FC2ブログ

マレーシアと遠別離

私って、昔から少し涙もろいところがあって、良く言えば感受性が強いとでもいうのかも知れませんが、今も、6年前に故郷の酒田を離れ、意を決してマレーシアに渡って来た当時と同じく「遠別離」と言う古い詩を突然思い出しては、女々しい気持ちになっています。

「遠別離」とは明治の古い中学唱歌で、別れゆく友を思う詩だと理解はしているのですが、私の場合、なぜか、慣れ親しんだふるさとの山々や人々に別れを告げる時に突如として脳裏を過るのです。

前々回のブログ「魚市場ツアー」にも少し書きましたが、不詳このひねくれ団塊は本年11月末日をもってマレーシアに別れを告げ日本に本帰国します。

150908-172617.jpg

当初は10年、早くても2020年の東京オリンピックが終わるまでを予定していたのですが、私自身とMy Better Halfの健康問題などを考え泣く泣く踏ん切りをつけました。

私としては、ここマレーシアでチャレンジしたいことがまだ山ほどもあり、まったくの道半ばなのですが、これも人生なのですね。今後は残された人生の最終章を、大好きな日本で、ゆっくり、のんびりと過ごしたいと考えています。

然は然り乍ら、なんにもしないで家でゆっくり・のんびり過ごすなんて、とても私の性には合いません。きっとまたなにかのチャレンジを求めて、あちこちと動き回るだろうとは思いますが、基本的にはゆっくり、かつのんびりです。

人間の一生はもちろん一回だけ、決して後戻りもできません。悔いのない人生を生きるために、今日を大切に過ごして参ります。



先月(2018年9月)約1ヶ月、日本に一時帰国して終の住処探しをしました。いろいろ思い悩みはしましたが、結局のところ、子や孫たちから遠くないところで、好きな里山遊びなどができるところ、さらには私の故郷の酒田やMy Better Halfの故郷へのアクセスをも十分考慮して、小さな家を買いました。

今は、既に始まっている家の内外装リフォーム工事の進捗を気にしながら人生最後の新たな暮らしに想いを馳せているところです。

思えば6年前もそうでしたが、引越の準備作業は楽ではありません。昔、仕事現役時代には幾度も引越を経験しましたが、さほどの苦には思いませんでした。しかし今は違います。

マレーシアに住まわれている日本人の方たちの大半は、スーツケース数個のみで来ていらっしゃる。私たちも何故そうしなかったのだろうと、今になって思うのですが、そのためにマレーシア滞在の6年間、一度もコンドミニアムを変えること(転居)ができなかった。多くの家財、日本での引越と大して変わらぬほどの大きなコンテナ約1個分の家財を持ってきたため、他の方のようには気楽に動けなかったのです。

そして今また6年前と同じく海外引越準備に追われています。



さらに、今回は前回の引越準備にはなかったこと、車の売却、MM2Hビザのクローズ、資金の日本送金などにも相当のエネルギーを費やさなければなりません。特に車の売却は思わぬ手間暇がかかるのだと知りました。

もちろんすべてを代理店さんにお任せしてしまえば、何の苦労も心配もないのでしょうが、MM2Hビザ取得の際の個人申請同様、私はこれもチャレンジと考えたのです。

しかし特に、マレーシア財務省からの売却承認の取得にはてこずりました。これまで通りに、プトラジャヤの財務省税務課窓口に、定められた自動車売却承認申請書を提出して承認を待っていたところ、ある日突然、プトラジャヤの担当官から「あなたの車の売却承認手続きはオンラインでなければ受け付けできない」などと訳の分からない電話があり戸惑いました。

何ごとかといろいろ問い合わせして、ようやく分かったことは、一定年度以降にマレーシアに輸入された車の全データは既にシステムに入力されていて、それに該当する私の車は、マイチュカイシステム(My Cukai System)と言うオンラインシステムですべての手続きが処理されなければならないと言うのです。

無題

さあそれからがややこしい。オンラインシステムの操作マニュアルを送ってもらって初めてみたは良いが、随所にマニュアルにはない、マニュアルでは分からない操作が必要で、その度に、ヘルプデスクに電話しては説明を求めていたが、ついにプトラジャヤまで出向き対面してヘルプを請わなければならない始末。

もちろん初めての私だから難解と感じたのであって、何度も同じことを繰り返しているエージェントさんなどはそうは感じていないのかも知れませんがね。そして、ようやくすべての必要事項の入力操作を終え、送信したところ、今度はディジタル署名(Digital certificate)がないと受け付けできないと言う。しかもそのディジタル署名にはPOS Digicertなるところでの購入手続きが必要で、非マレーシア人の場合は1年80リンギほどのコストがかかるのだそうだ。

なんだ、いったいこのシステムはなんのため、誰のためのものなんだ?とかなり憤りながらも、止むを得ずディジタル署名を買いましたよ。

そんなことで財務省からの承認を得るのに約1ヶ月、そしてその承認書を持参して税務局に行き、支払い税額計算書を発行してもらうのに約10日。さらに8月30日までに支払いを終えないと、9月1日から始まるSales and Service Taxが加算されると脅かされて、慌てて8月30日に、約12,000リンギの税金支払いを終えましたけど、いや難解かつ慌ただしかったのなんのって・・・・・

それで今現在は、複数の車のディーラーさんと、買い取り査定価格のやりとりをしていますが、私としては少しでも高く売却したい思いもあり、せっせとWishくんを洗車したり、内装をきれいにしたりで大変なのです。

思えば、このウィッシュくん、実は、私は涙が出るほど愛着のある車なのです。日本に居た頃、登山口に車中前泊して山スキーに出かけた私を、雪の降る中、何十時間も愛犬ぽちのようにじっと待っていてくれるのです。凍えそうになりながら山から下りてきた私は、積もった雪を払いのけてウィッシュくんの中に潜るとすぐにエンジンをかけ、ヒーターを入れて、熱いコーヒーを啜りながら生き返った思いを何度経験したことか。。

120109-084102.jpg

それなのに、否応もなく、はるばる5000kmもの彼方のマレーシアに連れて来られ、慣れない道や悪路を散々走りまわされこき使われて、最後には異国に置き去りにされようとしている。なんて非情なご主人さまなのだろうと思われて当然で、そんな彼のことを思うと涙が出るほど辛いのです。

しかし今後のこと、特に日本に帰ってからの経済的なことを考えると背に腹は代えられない。また優しいご主人さまに巡り合って欲しいと願うばかりです。許せ、ウィッシュ君。。



さてそんな慌ただしい引越準備の最中、今月27日(土)には最後の新鮮魚市場買出しツアーを企画しています。前々回、参加者募集のブログを書きましたが、これで最後と知った多くの愛好者様から是非参加させて欲しいとのメールを頂戴しています。これまでのツアーは、市場でのご案内や質疑応答などの容易性を考慮して、毎回車2-3台程度の少人数に制限させていただいていましたが、今回ばかりはそうも行きません。これで最後と書いた以上は次回までお待ちくださいなどと言えるわけもなく、おかげさまで、現在参加者数は30名を超えました。

ツアー

果たしてこんなに多くのツアー参加者の方々を、これまでのようにスムーズにお世話できるだろうか不安を感じていますが、やるっきゃありません。今回は当日一週間前に現地下見に行き、市場の方の事前了解をとったり、ランチ場所の予約をして来ようと思っていますが、参加者の皆さん、どうぞよろしくお願い致します。



そして、今回の最後は、このブログのことです。

2012年の春、故郷酒田での定年退職後に始めたこのブログも既に6年半を過ぎ、投稿記事も400稿を超えました。とても毎日とは行かず1週間から10日に一度の気まぐれ投稿でしたが、多くの方々に読んでいただき大変嬉しく思っています。ブログを通じて知り合うことができた方々も数知れず、今では私の人生の大切な財産です。

ブログタイトルにある「ひねくれ」とは、終戦直後の混乱と貧困の中で生まれ育った我々世代の人間は、大方が私同様のひねくれ者であったはず。あのドサクサを生き抜くためには、他人の言うことを鵜呑みにせずに、ある意味ひねくれながらも信念を持ってしたたかに生きる必要があった。そんな意味合いでの「ひねくれ」であって、なにも性格や根性が曲がっていると言う意味ではありません。

そんなタイトルで始めたブログだからこそ、他人の言うことを鵜呑みにはしない、ひとつひとつの事象の根拠を明らかにして、正確・確実な情報のみを記事にすることに腐心したつもりです。中には正確に書くことに腐心するあまり、記事が冗長になり過ぎてしまい、読者の方からは、読むのに疲れるからもっと短くとのお叱りを戴くこともありました。

各ジャンルごとのニュース記事やお知らせ記事、マレーシアで刺身を喰らうなどの趣味嗜好の記事、それに時々の私個人の信条(心情)や気付きに関する記事など、今となってはひとつひとつの記事が私の財産です。

しかしこのブログは私がマレーシアに住んでいてこそのブログです。ここで取り上げるほとんどの記事はマレーシアに関するもので、私が日本に本帰国した以降は、書きようがないと言うか、いや政界疑獄シリーズなど私自身非常に興味のある一部記事については、インターネットを通じて知り得た情報をもとに今後も更新を継続するつもりではいますが、その他の記事についてはこのまま掲載のみにとどめようと考えています。

そしてこのブログの将来のことは、中学2年になる私の孫に託すことを約束しています。じぃじがこの世から去ったら、いやまだ生きていても呆けてしまって訳が分からなくなったら、このブログは、削除するなり好きにして良いからね、と話しています。

という訳で、今回ブログはこれまで本ブログをご愛読いただきました方々への私からの感謝の気持ちを込めたお知らせでした。

と言っても、本帰国までまだ少しあります。最後には魚市場ツアーの様子や、魚パーティのことなどアップしようとも考えていますので、どうぞよろしくお願いします。

ではまた。。


コメント

Shun Ishizaka

日本でもお元気でご活躍下さい
昨日、たまたま「有終の魚市場ツアー」に参加なさった方と話す機会があり、t-ikesanさんが日本に帰られるということを聞きました。

マレー語がペラペラなので、こちらに骨を埋めるのだろうと勝手に思い込んでおりましたが、やはり、健康問題は大きいですね。

少し残念ですが、日本でもブログをはじめ、ご活躍をお続けになることを期待しております。

t-ikesan

Re: 日本でもお元気でご活躍下さい
Shun Ishizakaさん、ご挨拶コメントありがとうございました。
Shun Ishizakaさんのブログは、私のブログなど足元にも及ばぬ緻密さと正確さで、いつも感心・感服しています。
今後とも是非、その突出した正確性のある情報発信を続けていただきたいと願っています。
私は来月末に本帰国しますが、どうぞお元気で、そして益々ご活躍下さい。
ありがとうございました。
非公開コメント

t-ikesan

・雪国山形から南国マレーシアへ
・異文化生活辛くもあり楽しくもあり
・孫恋しさにしつこくSkypeお願い中
・息子宅のスリングボックスさまさま

累計閲覧者数

Table of Contents

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

06月 | 2019年07月 | 08月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR