嵐の前の静けさ:ムルデカ広場不気味な静寂(Calm before the storm – Dataran Merdeka eerily quiet)、これは昨日(8月28日)付けのオンラインメディア(malaysiakini)の記事タイトルです。

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いよいよ第58回マレーシア独立記念日を明後日(8月31日)に控え、ここKLの街の緊張は否が応にも高まっています。これはもちろん、現首相の不正資金疑惑に端を発した大規模反政府デモが、明後日の独立記念式典直前の今日と明日、KL市内各所及び全国で同時に予定されているからです。

このデモのことについては、8月27日付けの日本の産経ニュースでも詳しく報じられていますのでここでの説明は省きますが、連日のニュース報道や関連ブログなどを眼にしていると、まるで今にも緊急事態宣言でも発表されそうな雰囲気です。

今回のデモは、主催者によれば10万人規模と過去最大。これと対峙する側に、警察や軍、それにいわゆる右翼団体なども加わって、何が起きても不思議ではない、そんなピリピリした空気なのです。

昨日は、在マレーシア日本大使館から、【市民団体「Bersih」主催デモの実施に伴う注意喚起】と題する緊急情報が私たち在留邦人に対して発出されました。これによると、大変危険だからデモが行われる場所には絶対に近づいてはいけない、と言う指示に近いアドバイスなのですが、私の場合、明日の日曜日(8月30日)はどうしてもその危険な場所に近づかざるを得ません。

なぜなら、明日の午後には私が担当している地元の語学学校での日本語授業がありどうしても休めないのですが、学校のあるビル(パタマモール)の直ぐ近くでこの大規模デモが予定されているのです。

そんなチャンス(?)が幸か不幸かは知らず、近づかざるを得ないのであれば、ひょっとしたらこの国の歴史の1ページに残るかも知れない今回のデモ、この眼でしっかり見て来たいと思っています。



さて、前回の関連記事(混迷深まるマレーシア ナジブ首相の不正資金疑惑)から今日までまだ僅か10日あまりなのですが、この間にも実に興味深いいろいろなニュース報道がありました。

今日はそれらのニュースのタイトルと記事内容の概要を紹介し、この国に今、何が起ころうとしているのかの情報をみなさんとシェアしたいと思います。

Najib says prefers explaining RM2.6b to Umno members privately

ナジブ首相、26億リンギットの件はUmno党員に非公開で説明したい

23 Aug 2015
malaymail online

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Umnoとは自身が総裁を務めるマレー統一国民組織のことで、BN(与党連合)内の最大与党なのですが、「所属政党の党員のみに説明したい」なんて、ちょっと理解に苦しみますよね。今、首相に求められているのは全国民に対する説明責任ですよ。理由はどうあれ、国民との対話集会をボイコットし、多くの疑惑に対する説明は、所属の党員のみに非公開で行いたいなんて許せない、と怒っている野党や大勢の一般国民の気持ちが痛いほど分かります。



RM2.6b donation was at what price to Malaysia,    Dr M asks Najib

マハティール元首相、ナジブ首相に問う。26億リンギットの寄付に対するマレーシアの代価は何だ?

26 Aug 2015
malaymail online

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写真は齢90歳のマハティール氏の怒った顔です。26億リンギの寄付はナジブ首相に対する個人的な贈り物だ、それは(前回総選挙で)Umnoを勝利させることを願うアラブ(人)からの献金だ、などと誰が信じようか。国民のほとんどは馬鹿げた話だと思っている。もし本当にそうだと言うなら国民の前で堂々と説明しろ。その献金の代価はなんなのだ、と氏が直近のブログで述べているとの記事内容です。



Muhyiddin insists Malaysia at risk of becoming ‘failed state’, urges bold action

ムフディン氏、マレーシアは破綻国家の危機にある、勇敢な行動が不可欠だ、と主張

26 Aug 2015
malaymail online

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ムフディン氏は、前の副首相、マハティール元首相派、次期首相への有力候補者の一人、閣内でナジブ首相に疑惑の説明を求めていたが、7月28日に突然副首相職を解任された。この記事は、ムフディン氏の国を思う悲痛な叫び声を取り上げているが、記事の中の氏の主張は理路整然としていて容易に理解できる。



I’ve fought 40 years for Umno, Muhyiddin tells critics branding him traitor

ムフディン氏、私はUMNOのため40年間も闘って来た、それなのに私は反逆者呼ばわりされている

26 Aug 2015
malaymail online

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ムフディン氏は、副首相職を解かれた後もまだUMNO副総裁の地位にありますが、党員の中には氏を反逆者呼ばわりし、懲罰委員会の裁定にてUMNO副総裁を辞めさせる、と公言しているものも少なくない。記事は、氏は40年間も党に貢献してきたのに反逆者と呼ばれ残念だ。私の主張は全て党のためそしてこの国のためだと訴え、党青年局長他の賛同者を得たと言う内容。



Party positions temporary, says Zahid in veiled dig at Muhyiddin

党職は臨時だとザヒド氏、ムフディン氏に見え透いた当てこすり

26 Aug 2015
The Malaysian Insider

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これは、ムフディン氏の後任として副首相職に就いているザヒド氏が、ムフディン氏の党内発言を受けて即座に反応したとの記事。ムフディン氏を直接名指ししてはいないものの、党の要職にあって40年間貢献したものでも必要あらばその職を即座に失う、と言う内容の発言で明らかにムフディン氏を指して警告していると記事は述べている。



Cops: Bersih 4 rally illegal

市警察、Bersih 4のデモは違法(と警告)

26 Aug 2015
THE STAR online

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Bersih 4の集会とは、今日と明日の大規模デモのことです。デモの主催者は、元々は選挙制度の民主化を訴えて、毎年8月31日の独立記念日に合わせてKL他の全国各地でデモを主導しているNGOなのですが、今回は現首相の不正資金疑惑が発端となり、過去最大規模の反政府デモに発展する模様です。ちなみにBersihはマレー語でクリーンと言う意味、ブルシと発音します。

他方、このデモを良しとしない当局側はあの手この手で、プレッシャーをかけているのですが、今回の市警察による違法宣告もその一部なのでしょう。このスターオンラインの記事は、市警察長官とKL市長合同の記者会見の概要を淡々と伝えています。(注:この後、デモ主催者側の弁護士グループは、デモは必要な手続きを完了しており合法だとの反論を発表しています)



Internationally, it's game over for Najib

世界のナジブ氏のゲームは終わった

27 Aug 2015
malaisiakini

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これはどういうことかと注意を惹くタイトルですが、記事を読むとストーリーはなかなか興味深い。二人のナジブ氏がいて、一人は世界のナジブ、英国製の仕立ての良い高級スーツに身を包み、英国留学に裏打ちされた完璧な英語を話す彼は、潤沢な出張費用(国家予算:国民の税金)を惜しげもなく遣いながら、マハティール氏がかつて怖れた数多の白人国家を足しげく巡っては、自国及び自身のPRに一心に励みそれなりの評価を得てきた。国連で何度も演説したり、最近ではオバマ米大統領とのゴルフ外交をも演じて見せた。

そしてもう一人のナジブは国内のナジブ。ロクに機能しない高すぎる潜水艦を購入してみたり、最近では政府系投資会社を設立してその運営に失敗し、短期間に巨額の借金をこしらえたり、挙句の果ては、これは依然として真偽不明ではあるが、その資金の一部を自身の銀行口座に入金させて何に使ったのかその行方も分からない、などの疑惑が目白押しにも関わらず、自身の口からは一切説明しようとはしない。

記事はまた、首相夫人Ms.Rosmahの数多くの豪奢なBerkinバッグや何百万米ドルものエメラルドのネックレスなどにも言及しており、余りの散財ぶりやその資産の出所の疑惑について、2015年2月のニューヨークタイムズにも大きく取り上げられたと紹介している。

こんな相反する二人のナジブ氏がいるが、どちらが本物なのか贋物なのか、世界はとっくに知っている。もうゲームは終わった。勝負はついたのだ、と記事は結んでいる。



News portals not spared ban if they promote Bersih 4, says Jailani

Bersih 4を助長するニュースポータルは躊躇なくブロックする、と通信マルチメディア副大臣

27 August 2015
The Malaysian Insider

またかと、うんざりさせられる内容の発言ですが、要は、インターネットで今回の反政府デモへの参加を呼びかけたりして、Bersih 4の違法活動を助長するサイトはMCMC(通信・マルチメディア委員会)が容赦なく遮断するぞ、との脅しです。



Red shirt protesters to march despite warning

赤シャツ軍団、(警察当局の)警告にも関わらず行進予定

27 Aug 2015
the Sun Daily

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赤シャツ軍団と言うのは、Bersih 4デモ参加者が全員黄色のTシャツを着ていることに対抗し、赤いTシャツを着てBersih 4の活動に反対しようとする人たちのことです。イエローシャツが左派とすれば、レッドシャツグループは右翼と言う表現の方がほぼぴったりです。

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見て下さい、これはそごうデパート前広場ですが、一見目つきの良くない大勢の男たちがお揃いのTシャツを着て、瓦割りや角材折りなどのマーシャルアーツのデモンストレーションを行い、武闘派を周囲にアピールしています。

真偽の程は分かりませんが、陰で当局が資金援助などのバックアップをしているのだとか、もし本当ならばとんでもないことですね。

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Home Ministry bans yellow clothing, ‘Bersih 4’ words

内務省、Bersih 4の文字が記された黄色の衣類を禁止

28 August 2015
The Malaysian Insider

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いや凄いですね、こんなことまで堂々とするんですね。これ、警察を管轄する内務省の官報ですよ。もっとも内務大臣は、ナジブ首相の側近中の側近と言われているザヒド副首相だと言うことを思えば、分からなくもないですけどね。

記事は、Bersih 4の文字が入ったTシャツその他の衣類、ハンカチや旗などの衣料品、パンプレットや地図などの紙類の印刷物の作成・配布・使用を禁止する、との官報の詳細を綴っていますが、まったくここまでやるかって感じですよね。

しかし、これでBersih 4に参加する全ての人たちを逮捕する根拠(口実)が出来たと言うことなのでしょうか。Tシャツを着ているだけで逮捕されたらたまりませんね。おおそうだ、明日の日本語授業には黄色と赤のTシャツは着て行かないことにしよう。(実は私は赤と黄色のTシャツが好きで何枚か持っているんです)



Malaysians split over Bersih rally, survey finds

世論調査、Bersihデモ、マレーシア人を分断

28 August 2015
The Malaysian Insider

いやぁ、これも興味深い記事ですね。ムルデカセンターと言う独立世論調査機関(independent pollster Merdeka Centre)の直近の調査結果に拠れば、全体の43%がデモに賛成、反対が47%とのことです。なるほどほぼ真っ二つに割れていると言うことでしょうか。

調査結果はまた、男性の48%がデモを支持しているが女性の支持は39%に止まっていること。都市近郊では51%がデモ支持だが田舎では31%のみ。同様に、3000リンギ/月以上の所帯収入のある人々は57%が支持、それ未満の人々は28%のみが支持していると述べています。

そして、さらに興味深いのは人種ごとの調査結果です。中華系マレーシア人のうちの81%がデモ支持、インド系マレーシア人の場合は51%。しかしながら、マレー系マレーシア人についてはたったの23%のみが支持だと伝えています。

調査は8月15日から21日の間、半島マレーシアにおいて、人種、性別、年令、選挙区ごとに無作為抽出した1010人に対し行ったのだそうです。

私はもっと多くの国民がデモを指示しているかと想像していたのですが少し意外でした。しかし、都市部以外の村落部では、何処も同じ、伝統的で堅固な保守地盤のため、デモ支持、つまり反政府的な意見は出にくいのではないか、これも想像に難くはありませんね。



Blood bath’ posters to scare Chinese away from Bersih 4, DAP MP claims

Bersih 4には近寄るな、血祭りポスターに怯える中華系、DAP(民主行動党)議員が指摘

28 Aug 2015
malaymail online

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この不気味な絵が描かれたポスター、マレー語でCINA TURUN BERSIH, SEDIALAH BERMANDI DARAH!と書かれています。これは、Bersih(デモ)に行く中華系マレーシア人は血祭りにあげてやる!と言う意味。黄色のTシャツを着た男性の頚をバラン刀で刎ねようとしているなんとも恐ろしいポスターです。

Bersihの発祥地、ペナンで発見されたものだそうですが、野党DAP(民主行動党)の議員は、これはマレー系マレーシア人による明白な脅しで絶対に許せない犯罪行為だ、警察当局の迅速かつ厳正な対応を要求する、と不満をあらわにしているとの記事です。



Bersih website blocked ahead of rally?

Bersihのウェブサイトをデモに先駆けてブロックか?

28 Aug 2015
malaysiakini

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え?本当にブロックしたの?もしそうだとすれば、これでサラワクリポートに続き2度目ですよ。まあ、予告どおりと言えばその通りなのですが、しかし、良く思い切りよくブロックしますよね。しかし、これで世界の、マレーシアに対する評価は決定的ですね。



MCMC blocks four websites for promoting Bersih

MCMC、Bersihを助長するウエブサイトを遮断

28 Aug 2015
malaysiakini

なんと、MCMC(マレーシア通信・マルチメディア委員会)が直ぐ白状しましたね。記事によると、違法な活動を行おうとしているBersihへの参加を呼びかけている4つのウェブサイトを強制遮断したとのことです。いやぁ、有言即実行ですね、凄いですね。

しかしいくらウェブサイトをブロックしても、情報はSNS経由で瞬時に飛び交う時代ですから、あまり実効性はないものと思われますがこの辺り、当局はどのように考えているのか興味のあるところです。



以上、前回記事から今日までの間の、興味あるニュース記事のタイトルとその概要を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

明日は、前述しましたように、止むを得ずですが、厳戒態勢の中でのデモの直ぐ近くまで行ってきます。交通規制のため恐らく車では近づけないでしょうから、バスで行けるところまで行ってそこから歩くつもりです。

日本大使館のサーキュラーによると、デモの写真を不注意に撮っていると警察官の職質に遭い、結局は一時拘束されてしまうなんてことも良くあることだそうですので、一応カメラは持って行くにしても撮影は無理かもしれません。でも、もし運よく写真が撮れたら次回にアップするつもりです。

それではまた。。





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突然ですが、ポス・マレーシア(POS MALAYSIA)は、マレーシア国内に1000を超えるタッチポイント(Pos支店、Posミニ支店、Pos24Hセルフサービス、移動Pos等)を有するこの国最大の郵便事業者です。
(註:POSはマレー語です。英語のPOSTと同じく郵便局を意味しています)

ポスでは日本の郵便局(日本郵便株式会社)同様、郵便事業のみならず、保険取扱いや各種支払いそして送金業務などの幅広いサービスを行っており、市民にとっては身近にあってとても便利な存在です。

しかし最近、このポス・マレーシアのポスメン(マレー英語:ポストマン/配達人のこと)など担当者の仕事っぷりに関し、いささか腹に据えかねることがありましたので、今日はそのことをひとしきりぼやいて憂さを晴らしたいと思います。



みなさんはEMSってご存知ですよね。Express Mail Serviceの略で国際スピード郵便(国際速達郵便)のことなのですが、ここマレーシアでは国際、国内便とも速達郵便をポス・ラジュ(POSLAJU)と呼んでいます。ちなみに、"LAJU"とはマレー語で速達とか速度と言う意味です。

さて先日のことです。あるITデバイスを11street.comと言うショッピングサイトでオンライン購入したのですが、驚いたことに注文・決済の数時間後の夕方に販売店から電話がありました。

電話はお店の方からで、注文を受けたお礼と、在庫を確認したのでPOSLAJUでまもなく発送する、と言うものでした。その後1時間ほどで発送完了のメールと電話メッセージ(SMS)が届き、久々に気持ちの良い取引だなぁと甚く感心したものでした。

そして私としては、そのアイテムの入手を特に急いでいたわけでもないのですが、POSLAJUで発送してくれたと聞き、翌日の午前中には届くものと期待したわけです。

なので翌日に予定していた外出を急遽キャンセルしポスメンを待つことにしたのです。ところが、昼まで待っても、夜まで待っても待ち人来たらず。とうとうその日は荷物を受け取ることが出来ませんでした。

次の日の朝、不思議に思ってネットでPOSLAJU追跡(Track & Trace)をしてみると、不安的中、そこにはUnsuccessful delivery(配達不能)の文字です。しかも確認日時は前日の午前11時57分になってる。

これ↓がPOSLAJU TRACK & TRACEの画面です。

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冗談じゃない、その時間は、と言うより、朝からずっと1日中どこも行かずに待ってたんだよ、それでなんで不達な訳?と思いながらもとりあえずコンドのエレベーターホールの一角にあるメールボックスを覗きに行ったところ、入ってましたよ、例の不在票が。。

ん?そう言えば以前もこんなことがあったよな、最近どうも記憶力があまりパッとしないものだから、いつだったかは思い出せないけど、確か、あの時もずっと待っててもポスメンが来ないから、ひょっとしたらと思ってメールボックスを確認したらやっぱり入ってた、この不在票が。。

で、なになに?配達不能の理由のところ、不在のため、そして電話にも応答なし、にチェックマークがついてる。応答なしって、電話も何ももらってないけどこれどういう意味?? ・・・・そう言えば思い出したよ、あの時も不在票には同じように書いてあった。

そしてやっぱり憤慨して、KLセントラル駅近のポスまで引取り(Self Collection)に行ったんだよ。

しかし、これってホントどういうことなんだろ。もちろんこれまで、ちゃんと玄関先に配達してくれたPOSLAJUもあったけど、うーん、これはポスメン(配達人)によるのかなぁ。。

久しぶりに気持ちの良いオンラインショッピングができたと喜んでいたのに、これじゃあ、販売店さんの素早い対応も心遣いも台無しですよね。でもとにかく荷物を引取って来ようと思い、不在票に示されたSelf Collectionのポスに行きました。

↓いつもYMCAのマレー語教室に通い慣れているジャラン・サンバンサンにあるポスです。目新しい高層ビルの狭間でひときわ目立つ古ぼけた平屋建ての建物です。

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ここは、POSLAJU(国際/国内速達郵便)の発送と引取りに特化したセンターのようです。

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営業時間↓は、発送業務が8.00am-8.30pm(月-土)、毎月第1土曜と日曜が10.00am-4.00pm。引取り業務は、8.00am-10.00pm(月-土)、毎月第1土曜と日曜が10.00am-4.00pm。祝祭日は通常お休みと書いてありました。

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入り口を入ると、正面に発送業務カウンター↓(カウンター1~4)があります。

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そして右奥が引取り業務カウンターです。(カウンター5~6) なお引取りのみの場合はナンバーチケット不要とのことです。

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荷物の引取りには、不在票と本人確認証明(パスポートなど)が必要です。(不在票にもその旨が記載されています)

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荷物の引取りは、さほど待たされることなく完了したのですが、私、ひねくれ団塊としてはこのままでは腹の虫が収まりません。当然ながら、今回のこと、そして記憶にあるずっと前のこと、ひとしきり目の前のおネーさんを相手にクドキました。(注:おネーさんを口説いたのではありませんよ)(笑)

不在票をメールボックスに入れたということは、ポスメンが私宛の荷物持ってそこまで来たと言うことだよね、んじゃなんで直ぐ近くにあるリフト(エレベータ)で上に上がって来ないワケ?それでこの不在票には、電話したけど応答ナシにチェックがついてるけど、なんでこんなウソ書くワケ?これって、コレが初めてじゃないんだよ。以前もあったしさ、これじゃ困るんだよ。。昨日は予定変更して忙しいのにずっと待ってたのに、どうしてくれるんだよ。。

いや、私も最近ではこのぐらいの文句はいちいち和文英訳しなくても口をついて出てくるのですよ。そしたら、おネーさんの隣にいたおニィさんが、私に、こう言いました。"ポスメン疲れちゃったのかなぁ。。"

はぁっ?疲れちゃった?ウチ18階だけどリフト使えるよ、階段昇らなくていいんだよ。でも、なんで?

"うーん、じゃ、多分メンドくさかったんだよ。。" はぁっ?メンドくさいって、そんなのあり?ありえないでショ?

"ハイハイ、じゃ、これ書いて下さいね。"って手渡されたのが、カスタマー・フィードバック・フォーム(お客様ご意見書みたいなやつ)。はぁ?これ書いて出すとどうなるの? "うーん、ボス(上司)が考えてくれると思うよ。"って。。

はっきり言って、こんなの書いても無駄ですよね。なんか、ポスメンも、ここのカウンターの人もあんまり責任感じてなさそう。だけど、イッツマレーシア!って冗談で済ませられることと済ませられないことがあるんだよね。

でも、ここはニッポンじゃないし、そんなこと期待しても無駄か。

そう言えばついでにこんなことも思い出しましたよ。これ、そんなに古いことじゃないですよ。今年の1月(私の誕生月)に、毎年年金機構と共済組合連合会に出さなければならない現況届けをついうっかり普通郵便で送ったら、共済年金の方だけ途中で紛失してしまったらしく、結果としてその後の年金支給がストップされてしまったんですよ。

どういうことかと共済組合に電話で問い合わせしたら、書類が届いていないと言う。そんな筈ないと、いろいろ説明したけど届いてないものは届いてない、と逆切れされる始末。普通郵便だから追跡もできないし、止むを得ず今度はPOSLAJUで送り直したのだけど、お陰で3ヶ月ほど支給が遅れてしまったし、こういうことってホントに困るよね。

しかし考えてみれば、ハナからそういうリスクがあるってこと考えて、やっぱりこういうものはPOSLAJUで送るべきだったんだろうと思いましたけど、このPOSLAJUって実はそんなに安くないんですよ。

年金の現況届けなんて言う、たった数枚の書類を送るだけで、確か5、60リンギほどとられたような気がしたし、うーん、今後はどうしようかなと考えながらPOSのサイトを何気に眺めていたら、アレ?オレってバカじゃん、書留郵便って手があったんだ。。

今まで、てっきりこの国の郵便で間違いなく届いて、万一の場合は追跡も出来るってPOSLAJUしかない、絶対これに限ると思ってたんだけど、考えてみればこの国に間違いがないなんてありえないし、だったらPOSLAJUではなくてフツーの航空郵便を書留にすればいいんじゃないの、て言うか、それが普通なのかもと今更ながら気づきました。

そこで、ここマレーシアから祖国日本に、POSで書類や小包を送る場合の料金や送達日数などをチェックしてみました。

↓先ず重さ50gです。A4、3.~5枚程度の書類ならこれ以下でいけます。

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↓次に1kg、かなり分厚い書類か書籍、ちょっとした小包などはこれでOKです。

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上の表はいづれもポス・マレーシアのサイトから切り取ったものです。
(HOME>POSTAL SERVICE>QUICK ACCESS>Calculate Postage>International Rates)

配達種別は、上から順に航空郵便、海上郵便、小型航空小包、普通航空小包、海上小包、EMS書類、EMS商品となっています。

私がこの1~4月に再送した年金書類は、当初は普通の航空郵便、再送分はEMS(POSLAJU)書類で送りました。A4用紙が3、4枚に封筒だけですので重さはせいぜい30~50gだったろうと思います。

上の50gの表によると、航空郵便の送達日数は5~11日、料金は3.2リンギ(現在レートで100円程度)、でもこれは追跡不可です。

一方あらためて再送したEMS書類の場合は、送達日数が2~3日、料金は58.75リンギ(現在レートで1760円程度)です。もちろんこれは追跡できますし、万一の場合は行方を確認できます。しかし高いですよね。この書類の場合の航空郵便との料金の差はべラボーです。

そして、表の一番下に書いてありますが、書留サービスがあるんですね。恥ずかしながら今の今までこのことに気づきませんでした。これだと追跡ができて、追加料金はたったの4.6リンギ(現在レートで140円程度)ですよ。

あんな軽いぺらぺらの書類を、しかも特に急ぐ書類でもないのに、バカ高いPOSLAJUで送ったなんて、いやぁ私がマヌケでした。。

今後は絶対書留航空郵便にします。こんなこと、みなさんは、とっくにご存知のこととは思いますが、もし私同様の方がおられたら、今度からはそうしましょうね。

さて、次に1Kgの表を見て下さい。1Kg位の分厚い書類や書籍の場合は、航空郵便+書留サービスが64.8リンギ、EMS書類が73.75リンギとなり、両者の差はさほどなくなりました。なので、この場合は速く届くPOSLAJUの方が良いですよね。

ま、上の2つの表から判断できることはたくさんありますが、要は、送付する中味の重要性や緊急性、それに大きさや重さなどを勘案して配達種別を事前に決めるべきなのですよ。恥ずかしながら、今頃こんなことに気付くなんてやっぱり老年性の脳細胞減少症が進行しているのかも知れません。(笑)



アレ?いつの間にか、今日の本題からちょっと外れてしまいましたので、ここで閑話休題です。

この国の、特にマのつくレースの方たちのなんとレイジーなこと、これには定評がありますよね。全部が全部ではないのでしょうが、そんなレイジーな方たちは特に探さなくてもあちらこちらで頻繁に目にします。スーパーマーケットで、レストランで、コンビニで、銀行で、デパートで、そしてお役所で、などなどありとあらゆるところで、不思議なほど上から目線で無愛想だったり、動作が極めてノロかったり、商品知識などまったくなくて真面目な質問にもテキトーに答えたり、まぁ、日本ではとても考えられない方たちです。

そう思うと、今日のタイトルに掲げたポス・マレーシアのポスメン(配達人)の仕事っぷりも十分に納得がいきます。

このKLにどれぐらいの数のポスメンがいるのかは知りませんが、中には、宅配の荷物を届ける前に疲れてしまったり、メンドくさくなってしまったりして、不在表をメールボックスに入れて帰ってしまうレイジーなポスメンがいてもなんら不思議なことではありません。

セントラル駅近のポスラジュセンターの係りの方が言ったことは、ジョーダンではなく、本当のことだったのですね。

でも、あのポスラジュセンターの係りの方たち、やっぱりマの付くレースの方たちですが、ポスメンのことをレイジーだからと嗤ってましたが、あの方たちはレイジーではないのでしょうか。

後で、この↓表(今日の最初の写真を一部拡大したものです)をチェックしてみて、少々違和感を感じました。

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と言うのは、この表↑の一番上の行に、8月21日5.36 PM、カウンターで自己引取り(Self Collection at counter)と記されていますよね。これ間違いですよ。私が荷物の引取りに行ったのは21日ではなくて翌日8月22日の11時ごろですから。

これって、引取りカウンターにいたあの彼らの仕業ですよね。の意図的?とすればなんのため?・・・なんて、つい深読みしたくもなりますけど、いや、ま、良しとしましょう。

最後に、マレーシア最大のネット掲示板と言われているローヤット・ネット(Lawyat.net)のPOSに関するスレッドでは、ポスラジュの郵便物や荷物がきちんと宅配されずに、今回のようにポスメンが疲れてしまったり、メンドくさくなったりして荷物を届けずに不在表だけ置いて帰っちゃったなんて例のなんと多いこと。そんなマレーシアのPOSLAJUが彼らになんと評されているのかを紹介して今日の締めくくりとします。

"あれはPOSLAJUじゃなくて、POSLAMBAT(遅配便)だよ。" 注:LAMBATとはマレー語で、"遅い"という意味です。


ではまた。。



前回の記事では、(現下のマレーシア政界は)まるで社会派小説を地で行く展開と綴りましたが、毎日眼を皿のようにしていくつもの関連ニュースをチェックしていても、何が真実なのか、何がどうなっているのかがまったく解らず、ここにきて最早混迷極まれりとしかいい様がない気がします。

私自身もそうですが、多くの国民の関心は、米有力紙のウォールストリートジャーナルやオンラインメディアのサラワクリポート(※)、さらにはこの国主要経済紙のエッジフィナンシャルディリーとエッジウィークリー(※)が報じた、前回総選挙(2013年5月)の直前に首相の個人口座に入金されたという26億リンギの出所とその後の行方です。(※サラワクリポートは現在インターネットアクセスが禁止され、エッジの2紙は3ヶ月間の発行禁止となっています)

ところがこの資金の出所について、1MDB(国営投資会社)の公金が流用された、つまり横領されたのではないかとする内外メディアの疑惑報道を打ち消すMACC(汚職追放委員会)の調査結果が8月3日に公式に発表されたにも関わらず、与党政治家の一部や野党及び国民の多くはこれを信じず、今日現在に至るもまだまだ双方による激しい非難の応酬が続いています。

ナジブ首相及び首相周辺は、独立調査機関のMACCが正式に発表したのだから、首相の疑惑は晴れたとして譲らず、一方、前副首相のムフディン氏や氏のバックにいると噂されている元首相のマハティール氏、そして野党や民間の識者など多くの人たちは、資金が政治献金だとするなら献金者や献金目的を明らかにしろ、そしてその後の資金はどこに行ったなどなど、追求の手を決して緩めていません。

そして、一昨日(8月16日)夕方のオンラインメディア、マレーシアキニによると、この献金は、サウジアラビアが出所だ、それは我が国(マレーシア)のイスラム国(iSI)との戦いに感謝すると言う意味の献金だ、などというビックリ発言が首相周辺からでてきたようです。

今回はとりあえずみなさんとそのニュースをシェアしたいと思います。



PM's RM2.6b was thanks for fighting IS
首相の26億リンギは(我が国の)イスラム国との戦いの感謝のしるし

MalaysianKini
5:38PM Aug 16, 2015

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An Umno division leader has claimed that the RM2.6 billion deposited into Prime Minister Najib Abdul Razak's personal bank account originated from Saudi Arabia.
統一マレー国民組織(Umno)の支部リーダーは、ナジブ首相の個人の預金口座に入金された26億リンギはサウジアラビアが出所だと主張した。

"It was an appreciation to Malaysia for championing Islam and for practising Sunni Islam (Ahli Sunnah Wal Jamaah)," Kuantan Umno division chief Wan Adnan Wan Mamat was quoted as saying in a Sinar Harian report today.
それは、イスラム教を擁護し、イスラム教スンニ派(としての行動)を実践している我が国マレーシアへの感謝だ、と統一マレー国民組織クアンタン支部長のワン・アドナン氏は本日(8月16日)のマレー字紙Daily Sinarの記事の中で述べた。

The report added that the money was also a sign of appreciation for Malaysia's efforts in combating the Islamic State (IS).
(Daily Sinarの)記事は、献金はイスラム国との戦いにおけるマレーシアの努力に対する感謝のしるしだ、と付け加えている。

Wan Adnan said this was told to 146 Umno division leaders in a meeting with Prime Minister Najib Abdul Razak last Wednesday.
ワン氏は、このことは、先週水曜日に行われた統一マレー国民組織の146の支部長とナジブ首相との会議の中で語られたものだと述べた。

"Not only Malaysia received the donation from Saudi Arabia, two or three more countries also received them including the Muslim community in the Philippines and (Southern) Thailand, he was quoted as saying.Wan Adnan had said this during the opening of the Kuantan Umno division's wings annual general assembly yesterday.
サウジアラビアからの献金はマレーシアだけではなく、フィリッピンやタイ国南部のムスリム社会など、他の2、3カ国でも受けていることだ。ワン氏は、このことを昨日(8月15日)のUmnoクアンタン支部年次総会の開会(式)の中で述べた。

Wan Adnan added that Najib had explained the money went directly into his own account as the donation from Saudi Arabia was to Najib and not to Umno.
ワン氏は、この献金はサウジアラビアから統一マレー国民組織(と言う政党)ではなく、直接彼自身の口座に入金されたものだ、とナジブ首相が説明した、と述べた。

He added that all Umno division leaders were satisfied by this explanation and did not want the matter to be prolonged.
彼(ワン氏)は、Umnoの全支部長がこの説明に満足した、(なので、いつまでもこのことに拘り、その他の)案件を先延ばしにしたくないのだ、と付け加えた。

Wan Adnan, when contacted by Malaysiakini today about his explanation, said to refer back to his speech.
ワン氏は、本日マレーシアキニの取材に応じ、この説明に関し、彼(ナジブ首相)のスピーチに言及した。

In a separate report by The Star Online, Umno secretary-general Tengku Adnan Tengku Mansor said he and the Umno treasurer were aware about the RM2.6 billion transaction.
ザ・スターオンラインの別記事の中で、Umno事務局長テング氏とUmno財務担当者は26億リンギの銀行取引(預金)を知っていた述べている。

"We have repeatedly explained this issue. As the secretary-general, I am aware of it and so is the party treasurer," he was quoted as saying when officiating the Setiawanga Umno division meeting today.
我々(Umno事務局長テング氏とUmno財務担当者)は、このことを繰り返し説明してきた。私は事務局長としてそれ(註:首相口座の26億リンギ)を認識していたしそれは党の資産なのだ、と本日、彼はUmnoセティワンガ支部の会合でこのことに言及した。



Ohhhhh、Noo、、、ですよね。政治献金なら献金者を明らかにせよ、そうでなければ信用しないと各方面から執拗に追求されるも、当初は、献金者の個人情報をオープンにすることはできない、そんなことをしなければならない法律もない、そんなことを言うなら先ず野党の献金者情報を明らかにしろなどと、かなり無理な理屈をこねているように思えたのですが、今度はそうですか、サウジアラビアですか。。

しかし首相口座への巨額入金については、首相自身による釈明も二転三転しているらしい。WSJにすっぱ抜かれた当初は、入金そのものを否定していたと言うし、その後、入金は認めたものの親からの相続遺産だと釈明したところ親族からそんな資産はなかった筈と言い返されたり、それからしばらくダンマリを決め込んでいたが、8月3日にMACCが突然政治献金だったと発表するや、首相周辺はこぞって、あれは中東からの政治献金だったのだ、政治家が献金を受けて何が悪いのだ、との強気発言が目立つようになりました。

そして今度は、イスラム国との戦いに貢献しているマレーシアへの感謝のしるしにとサウジアラビアから献金してもらったのだとの釈明です。

Ummmmm、これって信じられますか?もちろん真偽の程は解りませんのでいい加減なことは言えないのですが、マハティール元首相はこの中東からの献金のことについて、自身のブログ(8月10日付け)の中でこんなこと↓を述べています。



Who in the world would donate USD700 million to the Malaysian Prime Minister? Even Obama could not raise this amount for his Presidential bid. It was suggested it was an Arab.
誰がマレーシアの首相に7億米ドル(約26億リンギ)もの献金をするだろうか?(米大統領の)オバマ氏でさえ大統領選のためにこれだけの額の献金を集めることはできない。これは誰かの入れ知恵じゃないのか、それがアラブ人なのだろう。

Arabs are generous, but not that generous. I could not raise even a single dollar from them for the Malaysian International Islamic University or for the Oxford Islamic Centre. This claim that Arabs donated billions is what people describe as hogwash or bullshit. Certainly I don’t believe it and neither can the majority of Malaysians if we go by the comments on the social media. The world had a good laugh.
アラブ人は気前が良い。しかしただ気前が良いのではない。私は、(私の首相時代に)マレーシア国際イスラム大学のために、またはオックスフォード・イスラムセンターのために彼ら(アラブ人)からは1ドルさえも寄付を募ることができなかった。 アラブ人が数10億リンギを寄付したというこの主張は、意味がないか出鱈目だ。私は信じていない。ソーシャルメディアのコメントによると大多数のマレーシア人が信じていない。世界は大笑いする。



それにしても感心するのは、御年90歳を超えてなお矍鑠(かくしゃく)としておられる元首相のマハティール氏のこと。見た目も若いし、氏のブログは何事にもいつも舌鋒鋭く切り込んでいて、ただただ凄いの一言です。

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氏のブログを時々覗かせてもらっているのですが、なんと驚くことに昨日(8月17日)付けのブログ記事(Malaysia2)には前回記事を上回る24項目に及ぶ現首相批判が理路整然と綴られており、そこには、"ナジブ首相が政府を盗んだためこの国の将来は悲惨だ"とまで記されています。

その前の記事(8月10日、Malaysia)では、"マレーシアの民主主義は死んだ"との問題発言をし、現首相及び周辺からの反撃に晒されていたようでしたが、上の氏のブログの中にある、大多数のマレーシア国民の本当の気持ちを知りたくて、疑惑の資金はサウジアラビアからの献金だとする報道への一般の方々のコメントをランダムに拾ってみました。



これ↓は前述したマレーシアキニの記事を転載したマレーシアン・インサイダー(8月16日付け)の読者コメントの一部です。コメント欄には現時点(8月18日6時am)で計374件が投稿されていましたが、ざっと見渡したところ、すべてがネガティブコメントでポジティブなものは見当たりませんでした。。その中からほんの一部ですがランダムに紹介してみます。

FS
Wow, twist and twist and why only reveal now. It's well cooked! You have to a very smart person to believe this!
ワオ、いろいろ捻くりまわして(説明が)今なのかい。よぉく煮えてるよ。こんなことを信じるなんてよっぽど賢い人間だな。(皮肉か?)



Coral
コーラル
Do not insult our intelligence please.
どうか我々の知性を侮辱しないでくれ。



Bryan E S Lee
ブライアン E S りー
Hey guys, stop! There is something much more dangerous than losing money now! Do you know by making this stupid statement, that UMNO leader has endangered our national security and made our country a terrorist target?!
ヘイ、あんたたち。金をなくすよりもっと危険なことがあるぞ。知ってるか?こんなことを発表しちゃって、UMNOのリーダーは国の安全を危険に晒すことになるんだぞ、つまり国がテロリストのターゲットになるってことだ。



zonefinder
ゾーンファインダー
ISIS only came into being in 2013 in Syria and Iraq. Already Najib got rewarded for fighting them by Saudi..in 2013? He must have sent Hishammuddin I don't think we sent any troops to the Levant.
イスラム国って、シリアとイラクに2013年に侵出したんだぞ。ナジブが2013年にサウジから彼らとの戦いのご褒美をもらったって? それなら、彼(ナジブ)はヒシャムディン(訳者註:国防大臣)を送らないといけなかったのに、レパント(ISの戦闘地域)には一兵も送ってないぞ。



KZ
They will have another brainstorming after this. Just wait and see 'another lies in the making.....'
彼ら(UMNOリーダーなど) はきっとこの後にまたいろいろ考えるんだろうな。待ってようぜ、どんな作り話が出てくるか。



Dark Angel 2
ダークエンジェル2
Two things. 1. Earlier it was said the money is for UMNO but placed in Najib`s account. Now you are saying the money is Najib for supporting anti IS activities. You also said Saudi Arabia donated money to Muslims in Thailand and Philippines. For what purpose? By making this statement, what will those two Governments think now?
2点ある。1点目、以前、資金はUMNOのものだがナジブ氏の口座に置いたと言っていた。今、資金はナジブ氏が反イスラム国の活動を支援したからと言う。また、サウジアラビアはタイやフィリピンのムスリムに対しても献金したと言ったが、これは何のためか。こんなことを言ってしまって、この両国(タイとフィリピン)は今どう思っているだろうか。
Two. If Najib and UMNO are fighting IS, do you know what is the implication now? You could become a target of IS now. I hope you come out and say the statements were misquoted by the press.
2点目、もしナジブ首相とUMNOがイスラム国と戦っているのなら今はどうなっているのか。それならあんたたちがイスラム国のターゲットになるんじゃないか?表に出てきて、あの記事はプレスによる間違いだと言った方がいいと思うよ。



trang trang bula
トラントランブラ
Malaysia's efforts help to combat isis?
マレーシアがイスラム国との戦闘を支援したって?
then the saying "lembu punya susu, sapi dapat nama" can now be re-phrase as "Malaysia punya usaha, Najib dapat nama"
ならば、乳牛にはミルクがある、牛には評判がある、と言う諺を、マレーシアには仕事がある、ナジブには評判がある、と言い直した方がいいんじゃないか。
(役者註:このコメントは"仕事をする人と褒められる人は違う人"と言うマレーの古いことわざを揶揄したものと思われる)



Lailein
ライレイン
I have heard of governments giving 'aid' which is usually selling their oversupply goods to help a buying country's needs and to get the payment later. That is why India once said," Give us trade not aid."
政府は支援と称して余剰物資を売り捌き、後で支払いを受ける。だからインドがかつて言っただろう、これは援助じゃないよ取引だって。。
I have never heard of a donation of 2.6 billion or USD 700 million without any strings attached. Saudi as the centre of Islam will lose its credibility, if they do not reveal the donar because the money belongs to the people there.
なにも紐がついてない(見返りを求めない)26億リンギ(7億米ドル)の献金なんて聞いたことがないよ。もしこの金がサウジの国民の金で献金者が明らかにならないとすれば、サウジアラビアはイスラムの中心国としての信用無くすよな。



JJJ
Brilliant... I say you very good wan
素晴らしい.....Wanさんあんたはいい人だ。
Sir Najib with this kind of sitting bull chief saya ingat you don't need enemies, he will satu orang make your life manyak susah oh. You punya PR people tada bagus, tukar semua, saya lagi bagus.
ナジブ閣下、こんな勇敢な部下が傍にいればあんたに敵はないよ。でもこれで彼(Mr Wan)はあんたの人生をますます難しくするだろうな。あんたは嘘ツキの宣伝マンを一杯抱えすぎ。全部首にしなきゃダメだ、これは本当だ。



Savior
サビオ
Rubbish. Stop lying. Isis is fighting only in year 2014. Do the right things from now after so many wrongs.
ゴミ野郎、嘘をつくのは止めろ。イスラム国との戦いは2014年だけだったろう。あまりにも多くの嘘をついて来たがこれからは正しいことをしろ。(訳者註:献金したとされているのは2013年のこと。マレーシアがイスラム国との戦いに貢献するため国内の警察機関による取り締まりを強化したのは2014年以降)



The Reall Joe
ザ・リアルジョー
Wow the explanations by the goons are getting more and more comical by the day...
ワオ!間抜けどもの説明が日増しに滑稽になってくわ。



Dr. Patricia Martinez
ドクトルパトリシアマルチネス
Sounds like any ole excuse will and is getting trotted out! We're fighting ISIS??? Really? From the reports of the Police themselves, we're sending Jihadis there, no?
言い訳を自慢げに見せびらかしているようだわね。私たちがイスラム国と戦ってるって?????本当?警察からの報告によると私たちはジハディスト(ISの戦士)を送り出しているんじゃないの、違うの?
Rewarding us for being good Sunnis? Really? Been a long time coming then this ADDITIONAL MASSIVE DONATION.......
模範的なスンニ派だからご褒美をもらえる?本当?だったら、ずっと長い間そうしているのだから、もっとしこたま御褒美貰えるんじゃないの........



Dalvik
ダルピク
Or is it the other way round? (I.e. for promoting ISIS?)
Remember last year Najib asked UMNO members to be brave like ISIL (ISIS) fighters?

これ反対じゃないのか。(ISISを支援しているとか?)
去年ナジブが、UMNOメンバーはイスラム国の兵士のように勇敢になれ、って言ったことを覚えているか?






いやぁ、どうでしたか?

このコメントはマレーシアインサイダーと言う、どちらかと言うと政権ウォッチャー的なオンラインメディアへの投稿なので、比較的自由な発言がまかり通っているのだろうと思います。

政府の御用新聞のような大手のメディアにはこんなことはもちろん載っていません。

しかし、緊迫感が日増しに高まってきているような気がしますが、いかがでしょうか。小説ならばこの辺りで劇的な展開などがあるのでしょうがこれは実話です。今後どうなって行くのか、まったくもって目が離せません。



ところで、話は少々変わりますが最近の急激なリンギット安のことです。とうとうと言うか、ついに4リンギを切ってしまいましたね。これってリーマンショックによるアジア通貨危機以来のことだそうですね。しかし、これだって資源安や国内景気の減速だけが原因じゃないですよね。

絶対、この政治状況の不安定がネガティブに作用している。このままでは大変なことになる...なんてFXでもめったに勝たない経済ド素人の私が思って見てもどうにもならないことですね。。。

そう言えば昨日、2か月に一度の年金支給がありました。いや、正確に言うと、日本から送金してもらっている共済年金と厚生年金の銀行着金日でした。

最近の急激な為替変動が気になっていたのですが、円と米ドルの関係と米ドルとリンギットとの関係が最近は並行移動ではなくなってきたので、結果としては前回(6月)よりも受け取り金額が少し多かったようです。

ちなみに、日本円を直接リンギットに交換する場合と、私たちの年金のように日本で米ドルに交換され、マレーシアの銀行で米ドルからリンギットに自動交換される場合のどちらが有利かと言うセコイ計算をしてみたのですが、現在レートでは若干ですが、後者の方が有利なようです、、、、、なんてくだらないことを最後に書いて今日は終わりにします。

ではまた。。



みなさんは下の写真を見て、ここがどこかお分かりですか?

KLのツインタワーの下だ、と直ぐに分かった方はよほどのKL通だと思います。ツインタワーの真下から東方向を見ているのですが、いつの間にかジャランアンパンの向こう側にあんなに高い建物が建ちましたね。で、良く見るとあれもツインタワーじゃないですか。

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聞くところによると、Le Nouvelと言う高級サービスアパートメントだそうですが、まだ建築中なんだそうです。あれ、絶対こっち側のツインタワーを意識してますよね。

そして↓これは廻れ右をして西側を眺めているところです。

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ツインタワーのエントランス前の水場とグリーンをちょっと北側↓に歩くと・・

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今回のKLシティグランプリ2015のための華やかな臨時施設が所狭しと立ち並んでいます。

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ジャランPラムリーの片側道路を完全閉鎖し、そこには有料のスタンド席も建っています。

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いや、いずれもこの3日間(8/7~8/9)のシティグランプリのために準備した施設でしょうが、臨時施設にしてはすべてが立派です。これでは準備もさぞかし大変だったでしょう。

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どうも私は直ぐに貧乏人根性が出てしまうのですが、たった3日のためにこんな大袈裟なことをやって、お金も随分かかっただろうし、果たして大丈夫なのかと思ってしまいます。でもこれでもペイできるってことなのでしょうか。

そう言えば、有料スタンド席の入場料が最低でも350リンギ(約11,000円)もするそうなので、満員御礼にでもなれば良いのでしょうけどね。

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グランプリの最終日(8月9日)は日曜でしたので健康ウォーキングも兼ねて出かけてみました。いや私の場合、自動車レースに特に興味があるわけでもないので、ほとんど物見遊山です。

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プログラムによると朝一番のレースはFMCSと言うF1のレースと言うことでしたので、スタート前の9時ごろにKLCCに到着、辺りをウロウロしてみました。まだ朝のせいか思ったほどの人出ではありませんが、やっぱりフェンスの外側からは良く見えませんね。

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ウロウロしながらジャランアンパンの北側にやって来ました。事前にDLしたマップによると、この辺りはプレミアムウォークアバウトと言う有料のウォークアバウト(立見席)のようなのですが、どうやらチケットなしでもまったく問題なさそうです。どうなっているのか良く分かりませんけどとにかく見たもの勝ちですからね。

ところでKLシティグランプリって、マレーシア初なんだそうですね。マレーシアにはKLIAの近くのセパンと言うところに大層立派なサーキットがあって、有名なF1レースも行われているのだそうです。在住日本人の中にも結構高価なチケットを購入して出かける方々がおられるようですが、私はそんなことには興味ゼロ、きっとタダと言われても面倒だから行かないと思うかも知れません。

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では、そんな私が今回はなぜ?と問われれば、答えは簡単です。ストリートレースなるものに興味が湧いたからです。公道を閉鎖してサーキットを臨時に造るって、一体どうやるんだろう?

もちろんその運営については、DBKL(KL市役所)も主催者なのだから、市の職員や警察や消防などをフル動員してこなすのだろうけど、サーキットの内側に位置する人たちや商業施設にとっての迷惑はどうするのだろう、などの興味が湧いてきます。

私は当日朝、モノレールのブキッ・ナナスの駅から臨時のサーキット(1周4.2km)の外側を反時計回りに歩いて半周してみたのですが、全てがコンクリートブロックと金網つきの鉄柵に囲まれていて、アリ一匹も通さないぞと言う厳重なものでした。

しかし、こんな風に朝から晩まで3日間も車や人の通行を完全にブロックしたら、内側にあるホテルとかレストランなどへは客もまったく行き来できないわけだから、一体どうするのだろうと思ってしまいます。

ここはKLの中心地です、たった4.2kmのサーキット内の狭い地域とは言え多くの商業施設が林立しています。これって内側の経済を完全に犠牲にしてるってことですか。パンフレットの説明書きを読むと今年が初回で、来年以降は毎年の恒例にするとのことですけど。。

もちろんこんな経済効果や損失など、メリット・デメリットを十分検討した結果のことかも知れませんが、これじゃ反対意見もさぞ多かったのではないかなどと真面目に危惧したりして、私って、本当に貧乏人根性+ひねくれ者なのかも知れませんね。

さて、9時30分になりました。プログラム最初のF1レースがスタートしたようです。おぉっ、爆音と共にF1がやってきました。慌てて持参のカメラを構える私ですが、Ummmmm、目の前の金網が邪魔になってよく撮れません。

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私は、金網の向こうを走るF1のみにピントを合わせたいのですが、安全のための金網フェンスと観客立ち入り防止策の間が約1.5mほどあるので、私のコンデジではどうしても金網がくっきりと撮れてしまうのです。

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自動焦点をオフにしてマニュアルでもいろいろトライしてみたのですが、如何せん、一眼カメラのように上手く手前の金網をぼかすことができませんでした。これって私の操作が不味いのでしょうかね。

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ほら、これ↓だって、目の前を疾走するF1を上手に撮れているのに、手前の金網が邪魔でしょう?

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KLCCでひととおりF1レースを観てから、今度は、KLCCビンタン・ウォークウェイを通って、ジャランペラク↓にやってきました。うん?こっちの方が良く観えるような気がします。でもやっぱり金網が邪魔ですよね。

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格好いいF1が次から次に、凄い爆音とともに目の前を疾走していきます。

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ほら、これ↓なんかもスピード間が出ていていい写真でしょう?

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ほら、これ↓も。。

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ほらっ、こっち↓もでしょ?でも、、、どうしても金網が邪魔なんだよなぁ。。

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じゃじゃーん。んじゃこれはどうだ。。いや、すんません、これ↓は8月9日付けのFastMotoringと言うマレーシアのモーター情報誌に掲載されていた写真です。流石にプロは違いますね。

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これ↑って場所取りもいいですよね。そう言えばサーキットのところどころにクレーンで持ち上げられたカメラポイントがありましたが、この写真も多分そう言う場所に陣取ったプロカメラマン撮影によるものなのでしょうね。

ところでこれ↓なにか分かりますか?

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はい、これはKLCCビンタン・ウォークウェイ、KLCCとブキッ・ビンタンのパビリオンを結ぶ空中回廊(連続歩道橋のようなもの)の途中にある降り口のひとつです。

実は、このウォークウェイは、今回のサーキットを構成する公道のひとつ、ジャランペラクに沿っているので、ところどころからはサーキットが良く見渡せるのです。私は事前にグーグルマップでこのことに気付いていましたので、良く見えなかったときの最後の手段として心密かに期待していたのですが、いざ、その場所に行ってみてガッカリです。

なぜってほら、上の写真のように暗幕が張ってあって、サーキットが覗けないようにしてあるのです。おぉーっ、なんと言う意地悪、なんと言う儲け主義。。。

さらにこの場所↑には、係りの人が見張っていて、覗こうとする人を厳しく制しています。こらっ覗いちゃダメ!写真撮っちゃダメって。。えっ?なんで写真撮っちゃダメなの?


しかし、そんなことにめげる我々大衆ではありません。ほら、ここではみんなで覗けば怖くないです。暗幕なんてくるくる巻いて持ち上げればいいんだよ。ほら、そこの人、暗幕が垂れてこないようにしっかり押さえといてよ!

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ここなんか完全に目隠しなしです。みんな入れ替わり立ち替わりにしっかりカメラを構えています。もちろん近くには係りの人が見張っているのですが、多勢に無勢、なんにも注意しません、いやできません。注意しても誰も聞かないし、無視されるから。

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私も早速カメラで被写体を狙いました。でもここはちょうどカーブになっているところでみな速度を落とすので迫力に欠けるかな?

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でもですよ、↓ここはジャランペラクのグランドスタンド(有料スタンド席)ですが、F1レースの最中だと言うのにこんなにガラガラです。一体どうしたと言うのでしょう。

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主催者の思惑が外れた?まさか3日間ともこんな状態だったんじゃないよね?1日目、2日目は練習日でしかも初日は雨だったというし、今日は最終日の本戦なんですけど、これでこんなにガラガラ、一体ナゼ?

最近、私はこの国のいろんなことに気がついて若干まごつく時もあるんですけど、これだってそんなものかも知れないな。マレーシアって、急速に所得格差が出てきてるって言われてますよね。つまりお金持ちと貧乏人のギャップがあって、一部の裕福な人たちとその他大勢の貧乏人たち。

大勢の貧乏人たちは、私も含めて、F1レースは観たいけど高いチケットなんか絶対買わない。暗幕丸めて覗き見するだけで十分なんだよね。

あーぁ、これ絶対大赤字だな、きっと。そんなことを思いながら、このイベントに関する新聞記事を早速チェックしてみましたけど、期待に反して大半がお気楽&お調子記事のオンパレード。でも中には、セパンの常設サーキットではなくてなぜKLシティグランプリなんだと疑問を呈する記事も若干はありましたけど。

主催者側はこのイベントがもたらす経済効果を高らかに謳いあげているようですが果たして来年以降は如何に?

さて、そんなKLシティグランプリ2015でしたが、ここで嬉しいニュースをひとつ。

この↓写真はもちろんプロ写真家による写真(BHディジタル8/10)ですが、このカッコいい車、ランボルギーニ・ウラカンスーパー・トロフェオと言う舌を噛みそうな名前の車だそうですが、本イベントの目玉レースで総合優勝した車だそうです。

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で、いかにも速そうなこの車のドライバーは、なんと日本人。横溝直輝さんというレーシングドライバーだそうです。

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真ん中のイケメンドライバーが横溝さんだそうです。凄いですね、KLでの初市街戦を制した、総合優勝者が日本人ドライバーだなんてね。自動車レースにはまったく興味のない私もちょっぴり嬉しくなりました。

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さて、今回最後は、私が撮ったムービーです。一部暗幕の隙間からの覗きもありますが、ほとんどは金網越しの撮影なので、観づらいところもあるでしょうが、興味のある方はご覧いただきたいと思います。



今日は、KLで始めてのストリートグランプリの様子と、私の気付きを綴ってみました。それではまた。。


あ~ぁ、またやっちゃった、まったく情けなくて溜め息が出てしまいます。

なんのことかって言うと、自分のことです。夕べ、このブログの記事を書き始めたところ、急に睡魔に襲われたものだから、とりあえず書きかけを保存して寝てしまったのですが、今朝起きて見てみたら、下書きではなくて公開保存しちゃってました。

きっと、いつもこのブログを読んでくれている人たちは、とっくに気付いているんだろうな、こんな私のうっかりボケのこと。。以前、どなたかが、私のことを評して"ソツがない"とブログに書いて下さっているのを読み、大変面映い思いをしましたが、最近の私はソツがないどころか、ソツだらけなんです。

数え上げればキリがないほどソツだらけです。ここ1週間ぐらいのうちでも、他人の車に同乗してうっかりカメラを置き忘れてきたり、ipod touchを固い路面にうっかり裸で落として本体表面のガラスを割ってしまったり、背中に担いだバックパックをうっかりトイレに置き忘れてきたり・・・と、うっかりだらけ、ソツだらけ、我ながら本当に情けなくなります。

忘れ物など、若い時から日常茶飯事で、外に出たら必ずなにかひとつは忘れて来ると、my better halfには長年酷評され続けています。もちろん自分の中では、これじゃいけない、もっと注意深く生きよう、こんなうっかり絶対やめよう、といつも思っているのですけど。。。

夕べから今朝にかけて、下書きを目にされた方、大変申し訳ありませんでした。ソツがないどころかソツだらけのこんな私ですけど、ブログは伝聞情報を極力排し、自身の体験を中心に、ウソ偽りのない記事を書いて行きますので、今後ともどうかご愛顧下さるようお願い致します。

さて、本題に入ります。

この国マレーシアのことです。案の定と言うか、予想通りと言うか、期待に違わぬというべきか、最近の毎日のこの国のニュースを見ていると、まるで疑獄事件を描く社会派小説にも勝るスリリングな展開です。

もちろん茶化すつもりは一切ありません。この国建国以来の一大政治危機だと思っています。下手すればこの国は"破綻国家"になり下がる、そんなクリティカルな状態にあると思っています。

しかしながら、周囲の在住日本人の間にはそんな危機感も関心もまるでなさげに見えます。ローカルの新聞などは読まない、読んでも意味が分からない、だからかも知れませんが、私はそれではいけないと思うのです。この国に住む以上、この国の政治のこと、経済のこと、社会のことなど、知るべきことは山ほどあって、それはひいては自分たちの生活にも大きく影響することだからです。

目下のこの国社会の喫緊の話題は、1MDB(政府系投資会社)の巨額負債と首相の巨額横領疑惑です。最近のニュース報道はほとんどこの関連記事で埋め尽くされています。しかも展開が速く目まぐるしいほどです。

街の人たち、と言っても私のローカルの友人・知人たちのごく狭い範囲の聴き取りなのですが、皆、一様に思った以上に深刻です。知り合いが告げ口されて警察に呼ばれた、下手なことは言えない、壁に耳あり障子に目ありだ、などとまるで民主国家のマレーシアには似つかわしくないことをひそひそと話します。

サラワクリポートのアクセスがブロックされた、大手経済日刊紙と週刊紙のザ・エッジが発刊停止になった。首相にこの件の説明を求めた副首相が更迭された。この件を調査している汚職追放委員会(MACC)トップの司法長官も更迭された。MACCメンバーの中には逮捕・拘留されているものもいる。この件に関する集会やデモのメンバーが次から次に逮捕されたり、召喚されたりしている、などと声をひそめて不安げに話すのです。

そして、昨日夕、↓こんなニュースが全国メディアで一斉に報じられました。
これは、オンラインメディアのザ・サンデイリーの記事ですが、他にもニュー・ストレイツタイムズ、シンチューデイリー、ザ・スターオンラインなどなど、タイトルも中味もほぼ同じ内容のニュース記事の一斉報道です。

MACC: RM2.6b deposited into PM's account not from 1MDB
MACC:首相口座の26億リンギは1MDBから供与されたものではない

The Sun Daily
Posted on 3 August 2015 - 05:30pm
Last updated on 3 August 2015 - 08:24pm

KUALA LUMPUR: The Malaysian Anti-Corruption Commission (MACC) today said investigations revealed that the RM2.6 billion alleged to have been deposited into the Prime Minister Datuk Seri Najib Abdul Razak's account was from donors and not from the 1MDB.
クアラルンプール発:マレーシア汚職撲滅委員会(MACC)は、ナジブ首相の口座に預金されたと言われる26億リンギは、1MDBからではなく、(個人の)献金者からであることが調査で明らかになったと、今日、(声明を)発表した。

↓英字フリーペーパー、ザ・サン本日(8月4日)付けの1面を飾る写真です。
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MACC in a statement, however, said their investigations into SRC International Sdn Bhd involving a fund of RM4 billion was still ongoing.
しかし、MACCは声明の中で、40億リンギの投資に絡むSRCインターナショナル会社(註:1MDBの元小会社)に対する調査は依然進行中だと述べた。

"The MACC would once again like to ensure that their investigations are conducted independently with utmost integrity, and professionally."
MACCは、(MACCの)調査は最高に清廉かつ専門的に独立して行われていることを再度確信したい。

"It is hoped that all those concerned will remain patient and give the MACC room to conduct a thorough investigation," it said.
すべての関係者は忍耐を維持し、MACCに完全な調査を実行する余地を与えることを望む、と(声明は)述べた。

On the police investigations on certain MACC officers, the commission said it would provide its full co-operation.
特定のMACC役員(註:調査資料の秘密漏洩に関する件で警察に逮捕・拘留されている役員のこと)の警察捜査に関しては、委員会としては完全に協力する。

"We would like to reiterate that there are no MACC officers involved in a conspiracy to overthrow the government.
我々は、政府打倒の陰謀に関わるMACC役員などいないと繰り返して言いたい。

"It is the responsibility of the MACC to conduct investigations into cases involving corruption and not aimed at overthrowing any party, including the government," said the MACC.
政府や政党の打倒が目的ではない汚職事件を調査することはMACCの責任だ。

As an independent commission, the MACC said it conducted its investigations without fear or favour, regardless of who was involved.
独立委員会として、MACCは、誰が絡んでいるかに関わらず、恐れずまたはおもねることなく、調査を実行する、と述べた。

"The MACC will not allow any party to influence or interfere in investigations.
MACCは、いかなる組織による影響や干渉も許さない。

"We urge the public not to draw speculations until we have completed our investigations."
我々の調査が完了するまで、国民には(自分勝手な)推測をしないよう強く求める。

Earlier in PUTRAJAYA, the MACC lodged a police report to deny allegations that it had leaked the draft of a charge sheet as published by the Sarawak Report portal.
先にプトラジャヤ(註:新行政都市)において、MACCはサラワクリポート(註:虚偽のニュースを配信しているとしてアクセス禁止措置が取られている英国根拠のニュースポータル)に起訴用犯罪者名簿草案を漏らしたとの申立てを拒否するため、警察報告を提出した。

The report, made by an MACC officer at the Putrajaya District Police Headquarters, here, denied the existence of the draft charge on the investigation into SRC International as published by the Sarawak Report in an article dated July 30 entitled Arrest warrant for the Prime Minister: the real reason the Attorney General was fired.
(MACCの警察)報告は、プトラジャヤ地区警察本部においてMACC役員によって提出された。報告は、首相の逮捕状と題したサラワクリポートの記事の起訴用犯罪者名簿草案なるものの存在を否定するものだ。7月30日付けのサラワクリポートの記事は、司法長官が解任された本当の理由は、SRCインターナショナルの調査に関する起訴用犯罪者名簿草案だとしている。

The officer also denied there was a leak of information or outcome of the MACC investigation to outsiders and that no one from the MACC was involved or had any intention to be involved in any conspiracy to topple the government.
(MACCの)役員はまた、MACCの情報または調査結果の部外者に対する漏洩はなかったとし、MACCのいかなる者も政府打倒の陰謀には関わっていないし、関わろうともしていない、と述べた。

On July 31, the MACC said the alleged draft of the charge sheet against the prime minister was unfounded because the investigation into SRC International was still ongoing and yet to be sent to the Attorney-General's Chambers.
7月31日にMACCは、SRCインターナショナルの調査はまだ進行中であり、(その結果は)まだ司法長官の元には送られていないため、首相に対する起訴用犯罪者名簿草案など事実無根だ、と述べていた。



以上が、昨日夕のザ・サンデイリーの関係記事全文ですが、その他のメディアもほとんど同じようなものです。

しかしこの一斉報道記事は、私の周囲のローカルの方たちに聞いたところによると、別に驚くことではない、多くの国民の予想したところだと言うのです。

でもなぜ?私などには何がなんだかさっぱり解りませんが、あるローカルの知人はこう言います。最近のニュース記事を丹念に時系列で繋げてごらん。そうすれば誰にも容易に謎解きができるから。

・・・・・・・・・????

んじゃ、早速やってみようではありませんか。。と言うことで、最近のニュース記事のボトムラインのみ、憶測を排し事実のみを時系列で繋げてみたいと思います。

んーん、どこから始めましょうか、そうですね。先月初めのウォールストリートジャーナル紙(WSJ)のすっぱ抜き報道から始めましょうか。

7月02日、1MDB関連会社から7億米ドルの投資運用資金がナジブ首相の個人口座に流れたとWSJ報道
7月20日、MCMC(マレーシア通信・コミュニケーション委員会)がサラワクリポートへのアクセスをブロック
7月22日、野党議員2名の出国禁止措置
7月23日、野党議員1名と活動家4名のボルネオ含む出国禁止措置
7月24日、内務省、政府批判記事を掲載した週刊経済誌と姉妹日刊経済紙に3ヶ月の発行停止命令
7月25日、マハティール元首相、標的は私の友人たち、そして今度は私が標的だと発言
7月27日、MACC(マレーシア汚職撲滅委員会)を率いる司法長官突然の解任劇
7月28日、首相に批判的で疑惑への説明を求めた副首相が突然解任、他閣僚3名も交代
7月28日、新副首相は首相擁護派の内務大臣ザヒド氏
7月29日、米タイムマガジン誌、オバマ大統領に、ナジブマレーシア首相とは距離を置くべきと示唆
7月30日、サラワクリポート、司法長官解任劇の真相は首相逮捕状の草案だとして全ページを公開(※)
7月31日、新副首相、MACCには首相逮捕状草案(起訴用犯罪者名簿草案)など存在しないと発言
7月31日、学生運動リーダーやその他一部の活動家、反政府集会予定日の前日に逮捕さる
8月01日、#TangkapNajib(ナジブを逮捕せよ)集会、そごうデパート前で開催
8月01日、上記集会は、解散を指示する警察部隊との衝突で20名が逮捕、多数の怪我人
8月01日、ナジブ首相、サラワクリポートの件で、白人はマレーシアのことについて口出しするなと発言
8月02日、MACCの役員3名、サラワクリポートへの調査情報漏洩の疑いで逮捕さる
8月02日、新副首相兼内務相、マスメディアに、虚偽偏向報道に対しては予告なしに行動すると強く警告
8月02日、ナジブ首相、国民に対し、SNSによる素人裁判は止めろと発言
8月03日、警察長官、#TangkapNajib(ナジブを逮捕せよ)集会関係の逮捕者は29名と発表
8月03日、MACC、首相口座の26億リンギは1MDB関連会社ではなく個人献金によるとの調査結果発表
8月03日、MACC、首相逮捕状草案(起訴用犯罪者名簿草案)など存在しないとの警察報告を提出

(※現在サラワクリポートへのインターネットアクセスは禁止されていますが、どうやらSNS等を経由するなどの方法での記事の入手・閲覧は可能な模様です)



どうですか、何か見えて来ましたか?

うーん、私などにはまだまだ見えては来ないのですが、どうやら、この国の英国殖民地時代からの建国の歴史や民族対立、宗教対立、経済格差などなど様々な要因が絡んでいるようで、よそ者には俄かには解らないようです。

疑えばキリがありませんが、昨日のMACC声明にしても、新副首相の就任時発言のとおりだったし、そもそもMACCトップの司法長官を、本人に予告なく突然解任したり、内閣改造と称して副首相以下の要職を首相擁護派と言われる陣容にすげかえたばかりのことですからね。

マレーメール・オンライン(Malay Mail online)の7月30日付けのこんな↓記事が気になるところです。

Malaysia close to becoming ‘failed state’ after PM’s revamp, TI-M claims
首相による大改造で破綻国家に陥る懸念
:TI-M(Transparency International Malaysia)


KUALA LUMPUR, July 30 ― The country is “dangerously close” to becoming a failed state after a major shakeup in the federal administration amid multiple ongoing investigations on troubled 1Malaysia Development Berhad (1MDB), Transparency International Malaysia (TI-M) said today.
クアラルンプール発7月30日:国(マレーシア)は、1MDB問題に関する様々な調査が進行している最中に実施した政府や行政の大規模改造後、破綻国家(註:国家機構の解体によって、国民生活の基本が破壊された状態の国家)に危険なほど近づいていると(汚職撲滅活動を行なっている)トランスペアレンシー・インターナショナル・マレーシア(TI-M)は指摘した。

Its President, Datuk Akhbar Satar, claimed that continuity of the probes is definitely disrupted by the changes made by Prime Minister Datuk Seri Najib Razak's administration ― which include the removal of ministers seen critical of Putrajaya's handling of 1MDB and the sudden termination of Tan Sri Abdul Gani Patail as Attorney-General (AG).
TI-M総裁のダトー・アクバー・サタル氏は、ナジブ首相によって行われた改造により、調査の連続性は明らかに崩壊すると主張した。改造は1MDBに関するプトラジャヤの取扱いに批判的な閣僚の更迭と、司法長官アブドゥル・ガーニ氏の突然の辞任劇を含んでいる。

Akhbar stressed that Najib himself had pledged in April to make public the findings of the Auditor-General's audit of 1MDB's dealings and that the federal government will not accept “any abuse of power in 1MDB”.
アクバー氏は、ナジブ首相自身がこの4月に、会計検査院長官による調査結果の公表を誓ったこと、そして1MDBによるいかなる権力の乱用も許さないとしたことを強調した。

“What has happened to date is directly opposite to the PM’s declaration
(ところが)現在までに起きていることは、首相の宣言とはまるで正反対のことばかりだ。

---------------以下略-----------------

Ummmmm、破綻国家とは大袈裟なと思う気持ちもありますが、確かに私の周囲のローカルたちが感じているように、今回のMACCの声明は、その前の段階の強権的な人事を考えるとなにか出来レースのようにも思えてきます。

マレーメール・オンラインの8月3日付けの記事によれば、ツィッター利用者のおよそ90%がムヒディン氏を更迭した内閣改造に反対だそうです。この統計データはソーシャルメディアリサーチ会社のポリツィートが502名のツィッターユーザーに対して行ったものだそうですが、そのうちの440名が今回の強権的な内閣改造に反対の意見だったということです。

↓突然解任された前副首相ムヒディン氏(今でも絶大な人気を誇る:写真中央)

muhyddin.jpg

これはあくまでツィッターユーザーと言う一部・断片的な方たちの意見であって、国民の大多数がそうだとは言い切れないとは思いますが、不思議なことは、与党第1党のUMNO最高評議会メンバーのアブドル・アジズ氏が、全国の196の支部長のうち154人が今次内閣改造を支持していると述べ、党内の大多数から支持を集めていると強調していることです。

これらが事実とすれば、両者は随分乖離していることから、なにかが捻じ曲げられているとしか言いようがない気がします。

また今日のニュース記事の中には、SNSを含むインターネットの利用を統制すべしとの物騒な意見も既に与党内にでているようで、今後益々目が離せない展開になりそうです。

いずれにしても、首相の個人口座に入った巨額の現金が、1MDBの投資資金の一部、つまり公金でないとするなら献金者リストもあって当然と思いますが、今のところそんなリストは一切出てきていませんし疑問はまだ山積みのままです。

まるで社会派小説を地で行くような展開ですが、これは遥か遠くの国のことではありません。私たちが実際に暮らすマレーシアのことです。進展の結果によっては、私たちの生活や近い将来の生活設計に重大な影響が及んでくることを覚悟しつつ、成り行きを固唾を呑んで見守りたいと思います。

以上、みなさんとシェアしたいこの国の喫緊の話題について綴ってみました。

ではまた。。