通のマレー人たちが言うイカンニョニョはヒラアジ全体を指して言ってるようにも見えるので、あえてこの魚のみをイカン・ニョニョだと断定はしなかった。

ギンガメアジ01

ギンガメアジ02

卸売市場ではよく見る魚。体長60cm前後になる。体高はさほどでもなくこれも紡錘形に近く、目は吻に近い。尾鰭、背鰭は黒く、そしてなにより黒く直線的な稜鱗(ぜいご)が良く目立つ。また、鰓蓋の上部に小さな黒斑があり、型の小さいものは尾鰭の後縁が黒く縁どられ、不明瞭な暗色の横帯が6本前後ある。鮮度の良いものは血合いがやや濃いものの身肉がピンクでシマアジに似て刺身も非常に美味と言われているが私自身はまだ食していない。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:ロウニンアジ(英名:Giant trevally、マレー名: Belokok mamungベロコッマム)

ロウニンアジ01

ロウニンアジ02

私は以前これをマルヒラアジの大型種だろうと単純に思ってた。魚体長は軽く1mを超え、最大1.7mにもなると言う。卸売市場でもめったに見ない魚だが、刺身にすると血合いは赤いが身肉は透明に近いのだと言う。しかし腹周りの脂のたっぷり乗った身肉は白濁して旨みが強く、アジ科特有の風味がわずかに残るがとても美味とのことなので、いつか機会があれば是非食してみたいものだ。



イカン・ニョニョ(Ikan Nyok nyok)
日本名:クロヒラアジ(英名:Blue trevally、マレー名: Belokok biruベロコッビル)

クロヒラアジ10

クロヒラアジ12

これもめったに見ないアジ科の魚。ヒラアジの中でも全体的に黒ずんで見えるためにクロヒラアジと言う。魚体長は40cm前後が多い。体側には暗色帯が7~9本あり、これが全体的に黒ずんで見させている。以前卸売市場で発見し、一本買って帰ってじっくり同定した。さっそく刺身で食してみたところ血合いは赤いが身肉は透明感のある白身できれい。ただ脂はあまりのっておらずマルヒラアジより旨みは劣る。



以上、今回はアジ科の中・大型魚を取り上げてみました。もちろんアジ科の魚はこの他にもあるのですが、私がこれまで魚市場やスーパーマーケットなどの魚やさんで実際に目にした魚、つまり店で売られているもののみを書いています。次回はタイ系の魚を中心に紹介する予定です。

いやしかし魚は奥が深いですね。正直言って、この私が、このマレーシアでこれほど魚に入れあげるとは思ってもいませんでした。少ない小遣いを遣り繰りしながら、当地では高価とされる魚をせっせと買い求めてはひたすら捌いて食ってみる。これってちょっと異常な世界でしょうかね。私はちょっと危ない世界にはまり込んでいるのでしょうか。

朝早く、と言うか真夜中に近い真っ暗闇の中、危うく車で黒猫を踏んづけそうになりながらも足繁く卸売市場に通う私です。服や身体だけでなく、愛車にも魚の臭いがついて離れず、夜明け前の台所で一人魚を捌く我が身を振り返る時、いささか尋常ではないなと自嘲したりもしています。

余談ですが、今日のお昼はミッドバリーの和食やさんでした。そこは数あるミッドバリーの和食やさんでも名が通ったお店で、決してなんちゃって和食レストランではなかった筈です。

写真メニューの中から美味しそうな江戸前のちらし寿司を選んで注文したのですが、これが信じられないほどのなんちゃって江戸前ちらし。なぜかと言うとちらしの具がまるでお粗末極まりない。ネタはサーモンと白マグロがメインにゆで海老1枚など。ヒラヒラ舞い散るネタの薄さも情けないが、江戸前とは冗談かと思うほど写真とは全く異なるネタ使い、しかも白マグロとは許せない。

みなさんは白マグロってご存知ですか?これは知る人ぞ知る、当地のなんちゃって和食やさんの定番刺身(寿司)ネタですよ。実はこれ最初に聞いたときはてっきりビンナガだろうと思っていたのですが、出されたものを実際に食してみたら、身肉が白すぎることとあまりに脂っこすぎて、これは絶対ビンナガじゃないとすぐに気付いた私です。店員にコレなにと聞いたら、ホワイトツナとかバターフィッショだとか言う。え、えーっ、おい、そりゃ違うだろう?、

改めて調べてみたら、これ日本じゃ販売と食用が禁止されているバラムツかアブラソコムツと言う深海魚じゃないの?なぜなら身肉の白さと脂っこさは普通じゃなくて、他にはこんなの見当たらない。そうだとしたら、これ、少し食べる分にはいいが、たくさん食べたらその脂が体内で消化されずに後で大変なことになるらしい。でも食感がまるで大トロのようなのでなにも知らない人は白マグロも結構旨いじゃないかと騙される。

なので私はそれ以来、白マグロと称するものを刺身や寿司で出す店は「江戸前」ではなく「左前」の店だと思ってる。店が左前なので高価な本物の刺身をネタに使えず白マグロのようなフェイクものを出すのだろう。

そう言えば、お昼時だと言うに店はガラガラ。ちょっと前まで大勢の客でにぎわっていた店なのに、あぁ、この店ももうダメなのか。。それにしても、朝に紅顔ありて夕べに白骨となるじゃないけれど、なんと回転の速いこの業界だこと。白マグロを出すぐらいならなぜに安価な地魚を使わないのだろうと、ここでも不思議に思うひねくれ団塊なのでした。

以上、今日はこれでお・し・ま・い。