パクセからボラベン高原へ (Day2-3)

Day1は、まるで拷問のような「夜行寝台バス」に乗って首都ビエンチャンから南に670km下り、ラオス第2の都市と言われるパクセ(Pakse)にやって来た。下の黄色線で囲ったところが、今回バイク旅の起点(終点)となるパクセと、その東方に位置するボラベン高原(Bolaven Plateau)だ。


ラオスバス旅03

今回バイク旅は下図に示すとおり、メコン河畔の町パクセを起点に、パクセ東方に位置する標高約1000mの赤土の大地、ボラベン高原をレンタルバイクで時計回りに走り、一旦はアットポー(Attapeu)なるカンボジア国境近くの町まで南下するが、その後また同じ道を北上して元の赤土のループに戻りパクソン(Paksong)と言う高原最高標高の町を経てパクセに戻る、幹線道と山林道を含め約500kmを計5日間で走る旅だ。


ラオスバイク旅

パクセはラオス第2の都市だそうだ。とは言っても人口は10万足らず。首都ビエンチャンにしても20万ほど、国全体でも700万弱の人口だと言うから、日本の本州とほぼ同じ面積のラオスと言う国が如何に閑散とした国か推し量れるというものだが、そんな過疎的なところが逆に欧米のヤングバックパッカーたちにとっては魅力のひとつなのだろうと思う。


かく言う我々ひねくれオヤジも、このなんとなく素朴で観光ズレしてなさそうなラオスの町の顔が好きだ。
朝陽の昇る静かなパクセの町を宿に向かって歩くP氏。↓


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↓ここが今夜の宿(写真右側建物)だ。写真を撮り忘れたのでグーグルストリートから拝借したが画質がいまいちなのはご容赦を。このゲストハウス、名前が我が孫娘と同じ(Alisa)なのにはちと違和感があったが、ま、こんなもんで必要かつ十分なのでしょう。


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朝の8時前にアーリィチェックインができるかどうか訊ねてみたが、さすがにそれは無理とのこと。止むを得ず荷物を置かせてもらい、チェックインタイムの午後2時ごろまではバイクをレンタルして市内見物でもしようと決めた。

その前にとりあえずは朝めしだ。ゲストハウスのすぐ近くにあるレストランにやって来た。道路に面したテラス席では既に数組のヤングバックパッカーたちが朝食中だ。しかしいつも思うが、彼らはオープンテラス席がホントに好きだ。夜のパブ風のレストランでもどこでも、これ見よがしにテラス席から通りを歩く人々をじろじろ眺め、じろじろ眺められては悦に入っている。我々日本人などはどっちかと言うと、エアコンが効いていて、見た目が少しきれいで、通りの人たちからあまりじろじろ見られない、室内席を好む人が多いと思うのだけど、なんて言うか、この辺も文化の違いなのだろうか。

でも今回旅はスイス出身のP氏がプランナー。我々の旅のマナーも欧米風になるのは仕方のないことなのだ。

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この方、魚行商の女の人です。朝めし中の我々のテーブル傍までやって来たので、早速P氏得意のおふざけです。天秤の竹籠にはメコン河で朝獲りしたと思しき魚がたくさん入っていたが、魚には人一倍興味があるこのひねくれ団塊でも川魚はちょっと、、、

↓で朝めし後にやってきたのはレンタルバイクショップ。この日は、人気のホンダの新車が出払っているということでかなり旧めのホンダスクーピーにしたが、明日からは150ccの新車が準備できると言う。


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それにしても安い。150ccの新車が6泊7日で540,000kipつまり日本円にして約6,800円、1日当たりにすれば970円ってことだ。と言うことで、今日だけちょっと旧めのスクーピーに乗って、先ず手始めに近くの寺院↓にやって来た。ここはP氏の説明によれば、観光案内本にも載っているかなり有名な寺院だそうだ。

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早速、モンク(修行僧)に話しかけるP氏。驚いたことにこの若いモンク、流ちょうな英語で受け答えしてる。いやたいしたもんだ。托鉢(Collecting alms)のことについて尋ねたが、毎朝6時から何組かに分かれてこの寺を出発し、町を廻るのだと言う。よし、では明朝は我々も早起きして托鉢行を写真に収めよう。

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お、ここでは大勢のモンクたちが食事中だ。見れば皆若い。まだあどけない少年僧のように見える。モンクの食事は1日1回のみと聞いたが、それで良く育ち盛りの身体がもつものだと、大喰らいの私などは思ってしまう。悟りを開けば食欲までもコントロールできるのだそうだが、私には到底無理と思う

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次にやって来たのが、パクセの町からメコン河の対岸に見えるゴールデンブッダの丘。ここはメコン河を眼下に眺めるビューイングポイントとしても知られているところだそうだ。

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↑ゴールデンブッダの後ろでバイクに跨るP氏。↓こちらは、無数の小型ゴールデンブッダの中に紛れて瞑想に耽る真似をするP氏。

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P氏は私にはない才覚の持ち主だ。写真をとる時など、意外な閃きでアーティスティックな構図を決める。↓これは後ろの座禅僧の前で座禅してみろと言うのでポーズを取ったが、P氏のあれやこれやの指図に一瞬噴き出しそうになった吾輩。座禅僧ではなくてこりゃ噴き出し僧だよ。(笑)

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↓こちらが本人の決めポーズ。さすがにアーティスティックな顔になっている。(゚д゚)

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ほんのちょっとだけ寄進したら、僧侶が二人の両手首になにやらピンク色の紐↓を結んでくれた。聞けば幸運の紐だそうだ。私は指輪やブレスレットなどの飾り物には興味も縁もない無粋な男でP氏もそうなのだが、明日からのバイク旅の無事を祈る幸運の紐ならば、せめて無事にKLに帰り着くまで巻いておこうと殊勝にも思った。

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↓パクセと言えばメコン。メコンと言えばパクセ、、、なんてことは誰も言っちゃいないと思うが、この丘に登ってみて突然そんな文句が口をついて出た。いや実に雄大だ。確か、メコンに眠れ、とか言う小説本があった気がしたが、悠久のメコン河、浪漫の大河などなどこの河に相応しいキャッチコピーが頭を過る。

↑真ん中の橋は「LAO-NIPPON BRIDGE」↓と言うフレンドシップブリッジだ。凄いね、日本って。この橋のお陰でパクセの今の繁栄があるのだそうです。

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↓LAO-NIPPON BRIDGEを颯爽とバイクで渡るP氏

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また、この後のバイク旅中、随所で見かけた日の丸マーク。大概は田舎の小学校などで、日本の援助で建ったものだと聞きました。中には韓国の太極旗などを冠する小学校なども目にしたが、数が違う。これにはちょっと嬉しい気分になりましたね。

↓翌朝6時ちょっと早起きして例の修行僧たちの托鉢を見に行きました。

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↑寺院の山門前には既に寄進を準備している方たちが居ました。その中の年長と思しき男性に訊ねたところ、今日と言う日は自分の誕生日なので特別なのだと言う。お連れの若い女性たちとともに、持参したたくさんの食べ物を手際よく小分けしたりしてましたが、修行僧たちが経を唱えながら列を作って山門から出て来ると、全員が路上に跪き、まだ年端も行かぬ僧たちに手を合わせながら小分けした食べものをひとつひとつ寄進してました。

なんと言う信仰心、なんと言う敬虔さなのだろう。宗教心などぺらっぺらに薄い私は、毎朝の仏壇(我が家のポータブル仏壇)拝みさえも満足にやれていないのにと、後ろめたく恥ずかしい気分になりました。よし、オレもこれからはきちんと毎朝サボらず我が家の仏壇に手を合わせようと堅く心に誓ったのでしたが、、、情けないことに、旅から帰って今の今までそのことさえも忘れてました。まったくトホホのホです。(。-_-。)

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↓小グループに分かれて托鉢に歩く僧たち。まるで映画の世界のようです。

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この托鉢で得た食べものだけが、寺院の修行僧の一日一度の食事に供されるのだそう。

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この托鉢に廻る僧たちの行列は、昨今人気のルアンプラバンなどでも最大の観光アトラクションと聞くが、私などももうこの年になったら、修行僧は無理としても、せめて寄進などして徳を積む必要があるかも知れん、などと考えていたのだが、旅から帰った途端、そんなことはまたもやけろりと忘れて暴飲暴食の体たらく、こりゃ、オレはやっぱりダメだ、浮かばれないな。

↓手前の青いバイクが私用のホンダなんとかと言う150ccの新車。奥側がP氏の乗る赤い同じタイプの新車バイク

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さあ、いよいよボラベン高原のバイク旅の始まりだ。走る道路はと言えば、幹線道の大半は↓のような簡易舗装路だが、支道に入ったとたんに未舗装路、赤土のダートコースとなる。


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↓赤土のダートコース

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↓素朴と言うべきか純朴と言うべきか、こりゃ日本の60年ほど前の田舎みちにタイムスリップしたかのようだ。

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本日の休憩点、この辺りで人気のMr Vieng's Coffee house(パクセから約60km地点)に到着した。

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おぅおぅ、たくさんのバイクが停まってる。これみんなパクセからタッド・ロー(Tad Lo)に向かうバックパッカーたちだそうだ。

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↓引きたてのコーヒーを淹れてもらってご満悦のオヤジ組

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ちょいと休憩した後は、オーナーのMr.Viengの案内で、裏手に広がるコーヒープランテーションのガイデッドツアーに参加した。プランテーションって言うからどんなに大規模なコーヒー園かと思ったが、こりゃ、たまに珈琲の木の混じる雑木林ってところだな。手前右側がVieng氏だが、毎日のことだからだろうけど、案内も説明も手慣れたものだ。参加者はみなこんな↓ピッチピチのヤングたちだが、オヤジ組が混じると一挙に平均年齢上がるわな。

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たいして興味もない癖に、いろいろ質問する輩もいたりして、まっ、どこの世界にもいますよね。

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そんなツアーより、私はこっちの方に目が行った。どうやらMr.Viengの家族のようだが、子供なのか大人なのか見分けがつかん。気持ち良さげにゆらゆら寝てる。↓

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↓話しかけても、皆、ニコニコしてるだけ。どうやらここで英語を解するのはMr.Vieng一人だけのようだが、氏は英語を解する特技でここまで来たのだろう。まさに芸は身を助くのサクセスストーリィだ。

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さて、そんなMr.Viengのコーヒーハウスを後にして、いよいよ今日の目的地、ボラベン高原随一のリゾート地、タッド・ローに到着した。ここまでの走行距離はとバイクの距離計を見ると、え?まだ100km程度?道理でそんなに疲れちゃいない。

高原のリゾート地と言っても、こじゃれた軽井沢や野沢高原などを想像してもらっちゃ困る。まっ、次元の異なる大昔のリゾート地と思うが無難。↓これ、日本で言えば軽井沢銀座なのだが、道路傍には犬や猫はもとより牛でも豚でも山羊でもなんでも寝そべっている。

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我々は、ここタッド・ローに2泊する。今日はこの後この辺散策とビールで乾杯。明日は一日中、ガイデッドトレッキングだ。

↓なんかこのように眺めるとどこぞの温泉地のように見えなくもないが、温泉ではない。

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我々の宿はここシパセルス ゲストハウスだ。

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二昔ぐらい前の高原のリバーサイドホテルと思えばよろしい。ツインベッドにエアコン故障、水洗トイレにリザード付き、とくればもう完璧だ。

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え、リザード付きって何? あはは、これ実に面白い。つまり、トイレットボウルの中に、リザードが一匹住んでたんだよ。え?分からない? あのねぇ、トイレの便器の中にね、8センチくらいのリザード(トカゲ)が住んでたんだってば。

トイレに座ったらトイレットボウルの中で何かが動いのが見えてギョッとしたのだが、よく見たら結構大きいリザードくん。でも、トイレの水洗に流されないように必死にしがみついてるあいつを見たらなにか可笑しくなってしまって、意地悪く何度かフラッシュしてみたりしたけど、奴は凄い。尻尾プルプルするだけで決して水に流されない。

オレ、便座に座って、尻の真下に居るトカゲの尻尾見ながら、おいおい何が良くてそんなところにいるんだよ、って声掛けたりしてね。あいつずっとそこに居たな。次の朝座った時もまだそこに居て、おいまだいるのか?って声掛けしたら、やっぱ、尻尾プルプルして返事したからね。

さてと、誰かが、川の上のほうで、4時半からエレファントの水浴び見れるよって教えてくれた。せっかくだからとオヤジ組も行ってみた。

お、子供たちが水浴びしてる。見た目は結構きれいな川のようだ。

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でもその上流でエレファントも水浴びしてる。

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むろん野生のエレファントではない。2頭とも飼い馴らされた大人しいエレファントだ。

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別にエレファントには興味はないが、触れ触れと誰かが言うから恐る恐る鼻に触った。別に顔が引きつっているわけではない。

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↓タッド・ローの夜も更けて、暗闇の中を少し歩いて、村一番の賑わいのカフェレストランに行ってみた。

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今夜もビール(ラオビール)で乾杯だ。あ、そうそうビール(ビアラオ)は安くて美味い。食いものは、見慣れたものはそこそこ喰える。変なものを頼むと驚くほど不味い。何喰わされているのかが分からない。これサザンラオスの平均値。

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↓この方、ゲストハウスの売店のおばちゃん(婆さん?)。え、おばちゃん、ここで寝るの?

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そうか?不用心だもんねぇ。え、不用心だから一緒に寝てくれないかって?
い、いや、オレ、ちょ、ちょっと遠慮する、、、

済まん、おばちゃん、代わりと言っちゃなんだけど、今日は↓この人あげる。こんなもんで我慢して!

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ではまた。。
(DAY4-5に続く)



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