今日から、久々にマレーシア政界疑獄シリーズを再開します。このところ目立った動きがなく、特に書くべき記事も見当たらなかったことからしばらく休憩していましたが、ここにきてまたぞろ何かが動き始めた様子です。

どうやら今回の震源地は米国司法省のようですが、先々週、世界の主要メディアがこれを一斉に報じました。日本メディアの中では日本経済新聞の記事が簡明でベストのようでしたので、先ずはそれを紹介してみたいと思います。

以下は、日本経済新聞の該当記事の引用です。



日本経済新聞(2016/7/21)

米、マレーシア国営企業の資産凍結へ 首相親族の不正指摘

【シンガポール=吉田渉】米司法省は20日、マレーシアの国営投資会社「1MDB」の関係者が同社の資金を横領したと断定し、不正に得た資金で購入した資産10億ドル(約1060億円)超の差し押さえを求めて連邦地裁に提訴した。首謀者にはナジブ首相の親族が含まれ、同首相が資金を受け取ったとも示唆した。不正への関与を否定してきたナジブ政権への打撃となるのは必至だ。

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司法省が公開した訴状によると、横領は1MDB設立直後の2009年に始まった。社債などを通じて調達した資金を実態のないペーパーカンパニーなどに支払い、複雑な経路を使って資金を洗浄して関係者の口座に流し込んだ。不正は少なくとも13年まで続き、横領額は合計で35億ドルを超す。

差し押さえ対象は米国内の資産や米金融機関に預けた資金が中心だ。司法省は国家が絡む腐敗を取り締まっている。

訴状は「複数の関係者が首謀した」と断定した。中心人物としてマレーシア人実業家のジョー・ロー氏と、その友人のリザ・アジズ氏らの実名を公表した。アジズ氏はナジブ首相の妻ロスマ氏と前夫の間に生まれ、首相の義理の息子にあたる。

首謀者らは横領した資金を使って高級不動産や美術品などを買いあさっった。アジズ氏は著名俳優レオナルド・ディカプリオ氏主演の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の制作に資金を充てた。この映画は投資詐欺を働いた株式仲買人が題材だ。

訴状には「マレーシア当局者1」と称する人物が複数回登場した。この人物の口座に資金の一部が何度も振り込まれたという。「当局者1」はアジズ氏の親族で1MDBに強い影響力を持つなどと表現した。ナジブ首相は全条件に当てはまる。

シンガポール金融通貨庁(MAS、中央銀行に相当)は21日、不正に関与した疑惑のある人物の銀行口座を凍結したと発表した。1MDBの疑惑を巡ってはスイス当局も調査を進めている。

ナジブ首相の報道官は「マレーシア当局の捜査で犯罪はないと結論が出ている」と反論した。ナジブ首相は昨年夏に「1MDBから7億ドル近い資金を受け取った」との疑惑が浮上したが、同国当局は「中東の王族からの献金」として捜査を終結している。

マレーシア国内では首相への批判の声が出ている。ナジブ首相と対立するマハティール元首相は同日、「マレーシア人はナジブ首相を退陣に追い込むべきだ」と話した。野党の有力議員は「世界の笑いの種となった」と批判した。

もっともナジブ首相がすぐに窮地に陥るとは考えにくい。同氏の地盤は昨年の疑惑を経てむしろ強まっている。疑惑を巡る報道を封じ込め、自身に批判的な有力者を相次ぎ更迭し、強権的な手法で与党内の支持を固めた結果だ。直近の国会議員補選や州議会選挙は、ナジブ氏を前面に押し出した与党が地滑り的な勝利を収めた。

今後の焦点は海外の捜査の動向だ。ナジブ首相の不正関与を示す証拠があがれば、首相の座に居座るのは難しいとの見方がある。政権の弱体化をにらんで資金流出が進めば、景気の減速を通じて国民の不満が高まる可能性もぬぐえない。



うーん、なかなかの記事ですね。これを読めば、多分今までこの件にはあまり興味がなかった方やほとんどその内容をご存知ない在住日本人の方たちにも、現実味を帯びてきた事態の深刻さや問題の大きさが分かろうと言うものです。

いよいよ捜査が大詰めに来てるなと言う印象なのですが、それでは肝心のマレーシア国内はどうなんでしょう。情けないことに、マレーシア国内の主流メディアは相変わらず見てみぬフリ、聞こえないフリで、この件はほとんど報じられていません。

そんな中、マレーシア主流メディアの中では比較的辛口と言われている、ニュー・ストレイツ・タイムズ(NST)紙の昨日付けの記事に呆れた記事が掲載されてました。

記事は、今度の米国司法省の訴状にも数多く登場している疑惑の中心人物本人が、相変わらずノーテンキなことを仰っている内容なのですが、これってマジでそう思っているのですかね。

上記の日経新聞の記事からも分かるとおり、米国司法省による分厚い訴状は世界政界史上類のない国家ぐるみの巨額・巨悪の汚職/詐欺犯罪を訴えていて、それが何を意味するものかは誰の目にも明らかなのに、疑惑の中心人物のこのノーテンキ振りは異常としか言いようがありません。

私は、これは自身の信奉者向けの、内心とは裏腹な強がりステートメントではないかと思っていますが、とにかくこのニュー・ストレイツ・タイムズ(NST)紙の該当記事をお読み下さい。

New Straits Times(July 30, 2016)

Najib: 1MDB not directly involved in US Dept of Justice report
ナジブ氏:米国司法省の報告(訴状)は1MDBには直接関係ない。

KUALA LUMPUR: Prime Minister Datuk Seri Najib Tun Razak said yesterday the government strategic investment company 1Malaysia Development Berhad is not directly involved in the United States Department of Justice (DOJ) report.
クアラルンプール発:ナジブ・ラザク首相は昨日の記者会見で、米国司法省(DOJ)の報告(訴状)は、マレーシア政府の戦略的投資会社1MDBには直接関係ない、と述べた。

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Najib (centre) flanked by party vice-president Datuk Seri Dr Zahid Hamidi (left) and secretary-general Datuk Seri Tengku Adnan Tengku Mansor at press conference after chairing a meeting of the Umno supreme council. — Bernama photo
UMNO最高評議会で議長を務めた後、ザヒドUMNO副総裁(左)及びテンク・アドナンUMNO事務局長(右)を左右に従え記者会見に臨んだナジブ氏(中央) — 国営ベルナマ通信写真

He also said that the report did not contain any information or views from the Malaysian government, Attorney-General’s Chambers or 1MDB itself.
ナジブ氏はまた、米国司法省の報告(訴状)には、マレーシア政府やマレーシア法務省及び1MDBによるいかなる情報も見解も含まれてはいない、と述べた。

“Only those specifically named in the report are mentioned in the report. This means that 1MDB is not directly involved in the report.
「具体的な名指しは報告(訴状)の中で語られているのみだが、このことは、報告(訴状)では1MDBによる直接的関与が示されてはいないことを意味するものだ」

“In other words, 1MDB has no assets in the United States, and 1MDB is not directly named in the report,” the Umno president told a press conference after chairing a meeting of the Umno supreme council here.
「言い換えるなら、1MDBは米国内には資産を保有しておらず、そして1MDBの名が報告(訴状)で直接名指しされたわけではない、と言うことだ」と、UMNO総裁(ナジブ首相)はUMNO最高評議会の議長を務めた後の記者会見で語った。

Najib said the report did not take into account the views and or explanations from the Malaysian side and was compiled without referring to 1MDB.
米国司法省の報告(訴状)は、マレーシアサイドの見解や説明はなんら考慮されず、1MDBに直接言及することなく編集されたものだ、とナジブ氏は語った。

The Prime Minister said the government viewed the matter seriously and, as he had said earlier, those named in the report should clear their names in accordance with the respective rights and appropriate process.
政府は事態を深刻に受け止めている。前にも述べたように、報告(訴状)の中で名指しされた人物達は、それぞれの権利と適切なプロセスに従って、その汚名を払拭しなければならない、と首相は述べた。

“We hope that, basically, the question of settlement among 1MDB, International Petroleum Investment Company (IPIC) and Aabar Investments can follow the specific process so that the question of assets and the transferred funds can be definitively determined,” he said.
「我々は、基本的には、(1MDBに関わる)資産取得や資金移動の疑問が完全に明らかになるよう、1MDB及び国際石油投資会社(IPIC)並びにアーバー投資会社間の支払い問題が具体的なプロセスに従うことができるように願っている」と彼は述べた。

Najib also questioned the handling of the report which was given massive publicity because he said it was not a precedent case and, usually, civil suits were quite low key.
ナジブ氏はまた、米国司法省の報告(訴状)は前例がない程大規模に宣伝(公開)されたが、通常の民事訴訟は極めて地味で目立たないものなのだが、と疑問を呈した。

Asked whether the report was just a compilation of media reports, Najib said: “On the surface it would appear that it came from certain sources, but we will observe the proceedings that would follow suit because I cannot say for sure where it came from but certainly not from 1MDB, the AG (Attorney-General) or the Government of Malaysia.” — Bernama
米国司法省の報告(訴状)が単なるメディアリポートの編纂であったのかどうかを(記者に)尋ねられて、ナジブ氏は、「外面上は特定の情報源からの情報のようにみえる。我々はそれが何処から来たものかは知らないが、1MDBやAG(マレーシア法務長官)またはマレーシア政府から出たものではないことは言えるので、訴訟の成り行きを見守る」と述べた。—国営ベルナマ通信



いかがでしたでしょうか。

今日は、最近またぞろ騒がしくなってきたマレーシアメガスキャンダルのお話でしたが、益々威風堂々、磐石の態勢でそのパワーを誇示するこの国のお代官様たちに鉄槌を下す時期が本当に迫っているのかどうか、また、明日(8月1日)にも施行される新国家安全保障法(New National Security Act Law)は、今後の行方にどのような影響をもたらすものなのか、私も注意深く成り行きを見守りたいと思っています。

ではまた。。


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最近の私は「マレーシアで日本のテレビ」を如何にきれいかつストレスなく見るかに根を詰めているせいで、普段よりは随分と長い時間、日本のテレビ(番組)を眺めています。したがって、家の外は完全に別世界と言う非日常の中で、海外に住んでいるとは思えないほど日本のニュースや出来事が多く目に止まり、あらためて遠く離れた祖国社会の良し悪しに思いを致しています。

そんな中、とても気になると言うか気に障ることがあります。それは、今月末(7月31日)に投・開票が行われる東京都知事選挙のことです。

もちろん舛添前知事が辞任に至った経緯についても逐一承知していますが、その時も感じたことが多くあって、それは舛添氏ご本人に関することもさる事ながら、日本マスメディアの異様さです。

今回もそうです。連日のテレビ番組の中で特に違和感を感じることは、いわゆるバラエティ番組と言われる番組の中で、多くのタレントたちやお笑い芸人たちが、各候補者に対する実に様々なお気楽トークで笑いを取ったり、バカにしたり、非難したり。。

もちろん政治や行政の専門家ではないのだから、単なる井戸端会議なのだからと言われればそうなのでしょうが、各局とも似たり寄ったりの番組のオンパレードで正直言ってうんざりしてしまいます。

今に始まったことではないとは思いますが、日本のこの種の番組は多分外国人から見ると、極めて異様に映るのではないかと思ってしまいます。さらに、司会者や井戸端会議参加のタレントや芸人たちの後列には、一言も発しないでただニコニコしているだけの若い女の子たちが、まるでお飾りのように座ってる。

これって異様じゃありませんか?

マスメディアの責任って、選挙の場合は、各候補者の政策や資質などの有権者が求める情報を偏向なく公平に知らしめることだと思うのです。もちろんそんなニュース・報道的番組もあることはあるのですが、それよりも圧倒的に目にすることが多いバラエティ番組、しかも各局とも偏向なしどころか、意図的な方向づけや偏向ありありで、大いなる違和感を感じます。

ところで、今回の東京都知事選挙には全部で21人の方が立候補されています。これってタダで立候補できるわけではないですよね。確か300万円の供託金が必要で、選挙の結果、有効投票数の10分の1以上の票を取れなければ没収ですよね。

まぁ、そうだとすると多くの方が供託金を没収されることになるのだろうし、それは都の収入になるのだろうからなるべく多くの方々に立候補してもらうのが良いのかも知れませんが、それにしても21人は多いですよね。

泡沫候補なんて言葉もあるようですが、ハナから当選は無理と分かっていて、300万円もの供託金を没収されることが見えているのに、彼らの立候補目的はなんなのでしょうね。選挙に名を借りた売名行為なのだろうか、この辺り、私にも、私の周囲の外国人にも絶対理解できない我がニッポンの不思議です。

さて今回都知事選挙への違和感と言えば、もっと大きな違和感と言うべきか、ある候補者の異様さ、異彩さが際立っていて、はてさて今時の東京は、いや今時の日本はどうなってしまったのだろうと不思議でなりません。

それは、野党統一候補の鳥越俊太郎氏のことです。

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彼が立候補すると聞いて耳を疑いました。だってこの人、、、、いつかのNHKの討論番組で、外交評論家の岡本行夫氏他を前にして、中国が攻めてくるなんて妄想だ、と言い放った人ですよ。日本の国の平和がだんだんと侵されてくる状況だなんて、そんなの虚構だって、まるで何も知らない子供を諭すかのような訳知り顔で言ってましたよね。

さらに、人が住んでいない尖閣諸島なんて中国にくれてやればいい、とも発言したりして、この人、テレビのニュースキャスターで居る時から物知り顔でいろいろいい加減なことを言ってたので、とんでもない男だ、こんなの百害あって一利なしだとずっと思ってました。

その彼が、東京都知事選に立候補ですって?それも野党の統一候補だと?

土台、理念や基本政策が異なる野党同士が、選挙の時だけ一緒になるのは単なる野合だと私も思うのですが、知名度や外見だけで中味が何もないどころか、普通じゃない、病み上がりの呆けかかった老人を統一候補として推す野党もどうかしてます。普通じゃない。

しかも驚きました。鳥越氏の立候補理由が、安保関連法制や参院選の結果に言及した上で、「残念ながら3分の2を与党勢力に取られたが、都知事選ではちゃんと旗を取り返したぞということを全国の皆様にお伝えしたい」からだと言う。

これって、おかしいでしょ?

地方自治と国政のなんたるかも分かっていない。さらに、いわゆる究極の後出し候補なのに、公約や政策を問われて、これから考える、とはまったくふざけた話。

しかも、やっと出てきた公約が、がん検診率100%、だと。。この人、本当におかしい。。そんなの市区町村の問題じゃないのって、思いませんか?

最近になってようやく、街頭演説などで政策らしきことを話し始めてはいるようですが、この人の言ってることは支離滅裂でさっぱり意味が分からない。曰く「はっきり言ってこの選挙は勝てる」と言い切ってみたり、「記者生活を通じ誰よりも聞く耳を持っている」と自慢してみたり、原発のことに言及して「日本は核兵器に囲まれている」と聴衆を脅かしてみたり、じっと目を瞑って聞いてみても、具体的な都の政策がなにひとつ見えて来ないし、やたらと冗長で決して話しに切れがあるとも話上手だとも思えない。

こんな男が茶の間の人気ジャーナリストだったなんて信じられない。さらにこの人の主要政策は「住んで良し」、「働いて良し」、「環境に良し」の三つの「良し」に、「学んで良し」を加えた3+1の「良し」だなんて、まるで小学生の思いつきフレーズじゃないか、もうちょっとましな文言は考えられなかったのか。さらには、ではそのための具体的な中味はなんなんだ、これまでの都の政策や他候補とどこが異なるんだと突っ込みたくなるし、この人の資質を疑いたくなる。

多分、これまでの彼の人生すべからく、上辺だけ、思いつきだけで生きてきたことの証だろうと思いますけど、「これまでの都知事は、都民に何が足りないかに耳を傾けてこなかった」などとこれまた思いつきで奢り高ぶったいい加減な言を発したり、今次文春砲のロックオンに関しても、「なにか政治的な圧力があったのだろう」などと根拠のない、いい加減な話をしては、その薄っぺらな人格と資質不足をさらけ出しています。

「アベ政治は許さない」だとか、「戦争は嫌だ」だから「集団的自衛権なんて絶対に許してはいけない」だとか、「安保法制なんか反対だ」、「憲法は宝物だ財産だ、だから憲法を守れ」などと、聞こえは良いが厳しい情勢変化を顧みず、進歩的言論人ぶって、まともなことや現実に即した具体的な政策のひとつも言わないこの呆け老人、え?あなたも呆けでしょって?い、いや、お、オレもちょっとは呆けかかってきたかもしれないけど、こんな男と比べられたら嫌だ、おぞましい、心外だ。

だって、昭和15年生まれで、なんで終戦時に20歳なの?これ聞いてて、みんな???????と思いましたよね。。だけど、あのとき、私にはピンと来ましたよ。あ、これは呆けが来てるなって。

えぇ、呆けには、他人の呆けのことが良く分かるんですよ。いつかもテレビ番組で、自衛隊なんて要らないって言っておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、日本に外国勢力が攻めてきたらどうするかの問いに、自衛隊に守ってもらう、なんてことを平気で言い、その自己論理矛盾にもまったく気付かぬ呆け老人。

こんなのが東京都知事になったら、東京の悲劇どころか、日本の悲劇ですぞ。

最近米国を席巻した任天堂の「ポケモンGO」なんてスマホアプリがまもなく日本上陸するそうですけど、それより前にこんな「呆けモン(ボケモン)」に都知事をGOさせたら大変、「呆けモンGO」で全世界の笑いものになっちゃう。。(笑)

残念ながら私は東京都民ではなく、ただ一票の権利もありません。どうか東京都民のみなさん、こんな「呆けモンGO」の悪夢が現実とならぬよう、正しい判断をお願いいたします。

今日は、祖国を遠く離れたマレーシアから、都知事選の呆けモン候補に比べたら遥かにまともな呆け老人の最近の気付きを、思うがまま感じるがままに綴ってみました。

ではまた。。


追記:昨夜、7月22日の有楽町での街頭演説を見ましたが、この人、またなんか変なことを言いましたね。「団塊世代の800万人の人たちが、あと20年たたないうち、1932、3年ぐらいから85歳になるんです」??????? これって単に2032、3年のいい間違いでしょうか? この人、数字に弱いんですかねぇ。私にはやっぱり呆けとしか見えないんですけど。。(2016.7.23)




マレーシア・クアラルンプールでのインターネット環境や日本のテレビを見る方法などについて、これまで「インターネットと日本のテレビ」のカテゴリーで、私自身の体験や感想などををリポートしてきましたが、いずれの方法も帯に短し襷に長し、そして、その時々においては満足できるものであってもそれが長続きしないことが、インターネットやテレビ視聴の品質と安定度に特にこだわりたい私の最大の悩みでした。

しかし試行錯誤しながらも、最近になってようやくほぼ満足な形で「マレーシアで日本のテレビを見る」ことができるようになった気がします。と言っても、この国においては、いつなんどきインターネットなどの環境が変化するかも知れず、まだまだ不安はあるのですが、まぁ、現時点における完成形と言うことでリポートしてみたいと思います。

マレーシア移住前から、海外でいかにして日本のテレビを見るかに腐心していましたが、当時の数少ないオプションの中から私が選択したスリングボックスは、今現在においてもベストな選択であったと思っています。

ご承知のように、当時(2012年)はほとんど存在していなかった「海外で日本のテレビを見る」サービス業者が、今では雨後の筍のように乱立し、マレーシアに限らず多くの海外居住者が利用しています。

日本国内に本体機材を設置してそれを維持・管理することが必要なスリングボックスとは異なり、利用者は毎月一定額のサービス利用料を支払うことで、すべてを業者任せで海外で日本のテレビが見られるという代物です。(以下、業者サービスと言います)

私の周囲にもこれらの業者サービスを利用されている方が数多くおられますが、特に最近、画質の低下やフリーズなどの問題や業者サービスの突然の営業停止などへの不安をよく耳にします。

どなたかがブログで指摘されているような業者サービスの法的な問題は別にして、スリングボックスも業者サービスも仕組みは同じストリーミングビデオです。元々は日本国内で受信したテレビのデータを日本国内で変換してインターネット経由で送出された大量のストリーミングデータをダウンロードしながら見るという基本的な仕組みに変わりはありません。

したがって、スリングボックスや業者サービスの品質や安定度は、送出側と受信側のインターネット環境及び途中経路のインターネット回線品質に全面的に由来するのですが、業者サービスの方は、途中でサービス業者が設置するサーバーを経由して送られて来るので、当然ながらこのサーバーの障害やサーバー容量不足による帯域幅制限などの問題(※)もあるでしょう。
※人気番組を見たい利用者が同一時間帯に集中してアクセスする場合など、ストリーミングデータのスタックやサーバーの機能停止を予防する目的でサーバーが行うデータ送出制限のこと。

このように、業者サーバーなどを経由せずにP2P(Peer to Peer)で直接ストリーミングビデオをダウロードする仕組みのスリングボックスの方が、最終的にはクライアント/サーバー型ネットワークを構築する業者サービスよりも、品質や安定度の阻害要因が少ないことが有利に違いないと私は思っています。



いや、今日はスリングボックスと業者サービスのどちらが良いかを比較する記事を書くつもりはないのです。そもそもどちらが良いかなどは、初期投資だけで済むスリングボックスと、永久に利用料を支払い続けなければならない業者サービスを比較することは私にとっては意味がありません。

私のこだわりは、高画質の日本のテレビを安定的に、そして無料で楽しむこと。この"無料で"がひねくれ者の私にとっては外せない絶対条件です。無駄金を一切使いたくないのですよ。。

無駄金を一切使いたくない、なんてことを言うととんでもないドケチ=Stingy(マ:Kedukat)と思われそうですが、実は壮大な無駄金を平気で使い、これまでも幾度となくサルのように反省してきた私が本物の私です。(笑)

あはは、それではそんなひねくれモンがお送りする、このマレーシア・クアラルンプールで高画質の日本のテレビを安定的に、そして無料で楽しむことができる技を、これからみなさんにお教えしたいと思います。

なお、これからご紹介する内容はほとんど全てが、私自身の実践や実体験に基づくものですが、一部に他の方の技術的なブログを参考にした推論もありますので、そのことをあらかじめご了解の上お読み下さい。



①TIME100Mbpsについて
「高画質の日本のテレビを無料で」と言いましたが、この「無料」にはインターネット接続料は含みません。十分なインターネット接続環境を整えることは最小限の必要経費とお考え下さい。

それでは我が家のインターネット接続環境です。TM UniFiからTIME100Mbpsに引っ越したことは先のブログTM UniFi からTIME100Mbpsへの引越しリポートに詳しく書いたとおりです。

TIME開通後約3週間が経過しましたが、インターネット接続速度及び安定度は以前のTMよりも格段に改善されています。これまでのところ十分満足なインターネット接続環境が構築できたものと思っています。

余談ですが、TIMEのユーザー専用サイトにて、初月(2016年7月)分の課金なしを確認し、併せてプロモ中のオンライン契約者に付与される100リンギのオンラインショッピングバウチャーもゲットしました。

これで私のセコイ思惑通り、今月分のインターネット接続料は、なんらの接続中断もないのにTMからもTIMEからも課金がなく、私としては大変得した気分なのですが、こんな些細なことに一人ほくそ笑んでいる私は変なジシイですかいのう。(笑)

このTIME ですが、残念ながらサービス提供範囲がごく限られています。私が住むモントキアラ地区では、地区内のコンドミニアムのほぼ全てがカバーされているようですが、なぜかバンガロウ(戸建て)やリンクハウスはカバーされていない模様です。

もしTIMEのサービス範囲のコンドミニアムにお住まいの方は、インターネット接続環境改善のため、そして経費節減(TM30Mbpsに比して月RM50も安い)のためにも、TIMEへの引越しを検討されては如何でしょうか。と言っても、私はその結果の責任を負えるものでもありませんのであくまで自己責任ということでよろしくお願いします。(TM社の営業妨害をするつもりは毛頭ありませんが、興味のある方はTM UniFi からTIME100Mbpsへの引越しリポートを参考にして下さい)

②クロームキャストについて
この件も詳しくは先のブログスリングボックスとクロームキャストについてをお読み下さい。

私がこの5月に一時帰国した際に、娘婿の助言により購入した新型クロームキャストですが、今現在は税込み4900円程度で販売されているようです。このクロームキャスト、価格に比して正真正銘、抜群の優れものです。

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少し大きい文字
特に日本のテレビ番組などのストリーミング動画を、ノートPCやタブレットPCやスマホの小さな画面ではなく、迫力ある大画面テレビに映し出して見たいという向きには絶対不可欠なガジットです。(HDMIケーブルでのミラーリングはもう不要です)

え?うちは業者サービスなので、セットトップボックス(STB)から直接テレビに入力しているよと仰る貴方、ちょっと待って下さい、業者サービスの画質が低下したり、突然画面がフリーズしたりして、いらつくことはありませんか?

そんな時には、このクロームキャストは実に頼もしい助っ人になりますよ。と言っても、業者サービスの代わりに日本のテレビ番組のリアルタイム視聴が可能になるわけではありませんが、最近話題のTver(民放公式テレビポータル)や各テレビ局のオンデマンドサイトなどの日本国内専用サイトにアクセスできれば、リアルタイムではないにしろ各種の日本のテレビ番組を大画面テレビに映し出して楽しむことができるようになりますよ。(海外からのアクセスが認められていないサイトにアクセスする方法は後ほど説明します)

もちろんユーチューブなどの動画サイトのストリーミングビデオなども、簡単に大画面テレビに映し出して見ることもできる優れもので私はこれで良くユーチューブの4K動画を楽しんでいます。

また、旅行先に小さなクロームキャストとキャストデバイスに使うスマホなどを持参するだけで、例えば宿泊先ホテルなどでもテレビに日本の番組やユーチューブ動画を映し出して楽しめるのです。(追記参照)

そんなクロームキャスト、価格も価格(現在4900円程度)ですし、ひとつ購入しておいても絶対に損はない優れものです。これは日本のテレビ番組や映画などのストリーミングビデオを大画面テレビで綺麗に見たいと言う同好の向きには強力にお勧めしたい一品です。

③スリングボックスについて
これも既に何度も書いていることですが、スリングボックスの良いところは、まさに「いつでもどこでも日本のテレビ」なのです。自宅に限らずインターネット接続環境が十分でさえあれば、いつでもどこでも日本のテレビ番組がリアルタイムで視聴できます。(正確に言えばほんの数秒の遅れはあります)

しかし、スリングボックスから送られてくるストリーミングビデオをダウンロードしながら、スムーズで高画質の日本のテレビをストレスなく見るには、かなりのインターネット速度と安定度、そして良好なレイテンシー(Ping)が必要です。

調べてみると、スリングボックスの最大送出速度は8Mbpsと言うことですので、理論的にはそれ以上のダウンロード速度は必要なさそうなのですが、実際にはスリングボックスがその時々のインターネット回線速度などを検知して送出する際の帯域幅を自動制限しているらしいのです。(すみません、ここの部分は他の方の技術的なブログの受け売りですので、根拠は未確認です)

さらに、それを受信する側のデバイスによっても速度が異なるようです。例えばiPhone/ipodでは最大2200Kbps程度、アンドロイドスマホでは最大3000Kbps程度、WindowsノートPCでは最大3500Kbps程度と異なるのです。なお、この数値は私のデバイスのスリングプレイヤー上に実際に表示されたスリングボックス受信速度のアバウトな平均値であって、理論的な裏づけはありません。

それではこちら側のインターネット接続環境がいかほどであれば、スムーズで高画質の日本のテレビをストレスなく見ることができるのかと言うことですが、正直言ってこれは不明です。以前はTMの10Mbpsでも十分だったような気がするのですが、1年ほど前に30Mbpsに変えた頃から不安定となりついには頻繁にフリーズするようにもなりました。

TMからTIMEに変えた今現在はどうかと言うと、以前のようにスムーズで高画質の日本のテレビをストレスなく見られるようになっています。もちろん、スピードメーターでの計測値はレイテンシー(Ping)もダウンロード速度も格段に向上していますのでなんとなく安心感はあるのですが、要は30Mbpsとか100MbpsというようなISP側の公称速度ではなく、その時々の実際の速度と安定度が肝要なのだろうと思っています。

大量のストリーミングデータを遠距離サーバーから長時間ダウンロードするスリングボックスユーザーが同一時間帯に集中する場合、ISP側にとってはデータ通信のスタックやなんらかの障害を来たす原因ともなるのだろうし、他のユーザーのためにも帯域幅制限が課されるのも道理ですので、膨大なユーザーを抱えるTMではもう無理なのかもしれません。(この部分も他の方の技術的なブログを参考にした推論です)

と言うことで、TIMEに変えたら格段に向上したと言う私の経験値は、TMに比してユーザー数が桁違いに少ないTIMEの場合はストリーミングのダウンロードに特段の帯域幅制限など課さなくても支障がないのだろうと勝手に想像しています。

なお、画質が劣化したりフリーズするような場合にはVPN接続に変えたら良くなるという話については、これも実践してみたかったのですが、TIMEに変えてからはまだ一度もフリーズしていないし、画質が低下していらつくことも一度もないのでまだ結論は出ていません。ただ現状での速度をみると、VPN中継サーバーからの接続速度が低下するためか、最終的なスリングプレイヤーの表示速度に大きな変化はありませんでした。

結論ですが、TIME100Mbpsに変えた今では、スムーズで高画質の日本のテレビをストレスなく見られるようになっていますので、これはISP引越しの成果ではなかろうかと感じています。

④VPN無料接続について
最近のことですが、マレーシアで日本のテレビを見る有力な方法のひとつにTVer(民放公式テレビポータル)が加わりました。

これは、在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBS テレビ、テレビ東京、フジテレビ)が連携した初めての公式テレビポータルで、誰もが無料で各局の番組を好きなときに自由に楽しめるキャッチアップサービスというものです。

誰もが無料でとのことですが、私たち海外在住者が普通に繋ぎに行くと・・・

↓こんな画面が表示されます。

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これは、海外のIPアドレスからのアクセスを拒否すると言うメッセージで、これまでもGYAOやHULUそしてNetFixなどなどたくさんありましたが、別に気にもしていませんでした。でもこのTVerが昨年10月から本格始動されていることを知り、そしてクロームキャストを手にして以来、私の興味も俄然湧いてきたのです。

これは無料で海外でテレビを見る方法としては、スリングボックスに匹敵するほど画期的なものではないだろうか、と考えたのです。スリングボックスでリアルタイムの日本のテレビ番組を見たり、録画番組を見たりすることは容易にできる。しかし、見逃し番組を好きなときに自由に無料で見ることができればこの上なく快適な筈です。しかしもちろん、これは海外からのアクセスが可能になればの話です。

そこでVPN接続の登場ですが、でも、私のこだわりは「快適かつ無料で」ですので、有料のVPN接続はもちろん対象外です。

ちょっと探したら容易に発見できました、無料VPN接続、3年前から運営されていると言うVPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクトです。

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しかし有難いことですね、ここで公開されている中継サーバーを経由して日本を含む各国のIPアドレスが自由に取得できるのです。その方法などはOSやデバイスごとに同サイトにて詳しく説明されていますのでここでは省きますが、私も早速我が家の全てのデバイス(デスクトップPC、ノートPC、iosデバイス、アンドロイドデバイス)にこの無料VPN接続ツールを導入し、必要に応じて使い始めました。

VPN GATEは国立大学の運営と言うことで信頼性も高く、かつセキュリティ上の問題も特になさそうです。例え1000円程度とはいえ、毎月の費用がかかる有料VPN接続サービスなど不要です。今のところなんの問題もなく簡単にVPN接続ができて、お陰でTVerの他にも、GYAOやHULUそしてNetFixなども自由に楽しめるようになりました。

⑤TVer+クロームキャスト
VPN無料接続ができれば、今度はそれを大画面テレビに映し出す方法です。

残念ながらTVerは、スリングボックスやユーチューブのようなクロームキャストの対象アプリではありません。なので全てのデバイスでキャスト(※)は無理です。
※キャスト対象アプリをインストールしたデバイスで一旦キャストすると、以後はクロームキャスト本体が独立してストリーミングタウンロードを継続すると言う仕組み。

しかし、ノートPCからのワイヤレスミラーリングは可能です。このため、VPN接続したノートPCでTVerを開き、それをWiFiネットワーク経由で(HDMIケーブル接続なしで)大画面テレビにミラーリングすることが出来るのです。

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画質はCASTの高画質に比べればやや落ちますが、それでも十分過ぎるほどで大変満足しています。

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以上今日は、「マレーシアで日本のテレビ、多分これがベスト!」と題し、日本に居るのとほぼ遜色ないテレビライフを楽しむために、私がこれまで試行錯誤してようやく辿りついたほぼベストな形での日本のテレビ視聴方法などをリポートしてみました。

しかし、これが100%の完成形とは思いませんし、今後いつなんどき、思わぬ障害が発生するやも知れませんが、とりあえずしばらくはこれで行くつもりです。

今後またリポートすべき事象が発生した場合は逐次にリポートするつもりです。それではまた。。

追記:(2016.8.7)
クロームキャストを旅行や出張先のホテルに持参したら、ホテル室内のテレビに日本の番組のLIVE映像をCAST出来るだろうと考えた件、実際にタイ・バンコク旅行(2016.7.25~28)で実験してみました。

ところが結果は意外なことに×でした。なぜCAST出来ないのだろうと思ったら、ホテルのWiFiは通常はセキュリティ上の理由から、端末間通信は認めないように設定されているのだそうです。考えてみれば当たり前のことですが、なるほど、こんなことにも気が付かなかった私はやっぱりかなりのボケですわ。。



マレーシア色に染まるとか、この国に溶け込むとか、ローカルに馴染むとかは、私が好んで使うワードなのですが、マレー人と結婚してこの国に住み、好むと好まざるとに関わらず、異文化の中で懸命に暮らしておられる日本女性などから見れば、何をお気楽なこととお叱りを受けるのかも知れません。

それほどここマレーシアは私たち日本人にとって異文化満載の国です。特にムスリムの方たちの生活文化については、私たち異教徒の外国人は外側から遠く眺めることはできても、直に接することが難しい、まさに異文化中の異文化です。

私は以前からそんな本物の異文化を肌で感じたいと強く願っていて、政府や市や街の団体などが企画するオープンな交流イベント(先日のIFTARもそうですね)には機会あるごとに参加してきたのですが、普通のイスラム市民の家庭や生活文化にはなかなか入り込むチャンスがなく、もちろん強引に飛び込んでいく勇気もなく、少々忸怩たる思いを感じていました。

ところが先日、親しいマレーの友人の一人から、「狭い家ですが私の家のハリラヤに来ませんか?」と突然のお誘いを受けたのです。もちろん、そんな機会をじっと待っていた私は二つ返事でお受けし、ハリラヤプアサ初日の7月6日、不安がるmy better halfを半ば強引に連れ出して、はちきれんばかりの好奇心をもって出かけてきました。

念願かなって初めて本物の異文化(普通のイスラム市民の家庭や生活文化)を肌で感じてきたわけですが、それは期待に違わず暖かすぎるほど暖かいイスラムの生活文化とおもてなしでした。今日はそのことをリポートしたいと思います。



ハリラヤ・プアサはご存知の通り、イスラム社会や家庭においては年間最大の行事です。ラマダン月の日中断食を無事に終了できたことを称え合い、家族・親戚が一同に会して互いの健康と繁栄を喜び、年長者への尊崇を誓うのです。

日本には「帰省」と言う言葉がありますが、ほぼ同じ意味でこちらには「Balik ke kampung(田舎に帰る)」と言うワードがあります。

ハリラヤプアサはいわばイスラムのお正月みたいなもので、「Balik ke kampung」とは年に一度、都会に出ている人たちが一斉に出身地の田舎に帰ることを言うのですが、もちろん田舎のない人たちもおられます。

その方たちは都会のご実家に集まるわけですが、それでもBalik ke kampungなのです。この場合のkampungは祖父や祖母、あるいは両親の住む家を指し、一族あるいは兄弟家族がみなそこに集まると言う訳なんです。

私たちが今回訪れたご自宅は、モントキアラから北に12~3kmほどのところにあって、私が良く新鮮地魚を買いに行くKL卸売り市場の近くです。私たちを招待してくれた私の親しい友人のマレー青年は、ご祖母とご両親と共に暮らしているので、彼の家が一族のご実家、即ちkampungなわけです。

私たちが彼のご自宅に到着した時には、既に親戚の方たちも大勢集まっておられて、まさに万雷の拍手で出迎えられたかの歓迎振りでした。早速、みなさんと一緒に記念撮影です。

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↑ソンコ(Songkok)を被ると、まるでマレー人のようだとみんなに言われ、少々照れる私です。
↓my better halfも緊張しながら、女性陣の輪の中に収まっています。

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↓私の隣の彼が、今回私たちを招待してくれた友人のRei(Shaheir)君です。私の息子よりも若い青年なのですが、なぜか私とは気心が通じ、世代の違いを気にせず親しく交流させてもらっています。また、これはまったくの偶然なのですが、彼は、なんとマレーシア国際イスラム大学(IIUM)本部に勤めていて、偶然にも私の別の友人のAnie女史の知り合い、と言うかかつては同僚だったのだそうです。いや世間は狭いものだと、ここマレーシアでも実感しました。

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↓Rei君の叔父さんご夫婦です。叔父さんが被っているのはテンコーロ(tengkolok)と呼ばれる伝統的な男性用被り物(Traditional Malay Men's Headwear)です。ソンコがモスクでのお祈り用などの通常正装用に使われ、テンコーロは結婚式や王族の儀式などの礼装用に使われるのだそうです。それにしても、なかなか感じの良い素敵なご夫婦と思いませんか。

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そのテンコーロをお借りして被り、ご一家の長老であるRei君のおばあちゃんから、私たちも有り難くDuit Raya(マレーのお年玉)を頂きました。お身体が悪くてほとんど寝たきりのおばあちゃんなのだそうですが、お年を伺ったところ、え? 私とそんなに違わないんですけど、、、、

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なおこのDuit Rayaですけど、私たちも、もちろん日本のお年玉袋を20袋ほど持参しました。きっと小さなお子さんが大勢おられるのだろうと考え、小額の5リンギをそれぞれの袋に包んで行ったのですが、最年少は16歳(中学生)が数名で、あとはみなさん大人の方ばかり。

え、これじゃ、お年玉袋の中身が余りに小額過ぎて恥ずかしい。でも、Rei君のお父さんに、Duit Rayaは中身じゃなくハートですからまったく気にしなくて良いですよ、と諭され、そ、そうですよね、中味じゃなくハートですからと、お父さんの口上をそのまま口走りながらみなさん全員に喜んで受け取ってもらいました。
ちなみにその後、なんとRei君のお父さんにもDuit Rayaを頂戴しましたが、家に帰ってから中味を確認したら10リンギ入ってました。そっか、これが相場かぁ、、と、またひとつ勉強した気分です。。

↓ところは変わって、ここはRei君の二番目の叔父さん(三男:Alang)のお宅のリビングルームです。

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先述したように、最初にお伺いしたRei君のお宅は彼のお父さんが長男(Along)のため、そしておばあちゃんと共に暮らしておられるため、一族のご本家と言うか、ご実家なわけですね。一番目の叔父さん(お父さんの弟、次男:Angah)家族がセキンチャンの北方の町から、そして二番目の叔父さん(お父さんの弟、三男:Alang)家族は近傍の隣町から来られたのだそうです。(私はこのことを理解するのにややしばらくかかりました)

要するに、Rei君の二人の叔父さん家族を合わせ、計3家族のみなさんが集まっておられたのですが、すでに朝早くから一連のセレモニー、そしてハリラヤのご馳走振る舞いは済んでおられたようです。

かく言う私たちも、Rei君宅では美人のお母さん手作りの家庭料理などのマレー伝統料理を戴きました。食べるのに忙しくて写真はないのですが、今まで食べたマレー料理の中で一番美味しかった、とはこれまでマレー料理がどうしても口に合わないとこぼし続けていたmy better haifの弁です。

しばらくしてみなさん、次はAlang(三男の意)の家に行こうと移動の準備です。Rei君のお父さんが説明してくれましたが、ハリラヤの日に親戚を巡るのはイスラムの伝統行事なのだそうです。もちろん私たちも是非一緒に来て欲しいと言うことで、遠慮なく同行させていただきました。

↓叔父さん(Alang)のご自宅のダイニングルームです。

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↓ダイニングルームからキッチンを見ています。

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↓キッチンです。

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そして、↓これがマレーシア伝統料理、レマン(Lemang pulut putih)です。ハリラヤとか結婚式などの特別のお祝い食なのだそうですが、もちろん、私たちは見るのも聞くのも初めてです。しかし、食べ物に関しては人一倍好奇心旺盛な私です。早速一口ぱくりと戴きましたが、うーーん、これは美味。ウマッ!の一言です。

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次に薦められたのがこれ↓、レマン・プル・ヒタム(Lemang Pulut Hitam)と言うのだそうですが、和訳すると小豆入り餅米レマンですね。なんか、見た目は日本のお赤飯に似てる。

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うーーん、↑これも美味っ! でもこれ、食感と言いお味と言い、まるで日本のお赤飯じゃないですか。いや、お赤飯よりも味が濃いかも知れませんが、とにかく美味しい。お赤飯好きのmy better halfが珍しく美味しい美味しいと言って食べてましたね。

↓奥から、レンダンアヤム(Rendang Ayam:鶏肉のスパイス煮込み)、ロントン(Lontong:野菜と鶏肉のシチュー)、甘辛のサテーソースです。

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my better halfは、特に↓このロントンが美味しい、マレーシアで初めて出会った美味しい料理だと珍しく喜んでましたね。

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レンダンアヤムもロントンも、もちろん美味しかったのですが、私はこれ、このセルンディン・ダギン(Serunding Daging)が好きです。見た目はいまいちだけど、味はまるで私の好物のビーフジャーキーです。聞けば、細切りドライビーフのピリ辛味付け煮のようなものだとか、なるほどマレーシア版ビーフジャーキーですな。

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いやぁ、今日は幸せですなぁ。なんと言っても念願叶い、本物の異文化といやというほどのマレー語にどっぷり浸かり、そして一年に一度しか口に出来ないという幻の伝統料理までたらふくご馳走になったのですから。。

で、でも、私のマレー語はまだまだです。もちろん、出来る限りマレー語で会話を完結しようと、古ぼけた脳内コンピューターをフル回転させていたのですが、言葉に詰まることや、聞こえないこともしばしばで、まだまだ未熟で、とてもとても満足できる代物ではないことを痛感しました。

そんなことを考えていたら、Rei君のお父さんが、今日はまだ時間があるから、これからみんなで親戚(お父さんの叔父さん経営)のKLで一番人気のレマン直販工場に行こうと言われ、みなさんも私たちも大喜びで、Rei君のご両親や叔父さん家族のみなさんと3台の車に分乗して、いざレッツゴーです。

↓ここがバツーケイブの東側にあるレマン直販工場、LEMANG DAUN LEREKです。なお、DAUN LEREKとは、LEREKと言う植物の大きな葉のことです。

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↓真ん中の方が、Rei君のお父さんの叔父さんつまり大叔父さんにあたる方で、この直販工場の経営者なのだそうです。なお、ここは普段はmedan selera(フードコート)なのだが、このハリラヤの一ヶ月間だけフードコートを閉店してレマン直販工場になると仰ってました。

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↓レマン直販工場の全景です。工場と言っても、普段はフードコートにしている屋根つきの土間に、鉄製の焚き火かまどのような設備を整えただけの極めて簡素なものです。

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レマン(Lemang Pulut Putih)は、長さ40cmほどの青竹筒の中にLerekと言うバナナの葉に似た葉を巻いて入れ、それに餅米とココナツミルクと独自の秘密調味料を入れて、火で炙って炊くのだそうです。

↓先ず青竹を40cm程度の長さにカットします。

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↓カットした青竹筒を洗います。

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↓そしてLerekの葉を洗います。

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↓青竹筒の中にLerekの葉を巻いて入れ・・・

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↓その葉の中にココナツミルクと秘密の調味料に浸した餅米を流し込みます。

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↓火で炙る前のレマン青竹筒です。

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↓そして竹筒を一列に並べて火で炙ります。

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↓竹筒を火に炙ること約2時間、青竹筒の表面の色が次第に変化して行きますが、この火加減や餅米の炊き上がり具合の見極めこそが熟練の技なのだそうです。

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↓見れば、このレマンを買い求める人でこの賑わいです。流石にKL一番人気のレマン直販工場です。

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↓Rei君のお父さんも嬉々としてレマンの販売を手伝っています。レマンは竹筒1本、12リンギから16リンギとのことです。

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↓はい、どうぞ、竹筒レマンの出来上がりです。

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↓竹筒からレマンを取り出します。

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↓このようにLerekの葉に綺麗に包まれたレマンをまな板の上に載せ、、、

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↓食べやすい大きさにLerekの葉ごとカットします。

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↓最後にLerekの葉を剥がして食べるのですが、この味と言い香りと言い、また食感と言い絶妙な出来合いです。

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まことに先人の知恵は素晴らしい。日本にも笹巻きなどがあるように、竹や笹には殺菌作用や香りがあるのだろうし、Lerekの葉も同様に作用するのだとのことです。

聞いたところ、この直販工場はマレーシア全土でも有名な伝統技法の工場で、既にテレビ等で何度も紹介されていて、Rei君の大叔父さんはこの道では超有名な方なのだそうです。

↓レマンの出来上がりを待つご一行です。最前列左がRei君のお父さん、右側がお母さんです。余談ですがなぜかRei君のお母さんも、叔母さんも、そしてその娘御たちも、いずれ劣らぬ美形ぞろいでしたなぁぁ。

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以上今日は、ハリラヤ初日にマレーの友人宅を訪れたお話をしましたが、私にとっては始めての、普通のイスラム家庭の生活文化に肌で触れた大変有意義な一日でした。そして、期待した以上に、Rei君のお父さんを始めご家族ご親戚の方たち全員の心温まるおもてなしをいただきました。

セキンチャンのさらに北側の町からみえたAngah(次男)の叔父さんからは、今日これから私の家に一緒に行かないかと誘われたほどなのですが、みなさん本当に人の良い方ばかりで、こんな方たちと永くお付き合いできれば、私が完全にマレーシア色に染まるのも時間の問題かも知れない、、などと感じた今年のハリラヤスペシャルでした。

ではまた。。



予ねて予告のとおり、ついに一昨日(7月1日)、3年半余り続けてきたTM UniFiからTIME100Mbpsに引越しました。

これは、単にインターネットサービスプロバイダー(以下ISPと言います)を変更しただけのことなのですが、この国では日本のように何もが簡単スムーズに行くとは限りません。なので事前にあれこれ調べた上で私なりの手を打ち、結果としてほぼ目論見どおりに引越しを完了できましたので、今日はその顛末の細部を順を追ってリポートしてみたいと思います。



①もう我慢の限界(TMのインターネット接続の不安定とカスタマーサービスの劣悪さ)

私はそれほどのインターネットヘビーユーザーでもないのですが、スリングボックス経由で日本のテレビをストレスなく、かつ綺麗に観たいと言う思惑もあり、マレーシア移住直後の2012年12月からTM UniFiのVIP10Mbpsを契約し、特にこれと言った問題を感じることもなく過ごしてました。

ところが、昨年(2015年)夏ごろに始まったTM側の執拗な電話勧誘に抗いきれず、TM UniFi Advance30Mbpsに無料グレードアップしたのですが、今思えばその頃からインターネット接続の不安定さが増し、スリングボックス経由のストリーミングビデオも頻繁に切断されてしまうというような現象が目立ち始めたのです。

なぜなんだろう?といろいろ悩んでいましたが、今年(2016年)5月の日本一時帰国の際に、もしやと考えて計測してみたスリングボックス設置場所(長男宅)のアップロード速度(以下UL速度と言います)は、平均10Mbps以上で必要十分なこと、30kmぐらい離れた長女宅で受信したストリーミングビデオのスリングプレーヤー上に表示される受信ビットレート(以下スリング速度と言います)は、常に3Mbps超で全く問題のないことを確認してマレーシアに戻りました。

でもKLの自宅ではやっぱりまったくダメ。スピードを測ってみると、なんと時にはダウンロード速度(以下DL速度と言います)が1Mbps以下に低下することもあってスリングプレーヤーが完全にストップしたり、普通のブラウジングでさえも時間がかかり過ぎてやってられないことがあったりもする。

スリングボックスはP2Pなので、アップロードに問題がないなら、残るは途中経路かダウンロードの問題となるわけなのだが・・・・・

ネット上の諸情報をいろいろ調べてみても、残念ながら私の初級シスアド程度のIT知識では原因がまったく分からない。ネット上には、北東アジアからの海底ケーブルがサメにかじられたからだとか、TMのBandwidthコントロールポリシィによるものだとか、それこそ出所不明の噂話のような情報がごろごろしているものだから、思い余ってTMのカスタマーサービス(以下CSと言います)にメールで問い合わせをしたのです。

電話の方が手っ取り早いかとも思ったのですが、当方の状況は電話ではなかなか伝わりにくいだろうことを案じメールに詳しく書いて送りました。ところがいつまで経ってもなんの音沙汰もなし。結局、腹を立てながら都合5通も送りましたがそれでも未だに一切の音沙汰なしです。

もちろんあて先などに誤りのないことを再々確認した上ですが、何という傲慢な会社なのだろうと憤懣やるかたない怒りがこみ上げてきましたね。

一方ネット上には、同様の問題でTMのCSに電話クレームを入れたら技術者(コントラクター)を派遣してきた、それでも何の変化もなかったのだが数日後いつのまにか改善していた、などという似たような話しがいくつもあって、どういうことなのだろうと思っていました。

そして先月(6月中旬)、最早我慢もこれまでと電話機に何度か手を伸ばしかけたのですが、アレ?いつのまにか少し安定してきてる?なんで?これって、TMに文句を言い続けるといつのまにか改善するというアレ?

しかし、しかしですよ、最早私はもうTMを信用しない。国内に約200万のユーザーを抱えるマレーシア通信最大手のTM、あんまりユーザー数が増えすぎて手に負えなくなってんのか?などと本当に疑いたくもなりますし、そして、この傲慢さは決して許せない。

私の周囲はほとんどがTMユーザーなのですが、みんな接続速度が遅いとか、接続が不安定だとかの文句を言ってる。おいTMさんよ、こんなことでいいのかい?そのうちみんなだんだん離れていくぞ。。。


②TIMEのオンライン申し込みと設置工事日の設定

よし決めた、ISPをTIMEに変更しよう、そう決心したのが6月19日。早速TIMEのTIMEのウェブサイトから、100Mbpsのオンライン申し込みページに進み、自宅コンドミニアムがTIMEのサービス圏内であることを確認して、申し込み開始です。

↓TIMEのタイムのウェブサイトです。ここから入ります。

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オンライン申し込みは、↑上のページの下方にある速度別プランを選択して先に進みますが、各ページの指示に従えば簡単に申し込み手続きを完了できます。

なお、ここまでに私が知り得たことは次のとおり。

1)TIME契約期間(Contract Duration)の縛りは、TM同様に24ヶ月、例外なし。24ヶ月内に契約解除する場合は、原則としてRM500の支払いが必要。

2)2016年8月7日までのプロモーション期間中にオンライン申し込みをすると、工事費が無料になるほか、購読料は購読開始月一ヶ月無料、その他オンラインショッピングで使えるRM100バウチャーのプレゼントがある。(まだバウチャーは届いていない)

3)マレーシア人以外の外国人に必要なRM500のデポジットは、毎月の購読料を自動支払いにすると免除される。(オンラインで自動支払い手続きが完了できる) なおMM2Hビザ保持者はデポジット不要とのネット情報があるが、オフィシャルページにその旨の記載は確認できず。

4)TM UniFiの契約未了(24ヶ月未満)者がTIMEに変更する場合、TMに支払ったペナルティRM500は後ほどTIMEが払い戻してくれるとの情報もあるが、オフィシャルページにその旨の記載は確認できず。

5)手続きの最後に設置工事可能日のカレンダーが示され、希望の工事日を午前または午後単位で選択できる。

以上の情報を元に私がオンライン申し込みした内容は、次のとおり。

1)100Mbpsプラン、購読料RM157.94/月(GST込み)
2)Add on(追加プラン)なし
3)24ヶ月契約
4)購読料はクレジットカード自動支払い
5)設置工事日、7月1日午後2時半指定

なお、私が設置工事日を7月1日に選択した理由は、購読開始初月の購読料無料を最大活用することと、TM UniFIの契約解除を月初に行いあわよくばバランス(購読料の残金)支払いを免れようという、まことにセコイ考えからです。(笑)


③TIMEの設置工事

私がオンライン申し込みをしてから設置工事日まで10日以上もあったせいか、TIMEからは工事日の前日までになんと3回も次のようなSMSリマインダーがありました。

1)7月1日PM2時半からTIMEの設置工事があること
2)工事は3~4時間程度かかること
3)必要に応じ壁に小さな穴を開けること
4)玄関入り口からモデムの位置まで引きまわす宅内光ケーブルは15mまで無料であること
5)当日は契約者本人または18歳以上の家族の立会いが必要なこと

こんなリマインダーを送ってくるなんて、なんて親切・几帳面な会社だろう。これまでTMの傲慢なカスタマーサービスにうんざりしていただけに、これはきっと良い会社に違いないと合点してしまいました。

そして設置工事日当日の7月1日です。

二人ぐらい来るのかなと思っていたら、予定時刻よりも少し早く、たった一人のマレーの若者が玄関に現われました。若者はひととおり宅内を見て廻った後、↓ここBILIK SMATV(テレビ・FM分配器室)に入ってなにやらごそごそ始めた模様です。

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どこまで光ケーブルが来ているのだろうと思い、若者に尋ねたところ、英語が良く話せない様子。マレー語で聞いてみたら、ニッと笑って、最寄は21階だからそこで分配し、既設ダクトを通してここ(18階)に下ろすのだと言う。

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しばらくして、BILIK SMATVの天井に開いた穴(これがダクト?)から光ケーブルが下りてきた。さてこれをここからどうやって我が家の玄関に引き込むのだろうと私は興味津々です。若者曰く、エレベータホールの天井裏をユニット玄関直上まで通し天井板にドリルで穴を開けて玄関に入れるのだそう。

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え?どこに穴開けるの?マネージメントに許可取らなくちゃと言ったら、もう取ってあるとのこと。え、それならいいけどホントかねぇ?でも最終的にはこれ↓この通り、ほんの5mm程度のごく小さな穴でほとんど目立たない。

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玄関扉の上に開けた穴もほとんど目だないし、これは許せる範囲でしょう。でも願わくばあけた穴の周囲ぐらい綺麗に埋め戻して欲しいものだがこの国でそんな要求は無理か?

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でも今の宅内用光ケーブル↑って、ほとんど電話線ぐらいのものなんですね。私の古いイメージはもっと太いケーブルだったので、それならみっともないなぁって思ってただけにホッとしました。

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コントラクターの若者が、ユニットまで引き込んだ白い宅内光ケーブル(3mm径)を、グルーガンで壁の隅に接着して行きます。

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意外にきれいな作業です。ほらこのようにほとんど目立ちません。

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マレーの若者がグルーガンを持って一心不乱に作業しています。私はと言えば、彼の作業がやり易いように彼の手元をライトで照らしてあげました。

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光ケーブルを途中で電話線に変えるTMとは異なり、TIMEはモデムまで光ケーブルを引き回すと言うことで、ワイアリングの見栄えをちょっと心配してましたが、案外きれいな作業でほとんど目立ちませんし気になりません。TIMEさん、ここまではvery good jobです。

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作業も終盤のようです。光終端装置へのケーブル接続、そして終端装置からモデムや電話端末などへの接続作業中です。

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今回の構成端末はこの3点です。

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これ↓はD-LINKのモデム(兼WiFiルーター)

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↓光終端装置

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そして電話端末↓ですが、なんとピンク色です。

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ピンク色の電話機はちょっとジジババには抵抗がありましたので、後ほどTMからもらったこの黒色に変えました。

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全ての端末に接続を終え、最後に速度を測定して、全作業が終了しました。この間約2時間。予告よりもかなり早く終了しましたが、聞けばケーブルの引き込みと引き回しなどが面倒で4時間かかるケースもざらにあるのだそうです。

若者持参のノートPCで計測したテストスピードは上り下りとも90Mbps前後、もちろんこれだけ出れば御の字だと、設置工事完了確認ペーパーに私がサインして本日のインストレーション工事は終了です。


④スリングボックスとクロームキャスト

設置工事完了後、私はしばしばそのスピードを計測し続けています。もちろん常にMaxのスピードが出る筈もなく、平均すればDL速度は70~80Mbps程度、UL速度は40~50Mbps程度でしょうか、稀に急に落ち込むときもありますが、ほんの一瞬のようです。

↓クロームキャストとスリングボックスを使用した日本のテレビの視聴状況です。手前はCASTに使用しているipodtouchです。

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↓クロームキャストにCAST中のipodtouchです。前にも書きましたが一旦クロームキャストにCASTしてしまえば、端末はまったくフりーになります。端末をOFFにしてもなんの問題もないのでバッテリーの心配もありません。チャネルを変えたりレコーダーを操作するときだけONにすれば良いのです。

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スリングボックスによる日本のテレビ視聴は、以前よりも格段に安定しているようです。東京サーバーとの間のテストスピードは、Latencyが平均80ms、UL速度、DL速度とも50~80Mbpsとほぼ安定していますので、TM UniFiと比較すれば格段に早いと言えるでしょう。

しかし、なぜかは分かりませんがスリング速度は期待したほど高くありません。平均で1.5Mbps程度、時々瞬間的に450Kbps程度まで落ち込むときもあるようですが、画面がフリーズすることはないようです。

テレビの画質も大体はこれこのとおり。まぁ満足な画質と言うべきでしょう。スリング速度が急に落ち込んで画質が一時的に低下することもありますが、一瞬のうちに回復するようです

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これまではクロームキャストが突然ネットワーク断となり、CASTが中断されることも少なくなかったのですが、TIMEに引越し以降、この現象はまだ発生しておらず、問題は改善されている模様です。恐らくD-LINKモデムが良いのだろうと思っています。


⑤TM UniFiの契約解除

予定通りTIMEの設置工事が完了し、インターネット接続と十分な接続速度を確認した私は、翌日(7月2日)、契約解除のためにモントキアラ・ソラリスのTM ポイントに出向きました。

しかし、私が最寄と認識していたソラリスのTMポイントはなぜかシャッターが閉まってました。WEBで営業日と時間を確認したにもかかわらずお休みでした。これだからTMは信用できないんだよな、とぶつぶつ文句言いながら、再度ネットで調べてみると、ソラリスのTMポイントはTMの直営店ではなくTAD(正規代理店)とのこと。

さらに今まで知りませんでしたが、このTADのTMポイントでは契約解除手続きができないのだそうです。なので結局は直営店に出向かなければならなかったのですが、表の看板だけではTADかどうかなど分かるわけもないですよね。

と言うことで、TM UniFiのすべての端末機器やケーブル類をバッグに入れて、QuilモールにあるTMポイントに出向き直しました。

カウンターで契約解除したい旨を告げると、案の定、解除の理由を言えと居丈高に言う。解除の理由などこっちの勝手だろうとも思ったが、こんなところで揉めても時間の無駄と考え、Balik ke Jepun(日本帰国)だとごまかした私です。

ならば解除も仕方がないがいつ帰るのかと問われ、咄嗟に来月だと答えたら、それまでネットがなくて良いのかみたいな顔をされたけど、知らん振りしてました。

他に客が誰も居なくてカウンターの他の全員がスマホを弄って遊んでいるのに、なぜ自分だけ仕事しなくちゃいけないのか、みたいな不満顔のオネーちゃんはのろのろと仕事をし、約40分ほどかけて、一枚の紙を私に差し出し、たったひとこと、モデム・・だと。

はいはいモデムだけでなく全部持ってきましたよとバッグごと差し出すと、モデムだけでいいのにとこれまた面倒顔。そっか、誰かが言ってたけど、電話端末などは返さなくてもいいんだ。。ならこの電話機だけもらってくよと持って帰って来ましたが、それがあのピンク電話機と取り替えた黒の電話機です。

最後に購読料の未払いがないかどうか念を押すと、先月分までは全て既払いだし、今月分は解除日の今日が月初のため支払いは生じないとのこと。シメシメ、思惑通りだワイとほくそ笑みながらQuilモールのTMポイントを後にした私でした。




以上、現在KL巷で話題の高速インターネットTIMEについて、私が実際に経験したTM UniFiからTIME100Mbpsへの引越しとその結果を時系列的にリポートしてみました。

TIME100MbpsはTM UniFi Advance30Mbpsパックよりも約50リンギも安く、コストパフォーマンスからみても必要かつ十分と言えます。これまでスリングボックスも安定して視聴できていますし、スリングボックス以外のユーチューブや他のブラウジングなどには全くの問題も感じていません。

まだもう少し様子を見てみないとまだ良く分からないところもありますが、現時点ではTIMEへの引越しは正解だったと思っています。特にスリングボックス視聴については、今後も観察を続けリポートすべき点が出てきたらまたみなさんにお知らせしたいと考えています。

ではまた。。



追記(2016.7.5):

7月1日のTIME100Mbps開通後、今日で4日目を迎えます。

TIME100Mbpsの接続速度や安定度については、継続して様子をみていますが、今のところ特段の問題はありません。スピードは時間帯にもよりますが、平均すると上下とも5~60Mbps程度、東京サーバーとの間のレイテンシーは大体80ms程度(至近距離サーバーとの間は5ms程度)で安定しています。

その結果、ユーチューブの4K動画再生などもまったくストレスを感じませんし、肝心のスリングボックスについては、視聴中に画質が一時的(数秒程度)に低下することはあるものの、大体は高画質安定で安心して観ていられます。もちろん接続速度の極端な低下による画面フリーズや、スリングプレイヤーとデバイスの接続断などはこれまで一度も発生していません。また、クロームキャストが突然停止することによって視聴が中断されることもまったくありません。

コメントをいただいた"通りすがり"さん、そうですね、オンラインでの申し込みは、支払い方法がAuto Debitかクレカ支払いの2択しかないので、いずれもクレカが使えないと無理なのかもしれませんね。

なお、本記事の中で触れたTMなど他社からの乗り換えの件、TIMEのオフィシャルページには関連記事がなかなか見つからないのですが、iMoney.myに次のような記事がありました。(iMoney.com)

If you are planning to switch to TIME from other fibre broadband providers like TM UniFi and Maxis, you can easily do with the Easy Switch promotion provided by TIME. Your termination fee paid to your previous broadband provider will be reimbursed if you are still tied under the 24-month contract.

ただし、実際にアクションを開始される方は、事前にTIMEに直接確認することをお勧めします。