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ナジブの逮捕、起訴、保釈そしてその後について


今日はまず↓このビデオをご覧ください。

これは今朝のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)のフェイスブックページに掲載されたものを、私が一旦PCにダウンロードし、ユーチューブに改めて非公開でアップしたものです。(SCMPさんへのおことわり:短編ながら今回のことが、誰にも理解容易なように編集された良いビデオだと思いますので転載させていただきました。なにとぞご了承いただきたく存じます)

一昨日、2018年7月3日と、昨日、7月4日はまさにマレーシアとマレーシア国民にとっては歴史に残る劇的な日と言っても良いかも知れません。なにしろ世界中の主流メディアがそれぞれの言語で、ナジブの逮捕、起訴そして保釈に関する記事をそれぞれのトップニュースで報じ、マレーシア、そしてナジブの名は世界中を馳せたのですからね。

この間、自称マレーシア政界疑獄ウォッチドッグの私としては、まさにハラハラどきどきのドラマティックな展開に血湧き肉躍らせていたわけですが、やはり不思議に思うこと、義憤に駆られること、苦々しく思うことなどが多くありましたので、今日はそんな中からいくつかランダムに綴ってみたいと思います。



涙は見せないでプリーズ!ロスマ、支援者に語る。
No tears please, Rosmah tells supporters

Rosmah REUTERS 040718(ロスマの後方は娘とロスマの弁護士たち)

これは3つの背任罪と1つの職権乱用罪で昨日(7月4日)マレーシア高裁に起訴されたナジブの妻ロスマが、裁判所に集まったナジブ支援者たちに語った言葉だそうだ。
Datin Seri Rosmah Mansor has urged her supporters not to shed tears over Datuk Seri Najib Razak's ongoing corruption trial."Don't ever cry. I don't want anybody to cry,"(スターオンライン2018.7.4 7.22pm)

えっ、涙は見せないでって?おいおい、アンタはダイジョブなのかい?いや涙のことじゃなくて、アンタの身柄のことだよ。旦那が逮捕、起訴されて、次はきっとアンタの番だってみんな言ってるぞ。



有名映画女優でフィルムディレクターのエリィ女史、裁判所前での抗議騒ぎをリード?
Aksi pelakon dan pengarah filem, Ellie Suriati Omar di Mahkamah Kuala Lumpur semalam yang memberi sokongan terhadap Datuk Seri Najib Razak menarik perhatian ramai termasuk di media sosial.
(MALAYSIA DATELINE July 5, 2018 10:13am)

Elli2.jpg(中央がエリィ女史)

しかし驚いた。まだこんなに多くのナジブ信奉者がいるんだね。一昨日逮捕当日の抗議集会は50名ほどとのことだったけど、昨日は数百名にも達したらしい。中にはナジブ選挙区のペカンから駆け付けたという女性たちもいて、プラカードを掲げて不当逮捕、即時釈放と大声で叫んでいたそうだ。

魔訶不思議でならない。あれだけの多額の現金や贅沢品を隠し持っていたことが既に公表されているし、噂によれば海外の隠し資産はその10倍にもなると言う。そんなナジブを未だに信じ続けているという人たちっていったいなんなの?・・

このエリィ女史、別に抗議の騒ぎで逮捕されたわけでもないが、警察での職務質問の後のメディアインタビューで、ナジブ氏ほどこのマレーシアに献身した人物はいない。歴代首相のなかでナンバーワンだ。次の選挙で首相に復帰することを願っている。新政権は寄ってたかって嘘の証拠をでっち上げて許せない、、などと涙ながらに答えたそうだ。

いやはや何をか言わんやですけど、この人、ナジブ夫妻とどんな関係なのかは知りませんが驚きました。誰かの読者コメントにあるように、この人の銀行口座を試しにチェックしてみたら良いかも知れませんね。



なぜナジブはオレンジ服を着せられてないの?
Why wasn't Najib wearing the orange MACC lock-up T-shirt?

najib apdal combo(写真右はサバ州ワリサン党主のシャフィー氏、LOKAPとはマレー語の”拘留”)

ですよね。私も不思議に思ってました。でも↓この記事を読んで納得です。

StarONLINE Wednesday, 4 Jul 2018 2:53pm

KUALA LUMPUR: When Datuk Seri Najib Tun Razak (pic) appeared at the Kuala Lumpur High Court on Wednesday (July 4) morning, many asked why he wasn’t in orange.
クアラルンプール発: ナジブが水曜(7月4日)朝、KL高等裁判所に姿を現した時、多くの人々はナジブはなぜオレンジ服を着てないの?と思った。

They were of course referring to the Malaysia Anti Corruption Commission’s (MACC) infamous orange lock-up T-shirt "uniform". Instead, Najib was wearing a dark blue suit with white shirt.
オレンジ服とは、もちろんマレーシア汚職防止委員会(MACC)のあの恥ずべきオレンジ色の拘留Tシャツのことだ。

The orange uniform, is however, only used when a suspect is being remanded for investigations.
だがしかし、あのオレンジのユニフォームは、容疑者が(MACCの)留置場に拘留されて調査・捜査される時だけに着せられるものだ。

Previously the likes of former Felda chairman Tan Sri Isa Samad, Penang exco Phee Boon Poh and Parti Warisan Sabah chief Datuk Seri Shafie Apdal (pic) had been pictured in this uniform while attending court for remand hearings.
以前、フェルダ議長のイサ・サマド氏やペナン州政府最高幹部会メンバーのフィー氏、それにサバ州ワリサン党主のシャフィー氏(写真)が法廷に現れた時には着せられていた。

Suspects being remanded can also be handcuffed.
拘留された容疑者はまた手錠もかけられる。

A remand process involves a suspect being brought in front of a magistrate, who will then decide whether the authorities will be able to detain the suspect for a specific amount of time, explained a source.
拘留手続きは下級裁判所にて行われるが、当局が容疑者を拘束できる期間及びその理由について判断される。

Usually, a suspect is remanded as investigators need more time to question the person, or to gather sufficient evidence for possible prosecution.
通常容疑者は、調査や捜査及び起訴に十分な証拠集めのための調査・捜査官のニーズにより拘留される。

In the case of Najib, he wasn’t remanded but was instead held overnight on Tuesday (July 3) and immediately charged on Wednesday (July 4).
ナジブのケースにおいては、彼は(拘留手続きを経たうえでの)拘留はされていない。一晩MACCの留置場に留置されたが水曜日(7月4日)に直ちに起訴された。

(以下略)

なるほどremand(拘留)されてないからオレンジ服も手錠もなしですか。。うーん、でもこれはやっぱり新政権はナジブをその他一般人とは区別している。つまり仮にもマレーシアの首相を務めた人物であるが故の”敬意の現れ”なのでしょうね。

この記事の読者コメントには、そんな気遣いはナジブには必要ないとの、辛辣な意見が溢れてましたけど、、でも私は、新政権のこの気遣いはやはり必要なことなのだろうと思います。



以上、一昨日と昨日のナジブの逮捕、起訴、保釈についての私見を綴ってみました、、、
でも、、あれっ、まだ保釈について書いてなかったか、、、

そうそう、今回のナジブの保釈金ですけど、、いやその前に、そもそもナジブの保釈などありか、、とも思うわけですが、司法の世界ではありなんですよね。なんかこれって地獄の沙汰も金次第なんて思えてならないのですが、あくまで法律上の正当な手続きと言う訳です。

今回のナジブの保釈金に纏わるエピソードとしては、当初の保釈金4百万リンギ支払い要求に対し、ナジブの弁護士から、高すぎる、ナジブにはそんなに余裕がない。50万から80万にディスカウントしてくれないかとの要請があったとのこと。約1時間ものすったもんだの末に保釈金100万リンギ(約2700万円)で決着したのだと言う。しかもそれを2回分割払いでとのことだ。

でその後、保釈金半金の50万リンギ(1350万円)を支払ったナジブは、晴れて自由の身となり、不敵な笑みを浮かべながら自宅豪邸へ向けて裁判所を後にした。

えっ?本当に自由の身なの?これって誰でも疑問に思いますよね。私も気になってちょいと調べてみたのですが、確かに高等裁判所の判事から言い渡された来年(2019年)2月の公判開始までは基本、自由の身なのだそう。もちろん出国は禁止されているし、今回の保釈で二つある彼のパスポートも取り上げられたそうなので海外旅行は出来ないのだが、国内旅行ぐらいはできるのだと言う。

起訴されて被告人となったはずのナジブだが、基本、24時間の監視もつかないし、普通の暮らしを送れるだなんて、、で、でも、これって、ちょっと不公平と思いませんか。国を揺るがすほどの重大犯罪を犯したことがほぼ確実な容疑者ナジブが、逮捕、起訴された後でものうのうと普通の生活だなんて、大金を払えばなんでもありの世界なのか、、、と、なんかとても悔しい気がする私貧乏人のひねくれ団塊です。

本日冒頭に紹介したビデオにもあったように、今回のナジブへの起訴内容は3つの背任罪と1つの職権乱用罪だとのこと。それぞれ有罪確定となれば最長20年の禁固刑やむちうちの刑(むちうちの刑は年齢からみて免除されるとのことだが)から逃れられない。すると今回起訴だけで最長80年の刑務所暮らしか、、

まてよ、今回起訴は1MDBスキャンダルの中のSRCインターナショナルに関することだけでこれは氷山の一角だ。今後気が遠くなるぐらいの罪状が積み上げられて、公判も数年に及ぶとの専門家の見方もある。となると、最終的には求刑禁固500年なんてのもあるかも知れんな、、などと無責任な想像をたくましくしている本日2018年7月5日の私です。

ではまた。。


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t-ikesan

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