今日は、前回までの旅シリーズとは趣をがらりと変えて、KL生活、いやマレーシア生活には欠かせない車関連の気付きリポートです。

実は最近(先月12月中旬)のことですが、毎年恒例の自動車保険を更新しました。そして今年もこれまでどおり、道路税の更新(支払い)も保険会社(東京海上)さんで同時に行い、車のフロントウィンドウに貼る道路税スティッカーもいただいたのですが、その際、ひとつだけこれまでとは異なることがありました。

それは、マレーシア道路交通局(JPJ)発行の(自動車)登録証(RC:Registration Card)のことです。これまでは、道路税の支払いの際には、この登録証を提出してその裏面に道路税の有効期間を裏書きしてもらっていたのですが、今回はそれがない、と言うか、RCの提出を求められなかったのです。

自動車保険会社の担当者に尋ねたところ、今年(2016年)6月からJPJのシステムが段階的に変更になり、これまでの登録証(RC)に変えて、新たに車両所有証明書(VOC:Vehicle Owenership Certificate)なるものが発行されるのだとか。そして、今現在(2016年12月)はその第2段階の期間にあたるので、これまでのように登録証(RC)への裏書はしなくても良いのだ、と言う説明でした。

しかし私はこんな説明だけではもちろん腑に落ちません。なので、遅ればせながらJPJや関連サイトをチェックしたところ、以下のことを知りました。



①(マレーシア)道路交通局(JPJ)は2016年6月1日、自動車の所有・登録証明書を登録証(RC)から車両所有証明書(VOC)方式に移行した。

JPJb.jpg
↑左がこれまでの登録証(RC)、右が新たに発行される車両所有証明書(VOC)です。

②移行は段階的に進め、2020年までにはすべてVOC方式とする。移行に伴いJPJはオンラインプラットフォームを最大限活用し国民の利便を図る。

③VOCはRC同様、所有者、車両の詳細情報を記載した書類だが、道路税更新、所有権移転の際には不要である。、またデータのすべてはJPJのデータベースに保管・管理するため、所有者とJPJとのやり取りを書類に印字したものでは残さない。

④移行の段階区分
・第1段階(2016.6.1~) 新規登録車両の所有者及び所有権移転で新たに所有権を得た所有者にVOCを交付する。

・第2段階(2016.9.1~) 道路税を更新した車両所有者及び車両登録情報を変更・訂正した所有者にVOCを交付する。

・第3段階(2017.1.1~) JPJのオフィスに自主的に出向き、RCを持参して、VOCの交付を申請した車両所有者にVOCを交付する。



以上のことにより、自動車の売買や相続などに伴う所有権移転(名義変更)の手続きや、塗色などの車両登録情報の変更・訂正が、JPJに出向くことなくオンラインでできるようになる、のだそうで政府管掌行政のオール電子化、省力化の一環なのだそうです。

もっとも今回のシステム変更の最大目的は、いつまでも絶えることのないクローン車両などの不法車両売買の犯罪を根絶することにあるようで、それはそれでもっともなことだと思います。

しかし思うに、この情報はあまり我々在住一般日本人の間には出回っていなかった、いやマレーシア人の間にも広まっていなかったような気がします。もちろん一部メディアの記事には取り上げられていたのですが、さほど大きな話題にはなっていなかったように思えます。恥ずかしながら、日ごろ良くメディアをチェックしてるはずの私も見逃していた、と言うか、私自身の12月の道路税の更新までまったく気が付きませんでした。

なのでその反省の意味を込めて、昨日のVOC取得に至る経緯とその手順や気付きをリポートしたいと思います。



まず第1に、私の12月の道路税更新時に保険会社からのVOC交付はありませんでした。第2段階区分の説明文には道路税を更新した車両所有者にVOCを交付するとあるのになぜ?と思い、あらためて保険会社に問い合わせたところ、VOCの交付は保険会社ではできない、もし希望なら最寄りのJPJに出向いて交付を受けるべきだが、急ぐ必要はない、なぜならVOCの交付を受けるまではRCが有効なのだから、とのこと。

ならば、もし万一ポリスブロック(警察検問)に遭遇した場合に、道路税の有効期間の裏書きのないRCで問題はないのかと問うと、すべてのデータがオンラインで保管・管理されているから心配はない。もし心配ならJPJのサイトで実際にオンライン確認してみれば良い、という返答でした。

そうか、そう言うことか、するとRCからVOCへの切り替えは2020年までにやれば良いということなのか、じゃあ急ぐ必要はまったくないな、と合点したのですが、JPJのサイトに行ってみて少々気が変わりました。

JPJとはマレー語でJabatan Pengangkutan Jalanの略で、英語で言えばRoad Transport Department、つまり道路交通局なのですが、運転免許や自動車登録などの広範な道路交通業務を所管し、マレーシア在住日本人の間でもJPJで十分に通じるほど親しみのあるお役所です。

そんなJPJのウェブサイトの使い勝手が甚だ悪い、と言うか、まだまだ仕上げが不十分、不完全なのです。よくこんな状態で公衆に堂々晒せるなぁとある意味感心してしまいますが、これがマレーシア流のお役所仕事だと十分に理解していますので、今では特に腹も立ちません。

JPJのウェブサイトのポータル(入り口)は2つあって、一つはJPJマレー語サイト、そしてもうひとつはJPJ英語サイトです。JPJ Malaysiaで検索するとどちらかのポータルサイトにヒットします。

マレー語サイトに飛んだ場合は、もちろんオールマレー語ですが、ページ上には言語選択のドロップダウンリストがあってマレー語を解せない場合は、そのドロップダウンリストで英語を選択すれば、英語のポータルサイトに移動できます。残念ながら日本語選択は今現在(2017.1.10現在)まったく機能していません。

しかし英語のポータルサイトに移動しても、ページのほとんどは依然としてマレー語で書かれているので戸惑う方も多いかと思いますが、そんな場合は↓ここに注目して下さい。(ページトップの下段左部分)

JPJ01b.jpg

↑ここにはオンラインで確認・実行できることがそれぞれタブごとに区分されています。

タブは、左からKenderaan Saya(自動車登録関係)、Lesen Memandu Saya(運転免許関係)、Kesalahan dan Penalti Saya(違反・罰金・ブラックリスト関係)です。(なぜ英語ページなのにマレー語表記なのだと思うでしょうが気にしないで下さい。これがマレーシア流の役所仕事ですから)

先ず自動車登録関係のタブですが、すでに4つのページリンクが見えています。

左から、道路税の有効期限確認ページ、道路税の更新実行ページ、自動車情報パックの申請ページ(名義変更申請?)、自動車の廃車申請ページと記されています。なお、この下段にはオンラインでできることのリストへのリンクがあって、そのリストからも該当ページに移動できる仕組みなのですが、道路税の有効期限確認ページ以外のリンクはすべてmySIKAPのページに飛びます。

mySIKAPとはJPJの主取引システム(Main Transaction System)のことですが、このmySIKAPを利用するには事前のID登録が必要で、そのためにはJPJに出向かなければならないのです。(以前mySIKAPの利用にトライしたことがあるのですが、JPJに出向くことが面倒で途中で挫折した経験があります)

そうか、やっぱりmySIKAPを使うことになるのですね。

ならば今回のVOCへのシステム変更でJPJが大々的に謳っている、オンラインプラットフォームを最大限に活用して国民の利便を図るなどは、mySIKAPの利用手続きが面倒なことや、頻繁にクラッシュするとの噂のあるmySIKAPでは、果たしてそう簡単にできるのかと思ってしまいますがどうなんでしょう。

となると、このページで唯一簡単にできそうなのは、一番左にある道路税の有効期限確認ページだけですが、とりあえずこれにトライしてみましょう。

一番左にある道路税の有効期限確認ページへのリンク下欄のmulaをクリックすることで、道路税の有効期限確認ページに移動できます。(なぜかこれからこの先のページはすべて英語表記です)

↓これが道路税の有効期限確認ページです。

JPJ02b.jpg

↑ID. Categoryはドロップダウンリスト最下段のNON MALAYSIA(LLN)を選択します。

↓すると、ID No.とVehicle Registration No.の入力ページが現れますので、それぞれの欄にパスポートナンバーと車の登録番号(プレートナンバー)及び表示されているセキュリティコードを入力します。

JPJ03b.jpg

↓するとこのような確認結果が表示されます。ここには氏名、パスポートナンバー、プレートナンバー、道路税更新年月日、道路税有効期限及び自動車保険有効期限が表示されています。

JPJ04a.jpg

うんなるほど、道路税と自動車保険の有効期間はこのサイトで簡単に確認できることは分かった。しかし・・・・・これだけですか??

うーん、なんだかなぁぁ。。こんな使い勝手の悪いウェブサイトでこれから、道路税の更新や名義変更などがホントにオンラインでできるのだろうか甚だ疑問ですが、きっと今後次第に改善するのでしょうから、とりあえず今はこれで良しとしましょう。



さて、次に手元にある登録証(RC)の車両所有証明書(VOC)への変更ですが、別に急ぐ必要もないとのことですが、これも実際に検証してみたくなって、一昨日、実際にJPJに行ってきました。

ついては、どこのJPJに行けば良いかです。私の直近のJPJ行きは運転免許証再発行の際のWangsa MajuのJPJですが、Wangsa Majuは混み具合が半端じゃないし遠いので、まずは最寄りのPudu SentralのUTCに行ってみることにしました。(UTCってご存知ですか? Urban Transformation Centreの略で、政府行政機関の統合出張所とでも訳すべきでしょうか、つまりいろいろなお役所の出張所が同一のビル内に所在して行政事務サービスを簡便に提供するところで、KL市内の数か所にあります)

しかし懸念した通り、UTC Pudu SentralのJPJではあえなく拒否され、やっぱりWangsa MajuのJPJに行く羽目になってしまいました。事前に確かめていけば良かったのですが、VOCの交付事務はUTCでは取り扱わないのだそうです。

でもWangsa MajuのJPJでは、時間が遅かった(午後3時ごろ)せいかさほど待たされることもなく、係官の指示に従いVOCの発行申請書を書き、持参したRCとパスポートのコピーを添えて提出したところ、その場で簡単に発行してもらえました。

↓これが私が一昨日(1月8日)JPJで交付を受けたVOCです。

VE090058 (2)b



以上、今日はこの国のJPJがこれまでの(車両)登録証(RC)に代えて、新たに交付することになった車両所有証明書(VOC)に関することがらの整理とそれに関する私の気付きを書いてみましたが、なにかのご参考にでもなれば幸いです。

ではまた。。


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