突然ですが、昨日は日韓外相会議で慰安婦問題が最終合意したとのニュースが世界中を駆け巡り、私もちょっと驚きました。

慰安婦問題合意

ここマレーシアのオンラインニュースサイトも、半分ぐらいはこの記事をトップ扱いで報じてました、と言っても、こちらの記事はAFPやAPなどの受け売り記事がほとんどなので、私はいつものとおり直ぐにBBCをチェックしたのですが、案の定、気に障る文言が目立ちましたので今日は冒頭そのことを書いてみたいと思います。

英国BBCの記事は比較的客観性があると巷で言われていますので、私は特に日本が今世界からどのような評価を受けているのかの参考としているのですが、この慰安婦問題や南京事件などの報道姿勢やその内容にはいつも憤慨させられます。

この夏ごろに東京発で全世界に発信した"Japan revisionists deny WW2 sex slave atrocities(日本の歴史修正主義者、第二次大戦時の性奴隷残虐行為を否定)"と言う記事には心底がっかりしましたが、これが現在の世界の見方なのかと思うと、これまでの日本の官民の努力は一体何だったんだろうと悲しくなると同時に、日本の世界に対する情報発信力の低さ、弱さを改めて痛感したものです。

今回の記事にもこの、Rupert Wingfield-Hayesと言うBBC東京特派員で世界的な人気ニュースリポーターが書いた記事のリンクが貼られ、それを辿ると否が応にも、"日本軍の20万の性奴隷"、"日本軍が暴力的・強制的に連行した朝鮮人女性たち"、"世界に類のない旧日本軍の極悪非道の残虐行為"などの信憑性に欠く情緒的なワードを山ほど目にすることになるのです。

しかも記事内には、元慰安婦の信憑性が疑わしい証言ビデオ、元航空幕僚長の田母神氏を日本に台頭する歴史修正主義者の代表と断じたインタビュービデオ、安倍首相は大嘘をついているとする相模原市在住の元日本兵の証言ビデオが埋め込まれていて、現今の日本はこれら歴史修正主義者の主張が主流となりつつあり、大きな問題であると締め括られています。

昨日のニュース記事はこれらの過去記事を引用しながら、日本政府は10億円と言う金銭支払いと安倍首相のさらなる謝罪の約束とで強引に問題の決着を図ったのだ、と言うような書きぶりで、旧日本軍の性奴隷や残虐行為は事実として疑わないかのようなBBCの報道姿勢にはまたしても悲しくなりました。

正直言って、ヤフージャパンのアンケート結果(12月29日朝5時現在約10万人が回答)の多数意見と同じで、私も今回の慰安婦問題の決着は決して良しとしていません。

結局、外相会談の合意文書は出て来ずじまいで口約束に終わったわけだし、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去の約束も得られていない、米国内の慰安婦像にいたっては何も触れられていない、など噴飯ものの結果のほうが多かったような気がします。

大方の日本人同様、私は、日本や日本政府はこの慰安婦問題や南京大虐殺のようなプロパガンダに対して、安易な妥協はせずに毅然として立ち向かうべきと考えていますし、なによりもBBCのような世界的なメディアに事実を事実として知らしめる術を、私たちはもっと真剣に考え、身に付けなければ将来に取り返しの付かない禍根を残すのではないかと憂いているのです。



さて、打って変わって今日のタイトルは"一人いそがし師走のマイ・マレーシア"です。

どういうことかと言うと、最近知人に、ゴルフもやらないのに何故そんなに忙しいのか、と良く問われます。そうなんです、私はゴルフもしないのに、毎日本当に忙しいのです、いや、実は忙しいフリをしているのかも知れません。

何故って答えは簡単です。空いてる時間があると、もうひとりのまったく別の私がいて、必死に空きを埋めにかかるのです。でも良く良く考えてみると、私って昔からそうなんですね。忙しい、忙しいと言いながら、どんどん空きを埋めて行き、いっぱいになったところでようやく自己満足する、そんな、ちょっと異常な習慣がいつの間にか身についてしまって、いまだに抜けきれていないんですね。

これって一種のワーカホリックだったのかも知れないなんて今思っているんですけど、でも今は、仕事ではなく、一銭にもならないこと、他人から見たら実にくだらないと思われるかも知れないことに、精出ししているわけですから、これは攻められても突っ込まれても反論のしようがありませんし、反論しようとも思っていません。

スケジュールが空いていると、どーも落ち着かない性格の人って他にも居ますかね。定年してからもそんな忙し好きだなんて、やっぱりこれって一種の病気なのでしょうか。。



さあ、それでは私の一人いそがし師走の最初は、やはり、コレ、刺し盛りパーティです。このところ、例の魚市場からも若干足が遠のいていましたので、人に言われるまでもなく、私自身喜んで引き受けた次第です。

朝の3時は私にとってなにも辛くはありません。こちらに来てからと言うもの、私の体内時計は完全に狂ってしまっているので、朝も昼も夜も関係ないのです。朝起きてさっと身支度をして、真っ暗な中を、クロネコを踏んづけないように注意しながら愛車を駆ります。

スラヤンに向かう道すがらいつも迷います、はて今日は新旧どっちの市場に行こうかと。以前も書きましたが、新旧の卸売市場は、直距離にすれば直ぐ近いのですが、道路の構造上、新から旧を周るのが順路で旧から新は極めて不便なのです。

ところが新市場は小売を嫌がるセラーが多いので、つい旧市場に足が向いてしまいます。この日も躊躇しながら旧市場に先ずは行ってみましたが、ひととおり廻ったところで、目当ての活きの良いイカがないことに気付き、しまった、新に行くべきだった・・・

やむを得ず遠回りをして新に向かいましたが、途中道路工事でその先が通行止めです。舌打ちしながら、迂回路を探したのですがなかなか見つからない。チックショー、こんな時はWazeアプリが羨ましいです。何度も深夜営業の店の前に車を停めて迂回路を聞きながらようやく新市場に到着したのはもう既に4時半でした。

市場の中に入って見たところ、今日は、新のほうがいろいろいい魚が入荷していそう。早速目当てのイカを買おうと思いボロ赤シャツのお兄ちゃんに、Ini satu kilo sahaja bolehlah?(コレ、1kgだけ買える?)と尋ねると、Ah?Satu kilo? Tak bolehlah tiga kilo boleh(あー? 1キロ? ダメダメ、3キロだ) と口先をとんげて言うものだから、しょうがなく、あちこち聞きまわり、ようやく、2キロでもいいよって行ってくれるセラーがいたので、そこでヤリイカ2キロゲット。

この他、ここでは中型(1.5~2kg)のシャカップ(スズキ)とジェナハック(タイ)をそれぞれゲットしたわけですが、なぜかトンコルプティ(カツオ)がない。しまった、こいつはさっきの旧市場だ、と再度舌打ちしてまたまた旧に戻り、もちろん無事に予定の魚を買ったわけですが、イヤハヤこの日の朝はちょっと疲れました。

それでは先ず、カツオのタタキです。前回、フライパンでカツオの表面を焼いたらちょっと熱が中まで入り過ぎたので、今回は金串を刺して、ガスコンロの炎で炙ってみました。

↓トンコルプティ(カツオ)のサクをタタキにしたところです。

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↓タタキを大皿に盛り付けたところです。刻みネギとスプリングオニオン、それに大葉を千切りにしてたっぷり盛ってみました。もちろん、カツオだしでとった自家製のタタキのタレに付けて事前に試食してみましたが、ウーン、我ながら、これは旨い。。。

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次に、いつものシャカップ(スズキ)です。エラを見て活きの良いものをゲットしてきました。2kg弱の中型スズキです。

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スズキは、これは年中市場に出ています。刺身で美味しく食べられるローカル魚で一番ゲットしやすい魚だと思います。頭と内臓を下ろしたところです。

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↓3枚に下ろしたところです。

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↓サクに取ったところです。丁寧に腹骨をすき取れば脂が乗ってしかも噛み応えのあるハラミが取れます。どうです、美味しそうでしょう?

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シャカップの次はジェナハック(タイ)2.5kgです。私は、イカンメラ(レッドスナッパー)よりこっちの方が、身がしっかりしていて美味しいのではないかと思っています。

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この後、ジェナハックを3枚に下ろしサクに取ったのですが、ついうっかりして写真を撮り忘れてしまいました。なので、ハイ、いきなり最終形です。↓大皿にタイとスズキとヤリイカを盛ってみました。

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↓自宅で盛った大皿×2をパーティ会場の御宅に持ち込み、テーブルに並べたところです。

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今夜のパーティは、スイスからマレーシアに移り住まれたファミリィで、ご主人がドイツ出身の方のコンドミニアム。和洋折衷のうちの洋の大部分はそのご主人が調理されたもの。綺麗な娘さんと、もう一人、留学先の香港から到着したばかりと言うスイスのご親戚の若い娘さんも交えて、美味しい、楽しい、そして豪華なパーティになったことは言うまでもありません。




さて次は、華やかなビッグクリスマスツリーに彩られたスリアKLCC前の噴水広場です。

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↓どうです?眩いばかりのペトロナスツインタワーをバックに、このビッグなクリスマスツリー、夜更けと共に煌びやかさが次第に増して行きます。

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↓雨上がりのスリアKLCC前です。

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↓そして、いよいよお待ちかねの噴水ショーの始まりです。音楽とレインボーカラーと噴水ダンスが見事にマッチした素晴らしいショーです。これは毎夜7時半ごろから始まる通年の無料イベントです。

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↓場所は変わって、パビリオンKL横の通路です。既に八ッピィニューイヤー2016と出ています。

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↓パビリオンKLメインエントランス前です。クリスマスデコレーションが素敵です。

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↓パビリオン前の噴水池です。

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↓道路の向こうがスターヒルギャラリーです。今夜は、スペイン料理のブッフェと、ワイン・ビールの飲み放題がお目当てです。

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↓スターヒルギャラリー前の通りです。

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↓スターヒルギャラリー内のFeast Village(LG階)です。ステージでは生バンドがクリスマス・キャロルを演奏していました。

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この後、予約してあったスペインブッフェのSentidos↓に行き、たっぷりのワイン・ビールと美味しく見た目も華やかなスペイン料理を気の合った友人夫妻と共に心行くまで楽しめて大満足の一夜でした。

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さて、本日の最後はセキンチャン、いやクアラ・スランゴールです。これは一昨日の日曜日のことです。

実は友人夫妻を誘い、セキンチャンに新米と新鮮魚を買いに出かけた筈なのですが、一昨日の日曜日はマレーシア年内最後の4連休の最終日だということをすっかり失念してました。現地到着後、噂のシーフードレストランにランチに立ち寄ったのですが、まだ11時半前だというのに、レストランとは名ばかりの粗末で汚い掘っ立て小屋みたいなところにチャイナピープルが既にわんさと押し寄せていました。

混み合った中に空いた席を見つけ、あのココ、いいですか?とおずおずと尋ねてみたのですが、怒り顔のチャイナ親父が最初からけんか腰で、いい訳ねぇだろ、すぐ人がくんだよぉ、みたいな訳の分からん中国語(和文は想像)で怒鳴るからこっちも忽ち不愉快になり、べ、別のところに行こ!と直ぐに決心変更です。

しかしながら向かった先のレストランは12時開店で営業しておらず、止むを得ずとりあえずは米買いに行くかとPLS ファクトリーに行ったのですが、ここもチャイナ人民解放軍の洪水で、2階の展示場は長い行列で順番待ちの状態です。

並ぶほどの価値はないと判断し、しょうがないから米を買って帰ろうとしたところ、目当ての米がない、おいおいパールホワイトライスはどうしたんだよ、売店のおネーちゃんに尋ねるも、全部売り切れ、との冷たい返事。いっ、一体全体っ、ど、どうしたんだよ?せっかくKLからオレたち米買いに来たんだぜ。。

あーぁ、もうヤル気なくした。なんなんだ、こんなところ観光地って観光地じゃないだろうに。。稲刈りの終えた田圃と汚い漁港しか見るもの無いんだぜ。こんなところになんでバス何十台も押し寄せるんだよ。。

もうこんなチャイナのわんさか居るところにいたくない、、帰ろ、もう漁港も行かない、どうせ行ってもまだ満潮まで時間あるし、待ってられないし、帰ろ、とホウホウの体で帰路に着きました。

以下の写真はその途中に立ち寄った、蛍鑑賞で有名なクアラスランゴールの灯台の丘です。車で灯台のある小高い丘まで上がろうと思っていたのに、なんと土日は私有車立ち入り禁止の立て札あり。全員、有料(5.3リンギ)のチケット買わされて、これこのとおりトラクター牽引によるトレムに乗って灯台の丘に登ってきたのでした。

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これ↓、マラッカ海峡を見下ろすクアラスランゴールの灯台です。

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灯台の丘からマラッカ海峡を見渡すのですが、あいにく今はまだ干潮時、潮が遥か遠くまで引いていて、ちっとも美しくないです。

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この丘にはいたるところにサルがいっぱいいて、まるでサル山公園。どうやら観光客はこのサルたちに餌ヤリするのが目的でこの丘に来ているのかも知れませんね。でもサルって、マレー人の中には猫同様に家の中でペットとして飼っている人も多いと聞きますが、ぜんぜん可愛くない。犬や猫のほうがずっと可愛いと思ってしまうのは私だけですか?

以上今日は、一人いそがし師走のマイマレーシアと題し、他愛も無いひとときをリポートしてみました。

ではまた。。


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今日は先ず最初にお断りなのですが、このブログに対するコメントのことです。

一昨日、このブログに対して2件のコメントを頂戴しました。いずれも同一人からのショートコメントながら私のブログの理念に触れることから即刻2件とも削除させていただきましたが、ここでお断りです。

このブログは私個人の信条や理念に基づく普段の気付きを記事にしていますが、それはいわば私の呟きや独り言のようなものです。異なる価値観や意見の読者の方とはどこのどなたであろうと議論するつもりは毛頭ありません。人は十人十色、それぞれ、ものごとに対する異なる見方や意見があって当然です。一部の悪意ある記事や社会的に容認できないものを除き、それを披露したり主張することは自由の筈ですし、読者がその記事を読む・読まないもまた自由なことだと思います。

このブログは、私と価値観を共有できる方のみに読んでいただければそれで十分です。記事の内容などに違和感を感じる方がもしおられたとしても、筆者に対するコメントは一切不要です。ただ静かにお帰りいただければよろしいのかと思います。

以上、このブログに対するコメントへのお断りでしたが、どうぞよろしくお願いいたします。



さて本題です。先日の木曜日(12月17日)、用あって、モントキアラからほど近い、マレーシア国際イスラム大学図書館を初めて訪れました。

↓IIUM図書館ホール

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その場所はブキッ・トゥンク(BukitTunku)と言う緑豊かな小高い丘の、KLでは有数の高級住宅地の一角で、その南には国会議事堂のあるタマン・デュタ、南西側には新王宮の丘、北西側には連邦モスクやパプリカショッピングセンターという位置関係です。

グーグルの地図上には、International institute of Islamic Thought and Civilaization(ISTAC:国際イスラム思想・文明研究所)と表記されていますが、ここはゴンバック(GOMBAK)に本部があるマレーシア国際イスラム大学(IIUM)のタマンデュタキャンパスで、イスラム思想・文明に関する調査研究及びIIUM大学院にあたる教育機関なのだそうです。

実は、ここの大学図書館に私のかつての日本語の生徒さんが勤めておられるのですが、先日、急な用事で彼女の勤務先を訪問することになったのです。

訪問する前にグーグルマップで調べてみたら、私の家からずいぶん近いのですね。今まで知りませんでした。この場所って、いつもCity Centreに行く際に通るジャラン・トゥンク・アブドゥル・ハリムの直ぐ右側の小高い丘なんですが、右手に見える全天候型のスポーツ施設などをいつも眺めながら、これはなんだろう、いつかじっくり探検してみようと思いながら、今までこの地域、つまりブキッ・トゥンクには足を踏み入れたことはありませんでした。

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でもパプリカ方向からこのブキッ・トゥンクにアプローチするとなると、ジャラン・トゥンク・アブドゥル・ハリムを横切ることができない道路構造なので、一旦その先のジャラン・クチンと交差するランドアバウトまで行ってUターンして来ないといけません。

ブキッ・トゥンクの丘に登る緩い坂道を進んで行くと、右手にStadium Hoki Tun Razak(ツン・ラザク ホッケースタジアム)↓があります。

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このスタジアムを過ぎて少し登ると、スタジアム内を上から見渡せるポイントに達します。車を止めて眺めてみました。スタジアムの森の向こうにW・P連邦モスクが見えています。

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↓今来た道を振り返ってみました。向こう側に見えるビルは政府合同庁舎ビルです。

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さて、引き続き坂道を進んでみます。二差路の分岐点の看板を読むと、Malaysia Anti-Corruption Academy(マレーシア反汚職アカデミー)とありました。え?いつも良く見るあの"あきたこまち"のようなビルがそうなのかな?

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そらに車を進めると、森の小路の向こう側にこんな↓瀟洒な建物出現です。どうやらここがISTAC(国際イスラム思想・文明研究所)建物のようです。ライブラリアンのA女史に電話で到着を告げて正面エントランスで待ちました。

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↓イスラム様式のとても重厚な感じのする正面エントランスです。

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↓入り口ドアを撮ってみました。

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そしてまもなくこのドアが開き、満面の笑みで現れたA女史と久しぶりに再会しましたが、彼女開口一番、"私10キロも痩せたのよ。ほら見て!"と私の目の前でくるりと一回転して見せるではありませんか。いやはや、女性と言うのはどこの世界も変わりはありませんなぁ。。

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彼女、嬉しそうに、"センセイ、ここは初めてでしょ?だから案内してあげるね"だと。。そしてドアを開けるとそこには大きな階段。素晴らしいの一言です。まるでイスラム美術館のよう。

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↑ISTACのメインホールです。時間は夕方、そんなに多くの人影は見えませんでしたが、それでも時々職員の方や学生たちとすれ違います。彼女、行きかう人たち全員に私のことを紹介してくれて、お陰で、私はとっても効果的なマレー語実践練習ができましたけどね。。(苦笑)

室内や廊下の豪華な装飾は、まるで西洋の古城のようだと思いました。向こうの細長い廊下の先にはたくさんのレクチャールーム(講義室)があるのだそうです。

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↓学生さんが熱心に勉強しています。素晴らしい環境ですね。でもこれじゃ、居眠りもできないかも。

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ISTACの中庭にでてきました。中庭から見上げたISTAC本部棟↓です。

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↓これはインターネット上からお借りしたものですが、ISTACのコートヤード(中庭)です。右奥がライブラリーです。

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↓ライブラリーのサーキュレーションカウンター(図書貸し出しカウンター)前です。

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ここは図書ホールですが、機能的だけれども無機質な日本の大学や公共図書館と比べるとまるで違いますね。

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この時間、利用者が誰もいなかったせいか、図書ホールと言うよりはどこかの教会のようだと思いました。

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それにしても素晴らしい。ふと、Artistryに優れた友人のAlexを連れてきたら、彼、死ぬほど喜ぶだろうな、なんてことを考えてしまいました。

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以上、今日は、ひょんなことから訪問の機会を得、美術や芸術センスのほとんどないこんな私でさえ、その素晴らしさに感動したISTAC(国際イスラム思想・文明研究所)及び併設されたIIUM LIBRARY(マレーシア国際イスラム大学図書館)を紹介してみました。

ではまた。。





先日(12月8日)夕方、友人夫妻と共に、アロー街のあるブキ・ッビンタン方面にタクシーで移動した時のことです。

モントキアラからKL中心部に向かう道路のあまりの混雑さをタクシーの運転手さんにくどいたら、"今日からPWTC(Putra World Trade Centre)でUMNOの年次総会が始まるんですよ"と、ちょっと意外な答えが返ってきました。

それを聞いて、政党の総会参加者や関係者だけでこんな交通渋滞を引き起こすなんて、なるほど流石、ビッグな政党なんだなぁと感心してしまいました。

UMNOとはUnited Malays National Organizationの略で、マレーシア与党連合(BN)中の最大政党のUMNOはマレーシア建国以来、一貫して政権与党の座を維持し、全国に21,000の支部と党員約350万人を抱える大政党です。

UMNOは日本で言えば自民党のようなものですが、唯一異なっているのは、その支持母体が人口の6割を超える多数派のマレー系民族であること。日本とは異なり、多民族・多宗教国家のマレーシアでは基本的には民族や宗教ごとにそれぞれを代表する政党がある訳ですが、やはり多数派のマレー系民族をバックに持つUMNOは選挙でも圧倒的に強く、基本的には安定・安泰な政党と言うわけです。

そのビッグな政党が毎年ここKLのPWTCで年次総会を開催しています。そして、総会には全国津々浦々から5000名を超える代表党員が参加するのです。しかし、メディアの報道によれば、今年の総会は例年とは異なるムードだそうです。

UMNO総裁のナジブ首相に公然と反旗を翻すムフディン副総裁(前副首相)は、総会中の公的なスピーチの機会を閉ざされたため、自身の支持者を集めて私的なスピーチ集会を開いたところ、そのことが党の規律に違反するのではないかとのことで現在、党の最高評議会が氏に対する処罰を検討しているなど、一種異様な雰囲気が傍目にも伝わってきます。

そんな中、12月10日は、ナジブ総裁(首相)による総会の開会演説がありました。

演説の中身を見てみると、案の定、今世間を騒がせている26億リンギの出所やその行方のことなどの詳細には一切触れずじまいです。

私は悪いことは何もしていない。それは中東からの政治献金でなんの不正もない、このことはMACCによって確認されている、とこれまでと何ら変わりのない主張だったわけで面白くもなんともなかったのですが、そのことを報じる12月11日付けのマレーシア・キニの記事、"首相の説明はUMNO総会参加者を分断した"との記事に対する読者コメントが興味深くて、つい時間を費やしてしまいました。

参加者の一部には首相の説明は到底納得できない、それは全国民の一致した意見だ、などと勇敢にもインタビューに答えた代表党員もいたようですが、参加者の圧倒的多数は、"満足した、真実はまもなく解き明かされる"などと言うナジブ信奉者のようです。

PM's explanation on RM2.6b splits Umno delegates
26億リンギに対する首相説明、UMNOの代表(党員)を分断
malaysiakini 11 Dec 2015

↑これはマレーシア・キニの記事タイトルですが、今日は、記事そのものではなく、当該記事に付いた多くの読者コメントに焦点を当ててみたいと思います。なお、読者コメントは、ざっと見たところ、総会参加者とは真逆で、圧倒的多数がアンチガバメント、アンチウムノ、アンチナジブです。中にはプロナジブのコメントもあるにはありますが少数です。

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それでは以下、私の目線でちょっと目に付いた、アンチとプロを織り交ぜて読者コメントを紹介したいと思います。

jvc
ya.. right... i received DONATION of 2.6B and 1MBD have debt of 42B.. let's move forward.. and see who will pay for those debt!
そうだ、正しいよ、私(ナジブ首相のこと?)は26億リンギの献金を受けたし、1MDBは420億リンギの負債を抱えてるよ。前に進もうぜ。でも誰がこの借金を払うんだ?

caution!
"We as Umno members, we accept,". Hopefully, it should not be a hot issue anymore.
UMNOの党員として、我々はこれ(首相の説明?)を受け入れる。でもこれ以上面倒なことにならなければ良いが。

n1
Stealing the rakyat monies and claimed that as donation from unknown Arab arranged by JLow is certainly not acceptable.
人々の金を盗み、それを訳の分からぬアラブからの献金だなんて、ジョー・ローが仕組んだ話だろうが、とても受け入れられるものじゃない。

Worldly Wise
If it is a "political donation " where is it ?
もしそれが政治献金なら、今どこにある?

caution!
The opposition should investigate their own donors. Do not disturb UMNO. I understand if there is jealousy but kindly respect the party.
野党は、野党自身の献金者を調査すべきだ。ウムノを邪魔しないでもらいたい。(ウムノが)羨ましいのは分かる。しかしお願いだから党を尊敬してもらいたい。

Fair&Just
Why 1mdb owing 42 billions debt??? Where is the money????
1MDBはなぜ420億リンギの借金をした?カネはどこに行った?

Anonymous 2386021449726109
Don't keep on accusing UMNO's President use public money. We have to be rational. The opposition also get their own 'donations'. They also have someone funding them.
公金を使ったとしてウムノ総裁を攻め続けないでもらいたい。我々はもっと合理的にならないといけない。野党だって献金を受けてるじゃないか。彼らにだって献金者がいるじゃないか。

Dont just talk
Use your brain if you have any and even President Obama of USA, the most powerful nation in the world,is unable to obtain a single donor for US$700 million wired into his PERSONAL ACCOUNT,let alone the talk-crap PM Najib of Malaysia.
頭があるんなら使えよその頭。世界でもっとも力のある国、アメリカのオバマ大統領だって、7億米ドルもの献金を単独の献金者から彼の個人口座に入金させるなんて無理だぜ。ナジブ首相の悪口はそのままにしとこうぜ。

Rakyat Kingfisher
Why the delegates did not ask further? If the donation is from donors, can we have a breakdown of who or from which country is the donor from? Why was the donation sent to a personal account all in a lump sum?Who is the coordinator for the donation? Why was the donation needed? Why he did not immediately inform UMNO about the funds? Why it was only later when exposed that he informed UMNO about the donation? Why was the Deputy President not informed? How was the money spent? Can we review the expense report? Remaining balance and where is it?
なぜ、(総会の)代表党員はもっと質問しなかったのだろう?もしも献金が献金者によるものだとすれば、その献金者が誰か、どこの国の人かなどの細部は?なぜそんなに多額の金が個人口座に送金されたのか?誰がこの献金のお膳立てをしたのか?なぜ献金が必要だったのか?なぜ彼(ナジブ)は献金のことを直ぐに党に報告しなかったのか?なぜ、党に対する献金の報告は、それが暴露された後だったのか?なぜ、副首相(当時の)はそのことを知らされなかったのか?資金は如何に使われたのか?支出の明細はあるのか?残金はいくらで、今どこにあるのか?

Anonymous 2386021449726109
Only the opposition give negative perception about the UMNO fund - 'donations'. They need to use this issue well to get support from people.
野党はウムノの資金について否定的なことばかり推測している。彼ら(野党)はこの件を人々のサポートが得られるように扱うべきだ。

caution!
Quite funny when people who are not UMNO members so worried about the UMNO funds.
ウムノ党員でもない人たちがウムノの(活動)資金について心配しているなんて、まったくおかしな話だ。

Pahatian
These Umno delegates must be void of any mental capabilities or they have been duped by their leaders who are given monetary gains or contracts by the RM2.6 billion boss.
これらのウムノ代表(党員)には精神力がまったくないか、または26億リンギのボス(首相のこと?)から金銭的な利益を既に得たか、そのことを約束しているリーダーたちによって騙されているかのどちらかだ。

caution!
Yes there are members who are still confuse about it but there are also majority of UMNO members whom accept. No worry at all. If the UMNO members accept, why must the outsiders especially the opposition question on it.
そうだ、中にはそのこと(首相の説明)をいまだに困惑している党員たちもいる。しかしそれ(首相の説明)を受け入れている党員たちのほうが大多数だ。なにも心配はいらない。ウムノ党員が受け入れているのに、なぜ外野席の人たち、特に野党の人たちがそれに疑問を持つのか?

Hearty Malaysian
Can you imagine maggots reject a piece of meat ? Haven't we heard of political economy whereby one is paid to attend meeting and act what the paymaster ordered or one is paid off to switch course ? Can't imagine the delegates would challenge the President while staring at the huge RM 2.6 billion donation ! Just 0.01 % of RM 2.6 billion = RM 260,000 enough to pay off many . The power of money politics reigns supreme ; Donation is hence institutionalized in UMNO .
あなたは、うじ虫ども(ウムノ党員のこと?)が肉(おいしいエサ)を拒絶するなんて想像できる?政治的経済とは、(総会に)出席してボスの命令どおりに行動し代償を貰うか、そうではなくてコースを外れるかだということを聞いたことがないのか?代表(党員)が26億リンギと言う巨額な献金をじろじろ見ながら、総裁(ナジブ首相)に歯向かうなどは想像できないことだ。26億リンギのほんの0.01%の26万リンギで(代償としては)充分なのだ。金権政治の力は最高権威を支配する。献金は、それゆえにウムノで制度化されている(認められている)のだ。

Anonymous_1371477558
Surely these delegates can't be that stupid or gullible. They must be playing smart by collecting their share and saying something pleasing to Najib. I think majority of UMNO grassroots are not fooled. They simply don't have an avenue to voice their thoughts.
まさかこの代表(党員)たちはそんなにバカでもないだろうし、騙されやすくもないだろう。彼らは分け前をもらいナジブにとって心地の良いことを言う、と言う頭の良いことをやっているに違いない。ウムノの草の根党員の大多数はバカではないと思う。彼らは単に彼らの考えを声にする手段を持っていないだけなのだ。

James_3392
I wonder whether the US embassy here is observing the assembly proceedings and delegates response and statements made.... and the party president was having a round of golf with Obama in Hawaii recently. the American must be proud of theirs president to have made a strong relationship with president of such a great party in Malaysia.
しかし、ここ(KL)の米国大使館はウムノの総会の進行と代表党員たちの反応や発表を果たして見ているのだろうかちょっと疑問に思う。と言うのは、(ウムノの)総裁は最近ハワイでオバマ(米大統領)とゴルフのラウンドを共にしたのだし、アメリカ人は彼らの大統領が、マレーシアの最大政党の総裁と強力な関係を築いたことを誇りに思っているに違いないのだが・・・・

JBond
The RM2.6B Gravy Train roll on happily down the slippery slope of a FAILED NATION! Where thieves, robbers and murderer reign supreme! Welcome to Bolehland aka Zababwe of the East!
26億リンギのぼろ儲け話が落ちぶれた国の滑りやすい坂道を都合よく転がってくるのだよ。泥棒や強盗や殺人者が最高権威で統治する国なのだ。東のジンバブエとも言うべきボレランド(マレーシアボレのボレ、なんでもできるという意)にようこそ。

Kee Thuan Chye
Umno general assemblies are noted for their displays of stupidity. This current one is no different. Looking at what some of the delegates say about accepting as right that the RM2.6 went straight into Najib's personal account, I'm convinced many of them are incapable of intelligent thinking.
ウムノの一般総会はバカ丸出しだ。この直近の(総会)も例外ではない。26億リンギが直接ナジブの個人口座に入金されたことを受け入れることは正しい、などと言う代表党員たちを見ていると、ほとんどの奴らには知的な思考能力がないと確信したよ。

SusahKes
Someone once said, 'as long as a sucker's born every minute, we're in business.' So, take a good look at these responses, and judge for yourselves, just why is it that Najib, has successfully avoided a transparent, public enquiry. And why is it likely, that umno would not demand accountability from the man, who's explanation they deem good enough, to 'trust.'
誰かがかつてこう言った。騙されやすい人間が毎分生まれて来る限り、我々は仕事ができる。だから、彼らの反応をよく見て、自分で判断してもらいたい。なぜ、ナジブが透明化を回避し、人々からの質問を上手く回避できているのかを。そして、なぜ、ウムノが、彼の説明は信用に足るとしてそれ以上の説明責任を求めないのかを。

Anonymous 2336601439051901
We the Rakyat need to know the donor we want to thanks him for his kindness we also want to know why he is so generous and how rich he is so for coming G14 we can asking for his support again. I am sure he will be happy to support us again for the same purpose.
我々国民は、献金者が誰なのかを知る必要がある。我々は彼の親切さに礼が言いたいし、彼がなぜそんなに気前が良いのか、どれだけリッチなのか、なぜなら、来るG14(次期選挙)の際にも再度の献金をお願いしても良いのかどうか。きっと、同じ目的で喜んで献金してくれるとは思うけど。

Yellow Bird
so where's the money?
それで、カネはどこにあるの?

Anonymous_1401696214
Macc can start to venture into new business ...no more corruption but donation ...traffic donation, judge donation, gov depart donation , army donation ..... Name it we halal it
MACC(マレーシア汚職防止委員会)は新事業でベンチャーをスタートできるよ。汚職はなくても献金があるからね。交通献金、裁判献金、政府省庁献金、軍献金など・・・・名前つけてよ、ハラル認定するからさ。

Just a Malaysian
Never in the history of mankind has so many idiots gather together in one place.
人類史上こんなに多くのバカが一堂に会したことはない。

Alfanso
If it is not in the accounts. So be it. And the crowd agrees. Supreme council, AGM, supreme body of UMNO have decided and no other higher body to decide.Thats it folks. It is not umno's money then. Now give me my share? Now everybody not in umno must take a share.
それ(献金)が口座にないならば、それはそのままでいい。そして民衆は納得するのだ。党最高評議会、AGM(年次総会)、UMNO最高指導部はそのように決定したが、これ以外の最高意思決定機関はない。そうなのだよ、みなさん。それに、(献金は)UMNOのカネではないのだ。今、私も分け前を貰いたい。今、UMNO以外の誰でも分け前を貰わなくちゃ。




さて、いかがでしたでしょうか。総会に出席した代表党員の多数の意見と国民の意見が乖離しているように思えるのですが、これはどういうことなのでしょうか。

これは私個人の推測でしかないのですが、代表党員はマレー系の一般の人たちとイコールかと言うと、そうではない気がするのです。彼らは選ばれた人たちです。地位もあるし経済力もあるでしょう。やっぱり身の安泰のため、現状の変化を好まないのでしょうね。そんな気がしています。

上記のマレーシア・キニの読者コメントですが、アンチなコメントのすべてが非マレー系と言うことでもないと思うのです。私自身が実際に接することができるマレー系の方たちの中にも堂々とアンチな意見を述べる方も少なくないですから。



今しがた飛び込んできたニュースですが、今朝ほどマレーシア・キニの記者に対し、総会場への入場禁止命令が、UMNO党本部から発出されたと言うことだったのですが、それがさきほど解除されたそうです。

禁止命令も解除指示も一切その理由の説明がないそうですから、摩訶不思議な話です。

いずれにしても、関係者や国民の誰もが鶴首して待ち望んでいるMACCによるスキャンダル関連の調査の結論が、今月末に出ます、いや出ると思います。だって、ずっと前から首相や関係閣僚、そして当のMACCも国民にそう約束しているのですから、まさか、出ないなんてことはないでしょう。

しかし私の興味は、果たして国民が納得できる調査結論が出てくるのだろうか、と言うことです。もし出てこなかった場合、国民の怒りはどこに向かうのか、そのことのほうが心配です。

ではまた。。





昨日12月3日は、実は私が3年前、意を決して故郷庄内の地を離れた記念の日でした。

しかし、海を隔てた遥かなるこの地に渡って来た今でも、もちろんふるさとを恋慕う気持ちに変わりはありません。

それどころか、なにもかもが我が故郷とは異なるこの国に住んでいると、今まではさほど感じなかった日本の良さ、故郷庄内の素晴らしさに改めて気づかされ、ますます恋慕の気持ちが募ります。

そんな私の思いを込めて、しばらくの間、3年前の12月3日、私を見送ってくれた鳥海山の晴れ姿をトップに飾りたいと思います。

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さて、今回もこの国マレーシアの政界スキャンダルについてです。

昨日12月3日、大方の国民が固唾を呑んで待ち望んでいたことが見事に裏切られました。

そうです、ナジブ首相による数々の疑惑に対する国会答弁のことです。

結果を先に述べてしまいますが、首相自身による国会答弁はありませんでした。その代わりとしてアザリナ首相府大臣(女性、51歳)とザヒド副首相による簡単な関連説明があっただけでした。

なんと言うことでしょう。ナジブ首相やロスマー首相夫人、そしてナジブ政権高官たちによる数多くの黒い噂がこれでますます真実味を帯びてきました。

さらに驚くべきことに、なんと首相は昨日の国会(DEWAN RAKYAT※)には出席しなかったそうです。
(※DEWAN RAKYAT: マレーシア連邦議会下院、上院はDEWAN NEGARA)

↓ナジブ首相が出席していなかったことを伝えるニュース記事です。

Prime Minister Najib Razak is not even in the Dewan Rakyat to explain the RM2.6 billion which was channelled into his accounts prior to the 2013 general election (BERITA DAILY 3/12/2015 12.38pm)

↑驚きの記事ですが、別の記事では首相の車列が国会議事堂に入るのを見たともありましたから、恐らく議事堂内にはいたのでしょうね。なんと言うことでしょう。

昨日の国会審議における約束不履行について、早速、さまざまなメディアによる速報がでましたが、それぞれの記事に対する読者コメントもあっと言う間に溢れかえりました。

もちろん読者コメントのほとんどは、約束を守らない首相や、守れない人たちにはとても国を任せられない、と言うものでしたが、これは当然の反応だと思います。



それでは、ここでナジブ政権の約束を振り返ってみたいと思います。

Azalina: We’ll answer all questions on RM2.6b donation ‘one go’ December 3
アザリナ(大臣):我々は12月3日に26億リンギに対するすべての質問にまとめて答える
malamail online 5 Nov 2015

↓アザリナ首相府大臣(女性、51歳)

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KUALA LUMPUR, Nov 5 — The Najib administration has promised to answer all questions surrounding the RM2.6 billion donation channelled directly into Prime Minister Datuk Seri Najib Razak’s personal bank account on December 3, the last day of the current Dewan Rakyat session.
ナジブ政権は、12月3日(現在の国会会期最終日)に、ナジブ首相の個人口座に直接入金された26億リンギットの寄付金に絡むすべての質問に答える、と約束した。

Minister in the Prime Minister’s Department Datuk Seri Azalina Othman Said in making the announcement, said all questions will be dealt with in “one go.”
首相府大臣のDatuk Seri Azalina Othman氏は声明の中で、すべての問題がまとめて取り扱われる(答弁される)と述べた。

“The end of the session is December 3, and that is when we will answer. The Standing Order does not state that an answer must be given on the same day the question is asked, so we will collate all questions and answer at one go,” she told reporters at Parliament here.
(現)国会の会期末は12月3日、そしてその日が我々が答える時だ。議会規則は、提出された質問に当日答えることを規定してはいない。だから我々は、すべての質問を照合し、まとめて答えることする、と国会内で記者団に述べた。

The de facto parliamentary affairs minister said any minister from the Prime Minister’s Department can reply to questions from MPs on the controversy.
事実上の国会担当大臣(訳者注:アザリナ大臣のこと)は、議論に対する議員からの質問には、首相府のいかなる大臣も答弁することができる、と言った。

However, she added that it will be up to Najib to attend the Dewan Rakyat meeting on that day to answer the questions raised personally.
しかしながら、個人的な質問に答えるため、当日、ナジブ首相が国会審議に出席するかどうかは本人次第だ、と付け加えた。

Azalina was speaking to reporters in her office in the Dewan Rakyat here, 100 days after taking office.
アザリナ大臣は、(大臣職に)任命されてから100日後に、国会内の自身の事務所にて記者団に答えた。

(以下略)



え?これって良く読むと、最初からナジブ首相本人じゃなくて、なんちゃって大臣による代理答弁を匂わせてますね。これが、アザリナ大臣の発意ではなくて、首相あるいは首相側近による指示だとすれば、なんと姑息なと思ってしまいますよね。

しかし、この後、11月12日付けのマレーシアン・インサイダーの記事には、"首相がMACC(マレーシア汚職防止委員会)による事情聴取に応じることを約束"とありましたので、国民の多くは、疑惑に対する良い言い訳が見つかったのかな、と思ったようですが、これはさもありなんと感じています。

だから昨日の12月3日、国民の多くは、首相周辺に漂う数多くの疑惑に対し、いくら良い言い訳を言おうとも決して騙されないぞ、と言う思いで構えていたのです。

そしたら、なんと本人は、国会審議を欠席し、国会議事堂内のどこかに潜んでいたのでしょうか。代わりに二人のなんちゃって大臣が、肝心の疑惑に対する答弁とは程遠い、お茶濁し程度の弁明を行ったのだそうです。

アザリナ大臣は以前、答弁は国会審議の場の、質疑応答の中で行われると繰り返し述べていました。ところが、昨日、国会審議直前に発表された質疑リストには、1MDB関連質疑の2項目は、約50項目中のほぼ最後尾に位置していて、とても審議時間内には間に合わない、と言うか、もともと取り上げるつもりはなかった、そう思われて当然です。

えーっ、これってまったく詐欺みたいなものだと思いませんか?

首相の個人口座に入金された26億リンギに対する疑惑が、この7月初旬、世界の大手経済紙のWSJによって暴露されて以来5ヶ月間、ひたすら沈黙を守り続け、国民に対する信頼を急速に失ってきたナジブ首相ですが、昨日の国会審議欠席及びなんちゃって大臣による代理答弁によって、取り返しの付かない決定的なダメージを受けたであろうことは間違いありません。



次に、昨日のザヒド副首相による3分間代理答弁の記事を紹介して今日のブログを終わりにしたいと思います。

Anti-climax as DPM wraps up RM2.6b explanation in 3 mins
あっけない結末、26億リンギに対する副首相の3分間釈明
malaysiakini 3 Dec 2015 5.08pm

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Anticipation had been building over the weeks that Prime Minister Najib Abdul Razak would answer the RM2.6 billion issue in Parliament.
ここ数週間、ナジブ・アブドル・ラザク首相が国会で26億リンギの問題に対する答弁を行うとの期待が高まっていた。

However, this turned out to be an anti-climax today.
しかしながら、これはあっけない結末となった。

It was not the prime minister but rather his newly-appointed number two, Ahmad Zahid Hamidi, who addressed the matter.
それは首相ではなく、新たにナンバー2(副首相)に指名されたAhmad Zahid Hamidi氏による釈明であった。

And the deputy prime minister wrapped-up his explanation within three minutes.
そして副首相はその説明を3分間で締めくくった。

Zahid stood up about 11.30am to answer the issue and cited Standing Order 14 (1) (I).
ザヒド氏は11時30分に立ち上がり、議会規則14 (1) (I)に基づく答弁を行った。

DAP's Puchong MP Gobind Singh protested, arguing that Najib should answer the issue himself as it is a personal matter.
プチョン出身のDAP(民主行動党)のGobind Singh議員は、これは個人的事項なのでナジブ氏が答えるべきだと抗議した。

"This must be answered by Najib, not by the deputy prime minister. We should be able to ask him questions," Gobind said, and urged speaker Pandikar Amin Mulia to make a ruling.
これは、副首相ではなくナジブ首相によって答えられなければならない。我々は、彼(ナジブ)に(直接)質問をすることができるようでなければならない、とGobindは言い、そして、議長のPandikar Amin Muliaに裁決を迫った。

However, the speaker shot down his demand.
しかしながら、議長は彼(Gobind Singh議員)の要求を退けた。

Pandikar said he had given much consideration to the matter, and allowed Zahid to proceed with his statement.
パンディカル(議長)は、この問題には今まで多くの考慮を与えてきた、そしてザヒド(副首相)にその釈明を許可する。

"Other ministers can also answer because that is the House rule. The next in line is the deputy prime minister," he pointed out.
議会規則に基づき、他の大臣も(この件に関して)答弁することができる。次は副首相の番だ、と指名した。

Then, much to the chagrin of the opposition, the speaker also disallowed questions and debates, stating it was because the explanation was being delivered under Standing Order 14 (1) (I).
その後、野党にとっては極めて遺憾なことに議長はまた(この副首相による説明に対する)質議を認めなかった。そして、それは説明が議会規則14(1)(I)に基づくものだからだと彼(議長)は述べた。

Coughing repeatedly, Pandikar also signalled Mahfuz Omar(PAS-Pokok Sena) not to interrupt the proceedings.
何度も咳をして、パンディカル(議長)は、Mahfuz Omar議員(全マレーシアイスラム党)に議事進行を妨げないように注意喚起した。

The speaker then allowed Azeez Abdul Rahim (BN-Baling) to address the House and MP criticised the opposition for making noise.
議長は、それからAzeez Abdul Rahim議員(BN)に、野党はうるさいと非難することを許可した。

"If they don't want to listen to the answer, they can get out," Azeez said.
もし彼ら(野党議員)が(副首相の)答弁を聞きたくないというなら、退場すれば良い、とAzeez議員は言った。

Najib's motorcade was spotted arriving at Parliament's office tower earlier in the morning.
ナジブ首相の車列は今朝早く国会議事堂建物に入るところが目撃されている。

In his explanation, Zahid noted that the Malaysian Anti-Corruption Commission (MACC) confirmed that the RM2.6 billion was a political donation and had identified the donor.
説明の中で、ザヒド副首相は、MACC(マレーシア汚職防止委員会)が26億リンギは献金だと確認しており、献金者も特定している、と説明した。

"Malaysia has no law that says political donations must be declared or to stop them.
マレーシアには、政治献金が申告されなければならないと言う法律もなければそれをやめさせる法律もない。

"Others should not pretend that they don't need political donations," he said, adding that Najib had vowed to regulate political donations.
他人(訳者注:野党議員を指す)は政治献金が必要ないフリをすべきではないし、ナジブ首相は政治献金を規制することを約束しているのだ、と付け加えた。

Zahid also said that efforts to regulate political donations were, however, rejected by the opposition.
ザヒド副首相はまた、政治献金規制(法)は、しかしながら、(かつては)野党によって反対されたのだと述べた。



いかがでしたか。ザヒド首相によるこのラップアップは26億リンギに対する国民の疑惑にはちっとも答えていないと思いませんか。約3ヶ月前、突然首相府大臣に抜擢されたアザリナ女史のちぐはぐでまるで詐欺的釈明と合わせ、ナジブ政権の末期症状の表れだ、と各メディアの記事に投稿された数多くの読者コメントが主張しています。

それではまた。。