直近のマレーシア政界疑獄シリーズは昨年の12月18日でしたから、あれからもう2か月が経過しましたね。

もちろんこの間も私は、毎日欠かさずメディアチェックをしているつもりなのですが、主流メディアはうんざりする程のナジブよいしょの記事だらけでとても読む気にはならないし、反主流メディアにしてもなにかつまらない記事ばかりなので、ブログに書きたいとの食指がまったく動きませんでした。

ところで、このところのマレーシア政界に対する巷の関心は、もちろんPILIHAN RAYA、マレー語で言う総選挙、GE-14です。PILIHAN RAYAがいつになるのか、メディアなどにはちょっと前まで、この春3月などと書いていたものもありましたが、流石に現在では具体的な期日を示唆する記事は見当たりません。

ナジブ首相本人は、この件に関し二転三転するような発言を繰り返しているようで何が本当やら見当もつきませんが、巷では早期の解散総選挙は避けられないとの見方が一般的であり、その理由は前回記事に書いたとおりです。

しかし、このPILIHAN RAYAに関する件は、私の周囲の在住日本人の間ではほとんど話題にも上らないし、皆、全くと言っていいほど無関心のようですが、マレー人を含むマレーシア人たちにこの話題を振り向けると、みなさん顔つきが一変する程真剣になります。

辺りを窺うようにして小声で話す彼らのほとんどはマレー人、しかも政府系企業の会社員や堅物の政府職員でさえ一様にアンチナジブなことには驚きを禁じえません。これはきっと私が話す相手の方たちは、このKLと言う、情報の行き届いた都会に暮らし、教育も十分に受け、ことの善悪を十分に弁えている方たちだからかとは思いますが、それにしてもと思います、なぜ、主流派メディアの論調とは180度違うのだろうと。(いやその理由は言わずもがなですけどね)

そんな彼らの、PILIHAN RAYAに関する大方の見方は今年の9月頃というものですが、果たしてこの見方が正しいのかどうか、私にはまったく見当もつかずにいたところ、先週、とある記事を目にしてハタと気づきました。

それは今年のBR1Mの支給月が2月、6月、8月の3回に決まった、と言う小さなニュース記事です。なるほど、そうか、8月までに現金ばら撒き作戦を終了し、その直後の9月にPILIHAN RAYAをやる魂胆か。。なーるほど。。

ところで、BR1Mってご存知ですか?Bantuan Rakyat 1 Malaysia、即ち所得の低い国民に現金を支給するという政府の低所得層救済策です。

これは、ナジブ首相が前回総選挙前の2012年から導入した施策で、一定所得に満たない所帯(または個人)に直接現金を支給するという、穿った見方をすれば税金を湯水のように使った人気取りのばら撒きじゃないのか、票買いじゃないのかと思いたくもなる施策です。

当初最高額500リンギで開始されたBR1Mは年々その額が上がり、今年は最高1200リンギ、所得に応じた区分別に支給額と支給期日が決まります。ちなみに最高額1200リンギの支給対象となるのは所帯収入が月に3000リンギ以下の所帯で、今年は2、6、8月にそれぞれ400リンギが支給されると言うことです。

このBR1MIに対し、Dr M(マハティール元首相)は、ナジブ首相や与党政治家の匙加減ひとつで支給/不支給がきまり、与党政治家のお陰でお金がもらえると国民に思わせるような施策は良くない、まして選挙直前の現金ばら撒きは即ち票買いだ、違法な犯罪に当たるなどとして、これに当初から一貫して厳しく異を唱えていたのです。

ところがこれは先月(2017年1月)のことですが、このBR1Mの国民(低所得層)に対する効果は絶大とする調査会社の調査結果などを受ける形で、Dr Mが次期選挙で野党が政権をとっても、必要ならこのBR1Mは継続する(正確にはこの種の低所得層救済施策が必要なら継続する)と少々論調を変えたことに対し、それ見ろと、まるで鬼の首を獲ったかのようなナジブ首相の高笑いの記事が目に止まりました。

↓これがその記事(抜粋)です。



Najib: Dr Mahathir is a 'U-turn champion'
ナジブ首相:Dr.マハティールはUターンのチャンピオンだ

The Star
Sunday, 15 January 2017

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PEKAN: Prime Minister Datuk Seri Najib Tun Razak (pic) has called Tun Dr Mahathir Mohamad a "U-turn champion" for his changed stance on the 1Malaysia People's Aid (BR1M).
ぺカン発:ナジブ首相(写真)は、ワン・マレーシア国民援助(BR1M)に対するDr.Mのスタンスの変化について、Dr.MはUターンのチャンピオンだと述べた。

Najib said the former premier had stated BR1M was bribery and wrong in the eyes of the law on Dec 26 last year.
"Now three weeks later, he has changed his mind and has performed a U-turn. Looking at his recent actions, Dr Mahathir is doing a lot of U-turns.

ナジブ首相は、元首相(Dr.M)は昨年12月26日、BR1Mは賄賂であり法律的にみるとそれは間違いだと言った。(ところがその)3週間後、彼は心変わりしUターンした。最近の行動を見ると、Dr.Mは多くのUターンをやっている、と述べた。

"He's a U-turn champion. He is prone to actions that contradict his previous stands," Najib told reporters after presenting awards to excellent students and teachers at the UPSR and PT3 levels here Sunday.
ナジブ首相は日曜日、UPSR(Ujian Pencapaian Sekolah Rendah=全国小学生共通学力テスト)とPT3(Pentaksiran Tingkatan Tiga=全国学校別評価テスト)の優秀生徒表彰式の後、記者団に、Dr.MはUターンのチャンピオンであり、自身の過去のスタンスと矛盾する言動を行う癖(へき)があると語った。

On Saturday, Dr Mahathir, who is chairman of Parti Pribumi Bersatu Malaysia (PPBM), said BR1M would be maintained if his party wins the next general election.
(その前日の)土曜日、Parti Pribumi Bersatu Malaysia(PPBM)議長のDr.Mは、次の総選挙でわが党(PPBM)が勝利すれば、BR1Mは維持されると述べていた。

According to him, BR1M would be maintained if it was found to be essential, but would have to be made into a statutory aid determined by law and the budget.
Dr.Mによれば、BR1Mは、それが必要と判断されればそれを維持するが、その場合は法と予算によって裏打ちされる法定の扶助でなければならないのだ、と言う。

Najib said the Government did not regard BR1M as bribery as similar aids were presented by the governments of Penang and Selangor.
ナジブ首相はペナン州とスランゴール州政府も(BR1Mと)同様の扶助を(独自に)行っており、(国の)政府はBR1Mを賄賂とみなしてはいない、と述べた。

・・・・・・(以下略)



上記は、Dr.Mが野党側のBR1Mへの対応方針をやや変更したことに対し、一貫性がなくいつも土壇場でUターンするチャンピオンなのだと、ナジブ首相が自身のブログでDr.Mを痛烈に批判している、とのThe Starの記事です。

The Star同様に他の主流メディアの関連記事も、Dr.Mのこれまでの主張や今般の具体策にはほとんど触れず、ただ首相のブログでの主張を口移し的に述べただけ。しかしこれでは、これまでの経緯や内容を知らない読者をして、ナジブ首相の主張がまるで正論だと思わせてしまうじゃないですか。

Dr.Mのもともとの主張は、低所得層への救済策としての現金支給を一切否定するものではなく、その方法や支給要領(当初は信じられないことだが、与党政治家が直接支給対象者に配っていたのだそう)を誤れば、それは賄賂や票買いに当たるとして厳しく異を唱えて来たのです。

ところでこの低所得層に対する現金支給ですが、わが日本でもありますよね。確か「年金生活者等支援臨時福祉給付金」として、1,100万人(平成26年度)を超える一定基準以下の低所得高齢者に一律3万円の現金を自治体経由で支給するという施策が。。このことを痛烈に批判する一部政党や政治家もいるようですが、ま、その件は別にしても、どの国にも普通にある福祉施策かと思います。

しかし、ここマレーシアの現金支給施策がわが日本などと決定的に異なっているのは、先ずその支給対象数の割合の異常な多さにあると思われます。ナジブ首相の説明によると、現在約800万件の支給申請が行われ、そのうちの約500万件に対して既に支給が承認されているのだそうです。

でもこれってちょっと不思議ですね、マレーシア政府の統計資料(Census2010)によれば、2010年時点でのマレーシアの総所帯数は635万所帯。2017年の現在は、統計資料に基づく3.2%の所帯増加年率から推定するに約800万所帯程度のはずなのに、申請件数が約800万ということは、この数字は所帯数である筈がない。

しかし、もしこの数字が所帯数だとすると、国のほぼ全所帯が支給申請してその6割強が既に認められたと言うことになる??そんなばかな!いやいや、きっとこれは私の統計データの読み違いか計算間違いなのでしょうね。6割強の所帯に対して、国家予算の中から現金を支給するなんてあり得ない。

でもこの不思議な数字に対し、多くの方たちが同様の疑問を感じていることは、記事に対する多くの読者コメントでも明らかなのだが、これまた不思議なことに納得できる説明はどこを探しても見当たらない。おそらく所帯の申請件数のみではなく、個人の申請件数も含めた数字なのだろうとは思うが、いずれにしても相当高い支給割合の数字には違いない。

わが日本だって人口(注:我が国の現金支給対象は所帯ではなく個人)の10%程度でしょう。福祉施策だとすればせいぜいその程度ですよね。それを6割も7割も現金支給する。ましてや国家経済が逼迫していると言われているマレーシアで、もしこれが事実とすれば、まったく説明がつかない、一体何のための現金支給なのかと言うことになる。いや、選挙の票買いのための現金バラマキかと言われても仕方がない。

さらにこの国では、その手続きが不明瞭。いやこれは私が知る由もありませんし、真偽のほどは分かりませんが、ナジブ首相以下の有力与党政治家の匙加減一つで決まるなどと噂されるようなら、これはもう立派な贈収賄の犯罪ですよね。

そして極めつけはその支給の時期です。2017年度の支給は、今月と6月、そして8月だそうです。これって、その支給直後に国政選挙などあるとすれば、誰が何と言おうがこれはもう間違いなく票買いと言う犯罪ですよ。

しかしナジブ首相は、さらに1か月後の自身のブログで、このBR1Mを野党が盛んに批判していることに関し、国家経済は逼迫していない、国家経済の懐疑的な見方は間違った見方だ、その証拠に、低所得層への現金支給額は毎年増額できているじゃないか、とする反論を述べている。

関連記事↓



PM: Country going bankrupt? But BR1M increases yearly
国が破綻するって?(そんなことはない)BR1Mは年々増額できているじゃないか。

malaysiakini
Published 16 Feb 2017, 7:49 pm Updated 16 Feb 2017, 8:02 pm

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The consistent increase in the quantum for Bantuan Rakyat 1Malaysia (BR1M) cash handouts invalidates opposition claims that the country was going bankrupt, said Prime Minister Najib Abdul Razak.
Bantuan Rakyat 1Malaysia(BR1M)の現金支給額の一貫した増額は、これでは国が破産してしまうとした野党の主張を無効にするものだ。

"Stop saying that the country will go bankrupt every year when every year the amount for BR1M is increased to help the needy," wrote Najib on his blog today.
貧困層を支援するためのBR1Mの現金支給額が年々増加している現状にあって、野党は毎年毎年、これでは国が破産すると主張しているが、(国は実際に破産していないのだから)そんなことを言ってはいけない、とナジブ首相は自身の今日のブログに書いている。

BR1M cash handouts for households with an income of RM3,000 and below began in 2012 at RM500 per household.
月々の収入がRM3,000以下の世帯へのBR1M現金給付は、2012年に1世帯あたりRM500で始まった。

Since then, there has been incremental increases. As of last year, the payment increased to RM1,200 per household.
それ以来年々漸増し、 昨年時点で、支給額は1世帯につき1,200リンギットに達している。

Najib said BR1M payments for this year will commence on Feb 18 and 5.15 million out of 8.27 million applications for the funds have been approved.
ナジブ首相は、今年のBR1Mの支給は2月18日に開始されるが、827万の申請件数のうちの515万件が既に承認された、と述べている。

He said the remaining applications were still being processed and there will be further announcements in March.
ナジブ首相は、残りの申請は現在まだ審査中であり、3月中に新たな発表を行う予定だとしている。


Healthy growth figures
健全な(国家経済の)成長の数字

The prime minister urged the opposition to be more sensitive when criticising BR1M as there were people who needed the money to purchase necessities.
首相は、BR1Mを批判する野党に対し、(生活)必需品を購入するためにお金を必要としている(貧しい)人々がいるのだ、と言うことにもっと敏感になるべきだ、と促した。

In a separate blog post, Najib said gross domestic product (GDP) data produced by Bank Negara had also proven skeptics wrong about the economy.
ナジブ首相はまた、別のブログ記事で、マレーシア中央銀行が発表したGDP(国内総生産)の伸び率データは、景気の懐疑的な見方は間違っていることを証明していると書いている。

According to the central bank, fourth quarter GDP growth was 4.5 percent, while growth for 2016 was 4.2 percent.
中央銀行によると、第4四半期のGDP成長率は4.5%であったが、2016年の成長率は4.2%だった

"Praise be to God, our planning and management of the economy, at a time when the country is facing global challenges, have yielded results.
神をたたえよ!国がグローバルな課題に直面している時、経済に対する我々(現政権)の計画と管理が(良好な)結果をもたらしているのだ。

"We will continue with our work to ensure the economy remains healthy and continues to grow," he said.
我々(現政府)は、経済の健全性を確保し、成長を続けるための努力を続けていく、とナジブ首相は言っている。



首相は↑このように述べているそうですが、いやいや、しかしですよ・・

一向に回復の兆しが見えない歴史的なリンギット安、そのリンギットを必死に買い支えている中央銀行の外貨準備高の急激な減少、外国投資の大幅逃避によるメガ国家プロジェクトの進捗の停滞などなど、内外の経済専門家の中にはマレーシアの国家経済について懐疑的な見方をする方たちが少なくない中で、経済の健全性は確保できている、経済に対する懐疑的な見方は誤りだ、それはGDPの成長率を見れば分かる、などなど、ナジブ首相が述べていることは本当に、ホントですかね?

どうも私には、国家経済が懐疑的(懐疑的どころか逼迫しているとみる専門家も少なくない)な現状で、巨額の予算を消費する現行のBR1Mは経済を疲弊させいずれは国家を破綻に追い込む、と言うDr.Mや野党側の主張の方が正論のような気がするのです。もちろん確たる根拠はありませんが・・・・

振り返ってみれば、2020年の先進国入りを目標とするマレーシア経済の牽引役となる筈だった、ナジブ首相肝いりの1MDBのまさかの巨額赤字が明るみとなり、しかもその赤字の元(取引記録)を辿ってみると、首相自身に1MDBを通じた巨額の公金横領(使い込み)疑惑が浮上し、内外メディアがこれをセンセーショナルに報じたのが2015年7月のこと。

爾来、一切の説明責任をも果たそうとせず、ただ”間違ったことはしていない”とか”公金を私的に使ったことはない”などとと自身のブログなどでひとり呟くのみ。また、この件に対して意見する閣僚や役人などを次から次に更迭したり、メディアを口封じのためにアクセスブロックしたり、発刊停止にしたり、民主主義不在で人権をも無視した権力の乱用は見るに堪えないほどだ。

そんなナジブ首相の説明や約束など誰が信ずるものかと私などは思うのだが、ところが現金の威力は凄まじい。

それは昨年のサラワク州選挙と二つの下院補欠選挙において大勝した与党連合(BN)の選挙結果が如実に物語る。いずれも過去最大とも噂されるあからさまな票買いによって与党の勢力をより盤石なものにした。

これに相当自信を得たであろうことは間違いないナジブ首相が、野党が一枚岩になる前の早期に国政選挙に打ってでることは早くから予想されていた。そうか、それが9月か。おそらく歴史的にみても過去最大となるあからさまな票買いと言う犯罪が、白昼堂々しかも国家予算を使って行われるのだ。

さらに、それに追い打ちをかけるように今新たな選挙区の区割り案が出ている。もちろん与党選挙をさらに有利にする区割りだ。ここマレーシアにおいては、一票の格差などなにも問題にはならない。人口の多いKLなどの都市部と人口の希薄な地方に対する議員定数の不公平な割り振りが、いとも簡単に決まってしまうのだ。これが前回2013年総選挙で、得票数では野党が勝利したが、議員数では与党が勝利した理由なのだ。

いずれにしても今現在の票読みは誰にもできないが、あからさまな票買いと有利な区割り、戦う前から野党は絶対不利だ、と誰しもが思う。日本のなんとか言うシンクタンクの調査員が、次期総選挙についての見通しをマレーシア各界にインタビューなどしてその結果を公表している。もちろん見通しは、”ナジブ体制は絶対に揺るがない”だ。

マレーシア国内の大方の見方も同様だ。主流メディアはもちろんのこと、反主流メディアでさえそうだ。私の周りのごく普通のマレーシア人たちも皆そう感じている。でも、そう感じてはいるが、かすかな望みは捨てていない。



以下は、そのかすかな望みを現実なものにしたい私のオリジナルのシナリオですが、笑止千万なことと思われても、一笑に付されてももちろん構いませんが、一応読むだけ読んでいただければと思います。

先日(2月24日)、とあるメディア(FMT)に小さな記事が載っていましたね。

私は目敏くそれを見つけましたが、ともすればスルーしてしまうほどの小さな記事、それはロサンゼルス地方裁判所での、ナジブ首相のStepson(妻の連れ子)のアジズ氏や若手マレーシア実業家で大富豪として有名なジョー・ロー氏等を相手とする米国内資産差し押さえに関する民事裁判に関することです。

昨年7月、米国司法省(USDOJ)がロサンゼルス地方裁判所に本件訴訟を提訴したことは、以前このブログでも詳しくお伝えしました。その後、マレーシア国内においても、USDOJの訴状に繰り返し記されているMO1なる人物がナジブ首相を指していることが誰の目にも明らかなため、学生運動家グループなどによる広範なナジブ追放街頭デモなどが起こったのですが、首相側はデモ企画者に対する強圧的な嫌がらせなどの他、一切の公的説明はなにもなし。またしてもダンマリを決め込んでいるのです。

他国、それも強大な米国の国家権力機関である司法省が、直接の名指しこそないものの、暗に事件の首謀者はナジブ首相だと訴状の中で強く示唆しているのです。

こんなこと、普通ではあり得ない。もし自国の首相が、他国から堂々犯罪人呼ばわりされたとしたら、そしてそれが謂れのないことだとしたら、それこそ国を挙げて戦うべきでしょう。ところが、この件にしても、例のWSJやサラワクリポートなどにしても、なぜ司法の場で白黒つけないのか、堂々と身の潔白を証明しないのかと、誰しもが疑問に思います。

そしてそれから約半年、その米国での裁判結果が今どうなっているのか、今後どうなるのかを皆、固唾を飲んで見守っているのですが、なぜかこのニュースはなかなか伝わって来ない。

そんな中、ようやく見つけました。

Jho Low set to lose New York hotel (ジョー・ロー氏、ニューヨークのホテルを失うか)と言う見出しのFMT(Free Malaysia Today)の記事です。(注:この記事はfinews.asiaと言うメディア記載の記事の引用のようです)

US court grants permission to sell off Park Lane Hotel aimed at removing Jho Low from its ownership and stabilising the financially troubled property, says report.
米国の裁判所は、ジョー・ロー氏の所有権を取り除き、財政的に問題のある資産を安定させることを目的に、パークレーンホテル(Park Lane Hotel)を売却する許可を与えている、と報告書は述べている。

Malaysia’s financier Low Taek Jho looks likely to lose his stake in a New York hotel which he is alleged to have bought using 1Malaysia Development Berhad (1MDB) funds.
マレーシアの金融家であるジョー・ロー氏は、1MDB(から盗用した)資金で買収したと疑われているニューヨークのホテルでの自己株式を失う可能性が高い。

US District Court Judge Dale Fischer has given the green light to a plan by the Department of Justice (DoJ) and New York developer Steven Witkoff to sell off the Park Lane Hotel, finews.asia reported.
米地方裁判所のデイル・フィッシャー判事は、司法省とニューヨークの(不動産)開発業者スティーブン・ウィトコフ氏のパークレーンホテル売却計画にグリーンランプを灯した(注:許可した)と finews.asiaは報じた。

Low, better known as Jho Low, has been fighting to prevent his stable of luxury assets from being seized by US officials, according to the report which quoted The Wall Street Journal (WSJ).
WSJは、ジョー・ロー氏は、米国司法省の役人によって差し押さえられようとしている自己の豪華資産を守るために戦い続けていると報じている。

以下略・・・・・


いかがですか、この記事はこれまでその進捗がほとんど見えていなかったロサンゼルス地方裁判所での1MDB関連訴訟に一条の光が射したような記事じゃありませんか?

米国司法省の財産差し押さえのための民事訴訟は、長大な巨悪犯罪との戦いのほんの序章にすぎません。司法省の捜査・調査結果の正当性が裁判で認められれば、次なる手立ては刑事訴訟です。

しかし、訴訟の相手が、外国の政府高官、しかも政治的・経済的にも強く関係する準同盟国マレーシアの首相ともなれば、米国といえども慎重にならざるを得ないのは当然のことです。でも強大な法治国家の米国の司法省やFBIなどの国家権力機関が最終的に目指しているのは、歴史的にみても類のない巨悪犯罪の首謀者とその一味の刑事訴追とみられています。

今のマレーシア国内においては、この巨悪犯罪の立件は既に遅かりしの気がしますが、ことが米国とくればナジブ首相とその仲間たちも安閑としてはいられないはずです。解散総選挙を急ぎ、あらゆる手立てを講じてナジブ帝国を揺るぎないものにすることこそ彼らの生き残りをかけた戦いなのです。

ありとあらゆるサーベイの結果が、そしてわが日本のシンクタンクの調査結果までがナジブ絶対有利の現状で、劇的なちゃぶ台返しを実現するのは、このUSDOJの訴訟結果しかないような気がします。

でもUSDOJの訴訟に一条の光が見えてきたというのに、例のWSJもサラワクリポートなどのアンチナジブのメディアも、今のところ不気味なほどのダンマリです。

でも私は、これは彼らの高度な戦術かも知れん、と期待を込めて思っています。あからさまな票買いのBR1Mの現金支給の真っ只中かその直後に、WSJやサラワクリポートなどからのUSDOJの勝訴結果が大々的に報じられれば、一気に形勢が変わるでしょう。いや変わる筈です。どこのどんな愚かな国民だって、自国の首相が外国のそれも信頼に足る米国から犯罪人扱いされるなんてとても耐えられるはずない。

形勢は土壇場で一気に逆転し、次期PILIHAN RAYAは野党連合の勝利に終わる、その後のことについては別問題、とりあえず巨悪の根源のナジブ首相とその仲間たちを断つことができれば、この国はまたもとのように健全な道を歩むことができるはず・・・・なんて夢を見ているのは私だけではないと思うのですが・・・・

最後にお断りをしておきますが、上記は関係メディアの関係記事に基づく、私のまったくの主観・独断です。結果がどうあれどこのどなたに対しても、責任を負うつもりは毛頭ありませんので悪しからずご了承下さい。

それではまた。。

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今日は最初に、第一回新鮮魚市場買い出しツアー(お試し企画)の報告です。ツアーのお試し企画だなんて何事かと思われるかも知れませんが、実は先日、最近マレーシアに越して来られたと言う、とある女性の方からblogmailを頂戴しました。

曰く、新鮮な地魚を刺身で食べたいが魚を見分ける自信がない、市場に同行させてもらえないかと言う内容でした。文言からするとどうやら相当な魚好きの方のようです。

この南国マレーシアで、魚市場が好きとか、魚捌きが好きとか、地魚を刺身で食らいたいなどのワードは、これは私、ひねくれ団塊専用のワードのつもりでいましたが、なんと、世の中にはいるもんですねぇ、変わった方(失礼!)いや同好の士が、しかも女性の方ですよ。

はて、どうしたものかとちょっと考えOKの返事をしましたが、そう言えば、これまでも私のブログを読まれたり、私の刺身談義を聞いたりされた方の中には、冗談混じりに今度連れて行って欲しいと仰る方が少なからずおられましたね。でも本気で、今回の方のように「連れて行け」と正面切って申し込んで来られた方は初めてです。

私は2012年12月のマレーシア移住依頼、旨い刺身で酒を呑みたいの一心で、いくつもの地元の魚市場をうろうろしながら、見たことも聞いたこともないような地魚を買い漁ってはこの我が身で人体実験を繰り返して来ました。その一部始終はこれまでのブログに書いているとおりです。でも、それはすべて自分自身の食欲のためであって、その他の目的のためではありません。もちろん決して他人のためでもありません。

お陰で今では、刺身で旨い地魚を何種類も特定でき、この南国マレーシアの地で旨い地魚の刺身とキリリと冷えた美味い純米酒に独り酔いしれては悦に入っています。

だけどこれってよく考えてみれば、独りだけで悦に入るのはもったいないこと、、、ですよね。そうだ、魚市場ツアーでもやってみようか、、、と閃いたのがことの始まり。ツアーと言ってももちろんボランティア企画ですよ、で、今回は初めてなので、お試し企画と言うことで、件の女性と、あと数名、私の車に同乗できるだけの希望者を募って、、、と考えてから最初に出会った知り合いのマレー人シニア男性と日本人のシニアご夫婦に声掛けしてみたところ、なんのことはない、一発決まりの満員御礼でした。

と言うことで、先日の日曜日(2月19日)の第一回新鮮魚市場買い出しツアー(お試し企画)となった次第ですが、行先は、約ひと月前にも魚買い出しに出かけたクアラスランゴール。遠くもなく近くもなく、ツアーとしてはちょうど手ごろな行先ではないでしょうか。

当日はモントキアラの私のコンドに朝9時前に集合。私の車に乗り換えて、一路クアラスランゴールに向かいましたが、こういうのって遠足のようで本当に楽しいですね。ツアーは予定通り、10時半に現地到着しクアラスランゴール公設魚市場と最近発見した漁師市場を、シーフードレストランでのランチを挟み、何度も往復して、私の講釈付きでそれぞれ目指す地魚をゲット。件の女性もその他の皆さんも、みなハッピイな気持ちでKLに戻ってきました。

感想を伺ったところ、大変勉強になった、とても楽しかった、また行きたいと仰ってくださいました。そんな風に言って頂くと、お試し企画は成功だったのかなとすっかり有頂天になってしまいます。今のところ、第二回以降の予定はまったくの未定ですが、もし参加ご希望の方がおられましたら、あらかじめblogmailにてお知らせ下されば、テキトーな人数が集まった段階で日時などを決めてお知らせしたいと思います。

以上、第一回新鮮魚市場ツアー(お試し企画)の報告でした。



え、なにこれだけ?と思われた方、ご安心下さい。次は、当日私が買い求めた魚くんたちの捌き(下ろし)と食味リポートです。ただし、一部にこれまでのリポートと重複するものがあるかも知れませんが、悪しからずご了解下さい。

↓この真ん中の平べったい大きな魚くんに見覚えのある方いらっしゃいますか?

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そうです。昨年11月17日記事(クアラスランゴールの新鮮魚屋さん(プロローグ))と今年1月19日記事(クアラスランゴールの新鮮魚屋さん)にポストした魚くんの写真ですが、これ何の魚か分からなくて、ずっと悩んでいたのです。

でも、ようやく特定できました(つもりでいました)。↓きっとこれです。

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クロホシマンジュウダイ

魚調べお助けマンの「市場魚貝類図鑑」で調べたところ、なんと刺身も旨いらしい。よし、ならば今回↓、このクアラスランゴール公設市場で見かけたら絶対買いだな、と思ってました。

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でも市場内をざっと見渡したところ、残念ながらこいつは見当たらない。きっとこの魚の入荷は僅かなのだろうな。しょうがない、諦めざるを得ませんね。でも、今日の当地の漁船の水揚げは潮見表から想像するにきっと今頃(11時ごろ)に違いない、だとすると市場への本格入荷は1時ごろかななどと勝手に予測、とりあえずもうひとつの市場、漁師市場に行ってみることにしました。

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特に期待もしないでとあるブースを覗いたところ、お、おぉー、いた、見つけた、こ、これだ。でもやや小型、しかもたった一本だけだ。焦って買い求めて、家に持ち帰り、改めて仔細にチェックしてみたのだが・・・・・・

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こ、これ、なんか違うくない?目がおっきいし、口もへの地で違う。胸鰭だって異様に長いし、こ、これ、クロホシマンジュウダイじゃないよ。で、でもこいつ、なんか顔が怒ってない?

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ちょっと角度を変えてやや下から見てみても、やっぱりこいつ怒ってる。でもずっと眺めていると怒った顔が滑稽に見えてきた。愛嬌のある顔にも見えてくる。

おいおい、こいつは何なんだ。でも「市場魚貝類図鑑」にはない。こうなるとひねくれ団塊は腰が据わる。納得の行く答えが出るまで夜を徹してでも調べるひねくれなのだ。そしてついに見つけた。「WEB魚図鑑」で発見した。

こいつだ、ユウダチスダレダイ、英名はSpotted Sicklefish、マレー名はIkan daun Baru(イカンダウンバル)。食味リポートも一つだけだが見つけた。よしよし、刺身も良さそうだ。

納得したら、さっそく5枚下ろしの捌きにかかる。先ず↓頭を落とし腹を出す。細かな鱗がついてるがほんの僅かだ。

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↓頭側から見た図だが、結構身も厚くきれいな魚だ。

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↓次に片面を2枚下ろす。

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↓半身を外したユウダチスダレダイ。

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次にもう片側も同じように下ろし、5枚下ろしの完成だ。

ユウダチスダレダイを刺身用柵に取ったところ。血合いが美しく、小型(850g)ながら歩留まりが良い魚だ。

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次はイカンジェナハック。もちろん鯛の一種で日本名をカドガワフエダイという笛鯛の仲間。英名をジョンスナッパー、正式マレー名はJenahak Tanda(ジュナハックタンダ)と言う。

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このジェナハック、いかに新鮮かがエラの赤さで分かる。

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そのジェナハック、3枚に下ろして刺身用柵に取ったところ。身の色は薄いピンクで血合いの色はスダレダイよりも淡く美しい。

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今回の買い出しツアーで、私が買い求めた魚くんはユウダチスダレダイ1本、カドガワフエダイ1本、アンダマンアジ1本、スマガツオ1本、ヒラ(Ikan terubuk)1本、そして生きハマグリ1kgと生きアサリ1kg。

このうち小骨が多くて刺身には絶対不適と没にしたヒラ(Ikan terubuk)と貝類を除き、全部刺身でじっくり試食してみたが、全部旨い。だが敢えて旨い順に並べるとすれば、カドガワフエダイ、ユウダチスダレダイ、スマガツオ、アンダマンアジかな、、と思うけど、あくまでこれ私の主観ですから。。。

↓上記の4種盛りです。上段左から、フエダイ、スダレダイ、スマガツオ、下段左からスマガツオ、アンダマンアジ、スダレダイです。

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4種盛りの拡大写真ですが、上の左と下の右はスダレダイ。身が締まり噛みごたえもあり、適度に脂がのっていてこれは美味。上の右のスマガツオももちろん十分に美味。下の左のアンダマンアジは、意外に赤みが強いがアジ特有の甘みもあってこれも美味。だが同じような形のマルヒラアジには劣る。

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↓アンダマンアジ(マルヒラアジより細身でやや柔らかい感じ)

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↓上段左はカドガワフエダイ。見た目も食味も今回魚くんの中では一番かなと思う。たまらなく旨い。下の左のスマは新鮮であればマグロのトロにも負けないほどだが、鮮度が命、鮮度がちょっとでも落ちると加速度的に旨みが落ちる。

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↑こんな風に旨い、美味と書くと、ひねくれ団塊は何食っても旨いんじゃないのか、と言われそうだが、本当に旨いものは旨い。順番など敢えて付けだだけで、正直言って全部旨い。

でもはっきり言って刺身で不味い魚もあるし、食えない魚もある。

それがこれ↓。

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上がイカンテルボで下がイカンバラン。どちらも身肉に小骨がきっしり入り込んでい、いくら骨切りしても刺身では食えない。私は実際に食してみたが、残念、これは不可だ。



以上今日は、 第一回新鮮魚市場買い出しツアー(お試し企画)の報告と、私が買い求めた魚たちの下ろしとその食味などをリポートしてみました。いやぁ、魚は実に奥が深い。知れば知るほど難しくなるが、ここ南国マレーシアで、旨い刺身を求めてひたすら探し回るのだ。それではまた。。




みなさん、こんにちは。

昨晩からこのブログのトップ画像を↓に変えましたので、あるいはお気づきかとは思いますが、先週は、モントキアラ在住の仲良し夫婦二組とMy better halfと共に計6人で、カンボジアのSiem Reapに行ってきました。

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目的はもちろん、昨今日本人にも超人気のアンコールワットやアンコールトムなどの遺跡見学がメインだったのですが、中国の春節後とは言え、やはりトップシーズンだったせいか、どこもかしこも騒がしい中国人や韓国人だらけでした。

もちろん日本人観光客もそれに負けず劣らずで、有名遺跡や人気の寺院などは行列つくって、立ち止まらずに歩いてください状態。加えて、ボクは日本語堪能と自信たっぷりの現地青年ガイド君による日本語の説明がイマイチで、分かったような分からなかったような、私としては久々にストレスの多い見学ツアーだった気がします。

いや、彼の基本の日本語会話にはまったく違和感がないし、冗談も言い合えるほどなのですが、肝心の仏像や寺院などの説明になるとなにを言ってるのか分からない。もっともこちらの勉強不足も相まっての話ではあるのだが、きっとこれはガイド君の日本語トレーニング方法に問題があるのだろうと、彼の日本語を聞いて思った次第。

つまり、彼の一見流暢な日本語会話は、数多くの日本人観光客から耳で習い覚えたPhonetic Japanese(音声言語)なのだろう。だから、聞いていてもまったく違和感がない。

ところが、肝心の遺跡群や寺院・仏像などの説明になると、途端にWritten Japanese(文字言語)になる。こっちは多分ガイド用のテキストに記載されている説明の暗記文なのだろうが、固有名詞や年代などの数字を早口でまくし立てることと、抑揚もメリハリもなく、さらには”てにをは”などの助詞の使い方が自己流になっていて何を言っているのか意味がさっぱり伝わらない。

もっとも我々日本人の大人の中にも、"てにをは"の使い方をきちんと理解していない人や書き言葉においてもあまり気にしない人が少なくなく、手紙やメール文やブログ文の意味を解するのに困るときもある。

なので、現地ガイド君のレベルとしては、こんなもんで上等なのかも知れない。別れ際、君の日本語は”カンペキ”と褒めてやったが、それはPhonetic Languageに関してであって、肝心のWritten Languageの方はまだまだ努力が必要だな、と本当は言いたかったのだ。

でも、その時フト思った、ちょっと待てよ、オレのマレー語はひょっとしてこの逆かも?と。

そう言えば、マレーシア移住依頼、もう随分とマレー語に集中してる。在住日本人のほとんどが熱中してるゴルフも一切やらず、旅行も最小限にして、ひたすらと言うか、必死にマレー語をやってる。

でもまだまだ満足のレベルには程遠い。一体なぜだ?と考えた。当然年をとって脳みそも大分老朽化した。可能なら脳みそのオーバーホールをしたいところだがそれも叶わぬとくれば、老体に鞭打って頑張るしかない。単語一つ憶えて二つ忘れる、一進一退どころか一進二退の毎日だ。

そして今では、DBP(Dewan Bahasa dan Pustaka=Institute of Malay language and Literature)のAcademyとYMCA、それに日本人会のマレー語教室と、週に4日も習ってる。まさにマレー語真剣勝負の毎日なのだ。

他人(ひと)からはそんなにマレー語にのめり込んで一体何するの?と問われる。まさかその年でマレー語で身を立てようというのでもあるまいに、などとも言われる。

馬鹿言うな、当ったり前だ、そんなんじゃない。単なる自己満足の世界だ。そう、自分がチャレンジすると決心したことを途中で挫折したりするのが堪らなく嫌なだけなんだ。そう、それでいいんだよ、オレは”ひねくれ団塊”なのだから。

お陰で、最近はマレー語の新聞もざっとは読めるようになったし、ラジオだって大まかに聞けるようにはなってきた。日常的な基本会話にもさほど不自由はしなくなった。

ところがだ、街に出てマレー人たちと会話していると、聞き取れない単語やフレーズがまだまだ山ほどある。語彙もフレーズもかなり増えているはずなのになぜだ?

そういえば、先日、DBPアカデミーのクラスメートでサウジアラビア出身のモハメドが話してた。「この前、どこかで一緒になったマレーのヤングファミリィの小さな男の子にマレー語で話しかけたら、このおじさん何言ってんのかさっぱり分かんないって、隣のヤングパパに告げ口された」って。

この話をDBPやYMCAの先生に話したら、ちっちゃな子供たちは、スタンダードなマレー語は習ってないからだと言う。そうか、オレたちが長年習ってきたのは、ほとんどがこの国の正式国語のスタンダードマレー=フォーマルマレーだ。ところが、このフォーマルマレーは小さな子供や十分な教育を受けていない人たちだけでなく、ほとんどのマレーシア人たちが日常的な会話には使っていない、ことに最近になってようやく気が付いた。

恥ずかしながら、今までこのことに気が付かなかった原因は、多分私が話すほとんどの相手は、スタンダードマレー=フォーマルマレーの教育を十分に受けた人たちばかりで、私のスタンダードマレーを解し、同じようにスタンダードマレーで返してくれていたからだろうと思う。

これに関しては、昨年からランゲージ・エクスチェンジのパートナーとして親しく付き合っているマレー人のラズラン氏(Razlan)にも随分諭された、と言うか、彼が最近ポストしたユーチューブ動画↓を観ていて思い知らされた。



なんと、Malay is a phonetic Language. Malay language classes are mostly taught in formal Malay, but really, nobody uses formal Malay in conversations.だと言うのだ。

いやぁ、そうか、そうだったのか。。これは目から鱗だ。マレー語は基本的に音声言語なのだ。助詞もないし時制もない。なので聞き手によっては意味が異なるかも知れないが、息の合ってる家族や友人や同僚たちとは何の問題もなく、これほど簡単な言語はないのだ。

だからサウジ出身のモハメドもイラン出身のワディジも、タイ出身のルイスも、そしてこのオレも、もう何年も共にマレー語習ってるのになんで街の人たちのマレー語が自在に聞き取れないのだろうと思ってた。そうか、オレたちは街の人たちが日常的に使うカジュアルマレーにはほとんど慣れていなかっただけなのだ。

彼らは、Di mana awak ada ?(あなたどこにいるの?)とは言わずにKat mana?(どこ?)と言い、 レストランではTolong bawakan menu(メニューを持ってきてください)とは言わずにBoleh bagi menu?(メニューもらえる?)と言うのだ。

もちろんテレビやラジオのニュースキャスターなどはマレーシアの国語としてのフォーマルマレーを話すし、新聞や書籍、それに公私の文書もほとんどがフォーマルマレーで書かれている。

だから、私たちが今までフォーマルマレーを一生懸命に習ってきたことは無駄ではないし当然必要なことだ。だが、それに加えて、いやそれより先にインフォーマルマレーと言うか、カジュアルマレーを習い憶えることもマレー語学習者にとっては必須なのだ。

そこで、前述のRazlan氏の登場だ。私は、彼との個人的なランゲージ・エクスチェンジを今後も続けるつもりでいるのだが、たまたま、先月、日本人会のマレー語教室で、今まで私たちが教わってきたマレー人女性の先生がご病気で来れなくなる事態が発生した。

そこで皆で相談した結果、新しい先生にきてもらおうと言うことになったのだが、民間の語学学校からの講師派遣では謝礼などの点で折り合いがつかず、次策の日本人会事務局に依頼しても色よい返事が貰えなくてほとほと弱り果てていたのだった。そこで私は、ダメもとのつもりで私のランゲージパートナーのRazlan氏に相談したところ、なんと本人が自営会社の経営者としての仕事時間をやりくりして引き受けてみたいと言うではないか。

私は小躍りして喜んだ。”マレー語は先ずカジュアルマレーから”が持論の彼ならば私やクラスのみんなのニーズとも合致する。彼ならマレー語を教えることに情熱的だし、人間的な信頼度も十分だ。さらに日本語学習にも意欲的でこれは私が教えているのだが、日本文化にも日本人にも人一倍興味があるし好意的だ。間違いなく適任だ、そう考えてクラスのみんなに彼を推薦したところ、私のクラスだけでなく、同様に先生探しで困っているもうひとクラスでも是非来てほしいとなった。

話はとんとん拍子に進み、結局今週水曜(2月15日)から彼は日本人会のマレー語クラスの正式講師として、当面2クラスを受け持つこととなった次第。

↓これは彼が約ひと月ほど前に作り、アップしたマレー語のレッスンビデオだ。まだまだ基本中の基本のレッスンビデオだが、これからどんどん幅を広げて行きたいと言っているし、私はとても楽しみにしている。



それにしても、マレー語はPHONETIC LANGUAGEなのだと、最近つくづく感じている。鶏が先か卵が先かと言う問題に似ているが、もともとは音声言語が先でそれに文字言語がついてきた。文字言語の代表格として有名な中国語や日本語とは生い立ちが異なっているのだ。

これまで、日本人の外国語学習は、”読み書き”が先(主)で”話す聞く”が後(従)と言うのが多かったことは、日本語が音声言語ではなく文字言語にその由来を発しているからか、などとも感じているのだが、マレー語の場合は、圧倒的なPHONETIC LANGUAGE(音声言語)。私の場合、やや遅きに失した気がしないでもないが、さぁ、新任のCikgu Razlanと一緒に楽しくCasual Malayを学ぼうではないか。。

ではまた。。



今日はマレーシアのオンラインショッピングでの気づきについてです。

と言うのは、このところどうしても買わなければいけない電気・IT関係の中・小物が何点か出てきたものだから、久しぶりに当地のオンラインショッピングを利用してみました。もちろん当地でのオンラインショッピングはこれが初めてではないのですが、今まではこれと言って何の気づきもありませんでした。だが今回は注文の商品が手元に届き、そのすべてを確認するまでハラハラドキドキかつ疑心暗鬼のオンラインショッピングでいろいろ感じさせられましたね。まぁ結果はほぼオーライだったのですが、ご参考までにちょっとまとめてみたいと思います。

購入品の第一は、UnBoxUnBlock(テレビセットボックス)です。これは日本のテレビ番組をこちらで観るのに大変便利と言うことで、Sling Boxの補完用として購入しました。(誤ってUnBlockをUnBoxと書いてしまいました。お詫びして訂正いたします。2017.2.12)
次に購入したのはスマートフォンです。遅ればせながらついに買いました。以前も書いたことがありますが、私はこれまでスマホを持っていなかった。実はこれには理由があって、これがひねくれ者の真骨頂だろう思っていた(笑)のですが、先ず、余計なは1円も使いたくない、そして人と同じことはしたくない。

だからこれまでは、移住当日に買い求めたノキア製の安物携帯とアップル社のipod touch 6thの2台持ちだったんです。ボイスとSMSは安物携帯で、その他ラインを含むもろもろはipod touchで、と言う使い方で特に不自由はなかったのですが、ここに来てどうしても不便なことが起きたと言うか、状況が変わってきたのです。

その第一はWhatsAppです。このWhatsAppがipod touchでは使えない、いや他の人の電話番号を借りてセットアップする裏技もあるということですが、それは面倒。ご存知のように、当地におけるメッセンジャーアプリはこのWhatsAppが圧倒的多数。日本人同士ならLineで良いのですが、このLineはなぜか日本人と韓国人以外にはあまり知られていないマイナーなメッセンジャーなのです。

なのでどうしてもWhatsAppが使えないと不便だし、時には他人に迷惑かけてしまう。私の場合、昨年から続けているDBPマレー語研修所の先生と学生との間の連絡通信や授業の打ち合わせは全部WhatsApp、たまに宿題などの指示もこれで来る。WhatsAppを使えない私は、仲の良いサウジのクラスメートに逐一個別のSMSで送ってもらっている始末。

次にMapsme。昨年11月にスマトラに行った時も、私のipod touchでこの地図アプリが使えないことを、同行のドイツの友人にさんざん馬鹿にされた。そう、なぜかipod touchにはGPS機能がついていないのです。

そして最後はノキア製の安物携帯電話。この安物(3000円程度)携帯電話は、登録した電話番号データが3-4年も経つと突然消えてなくなることもある、などと根も葉もない噂話に怯えていたし、日本人相手のSMSに、アルファベットしか使えないものだから、わざと英文で打ったりローマ字で打ったりして、不思議に思われてしまってた。

購入品の第3はインクジェットプリンター。これは日本から持ち込んだキャノンのプリンターが移住後まもなく壊れ、当地でキャノンの正規代理店から購入したプリンターも最近壊れ(これは最初から調子が悪かった)、おまけに予備として持ってきたポータブルプリンターも、これはドライバーの更新ができない上に消耗品のインクカートリッジを調達できないものだから使えない。やむを得ず再度新しいプリンターを購入する羽目になったと言う訳なのです。

そして、スマホケースなどの小物類。最初は実店舗を見て回って購入しようかとも思ったのですが、私はこれがどうも苦手。なぜなら、こっちの店員はウザイ、シツコイ、シラナイ(商品知識がない)の3な”イ”が普通だから。。

なので今回は、先にネットで商品を特定、それを実店舗で現物確認し、併せて価格をチェック、そして安い方を購入しようと考えた。コレ、これまで圧倒的に衝動買い的手法が多かったひねくれ団塊としては、これは合理的な商品購入法ではないかと我ながらほくそ笑んでました。



さて、そこでネットショッピングですが、ご承知のようにここマレーシアにもショッピングサイトは山ほどあって、選ぶのに困るほどです。私は日本では主にアマゾン、時には楽天を利用していて、どちらにも満足していたのですが、ここマレーシアにはアマゾンも楽天もない。いや正確に言うと、アマゾンインターナショナルに注文すれば品物によってはマレーシアにも配達してくれるのですがすべてではないので使いづらい、楽天マレーシアは、2013年にオープンしたものの業績が振るわず僅か2年半で撤退してしまったので現在(2017年2月)はなし。

しかし天下の楽天も早晩撤退してしまったし、そして住商が鳴り物入りで参入したSOUKAI.myも早々にサイトを地元ベンチャーに売り渡してしまったようですし、いずれも日本品質を売りにした大々的なマレーシア進出だったはずが一体なぜなのでしょうね。

一方、そんな日本品質のショッピングサイトをものともせずに快進撃を続けているのが、シンガポール系のマレーシア最大のショッピングサイト、LAZADAです。月に20百万アクセスを誇り、2番手の韓国系11Street.comとともに、今やマレーシアのオンラインショッピングを席巻しているかのようです。

私はこれまでどちらかと言うとeBay.com.myとかLelong.com.myをなんとなく利用していましたが、今回は、このマレーシア最大のオンラインサイトで買ってみようと思ったのです。

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先ず最初のUnBoxですが、これは特に問題はなかった。注文の翌々日にLAZADAから出荷完了のメール通知が届き、その翌日には宅配業者(Pos Laju以外)が予定通りに届けてくれた。届いた商品も期待通りで、うん、これなら日本のアマゾンと大差ないなと思いました。流石はアジアのアマゾンと言われているLAZADAだなと感心してました。

それから約ひと月が経ち、すっかりLAZADAを気に入ってしまった私は、次の注文もそれから次の注文もLAZADAにしたのです。

ところがこれがどうも最良ではなかったようだ。結果として注文の商品は届いたものの、それに至るLAZADAのカスタマーケア(メール通知)が無茶苦茶で大いにストレスを感じた。どういうことかと言うと、注文受付と支払い受け完了メールはすぐに届くのだが、それから次に届くはずの出荷完了メールがいつまで経っても届かない。もちろん全部ではないが、多々ある。信じられないことだが、品物の到着後に送られてくる出荷完了メールも普通にあるのだ。

↓これは注文当日の夜にメールで届いた私のオーダーステータスだ。(↓クリックで拡大画面に飛びます)

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↑によると、1月17日(火)の午後2時に注文受付完了し、同夜6時には販売店にて包装・出荷準備完了となっている。これを見た私は、流石はLAZADA、やることが素早いと思った。この調子なら翌日18日(水)か遅くとも週内にはきっと届くだろうと安心したのだった。

ところが、翌日も翌々日も出荷完了メールが届かない。Web上のマイオーダーステータスも出荷準備完了でストップしたままだ。しかし私は、もともとこの商品の配達予定日は18日(水)~23日(月)となっていたので焦らずに待とうと思った。

しかし、その後20日(金)になってもまだ出荷完了メールは届かず、とうとう週明けの23日(月)となった。その日が配達予定の最終日だ。でもまだメールも届かず、オーダーステータスも出荷準備完了で止まったままだ。流石に私も焦った。堪らずカスタマーサービスに電話した。・・・・・そうしたらなんと、20日(金)には出荷完了していると言うではないか。え????出荷が完了してるならなぜ出荷完了メールが届かないんだよ?

カスタマーサービスの女性担当者は平然とこう宣った。「お客様、システム入力の反映には48時間ほどかかりますのでそれまでお待ち下さい。」な、な、なんと、私は耳を疑った。まさか、まさか、反映まで48時間もかかるシステム入力なんてあろうはずがない。じょ、冗談でしょ?と言ったら、彼女、ウフフと笑ったような、そんな気配がした後、突然ぶっきらぼうに、「お客様のメールに宅配業者の商品追跡番号を送るのでそれで確認して下さい。」とのことだった。

気を取り直した私は、まもなく届いた商品追跡番号を元に、宅配業者(POS JAJU)のウェブページで商品を追跡した。それが↓これだ。

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↑これによると、出荷準備完了(17日夜)の丸2日後の19日夜に集荷とあるのだが、丸2日も販売店の倉庫に眠っていたのか?どうも信じ難いが、まぁ良い。で、それからどうなった?その翌日の20日の昼と夜に2回、Pos Laju Puchongを出たとある。これも摩訶不思議だが、さらに分からないのは翌21日にはKLIA Hubを経由してBlickfieldsに行ってることだ。でもこれも良しとしよう。でも、ならなぜ21日(土)の午前中にBlickfieldsに着いているのにその日のうちに配達しない?(私の理解では、Pos Lajuの土曜配達は、月の第1土曜以外は平日同様の配達時間の筈だ) そして・・・・え、なに週明けの23日(月)に再度Blickfieldsについたことになっている。

いやはや、毎度のことながらPOS LAJUはいい加減でまったく訳が分からない。一体全体、私のスマホは今どこにあるのだろう。。

この後、私は当然、POS LAJUのカスタマーセンターに電話しましたよ。ところが何度かけても繋がらない。私もしつこく何度も何度もかけなおしてはひたすら応答を待ちましたが、とうとう根負けしてしまいました。

明らかなことは、私の商品はLAZADAや販売店の手を離れてPOS LAJUにあると言うこと。こりゃひたすら待つしかないな・・と諦めかけた23日の夕方、ひょっこりと配達員現るですよ。

いやぁ、疲れました。結果だけ見ると、23日中の配達は、予告のとおりだったのですが、それにしても品物が届いた後も、LAZADAのオーダーステータスはまだ出荷準備完了のまま。一体何なんだこれ??

それでも届いた私のスマホは期待に違わず上出来で、ひょっとして粗悪品を掴まされたかと一時は疑心暗鬼にもなっていたのだが、そんなこともなくすっかり上機嫌になった私は、今回の一連の気揉みも忘れて、また次々とLAZADAに注文するのでした。

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しかし、↑をLAZADAに注文する前、ブキ・ビンタンのPlaza Low Yat(KL最大のITモール)に行って、現物をこの目で確認し、触りまくり、併せて価格をチェックしたのですが、10店舗ほど廻ってもLAZADAに勝る価格提示の店舗は皆無でした。なので、LAZADAで買おうと決めたのですが、Plaza Low Yatのある店舗では、LAZADAで売られている安価品は粗悪な贋物が多いんだよ、なんてことを言う店員もいて、正直言ってちょっと心配してました。

だから、ようやく到着した商品を目を皿のようにしてチェックしまくり、すべての機能の点検・確認を行いましたが、心配は杞憂でした。それで気を良くした私は、次なる商品、スマホのケース2個とインクジェットプリンターを続けてLAZADAに注文したのです。

1月25日にスマホケース(A)そして1月27日にプリンターとスマホケース(B)を注文し、LAZADAからのメールを待ちましたが、いずれの場合も、注文受付と支払い受け完了メールは即日届き、次なる出荷完了メールを待てとのこと。

ところがこの出荷完了メールがなかなかの曲者なのだ。もちろんまともな出荷完了メールもあるのだが、時には品物の到着後しばらくしてから出荷完了メールが届くなんてことも普通にある。卑近な例が問題のスマホ。品物が到着したのは1月23日なのだが、出荷完了メールが1月24日、1月30日には商品到着遅延のお知らせとお詫びなるメールが届き、2月2日に配達完了メールが届いた。

一体どうしたらこんないい加減な仕事ができるのだろうか?これがアジアのアマゾンのすることかと不思議でならない。それにしても許せないというか、相変わらずいい加減なのはPOS LAJUだ。以前にも書いたが、POS LAJUの仕事はまともじゃない。自宅で終日宅配を待っていたのに、郵便ポストに不在票が入ってるなんて、まったく普通じゃない。

私はブリックフィールズのPOS LAJUセンターで、このことについて何度もカウンター越しに文句言い、Complaint Sheetまで出したのになんらの改善がなさそうだ。TMにしてもPOSにしてもこれだけ肥大化した半官半民の組織の成れの果てなのかも知れない。

LAZADAにしてもPOS LAJUとの横繋がりが原因でこんないい加減なことになるのかも知れないが、これが原因で客が離れることもあることを知ってほしい。現に私は今回のことに嫌気を感じ、しばらくはLAZADAで買い物するのは止めようと思っている。

今後はやっぱりLerongかeBAYか、はたまた2番手の11street.comか、いやこれは多分ないと思うけど、いずれにしてももう当分LAZADAは止める。

以上、今日はオンラインショッピングでの私の最近の気付きについて書いてみました。

ではまた。。