本当はこの旅ブログのタイトルを「サラワク奥地ジャングル踏破の旅」としたかったんだけど、残念ながら雨で全うできなかったし、ちょっと遠慮したんです。だから「クラビット高原歩き旅」でいいんです。

ま、でも無理してたら今頃どうにかなってたかも知れないし、これで良いのだ、、、と悔しいけれども納得している我々団塊ひねくれシニアです。



DAY1

さて、初日はKLIAからサラワクのミリへ。プロローグにも書きましたが、今回はマリンドエアのB737-800でした。これって意外といいですね。私はこれまでボルネオには三度渡っているのですが、すべてエアアジアだったんです。フライト時間がたいしたことないからって我慢してたけど、レッグスペースは狭いし、預け荷物は有料だし、あんまりいいことないですよね。マリンドのチケット取れればこっちの方がずっといいなぁなんて思ってしまいました。(でも残念、帰りはエアアジアでした)

だけど、ミリって意外に大きくてきれいな町ですね。以前マレー語のクラスメートの某女史が、油田開発の仕事に携わるご主人とずっとミリに住んでたって言ってたな。辺鄙なところだろうと想像してたけど、こんなに大きな町だったんだね。

ボルネオって、根拠ないですけどなにか面白そう。。サバにはキナバル山があるし、ここサラワクには手つかずのジャングルや少数民族の里がある。こういうのって、やけに興味そそるんですよね。

でも今回の我々の初日はミリに一泊するだけ。他になんのミッションもなし。宿は、いや、宿もエアチケットも今回の旅のガイドの手配もなにもかも、リーダーのピーターに負んぶに抱っこ、まったくお気楽な参加者その1ですよ。ピーター、ホントに世話かけたよね、ありがとう。

で、ミリの宿はここマイホームステイ(My Homestay)。市中心部にあって、特にチョイ悪オヤジの夜遊びには超便利。考えてくれてるよ、まったく。それでいて宿代はチョ安ときてるからね。言うことなしだよ。

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宿の入り口は↓ココ。ガラスのドアにトリップアドバイザーとかブッキングコムとかのシールがベタベタ貼ってあって、漢字で「民宿」と書いてある。でもコレって日本語の民宿じゃぁないよね、多分コレ、中国語で意味は安宿(Inn)って言う意味だと思う。

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部屋は狭いながらも四人部屋、スマトラのパダンと同じ、バンクベッド(二段ベッド)が二台の四人部屋。ちなみにこれで一部屋99リンギ、三人の朝食込みって安すぎだよね。

暗黙のルールで身体のサイズがあとの二人より小型のオレがベッドの上段なんだけど、でもこれって好きじゃない。なぜって、夜のトイレが近いから梯子を昇ったり降りたりが大変だし、寝返りを頻繁に打ってベッドギシギシ言わせると下段のピーターにとっても気の毒なのだ。だからかも知れないけど、ピーターは朝いちばん遅くまで寝てる。あんなに良く眠れるもんだと感心するけど、これってホントはオレのせいかも?

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ま、そんなことはどうでもいいけど、メシ喰いに行こうぜと外に出る面々。。

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通りに出てすぐには、カフェもバーもマッサージ屋さんも軒を連ねていて、なんと便利なところだこと。。

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ほら、すぐに見つかった。ミン・カフェ(Ming Cafe)と言う、いわゆるどこの観光地にもあるインターナショナルなカフェバー。

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↓とりあえず、明日からの三人の奮闘を期して、Cheers !

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ほどなく店はほぼ満席になりましたね。でもいつも思いますけど、なぜこういうインターナショナルなカフェバーの客って、ウエスタナーだけなんです? どこの店に行っても日本人とかにはほとんど出会ったことがないんですけど。。

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7時までだと言うハッピィアワーのうちにそれぞれビールを飲めるだけ飲んで、クリスビィポークとかピザとかいろいろたらふく食って、またビールを飲んでそして最後はコレ、イエガーマイスター、そうドイツのハーブリキュール(養命酒)なんだそう。オレは今まで飲んだことがなかったんだけど、シーシーが飲め飲めって盛んに勧めるものだから、ワンショット、そしてツーショットと行ってみましたよ。(いや3杯か4杯飲んだかも)

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え、これ日本の養命酒とほぼ同じ味だね。でもコレ、ストレートで飲むより何かで割って飲んだ方が好きかも、って言ったら、なんとイエガーのそんな飲み方、世界中で流行っているんだってさ。それからシーシーにひとしきりドイツのこと自慢され、聞かされて、ハイハイ、ちゃんと聞いてましたよ。。だけど既にほろほろだったからほとんど憶えてないけどね。(*´ω`)┛

まだ明るいうちに入った筈なのにいつのまにか9時も過ぎてしまって、さぁ、次はどうしようか?って、、なに決まってんじゃん。マッサージだっべよ。。

おっ、そうだね、行こ行こって即決。宿までの帰り道にあるタイマッサージ屋さんに立ち寄って、オイラはトラディショナルなドライマッサージ、彼らはいつものぬるぬるオイルマッサージ、その後、またカフェでコーヒー飲んで、明日からの旅のこととか、いろいろ話して、そんでもって宿に帰って大人しく寝ましたです、ハイ。。



DAY2

翌DAY2はミリからバリオまでの移動日。ミリの空港で体重計に乗れと言われ、突き出たお腹をもっと膨らませてフザケ顔するシーシー。(笑) これ、小型飛行機だから荷物だけでなく乗客の体重も計るんですよ。

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バリオまでの飛行機はコレ↓、MASwing(マレーシア航空の子会社)のツインオッター機。カナダのボンバルディア社の高翼の双発ターボプロップ小型機で乗客は19人乗り。特に高翼機なので下方視界は抜群だ。

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STOL(短距離離着陸)性に優れ、エンジン全開で離陸滑走を始めたと思う間もなく離陸。このツインオッター便、ミリとバリオの間は毎日2便運航されているが、バリオ空港はVFR(有視界飛行)専用なので悪天の場合は欠航となるそうな。

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それにしても高高度を飛ぶジェット便と異なり、2000~2500m程度の低高度を飛ぶので下界の見晴らしは素晴らしい。

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↓これは今ブログのトップに据えてる写真だが、うねうねと幾重にも曲がったジャングルリバーがなんとも芸術的だ。

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機内はフリーシーティング(自由席)。19人乗りなので、満席かなと思ったら意外にもこんなにガラガラ。我々以外は皆さんローカルの方のようで乗り慣れていらっしゃる。

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操縦席との境のドアもなくオープンなので、パイロットの操縦操作も丸見えで実に興味深い。

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いよいよ本格的なボルネオ奥地のジャングルかな。。

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下界は雨のようだが、こうやって上空から眺めると山肌を覆う雨も幻想的で美しい。

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おっ、山の稜線がこんなに近くに見えるなんて、ぎりぎりの山越え飛行がスリル満点でチョー面白い。

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飛行方向左側に見えるのは、垂直に切り立った岩山登りで有名なバツ・ラウイ(Batu Lawi)のツインピークスだ。

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ミリを離陸後、約1時間、もうバリオに着いたようだが、こんなジャングルの奥地に結構開けた村があるもんだ。

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STOL(短距離離着陸)機のツインオッターならではのあっという間のランディング。

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預け荷物もほらこんな簡単に受け取れるんだね。

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ツインオッター機の前でシーシーと少年のようにはしゃぎながら記念撮影。

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こっちはもっと幼いぞ。ピーターって、いつかもそうだったけど、なんにでも乗りたがる。パイロットが降りた操縦席にちゃっかりと座ってこのご機嫌ポーズ。

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これがバリオ空港ターミナルの表玄関っつうか、ど田舎飛行場の待合所って感じだけど、これでも立派なもんだよね。。あれこんなところにも一応コントロールタワー? いやこれはそうではなくて、パイロットとの無線交信のための単なるレディオなんだろうけどね。

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↓ほどなく、今夜からお世話になる宿(アユ・ホームステイ)のオーナーのスコットが迎えにきてくれた。

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↑あれ、いやに愛想のよいおっさんがひとりくっついてるな。この人、誰だ?と思っていたら、車の中で彼が自分で自己紹介してくれた。オーストラリアから来ているジョンさんだそうだ。同年代かな、この人? いや、でも良く喋る人だこと。。人恋しかったのかなこの人。何日か前にバリオに一人できて同じ宿に泊まってるんだってさ。

でもこのバリオって、道路は細いながらも一応簡易舗装されてるし、立派なもんだよ。行き道、スコットが小学校が二つと中学校が一つあるって説明してくれたけど、それだけ子供も大勢いるってことなんだね。

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さぁ、着いた。ここが今夜(DAY2)から3日間(DAY5の朝まで)お世話になる、NGIMAT AYU'S HOME STAYだ。スコットの母君だと言う老婦人がニコニコ顔で出迎えてくれた。

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宿は、もう何年も前にバリオに観光客を呼び込もうと村全体が動き始めた時、以前からあったロングハウスを改築したものだそうだ。↓これは改築直後の建物全景。

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そして↓これが年月を経た現在の姿。

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かつては伝統的なロングハウス(Rumah Panjang)だったそうだが、全面改築後の今は、中に入ってみると、なかなかきれい。以前から伝統のロングハウスにホームステイするのが夢だった私としてはちと不満なのだが、こりゃ仕方がない。眼を瞑って往時を偲ぶことにしようと思ったわけです。

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ほら、見て下さい。往時のロングハウスが十分偲べるじゃありませんか。

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部屋の割り振りは、一人一部屋ずつと贅沢三昧。部屋にはシングルベッドが二つ、バスは共用。え、シーシーの部屋だけバスルーム付きってなんで?(多分一番のシニアだと思われた?)

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長い中廊下の外側には外廊下と広いバルコニー。いやぁ、いいですなぁ。

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辺りはなんにもないけれど、三食付きだし、心配ない。今日は曇りでどんよりしてる、いやまもなく雨が降りそうな気配だけど、目の前は田圃、遠くには山。気温はちょっと肌寒い感じなんで多分20数度だろう。こりゃ久々に夜もぐっすり眠れるかもな。。

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ランチをどうぞって。スコットが呼びに来た。おーおーこりゃ凄い。立派なダイニングテーブルだワイ。テーブルではオーストラリアの人懐っこいお喋りジョンが待っててくれていた。

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ランチのメニューは、バリオライスに山菜の煮物が二種、それにワイルドボー(Wild Boar=猪)の甘辛煮、そして野菜たっぷりのスープのランチ。。コレ全部凄く旨い。これホント。

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ジョンのお喋りに負けじとシーシーもピーターも喋りまくり。そんな中、オイラは時々応戦しながらひたすら喰いまくり、スープ飲みまくり、そしてデザートの自家製パイナップルとパパイヤ喰いまくりなのじゃ。

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そのうち、どこから現れたのか、ニュージーランドから来たという爺さんが一人参戦して、え、この人は誰?なんだかよく知らないけど、本人の弁によればここが気に入ってどこかに棲みついているらしい。しかし、なんでこんなウエスタナーばっかなの?

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ランチの後で、なんにもすることないから村を散策でもしようやと、雨上がりを待って外に出てきた団塊オヤジ三人組。"しかしホントになんにもないところだなやぁー"。(これシーシーのドイツ語田舎弁)

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"おほ、ここが村の中心部だっぺ。左側、ホレ、あそこが村のマーケットプレース、それに、ホレ、あそこがeBARIO(なんか村のテレコムセンターみたいなところ)だべ?"(これピーターのスイス田舎弁←独語、仏語、伊語&ロマンシュ語のMixture←これまったくの嘘)

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"お、なんだY2Kって?2000年に開店したのがの?ここが村で唯一のミニマーケットだべ。"(これはオイラの真正山形弁だす)

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"あれ、この人、宿のオーナーのスコットさんじゃん。今頃なんでこんなところでビール飲んでんの?"とシーシー。"いやぁ、見られてしまったっすね?いや実はここが村で唯一のカフェバーなんすよ。毎日今頃ここに集まってビール飲んで、いや、楽しいっすよ。ささっ、皆さんもご一緒にどうぞ、どうぞ"とはスコットさんの弁。

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よく見ると、あれ、なんだジョンもいる。その他、なんだが地元の人だか観光客だかわからない方もいるけど、誘われたら絶対断らないのが我々の主義なんで、まだ日も高いのに喜んで参戦したひねくれトリオです。

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またまた、しょもない四方山話に花咲かせ、喋りまくり、缶ビール飲みまくるうちいつしかとっぷりと日も暮れ、気が付いたら夕飯の時刻。スコットに促され、宿に帰ることにしたのだが、フト隣を覗くとそこはプールバー。そしてなんと奥にはカラオケ設備もありましたよ。。驚きましたね。こんなところにカフェバーや、プールバーやカラオケがある。なるほどここが気に入って棲みつくウエスタナーの爺さんもいるわけだよ。

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Y2Kを後にして、暗い夜道を歩いて帰るのはしんどいなぁと話していたら、スコットが、"さぁ乗って乗って、って。。""え、大丈夫なの?"などと余計なことを言うものがいるハズもなく、彼のピックアップトラックの座席と荷台にはこれでもかとぎっしりと人が乗り込み、それぞれの家路に着くのでありました。

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宿に帰るとまもなく、夕飯の時間です。あんまり腹も空いてないなぁなんて思いながらも喜び勇んでダイニングルームに参集した我々です。

一同テーブルに着くと、宿の主人のスコットがお祈り始め、一同、一応真剣な面持ちでそれに従うフリしてました。。お祈りも終わり、さぁ、いただきましょうとなったのだが、その前に・・・とスコットの説明アリ。。

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↑これ、スコットが、我々を歓迎するために、今日午後、特別にジャングルから採ってきたと言う新鮮食材だそうな。え、どれどれ、と一同、覗いてみたら、な、な、なんとギョギョギョのギョだよ。

一番右の皿がそれだけど、正直言ってこの種の料理は万人に好まれるものではないだろうと思うので、少々ボカシを入れました。でも興味のある方には通常画像を用意していますので、どうぞクリックしてご覧になって下さい。でもこの類に弱い方は絶対スルーして下さいね。
(GRUBS←ここクリックすると通常画像が開きます)

ま、テレビの世界秘境番組でも良くみるシーンだけど、まさかこんなところで試されるとは思ってもいなかった我々一同、少々ギョっとはしたものの、そこはそれ、皆いっぱしのひねくれオヤジたちなんで、いやーん、食べられないですぅー、なんて口が裂けても言えないのだ。

ピーターが、一番年上のイケサンからお先にどうぞって言うから、いやいやピーターがリーダーだし、メインゲストなんだから、ピーターから先に食べなきゃだめだよと言い返したら、顔引きつらせて頬ぴくびくさせながらもぐもぐしてたっけ。(笑)

旨いかって聞いたら、"う、う、う・ま・い"だと。なぁに言ってるだか、こんなもん旨いわけねえっべよ。(ここは会津弁でどうぞ) ピーター曰く、ささっ、イケサンもシーシーも食べて食べてって、要らぬことにせかすことせかすこと。。

わぁったよ、喰えばいいんだろ、喰えば・・・・と半ばやけっぱちでスプーンでほんの少々取り分けるオレ。すると、ピーター、大匙で、もっともっと喰わなきゃって、余計なことに、オレのライスの上にたっぷりと乗せてくれちゃってさ、、、お陰でなんつーか、中華丼ならぬ幼虫丼みたいになっちゃってね。。

それを見ていた隣のシーシー、やっぱりオレも食わなきゃいかんのかって顔で、ちょこっとだけ取り分けてる。おいおいそりゃないだろ、もっと喰え喰えって大匙で山盛りてんこ盛りに幼虫丼作ってあげたオレ、とっても優しいひねくれ団塊なのでした。

宿のスコットには悪いけど、これはっきり言って美味しくない。もしから揚げ粉まぶして、カリカリに油ででも揚げていたらクリスピーでそれなりに旨かったかもしれないが、なんせ、ほろ苦いジャングルシュート(何かの若木)と一緒にさっと煮込んだだけのものだから、素材そのままの食感と食味で、こりゃなんつーか、なにが苦いのかなんなのか、もう結構でぇーすって感じ。そんでもって、虫たちの皮が意外に硬くていつまでも口の中に残るもんだからはっきり言って気持ち悪いのなんのって。。

オレ、こんなところに住めないって思ったけど、そんなこと口にしたら後の二人に舐められるから、フン、こんなもんへっちゃらだぜぇって顔してた。まっ、あの二人も似たようなもんだと思うけどね。

その証拠に、その後、さっきY2Kで買った↓ハンキィバニスター(ウィスキー)で口を漱ぐようにして飲んでたからね、二人とも。(笑)

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いやまったく、ここでこんな経験するとは思わなかったけど、ま、考えてみれば貴重な経験だったかも。。こんなの独りじゃ絶対ありえないもんな。。かくしてDAY2の夜もゆっくりと更けゆくのでありました。

ではまた。。(DAY3&DAY4に続く)






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