今日はのっけからすみません、これ↓、やっぱり美味いマルヒラアジの刺身です。

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今回はスラヤンバルの旧卸売市場(Pasar Borong Selayang Baru)で買いましたが鮮度抜群です。捌きながら試食してみたところ、身の締まりと言い脂の乗りと言いなかなかのものです。

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特に腹身は薄く削ぎ切りにするのがいい。適度な噛み応えと口の中で蕩ける脂のコラボは実に見事。これは、マレーシアの安価で旨い刺身ナンバーワンかも知れませんね。

ついでに言うと、私が思うこの国の、刺し身で美味いベスト3は、今のところ、このマルヒラアジ、スマガツオ、そしてシャカップでしょうね。でも、市場では新鮮なスマガツオには滅多にお目にかかれないので、これは幻のセカンドベスト、と言うことで・・。(フツーのスマは、ローカル名トンコル・プティの名で山ほど売られているのですが・・・・)

金に糸目をつけなければ、もちろんマナガツオ(ローカル名バワル・タンバ)も入るのですがなにせ高い。キロ70リンギは下らないので最近の私としては、これはハナから除外しています。なぜって、魚捌きは私の道楽。だから私のポケットマネーの範囲でしか魚を買えないのです。

次にローカル名シャカップですが、これは価格が安値安定していて供給量も豊富、いわばこちらの大衆魚です。もちろんこちらの方たちは丸ごとディープフライやグリルでしか食べないのですが、鮮度の良いものは刺身で食べてもクセがなくあっさりしていて美味しいです。

なおシャカップの正式名はバラマンディ、日本のスズキやアカメに良く似ているのでこちらのデパートの日本食コーナーなどでは、その冊(サク)がローカルスズキの名で売られています。肉質は日本のスズキよりもピンクがかっていて、河口付近に生息する日本の一部のスズキのような泥臭さはまったくありません。

私は今までこのシャカップを日本のスズキと同種と思っていましたが、調べてみたところ同じスズキ科ではあるものの異なる目(モク)のようです。アフリカのナイルパーチと呼ばれる淡水魚とも外見が似ていますが、当地のシャカップは海水魚です。

これ↓がシャカップのお刺身です。見た目はマルヒラアジもシャカップもほぼ同じですね。(違いが見分けられればあなたはプロ級です)

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肉質はマルヒラアジよりも柔らかくあっさりしています。腹身は逆に身が締まっていて歯ざわりが固い感じです。シャカップの良いところはどこの市場でもスーパーでも、いつでもどこでも簡単に入手できることです。鮮度を見極める目があれば、ほぼ間違いなく安価(キロ10~15リンギ)で刺し身にできる美味しいシャカップを購入することができます。

またこのシャカップは、一度に食べきれない分は昆布〆にした上で冷蔵・冷凍するのがお奨めです。お酒やビールのお肴としてこれに勝るものはありません。(この南国マレーシアでは、と言う意味です)

なお、今のところベストワンのマルヒラアジの価格はシャカップよりも若干高め(キロ16~18リンギ)ですが、スナッパー(タイもどき)よりは安価です。でも供給量が少ないせいか市内の普通のスーパーではほとんど売られていません。これは市場に出かける必要があります。

次にイカです。今回はいつものアオリイカではなくモンゴウイカを捌いてみました。身が厚いので、細く切っても食べ応えがありますし、噛んだ時のコリコリ感とネットリ感のバランスが良く、Ummmm、これはアオリイカと甲乙つけがたいかな、と思っています。

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ところでこのモンゴウイカって、ヤリイカやアオリイカなどと違い少々見た目がグロですよね。市場にはもっと大きくて見た目がもっとグロいのもいっぱいあったのですが、今回はやや小型で模様も比較的ナチュラルで大人しいものを購入してみました。(笑)

紋様の入った背中を手で開いて、でかくて硬い甲羅を外し、身肉からエンペラと薄皮を剥がすと、ほらこんなに綺麗なお刺し身イカの登場です。↓(右隅)

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↑イカを捌いていて、ついうっかり包丁の先で肝を破ってしまってから、その匂いでワタの鮮度の良さに気がつきました。いや失敗です。こんなに鮮度の良いワタなら好物の塩辛にできたのに・・・、しょうがないですね、マレーシア初の手作り塩辛は次回に"乞うご期待"です。

今回のお刺し身宴会の場所は、マレーシアへの移住のための住まい探しに訪れている知人のUD氏ご夫妻の短期滞在先コンドです。モントキアラからさほどの距離ではないのですが、もちろん車ではなくタクシー移動なので、大皿に盛りつけることができないため止むを得ず↓こんな風にプラスチックのパックに分けて盛り、小型のクーラーバッグに入れて持参したと言うわけなんです。

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ご夫妻は、シニア海外ボランティア先のウガンダ(アフリカ)からミッションを終えて帰国したばかり。だからなのかも知れませんが、お二人ともこんなお刺し身に飢えていたと仰り、大変喜んでくれました。美しい雨上がりのKLの夜景を眺めながら、美味い刺し身に旨い酒(ごめん、ビール&ワインでした)、会話も弾みついつい長居してしまいました。

ところで雨上がりの夜景のことです。その日は家を出ようとした途端に、激しい土砂降りが小一時間も続き、お陰でMyTeksi(タクシーコールアプリ)でいくら呼んでもタクシーがつかまらずに閉口したのですが、その代わり雨が上がった後の夜景のなんと綺麗なこと。。

実は、UD氏ご夫妻の短期滞在先コンドの屋上には、KL中心部の夜景を楽しめる、私の大好きな屋上プールがあるとの情報をキャッチ。飲み会の数日前、日中に訪れてこのプールの下見をさせてもらった私は、ちゃっかりと、また夜景を見に来るからね、との約束までしてきたと言うわけなんです。

これ↓は、日中に訪れた際の屋上プールからの写真です。いいじゃないですか、KL定番のツインタワーとKLタワーが目の前に一望できる、こんな素晴らしいルーフトッププールがここにあるなんて今まで知らなかったです。

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UD氏ご夫妻がKLでのショートステイ先に選んだのはここ↓、ジャランクチン沿いにあるレガリア・レジデンス&ホテル(写真右側の建物です)。今とても人気のあるAirBNBと言う、ショートステイが可能な空き室検索&予約サイトで探したとのこと。数多くのゲストコメントや施設内外の写真などで好みのチョイスが可能、それでいてとてもリーズナブル。これはいいかも知れませんね。

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ロケーションはPWTCの向かいにあるサンウェイプトラモールの隣の隣。ところでこの↓プトラモールですが、2013年5月から延々と改築工事をしていて、ついこの前(6月)リオープンしたばかりです。

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さぞかし画期的に素敵なモールがオープンするのだろうと密かに期待していたのですが、今回初めて中に入ってみて、ちょっとがっかり・・・・

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なんのことはない。こんな↑、KLにはどこにもある何の変哲もないフツーのモールでした。

しかしご夫妻のユニットからの眺めも抜群です。ここからは、私がローカルの若者たちに日本語を教えているパタマモールも直ぐそこに見えるのですね。写真↓の右端がパタマです。

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さて、待望の屋上インフィニティプールです。雨上がりの澄んだ夜景をしばしお楽しみ下さい。

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Ummmmm、これはKLのナイトビューを楽しむベストスポットかも知れませんね。

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当夜はこのあと飲み会が控えていたので、プールには入りませんでしたが、こんなプールで是非ゆっくりとくつろぎたいものです。

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↓プールサイドです。階下には展望レストランも控えています。

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↓KLタワーをズームアップしてみましたが、眩いばかりのライトアップで、綺麗の一言です。

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いかがでしたでしょうか、昨年訪れたシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの屋上プールには及びませんが、KLにもこんなところがあると知りちょっぴり嬉しくなりました。

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この後は予定どおり、UD氏ご夫妻の滞在ユニットで、雨上がりの綺麗な夜景と持参した刺し身などを肴に一杯、となった訳ですが、ご夫妻の豊富な海外経験とご見識に基づく大変興味のあるお話もこれありで、ついつい夜の更けるのも忘れてしまうほどでした。

いや、楽しい充実の一夜でした。UD氏ご夫妻に大感謝です。

それではまた。。


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これ↓なんの画面かお分かりですか?

サラワクリポートアクセス禁止

これ↑は、インターネット上で、今をときめくサラワクリポートへのアクセスがブロックされた画面です。

いや驚きましたね。何がって、メディアに対する国の検閲のことです。

「マレーシア政府系投資会社の巨額不正疑惑が明るみに」
23億ドルが消失? ナジブ首相と若き大富豪の不透明な関係!!

「マレーシア、ナジブ首相に公金横領疑惑」
夫人にも疑惑浮上、国外逃亡の可能性も!!
などとして日本でもセンセーショナルに報道されているマレーシア建国以来の最大汚職疑惑事件に関連してのことです。

とは言っても、私の周囲の在住日本人の間では余り大きな話題でもないのですが、毎日のニュースで大きく報道されていることもあり、まったくの門外漢ながら知らぬ存ぜぬでいるわけにもいかないと思うので、今日は、直近のニュース報道を紹介してその概要をみなさんとシェアしたいと思います。

マレーシアの1MDBと言う国営(政府系)ファンド(投資会社)の短期間における巨額赤字発生に関し、英国を拠点とするサラワクリポートと言うニュースポータル(オンラインメディア)は今までシリーズを組んでこれを記事にしてきました。

真偽の程はもちろん私たちには定かではありませんが、膨大な論拠資料をもとに、1MDBの杜撰かつ不正な経営と現政府、とりわけ現首相と1MDBの不透明な関係について一貫して追求してきたのです。そして、今月初め(7月3日)、ウォールストリートジャーナル紙(WSJ)が、サラワクリポートのこれまでの記事を裏づけするが如く、ほぼ同一内容の記事を紙面に公開してから、俄かに国民の眼が首相と1MDBに注がれたのです。

それからと言うもの、1MDBも首相サイドも守勢ながら必死にこれを否定し続けて今日に至っています。しかし、これを報じる他の大手メディアはと言えば、連日報じてはいるものの、国民的視線でみるとなにがどうなっていて、何が正しいのかが極めて分かりにくいのです。

どうも日本人的感覚からすると、これだけビッグな疑惑にも関わらず、大手メディアによる1MDBや首相サイドへの追及はさほど激しいとは感じられません。

そして先日の月曜(7月20日)朝、突然このニュース(サラワクリポートへのアクセス禁止)が一斉に報じられました。当然ながら多くの国民はその理由について疑問を感じたはずです。曰く、国の安定を揺るがす虚偽のオンライン記事は明確な法律違反だ、との当局の主張ですが、大手メディアでは、政府やその関係者による"当然必要な措置"との文言も数多く報じられていて、なにか胡散臭いものを感じざるを得ない状況にあります。

しかし、当局による厳しい検閲が行われていると思しき紙の媒体以外のメディア、つまりオンラインメディアなどの中には、このことについて舌鋒鋭く記事にしているものもあり、私などはつい、こちらの方に眼が向いてしまいます。

と言うことで、今日はそんなオンラインメディアの直近の関連ニュースを紹介してみます。



先ずはこれ↓、マレーシアメディアではないのですが、ザ・シドニー・モーニング・ヘラルドと言うオーストラリアのメディアによる記事です。

Malaysia blocks website critical of PM Najib Razak and state fund 1MDB
マレーシア、ナジブ首相と国営ファンド1MDBに批判的なウェブサイト(へのアクセス)をブロック

The Sydney Morning Herald
July 20, 2015

サラワクリポートエディター
"A blatant attempt to censor our exposures of major corruption": Sarawak Report's editor Clare Rewcastle Brown.
“大規模汚職に関する我々の暴露(記事)への露骨な検閲だ”:サラワクリポート編集者クレア・ルーカッスル・ブラウン氏(訳者註:元BBCジャーナリスト、英国の元ブラウン首相の義妹でサラワクリポートの創設者)

Kuala Lumpur: Malaysian authorities have blocked access to a website critical of Prime Minister Najib Razak's government, saying the British-based news portal had violated a local internet law in a move condemned by opposition lawmakers.
クアラルンプール発:マレーシア当局はナジブ・ラザク首相の政府に批判的なウェブサイトへのアクセスをブロックした。英国を拠点とするニュースサイトが、野党議員による(政府)非難の動きに併せ、マレーシアのインターネット法を犯したと言うのだ。

Sarawak Report, a website run by a British woman based in London, has been publishing reports and documents that allegedly include graft and mismanagement by the state investment fund 1Malaysia Development Berhad (1MDB).
サラワクレポート(ロンドンが拠点の英国女性によって運営されているウェブサイト)は、国営投資ファンドのワン・マレーシア開発会社(1MDB)の汚職と経営の誤りに関する真偽不明の記事とその関係書類を(ウェブサイト上に)公開していた。

The Malaysian Communications and Multimedia Commission (MCMC) said the site had breached a law under the Communications and Multimedia Act 1998, prohibiting people from using a website to provide content "that is indecent, obscene, false, menacing, or offensive in character with intent to annoy, abuse, threaten or harass any person".
マレーシア通信・マルチメディア委員会(MCMC)は、同サイトが通信及びマルチメディア法1998の下にある法律を犯したと述べた。法律は、下品、猥褻、誤り、脅迫的、侮辱的な文字により、人を悩ませ、虐待し、脅迫するか、または苦しめる意図のあるコンテンツを提供するためにウェブサイトを利用することを禁じている。

サラワクリポートPM
Najib Razak, Malaysia's prime minister, attends prayers at the National Mosque in Kuala Lumpur, Malaysia, on Thursday.
先週木曜日(7月16日)、クアラルンプールの国立モスクで行われたお祈りに参列したナジブ・ラザクマレーシア首相

"MCMC decided to block a website that could threaten the country's stability, namely Sarawak Report, for publishing contents with unproven veracity and that are under investigation, after receiving complaints from the public," the commission said in a statement on Sunday evening.
MCMCは国の安定を脅かすウエブサイト(へのアクセス)をブロックすることを決断した。そのウエブサイト、サラワクリポートは現在調査中であって真実性が証明されていないコンテンツを(記事として)公開した。委員会は、これ(今回のブロック)は(同メディアに対する)市民からの苦情を受けてのことだ、とする声明を日曜日(7月19日)の夕方に発表した。

The site's editor Clare Rewcastle-Brown said it was "a blatant attempt to censor our exposures of major corruption".
サイトの編集者クレア・ルーカッスル・ブラウン氏は、このことは“大規模汚職に関する我々の暴露(記事)への露骨な検閲だ”、と述べた。

"This latest blow to media freedom only brings further discredit upon the present administration, who have proven unable to counter the evidence we have presented in any other way," Rewcastle-Brown said in a statement.
“報道の自由に対するこの直近の打撃は現在の行政府に更なる不信を持たらすだけだ。(ブロックしたことは)彼らが我々が提示した証拠に対し、いかなる方法を持ってしても対処できないことが分かったからだ。”、とルーカッスル・ブラウン氏はその声明において述べた。

Opposition lawmaker Lim Kit Siang, from the Democratic Action Party, decried the action as diminishing the government's credibility.
野党議員のリム・キット・シアン氏(民主行動党)は、政府の信頼性を減ずるだけだとしてその行為を非難した。

"My advice to Najib is to allow common sense to prevail, that blocking access to Sarawak Report is not going to end his 1MDB woes but the opposite, plunging his credibility and legitimacy to even unimagined depths, which is not good for him as prime minister and for the nation as well," said Lim.
“ナジブ氏への私のアドバイスは常識を優先させろと言うことだ。サラワクレポートへのブロックは、1MDBの問題を解決させるどころか、反対に、想像を絶する深刻さで彼自身の信頼性と合法性を失墜させ、それは首相としても国としても良くないことだ。”とリム氏は述べた。

1MDB, with debts of over $11 billion, is being investigated by authorities in Malaysia for financial mismanagement and graft. The state-owned firm's advisory board is chaired by the prime minister.
110億米ドル以上もの負債を抱えた1MDBは、その不正財務管理と汚職(疑惑)のためにマレーシア当局の調査を受けている。国営会社(1MDB)の経営諮問委員会の議長は首相が務めている。

The Wall Street Journal (WSJ) reported earlier this month that investigators looking into 1MDB had traced close to $700 million of deposits into personal bank accounts belonging to Najib, according to documents from the probe.
ウォールストリートジャーナル(WSJ)(※)は、1MDBを調査している調査官が、精査した書類に基づきナジブ氏所有の個人口座に7億米ドル近くが預金されたことを追跡した、と今月始めに報じた。

Najib has denied taking any money for personal gain and said the corruption allegations are part of a malicious campaign to force him out of office.
ナジブ氏は、いかなる金銭も個人の利益としては得ていないと否定し、汚職の申立は彼を(首相)職から追い払うための悪意ある(政治)キャンペーンの一部だと述べている。



次に、マレーシアのオンラインメディア、Centre For A Better Tomorrow(CENBET)と言うニュースポータルの記事です。

Media Statement by Centre For A Better Tomorrow On MCMC Blocking Access To Sarawak Report
MCMCによるサラワクレポートへのアクセス遮断に関するCENBETのメディアステートメント

Centre For A Better Tomorrow(CENBET)
Monday, July 20, 2015

The Malaysian Communications and Multimedia Commission (MCMC) should reconsider its decision to block access to The Sarawak Report as it has a chilling effect on freedom of expression.
マレーシア通信・マルチメディア委員会(MCMC)は、サラワクレポートへのアクセスをブロックするというその決定を再考しなければならない。なぜなら、それには表現の自由への萎縮効果があるからだ。

MCMC has blocked access to the website although a high-level probe into allegations surrounding 1MDB is still pending. If this principle is applied consistently, a lot of websites and online news portals may have to shut down. This would also set an unhealthy precedent in terms of digital access in the long-run.
1MDBを巡る嫌疑に対するハイレベルの調査は未了だが、MCMCはウェブサイトへのアクセスを遮断した。 もし(今後)この主義が一貫して適用されるならば、多くのウェブサイト及びオンラインのニュースポータルは閉鎖しなければならなくなるかも知れない。このことは、長い目で見ればディジタルアクセスに関する不健康な先例となるだろう。

Censorship, whether print or online, should be judiciously applied and only in areas like pornography, gambling or hate speech. Reports that pose threats to those in power should not warrant MCMC to block Internet users in Malaysia from accessing them. In fact, MCMC has gone against the spirit of "no online censorship" stipulated in the Multimedia Super Corridor's Bill of Guarantee No. 7.
印刷物であろうがオンラインであろうが、(メディアに対する当局の検閲は)思慮深く、ポルノやギャンブルまたはヘイトスピーチのような分野だけに適用されなければならない。(メディアの)記事が、政権を握る人々に脅威をもたらすからと言って、マレーシアのインターネットユーザーによる(記事への)アクセスを、MCMCがブロックすることを正当化すべきではない。実際、MCMCは、マルチメディアスーパーコリドー(註)保証第7法案に規定されているオンライン非検閲の精神に反している。(訳者註:マルチメディアスーパーコリドー(MSC)とは、マレーシア政府によって指定された情報と知識の開発を促進するための地域のこと。およそ首都、クアラルンプールのペトロナスツインタワーからクアラルンプール国際空港にかけての15×50kmがこのMSCの範囲であり、プトラジャヤおよびサイバージャヤなどの新興都市が含まれる。)

Unless MCMC can give a persuasive reason why blocking the Sarawak Report is crucial in ensuring peace and order, its integrity as a regulator would be questioned. Those aggrieved by the Sarawak Report should rebut the allegations or apply for a court order for MCMC to block the website. This is a better option than to have MCMC act arbitrarily.
MCMCが、サラワクレポートに対するブロックが、(マレーシアの)平和と秩序を確実にするためになぜ不可欠かという説得力のある理由を説明できない限り、監査機関としてのその完全性は疑われる。 サラワクレポートによって気分を害した人々は、その嫌疑に反論するか、ウェブサイトをMCMCにブロックさせるために裁判所への申立てを行わなければならない。これは、MCMCに恣意的にブロックさせるよりも良いオプションだ。

In any case, blocking access to the Sarawak Report would not achieve much success given Malaysians' ingenuity in finding loopholes such as using proxy servers. In fact, it would only heighten curiosity among Malaysian Internet users who would be more driven to read the Sarawak Report through other means.
いずれにせよ、サラワクレポートへのアクセスブロッキングは、 (ブロッキングの)抜け穴探しにプロキシサーバーを使用するなどのマレーシア人の創意工夫により多くの成功は収めないであろう。実際、それは、他の手段によってサラワクレポートを読もうとするマレーシアのインターネットユーザーの間で、好奇心を高めるだけだ。



以上、サラワクリポートへのアクセスブロックに抗議する内容の2記事でした。

私たち日本人は、メディアに対する検閲などと言うと、すぐ報道の自由を守れとか、言論・表現の自由を守れと大騒ぎしがちですが、諸外国においてはかなり状況が異なります。

実はここマレーシアは、世界の国々の中でもメディアに対する規制や検閲がかなり厳しい国と捉えられています。調べてみたところ、世界報道自由度(World Press Freedom Index)に関する国別ランキングではなんと147番目の位置です。

どうりで、こちらの新聞を目にしていると、どの新聞も同じような親方ヨイショの記事ばかりで、どれもこれも御用新聞だなぁと感じることがありますが、不思議なことに、wikiによると2011年8月には現ナジブ首相が、メディアに対する検閲はもうしない(Media censorship no longer effective)との声明を出していたそうですね。

今回の、サラワクリポートへのブロックはまさにメディアに対する検閲に他ならないと思いますけど、政権維持のため、良く言えばワンマレーシアの安定維持のためには背に腹は変えられないということなのでしょうね。でも、本人はもちろん否定していますが、公金横領は良くない、と言うか、犯罪ですよ、これについては白黒はっきりさせてもらわないと、国民は到底納得できませんよね。



そして、シェアしたいニュース記事の最後は、これ↓です。フリー・マレーシア・トゥデイと言う比較的マイナーなニュースポータルですが、チャールズ・サンチャゴ氏と言う野党議員の怒りの声を記事にしています。

Time for Najib to explain all on 1MDB, says MP
ナジブ氏は1MDBのすべてを説明する時だ

Free Malaysia Today
July 20, 2015

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Charles Santiago says the recent exposé by The Edge Financial Daily had made it even more pressing that the PM explain everything about 1MDB.
チャールズ・サンチャゴ氏は、ザ・エッジ・ファイナンス・デイリー(※)による最近の暴露記事は、首相が1MDBについてのすべてを説明することをより圧迫していると述べた。
※ザ・エッジ・ファイナンス・デイリーはザ・エッジ・コミュニケーション(The Edge Communications Sdn. Bhd)が発行する独立的な日刊ビジネス新聞のこと。

KUALA LUMPUR: Prime Minister Najib Razak has no choice but to answer now, says DAP’s Charles Santiago who today opined that the task of explaining the controversy surrounding him and the recent revelations about 1Malaysia Development Berhad (1MDB) could not be delayed any longer.
クアラルンプール発:ナジブ・ラザク首相は今や答える他にない、と民主行動党(DAP)のチャールズ・サンチャゴ氏は言う。首相にまつわる嫌疑とワン・マレーシア開発会社(1MDB)についての最近の曝露記事に対する釈明は、もはやこれ以上遅らせることはできない、と今日意見を述べた。

In a statement today, the Klang MP said that the situation was now exacerbated by a recent news report in The Edge Financial Daily that showed that the various transactions between 1MDB and PetroSaudi International (PSI) were a scam to steal USD$1.83 billion (RM6.9 billion) from Malaysia.
今日の声明の中で、状況は今やザ・エッジ・ファイナンス・デイリーの最近のニュース報道によって悪化している、とクラン選出の議員(註:チャールズ・サンチャゴ氏)は述べた。ニュースでは、1MDBとペトロサウジインターナショナル(PSI)(※)との間の各種取引は18.3億米ドル(69億リンギ)をマレーシア国から盗むための詐欺だと報じた。
※ペトロサウジインターナショナル(PSI)とは、サウジアラビアのターキ王子が所有する「ペトロ・サウジ(ケイマン諸島)」との合弁企業「ペトロ・サウジ・インターナショナル(ケイマン諸島)」のことで、ベンチャー事業を手がけるとしているが、実際は資金を流用するための隠れ蓑に過ぎない、とサラワクリポートは報じている。

“It’s time for Najib to explain the dizzyingly complex scheme to swindle money from the Malaysian public and how it ended up in his bank account,” said Santiago, who added that the multi-task force investigating the scandal had outlived its usefulness, particularly given The Edge’s exposé.
今やナジブ氏にとって、マレーシア国民の公金を搾取するための眩暈がするほど複雑なたくらみと、最終的にはいかにしてその公金が彼(首相)の銀行(個人)口座に納まったのか、を説明する時だ、とサンチャゴ氏は述べた。彼(サンチャゴ氏)は、スキャンダルを調査しているマルチタスクフォース(註:調査委員会)は、特にザ・エッジの曝露記事によってその有用性を失った(役に立たなくなった)と付け加えた。

“None of these backdoor deals could have been possible without Najib’s knowledge.”
これらの裏取引が、ナジブ氏の承認なしでできるはずがない。

He pointed to the blocking of the Sarawak Report website by the Malaysian Communications and Multimedia Commission (MCMC) as a clear attempt by Najib and others implicated in the 1MDB scandal, to hide something.
彼(サンチャゴ氏)は、MCMCによるサラワクリポートのブロックは、1MDBスキャンダルに関する何かを隠すためのナジブ氏と他の者による明らかな企みだ、と指摘した。

Santiago also pointed to businessman and entrepreneur Jho Low as being complicit in the whole affair, explaining that if Najib was unaware of the deals, it would mean then that he was “taken for a joy ride” by Low and others.
サンチャゴ氏はまた、実業家であり仲介業者(ブローカー)のロウ・ジョー氏(※)がすべての事案の共犯者であると指摘した。もしナジブ氏がこの策謀を知らないとするならば、ロウ氏とその一味に彼は担がれた(騙された)と言うことだ、と説明した。

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※↑ロウ・テック・ジョー(Low Taek Jho)氏、通称ロウ・ジョー(Low Jho)の名で知られる若きマレーシアの大富豪。ペナン島生まれの33歳(2015年)。マレーシアの衛星ケーブルTVアストロなどの経営者で国内外の政財界に太い人脈を構成し、特に中東の王族との交際やハリウッドの有名スターたちとの深い交友関係で知られる。(2015.7.23現在その所在は不明と報じられている)

“It’s the scheming done by flamboyant businessman Low Taek Jho together with elements within the government for financial greed that destabilised the financial stability of the country,” said the MP.
それは、金銭的な利欲のために、派手なビジネスマン、ロウ・テック・ジョー氏が(マレーシア)政府内の人物と共に行った陰謀であり、それがこの国の財政的な安定を不安定にした、と議員(サンチャゴ氏)は述べた。

“All that’s now left is for the cabinet to ask Najib to resign. Or we can conclude that the cabinet is also in cahoots with the Prime Minister.”
今、内閣に残されていることの全ては、ナジブ氏に(首相を)辞任するよう求めることだ。さもなければ我々は、内閣は首相と共謀していると結論付ける。

The Edge had in its four-page exposé, which it suggested could be its last such report, claimed that Jho Low had worked with PSI to siphon USD$1.83 billion in cash from 1MDB through the 1MDB-PetroSaudi Limited joint venture company.
ザ・エッジ紙は、その4ページの暴露記事の中で、これが最終報告でありえると示唆し、ロウ・ジョー氏が、1MDBとペトロサウジ社との合弁会社を通じて、1MDBから18.3億米ドルの現金を吸い上げるためにペトロサウジ社(PSI)で暗躍したと主張した。

“We have in this report, which is possibly the last on this subject, laid out all the key facts about what happened during the three-year business ties between 1MDB and PSI – especially what happened to the USD$1.83 billion of real cash invested by 1MDB,” it said.
我々(ザ・エッジ紙)は、この記事(おそらくこの件に関する最後の記事となる)の中で、1MDBとPSIの3年間のビジネス提携の間に何が起こったかについて、全ての鍵となる事実を整理する。特に1MDBによって投資された18.3億米ドルのキャッシュに何が起きたのかを明らかにする、と述べている。

It claimed that its exposé was corroborated by documents, including bank transfers and statements, all of which would now be handed over to the authorities with whom they would fully cooperate with.
それは、暴露記事は銀行取引とその証明書を含む文書によって実証されたものであり、現在、それら(文書)の全ては彼ら(ザ・エッジ紙)が完全に協力する(捜査)当局に手渡されている、と主張している。



Ummmmm、いかがでしたでしょうか。冒頭に書きましたように、もちろんこれらのニュース記事の真偽のほどは分かりません。いずれにしてもマレーシア建国以来の政界スキャンダルであることは間違いなさそうですが、未だに何が真実なのかまったく見えていません。

本日(7月23日)の新聞記事によれば、本事件に関係する人物3名(野党議員2名とザ・エッジのオーナー氏)が新たに出国禁止となったと報じられていますが、いずれも本疑惑を肯定している人物で、当局としては逆にその言動を封じたいがための措置かとまたまた疑いたくもなりますね。

私としては、この巨悪の真偽の程をとことん確かめてみたい気分なのですが、この国に住んでまだ3年弱、大分分かってきたとは言えまだまだ未知のことも多いため、迂闊なことは言えないし、言うつもりもありません。

ただ、私がいつも感じているように、インターネットの世界にはあまたの玉石混交の情報が乱れ飛び、その取捨選択を一歩間違えば白黒がまったく逆転してしまいます。情報を的確に取捨するための見識と判断力を常に持ち合わせていなければとあらためて感じる今日この頃です。

ではまた。。


みなさん、こんにちは。今日は、先日の日曜日(7月12日)に単独初参加したクアラルンプールYMCA老人会バスツアーのリポートです。

いや、本当はシニアシチズンズクラブの方たちなので、老人会なんて書くときっと怒られるのでしょうが、万一、その中の誰かがこのブログを目にしたとしても誰も日本語が解らないだろうからとタカを括っています。(笑)

老人会と言えば・・・、今、書きながら思い出し笑いをしてますが、以前、私の田舎の中学の50年ぶりの修学旅行と題し、その泣き笑いの一部始終をブログに綴りました。あの時はお互いの姿かたちの半世紀ぶりの変わりように驚き、昔を語りながら、飲み、食べ、笑い、歌い、踊り、そして最後にはみな涙したものでした。

あの時も思いました。人間誰しも60年以上も生きていると、順風満帆の人生だろうが艱難辛苦の人生だろうが、顔には一様に皺も染みも増えてきて、いくら本人たちが否定しようとも、傍から見れば紛うことなき老人会です。私も、もちろんその中の一人なのだから逃げも隠れもできないし、寧ろその中にどっぷりと浸かることの心地良さも十分に承知しているのですが、いまだに気持ちも見てくれも若くありたいと抗う自分もいるのです。

だから、世の老人会のイベントなど余程のことがない限り参加したいなんて思わないのですが、今度ばかりはすっかり騙されました。今回のバスツアーですけど、最初にKLのYMCAでその参加者募集のポスターを見たとき、老人会のツアーだなんて一言も書いてなかったのです。ベントン(Bentong)とかラウブ(Raub)の文字と日帰りバスツアーの文字が目に止まり、私がこれまで行ったことのない田舎だったし、YMCAの企画だからきっといろいろな人種が参加するに違いない、これはきっと面白いぞと思ったのです。

しかし、ツアーの旅程表の最後にはドリアンブッフェと書いてあってやや躊躇しました。

人間誰しも不得手なことや苦手のものがあるのは当たり前のことかと思いますが、私の場合、その一つが果物の王様と称されるドリアンなんです。マレーシアはちょうど今がフルーツシーズン、街にはドリアン売りの屋台があちらこちらに出ています。でもmy better halfはもちろんのこと、私もやっぱりあの臭いがダメで、なるべく避けて通るようにしてますし、スーパーマーケットでもドリアン売り場の周囲には近づかないようにしています。

でもローカルの人たち、いや、当地の多くの日本人からも、あんなに美味しいものはないよって、何度も聞かされるものだから、どうも懐疑的ながら、いつかは美味しいドリアンに巡り会うのかも知れないと思ってみたり、いつまでもみんなが美味しいと評するものに背を向けてはいられないと考えたりしてました。これも郷に入れば郷に従えの類なのかも知れないし、今度チャンスがあったら再チャレンジしてみようと思っていたのです。

なのでしばらく考えて、よしチャレンジだ、そう決断しました。

でもこのツアー、まさかYMCA老人会のツアーだとは知りませんでした。それに気付いたのはなんと当日朝です。YMCAのレセプションに集まった面々を見るうちなんとなく不安が過ぎりました。面々がみな中華系のお年寄りなのです。中には私と同年代かあるいは少々若いかと思う人もいるにはいるのですが、ほとんどがジジババ軍団です。

側の怖い顔をしたオバサンに恐る恐る尋ねてみると、今日はシニアクラブのバスツアーだよ、って教えてくれて、アンタも参加するのかい、へぇーっ?って不思議そうな顔をされてしまいました。

え、えーっ、なんだ老人会のツアーだったなんて、知らなかったよぉ。しかもみーんなチャイナだよ。周りから聞こえてくる騒々しい中国語の中で、これ一体どうしてくれんだよって思いましたがもう完全手遅れです。

正直言うと私の苦手なものは、ドリアンの他はこの中国語と韓国語なんです。いや、話すことができないとか、聞くことができないと言う類の苦手ではなくて、側で話されるとムシズが走ると言う苦手なんです。何言ってるのかさっぱり分からないことは、これはしょうがないのですが、側に他人がいても気遣いすることなく無遠慮に大声で話すし、それになんと言っても態度やマナーが悪い。

と言うことで、要するに中国語を話す人、韓国語を話す人が大の苦手なのですが、今日はよりによってそんな中国語のジジババ会だよ。いや参ったなぁ、トンデモナイツアーに参加しちゃったなぁと独り嘆いていました。

YMCA前です。バスは大型の観光バス、同行する企画担当の女史に聞いたところ、本日の参加者は44名、うち老人会から41名、日本人1人、インド系マレー人2人だそうです。

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ほとんどがお年寄りだから、前の席から順番に座っていって、最後に一番後の席だけが残りました。そこに私とインディアンカップル、そして、これは最後には本当にありがたいと思った、とっても世話好きな中華系のオバサンが座りました。

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でも、こっちのバス↑って、なんでこんなに内装が派手派手なんだろう、私たち日本人の感覚からすると落ち着かないというか、眩暈がするほどド派手な色合いと色彩なんです。こっちって、こんな観光バスがフツーなんですよ。

朝8時にKLのブリックフィールズを出発した観光バスは、バツーケーブの東にあるゴンバック料金所からE8の高速道路に入り、一路ベントンに向かいます。ベントン↓とは、KL中心部から約80km北北東、ゲンティンハイランドの裏側(東側)に位置する山間の町です。

途中、ツアーガイドの男性(この方も中華系)が、これは感心するほどしゃべりっぱなしです。それが、今英語で話していたと思うと、いつのまにかマンダリンに切り替っていたり、また突然英語に戻ったり、またまたマンダリンになったりで目まぐるしいテンポで言語が変わるのです。

恐らく、本人には言語を切り換えているという意識がないのだと思いますが、中国語がまったく解らない私と隣の席のインディアンカップルにとってはいい迷惑です。

しかしその他のマジョリティのみなさんは、これで問題ないのでしょうかね。いや、ガイドさんのバイリンガリズムのことです。誰一人文句も言わないところをみると、みなさん、年齢に関係なくバイリンガルなんでしょうね。

でも多勢に無勢、思わぬところで人種のマイノリティの悲哀を噛み締めながらじっと耐えていたところ、そんな雰囲気を察したのか、隣のオバサンがガイドさんの中国語部分の英語同時通訳を始めてくれたのです。

いや、これには本当に感謝です。その後ツアー終了までずっとそれを続けてくれて、お陰でガイドさんの面白おかしい話も良く理解できました。

そしてほぼ予定どおり、出発から約1時間半でベントン到着です。

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旅程表では朝市に行くことになっていて、私はそれをとても楽しみにしていたのですが、朝市に近づくに連れて車が押し合いへし合いのノロノロ状態となり、ようやく市場の前に着いたと思ったら交通整理のお巡りさんに邪魔だからあっちに行けと指示されてしまったのです。

ガイドさんによれば、もっと向こうに行けばバスを停めるところがあるからと言う説明だったのに、行けども行けどもバスは停まれない。ついに諦めたらしく、ここでみんな降りてご飯食べてきて、と言ってすれ違いもできないような狭い道路の真ん中でバスは停車、みんな降り始めたのですがジジババ軍団ゆえに動作がのろい、杖をついたり手を引かれる老人もいて、時間だけはたっぷりとかかります。

そんなバスの後にはいつの間にか長蛇の車列。でもバスは道の真ん中で長時間の立ち往生、往来を堂々塞いで遠慮なし。あぁそうか、これがチャイナ式のマナーかと思いましたね。でも、そんな私も今日はチャイナの一員、でも穴があったら入りたい、そんな気分でした。

あーぁ、朝市でなんか美味しいもの食べたかったのに、、と思っていたら、、ほら、あそこにビッグハウスがあるでしょ、あそこで朝ごはん食べなさい、だと。。なにぃ、どこがビッグハウスだよ、なんて悪態つきながら見てみると、ビッグハウスって名前のレストランだったんだ。。

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まだ10時前だと言うのにこの人出はなに?って思う。でも良く考えたら今日は日曜日だし不思議なことでもないか。。で、この人たちみんな中華系なんだね。そっか、今はラマダン中だからマレー系が居る訳ないよね。でもインド系もいないから、ひょっとしたらこのベントンって町は中華系の町かも。。

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そんなことを思いながらウロウロしてたら、老人会のジジババの一人に、これ食べなさい、これ美味しいからっていうビーフヌードルをやや強制的に薦められて食べました。でも、はっきり言って美味しくなかったです。ヌードルも不味かったし、ビーフって言っても、私がイメージする牛肉ではなく、牛の胃袋とかの内臓そのままだし、ゴム食ってるようで決して美味しくない。

だけど隣で、ちょっと怖い顔のババが、美味しいだろ、美味しいだろってしつこく言うものだから、泣きそうになりながらも、全部食べました。スープも全部飲めなんて、無理言うもんだから、これも全部飲み干しました。

あー、恐怖の朝食タイムでした。いやいや今日のバスツアーって、ジジババ監視付きだよ、これじゃあこの先が思い遣られるぞと、改めて泣きたくなったひねくれ団塊チャレンジャーなのでした。

さて、ベントンの町を離れてバスはさらに北上します。次なる目標は飛び切り美味しい豆腐工場とこれも絶対美味しいピーナツ工場だそうです。でもこれは周りのジジババ情報ですから、私は決して信用していません。

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上↑のバスに注目です。なんか昭和にスリップしたような風景だと思いませんか。つい懐かしくなるラウブのバスセンターです。

そして、ここが豆腐工場のある村です。この↓立て看板も昭和の郷愁を誘う、そんなレトロな感じがたまりませんね。

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村の小路をジジババ軍団と共にのろのろ歩きます。見えて来ました、国旗が立ってるあそこ↓が村の豆腐工場だそうです。

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私たちの前にも大勢の人たちが工場の中にいます。工場と言ってもせいぜい10坪ほどの狭い、そしてむさ苦しいところなのですが、はて、ここの何が良いのでしょうか。

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中に入ってみたところ、これも昔見たことがあるような、ないようなレトロな雰囲気の豆腐工場です。それにしてもここの何が良いのか、私には皆目分かりません。

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工場内はこれこのとおり、身動きもできないような状態です。皆、先を争って買い込んでいましたが、私にはまだ何がなんだか分かりません。

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私だけ知らん振りをするのも嫌なので、財布を握り締めて、さも、買うぞって雰囲気でいたとこら、後ろにいたジジに、これ買えと指さされました。それがこれです。なんだこれ?スーパーで売ってるヨントーフーとかスチームボートに入れる油揚げじゃないか。。

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薦められるままに、一袋(12個ほど入って4リンギ)買いました。一晩冷蔵庫に置いた後翌日の夕飯で食べてみましたが、まぁ可もなく不可もなくと言うところでしょうか。私はこんなものより、日本のホントに美味しい豆腐を冷奴で食べたい。こっちのスーパーでは、日式豆腐の名で、似て非なるものを売ってはいるのですが、賞味期限が数ヶ月も先だったりするし、食べてもあまり美味しいとは思わないのです。

ジジババ情報によると、KLからわざわざ買いに来る人もいるそうで、とても美味しいと評判なのだそうな。そう何度も言われても、やっぱり私にはそうは思えませんでしたけど、軍団の中には、手に持てないほど買い込んだ人も大勢いましたね。

↓バスの最後席の私の隣でマイノリティの悲哀を共に嫌と言うほど味わったインディアンカップルです。マイノリティ同士ひっそりと肩寄せあったお陰ですっかり仲良くなりました。(私とカップルが、と言う意味です)

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オレンジのシャツが今回のツアーガイドさんです。聞いたところ、7ヶ国語をほぼ同じレベルで話せるそうです。普段、何語で考えるているの?と尋ねたら何語で考えているのかは特に意識していないが多分マンダリンか英語かなと言うことでした。

しかし、バイリンガリズムとかトリリンガリズムって、そういうものなんでしょうか。特に意識することなくマルチの言語で考え、意識することなくマルチの言語が口をついて出てくるのですね。英語脳も中国語脳も並列状態にあると言うことなのかも知れませんね。

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↑左の女性はYMCAの企画担当、その後は彼女の妹さんです。ジジババ軍団の中に介添が必要なオオババが一人いるのでそのための介添人として連れてきたとのことでした。

そして、次なるところはピーナツ工場、と言ってもこれフツーの村のお店ですね。いやぁ、ここも繁盛してること・・・

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それにしてもみなさん良く買いますね。そう言う私もここではビールのおつまみにと少しピーナツを買いましたけどね。

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↓車窓からの眺めです。おー、マレーカンポンハウスじゃないですか、これいい。でも良く見たらちょっと右に傾いているような。。

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はい、この方↓が老人会の大御所さんです。バスに乗車した際、握手を求められ自己紹介を強要されました。私の名前はトーサンだ、おトーサンではないぞ、と笑いながら仰いましたがほんのちょっぴり日本語ワードも解る御年85歳の会長さんだそうです。

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↑その後、このトーサンとガイドさんが代わる代わるにマイクを持って、土地の説明や風景の説明などしてくれましたが、なんとこの会長さんも英語と中国語のごちゃ混ぜなんです。でも声には張りがあるし冗談ばかり飛ばす随分元気の良いオオジジでした。

さて、バスは次なる目標の昼食レストランに向かっているのだろうと思ったら、どうもそうではなさそうです。ガイドさん曰く、今朝出がけにドリアンファーム(バスツアーの最後の立ち寄り先)に電話したら、今日はシンガポールの団体客がバス7台で来ることになった、とのことだった。シンガポーリアンはみな大食いなので、彼らに先を越されたら、私たちが食べるドリアンがなくなってしまうから、予定を変更して今からドリアンファームに向かう、と言うことでした。

え、なんだ今、ドリアンファームに向かっているんだ?と独り言を言ったら、隣の通訳オバサンがいろいろ補足の説明をしてくれます。そうなのよ、あの人たち(シンガポーリアンのこと)ってちっとも他人に気遣いしないのよ、自分さえ良ければって感じなのよね。マナーは悪いし食べ方は汚いし、大っ嫌い!今日は絶対、あの人たちの先越してドリアンファームのドリアン全部食べ尽くしてしまおうね、って、、とんでもないことを仰る。で、アンタもドリアン、もちろん大好きでしょ?だからこのツアーに参加したんでしょ?私たち、このドリアン食べ放題ツアー、ずっと前から楽しみにしてたんだから。。。

えっ?これって、ドリアン食べ放題ツアーなんですか?なんだアンタ知らなかったの?みんなドリアンが大好きで死ぬほど食べたい人たちなんだよって・・・・・。おいおい、これドリアンがメインのツアーだったんだ。知らなかったよぉ。で、でも、まぁいっか。。何事もチャレンジだし、と腹を括る私です。

さぁ、どうやらドリアンファームに着いたようです。でも、バスの前の方でガイドさんやトーサンやその他のオバハンたちがなにやらざわついています。なんだなんだと良く見ると、前方には大型観光バスがずらり。。

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こ、これって、シンガポールの団体?隣の通訳オバサン曰く、どうやらそのようね、だと。。私にはちっとも区別がつきませんが、どうやらオバサンたちには、シンガポーリアンと自分たちチャイニーズマレーシアンとの見分けがつくようです。なんと、先を越すはずのシンガポーリアンにその先を越されてしまったのですね。悔しがるジジババ軍団ですが仕方がありません。

時計を見ると午後1時半、ファームのまん前にバスは停まり、ガイドとトーサンから"しばらく待て"のサインです。

窓から下を見ると、いるわいるわ、大勢のシンガポーリアンが盛んにドリアンをパクついています。ほら、見なさいよ、あんな食べ方して汚いでしょ、だからシンガポーリアンって嫌いなのよ、でも中国本土から来るチャイニーズはもっと嫌いだけどね、だと。。

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え?そう?そうなの?本土の中国人って嫌いなの?でも、なんで?と思わず突っ込み入れてしまう私です。そしたら、そんな会話が周りにも聞こえたらしく、前の席のオバハンたちやもその隣の席のジジババも参戦してきて、本土の中国人大嫌い討論会になりました。

内容については少々他言が憚られるようなこともありましたのでここでの詳述は控えますが、結論は、同じ中華DNAであっても育ちが違うのよねー、でした。

しかし、この後もバスの中で随分待たされました。40分ほど経って、ようやくシンガポーリアンの団体が去った後、トーサンから"下車よし"の指示。いよいよ私たちチャイニーズマレーシアンのジジババ軍団+インディアン2人と日本人1人グループの出番です。結構広いトタン屋根つきの土間みたいなところに、大きな古い木製のテーブルが何台か置いてあり、ファームの作業員みたいな男の人が次から次にドリアンを割って手渡してくれます。

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ムサンキング、漢字で書くと猫山王、これが一番美味いのだそうです。ガイドさんとトーサンの説明では、濃い黄色、クリーミィ、良い香り、蕩ける甘さ、ちょっとビター(苦い)、そして種が小さいのが特徴だそうです。良い香りだなんて、これが良い香りなの?うん、確かに街のスーパーに比べれば臭いが柔らかいと言うか、きつくないです。でもぉ、、、

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側で見ていると、我がジジババ軍団もシンガポーリアンに負けず劣らず迫力の一気食いです。

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皆先を争い、息もつかずにひたすら頬張ります。さっき、盛んにシンガポーリアンの食べ方が汚いって罵っていたオバハンたちだって、私が見たところとても上品とは言い難いのですけど・・・・

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じっと見ていたら、何みてんのよ、ほらアンタもいっぱい食べなさいって、世話好きオバサンが次から次に手渡してくれるものだから、食べないわけにもいかず、思い切って頬張りました。うっ、むせかえるような独特の匂い、で、でも美味い、いつか食べたものよりずっと美味い。

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いやぁ、食べました。ほら、ムサンキングの食べ放題です。

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こんな濃い黄色のドリアン、20個以上も食べました。私の新記録です。食べていたら周りのニオイもだんだん気にならなくなりましたが、食べすぎのドリアンゲップはちょっといただけないかも。でも、今日のチャレンジ、ひょっとして成功したかも知れません。苦手のドリアン、皆で食べれば怖くないって感じでしょうか。でもまだ独りで買って食べたいとは思いませんけどね。

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1時間ほどでしたが、みなさんゲップが出るほどの食べまくりで大満足のようでした。いくらご老人と言っても食欲だけはあるのですね。でもお陰で、バスの車内はジジババのゲップでまるで死のガス室状態だっただろうと思います。でも、負けずに私もゲップを車内に撒き散らしていましたので、大して気にはなりませんでした。

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これ↑がドリアンの木です。こんな大きなドリアンの実が熟したらひとりでに落ちてくるそうです。頭に当たってら死ぬよぉってジジババに脅されました。死ぬと言えば、アンタ、あんだけドリアン食べたんだから、今晩は絶対お酒飲んだらダメだからね、死ぬからね、と顔が憎たらしいしわくちゃババに脅されました。

なんだあいつ、絶対やっちゃダメと諭されたら余計にやりたくなると言うオレのとんでもチャレンジ精神を知らねーな。なんだ、ドリアンとアルコールってなんか化学反応でも起こすのか?そんなの科学的な根拠があるのか?よっし、だったら今夜絶対試してみよっか、と密かに思うひねくれ団塊なのでした。

さて、ドリアンが終わり、次はどこかと尋ねたら、次はまたベントンに戻り、アーリィディナーだって。。え、だって今ドリアン食い放題食べたばかりなのに、もう夕食かよ。。。。

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ベントンの町に戻ってきました。時計はまもなく4時半だけど、ディナーにはまだちょっと早いからと言うことで界隈を散策することにしました。でも陽もまだ高く暑いです。なので、隣の通訳オバサンとその他数名のジジババと連れ立ってアイスクリーム屋さんに行きました。ここ↓はベントンでは有名なお店だそうです。

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しかし、見て下さい、こんなにぎっしりのお客さんです。空いてるテーブルなんかありません。あー、こんなんじゃ座れないよ、無理だよ、と日本人なら直ぐに諦めるところですが、今日は中華DNAジジババ軍団です。あっと言う間に見事に席を確保しました。どうしたかと言うとまばらに座ってる人たちを寄せて動かし、自分たちのテーブルを強引に確保したのです。見事と言うほかありません。

いやぁ、なんと便利なジジババ軍団なんだろ。オレ、この人たちに弟子入りしちゃおかな、、、なんて、ハハ、これは冗談冗談。。

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↓これが評判のアイスクリームだそうです。いや、バニラアイスクリームと小豆が上にのっかってるカキ氷ですね。コーンものってますけどこっちはコレがフツーなんです。でも確かに美味しい、ちょっと炎天下を歩いて身体が火照っていただけに余計美味しく感じましたけど、これで5.5リンギ(約180円)は高いのか安いのか、うーん安いと言うべきでしょうね。

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さあ、みなさん5時半です、ディナータイムになりました。ここが本日のツアー最後のイベント(?)のディナー会場です。はぁ?この汚い店?これがディナー会場?いやはや恐れ入谷の鬼子母神です。日本人のツアーだったら絶対あり得ない店構えですよ。

日本人だったら個人でも絶対敬遠しますよね。でも、だから本当に美味しい店を探せないのかも知れない。今日はなんでもチャレンジだしいい勉強だよ。

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ん、でも2階に上がったら、なんだ意外に綺麗じゃん。階下の入り口があんまりみすぼらしかったから、なんだこんなところと思ったけど、これは大変失礼しました。

早速我がテーブルの面々で記念撮影です。筆者(最右)の左隣が会長のトーサン、そしてその後ろがありがたい世話好き通訳オバサンです。でも、この会長さん、いつも私の側に来ていろいろ話しかけてきます。今度絶対うちのクラブに入りなさい、と最後に約束させられそうになりましたが、なんとか言葉を濁してやんわりとお断りしました。

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総勢50名弱の軍団でしたから、テーブルが5つほど、私が最後のお礼にと言葉を交わしながら順に写真を撮って回ると、いろんな面々に腕を取られ、まぁここに座れと言って長居させられそうになりました。酒を酌み交わすのならお付き合いしたいけど、お茶だけでジジババのお話にお付き合いするのはキツイかなと思いやんわりとお断りしました。でも総じてみなさん良い方ばかりですね。

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中には、現役時代はエアラインのパイロットだった、日本航空(JAL)にも10年ほど勤め、B747に乗っていたなどと言う方もいて驚きましたが、さらにその方の奥様も、今は主婦してるけどリタイアする前はATC(航空管制)だったなんて仰ったのでまたまた驚きです。もちろんその後は、パイロットだったご主人を含め、大いに話が盛り上がったことは言うまでもありません。

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そして、バス最後列の3人です。インディアンカップルと優しい世話好きオバサン。ヨーガくんとはメルアド交換したり大分世代が違うけどなかなかの好青年で私との話題もぴったりでした。隣の女性は、実は嫁さんでも彼女でもなく、なんと実の妹さんなのだそうです。え、えーっ、カップルじゃなかったのぉ、ってチョット驚きましたが、これホントかなぁ。兄妹にしては仲が良すぎるような・・・・

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そしてその右が、世話好きオバサンのシャロンさんです。私やヨーガくんたちの世話をかいがいしくしてくれて、本当に感謝です。聞いたところ特にそのつもりはなかったけど、偶然最後列に座っちゃったから、とのことでした。

トーサンやシャロンさん、そして企画担当のジニーさん、その他、今度一緒にラインダンスしようって盛んに誘ってくる怖い顔のババや皺くちゃのジジババたち、みんなみんないい方ばかりで、終わってみればとっても楽しい充実のバスツアーでした。

ベントンやラウブの町では、期待したような美しい景色はあまり見れなかったけど。なんと言っても今まで大の苦手だったドリアンに再挑戦できたこと、そして苦手が大好きに激変はしそうもないけど、まぁ、なんとか克服できたかも知れないことが大きな成果だったと思います。

さらに今までは、周りの中国語に耳が拒否反応を示し、これも大の苦手の一つだったのに、今回は計らずも一日中その真っ只中に身を置いて、次第に耳が慣れたこと、そして特に、私たちは本土のチャイニーズとは姿かたちは似ていても中身がまったく違うのよ、と言って憚らなかった怖い顔のババたち。そんな愛すべきジジババたちを知ったことは私の内なる進歩にきっと繋がる、そう確信しました。ありがとう、クアラルンプールYMCA老人会、いやシニアシチズンズクラブのみなさん。

追記(2015.7.16 20:00):当日の夜、例のドリアンとアルコールの化学反応が実際に体内で起こるかどうかの人体実験にトライしてみました。ツアー中、ババに"飲んだら死ぬよ"などと脅されたものだから、恐る恐る、缶ビールをゆっくりと胃に流し込んで、なにか変化が起きるかどうか試してみました。でも別に何の変化もありませんでした。流石にそれでもカールスバーグ2本でその日は止めときましたが、身体が少し火照ってくるとかあったら面白かったのになんの変化もなかったです、ハイ。。。

ではまた、、


みなさん、おはようございます。今、朝です、朝の3時半です。どうも最近は私の体内時計が完全に狂ってしまったようで、眠い時に寝て、目覚めたら起きて何かする。こんな出鱈目な生活になって久しいのですが、かつての私がそうだったように(※)共に暮らす身になれば、これほど迷惑な存在は他にないだろうと思います。※以前、しばらく実家で老父と暮らしていたのですが、当時の父は今の私とまったく同じ出鱈目パターンで本当に迷惑してました。(笑)

さて、突然話は変わりますけど、ブログって、毎回の題材探しが結構大変なんですよ。だから、寝て起きて、頭が冴える今なんですよ、題材考えたり、書いたりするのは・・・・と言いつつ、今、一生懸命考えながらキーボードを叩いています。

それでも私の場合は平均すると週一のペースなので、まだまだ楽な方かも知れません。中には毎日、いや毎日どころか日に何度も書いている方も大勢おられますので、まったくもってご苦労なことだと思います。それにしても毎日書くって、大変ですよね。きっと寝ても覚めてもブログのことばかりなんでしょうね。私には到底無理です。

週一のペースでもこんなに苦労しているのにと思いますけど。もっとも私のブログは、一回のボリュームを減らして内容をもっと軽めのものにすれば、さほど苦にはならないのかも知れませんが、私には私のこだわりがあるんですよね。

私の場合、タイトルこそ日記ですけど、単なる日記風ではなくエッセイ風に書きたい、しかもちょっと濃い目の短編の読み物風に仕上げたいなどと、小難しいことを考えているんですけど、これって自分で自分の頚を絞めているようなものですね。(笑)

先日、何のためにキナバル山に登るのか?と誰かに問われましたがこれとて同じことです。誰に強制されたわけでもなく自ら望んで苦しいことや辛いことに挑み、それを自からの努力で達成できた時に得られる無常の喜び、達成感、これですよ、これ。

なーんちゃってね、でも、今日は最初から鼻息を荒くするつもりは毛頭ありませんのでご心配なく。。(笑)

さて、今、イスラム世界は年に一度のラマダン月の真っ只中ですが、思い起こしてみれば、昨年も、一昨年もラマダン関連のスピリチュアルなムービー作品を何本か紹介しましたよね。

なので、今年もそれを恒例にしようと、ユーチューブやソーシャルメディアなどの動画サイトを今まで懸命に探し廻っていたのですが、ようやくこれはと思ういくつかの作品を発見しました。今日は、そんな中から私が選んだショートフィルムベスト2を紹介してみたいと思います。



では先ず、ショートフィルムのベスト2からお送りします。

私は、↓この作品を何気に見ているうち、なにかとても不思議な感覚に包まれました。この感覚は一体なんなのだろうかと頚を傾げながら何度も繰り返して見ているうち、その登場人物やストーリィ、そして後半に流れるスローテンポのテーマソングに私は不思議に心を打たれたのです。

まぁ、百聞は一見に如かずです。ちょっと長いムービー(約8分)ですが最後までご覧下さい。(今日紹介するムービーはすべてHD画質ですので、是非大きな画面でどうぞ)



見終えてから、この作品のことをちょっと調べてみました。これは、昨今なにかと話題のMAS(マレーシア航空)が制作したショートフィルムですが、この5月24日に発表されたそうです。発表後1週間で100万回を超えるビューがあったということで、その人気振りが際立っています。

ストーリィはご覧になってお分かりのとおり、ロンドンとマレーシアに離れて暮らすヤングカップルの遠距離愛と家族愛のお話です。でも、これが単なる作り話かと言うと、実はそうではなく実在の人物の実話だというから凄いのです。

以下は、The Malaysian Women's Weeklyと言うマレーシアの女性週刊誌に掲載された記事(2015.5.31)の抜粋です。

Are the “leads” in this film, Aadil and Athirah, a real-life couple?
このフィルムの主役のアディル(男性)とアシラ(女性)は実在のカップルか?

“Yes they are. Aadil Marzani Samsuddin is as an engineer based in London, UK, while Nik Nurul Athirah is a doctor at Hospital Kuala Krai, in Kota Bharu, Kelantan.
そのとおり。アディル・マルザニ・サムスディンはロンドンをベースとするエンジニア、ニク・ヌルル・アシラはマレーシア、クランタン州のコタバル市にあるクアラ・クライ病院の医師だ。

Why is the film called #lundangtonewcastle?
なぜ、このフィルムは#lundangtonewcastleと呼ばれているのか?

”Athirah lives in Kota Bharu (which is the Malay translation of ‘Newcastle’) while Aadil lives in London (which Kelantanese jokingly refer to as ‘Lundang’). The focus of the story is on how this couple’s love remains strong despite the long distance, and how social media has become a bridge between the couple.”
アシラはコタバル(マレー語でNew Castleの意)に住んでいる。一方のアディルはロンドン(クランタン州の人たちは冗談でLundangと言う※)に住んでいる。ストーリィの焦点は、このカップルの愛は長距離でありながらどうして強く保たれているのか、またソーシャルメディアがいかにしてこのカップルの架け橋になり得るのか、と言うことだ。(※訳者註:コタバルにはルンダン(Lundang)と言う地名がある)

At one point in the film, Aadil says the first time he met Athirah was when he had to pick her up at the airport. Was that really their first meeting?
フィルムの一場面で、アディルがアシラと初めて会ったのは、彼が彼女を空港に出迎えた時と言っているが、本当にこれが初めての顔合わせだったのか?

“The two first met on Facebook through a circle of friends when Aadil was working in Malaysia for three months. At the time, Athirah was studying medicine in Dublin, Ireland. So the first time they met face-to-face was when Athirah came back for a semester break, and Aadil had offered to pick her up at KLIA.”
二人が知り合ったのは、フェイスブックの友達サークルを通じてだ。アディルがマレーシアで3ヶ月間働いていた時のことだったが、その時、アシラはアイルランドのダブリンで薬学を学んでいた。なので彼らの初顔合わせは、アシラが学期休みで(マレーシアに)帰国した際にアディルがKLIA(クアラルンプール国際空港)に彼女を出迎えに行った時のことだった。

When are the couple getting married – and where will they call home?
カップルはいつ結婚するのか、そして彼らはどこをhomeと呼ぶのか(どこに住むのか)?

“They are getting married in August this year, but in terms of where they will call ‘home’, we didn’t want to ask such specific questions to respect the couple’s privacy. Plus, we always strive to engage our audience with our content, and leave that answer open-ended: ‘What is your idea of home?’
彼らはこの8月に結婚する。しかし彼らがどこをhomeと呼ぶのか(どこに住むのか)については、カップルのプライバシーを尊重して、そのような具体的な質問はしたくなかったので知らない。それに加えて、我々は、常に内容で聴衆を惹きつけるように努めているし(訳者註:フィルムの内容で勝負すると言うこと)、その中で、あなたのhomeに対する考え方はなにか?と言うことを皆さんに問いかけてオープンのエンディングとした。



いや驚きましたね。そして、このヤングカップルだけでなく、登場するご両親も青年の友達も皆実在のご本人たちなのだそうです。さらに驚くべきは一切台本なしで、それぞれが自分の言葉で録ったという。そうだとすれば実にいい仕上がりだと思いませんか。うーん、だからでしょうか。このムービーには本物の魅力と言うか、観る者を包み込む不思議な感覚があるような気がします。

しかし、このアディル青年は爽やかですね。最初はなかなか感じの良い役者さんだなーと思っていたのですが、フィルムのエンディングで役者さんではなく当の本人と知って驚きです。

そして、アシラという名の清々しくとても可愛い彼女、本物の若い女医さんと知ってこれまた驚きです。さらに実に味わいのあるご両親の言葉、将来二人がどこに住んで欲しいか、とのインタビューに応えて、イギリスのロンドンではなくクランタンのロンドン(Lundang)だと近くて良いのにと笑って仰った、これも良かった、そう思います。

さらに補足で説明したいと思いますが、アディル青年はマレーシアからイギリスに移住したご両親の間にロンドンで生まれたロンドン育ち、現在は本人がロンドン、彼のご両親はイギリスのニューカッスルと言うところにお住まいだそうです。

一方のアシラさんですが、マレーシア東海岸のコタバルにご両親とお住まいです。コタバルは英語に訳すとニューカッスル、この縁がなんとも可笑しいですよね、LondonとLundangもそうですけど。こんな背景が判るとストーリィの全体をさらに良く理解できますので、ぜひもう一度どうぞ。(笑)

で、ムービーの後半に流れているテーマソングですけど、こんな旋律の曲って、実は私好みなんですよね。何度も聴くうち、ムービーだといちいち操作が面倒なので、絶対アラカルトでもある筈と思って探してみたら、やはりありました。↓これです。



歌っているのは、Aizat Amdanと言うマレーシアのプロ歌手です。最初はフィルムの主役の男性か?と思いましたが良く見れば全然違いますね。ご参考までに以下にこの歌のマレー語の歌詞とその英訳文を載せておきます。



Angau - Theme for Malaysia Airlines #lundangtonewcastle Campaign

Melangut di sempadan
Sempadan langit senja
Senja memanggil riang
Riang ketawa si dayang

Terlukis laut
Lautan kisah
Kisah terpaut
Dipaut gadis indah

Baiduri
Selamkan sunyi
Ooh, petik silam yang sirna
Cambahkan di singgahsana
Igauan mekar
Angau ku mekar

Terpana si perjaka
Dibuai ayu ratna
Gemalai sambut nyawa
Soldadu yang terluka

Andai intan
Bimbang tercalar
Kan aku simpan
Dalam dakapan buana

Baiduri
Selamkan sunyi
Ooh, petik girang yang sirna
Hias pada mata suria

Bidadari
Hanyutkan sunyi
Ooh, petik hening berwarna
Ukiri satu purnama

Baiduri
Hanyutkan sepi
Ooh, petik silam yang pudar
Cambahkan di singgahsana
Igauan mekar
Angau ku mekar

Angau ku mekar
Angau ku mekar



そして、これ↓は上記のマレー語歌詞の英訳版です。

Wondering in the horizon
In the horizon of the sunset sky
The sunset beckons merrily
The merry laughter of a maiden

A sea is painted
with an ocean of tales
A tale that is linked
linked to a beautiful maiden

Baiduri ( Malay for gemstone Opal )
Please drown away the silence
Ooh, Choose a past that has gone
And nurture it on my throne
My dream blossoms
My enamoured love blossoms

The stunned beau
Swayed by the maiden's soft beauty
Gracefully reaching out for the soul
of the soldier who is hurt

If a raw diamond
is worried that it will be cut
Then I will keep it
safe in the embrace of this world

Baiduri ( Opal )
Please drown away the silence
Ooh, Choose the happiness that is gone
And let it decorate the sun

Baiduri ( Opal )
Please drown away the silence
Please carry away the silence
Ooh, Choose the colorful calm silence
and carve a beautiful full moon

Baiduri(Opal)
Please carry away the silence
Ooh, Choose a faded past
And nurture it on my throne
My dream blossoms
My enamoured love blossoms

My enamoured love blossoms
My enamoured love blossoms



さて、ここまでちょっと長くなってしまいましたが、いよいよベストワンの登場です。

もちろんこれも、スポンサー企業のコマーシャルとこの時期(ラマダン)の道徳教育を兼ねたムービーです。どのムービーを見ても内容は毎年似たり寄ったりというか、家族愛とか隣人愛とかそう言う類のものばかりで、先が見えたりする時もあるのですが、どうも私はこの手のものに弱いんですよね。

このムービー、前のムービーよりも長い11分ものですが、どうぞ最後までご覧下さい。



いかがでしたでしょうか。なぜ、これが私の選ぶ今年のベストワンかと言うと、泣けてくるムービーだからベストワンなんです。

その表情や仕草がとても可愛いい小学生の女の子と担任女性教師との心のふれあい、感動の場面もありましたしね。いつもの作り話ムービーだとは分かっていても、もともと涙腺の緩い私は思わず泣けてきて涙がとまりませんでした。だから、こっちがベストワンなんです。(特にこの女の子は、私が目に入れても痛くないと思う私の孫娘と同い年ぐらいで、顔やその仕草もなんとなく似てるような気がするのでなおさらです)

しかし今年も思いましたが、現代日本では徐々に希薄になってきたとされる家族愛や隣人愛など、こんなショートフィルムは、今の日本にこそ必要なのかも知れませんね。

以上、今日は私が選んだマレーシア最新のベストなショートフィルムを2本+1本(おまけ)、お届けしてみました。

では、また。。


また今日も、この国のメディア報道からちょっと気になる話題を取り上げてみたいと思います。

最近、新聞紙面などで良くドレスコード(DRESS CODE)と言うワードを目にします。実はこのワードを私が気にし始めたのは、先月(6月)初旬にシンガポールで開催された東南アジア競技大会(SEA Games)に出場し、マレーシアに2個の金メダルをもたらした女子体操選手の競技服装が、ソーシャルメディア上で喧々諤々の議論に発展していることを知った時からです。

21歳の女子体操選手のファラ・アン・アブドル・ハジさんは、そのSEAゲームズで、大変優秀な成績を納めたにもかかわらず、その競技服装がムスリムの戒律に反しているとの厳しい批判にさらされたのです。

↓そのファラ・アン・アブドル・ハジ選手です。

DRESSCODE01.jpg

この写真のほかにも、インターネット上には数多くの彼女の写真がアップされていて誰でも容易に見ることができるのですが、なかなかの美人で国民的人気もあるようです。

この国のイスラム教指導者たちが眉を潜めて非難する"彼女の露出度の高い服装"とはどんなものかと、早速チェックしてみましたが、なに普通の競技服装じゃないですか。

しかも彼ら(宗教指導者たち)の彼女(ファラ選手)に対する非難の言葉は辛らつかつ下品(読み手にそう感じさせます)です。もちろん、それに対してソーシャルメディア上で彼女を擁護する声も一気に高まりましたが、私はそんな議論を知り、こんなことは日本など、イスラム教国以外の国ではあり得ないことだと思い、あらためてムスリムの方達の戒律(ムスリムの生活全般の規則)の厳しさに思いを致しました。

しかし、その後、この件に関するローカルメディアの記事をいくつかチェックしましたが、中には彼女の写真の腰の部分にモザイクをかけて良く見えなくしている写真も掲載されていて、こんなことしたら逆に変だよ、と思ってしまいました。だって、モザイクを入れて隠されたら、人間(特に男性?)の本能として隠されている部分を覗いてみたくなるじゃないですか。(笑)

世に氾濫しているその手の写真じゃあるまいし、清々しい女子体操競技選手の競技写真にモザイクをいれるなんて、ちょっとおかしいでしょ。。

ところで、体操競技のことは分かりましたが、じゃ、水泳競技はどうなんですかね。水泳の女子選手の水着にもそんなチェックが入るのでしょうか。まさか、ムスリム専用のあの水着を着なさいとでも言うのでしょうか。あんな水着を着たら絶対いい結果を出せる筈がない。だって頭のフードもそうだし手足もロングでなおかつ身体の線が見えないようダブダブの水着、あんなんじゃ水の抵抗が大き過ぎて勝負になりませんよ。

でも、そうか、水泳のマレーシア代表選手って、だからほとんど中華系(一部インド系?)なのか、そっか、きっとそうなんですね。ハハーン、これでまたひとつ謎が解けました。(ムスリム専用水着を着て泳いでいる水泳選手なんて見たことがないですもんね)



さて、この女子体操選手の服装議論に触発されたのかどうか、最近、やたらとドレスコードに関する記事が目立ちます。

私は、このドレスコード、特に気にしてもいなかったのですが、そう言えば、以前ハリラヤの王宮オープンデーの時に、たまたま現地(王宮前広場)で知り合った日本の男性が、その服装(半ズボン)のため王宮内に入れてもらえないとぼやいていたこと、そして、私のマレー語クラスメートの髯のINUさんとどこかの官庁ビルに行った時に、庁舎入り口で、やはりその半ズボン姿を咎められ、彼だけが中に入れてもらえなかったことなどを思い出しました。

私たち日本人は特に、外国人である私たちにはムスリムの戒律など関係ないだろうと思いがちですが、決してそうではありません。サウジアラビアほど厳しくはないようですが、この国も歴としたイスラム教国です。なので、ムスリムはもちろんのこと、非ムスリムの国民や外国人であっても、マレーシアの国内に居る限りはイスラムの戒律に影響されることもある訳です。

例えばモスクです。モスクに入る時には女性はヘッドスカーフ(※トドンと言います。以前このブログでも書いたヒジャブと言うのはヘッドスカーフを含むムスリム用のカバークロース全体のことを指すようです)を被り、手足首までのロングスリーブとロングパンツまたはスカートの着用が求められます。男性であっても特に短パンなどはダメで、ロングパンツでなければなりません。しかしこのことは旅行社を通じて旅行客などにも広く知れ渡っているし、各モスクにおいてはフードつきのローブを無料で貸し出してくれるところが多いため、特に問題ではありません。

ところがモスク以外の場所でもそのようなドレスコードが適用されているところも意外に多いのです。

ドレスコードと言うのは、つまり服装規定です。日本人の私たちのドレスコードと言えば、学校や会社やホテルの服装規定、または観劇やパーティやセレモニーの際の服装規定ぐらいしか思い当たりませんが、ここイスラム教国におけるドレスコードはさらに広範囲に適用されるのです。

私が最近、日本語を教えに行く際に車を停めているメダン・マラの受付横にはこんなドレスコードに関するサインボードが目を惹きます。

↓メダン・マラ(MARA※)の受付横のサインボードです。

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※MARAはMajlis Amanah Rakyat、英語名は Indigenous People's Trust Council、つまりマレー系先住民族のための教育・互助・支援施設です。私が日本語コーチとして通っているPertama Complexの隣のビルです。

↓ここがマラのエントランスですが、この直ぐ横とその他の計3ヶ所にドレスコードのサインボードがあります。

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そして厄介なのは、そのドレスコードを適用する対象をムスリムに限定していないということです。

もっともこの施設はマレー系の方々の専用施設のようなところですから、ムスリム以外の方が訪れることがないのかも知れませんが、非ムスリムの私たちが、何らかの用事があってここを訪問する際には要注意です。

ちなみに、女性はヘッドスカーフを被る他、ノースリーブはダメ、ショートパンツはダメ、膝小僧が見えるようなショートスカートはダメ、サンダルはダメとあります。また、男性もノースリーブ、ショートパンツ、サンダルはダメ、そして擦り切れたズボンもダメとあります。



先日、スターオンラインのこんな記事を目にしました。

Denied entry over dressing

The Star Online
July 3, 2015

KUALA lUMPUR: I went to the Defence Ministry (Mindef) in Ampang to cover a pre­sentation of Hari Raya goodies to the armed forces by the Prime Minister’s wife, an event that was also attended by the Defence Minister and his deputy.
I was dressed in a simple black-and-white piece with short sleeves and a hemline that ended just above my knees.
Despite what I thought to be decent attire, I was denied entry at the guardhouse.
At the counter to register my vehicle, an official told me to step back several times.
I took a few small steps back until he told me: “Please step back further, I need to see what you are wearing.”
He then said I would not be allowed in because my knees were showing.
I protested by saying that I had covered Mindef events before, wearing both casual clothes such as T-shirts as well as in similar dresses, but the protest was to no avail.
I also told him that I was a reporter and needed to get in to cover the event. He and a female staff member said they would check with the officials inside the building.
They returned to say there was no response and instructed me to sit down and wait.
At this point, another military policeman politely “assessed” my outfit, saying that I had violated the dress code.
I said there should be consistency when enforcing the dress code, not as and when they like.
As I didn’t want to miss my assignment, I went to retrieve a long skirt that was kept in my car for precisely this reason – overzealous dress code enforcers.
Then another officer remarked: “See, Miss, you look nice like this as well.”
I found the comment unprofessional.
I later raised the issue with the deputy minister, who laughed it off.
I couldn’t help thinking: if people meant to defend the nation can become so distracted by a pair of kneecaps, then our country is in trouble.

↑これは、要するにザ・スター社の記者である女性が、取材のために訪れた国防省施設のエントランスで、ドレスコードに違反しているという理由で立ち入りを許可されなかったという記事です。

女性の当初の服装は↓この左の写真だそうです。確かに膝小僧は見えていますがまあごく普通の見苦しくない服装ですよね。

wartawan star dilarang
The long and short of the matter: Reporter Tashny was denied entry at the guardhouse until she covered up with a long skirt.

ガードハウスで押し問答したが埒が明かず、結局、こう言うときのために車に積んでいるロングスカートを身につけて入庁したのだ、と言う内容です。

後で、このことを国防省の副大臣に物申したところ一笑に付されてしまった、と言うことで、最後に「国防の任に当たる人たちが、こんな膝小僧のことにムキになるなんて馬鹿げている。こんなことで国の護りは大丈夫なの?」と痛烈な皮肉で記事を締め括っています。



そう言えば、この記事を目にする前、先月(6月)の下旬のことですが、KLIAの遺失手荷物交付所(the Lost and Found baggage area)に短パンにサンダル履きで入ろうとした男性客が、空港係員に入室を制止されて悶着になった、と言うニュースも読みました。

しかしこれについては、後ほど空港管理会社(MAHB)から当の男性客に、係員の誤解によるもので申し訳なかったとの謝罪があったとも報じられていました。

この記事には、最近のドレスコードの適用にまつわるニュースがさらに複数掲載されていて、どうやら、この国のドレスコードに対する考え方が変わるかも知れない、そんな一般国民の関心と言うか、機運が高まってきているようですね。

そして、極め付きは↓このニュースです。

After dress code furore, Dr M says Malaysia acting like Saudi Arabia
ドレスコードの大騒ぎの後、マレーシアはサウジアラビアのようだ、とマハティール元首相

MALAYSIAN INSIDER
25 June 2015

TUNMAHATHIR_250615_TMIAFIF_007.jpg

Malaysia is now sliding backwards and is acting like Saudi Arabia in its zeal to impose a dress code on the public, Tun Dr Mahathir Mohamed said today.
マレーシアは今や時代に遡行している。厳格なドレスコードを一般市民にまで押し付けるなんてまるでサウジアラビアのようだ、と今日、マハティール元首相は述べた。

He said it was a person's right to wear shorts in public, and, "as long as they aren't naked", they should be allowed to enter a government building or hospital.
人前で短パンをはくことは人々の権利であるし、裸でない限り、官庁建物や病院に入ることを許されるべきだ。

"In government offices, certainly there is a dress code. But that is an office matter."
官庁には確かにドレスコードがある。しかしそれは官庁の問題だ。

“Public matters are different. We shouldn't be telling others what to do, they aren't Muslim," he told a press conference after a buka puasa event with Perkasa in Kampung Baru, Kuala Lumpur.
He said dress codes in government buildings should only apply to its staff, and not visitors, especially those who are not Muslim.‎

これは一般市民の問題ではない。我々(ムスリム)が為すべきことを、他人(非ムスリム)に強制してはいけない。彼らはイスラム教徒ではないのだ、と彼はカンポンバルでのブカプアサイベント(訳者註:前回記事のIFTARのようなイベント)の後、記者会見で述べた。

"We are now sliding backwards. Soon, not only shorts will be an issue. If a woman leaves a house without a burqa, it will be considered wrong.
我々は今、時代に逆行している。なにもショーツだけが問題ではないが、もし、(イスラムの)女性がブルカなしで外出するならば、それは間違っていると思う。(訳者註:ブルカは女性の全身を覆い隠す衣服でパキスタン、アフガニスタンなどで着用される)

"We are acting like Pakistan, Afghanistan, Saudi Arabia. That's their culture. When we try to turn it into our culture, it becomes a problem."
我々は、パキスタン、アフガニスタン、サウジアラビアのように行動している。それは彼らの文化だ。我々がそれを我々の文化に変えようとすると、それは問題になる。

A Road Transport Department (RTD) guard had caused a storm on social media for ordering a woman who had gone to the department’s Gombak office to wear a sarong. The woman had worn a skirt which ended above her knees.
道路運輸局(RTD)のガードマンが、同局のゴンバック事務所を訪れた女性が膝上丈のスカートを穿いていたため、サロン(訳者註:腰に巻きつける長い丈の布)を着るように命じた、と言うことがソーシャルメディアに嵐(のような議論)を呼んだ。

On June 16, another woman was told to cover her legs before she was allowed into the Sungai Buloh hospital. She was not given a sarong to wear but wrapped herself in a borrowed towel.
6月16日、別の女性が、スンガイブロー病院(訳者註:公立病院)で脚を出さない衣服を着るように告げられたが、サロンの貸し出しを受けられなかったため、タオルを借りて巻きつけた。

About a week later, two women were barred from entering the Selangor government headquarters in Shah Alam for wearing skirts that ended above their knees.
約2週間後、2人の女性がシャーラムのスランゴール州政府庁舎で、膝上丈のスカートを穿いているという理由で入庁を禁止された。

The RTD and hospital have issued apologies to the women involved in the three incidents, after they attracted public scorn including from former ministers.
道路運輸局と病院は、この件に関し一般市民や前大臣などからの非難が出た後、関係する3件の女性に対し謝罪を行った。

This evening, however, the umbrella union of the civil service, Cuepacs, announced that it was giving special recognition to colleagues who had been enforcing the dress code in government departments.
しかしながら今晩、傘下公務員連合(Cuepacs※)は、この件で政府部局内におけるドレスコードの適用に関わった関係職員に対し、特別認定が与えられたと発表した。※State Congress of Union Employees in the Public and Civil Service (Cuepacs)

Cuepacs president Datuk Azih Muda said a certificate of appreciation would be given to the Rela (People's Volunteer Corp) member who told the woman visitor at the Sungai Buloh hospital to cover her legs.
Cuepacs会長は、スンガイブロー病院で、女性客に脚を隠すように告げたPeople's Volunteer Corpd社のボランティアメンバーに(今後)感謝状が与えられるだろうと述べた。

He said a letter of thanks had already been given to the RTD guard at the Gombak office who gave the woman customer a sarong.
彼はまた、ゴンバックのRTD事務所で、訪れた女性客にサロンを貸し与えたガードマンには既に感謝状が贈られていると述べた。.



いかがでしたか?こんなことに感謝状とは、なんと大袈裟なとちょっと驚きましたけど、ムスリムの戒律を護ることがいかにムスリム社会では重要視されているかの証左なのだと思います。

しかし、それにしても少々違和感も禁じ得ませんね。この国がいくらムスリム教国とは言え、同時に他宗教も認める多民族の共生国家です。一方の宗教の生活規範を他宗教の国民や外国人にまで押し付けるのはいかがなものでしょう。

もちろんモスクなどは、ムスリム専用施設であって他宗教の信奉者はあくまでビジターな訳ですから、これはドレスコードを強要されて当たり前、と言うか、寧ろそうでなければならないと思います。

でも、すべての国民や外国人来訪者にも公平であるべき、官公庁の施設や病院などでは、やはりこのムスリムの戒律は限定適用に留めるべきなのだと思います。しかし、上記の記事が示すとおり、ムスリム指導層のそんな意識を変えるのは簡単ではなさそうです。

このKLの雑踏を歩いてみると、人々、特に女性たちの服装が実に多種多様であることに誰もが容易に気付く筈です。中華系や欧米系の若い女性の中には膝上どころかギリギリのミニスカートを穿き、身体の線も露なボディコンの最新流行のおしゃれな衣服に身を包み、これ見よがしに闊歩している様を、特に街の中心部やショッピングモールなどで多く見かけますし、一方ではインド系のサリー姿の女性達、そしてもちろんトドンを被ったマレー系の女性たち、その他真っ黒な目だけのニカブやブルカの女性たちなどなど、実に様々、多種多様です。

このような多種多様な服装が日常化している現状では、最早、官公庁や病院のドレスコードなど不要なのだと、マハティール元首相だけでなく多くの非ムスリムの国民が感じているのだと思いますし、私もそのとおりと思います。

2020年までの先進国入りを目標に掲げるこの国政府が、あと残り少ない年限のうちにいくつの壁を突破できるのか、大いに興味のあるところです。

以上今日は、この国のドレスコードについて考える、でした。

ではまた。。