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Why Najib And Wife Not Arrested Yet? (なぜナジブ夫妻はまだ逮捕されないのか?)

新政権発足から今日で20日、目下、巷は今週金曜(6月1日)から開始となるGSTゼロ%に向けて慌ただしい。スーパーなどの事業者はプライスタグの張り替えなどに極めて多忙であろうし、消費者は商品価格がいくら値下がりするのかなどの井戸端会議に忙しい。

GST003.jpg

確かに、今現在6%GST課税の商品は6%値下がりするであろうし、そうでなければならない。いや、それだけではない筈だ。仕入れ値も当然GST分値下がりするのだろうから、その分最終売り値だって当然値下がりしなければならない。

そう考えると、事業者側も大変だろうが、6月1日以降、スーパーマーケットなどのプライスタグをチェックするのが楽しみだ。

HARAPAN新政権によるこのGST撤廃の問題に関する内外専門家の見方は様々だ。いち早くこれに代る歳入方法を確立して公表しなければ、マレーシア経済は立ち行かなくなるとの見方や、いや改良SSTを後発させて歳入不足分を補い、それに様々な経費節減策を講じれば十分だ、さらにはGST撤廃によって消費物価が下がり、消費者の消費マインドの巨大な山が動く、経済が間違いなく上向くとの見方もある。

確かに先週から昨日、今日の金融市場を見れば、若干下押しがあるかなとは思うが、まだまだ投資家サイドは様子見の感がある。今後、確かな経済政策が新政権から次々と公表されれば、いずれ、そう遅くない段階で必ず回復すると私は期待している。

昨日はマハティール首相から、KL-シンガポール間の高速鉄道(HSR)計画を中止するとの発表があった。とは言え、シンガポール側との契約に関する話し合いはこれからのようなので、これが最終決定ではないのかも知れない。それにナジブ前政権が強力に推進していた総額約1000億リンギのメガプロジェクトの中止には未だに多くの異論もあるようだ。

HSR.jpg

だがしかし、1兆リンギもの国の借金が明らかになった以上、それこそ将来に禍根を残さないためには、なんとしてでも借金返済に全力投球せざるを得ず、今後益々借金を増やすだけのメガプロジェクトは、例えそれが一部社会に利益をもたらすものにしろ、断固として廃止するとのマハティール首相の英断を私も支持したい。

このHSRメガプロジェクトには、多くの日本企業も関わってきたと聞いているが、現下のマレーシア経済を考慮すれば止むをえない措置と理解せねばなるまい。

一方、まだ結論が出ていない東海岸鉄道計画(ECRL)についても同様だ。先日、一部日本メディアの中には、マレーシア政府が既に中止の結論を出したかの報道があったが、これは正しくはない。今、現在詳細に計画を調査中であり、政府の賢人会議メンバーの中には中止すべきとの意見をまとめたものもいる、と言うのが実情だ。これについても、昨日のマハティール首相の記者会見では、中国側とのプロジェクト契約を変更できるかを精査中とのことであった。

中国の一帯一路計画を後押しするだけのECRLなぞ要らないし、将来にわたり借金を産むだけのECRLなぞマレーシアにとってはまったく不要と、私も思うのだが、既に15%も工事が進捗しているECRLの取り扱いをどうするかは極めて難しい問題とも思う。

さて、今日のタイトルの件だが、今、誰しもが不思議に思っている。

なぜ、既にその巨悪ぶりが明らかになっているナジブとその妻のロスマがまだ逮捕も拘留もされずに自由に動き回り、いけしゃあしゃあと、前首相の自分と家族に対する当局の不当な取り扱いの不満や、新政権の政策への意見などをフェイスブックに書いたり、記者発表していることだ。

NAJIB101.jpg

この件に関しては、不思議なことにメディアの記事もほとんど見当たらないのだが、丹念に探してみたらボルネオポストにあった。先週金曜の若干古い記事だがその一部を紹介してみたい。



Why Najib And Wife Not Arrested Yet? - Lawyer
なぜナジブと彼の妻はまだ逮捕されないのか?
BORNEOPOST online May 25, 2018, Friday

KOTA KINABALU: A lawyer has questioned why Datuk Seri Najib Razak and his wife are still not arrested by the Malaysia Anti-Corruption Commission (MACC) pending investigation into the SRC international case.
コタキナバル発:ある弁護士は、SRCインターナショナル事件(※)を調査中のマレーシア汚職防止委員会(MACC)が、依然としてナジブと彼の妻を逮捕していないことに疑問を呈した。

※SRCインターナショナル事件:SRCインターナショナルはIMDBの元子会社で後に政府財務省所有となった。2016年にこのSRCインターナショナルからナジブの個人口座に4200万リンギが送金されていたことが発覚したが、ナジブはまったく知らぬ存ぜぬを貫いている。金額的には1MDBから盗用されたとされる26億リンギのごく一部に過ぎないが、MACCは、国内取引が中心でマネートレイルが容易なこのSRCインターナショナル事件から調査に着手している。

Hamid Ismail, the Sabah PAS Head of Legal Unit, said despite the seizure of nearly RM130 million of cash (as at 24th May 2018), designer bags, watches and jewellery from the former prime minister’s house and three condominiums linked to him, the value of which was impossible to estimate due to the sheer volume as reported by the media, Najib and his wife still move freely. They could even issue press statements to the media and Najib could update his Facebook status.
サバ州マレーシアイスラム党(PAS)の法律部門長でもあるHamid Ismail氏は、2018年5月24日、ナジブ前首相の自宅と彼に関連する3つのコンドミニアムから、約1,300万リンギの現金、そしてメディア報道によると推計不可能なほどの膨大な量のブランドバッグ、高級腕時計、宝石類が押収されたにもかかわらず、ナジブと彼の妻はまだ自由に動いている。彼らは、(彼らの主張や見解を)記者発表することもできるし、ナジブは彼のFB(フェイスブック)を自由に更新もできるのだ、と述べた。

“I understand that MACC has called Datuk Seri Najib twice to their office for his statements to be taken and still there is no arrest. I presume this is done under section 30(1)(a) of the MACC Act 2009. That section states that an MACC officer investigating an offence under the Act may order any person to attend before him for the purpose of being examined orally in relation to any matter which may, in his opinion, assist in the investigation into the offence.
MACCは、既に2度にわたりナジブを(MACC本部に)呼び出して事情聴取したが、今なお逮捕はしていない、と私(Hamid)は理解している。私はこの事情聴取は、2009年MACC法第30条1項a号に基づくものであると思っている。この条項は、法に基づき犯罪の調査に任ずるMACC係官が犯罪調査に資すると判断した場合は、いかなる人物をも呼び出して口頭にて事情聴取することができる、と規定している。

―以下略―



なんだ、この記事のタイトルに騙されましたね。これ、なぜ未だに逮捕されないのかの答えになってないですね。それでは、止むを得ません。なぜ未だに逮捕されないかについての巷の噂についてちょこっと紹介しましょう。 

選挙戦敗北後の5月20日、ナジブが自身の選出選挙区であるパハン州のペカン地区に里帰りしたことをご存知ですよね。私はこの時の地元民のナジブへの歓待ぶりを見て、信じられない光景と思いましたね。未だにこんなに多くのナジブサポーターがいることに驚いたのです。もっとも、その選挙区ではナジブが多数の票を得て当選したわけなので、支持者が多いのは当然のことでしょうが、感じたことは、やはり親とか祖父の代からの代々のナジブ家(父親が第2代首相)に対する支持者であるとか、地元へのナジブの貢献度(バラマキも含めて)などによって、人間はマインドセットされ、対象となる人物(ナジブ=尊敬すべき第2代首相の息子)の負の部分はあえて見ないのか、信じたくないのでしょうね。

さらに驚くことに、未だにタマンデュタのナジブ邸には、マレーシア各地から連日多くのナジブサポーターや信奉者が押し寄せ、ナジブに対する堅固な支持を明らかにしているとのことですが、これなどどうなってるのかい、と思いたくもなります。

しかし不思議だけどこれが事実なのです。既にその巨悪ぶりがメディアにこれでもかと晒されているのに未だにサポーターや信奉者が引きも切らない。

だからMACCは未だにナジブを逮捕しない。なぜならナジブ逮捕が、ナジブサポーターや信奉者たちによる反新政府アクション、暴動などの社会不安を誘発しかねない、そう考えているのではないか、との巷の噂ばなしがもっぱらです。

なるほど、ナジブの様々なネガティブでダークな面を、ナジブのサポーターにこれでもかと見せつけて、彼らのナジブ離反を静観しているスマートなマハティール新政権。ひょっとしたらこれホントのことかも知れないと私も感じてきた今日この頃です。

それではまた。。

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t-ikesan

・雪国山形から南国マレーシアへ
・異文化生活辛くもあり楽しくもあり
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