先週土曜日(8月27日)に大学生主催で行われた#TangkapMO1Rallyを間近で見て来ましたので、今日はそのことについて書いてみます。

あれから既に3日が経過し、新聞・テレビなどの主流メディアやオンライン主体の非主流メディアにも多くの記事や写真・動画が掲載されていますが、このデモの結果についてのメディアの論評は大きく二つに割れているようです。

政府系や主流メディアは総じて、民意は得られなかったとか、デモは失敗だったなどと言う批判的な論評が多いようですし、一方の非主流メディアはその逆の論評のようです。

しかしこれでは一般の国民に真実が伝わらない。私は、昨年の黄シャツラリーも赤シャツラリーも直にこの目で見てきたわけですので、それらとも比較した上で、完全な第三者の視点から私自身の感想を述べてみたいと思います。

確かに今回のラリーは数の上では極めて弱小勢力でした。参加者数はざっと見て1500+程度、彼らの期待数の5000~10000には程遠い結果でしたし、昨年の黄シャツラリーを知る私にとっても意外な結果でした。

ラリーは、学生主体の参加者がSOGO前、そして政党・市民運動グループからの参加者が国立モスク前に集合し、ムルデカ広場へ向けて一斉にデモ行進したのです。

私はSOGO前の学生主体の参加者の中に混じり、先ず集まった人々をざっと観察してみたのですが、昨年の黄シャツデモの参加者と異なり、大半がマレー系の若者たち(多分大学生たち)とマレー系の一般市民、残りは中華系及びインド系の人たちのようでした。

昨年の黄シャツのデモは中華系が主体だったことから、デモの後にはまるで民族対立を煽るかのような一部の論調が目立ったのですが、今回はまるで反対です。(ひょっとして、これは誰かの巧妙な策略か戦術なのでしょうか)

とにかくMO1を強力にサポートしているはずのマレー系民族が主体のデモですから、ナジブサポート隊にとってみれば片腹痛いデモだったに違いありません。

真偽の程は分かりませんが、メディア情報によれば、このデモは10月ぐらいに予定されているBERSIH(※)の大規模デモの露払いなのだそうです。BERSIHのデモはBERSIH5.0と銘打ちこれまでで最大規模の参加者を予定しているということですが、今回の学生主体のデモは、後に続く本体デモの前哨戦と言うか、一般市民の民意を探るためのデモだったのだそうです。(※BERSIHとはマレー語で"クリーン"の意で、マレーシア民主選挙改革運動グループのこと)

そういう視点で見れば、参加者数が期待以下に終わった今回デモは、後に続く本体デモの成否に深刻な影響を与えるだろうとの論評は一見正しいようですが、私はちょっと穿った見方をしています。

確かにデモへの直接的な参加者数は多くなかったのですが、私が見る限り、沿道の商店の人たちやお客さんたち、通りすがりの人々、通過していく車両に乗っている人たち、みんながデモ隊に手を振ってくれてました。街全体が応援してる、そんな感じのデモだと肌で感じました。(昨年の黄シャツデモとは何かが違う、そんな街の雰囲気でした)

主流メディアの中には、今回デモで一般の民意を得られないと知ったBERSIHはその戦術を変更せざるをえない、などと論評しているメディアもありましたが、私は決してそうは思いません。

何より、中華系やインド系などの一部人種だけでなくマレーシアのマジョリティたるマレー系民族ですら現首相と現政権に大きな不信を抱いている、と言う明確な意思表示は、それだけで大いに意義あるものと思います。

マレー系のデモ参加者は恐らく、大学生や社会人など、ある程度以上の教育を受けた方たちなのだと思います。私の隣を歩いていた一人のマレーの若者に問いかけてみたところ、社会人だと言うこの若者は私の質問(どのように問題を解決すべきか)に対し明確に次のように答えてくれました。

「問題は都会から遠く離れた、大多数の田舎の人たちです。相対的に都会よりも教育レベルが低いと言われている田舎の人たち、言い換えれば与党UMNOの大票田にある人たちに、如何にして今のこの問題の深刻さを認識させるかなのです」

全く同感、まさにその通り。いや、マレー系の若者たちも負けちゃいないですね。勇敢にも最前列で行進している女子学生たちや街宣車に乗っている元気な大学生たち、こんな若者たちがいる限り、マレーシアにも近い将来、本物の民主主義が蘇る、そんな思いを強くしました。



以下、写真や動画を一杯撮って来ましたので順に載せてみたいと思いますが、最後の動画は18分半と長いので、まぁ適当に端折って見ていただいて結構ですので、是非雰囲気を感じていただければと思います。

↓SOGO前のJalan Tuanku Abdul Rahmanでデモ行進準備中のデモ隊

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いよいよムルデカスクェアに向けてデモ行進開始です。なんと言ってもナジブ首相、ロスマー夫人、ジョー・ロー氏、リザ・アジズ氏(ナジブ氏の義息)のEffigy(板人形)が目立ちます。しかしそれぞれの特徴を良く捉えてますよね。

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デモ隊の先頭は"SUTUKAN TENAGA TANGKAP MO1(力を合わせてMO1を捕まえよう)"と大書きされた横断幕を掲げた女子学生たちです。

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デモ隊を良く見ると、デモ参加者なのか単なる通りすがりなのか見分けが付きませんが、徐々に人数が増えてきているような気がします。デモ隊の周りには見物人がいっぱい、プロ・アマのカメラマンもポリスマンもいっぱいです。

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街宣車の学生さんたち、言っちゃ悪いがデモ慣れしてる風にはみえません。声が時々聞こえなくなるし、音楽も時々聞こえなくなったりします。でも熱意は十分感じ取れます。

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ありゃ、いつの間にかナジブ首相とロスマー夫人のEffigyに手錠がかけられています。

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もうまもなくムルデカ広場手前の交差点、Jalan Tun Perakとの交差点に到達しますが、徐々に群集が膨らみ、もうこうなるとデモ参加者も物見遊山の見物人も一緒くたですね。

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おっと先頭が停止したようです。ちょっと前に出て覗いてみましょう。

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なるほど、交差点の向こう側にはバリケードが張られ警官隊が一列になって、デモ隊の侵入を阻止しようとしているのですね。ムルデカ広場は、折りしも8月31日のマレーシア独立記念式典に向けての準備作業の真っ最中なので、これは止むを得ない措置と思います。

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でもこのバリケード、私にも飛び越えられそうなチャチなバリケードですね。

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ほら見て下さい。バリケードと言うより、可動式の柵のようなものです。こんなバリケードなど、どこかの国のタガが外れたデモ隊にとってみれば、赤子の手を捻るようなものだと思いますけど、そこは今回のデモ主催の学生さんたち、立派に統制がとれていましたね。良く見ていたら、なんと一列に並んだポリスさんたちとも談笑したりして、なんと平和的なデモだこと。

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しかし見てください、このナジブピエロにTANGKAP(逮捕)、TANGKAP(逮捕)のプラカード、矛先を向けられているご本人にとって見れば、まことに癪に障ると言うか、癇に障る居心地の悪いデモなのでしょうね。しかし、私にはこんなことを黙って許しているMO1氏は太っ腹なのか、無神経なのか、それとも本当は小心者なのか、さっぱり見当がつきません。

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お、↓この青年、どこかで見たような・・・・えーっと、そうだ思い出しました。彼、アジアナンバーワンのディベイターですよ。家に帰って写真検索したらやはり間違いありませんでした。Syed Sadding Abdul Rahman氏、マレーシアが誇る若手天才ディベイターとして有名で、ディベイティングアジア大会の3連続チャンピオンだそうです。

彼、マハティール元首相が提唱している市民の宣言の熱烈支持者で、なにかとナジブ政権にたてつくものだから、最近では主要大学での講演やディベイティングを禁止されているのだそうな。。そんな彼がどこかのテレビかなにかのインタビューを受けている場面に遭遇したようです。

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ムルデカ広場北側のDBKL(クアラルンプール市庁舎)です。デモ隊が侵入しないように周りに柵が設置されていました。

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デモを主催した学生さんたち、まことに平和的で統制の取れたデモを進行しています。しかし、見方によってはちと物足らなさを感じるようなそんなデモでした。

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デモの最後には、プラスチック模型のような監獄を仕立て、悪人4人組を一人ずつ牢屋に閉じ込める、まさにTANGKAPMO1のラリーの締め括りの小気味良い演出でした。

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静止画はこれで終わりです。



そして本日の最後は動画です。SOGOデパート前からムルデカ広場北側のデモ開催場所まで、私がデモ隊の追っかけ撮影をしたものです。18分半ぐらいの長丁場ですので、どうぞ端折ってみていただいて結構ですが、是非、若者たちの勇気ある行動の雰囲気などを共有してあげて下さい。



ではまた。。




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いよいよ3日後(8月27日)に迫った、"MO1逮捕集会(#TangkapMO1 Rally)"ですが、主催者である学生運動家の一部(3名)が警察に拘束されたり、主会場に予定されているKLのムルデカ広場は使わせないと警察長官が宣言したり、それに対して主催者側が、そんなものは無視するとツィートしたり、さらにはまたまた例のナジブ氏子飼いの赤シャツ武闘派軍団が大々的な対抗デモを行うと記者発表したり・・・・で、前回昨年8月1日に行われた大規模デモ(#Tangkapnajib)=黄シャツデモ同様になんだかキナ臭くなってきましたね。

しかし前回デモは結局不発に終わった感があり、マレーシアのピープルズパワーとはこんなもんか、とがっかりさせられましたが、はてさて今回は如何に。

もちろん私はマレーシア人ではなく、マレーシアに住まわせてもらっている一外国人なのだから、何らの権利も責務もないのですが、はっきり言っていろいろな意味でのストレスを禁じ得ません。

なぜなら既に1年以上にも渡り、世界中のメディアを駆け巡っているこのマレーシアのメガスキャンダル、しかも誰がどう考えても疑惑は単なる疑惑ではなく、ほぼ真実であろうと確信させるに足る数々の情報が世に溢れているにも拘わらず、なぜいまだに解決しないのか???

この国の人々はなぜにこれほど大人しいのか、従順なのか、否、勇気がないのか、弱虫なのか・・・。

そう言えば先日、この国の人たちの国民性に関するこんな私の素朴な疑問を意外なところでも気付かされました。

それは、今回のリオ・オリンピックのことなのですが、マレーシア唯一の金メダル候補、リー・チョン・ウェイ選手のバドミントン男子シングルスの決勝戦でのことです。街(KLセントラル)のフードコートで夜8時ごろからのテレビ生中継(アストロ・アリーナ)を、ひょんなことから大勢の若者たちと一緒に観る羽目になったのですが、若者たちの観戦ぶり、応援ぶりが、日本のそれとはまったく違うのです。

自国選手の金メダルをかけたオリンピックの応援にしてはいやに静かなのです。日本のパブリックビューイングでのあの熱狂さが微塵もない。拍手も控えめだし声も小さい。試合は結果として相手に2ゲーム連取されてあっさりと負けてしまったのですが、こんな応援じゃあ、勝つものも勝てないな、と一人感じてしまいました。

考えるに・・・・、この国の人たちは攻撃的でない、よく言えば素直、従順、控えめ、大人しい。でも悪く言えば消極的、声が小さい、自信がない、情熱がない、などなど・・・。

でも彼らの車の運転マナーをみると、乱暴で随分攻撃的のような性格に思えるのですが、あれは車の運転に限ったことだったのですね。そう言えば長年、外国の植民地に甘んじてきたわけはこの従順で我慢強い国民性にあったのかと、いまさらながら知らされた気がするそんな一夜でした。

でも当然、中にはそうでない、勇気ある人たちもいるわけですが、それは歯痒くなるほど少数で多勢に無勢。だから大きな改革のうねりなどなかなかやって来ない。私もこの国に住んでまもなく4年、少しずつ分かってきたような気がします。そんなマレーシア人の気弱で、従順で、我慢強い国民性を逆手にとって、国民を騙し、我が物顔で違法な犯罪行為さえ正当化して、傍若無人に強権を振るう一部の政治家や政府高官はとても許せるものではない、そう思います。

さて、今日は3日後に迫った"MO1逮捕集会(#TangkapMO1)"に関するMalaysiakiniの記事を2つ紹介してみたいと思います。いずれも先に例示した多勢に無勢の、無勢に属する勇気ある人たちに関する記事ですが、そのひとつは、政府与党第一党であるUMNOの抵抗勢力(註:以前は反乱グループと訳していましたが、今後は”抵抗勢力"と言います)が、デモ参加を発表したという記事。そして、もうひとつは、デモ主催者側の広報を務める若い女性の単純素朴な疑問に関する記事です。



Umno rebels pledge to hit the streets for #TangkapMO1 rally
Umno抵抗勢力、MO1逮捕集会(#TangkapMO1)参加を表明

Malaysiakini Published 21 Aug 2016, 4:37 pm Updated 21 Aug 2016, 4:58 pm

Umno rebels today pledged to hit the streets together with other activists at the #TangkapMO1 rally on Aug 27.
UMNO(与党第1党)内の抵抗勢力は、8月27日のMO1逮捕集会(#TangkapMO1)の他の活動家たちと共にデモを行うと発表した。

Gabungan Ketua Cawangan Malaysia (GKCM) vice chief Mohamad Zin Mustapa announced its support today and urged the public to also participate in the rally.
マレーシアUMNO支部長連盟(GKCM)副委員長のモハマド・ジン・ムスタパ氏は、今日、デモに対する(GKCMの)支持を表明し、市民にもデモに参加するよう訴えた。(註:GKCMはUMNO内のナジブ抵抗勢力)

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"GKCM would like to implore its members as well as the Malaysian public from all races to give full support to the youth and student movements for the peaceful TangkapMO1 rally on Aug 27 at 2pm.
"マレーシアUMNO支部長連盟(GKCM)の各メンバーは、全ての民族からなるマレーシア市民とともに、若者や学生たちが8月27日午後2時から行う平和的なMO1逮捕集会(#TangkapMO1)への全面サポートを約束する。"

"The time has come for Malaysians to stand up and be heard. This is not the time to stay silent.
"今こそ、マレーシア人のために立ち上がり声を上げる時だ。ただ黙って静観している時ではない。"

"Support the youths so that the future of the next generation will not be pawned by Malaysian Official 1," he told a press conference in Kuala Lumpur today.
"次の世代の将来が、MO1(※)によって質入されないように、若者たちを支援しなければならない、と彼は今日、クアラルンプールでの記者会見で述べた。(註:米司法省の訴状に繰り返し出現する人物コードで、ナジブ首相を指していることは衆目の一致するところ)

GKCM comprise Umno branch leaders opposed to Prime Minister Najib Abdul Razak, for which many have been expelled from the party.
マレーシアUMNO支部長連盟(GKCM)は、ナジブ・ラザク首相に反対するUMNOの各支部長たちによって構成されているが、既に多くの支部長が党から追放されている。

The press conference was held back-to-back with Parti Pribumi Bersatu Malaysia's (Bersatu) press meet in Kuala Lumpur today.
記者会見は、本日クアラルンプールで、(マハティール元首相が新たに結成した)統一マレーシア人民党の記者会見と背中合わせで開催された。

Mohamad Zin said the US Department of Justice has highlighted various wrongdoings in 1MDB including those of "Malaysian Official 1".
モハマド・ジン氏は、米国司法省が(その訴状の中で)、1MDBの数々の不正とマレーシア政府当局者1(MO1)と称される人物の多くの不正を白日の下に晒している、と語った。

He added that it was common knowledge who "Malaysian Official 1" is.
彼はまた、マレーシア政府当局者1(Malaysia Official One)とは誰のことかは常識だ(言うまでもない)、と付け加えた。

The DOJ believes more than US$3.5 billion was stolen from 1MDB and has moved to confiscate US$1 billion in assets allegedly acquired with the money.
司法省は、35億米ドル以上が1MDBから盗まれたと考えていて、伝えられるところでは、10億米ドル相当の資産の差し押さえに動いている。

It said at least US$731 million also went to "Malaysian Official 1".
そのうち(1MDBから盗まれた金額のうち)、少なくとも7億3100万米ドルが"マレーシア政府当局者1"に渡ったと訴状は述べている。

The #TangkapMO1 rally seeks to call on the authorities to take action against "Malaysian Official 1".
MO1逮捕集会(#TangkapMO1集会)では、マレーシア政府当局に対し、"Malaysian Official 1"の訴追を求める方針だ。



いや実に頼もしい。与党第一党のUMNO内部に、まだこんな人たちが居残っていたのですね。それに結党したばかりの新党(統一マレーシア人民党)と背中合わせの記者会見だったということは、近い将来の保守勢力再編も期待できそうで、今後が楽しみですね。

さてお次は、MO1逮捕集会(#TangkapMO1集会)の主催者側の言い分です。デモ主催者の広報担当女性の言い分は至極まともで単純に共感できます。



'Whole world knows we’ve been robbed, why are we still relaxed?'

マレーシアが強盗に襲われたこと、世界中が知ってるのに、なぜまだのんびりしているの?

Malysiakini Published 23 Sep 2016, 7:04 pm Updated 23 Sep 2016, 7:42 pm

TangkapMO1 rally spokesperson Anis Syafiqah Md Yusof simply does not understand why Malaysians are still relaxed when the "whole world knows that the country has been robbed".
#TangkapMO1集会の広報担当のアニスさん(女性)は、マレーシアが強盗に襲われたことを世界中が知っているのに、なぜマレーシアの人々がこんなにのんぴりしているのかが全く理解できません。

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In a video recording posted by Parti Sosialis Malaysia (PSM) central committee member S Arutchelvan today, Anis was seen surrounded by fellow student activists and police officers outside UiTM's Seri Iskandar campus near Ipoh, Perak.
マレーシア社会党(PSM)中央委員会委員のアルツシェルバン氏によって今日投稿されたビデオレコードの中で、アニスさんはぺラ州イポー近郊にあるマラ工科大学(UiTM)セリ・イスカンダルキャンパスの外で、仲間の学生活動家たちや警察官に囲まれていた。

Starting her speech, Anis said she and her friends had wanted to enter UiTM to explain matters in relation to Malaysian Official 1 (MO1) but were not allowed to do so.
(ビデオの中で)彼女と仲間たちが、マレーシア政府当局者1(MO1)に関する問題説明のためにマラ工科大学(UiTM)に入ろうとしたが許可されなかった、と彼女は述べた。

Explaining the group’s campaign which is to urge the authorities to apprehend MO1, Anis questioned why the police were not doing anything when it was clear that money was stolen.
マレーシア当局にMO1を捕まえて欲しいと願う彼女たちのキャンペーンを説明しながら、(自分たちの)お金が盗まれたことが明らかなのになぜ警察は(MO1に)何もしようとしないのか、と疑問を呈した。

“Money was stolen from Malaysians, from students, from the police. Police, too, are Malaysians.
"お金がマレーシア人から、学生から、そして警察だってマレーシア人なのだから警察官からも盗まれたと言うのに"

“So why aren’t you focusing on the robber, why are you focusing on us small fry?
"それでいてあなた方(警察)は、なぜ強盗犯人逮捕に集中しないのですか、なぜ私たちのような雑魚を相手にしているのですか?"

“We’re nobody, we’re not dangerous; I didn’t bring any weapon except for a piece of paper to tell my friends inside there that this is about our future,” said Anis as seen in the video clip which was recorded last Saturday.
"私たちは危険な人間ではありません。何も武器は持っていないし、たった一枚の紙で(キャンパスの中の)私たちの仲間の学生たちに、これは自分たちの将来に関することだ、と話をしにきただけなのです。"と先週土曜日に撮影されたビデオクリップの中でアニスさんは話した。

What started as a tame speech turned fiery when Anis further stressed how the billions allegedly misappropriated could be used to fund the studies of countless students.
最初小さかったアニスさんの声は、(1MDBから)盗まれたと言う数十億リンギがあれば、無数の学生の教育資金として活用できた筈だと強調し始めた途端に烈火のごとく激しくなり、、、、

“Are we just going to let it be?
"私たちはこのことをただ見過ごしていいのですか?"

“Imagine if our houses are robbed - we lodge a police report and the police cannot do anything.”
"自分の家が強盗に入られたことを想像してください。私たちはそのことを警察に報告しますよね。そうしないと警察には何もしてもらえないから。"

The student activist explained that she did not come to purposely create a commotion nor did she come to humiliate herself.
(彼女以外の)学生活動家が、アニスさんは故意に騒ぎを起こしに来たのでもなければ辱めを受けるためにここに来たのでもない、と説明した。

“I (just) want to tell my friends so that we realise – the whole world knows we have been robbed, why are we still relaxed as though nothing has happened to our country?”
(アニスさんの言葉)"私は単に私の友人たちに、世界中の人たちが、私たちが強盗に遭ったことを知っていると言うのに、まるでこの国では何ごとも起きていないかのように、なぜ、みんないつまでものんびりしているのか、そのことに気付いてもらいたいのです、と話した。"

Raising her voice further, Anis said she had never come out in the open to speak out like this.
彼女の声はより大きく激しくなったが、アニスさんは、自分がこんなに大声で意見を述べたことはこれまでなかったことです、とも語った。

“I don’t know why I’m so brave today. (Maybe) because I don’t want my future and that of my friends as well as my children to be bleak because I kept quiet.
"私が今日、なぜこんなにも勇敢になれたのか分かりません。(きっと)黙っていたのでは私や友人たちや私の子供たちの将来が辛いものになるだろうし、そうさせたくはないからだと思います。"


“That’s why I’m angry today,” she added.
"だから、今日私は怒っているのです。"と付け加えた。


The TangkapMO1 rally is set to take place on Aug 27, and is aimed at pressuring local authorities to arrest and charge MO1.
TangkapMO1集会は8月27日に開催が予定されていますが、その目的は当局にMO1を逮捕・訴追するよう圧力をかけることです。

MO1 is the individual mentioned in the US Department of Justice's (DOJ) lawsuit to seize assets purportedly purchased using money siphoned from 1MDB.
MO1とは米国司法省(DOJ)の訴状に記されている人物のことであり、DOJは1MDBから吸い上げた資金で購入したと思われる資産の差し押さえ訴訟を提起しています。

The DOJ believes that US$3.5 billion was stolen from the Malaysian fund and at least US$731 million went to MO1.
米国司法省は、35億米ドルがマレーシア(政府)基金から盗まれ、そしてそのうち少なくとも7億3100万米ドルがMO1と言う人物に渡ったと考えている。



いかがでしたか?そうですよね。黙って見過ごせる限度を遥かに超えていますよね。いや、1円たりとも他人のお金を盗んではいけないと教わってきたのに、世界でも最大級の、度肝を抜く巨額の公金横領事件ですよ。こんなことが堂々まかり通っていたのでは子供の教育に悪いどころか国を潰しますよ。

そして、マレーシアのみなさん、詐欺や横領や強盗だけでなく、汚職も立派な犯罪です。賄賂を贈る方も受ける方もいずれも犯罪人ですぞ。ともすれば、賄賂は文化だ、などと嘯(うそぶ)いて、上から下まで袖の下を要求したり要求されたり・・・・これじゃいつまで経っても先進国入りなど絶対無理です。

Eh..これ↓最近目にしたモントキアラ近くの高速道路上のITIS(統合道路情報電子掲示板)なのですが、読んでビックリですよ。

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↑これ、汚職防止キャンペーン実施中、始めよう先ずはあなたから!と書いてあるんですよ。。。ごめん、ぶっと噴出してしまいました。

マレーシアでは、ITISも普通のトラフィックサインボードも、例によってオールマレー語表記ですから、マレー語を読めない人には永久に分からないことでしょうね。

でも・・そっか、汚職防止キャンペーンなんて、これはマレーシア人にだけ読ませたい情報ですか。。でもこれ、道路情報とはまったく関係ないんですけど、タイミングぴったりの皮肉か揶揄で、これ考えた人(多分DBKLの人)に座布団3枚ですね。

ではまた。。



突然ですが、最近どうも疲れ気味です。年のせいかも知れませんが以前のように元気が出ません。これではいけないと思いつつも毎日だらけていて、このまま体力・気力が徐々に失せてしまうのかとやや不安を感じます。

文章を考えるのも億劫でブログの更新もなかなか思うように進んでいません。

なので今日のブログは最近撮り溜めた写真を貼るだけ、文言を極力省いた手抜き工事です。

以下、時系列に並べてみます。



これは先月(7月)22日、横浜からみえたお客様ご夫妻を、MaTic(Malaysia Tourism Information Centre)のミニシアターに案内したときの写真です。

アンパン通りを挟んで、ルネッサンスホテルの斜め向かいにあるMaTicですが、無料の駐車場もあるし大変グッドです。最近ここのミニシアターがグレードアップしたというので、そのチェックも兼ねて行ってみました。

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ミニ・オーディトリウム・ホール(ミニ・シアター)です。ここで無料のマレーシア民族舞踊ショーが毎日(日曜除く)行われています。なるほど、以前のコンクリート階段状のシアターと比べると格段に立派です。

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舞踊ショーは、MaTic内のサロマ・シアターレストランで行われている有料のショーとほぼ同じ内容です。

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サロマ・シアターレストランの方は、食事(ブッフェ)付ですけど100リンギ以上とちょっと高めですが、ここは無料。以前は建前上の入場料が5リンギ程度だったと思うのですが今は完全無料と大変お得です。

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このMaTicのミニ・シアター、今までも何度か行きましたが、いつ行っても客が少なくてプロのダンサーさんたちににお気の毒なほどです。意外と知られていないのではないかと思いますが、私は大のお気に入りです。



次は7月26日、タイのバンコクへの小旅行の記録です。バンコクは、過去にも何度か訪れたことがありますが、前回が確か10年ほど前のことで、あれからずいぶん変貌を遂げたと言う話を聞いて行ってみました。KLからバンコクへは空路2時間ぐらいでとても気軽に行けるんです。

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聞いた話は本当でした。以前はもっと雑多でアジアの街の象徴のようだったと思うのですが、今のバンコクの中心部はこれこの通り、とても明るく近代的な街並みです。眼の前のビルは、BTS(バンコクスカイトレイン)サイアム駅直結のサイアム・パラゴンと言う巨大ショッピングモールです。

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しかし、バンコク市内の鉄道網はKLとは比較にならないほどグッドですね。これはBTS(高架鉄道)ですが、この他にMRT(地下鉄)もあるしARL(エアポートリンク)もあって、それぞれの乗り換えもスムーズです。

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ただバンコク市内の道路はとても混雑していて、これはKLよりも酷い。往きのタクシーは空港からホテルまで大渋滞でなんと2時間もかかりましたよ。これじゃあ、市民の足は鉄道網に頼らざるを得ませんね。だから市内中心部のサイアム駅は、これこの通りの混み様です。

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このBTSの沿線沿いには巨大ショッピングモールがいくつもあるんですね。このサイアム・パラゴンもそのひとつですが、いやはや東南アジアの大都市ってどこも変わりませんね。

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サイアム・パラゴンの中です。巨大な吹き抜けはKLのモールも同じですが、一階部分から下を覗いて驚きました。地下一階のフードコートの広さと賑わいはKLのパビリオンやスリアKLCCにも負けていません。それにそのさらに地階には・・・なんと、水族館のようですけど・・一体どうなっているのやら、、、、

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バンコクのこの高架鉄道の下部構造をちゃっかり利用したスカイウォークには"あっぱれ"です。これは良い。直射日光も雨も凌げるし、ここから沿線の主要建物に直接出入りできるのも大変便利です。私たちはこの標識の左矢印のアマリン・プラザに入り、そこのJCBカードラウンジでコーヒー休憩しながら、ちゃっかりとレストランやマッサージの予約までしてもらいました。

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↓ここは確かBTSのプロンポン駅だったと思いますが、バンコクの空はKLの空よりも綺麗に澄んで見えました。

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さあ、そしてその日の夜です。JCBカードラウンジの愛想の良いお姉さんに予約してもらったリバーサイドレストランにやってきました。

タイリバーサイドレストラン

実は、今日はMy Better Halfの誕生日なのです。

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なので、ちょっと贅沢しました。ここはタイ・シャングリラホテルのリバーサイドレストランです。

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タイの民族舞踊ショー付のちょっと豪華なタイ料理です。

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衣装も踊りもマレーシアの民族舞踊とは異なり、独特の雰囲気があっていいですね。

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このチャオプラヤー川って、昼間見ると茶色に濁っていてとても綺麗とは言えませんが、夜ならばOKです。だけど、東南アジアの川ってみんな茶色ですけど、これはしょうがないですね。南米や中国などの大河もみな同じようですが上流域の表層土が流出したり、それにあまり浄化されていないせいもあるのでしょうね。

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前回タイを訪れた時には、対岸の有名寺院までこのチャオプラヤー川を渡し舟で渡った記憶がありますが、あの時は昼間だったのでちっとも綺麗でなかった。でも夜ならば、川面は真っ暗で川辺の綺麗な灯りしか見えないから許せます。

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↑こんなディナークルーズのボートにも乗ってみたかったのですが、なんとこのクルーズ、ドレスコードが厳しくて半ズボンにサンダルではダメなんですって。(私の今回のタイ旅行は半ズボンにサンダル履きでした)



さて、お次は先週8月9日から11日にかけて、友人夫婦2組と共に行ったイポーとキャメロンハイランドへの小旅行です。

先ず、8月9日のイポーですが・・・、あっそうそう、イポーのNさん、ごめんなさい、Nさんが日本に一時帰国中に勝手にイポーに行って来ました。本当はNさんにお会いして出来れば案内してもらおうと思っていたのですが、当方の友人たちとの都合もこれありで今回の日程となりました。

またいつか行くことがきっとあると思いますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

KLからイポーまでは高速道路で約2時間半程度。快適なドライブでした。

イポー到着後、早速、以前から興味があったロストワールドのホットスプリング(温泉)に行ってみました。

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現地はイポーの町外れにあって、小高い山の山あいと言うか、直ぐ近く。一見、華やかさもなんにもなく、裏寂れた感じに見えましたが、ま、こんなもんでしょうね。でもこのホットスプリング、マレーシアでは数少ない天然温泉なのだそうです。

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ここは、夕方6時の開園、夜11時までの営業だそうで、私が独り、車で訪れた際はまだ陽が高いせいか人影もまばらでした。

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何を隠そう私は大の温泉好きで、マレーシア移住前は、何処にもある日帰り温泉に足繁く通っていたものです。ところが、KLには温泉がない。いや、探せば近郊の山あいにはあるらしいのですが、いずれの温泉も手が余り入ってない、と言うより自然のまま汚い。日本とは雲泥の差です。そんな汚い温泉にはたとえ水着をつけても入りたくないのです。

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このホットスプリング、中は結構広くて大きい。広い温水プールや大小様々な温泉施設があって、これは良さそう。綺麗さ加減も、まぁ許せる範囲かな。。(何事も日本と比べてはいけません)

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もちろん、ここは水着を着けないといけませんよ。日本のように裸でなんてとんでもないです。ここはマレーシア、戒律厳しいイスラムの国ですぞ。右の注意書きをご覧あれ。一番右はムスリム女性用のまぁドレスコードのようなもんです。

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お、崖の上から湯滝が落ちてる。これは打たせ湯、首や肩こり良さそうです。

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↑こっちは湯音43度のジャグジーだけどみんな足だけつけてる。なんで?私が平気で身体を首まで沈めたら、周りのチャイニーズに、えっ、熱くないの?って不思議そうに声掛けられました。これぐらいへっちゃらだよ、オラ日本人だからって言っちゃったりしてね。。

↓こっちは、えっ47度?ウソだろう、試しに足をつけてみたら、うーん、それほどでもないな、きっと45度ぐらいだろうな。でも、これって、誰のため?だって43度でもみんな恐る恐るなんだからね。。

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おっ、綺麗!うん、ここならば日本の温泉施設と遜色ないなと思いながら早速身体をつけてみたけど、、ん、なんで底が砂利砂利してるのかなぁ。。

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でも、施設内にはこんなレトロなお土産物屋さんやレストランも並んでいて十分楽しめそうです。

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イポーのロストワールド、今日は短時間のお試し訪問でしたが、まぁ許せる温泉施設かな、と言うより、期待以上に楽しめそうな温泉施設です。いつかまたじっくりと湯に浸かりに来たいものです。



8月10日、一行はイポーを後にしてキャメロンハイランドにやって来ました。ホテルチェックイン後に、トレッキングに行こうと言うことで、ここは一番人気のMossy Forestです。でも、ご覧のとおり濃霧に包まれて辺りの景色も何も見えませんが、とにかくレッツゴーです。

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よく整備された木道でとても歩きやすいトレイルです。でも登り下りが結構きつかったけどこれは日ごろの運動不足のせいですね。

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少し明るくなってきたようですね。おっ、ここは標高2000m地点、結構な高地なんですね。

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山の稜線をトレイルしますが、この稜線が州の境界のようです。キャメロンハイランドはパハン州に位置しているのですね。

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以下、トレイル沿いに見つけた高山植物ですが、名前もなにも分からないのでそのまま並べてみます。

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どこかで見たような花ですね。

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これも・・・

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これも・・・

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そしてこれも・・・

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またまたこれも、どこかで見たような・・・

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これもです。でも、名前もなんにも思い出せません。

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山野草を眺めていたら、以前山歩きをしていた頃を懐かしく思い出しました。まだそんなに昔のことではない筈なのに、なぜか遥か遠い昔のように思えます。山はいい、山は荒んだ人の心を癒してくれる。そんな昔にまた戻りたい・・けどムリですよね。



そして、今回の旅の最後は8月11日のキャメロンハイランドの茶畑です。標高1500m程度の高原地帯にあるキャメロンハイランド。年中涼しくて、エアコン不要の別天地です。

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この山を覆う茶畑のグリーンが目に優しくて、眺めているだけで心が癒されるようです。

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上の2枚の写真は、↓この写真の中の左上のカフェから撮ったものです。

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年中涼しい気候のせいか、ここで暮らす日本人の方も少なくないと聞きました。それも良いのかも知れません。でも私には多分ムリ、少々暑くてもやっぱりKLの方がいい、そんな気がした今回の小旅行でした。

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最後に、↑これはキャメロンから下る途中の道端にあった大きなランブータンの樹です。大の大人、それもシニアが少年のように心弾ませながら、高くてとても手が届かないランブータンの赤い実を落とそうと、近くにあった棒切れや小石を投げる様は、きっと側を通るドライバーから見れば奇っ怪なジジババ軍団に見えたことでしょうね。

でもこのランブータン、甘くて酸っぱくてとても美味しかったですよ。




以上今回の写真ブログはこれでおわりです。

ではまた。。









いよいよリオのオリンピックが始まりましたね。

今回は、事前に我が家のインターネットを、劣悪なTM unfiから高速で安定的なTIMEに引越ししたことと、5月の一時帰国時に購入した新型クロームキャストのお陰で、期待通りに、とても綺麗なHD画像を大画面テレビで何のストレスもなく視聴できていますので、私はこのことに100%満足しています。

もちろんスリングボックスですから自宅だけでなく、外出先でもどこでも手元のデバイスで、日本のテレビ番組のLIVE映像を無料で簡単に見れるのですが、それを可能にしているのは、KLの良好なインターネット環境です。

KLのインターネットのインフラ整備は、ある意味東京などよりも進んでいるのかも知れませんが、最近ではほとんどのショッピングモールやレストラン、それにパブリックスペースや学校・官公庁などの施設・建物などにおいても高速のフりーWiFiがよく整備されてきています。なのでモバイルネットワークには繫げない私のデバイス(ipodtouch)でも困ることはほとんどありません。いやはや本当に便利な世の中になったものですね。

そんな中、昨夜(8月6日)のマレー語特訓の合間、マレーの青年たちに私のデバイス上のオリンピックのLIVE映像を自慢げに見せたのですが、驚いたことにオリンピックのことには誰一人として興味を示しませんでした。

中には、オリンピッなんて日本とあまり関係ないでしょう?とか、日本からも誰か参加しているのですか?などと私に真顔で尋ねる青年も居たりしてとても意外でした。

テレビのその日の朝の開会式で、僅か30人ほどのマレーシア選手団の映像を見ていた私は、彼らに、マレーシアからは何人参加しているのか知っているかと聞いてみたところ、誰も答えられませんでした、と言うか、なにも知らないのです。

私が、日本選手団は300人以上でマレーシアの10倍以上だよと教えてあげると、皆、ふぅーん、そうなの、とぜんぜん興味がなさそう。。

でもこれはさもありなんです。こちらの新聞・テレビではオリンピックのことはあまり大きく取り上げられていないようなのです。もちろん、新聞のスポーツ欄にはそれなりの記事が掲載されているし、有料テレビやインターネットテレビなどではライブも放映されているのですが、一番視聴者が多いだろうと思われるテレビの地上波放送の番組表には見当たらないような気がするのですが・・・

だから大半のマレーシア国民はオリンピックのことをあまり知らないし関心がないのだろうと思います。まるでお祭りのように心待ちにし、一日中テレビの前にかじりつき、競技の結果に一喜一憂して国中が大騒ぎする日本とは大違いです。

それにしても感じることは、教育やマスメディアの効用とか影響力のこと。この国の人たちのオリンピックへの関心のなさを例にとってみても分かるとおり、教育とマスメディアを制するものは天下を制する、昨夜はひょんなことからそんなことに思いを致しました。



さて、この国の教育やマスメディアの効用や影響力と言えば、もっともっと深刻なことがあります。この国の相変わらずの政界疑獄です。

本日のタイトルに「報じない罪と報じさせない罪」と書きましたが、この国には一部の政治家たちの我田引水と、その我田引水を報じない罪、報じさせない罪が跋扈しています。サラワクリポートやマレーシアン・クロニクルと言ったホイッスルブローワー的なメディアやアンチガバメントなメディアは政府によって未だにブロックされていますし、大手の主流メディアは現政府にたてつくことは一切しません。そんな報じない罪と報じさせない罪が跋扈している限りは正しい国民世論の形成は無理なのかも知れません。

国の外側から常識的にみれば、容易にことの善悪が分かろうというものですが、不思議なことにここまで曝け出されてもなお、お代官様たちは未だに非常識な我田引水の主張に拘り続け、国民の過半数がそれを頑なに信じていると言う構図です。

しかも驚いたことに、マレーシア在住日本人の中にも、国民の過半数同様の方たちがおられるようですが、これもさもありなんです。南国新聞に代表される日本語フりーペーパーのニュースソースは、マレーシアの主流メディアからの受け売りのようで、政権よいしょの情けない記事ばかりだからです。

そこで今日は、そんな方たちに是非真実を知ってもらいたい、との思いからなのですが・・・・・

DOJ(米国司法省)の提訴を契機にして、最近俄かに目立ってきたこの国のメガスキャンダルに関する日本メディアの報道の中から、極めて鋭い視点で正確な記事を書いておられるなと、私が以前から好感を抱いている末永恵氏の日本ビジネスプレス(JBpress)の関連記事の全文を紹介してみたいと思います。

記事の内容は、この度のDOJの提訴に至るメガスキャンダルの経緯やその背景について、的確にそして分かり易く記述されています。長文ですが、是非最後までお読みいただきたいと思います。



以下、8月3日付けのJBpressに掲載された末永恵氏の記事です。

マレーシア政府の腐敗ぶりにディカプリオも真っ青
1MDBの資金流用疑惑に米司法省がメス、ナジブ首相の刑事責任追及も

JBpress 2016.8.3(水) 末永 恵

「米国史上最大級の資産差し押さえ」のニュースは、世界を驚愕の嵐に巻き込んでいる――。

 米司法省が7月20日(日本時間21日)、マレーシア政府100%出資の国有投資会社「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」の資金流用疑惑にからみ、1MDB関係者が同資金35億ドル(約3750億円)以上を不正流用・洗浄(マネーロンダリング)したと確定し、首相の義理の息子ら親族らが保有する関連資産(10億ドル=約1070億円)の差し押さえを求め、米ロサンゼルス連邦地裁(複数訴訟案件)に提訴したからだ。

 1MDBはマレーシア財務省管轄=財務相をナジブ 首相が兼務。同首相は設立者であるとともに、顧問委員会委員長兼非常勤代表だった(5月まで)。

 その中で米司法省は、「不正流用された資金をマネーロンダリングするため企てられた国際的な陰謀」と厳しく糾弾。

 さらには、今回の事件が「米国史上最大の泥棒政冶(盗賊政冶)による横領事件」と名指しで、ナジブ政権を批判するとともに、同首相が不正資金を受理したとも示唆。

刑事訴追も検討

 今回の1MDB不正横領事件は、約1年半前の2015年3月と4月に日本のメディアとして初めて、JBpress上で報道した「消えた23億ドル~マレーシア政府系投資会社の巨額不正疑惑(1)(2)(3)」(日本貿易振興機構=ジェトロ=で経済産業省所管の国のシンクタンクであるアジア経済研究所が調査論文で参考文献として引用)に関連するもので、すでにスイスでは同事件関連取引銀行(BSI)が刑事訴追を受けている。

 今回、米司法省は民事訴訟を起し、一方、嵐の渦中にあるナジブ首相は「米司法省の訴訟は、民事で刑事訴訟ではない」と主張し、暗に自らの潔白を強調するが、「米国政府も刑事事件としても捜査に着手している」(米政府筋)という。

 ナジブ首相は昨夏、約7億ドル(約750億円)の資金が個人口座に振り込まれたことを認めたが、「1MDBからではなく“中東王族からの献金”」と疑惑を否定、国内捜査を終結させていた。

 しかし、米司法省は136ページにわたる今回の訴状の中で、「中東から献金された事実はない」と否定し、1MDBからの資金横領と確定。

 7月21日には、米国と歩調を合わせるように、シンガポール金融通貨庁(中央銀行)と司法長官が、不正に関与した中心人物のジョー・ロウ氏(前述の昨年の本コラム記事参照)とその家族が保有する資産を含めた約1億8000万ドルが預けられた銀行口座などを凍結したと発表。

さらに、スイス当局は資金洗浄総額は「40億ドル以上(約4300億円)」とも換算し(専門家によっては、60億ドル以上=約6450億円以上とも試算)、シンガポール当局とともに、1MDB資金をぺーパーカンパニーに送金する処理を手助けした金融機関(ゴールドマンサックスなど)を捜査中。

 シンガポールは同日、スタンダード・チャタード、UBS、DBSの大手銀行が資金洗浄対策で不備があり、譴責したとした上、これまでの資金洗浄疑惑調査が、1MDB関連であると初めて認めた。

 今後の捜査いかんでは、前代未聞の大規模な国際マネースキャンダルに発展した1MDB横領事件は、国際的な刑事裁判へと発展する可能性もあり、“そうなれば”、疑惑を否定しながら、一方で強固な政治基盤を築いてきたナジブ首相の政治生命も含め(首相を退いた後に訴追される可能性も)、マレーシアの政局への影響は計り知れない。

 今回司法省が公開した訴状によると、不正流用・洗浄は1MDB設立直後の2009年から2013年までの4年間行われたという。

アジズ氏は全財産差し押さえ

 サウジアラビアの原油事業などへの投資名目で巨額資金を拠出したが、実態は米国、スイスなどの金融機関が発行した社債などで調達した資金をペーパーカンパニーなどに支払い、資金洗浄され、首謀者のナジブ首相の義理の息子、リザ・アジズ氏、1MDB設立の中心人物のジョー・ロウ氏(実名公表)、さらには「マレーシア政府高官1」に流れ(詳細は昨年本コラム記事参照)、米国に住むアジズ氏は全財産が差し止め対象となった。

 首謀者らは、不正横領した資金でビバリーヒルズやマンハッタンの高級不動産、モネやゴッホの絵画、プライベートジェット機などを“爆買い”した(参照1、2、3、4、5)。

 そればかりか、投資詐欺やマネーロンダリングの実話を描いた米アカデミー賞候補の米映画 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(レオナルド・ディカプリオ主演。2013年製作、2014年日本公開。ゴールデングローブ賞受賞)の製作資金や、ラスベガスなどでのカジノギャンブル代、“豪遊パーティー”で著名芸能人や音楽家などのセレブへの破格な報酬に充てられたという(詳細は昨年本コラム記事参照)。

 今回の捜査で注目されている訴訟の1つが、司法省がディカプリオ主演の同映画製作資金にマネーロンダリング資金が関わったことが判明し、ナジブ首相の義理の息子、アジズ氏が共同設立者の映画製作会社に対しても民事訴訟を起こしたことだ。

 アカデミー賞候補作が、しかもアカデミー賞受賞俳優が海外の首脳の不正資金流用疑惑に何らかの形で関わっていたことでハリウッド業界にも激震が走っている。

 司法省の訴状では、1MDB傘下の投資会社からアジズ氏の個人口座に計2億3800万ドル(約255億円)が口座に振り込まれ、そのうち約1億ドルが同映画会社関連の口座に渡り、製作費に充てられたとしている。

さらに、同作品は3億9200万ドルの興行成績を収めるという大ヒット作品となり、司法当局はアジズ氏らがこれらの資金操作を行い、1MDBから不正流用した“裏金”を正当な資金にすり替えたと見ており、司法当局は刑事訴追に向けても捜査を進めている。

 また訴状では、「ハリウッド俳優1」と記されているハリウッドスターのディカプリオ氏。2014年の同映画のゴールデングローブ賞授賞式で「ジョーイ、リズ、ジョー」への感謝の意を表するとともに、「この映画のリスクをも背負ってくれた」と賛辞した、と記述されている。

 ジョーイは映画会社の共同創業者のジョーイ・マクファーランド氏、ジョーは紛れもない、1MDB設立に関与した不正資金流用の中心人物のジョー・ロウ氏で、リズは、ナジブ首相の義理の息子のリズ・アジズ氏だ。

 加えて、1MDBからの不正流用資金は、ラスベガスなどでのカジノの豪遊金としても充てられ、「誰かのカジノでの巨額な損失」もカバーしたとされている。

 訴状によると、「ハリウッド俳優1」は公私ともに親しいアジズ氏やロウ氏らと1回だけでなく数回以上、ギャンブルに興じたとも指摘されている。

1日で1億円以上豪遊

 2012年には、ラスベガスでの1週間のカジノ豪遊で1100万ドル(約12億円)が1MDBからロウ氏の個人口座に振り込まれ、1日に115万ドル(約1億2000万円)が浪費されたこともあるという。

 トヨタ自動車の「プリウス」や「レクサスLS」などのエコカーを早くから保有し、アカデミー賞授賞式にはベンツやベントレーで来場するハリウッドスターと一線を画し、プリウスで登場、環境活動家としても知られるディカプリオの“影”の部分が暴露される可能性もあり、1MDBの余波はハリウッド業界をも巻き込む様相に発展している。

 さらに、香港に居住し、資産家の息子としてアジアの金融業界の大物と知られ、ヒルトンホテルの創業者の孫娘のパリス・ヒルトンやセレブたちとも交遊があり、彼らをアジズ氏らに紹介したとされる1MDBの中心人物のジョ-・ロウ氏も訴状では、実名で登場している。

 米司法省の訴状によると、昨夏にナジブ首相の個人口座に、約7億ドル(約750億円)の資金が振り込まれたことが発覚して以来、スイス当局の捜査により、スイス国内の保有口座を凍結されるなど、ロウ氏は「資金不足」に陥ったと見られている。

 そして1MDBの不正資金流用で購入したピカソやモネの高級美術品を「バーゲン価格」でオークションのサザビーズなどで売却し始め、馬脚を現し始めた。

突然、オークション界に彗星のごとく現われた若き美術商として名を馳せる一方、購入時の価格の60%から70%で次々と売りさばく異常な行動でも特別視され始めた。

 今年に入っても、2013年に約4000万ドルで購入したピカソの「女性の頭」を2750万ドルで売却し、資産運用に苦慮する財政事情を露呈した。司法省は、ロウ氏が今も保有しているとされる5750万ドルのモネやゴッホの美術品を押収したいと考えている。

 一方、国際社会の最大の関心事は、訴状に「マレーシア政府高官1」と称された人物の素性と同人物への今後の捜査の行方だ。

 不正流用された1MDBの資金は、1MDBと合弁企業を設立するペトロサウジの共同創立者に渡り、そこから「政府高官1」の口座に振り返られたという(昨年の本コラム記事参照)。

「政府高官1」とナジブ首相

 訴状にはナジブ首相を名指したものはないが、この人物の口座には、総額7億3100万ドル(約790億円)が数回にわたって振り込まれ、「政府高官1」は1MDBで極めて支配的な立場にあり、アジズ氏の親族であったことから、ナジブ首相が1MDBで果たした役割と合致する。

 米司法省は1MDB横領事件を「国際的資金洗浄の企て」と厳しく罰する意向で、今後、刑事訴追される可能性が高いアジズ氏やジョー・ロウ氏とともに、「政府高官1」の刑事的責任を追及する構えだ。

 「その実行性や時期については政治的な判断に委ねられるだろう」(米政府筋)とする見方が濃厚だ。

 今回の民事訴訟でさえも、物的、かつ状況証拠を押収していながら、「政府高官1」とあえてナジブ首相を名指ししなかったことからも、米政府の政治的配慮が見え隠れする。

 そもそも、今回の訴追は、ナジブ政権打倒が目的ではなく、リンチ司法長官がワシントンでの記者会見で「米国が汚職や資金洗浄の場になることは許されない」と再三語ったように、米政府は米国が国際的資金洗浄の“楽園”になることを断固阻止し、マレーシアの1MDB事件を利用し、世界に向け、確固たる姿勢を表明することが最大の狙いである。

 さらには、すでに捜査の手は米国でのマネーロンダリングに手を貸した米金融機関にも伸びている。

 米司法省、証券取引委員会、連邦準備制度が1MDBの資金調達に絡み、世界最大級の投資銀行、ゴールドマン・サックス・グループの関与や取引について調査中だ(米政府筋)。

 1MDBによる60億ドル(約6400億円)あまりの起債関連業務について、起債発行にあたり、相場をはるかに上回る手数料を要求し、破格の利益をゴールドマンにもたらしたティム・ライスナー氏(既に退職、東南アジア部門会長=当時)への召喚状も発行されている。同氏には、1MDB関係者から報酬も別途、支払われていることも確認されている。


 こうした状況の中、訴状で「政府高官1」と合致するナジブ首相は、改めて身の潔白を表明する一方、ここ1年間で前副首相更迭や野党幹部への煽動法摘発、インターネットメディア追放など反対勢力を一掃してきた強固な政治基盤を今後、さらに固めていくだろう。

 実際、昨夏、首相への刑事訴追を予定していながら辞任に追い込まれたガ二司法長官の後任で首相の任命を受けたアパンディ司法長官は、「首相に対する中傷や告発に強い懸念を覚える」と米司法当局の訴訟に不快感を表明、ナジブ首相への忠誠心を示した。

 さらに、「今回の訴訟で米国との二国間関係に変異はない」(ナジブ首相)と表向きは冷静な態度を演出するが、親密なバラク・オバマ大統領退任も見据え、南シナ海や高速鉄道建設問題などに関連し中国との関係を深めていく戦略に打って出ている。

 また、イスラム同盟国に対して、「ユダヤ社会がムスリム社会の打倒を図っている」などと嫌米感情を煽っていく可能性も否めない。

IS対策でマレーシアを攻め切れない米国

 今回、米国がマレーシアの1MDB横領告発に踏み切ったのは、オバマ大統領の求心力の衰退に加え、南シナ海を巡る中国に対する国際裁判所での判決、次期大統領候補がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に懐疑的な姿勢など、マレーシアへの「加担」が不必要になってきたことが背景にある。

 ただ、欧州で乱発するIS(イスラム国)関連のテロで、テロリストの温床、中継地点でも知られるマレーシアの協力は今後も不可欠であることは間違いない。「ナジブ首相が現職中での刑事訴追は政治的には困難」(米政府筋)と見られている。

 とは言え、「米国への国際的なシンジケートによる資金洗浄企てやその資金がテロリストに渡ることを阻止するためにも、“見せしめ”の意味でもナジブ首相が将来的に訴追される可能性はある」と、首相を退任した後に刑事訴追されるとの憶測もある。

 リンチ司法長官はワシントンでの記者会見で再三、「マレーシア国民の資産が盗まれた」と強調し、「腐敗した政府高官が公的ファンドを個人口座のように私物化した」と厳しく非難し、「米国史上最大の泥棒政冶の横領事件」と締めくくった。

 泥棒政治(クレプトクラシー=Kleptocracy)とは、ギリシャ語の「クレプテース(盗む)」と「クラトス(支配)」が語源で、民主国家であっても、政治家などの支配階級が民の資金(公金)を横領して私腹を肥やす腐敗した政治体制のことを言う。

 政権を牛耳る人々による極めて利己的な背任横領が横行する「醜い政府」への軽蔑語でもある。

 今回訴追を受けたアカデミー賞候補作の米映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、ディカプリオ演じる実在の株式仲買人、ジョーダン・ベルフォートの自伝小説を映画化したもの。

 マネーロンダリングと投資詐欺を図りウォールストリートでのし上がるが、最後は有罪で投獄された転落人生を描いた。

 米司法省の提訴で、マネーロンダリングと投資詐欺題材にした同映画は、実際の製作資金が、資金洗浄の格好の場に利用されていた可能性が明らかになり、訴訟の結末も映画と同様になるか――。

 ナジブ首相の政治家人生の結末は、ベルフォートなのか、冷静を装う裏で、そのエンディングを”書き換えたい”のは、何を言う首相自身だろう。



以上、8月3日付けのJBpressに掲載された末永恵氏の記事の全文を引用させていただきましたが、如何でしたでしょうか。

DOJの訴状に幾度となく繰り返し登場するMalaysian Official One(MO1)つまり「マレーシア政府高官1」とは誰のことかは、議論するまでありませんが、数々の動かぬ証拠により、この人物を中心とする史上稀に見る国・政府ぐるみの巨悪詐欺犯罪が白日の下に晒されているのです。

しかしながら当のご本人のナジブ首相はこの件に関し、最近、インドネシアのテレビ番組に出演し、DOJの訴状に直接名指しされたわけではないので、私もマレーシアも1MDBも直接は無関係だ、などとインタビューに答えていました。

いやナジブ首相だけでなく、擁護派の筆頭格と言われるUMNO青年部長かつ国の青年・スポーツ大臣でもあるカイリー・ジャマルディン氏やUMNO婦人部の方たちも声をそろえて、ナジブは関係ない、と我田引水の大合唱をしています。

いくら今回のDOJによる訴訟が民事であるとは言え、あの米国の司法省による満を持したアクションです。136ページにも及ぶ訴状が示すその内容は、マレーシアと言う国の激しくゆがんだ側面を曝け出し、その首謀者たちの史上稀に見る巨悪犯罪はとても許されるものではありません。

しかし、私には摩訶不思議でなりません。ナジブ信奉者や擁護派のみなさんには、私利私欲をいいように貪り、おどろおどろしい犯罪に染まるお代官様の真の姿が見えていないのでしょうか、いや見えていても見えぬ振りをしているのだろうか。。それとも既に美味しい果実を食べさせられてしまい、一蓮托生を決め込んでいるのだろうか、と私は不思議で不思議でなりません。

あれだけ曝け出されてもなお、無実と言い張るこの強情さと自信、そしてそれを益々堅固に支えるナジブサポーター、さらには、こんな状態でもあまり怒らないその他のマレーシアの人たち、、一体これは何に由来するものなのか、私はここにマレーシアの縮図が見えてくるような気がしますが、もはやマレーシアの摩訶不思議としか言いようがないのかも知れません。

でも、こんなことではこの国が目指している2020年の先進国入りはおろか、2030年以降に目指すと言うオリンピック誘致などできるわけがありません。

私はこの国の未来のため、このままではいけない、何かが変わらなければいけないと思いながらも、ただ思い悩んでいるだけの多くの健全なこの国の若者たちと思いを共有しつつ、ことの成り行きを注意深く見守るつもりです。


さて、今日の締め括りに、昨日のマレーシア・キニに載っていたナジブ氏とロスマー夫人の風刺画を紹介したいと思います。この2作品はいずれも同一の作者によるものですが、ここまで描いて大丈夫なの?と心配になるほどのキワドイ風刺画です。

しかしよく出来ていると思いませんか?感心してしまいますよね。

これ↓は昨日(8月7日)のマレーシア・キニに載っていたナジブ氏の風刺画です。

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"TANGKAP"とはマレー語で"逮捕"と言う意味です。"MO1"は言わずと知れた"マレーシア政府1"です。背後のスケールは、恐らく横領金額を風刺しているのでしょうね。

次ですが、これ↓はネット上から拾ったものですが、ロスマー首相夫人への風刺画と思われます。

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"PEMIMPIN BERMEWAH, RAKYAT SUSAH"は"裕福なリーダー、喘ぐ国民"とでも訳しておきましょう。風刺画は恐らく夫人が購入した宝石や高級バッグなどの贅沢品とその価格、そしてそれと同額の国民の生活必需品を表しているようです。つまり、こんな贅沢よりも国民の生活が大事だろう、と言いたいのでしょうね。

しかし、公金が本当にこんな風に横領されて使われていたとしたら、マレーシア国民は泣くに泣けない、悲惨そのものです。それにしても、ナジブ氏の主張している一切私用には使っていない、聞いて呆れますよね。

最下欄にある"Pakatan rakyat akan memastikan pemerintahan yang lebih telus, cekap, tidak membazir serta lebih mengutamakan kepentingan rakyat."は、Pakatan rakyat(※)は、もっと透明、効率的、無駄のない国民優先の政府を創ります、の意です。※旧野党連合のこと

以上、今日はこれまで。
ではまた。。