さて今回のブログは前回に続く「癒しの列車旅 in Malaysia」の第2弾、深夜特急ならぬ深夜急行ジャングルトレインの旅ですが、少し長くなりそうなので2回に分けてお送りすることとします。

今度の列車旅は、実は私自身ではなく友人のP氏の企画によるものですが、往年のバックパッカーを自認するスイス人の彼は今なおアドベンチャラスな旅が趣味なようで、奥さんや家族の心配をものともせずにここKLを根城にしてせっせと独り旅に出ているそうな。。。

そしてこの旅は我々(往年のバックパッカー氏にニッポン代表のひねくれ団塊が加わりました)がこの後に予定しているスマトラ島冒険の旅の前哨戦のようなものなんです。

前回のイポー行きの列車旅に出る直前に、P氏からこの話を聞かされた時に、慌ただしい旅になるなと思いつつも、私が二つ返事でOKした訳は唯一つ、深夜急行ジャングルトレインに乗る旅だからです。

"深夜特急"は、私がマレーシア移住を決意するきっかけとなった澤木耕太郎氏の紀行小説ですが、小説の中の列車旅は私の若いころからの憧れであり夢だったのです。

小説のようにマレー半島の西海岸を南下する列車旅とはちょっと異なるのですが、寧ろそれよりも今ではずっと魅力がありそうな、マレー半島の中央部を北上するジャングルトレインの旅、考えただけでもワクワクするではありませんか。

私はこのジャングルトレインのことはもちろん何かの本で読んで知っていました。今年の正月に初めてコタバルに旅行した際も次に来るときは絶対列車旅にしようと考え、このマレー鉄道東海岸線(KTMイーストコーストライン)のことをちょっと調べてみたところ、2014年12月、沿線地域の大洪水被害により橋が流されたとかで完全にクローズダウンとなり、以来復旧工事が続いているが、1年以上経過した今でもまだその運行再会の目途は立っていない、と言うものでした。

ところがこのたびのP氏の情報によると、今年の7月ごろからようやくその運行が再開したのだそうです。

え、それは知らなんだ。憧れのジャングル鉄道に乗れるだなんて、まさに私の長年の夢の一つの実現じゃないですか。しかも寝台急行だと言う。とすれば、今ではほぼ全線が電化して、ETSなどの新型の快適列車が走るようになったマレー鉄道西海岸線(KTMウエストコーストライン)では最早味わうことが出来なさそうなレトロな長旅ができるってことですよね。

ああ想像しただけでも胸が膨らみますが、しかもそんな旅のすべての準備をP氏がやってくれると言う。まったく、こんなことには労を厭わない往年のバックパッカー氏に大感謝です。

さて、旅は↓ここTBSから始まります。TBSとはTerminal Bersepadu Selatanの略でマレー語で南行き統合ターミナルの意味ですが、少々ややこしいのは、このTBSがKL中心部の南側に位置するKTMのBTS(Bandar Tasik Selatan)駅に隣接していると言うこと。したがって通称TBS-BTSと言われているのですが、ちょっとややこしいですよね。TBS-BTS? BTS-TBS? え、どっちだったっけ? なんてね。

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私はこのTBS-BTS、今回が初めての利用だったのですが、真新しいターミナルに入ってみて驚きでした。バスターミナルと言うよりはまるで空港の国際線ターミナルのよう。

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バスの発着情報を表示する電光掲示板だって、これ↓このとおり。KLからマラッカ、ジョホール・バル、シンガポールなど南方向に向かうすべてのバスがここから出発するのだそうです。

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待合室も新しくて、広くて、クリーンで、もちろん売店などの施設も充実していてとても快適です。新宿南口駅に最近できた綺麗なバスターミナルを思い出しましたが、ここはあの何倍もの広さですね。

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バスはここを出てから一路南へと走り、約2時間半かけてネグリ・センビラン州の小さな町GEMASに到着です。TBS-BTS出発が19時半ごろ、GEMAS到着は22時頃でした。駅周辺のGEMASの町はすでに暗かったせいもあり、バスを降りて駅を探すのにやや手間取りましたがようやく着きました。↓ここが今回のジャングルトレインの旅の出発点、マレー鉄道GEMAS駅です。

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最近建て替えられたらしいGEMAS駅は、こう見えてもマレー鉄道のハブとなる主要駅です。シンガポール方向から北上してくるマレー鉄道はここGEMAS駅で、本線である西海岸線と支線のような東海岸線に分岐するからです。我々が、東海岸線を走るジャングル鉄道に乗るために、KLから一旦南に下って来たのはこのためなんです。

↓GEMAS駅改札口横のチケット売り場です。マレー鉄道主要駅にしては小さなチケット売り場と小さな改札口です。それに待合室も小さいし、おそらく利用客があまり多くはないのでしょうね。この時も10数人程度の待合客でした。

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ところがホームに下りてみてビックリです。見て下さいこの立派なこと。これはマレー鉄道ハブ駅に相応しい堂々のホームです。

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待つことしばし、GEMAS駅ホームの3番線にお目当てのジャングルトレインが滑り込んで来ました。



わーっはっはーーー、おっ待たせぇぇぇ。。
おら、マレーシアの野原しんのすけ5歳!だぞぉ。。わーっはっは、でもコレ嘘だぞぉ。。

ホントはおら、マレーシアのジャングルトレインこと、EKSPRES RAKYAT TIMURANだぞぉ、後ろに電源車1両と客車12両(寝台車8両、食堂車1両、座席車3両)従えて、力いっぱい引っ張る米国GM製のジーゼル機関車EMD,Class25(25107)って名前だぞぉ。

おら、JB(ジョホール・バル)セントラル駅とタイ国境近くのTUMPAT駅間の526kmを結ぶマレー半島東側地域の大動脈鉄道の顔っつうか、代表選手なんだぞぉ。

おぉぉすごいなーって? いやぁ、それほどでも〜

近年発展著しい西海岸線に比べ可哀そうなくらいに取り残されてしまっちゃって。未だに複線化はおろか電化も遅々として進まないどころか、度重なる洪水被害によりつい最近まで運休を余儀なくされてたんだぞぉ、(涙・涙)

でも、こうしてまた走れるようになって、おらとっても嬉しいぞぉ。。

ほんじゃまぁ、出発お進行きゅうりのぬかずけだぞぉ。バイバイキーンのさよーなりー。。。
(以上クレヨンしんちゃん風に読むべし)

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そんな憧れのジャングル鉄道の入線のその時の感動の様子をムービーに撮りましたのでぜひご覧ください。なお、この前の写真は今日からブログトップに飾っている写真なのですが、実はこの動画からのキャプチャーなのでかなりのピンボケです。ご容赦ください。



我々の寝台車は後ろから5両目のT6。なんでここなのとP氏に尋ねると、食堂車のすぐ隣だからねとの返事。おぉ、P氏はやっぱり偉い。オレに任せろと言うだけある。

しかしこの姿、なにかとても懐かしい。郷愁を誘うというか旅情をそそるんですよね。そう言えば、もう廃止になりましたけど、上野駅と青森駅を結んで羽越線を走る寝台特急あけぼのとか、上野から秋田まで走る夜行急行鳥海とか、大阪と青森間を走った寝台車付き急行日本海とか、、涙が出るほど懐かしい。

特にあけぼのには若かりし頃の思い出がいっぱいある。都会での学生生活にまだ十分に慣れぬころ、夜遅くに上野を発って朝まだ暗いうちに酒田に着くあのあけぼのの狭い寝台に寝転がって、いっぱしの大人ぶってビール飲んでたあの頃。。

しかしあれから何十年。今の日本の鉄道はどこもかしこも新幹線だらけ。カッコ良くてクリーンで速くてチョー便利なのは言うまでもないけれど、私のような団塊人間にはチトもの寂しい、そんな気がするこの頃なのですが、なんと、ここマレーシアではジーゼル機関車けん引の"あけぼの"のような寝台車がまだ現役で走ってる。

まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような、そんな寝台列車が今、目の前にある。

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おぉ、こんな↓ところも何か懐かしい。

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そしてこの寝台。以前の"あけぼの"なんかとは違って、通路の左右に、進行方向に添って縦に寝台が配置されてる。確かこれって非個室型A寝台って言うんじゃなかったっけ。。

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こんな感じ。上下2段の寝台車。P氏の説明によると、上よりは下のほうがベッド幅が若干広くて、窓も大きいのだそう。でもその代わりに運賃も少し高いんだとか。と言っても、GEMASからコタバル最寄りのWAKAF BAHRUまで13時間も乗って上寝台がたったの40リンギ(約1000円)、下の寝台だって6リンギ(約150円)高いだけですよ。

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寝台車1両につき、左右に上下20寝台、合わせて40寝台のマレーの寝台車。車内の見た目はちょっと古くて、やや汚くて、乱雑で日本の寝台車のように、浴衣とかスリッパの用意はもちろんないけれど、見た感じ、まぁまぁの許容範囲。それよりも何よりもこのレトロな感じが最高。

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ここでお目見え、噂のP氏。私を撮ると言うのでジジも逆撮りのお返しでっせ。今回の寝台チケットは、下がすべて売り切れだったとのことで止むなく上寝台のみ。梯子での昇り降りはややきつかったけど、多分、私よりも大柄なP氏にとっては昇り降りよりベッドの狭隘さがきつかったのではと心配したが、翌朝聞いてみたら、全然平気だったと言う。流石、元バックパッカーだっただけはある。

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早速車内探検に出かけてみたが、先ずはこの洗礼。お、なんだ、なんだ、連結器の蓋が壊れてやしないか?

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良く見たら、連結器カバーと言うか、鉄の蓋が赤く錆びついていてねじ曲がり、列車の下の地面が見えてるではないか。うっかり足を踏み外しはしないかとちょっとビビる。

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そしてこのトイレ。この向かいには同じようなレベルの和式風便所もある。先日乗ったETSのクリーンなトイレとは比ぶべくもないが、まぁこれも許せる範囲と思う。ちなみに私はここで都合3回も用を足したがなんのためらいも不安も感じはしなかった。

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壊れかけた連結器上部に始めはちょっとビビったが、慣れればチョチョイのチョイと跨いで通り、造作なく隣の食堂車に移動。

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お、ほほぉ、こんな感じか、食堂車。もっとも英語で言うとこりゃダイニングカーとかブッフェカーと言うよりは、なんだろう、売店付きの座席車と言う感じ?

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カウンターを覗いてみたら、マレーのおっさんが一人居眠りこいてた。(笑)

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なにか旨そうなものはあるかと目を凝らしたところ、ナシレマとかミゴレンとかのマレーのどこにもある定番メニューだけ。でもなんでも安っ。。

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ほら、時間も時間だけにほとんど誰もいない。わずかにマレーのキレイどころが2人駄弁ってただけ。ついでに聞いてみたら、ジョホールバルから実家のあるタナメラまでの里帰りだそうな。彼女たち、このジャングルトレインの復旧をとっても喜んでました。だって、復旧前はコスト4倍、時間2倍かかったそうな。

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さてもう夜も遅いし、ジジも寝るとするか。てな訳でまたねじ曲がった連結器の鉄蓋の上を跨いで通り、自分の寝台によっこらしょとよじ登って身を横たえたのだが、妙に興奮してかなかなか寝付けない。

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それもそうだ、ガタンゴトン、ガタンゴトンとうるさぃ音に加え、縦に横に激しく揺れるジャングルトレインは、旅情や郷愁を通り越して単なる苦行の旅と化したのか。最大時速90km、平均時速40kmほどの現代ではあり得ないチョースローな旅の真っただ中にあって、ハテ、これが長年の夢だったのかしらんと、自問自答してもそれを打ち消すビールは手元になし。

寝台の小さな窓から目を凝らしても、外は真っ暗何も見えず、多分ジャングルを走っているのだろうと想像するのみ。時々停車する田舎の駅の灯りの寂しいこと。。そんなひとっところの駅に長く休憩しながら走るこのジャングルトレインは、深夜急行どころか、深夜鈍行と言うのが正解かしらん、そんなくだらないことを考えながらまどろんでも眠るまでには至らない。かくして悶々とした夜はまだまだ続くのでした。

その2- 1はこれで終わり。
続きは次回、ジャングルトレイン夜明けからの再スタートに乞うご期待。。



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思い付きと言うべきか、全くの偶然と言うべきか、はたまた私と言う人間の大雑把な性格の成せる業と言うべきか、特に熟慮したわけでもないのに、今回主題の列車旅、と言ってもホンの些細なミニ列車旅なのですが、先週とそして今週続けて出かけることになりました。

先週はひょんなことから最近評判のETSでイポーを往復する羽目に、そして今週は今日から3日間の予定で、予て憧れのジャングルトレインに乗ってきます。

ここにいたる経緯はごくごくシンプル。ETSは、実はクレジットカードの海外旅行傷害保険(利用付帯)をアクティベートするためのオンラインチケット購入が思い付きの始まり。購入したチケットを利用しない手はないといつもの、もったいない癖の所為で、カード保険をアクティベートするだけなら最短区間のチケット購入で良かったのに、ついでに実際にETSに乗ってやれみたいな一石二鳥を狙ったことによるもの。

そして今日からのジャングルトレインは、最近親しく付き合い始めたスイスの往年アドベンチャラーP氏(元バックパッカーだったらしい)に誘われてのこと。彼とは、実は以前から約束していることがあって、それはインドネシアのスマトラ島に小舟で渡り、島を原付バイクで巡ると言う旅の計画。

このアドベンチャラスな旅を、いよいよ来月(11月)実行しようかと言う段になって、その前の準備練習がてらにジャングルトレインにでも乗ってみないかとのお誘いがスイスから来た。(P氏夫妻の住まいはKLなのだがスイスとマレーシアを時々行き来している) 急なお誘いではあったのだが、チケット購入などすべての準備はP氏がやると言うし、来月のこともあるので即座に快諾した結果が今日からの列車旅。

と言うことで、今回から2回に分けてそんな列車旅を綴ります。本当は列車紀行とでも題して堂々と書いてみたいのですが、それにしては些細なミニ旅なのでささやかに行こうと思います。

さて、今回のその1は、KLからイポーまでのETSの列車旅です。

なぜイポーかと言うと、ひとつはこれも最近お付き合いを始めたイポー在住のN氏夫妻を訪ねたいこと、そして前回時間がなくてあまりゆっくりできなかったイポーの天然温泉にゆっくりと浸かりたいこと、この二つ。

ETSとはElectric Train Serviceの略ですが、最近車両もめっぽう綺麗になり、スピードも速くなって、マレーシアのビュレット・トレインと噂されているらしいのです。私はマレー鉄道と聞くと、あの澤木耕太郎氏の"深夜特急"を思い出しますが、そんな昔懐かしい旅情も今ではすでに時代遅れなのでしょうね・・・・・

そんな訳で、今マレーシアで評判のETSに乗ってみました。

↓KL Central Stationのプラットフォームにすでに入線中のETSです。おお流石にきれいな車体ですなぁ。

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ところで、ETSについて少し調べてみたのですが、同じETSでも、ETSプラチナム、ETSゴールドそしてETSシルバーの3種類があるのだそうです。それぞれ何が違うのかと言うと、先ず停車駅の数が異なります。プラチナムが一番停車駅が少なく、所要時間が短い、よって運賃も一番高い。次いでゴールド、そしてシルバーの順となる訳です。

ETSはマラッカの東、東西マレー鉄道の分岐点のGemas駅とタイ国境にあるPadang Besar駅とを結んでいて、区間や列車種の異なるETSが合計で1日なんと11本も走っています。

ちなみに今回乗車したのは、ETSゴールド、往きはその新型車両で帰りは従来型車両。運賃はKLセントラルからイポーまで、オンライン手数料込みで片道37リンギ(現在為替換算で960円ほど)、所要時間は約2時間半でした。

ETSに乗車したKLセントラル駅では時間がなくて先頭車両の写真撮影が出来なかったので、↓はネットからお借りしましたが、こうしてみると、なんか、古里の山形新幹線に良く似ているような。。

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場面は戻り、また出発前のKLセントラル駅です。

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↓おー、なんとこのコーチ(車両)にはビストロカウンター(居酒屋スタイルの軽食カウンター)が付いてる。

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↓反対側から見るとこんな感じ。ちなみにこの軽食カウンターはCコーチ(C号車)のみ。もちろん私はこのことをKTMのウェブサイトで知ったので、座席予約はもちろん往復ともCコーチでした。

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早速トイレを点検。でも実際に使ってみなかったので、その使用感は分からないのですが、ちょっと見た目にはとても綺麗で清潔そうです。

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乗車したETSゴールドは、KLセントラルを定刻に発車、と言いたいところですが、案の定15分遅れぐらいでようやく発車です。ここはやっぱりマレーシア。日本の鉄道との決定的な差がここにありますね。発車後の車内放送で、日本では当然あるべき、列車の遅れ出発などについての理由説明やお詫びも一切なし。まぁ、そんなの誰も初めから期待していないっつうか、ま、マレーシアらしくていいじゃないっすか・・・・

ちょっと車内をうろうろしてみましたが、車内は一見とっても綺麗。でも随所に安普請的な造作も少なからずあって、これはどこの国の製造かなぁと、これも後で調べてみた結果なのですが、やっぱり中国製造。。でも従来のETS車両は全部韓国製造だったらしく、最新型はそれよりずっと良い、と誰かが言ってましたね。

確かに車内は綺麗、それにレッグスペースも広いし、リクライニングも十分。もちろん日本の最新型の新幹線車両などとは比べようもないのですが、それでも十分許せる範囲です。列車の運行速度はと言えば、車内の電光表示板によると最大145km/hぐらいかな、でもそれは全部ではなく、平均すると110km/hぐらいかなと思います。揺れや騒音も想定の範囲内でまぁまぁ快適。これでビールでも飲めたら文句なしなのですが、多分、多分ですが、車内での飲酒はご法度なのだろうと思います。しょうがありまへんなぁ、ここは穏健ながられっきとしたイスラム教国なのですちゃ。

それで、Cコーチのビストロカウンターですが、ええ、もちろん利用しましたとも。。メニューはやっぱりマレーシア風軽食のみで、定番のナシレマやナシゴレン、それにミーゴレンなど。そのほかサンドイッチとコーヒーやティーなどの温かい飲み物があって料金もチョ安。車内は噂通りにエアアジアも真っ青、寒さには半端でなく強いこの私でさえも参ったというほどの強冷状態。なのでか知らん、こんな時には熱いコーヒーが良く売れるとばかりカウンターのお兄さん、ずいぶん張り切ってました。

2時間半の列車旅も退屈することなく過ごし、列車はいつの間にかイポー駅へ。でも時計をみたら定刻よりも30分以上遅れてる。駅で辛抱強く待っていただいたN氏夫妻には大変お気の毒なことでした。

さて、これ↓がイポー駅です。なんとも洒落た、と言うか歴史を感じさせる素敵な駅舎です。

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それもそのはず、Wikipediaによると、イポー旧市街の中心的存在であり、マレー鉄道一美しいと言われるムーア式とゴシック様式のコロニアル建築の白亜の駅舎、なのだそうです。

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前回イポーに来たときは、列車旅ではなく車旅だったせいもあり、この駅前付近にこんなに美しい歴史建造物が目白押しだったとは知らなんだ。

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↑↓見て下さい、この美しさ。この建物はDewan Bandaraya Ipohとありましたから、イポーシティホールだと思っていたら、旧郵便局と背中合わせのタウンホールなのだそうです。ちなみに現役のイポー市役所(Majilis Bandaraya Ipoh)は別のところにあるそうなのでこちらは市の公会堂なのでしょうか。。

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いや、今回のミニ列車旅ではN氏ご夫妻に大変お世話になりました。駅とホテルの間の送迎の他、おそらく今までで一番美味しいと感じた北京ダックレストランでのランチ、それに思いがけずに素敵なご自宅までご案内いただき、それはそれは大変有難く、嬉しいひと時でした。

今回のイポーの列車旅は、お二人の優しいお人柄と細やかなお気遣いのお陰で、とても心地の良い充実の旅となりました。ご夫妻にはあらためて感謝申し上げたいと思います。

そして今夜の宿は、ロストワールドホテル。そうです、ロストワールド・ホットスプリング&スパの真ん前のホテルと言うか、同一経営のホテルです。

この温泉は以前も少し書きましたが、夜6時から夜11時までの営業のみです。もっともいつもくそ暑い日中には、熱いお風呂など誰も入りたくはないだろうと思うのでこれも当然と言えば当然のこと。

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ホテルチェックイン後、早速ホットスプリング&スパに直行です。そしてまもなく日もとっぷり暮れて、ほら見て下さい、こんなに幻想的にライトアップした天然温泉です。

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いくつもある大小さまざまな温泉のうち、私は最奥のこの辺りの熱いジャグジーとその手前の洞窟型のスチーム温泉が好き。

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でもみなさん、火山の姿も見えないこのマレーシアで、何故温泉なんだろうって思っていませんか? 実は私も最初はそう思いました。でも良く考えてみれば日本にだって火山とは関係ないところに温泉がいくつもありますよね。

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そうです、それを非火山性温泉と言うのだそうです。日本の有馬温泉や南紀勝浦温泉、白浜温泉、それに道後温泉などがこの非火山性温泉に分類されるのだそうですね。そうそう故郷山形の湯殿山温泉も実は非火山温泉なのだそう。

マレーシアに散在する温泉は、非火山性のうちの深層地下水型温泉と言われているのだそうですが、ほとんどの源泉では100℃に近い熱い湯が噴出しており泉質は火山性温泉同様に良好でアルカリ性なのだそうです。

それにしてもこの湯の熱さと心地良さ、マレーシアに移り住んで以来ほとんど忘れかけてました。

↓ロストワールドホットスプリング&スパの常設ステージで行われているファイヤーショーです。こんなの全くのオマケで見ながら熱いお風呂に出たり入ったり。

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南の国ではあり得ないだろうと思っていた温泉三昧、熱いお風呂三昧、実はマレーシアでもできるんですよね。

と言うことで、さぁ、みなさんも熱いアルカリ性お風呂にゆっくりと浸かりお肌つるつるになってみませんか。。

今回はたった一泊だけのお試し列車旅みたいなものでしたが、ETSで乗って来れば、まさに安いし、楽ちんだし、簡単至極。。さらにイポーにはバンジャラン・ホットスプリング・リトリートと言う、ロストワールドよりもより良さげな天然温泉もあると言うし。。

早くも、この次の泊りはバンジャラン・ホットスプリング・リトリートにしようかななんて考えている温泉大好き人間のひねくれ団塊なのでした。。

次回は今日これから出発するジャングルトレインの列車旅を紹介する予定です。乞うご期待!それではまた。。




突然ですが、↓の写真は、今月(2016年10月)からいよいよ私のマレー語学習の正念場となったDBPの正面エントランスです。

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DBPとはDewan Bahasa dan Pustakaの略で、英語で言うとInstitute of Language and Literatureとなりますが、つまりこの国の国語であるマレー語と関連図書に関する政府(教育省)の研究・:研修機関です。

正面から見上げると、↓こんなに大きくて背の高いビルです。私が通うDBPアカデミーはこのビルの7階にあります。

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実は、いつまで経ってもモノにならない私のマレー語のことを、YMCAのマレー語の先生に相談したところ、ならば絶対DBPアカデミーで学習すべきと熱心に勧められ、YMCAのクラスメート(サウジとイラクとタイのクラスメート3人)と共に今月初めから、週2日、ここの外国人特別コースに通っているのです。(YMCAの先生の特別の計らいで入れてもらいました。Cigku Rに感謝です)

このDBPのことについてはまたあらためてその詳細と私やクラスメートの進捗状況を書きたいと思いますが、外国語の習得と言うものは、特に年を取ってからは思った以上に大変だと言うことを最近身に染みて感じています。

憶えてもすぐ忘れる、1つ憶えても2つ忘れるなんてことは当たり前。嘘のようだけど私のような爺連(ジジれん)の場合は嘘じゃない。でも、だったら何も憶えられないではないか、などとツッコミまないで欲しいけど、だ・か・ら、、学んだらすぐ使う、忘れる前にすぐ使うを実践しないといけないのです。

当たり前のことですが周りにはマレー語会話の対象は山ほどいます。どこに出かけてもマレー語が通じないところはまずありません。マレー語はこの国の国語であり共通語なのでれっきとしたマレーシア人なら、中華系もインド系もひととおりのマレー語はできますし、周辺国からの出稼ぎ労働者でも片言は通じます。

しかしそんな彼らが、私の拙いマレー語の誤りを的確に指摘してくれるかと言うと、それはほとんど期待できません。彼らのマレー語も私と似たり寄ったり (文法も語彙も無茶苦茶) なので、そういう時には餅は餅屋、マレー語はマレー人に限るのです。

だからマレー人の友人を、年齢性別問わず、できるだけ多く作るのが良い。そして憶えたばかりの語彙やフレーズを使い、Face to faceで、電話で、Lineで、そしてtextで会話してみる、何度も何度も使ってみる、間違いがあれば正してもらう。これに尽きるのではないかと最近真剣に考えています。



そこで今日の主題の連邦モスクの登場です。

実は先日、ひょんなことから自宅からすぐ近くのKL連邦モスクのガイデッドツアーに、友人たちと共に参加する機会を得ました。

私はこの国のモスクの秀麗な外観や内部の美しいイスラム模様などに惹かれ、これまでいくつもの主要なモスクを訪問してきましたが、唯一、このKL連邦モスクだけは、自宅からあまりにも近いためいつでも行けるという思いで今まで訪れていなかったのです。

しかし今回参加してみて、このガイデッドツアーの素晴らしさに正直驚きました。モスクの施設の広さや豪華さもさることながら、普通、お祈り時間帯のモスク見学はお断りと言うモスクが多い中で、この連邦モスクはなんと、ムスリムの方たちがお祈り中のメインホールにガイドさんが案内してくれて、丁寧にお祈り作法の説明までしてくれるではないですか。

ガイドさんの説明はもちろん英語なのですが、私の拙いマレー語での質問にもきちんとしたマレー語で答えてくれる。そして、そのうちガイドさんチームの一人の男性の方が、いつの間にか私専属のマレー語ガイドとして付き添ってくれ、お陰で私としては意外なところでマレー語の実践練習ができました。

そしてツアーが終わった後の帰り際に、件の男性ガイド氏(R氏)の求めに応じ、お互いのコンタクトナンバーの交換をしたのですが、その際、R氏から、今後喜んでマレー語練習のパートナーとなるのでいつでも都合の良いときにモスクに来て欲しい、もし良ければ自宅にも、との意外で嬉しいお話でした。

私としては、自宅に最も近い連邦モスクで、私の好きな日時にマレー語実践練習をやりながらイスラム文化の象徴のようなモスクの学習ができるならこんな素晴らしいことはありません。(その後、M氏から2度ほど電話でお誘いを受けたのですが、私のスケジュールが合わず未だ再会叶わずですが)



さていつもの癖で前置きがちょっと長くなりましたが、今日はKL連邦モスクの素敵なガイデッドツアーを紹介したいと思います。

↓は、先日来ブログのトップに据えている画像ですが、連邦モスクのメインプレーヤーホールです。ちょうど午後1時過ぎからのお祈り(Zohor)が始まるところです。

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↓は連邦モスクの正面エントランスです。余りにも大きすぎてその全体形状が良く分かりません。

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なので↓は、連邦モスクの全体像を知ろうとインターネットから拝借した写真ですが、このモスクの尋常ではない大きさが良く分かります。

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これは、正面エントランスから中に入ったところのモロッコスタイルのベランダです。どこのモスクもそうですが、供門(Archway)を吹き抜けるそよ風と磨き抜かれた大理石の冷や冷やした床がとてもいい気持ちです。

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メインプレーヤーホールです。天井のドームはこのモスクの最大ドーム。高さと言い大きさと言い申し分なしです。モスクはこのメインドームの他、計22個のサブドームがあるのだそうです。

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↓メインプレーヤーホールに吊り下げられた巨大なミラーです。夜間は周囲から4本のライトビームがミラーに反射しそれはそれはきらきらと明るく輝くのだそうです。

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↓カメラをズームインしてみました。今日は平日木曜日なのでお祈りする人々の数は多くありません。座る人々の前に導師(IMAM)が立っています。真ん中のミフラーブ(Mihrab=壁の窪み)が礼拝の方向。右端にはミンバル(説教壇)が見えています。

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↓コートヤードから見るメインドームです。

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↓2階のテラスから庭を見下ろしています。

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↓モスクの外側南角から南西方向を見ています。

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↓同一場所から北東方向、正面エントランスを見ています。

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↓2本のミナレット(尖塔)のうちの1本です。

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これ↓は、私が撮ったものではなくネットから拝借した写真ですが、次回はぜひこんな美しい夜景の撮影にチャレンジしたいものです。

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↓最後に無料ガイデッドツアーのリーフレットです。

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見学時間は午前10時から午後6時まで毎日OK。ただし断食明け大祭(ハリラヤプアサ)と犠牲祭/聖地巡礼際(ハリラヤハジ)当日はお休みだそうです。イスラム教のお祈り時間内も見学可とありますが、ここは他のモスクと異なるところですね。

親切にもKLセントラルとセントラルマーケットからのRapid KLの路線バスナンバーも記載されていますが、残念ながらこれは旧い番号のようです。また、なんとGPSの座標もあります。そうそう、なんとこのモスクの施設内ではWifi接続OKなんですよね。なんとも洒落たモスクじゃありませんか。

近年、世界はIS国によるテロ攻撃などが相次ぎ、非ムスリム圏の人たちのイスラム教国やムスリムを見る目には一段と厳しいものがあるのは事実です。またマレーシアは穏健イスラム教国だとの評価はあるものの、在住日本人の方の中には不安を感じている方もおられる筈。でも百聞は一見に如かずです。

ぜひみなさんも連邦モスクのガイデッドツアーに参加して、モスクのこと、イスラム教のこと、ムスリムの方たちの毎日のライフスタイルのことなどを目で見て耳で聞いて、マレーシアのモデレート(穏健)なイスラム教文化に触れてみませんか。

ツアー中、マレー語を学習されている方は是非マレー語でなんでも質問してみて下さい。喜ばれること間違いなしだし、マレー語の実践練習にもなりますよ。

グループでのツアー参加の事前予約は+60 3-6201 8767または8791へどうぞ。ではまた。。




最近ますますブログの更新が遅れ気味で、毎回(;´・ω・)(;´・ω・)です。と言っても、誰にせっつかれている訳でもないので、焦る必要もないはずなのですが・・・・

しかし私にもある種のこだわりがあり、書き物の内容をあまり薄っぺらにしたくないと思っているのです。

自分でこれはと思うトピックだけ (これは私の興味の対象が極く限られているのでもちろん万人向けではないのですが) に絞って取材し、体験し、感想や意見を含めて記録して、ちょっと大袈裟かも知れないけど、単なる日記としてだけでなく、この私と言う人間のライフスタイルや考え方などを、私が生きた証として子や孫に遺したい、、、なんて大層なことを考えていたりしてるんですけど。。。

でも、子や孫が、そんなの要らない、銭だけ遺してくれればそれで良いって、思っているんじゃないかと、最近ちょっと弱気かも、です。

ま、そんなことはさておき、今日は私の好きなマレーの伝統文化のお話です。

私は、以前からマレー半島やマレー民族の歴史や伝統文化に人一倍の興味があるのですが、最近(8/29)またひとつ、新たな興味の対象との出会いがありました。

実は、私の親しい友人の一人(※)のイスラム国際大学図書館のAnieに、自身の出身大学のUPM(Univ.Putra Malaysia)構内にあるMuzium Warisan Melayu(マレーヘリテージ美術館)に連れて行ってもらったのです。 (※私はフラットな友人関係と思っているのですが、彼女はいまだに私のことをCikgu(先生)と呼びあくまで師弟の関係を維持していたいようです)

Muzium Warisan Melayuは、Anieの前口上どおり、国立モスク傍のイスラム美術館とはまた趣の異なるコンパクトな美術館でした。でもコンパクトな割には内容がとても充実していて、その名(Warisan=遺跡)に恥じずマレーの文化遺跡の宝箱のようなところでした。

そんなMuzium Warisan Melayu@UPMは、もちろん私のお気に入りナイスプレイスのひとつとなったのですが、先月の始め、FB(フェイスブック)でこんなチラシが目に留まりました。

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Kerisとはマレーの伝統細工の短剣のこと、Budaya Warisan Melayuとはマレーの文化遺産のことです。イベントの内容を見ると、kerisやマレーの伝統的な武器に関するセミナーや展示即売とか、マレーの古武術であるSilat dan Seni Beladiri(シラット&マーシャルアーツ)の武闘展示などは、私の興味の対象バッチリで、しかも入場無料と来ればこれはもう見逃す訳にはいきません。

と言うわけで、10月2日(日)のイベント最終日、暇つぶしを兼ねて出かけてきましたので、以下はそのリポートです。

朝9時オープンと言うので、10時ちょっと前に着いたのですが、イベント会場の美術館横広場はもう既に大勢の人混みです。(よく観察してみるとほとんどがマレー系マレー人)

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期待したとおり、8月末にAnieと来た時には一部しか入れてもらえなかったマレー伝統家屋4軒すべてが一般開放されています。これ↓はぺラク州から移築したと言う伝統家屋。

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これ↓はパハン州から移築したと言う築97年の伝統家屋、え?ちょっと待って。中からなにやら賑やかな声が聞こえています。

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よく見ると玄関への上り口にはたくさんの履物が脱ぎ捨ててあるけどなにやってんだろう・・・

ちょっと失礼、、、、ほほう、なぜか細長い構造の部屋には大勢の若い女性たち、、、こ、これ、なにしてるんですか?って、ニッポン代表ひねくれ親爺、おくびれもせず尋ねてみたところ、Congkak(チョンカ)と言うゲームなんだそうです。

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女の子たち、キャッキャッ言いながら一生懸命このオジサンに教えてくれようとしたけど、こっちは真面目に覚えるつもりなど毛頭ないので適当に聞いているもんだからチットモ理解できず。。そのうち、アンクゥ(叔父さん)もやってみる? なんて言われて、イ、イヤ、今日はいろいろ忙しいんでって、ごまかして、そそくさと隣の部屋に退散しましたとさ。

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↓さっきの部屋と棟続きの隣の部屋です。こっちは結構広くて天井も高いしゆったりしてる。

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おや? この部屋の隅にある下が覗けるほどの隙間は何? 良く観察してみると、床材がここだけ傷んで、半ば腐食しかけているいるような、、、ハテ????

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説明係の人に聞いてみてびっくり。なんと↑の隙間は夜のおしっこ用の隙間なのだそうです。え、子供用の? いやいや大人も使いますよって。。。なるほど夜間のおしっこトイレか、どうりでね。しかしこんなところにも本物の傷んだ床材を使ったなんて芸が細か過ぎじゃん。。

さて、↓は伝統工芸品の即売場兼武技などの展示場です。砂地の地面に刺しただけのような急拵えのような門をくぐると、そこは、いろんな食べ物飲み物屋台やお土産屋台、それにkerisや工芸品の製作実演屋台などの楽しそうな屋台がいっぱいで、まるで村のお祭り広場のようでした。

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伝統伎の火おこしを実演中の、いかにも私が村の長老だ、と言う感じの白髭爺さんです。私が余りにもジロジロ眺めているものだから、あんたもやってみるかい?と突然、"変な外人"の私に振ってきました。なにも難しいことはないから怖気る必要はない、と盛んに勧めてくるもんで、んじゃぁちょっとだけね、なんて見よう見まねでやってみたけど実に簡単。こんなのサルでもできる。だって最初から火が付いていたし、あとはフイゴのような道具で空気を送ってその火を大きくするだけだったからね。

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爺さんに、ワタシ、ニッポンジンだよ、ニッポンから来たんだよって言ったら、え、マレー人かと思った、顔がオレと同じくらい黒いし、、だと。この爺さんなかなか冗談きついよ。。

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これ↑、田舎の村祭りを思い出しました。笛と太鼓の賑やかな祭り囃子のようですが、それにしてもなんで爺さんばっかなの?? これって何処の国も同じで今どきの若者はこんなことやりたくないってことかなぁ。。



↑でも、そんな祭り囃子のようだけど一本調子で単に喧しいだけの囃子を聞いてたら、なにやらマレーの若者が二人、Keris(短剣)をもって中央に登場です。すると、さっきの白髭爺さんがわざわざ私の傍にやって来て、なにやら説明し始めたんでちょっと驚いたけど、どうやらこれからクリスの闘いが始まるのだそう。おー、いいねぇ。。んじゃと思い、チェンドル屋台で買った氷菓子食いながら片手でムービー撮りました。ほんのさわりの場面だけ、1分程度に短くしてありますのでぜひご覧ください。

↓は、Kerisの展示即売です。お、格好いいじゃん、一本土産に買って帰ろうかといつもの衝動買いの虫が一瞬起きたけど、いつもこれ(衝動買い)で失敗してるしなとちょっと考えて止めました。

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↓は、鉈 (なた)の研磨実演と研磨した後の切れ味の実演です。こんな分厚い蛮刀で、ティッシュのような柔らかい紙が綺麗に切れることにはちょっと驚きましたね。

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↓お祭り広場の一角で談笑するマレーの男衆です。今日はみんな民族衣装なんですねって、みなさんブラコン(俳優)ですかって、声かけしたら、一同あっはっはーと大受けでしたね。

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この後私は、お祭り広場のラクサ(マレー辛麺)屋台で腹ごしらえをしてから、またまたインタビュー開始、なんて書くとどこぞのルポライター気分ですけど、周りは皆純正のマレー人だらけなので、実は私のマレー語会話の実践練習にはうってつけなんです。

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早速、メイン会場におられたこのお二人↑に声かけました。ワオ、チャンティ(綺麗)!!って小さく、でもわざと聞こえるように言ってあげたら、二人とも満面の笑み。そしてこれこのとおり、こっちが特にお願いしなくても、カメラの前で様々なポーズをとってくれました。私は着ているドレスがチャンティ(綺麗)と言ったつもりなのに、なにか勘違いしたようですね、この二人。

↓この方にも、あなたはブラコン(俳優)ですかと声かけしました。どうも大概のマレー人はブラコンが好きのようですね。喜んでいろいろ話してくれる。こっちが聞いていないことでもぺらぺらと良く喋る。今日は家族と遊びに来たんだけど、この貸し衣装が気に入ってなんか本当にブラコンになった気分だよって。

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↑えっ、これ貸衣装なんですかって聞いたら、そう、ほらあそこのテント、あれ写真スタジオのテントだからエンチッ(あなた)も行ってみたらどうですかって・・・・

うーんなるほどね、なんだ貸衣装だったんだ・・・

いや皆が皆、貸衣装じゃないかも知れないけど、この民族衣装って言わばマレーの礼装だしね、何枚も自前の衣装持ってる人は持ってるんですよって、説明してくれました。

↓ここ写真スタジオのテントです。中を覗いてびっくり。思ったよりも本格的じゃないですか。おぉ、貸衣装もズラリ、クリスなどの小物もズラリ。そしてプロの写真屋さんがいろいろと振付まで助言してくれてる。

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こりゃいい。よしじゃオレもやろうと、列に並んで受付を待ちましたが、その間にもらったチラシがこれ↓です。戦士にも女戦士にも虎使いにもなれる。衣装と小物を選び、背景を選んで、はいパチリなんだそう。。

画像データ(PDF)だけなら10リンギ(260円)、画像データ+A4プリントは15リンギ(400円)、そしてそれにフレームと飾りを付けたら25リンギ(650円)なんだって。。なんだ、この辺りにうろうろしてるブラコンはみんなこれだったんだね。。

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そして出来上がりがコレ↓です。大恥を忍び、思い切ってアップします。今思えば戦士にすれば良かったかなぁなんて思ってますけど。。

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ちなみに私のは飾りフレームにリボン付きの立派なものです。でも家に持ち帰ってリビングに飾ろうとしたらなぜか即却下され、今は我がスタディルームの片隅で悲しそうにしてますけどね。

こんなひねくれ団塊親爺、どうぞ馬鹿にして下さし。そして笑ってやって下さい。。そしたらますますひねくれますから。。

ではまた。