みなさん、IFTARって言葉をご存知ですか? 

実は私も今回始めて知ったのですが、調べてみると、"Iftar (Arabic: إفطار‎ ifṭār 'breakfast') is the evening meal when Muslims end their daily Ramadan fast at sunset.(Wikipedia)"とあり、アラビア語でラマダン月の日々の断食明けの食事のことを言うのだそうです。

ところでBreakfastって、断食明けの食事のことだったんですね。。。恥ずかしながら知りませんでした。言われてみれば、Break Fasting=断食明け、文字通りの意味ですよね。ところが、英語のbreakfastは夕食ではなくて朝食の意。これもwikiで調べてみましたが、どうやらキリスト教とイスラム教の教義や習慣の違いによるもののようですね。

それはともかく、そんなIFTARのイベントがKL市内で開催される、しかもムスリム以外の外国人も参加大歓迎と言う嬉しいニュースをローカル新聞で読みました。

日時はラマダン月内の毎週土日の夕方、場所はスルタン・アブドゥル・サマド(Sultan Abdul Samad)ビルディング前のジャランラジャ(Jalan Raja)、参加者には無料で食事と飲物が提供される、ただし席に限りがあるので、First come, First served、つまり早い者勝ちだと言うのです。

と言うことで、昨日の土曜日(6月27日)、IFTAR2015@KLに参加してきましたので、今回はそのことを中心にリポートしてみたいと思います。

最近の私の土曜日と言えば、午前から午後にかけてYMCAでマレー語レッスン、それが終わったら、軽い昼食の後夕方までパタマモールで日本語コーチと結構忙しいのですが、異文化を知りたい、可能ならば異文化に溶け込んでみたいと願う私にとってこんなチャンスを逃す手はありません。

↓IFTARの会場となるスルタン・アブドゥル・サマド前のジャランラジャです。通りの右側はムルデカ広場です。この広い通りが、ラマダン期間中の土日夕方から通行止めとなりIFTARの会場になるのだそうです。

2015062701.jpg

通りのずっと向こうに大勢の人が集まっているのが見えますが、どうやらあそこが会場のようです。でも、まだ時刻は夕方6時半、西日がまともに顔に当たり暑いです。



実はここに来る前、途中のマックでちょっと休んで来たのですが、そこには大勢のムスリムファミリーが所在なげにテーブルにじっと座っていました。↓これって、みなさん断食明けの時間(日没)を待っているのですね。でも、時計をみるとまだ6時前、日没までには随分時間があるんですけど、それまでここでこうやって待つのでしょうか。。

2015062703.jpg

いやしかし、最初はこのことに気が付かずにちょっと恥ずかしい思いをしました。と言うのは、隣のテーブルの健気な女の子が、私が頬張っていた例の1リンギのバニラアイスをじっと見つめているのに気付き、ようやく、あ、そうか、みなさんまだ断食中なんだと知りました。きっと、なんてKY(空気を読めない)で厚顔なオヤジかと思われたのではなかろうかと思います。

2015062702.jpg

私の日本語の生徒さんたちも全員ムスリムなので、昨日も尋ねてみたのですが、彼らはムスリム以外の人が(自分たちの断食中に)側で食べているのを見てもまったく平気なんだそうですね。でも、やっぱりこっちにしてみれば、側でじっと見られていると、なんか申し訳ないような、そんな気にはなりませんか?えっ、全然ならない?そうですか、人ってさまざまですから、それもありですよね。



さて、↓こちらはIFTAR会場です。既に大勢の方たちが、路上に長いゴザが敷いてあって、なにやらお弁当が配られている席に着いていました。

2015062704.jpg

見渡すと殆どがマレーの方たちばかりで、外国人らしき人は皆無です。なので、ちょっと気後れしたので、最後列にいた係りの方に、これって何のイベントですか?なんて、知らばっくれて聞いてみました。すると、熱心にいろいろ教えてくれて、最後にどうぞこちらに、と私を席に案内してくれました。

えっ?私、日本人なんですけど、ムスリムじゃないんですけど・・・参加してもいいんですか?なんて、ここでも殊勝な振りをして、まんまと席取り成功です。

私が案内された席の両隣はそれぞれマレーのファミリーです。特に左側のファミリーには愛想の良い女性陣がたくさんいて、私がちょっと挨拶したら、外国人と思ったらしくいろいろ問いかけてきます。何処から来たの?って聞くから、すかさず例の得意フレーズ、ダリ・カンポン・ジャプン(日本の田舎から来たんです)て答えると、先ず私のマレー語に驚き、そしてカンポンで大笑い、と言うか、大うけです。

2015062705.jpg

アハハ、日本にカンポン(マレー語で村の意味)はないでしょ?いや、これがあるんですよ・・・などなど、とっても楽しい会話です。こっちは、あらかじめ想定問答を用意していたので、割と楽にマレー語会話もできたし、マレー語に詰まったら、比較的若い女性陣だから、みなさん英語もお上手だし、いろいろ教わったりしながら日没までの時間を過ごしました。

2015062706.jpg

それぞれの席の前には日本のお花見弁当みたいなものがズラリと並んでいて、飲み物もあるし、これってまるでお花見宴会みたいですね。もちろんアルコールなんてある訳ないですけどね。。

2015062707.jpg

私って、何を隠そう根っからの食いしん坊だから、↓目の前のお弁当が気になってしようがありません。誰がお金を出しているのか知りませんが、こんな大きなお弁当を無料で大勢に大盤振る舞いですよ。豪気と言うか太っ腹ですね。(後で知ったことですが、このイベントの主催はマレーシア観光文化省とKL市役所観光課だそうで、と言うことはすべて国や市の予算ですね)

日本でこのサイズのお花見弁当だったらきっと2千円はするなぁなんてバカなことを想像したりしてました。でも、中味はまだ見られません。だって誰も中を覗き見るなんてそんなハシタナイことをしてないから、私もじっと我慢してました。

2015062708.jpg

これ全部でどのぐらいの人数なの?って左の女性陣に聞いたら、1000人かなぁ、いや3000人かなぁ、なんていい加減な返事。でも私が見渡した限りでは2000人ぐらいでしょうか。

さぁ、日も翳ってそろそろ日没が近づいてきたようです。最前列のステージ方向からなにやら音楽か説法みたいなものが流れてきますが、周りの人々の話し声にかき消されて、良く聞こえません。

2015062709.jpg

左隣のファミリーも右隣のファミリーも、みんなお腹が空いてるらしく、今か今かとその時を待っている様子です。

私は、当然、その時がきたら、誰かが合図して、みんな一斉に食べ始めるのだろうと思っていたのですが、一向にそんな合図もなにも聞こえてきません。

2015062710.jpg

そのうち、あちこちでお弁当を開けて、いつの間にか、食べ始めている人もいます。あれ、なんの合図もないけど、食べてもいいの?って左隣の女性に尋ねたら、もちろんOKだと言います。あれ?いつもこんな感じなの?って聞いたら、いつもはテレビでアナウンスがあるんだけど・・・・・・・・・

2015062711.jpg

だけど、今日は良く聞こえないし、時間も時間だから、もう食べてもいいんだよって、教えてくれました。

さぁそれではいよいよお花見弁当ならぬ、マレーシアIFTAR弁当のご開帳です・・・・・・・・・ドキドキ

ジャジャーン、↓これがIFTARのビッグサイズお弁当の中身でーす。

2015062712.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ん、あれ?なに?これだけ?さっきお弁当を手に取ってみたらずっしりと重かったので、さぞかしいろいろな料理が入っているのだろうと思ってたのに、なんだあれは水の重さだったのか。

白くて硬いバサバサご飯と、マレー味の鶏肉がひとかけら、真ん中にあるのは一見梅干みたいだけどDatesと呼ばれるドライナツメヤシが2個、そして右側はキャベツの油炒めのような惣菜がほんの少々・・・・・そして飲料水、はい、これだけです。

ちょ、ちょっと待ってね。実はまだあるんですよ、飛び切りのご馳走が。。

はい、↓これです。これがブブ・ランブ(Bubur lambuk)と呼ばれるお粥ですが、これはラマダン特製で大変美味しいのだそうです。これを目当てにはるばる遠くからやって来る人もいるのだそうです。

2015062713.jpg

あはは、そうですよね、断食明けの食事が豪華なわけがないですよね。私の期待は間違いでした。そっか、断食開けだから胃の負担にならないようにこんな質素な食事なんですね。でも、このブブ・ランブ、見た目はともかく、はい、とても美味しくいただきました。

私は周りを見ながら、お粥を除き、見よう見まねで右手を使って食べようとしたのですが、あの硬い白ご飯は右手でつかんでも指の間からボロボロこぼれ落ちてしまい、なかなか口に運べないのです。左のお隣さんに無理しなくてもいいですよって言われ、お弁当についてきたスプーンとフォークを使って食べましたけど、手で食べるってことも慣れないと難しいのですね。

2015062714.jpg

写真に撮ると明るく見えますが、実際はもっと暗かったんです。でも、こうやって、大勢で食べたり飲んだりすることって楽しいですね。みなさんの顔も明るいし声も弾んでいます。聞くところによると、KL以外の土地でもこうして一堂に会してIFTARを食べることって普通にあるらしいのですが、これほど大規模なIFTARは珍しいのだそうです。

2015062715.jpg

だから、一度来てみたかったんですって、はしゃいで言ってた女性陣、最後には、みんなで、ほら、↓こんな素晴らしい笑顔で送ってくれました。一番手前の男性、多分左のご婦人のご主人かと思いますが、あまり話しの輪に入ってこないので無愛想な方かなと思ってました。でも、なんと最後には立ち上がってマレー式のハグ(Memeluk)までしてくれてちょっと驚きました。

で、みなさん、これからどちらに?え?これからみんなでマスジッドジャメ(ジャメモスク)に行ってお祈りするんですって、笑顔で答えてくれました。

2015062716.jpg

時間はまもなく夜8時。IFTAR開始からまだ30分も経っていないと言うのにあっと言う間に日が暮れましたね。でもこのIFTARイベント、もっとなにかいろいろあるのかと思っていたらこれで終わりなんですね。

2015062716-1.jpg

まあ、もっとも聖なるお祈りの場に我々ノンムスリムは立ち入れないのだから、このIFTAR、食べるだけのイベントで仕方がないのかもしれませんね。

2015062717.jpg

マイク放送で後片付けボランティアを集めているなと思うまもなく、IFTARの会場は見る間に片付いていきます。へえーっと感心してしまいました。

2015062718.jpg

写真を撮りながら感じたことですが、マレー人ってこんなにテキパキとやれるんですね。まさに彼らがいつも口にするMALAYSIA BOLEH!(マレーシア人はできるんだ!)のスローガンの実践ですね。

2015062719.jpg

でも、こんなにテキパキとチームワーク良くなんでもできるのに、なぜ車からゴミのポイ捨てするの?なんでドブ掃除しないの?と不思議に思ってしまうのは私だけでしょうかね。

いやそれにしてもこの歴史建造物のスルタン・アブドゥル・サマドビルディングのライトアップは素晴らしい。(これ↓は今朝からこのブログのトップ画像に据えた写真です)

2015062722.jpg

さてイベント会場を後にして、正面に見えるDBKL(KL市庁舎)を眺めながら、ふと、そうだマスジッドジャメに行って写真を撮って帰ろうと思いつきました。ここからマスジッドジャメはすぐそこなんです。

2015062723.jpg

これは、HSBC銀行の裏手、クラン川の堤から撮ったマスジッドジャメのライトアップです。実際の見た目はとても素晴らしいのですが、写真に撮ると平面的になり過ぎてちょっと良くないですね。ここは、全体が見渡せていい場所だとはおもうのですが、川があって近くに寄れないのが難点ですね。

2015062724.jpg

車を停めてあるメナラ・マラまでの道すがら、ナイトバザーを通りました。ここは、いつかもブログで紹介したことのある私のお気に入りのプレイスのひとつです。

2015062725.jpg

今はラマダン期間と言うこともあり、いつもより人出があるような気がします。

2015062726.jpg

お、これは私の大好物の牛串焼きじゃないですか。うーん、お腹はさっきのお粥とお弁当でいっぱいの筈なのに、これは別腹のようです。

2015062727.jpg

我慢できずに一本だけ買って食べましたが、う、甘い。この甘ダレは絶対許せないな、なんていつかも思った同じことをまたまた思ってしまいました。ローカルの人も進化しないけど、私も決して進化しませんからね。(味に関して言ってます)

ローカルにはローカルの味のこだわりがあるでしょうけど、私には私の味のこだわりがあるから相容れないと言うことでしょうか。なら、食べなきゃいいじゃないかって、突っ込み入れないで下さいね。

2015062728.jpg

ジャラントゥアンクアブドゥルラーマンに出てきました。まもなく夜9時半になろうとしていますが、まだ凄い人混みです。

2015062729.jpg

そごうデパート前ですが、見て下さい、この雑踏。大道芸人やストリートミュージシャンがいたり、地べたに座り込んでいる老若男女やギャーギャー泣き叫んだり走り回っている子供たちがいたりして、この国マレーシアのラマダン月の夜はまだまだ更けないのでありました。

2015062730.jpg



いかがでしたでしょうか。今日は、昨日訪れたIFTAR2015@KLとラマダン月の一夜の様子を即興でお届けしてみました。

ではまた。。


スポンサーサイト
地元マレーシアの新聞やテレビを毎日何気に見ていると、やっぱり祖国日本とはちょっと違うなぁと感じることがあります。

それは主に社会面でのことなのですが、殺人事件や死亡事故などの重大事件・事故に関する記事が連日絶えることがありません。日本に比べると随分多いような気がします。(日本の治安の良さが図抜けているのかも知れません。祖国日本の素晴らしさを改めて感じる一面です)

最近では、タイ国との国境付近で例のロヒンギャ人の人身売買の犠牲者たちが大勢遺体で発見されたというニュースや南シナ海でのマレーシア船籍のオイルタンカーハイジャック事件、そして国内での様々な殺傷事件や死亡交通事故などです。

四周を完全に海に囲まれている日本とは異なり、地続きの隣国や海が境とは言え声が届くような目と鼻の先にある隣国から、人も物もそして様々な犯罪も押し寄せてくるのです。そのような環境にありながら、周辺各国よりは比較的治安が良いとされているこの国は、大変良くやっていると言うべきなのかも知れません。

つまり、国や自治体の治安機関は良好に機能し懸命に努力しているのです。そんな中、先日のキナバル山でのヌーディスト事件の件、当初はどうなることかとちょっと冷や冷やしたものでしたが、終わってみれば、至極真っ当な司法判断が下されたと思っています。

地元住民の中には、たった3日の禁固刑など軽すぎると言う人たちも多くいたようですが、当のサバ州のトップが、すぐさま、そんなことはない、今回の事件と判決は、全世界にサバ州の存在を示し、最終的には真っ当な法治国家としての評価を得たのだ、そして世界中の登山客に地元の伝統や慣習に思いを致すことを知らしめた、これで十分なのだ、と教え諭したそうです。

流石です。私はサバ州の住民でもマレーシア国民でもありませんが、なんか非常に誇らしくなりました。この国の歩んでいる道は間違っていない、そう感じています。

さて、そうは言っても、このサバ州のその後のこと、やはり気になります。

特に山を鎮める儀式のことです。その後、いろいろ、特にサバ州のローカルメディアに目を光らせていたところ、KINABALU TODAYと言う、チョーローカルなオンラインメディアの先週土曜日(6月20日)発行分に、儀式の詳細記事を発見しました。

すぐさま、ふんふんナルホドと全文を読み終えましたが、はっきり言って、まぁ、それほど目新しいものはありません。ほとんどが私の想像通りの内容でしたが、なにかの参考にとみなさんにも記事の全文を紹介したいと思います。

なお、記事の訳文はこれまで同様の意訳です。



Communicating with spirits the 'lumai' way; 'posogit' to pacify mountain guardians
ルマイによる精霊との交信と山の神をなだめるポソギットの儀式

KINABALU TODAY
Published on Saturday, 20 June 2015

KUNDASANG: First the bobolian (natives medium or shamans) used a contraption called 'lumai', to communicate with the spirits.Then a ritual (or 'monolob') was carried out to appease the spirits or guardians of Mount Kinabalu, considered sacred to the local natives. Locals called the ceremony as 'posogit' - a sort of atonement via animal sacrifice.
クンダサン発:最初に、ボーボリアン(霊媒師/シャーマン)はルマイと呼ばれる奇妙な仕掛けを用いて山の精霊と交信した。その後、キナバル山の精霊や守護神をなだめるための儀式が執り行われた。山は地元先住民の聖地であり、ポソギットと呼ばれる儀式は山の神に動物の生贄を捧げる贖罪の儀式なのだ。

2015062301.jpg

Sacrifices of buffaloes were made at the foothills of the sacred mountain just two weeks after an earthquake killed 18 people up there. Villagers living in its vicinity sought to “cool down” the spirits of the mountains
バッファローの生贄(の儀式)は聖なる山の麓で行われた。それは地震が18人の命を奪った日からちょうど2週間後のことであった。周辺の村民(地元先住民)たちは山の精霊の気を静めようとしたのだ。

Deputy Chief Minister Tan Sri Joseph Pairin Kitingan, the Kadazandusun huguan siou (paramount leader), said soon after the earthquake that Mt Kinabalu, had been desecrated by the 10 foreigners who stripped naked on the mountain on May 30. Some of them had even urinated there.
(サバ州)副首相のタン・スリ・ジョセフ・パイリン・キティンガン氏(Tan Sri Joseph Pairin Kitingan)は地震後まもなくこう述べた。キナバル山は5月30日に山で裸になった10人の外国人によって冒とくされた。そのうちの何人かはそこで放尿までしたのだ。

Just a week later, a magnitude 5.9 magnitude on the Richter scale earthquake shook Mt Kinabalu, causing rock and boulder avalanches that killed 18 people, including four mountain guides.
そのちょうど1週後に、マグニチュード5.9の地震がキナバル山を揺るがし、4人の山岳ガイドを含む18人の命を奪う岩石雪崩を引き起こした。

On Saturday, the 'monolob' ritual was carried out simultaneously at the Kinabalu Park in Kundasang and at Mamut (where the old copper mine is loctaed) in Ranau.
土曜日(6月20日)、モノロブ(monorob)の儀式(訳者註:山の神を静める儀式)は、クンダサン(Kundasang)のキナバル公園で、そしてラナウ(Ranau)のマムット(Mamut=銅鉱山の跡地)で同時に執り行われた。

Prior to conducting the ritual at 8.25 am, 'bobolian' (spirit medium) Abas Arinting, 93, from Kampung Bundu Tuhan led 10 elders from the same village and Kampung Kiau to mark the site for the ceremony.
(キナバル公園では)午前8時25分に儀式が執り行われる前、ブンドゥ・トゥハン(Bundu Tuhan)村のボーボリアン(霊媒師)、アバス・アリンティン(Abas Arinting)(93歳)は、同村及びキアウ(Kiau)村から連れてきた10人の長老たちに儀式の場所を選ばせた。

2015062303.jpg

During the 30-minute ritual in the vicinity of Timpohon, Kinabalu Park, which is the starting point for the ascent to Mt Kinabalu, a buffalo was slaughtered as a sacrifice to the mountain guardians.
キナバル山の登山口であるキナバルパークのテンポハンで行われた30分間の儀式には、1頭のバッファローが山の神への生贄として捧げられた。

The local community believe in the existence of spirits that guard the mountain, and the need to respect them and their role.
地元コミュニティは、山を護る精霊の存在を信じ、精霊やその役割に対する尊敬心が必要だと信じている。

Ceremony coordinator Johnny Ghani described Mt Kinabalu as sacred to the community and though the public could freely have access to it, customs that had been entrenched for generations must be followed.
儀式コーディネーターのジョニー・ガーニ氏(Johnny Ghani)は言う。キナバル山は地域コミュニティにとって神聖な山である。例え誰でもが自由に登ることができたとしても、何世代にも渡って引き継がれてきた慣習には従わなければならない。

Thus any transgression, such as the recent foreign visitors' action to pose nude on Mt Kinabalu was tantamount to desecration or utter disrespect, not only to the mountain guardians but the people that love it.
したがって、いかなる道徳的または宗教的な違反行為、例えば最近の外国人登山客が山で裸になるなどの行為は、山の神のみならず山を崇める人々をも冒涜あるいは完全に軽蔑したことに等しい。

"So in a way, this ritual is to restore our mountain's dignity and particularly pacify the wrath of Mt Kinabalu's guardians and us, for that matter," he said when met after the ceremony.
「ある意味、この儀式は我々の山の尊厳を元に復すること、特にキナバル山の守護神と我々の怒りを静めるためのものだ」と、式典の後に彼はこう述べた。

Only the liver, heart, a portion of the meat and the tip of the animal's nose were taken for the offering. The rest of the meat were cooked for a simple meal for those in attendance including dwellers around Mt Kinabalu.
(バッファローの)肝臓、心臓、一部の肉と鼻の頭だけが切り取られて山の神への生贄として捧げられ、 残りの肉は、キナバル山周辺地元住民などの(儀式)参加者への質素な食事として、料理され提供された。

For Johnny who is also a member of the Mt Kinabalu Advisory Council which arranged the ceremony, the ritual would hopefully restore calm and harmony within the community already devastated by the earthquake at Mt Kinabalu.
この儀式の設定をアレンジしたキナバル山諮問評議会のメンバーでもあるジョニー氏にとって、この儀式はキナバル山地震で失った地元の静けさと調和を取り戻すためのものだった。

A 5.9 magnitude earthquake shook Mt Kinabalu on June 5, killing 18 people and causing extensive damage to certain areas in the vicinity.
マグニチュード5.9の地震は6月5日キナバル山を揺るがし、18名の死者を出し、近隣地域に甚大な被害をもたらした。

Meanwhile, Terrestrial Sabah Parks manager Maipol Spait said the agency was determined to play its part to safeguard the customs, hence its involvement in the ceremony. He said the ritual was also significant as Sabah Parks would be starting work to rehabilitate the mountain trail and other relevant structures damaged in the earthquake.
一方、サバ地域公園管理局管理者のマイポル・スパイト氏(Maipol Spait)は言う、管理局も(地元社会の)慣習を保護する一端を担う、だから儀式にも関わるのだ。彼は述べた、儀式は重要だ、なぜならサバ公園(管理局)は、地震で被害を蒙った登山道その他の関係建屋の復旧作業にかかろうとしているからだ。

The ceremony at the Kinabalu Park saw bobolian or Kadazandusun shaman Abas Rintingan, 93, slaughtering a buffalo near the Timpohon Gate where climbers begin their trek up the mountain.
キナバルパークでの儀式では、ボーボリアン=カダザンドゥサンのシャーマン(霊媒師)であるアバス・リンタンガン氏(93)が登山口のテンポハンゲート近くでバッファローを屠殺するのを見た。

As villagers from nearby Bundu Tuhan and Kampung Kiau held the buffalo down, Abas slit the animal’s throat while chanting ancient prayers, at about 8.20am, with the mountain in clear view.
近隣のブンドゥ・トゥハン村とキアウ村からやって来た先住民がバッファローを押さえつけ、アバス氏が古式に則った呪文を唱えながらバッファローの喉を切り裂いた、それは午前8時20分頃のことだった。山が綺麗に澄んで見えた。

In his hands were a komborongoh (talisman) made up of parts from animals and plants.
彼の手には、動物と植物の一部から作られたコンボロンゴウ(護符のようなもの)があった。

2015062302.jpg

The media was asked to keep at a certain distance as a mark of respect for the ritual.
(その間)メディアは儀式の尊厳のため一定の距離を保つように求められた。

The ceremony was organised by the Council of Elders of Mount Kinabalu, comprising representatives of the Bundu Tuhan and Kiau.
儀式は、ブンドゥ・トゥハン村とキアウ村の代表者から成るキナバル山長老評議会によって執り行なわれた。

Council coordinator Johnny Ghani said after the buffalo died, parts of it including the tip of its nose, liver, heart and some of its flesh were sliced off and taken by Abas.The shaman brought the animals parts to a location at the base of the mountain that he had earlier chosen.
評議会コーディネーターのジョニー・ガーニ氏は、バッファローの死後、(バッファローの)鼻の頭、肝臓、心臓及びその肉の一部はアバス氏によって切り取られた、と述べた。(その後)シャーマン(訳者註:アバン氏)は先に選定した山の麓のある場所に(バッファローの)生贄を供えた。

“These were the offerings to the mountain spirits,” Johnny said, adding that the other parts of the buffalo were butchered and cooked at the hall in Kinabalu Park, and the food shared among the villagers who came to witness the ritual, also known as po sogit.
これらは山の精霊への捧げものだ。ジョニーは続けて言う。バッファローのその他の部位はキナバルパーク(のホール)で切り分けられ、料理されて、儀式に参加した地元住民に供される、これ(一連の儀式)がポソギットとして知られているものだ。

2015062304.jpg

“The sharing of the food was to signify the harmony among the people,” he added.
食物を分けあうことは人々の調和を意味している。

“We are hoping that after this ritual, the spirits of the mountain will be cooled down if they are angered by the actions of humans,” Johnny said.
我々はこの儀式の後、人間の行為によって怒った山の精霊が気を静めてくれるものと期待している。

“We hope that any imbalance in nature will be corrected and that things will return to normal on the mountain for safety of climbers, guides and Sabah Parks’ staff,” he said.
我々は、(この儀式によって)自然のいかなる不調和も元に復され、(キナバル)山における登山者やサバ公園の(マウンテン)ガイドたちの安全に関わるすべてが元通りになることを希望している。

Johnny said council also intended to hold another ritual to appease the mountain spirits just before repair works were carried out on the mountain.
ジョニー氏は、評議会は、山の(被害)復旧作業が行われる直前にも山の精霊をなだめる別の儀式を行うつもりだと、述べた。

“We want to ensure that works on Mount Kinabalu are carried out without any problems or hitches,” he added.
我々は、キナバル山での(被害復旧)作業はいかなる問題も障害もない状態で行なわれることを確信したい。

The ethnic Lotud community held similar rituals on Tuesday to appease the mountain spirits.
Kadazandusun Cultural Association executive secretary Benedict Topin said the monolob rituals at both places started at about 8am. Seven buffaloes were to be sacrificed at Mamut, was being organised by villagers from around the area.

先住民族のロータッド(Lotud)コミュニティでは、火曜日(6月16日)に、山の精霊をなだめる同様の儀式を行なった。
カダザンドゥサン文化協会事務局長のベネディクト・トピン氏(Benedict Topin)は、二ヶ所で行われたモノロブの儀式は午前8時頃から開始された、と述べた。(ラナウ地区にある)マムット(Mamut)での生贄のための7頭のバッファローは周辺地域の村民によって供された。

以上、6月20日付けのKINABALU TODAYの記事を紹介しました。



さて、本日はこの他、タイトルにも書いたキナバル山の賛歌を紹介したいと思います。

先ずはこの動画をご覧下さい。



↑この動画は、今回の地震で不幸にも命を落とした若い山岳ガイド、ロビィ・サピンギさんを悼む動画です。特に、やはりキナバル山の山岳ガイドだった彼の父親を慕い敬い、キナバル山の賛歌を歌う父親を側で満足げに眺める彼がとても好印象です。

この中で、父親が歌うキナバル山の賛歌、なんども聴いているうち、私も歌ってみたくなりました。

カラオケバージョンがある筈と思ってグーグってみたところ直ぐにこんな動画を発見しました。



いかがですか?随分単純なメロディーと歌詞で、これなら私にも歌えそうです。

なお、マレー語ですけど歌詞を載せて置きます。いや、これは私自身のためです。(この類のメモは紙に書いてもPC上のどこかにおいても直ぐに無くなってしまうので、当分の間、ここに置いておきます。(歌詞の英訳と日本語訳は後日暇がある時に追記します)

SAYANG KINABALU

Tinggi tinggi Gunung Kinabalu
Tinggi lagi sayang sama kamu
Biru biru hujung Kinabalu
Tengok dari jauh Hati saya rindu

Kinabalu dekat di Kundasang
Banyak sayur boleh pilih pilih
Apa guna pergi luar negeri
Naik Kinabalu Hati saya rindu

Sumandak sumandak pun ramai menunggu
Menari-nari lenggang sumazau
Sekali melihat melepak kulitnya
Saya jatuh cinta

Saya sayang sayang Kinabalu
Kaamatan pesta bulan lima
Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

Tinggi tinggi Gunung Kinabalu
Tinggi lagi sayang sama kamu
Biru biru hujung Kinabalu
Tengok dari jauh Hati saya rindu

Kinabalu dekat di Kundasang
Banyak sayur boleh pilih pilih
Apa guna pergi luar negeri
Naik Kinabalu Hati saya rindu

Sanak ragupun pun ramai menunggu
Menari-nari lenggang sumazau
Sekali melihat melepak kulitnya
Saya jatuh cinta

Saya sayang sayang Kinabalu
Kaamatan pesta bulan lima
Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

以上、本日はこれで終わりです。

ではまた。。

追記(2015.7.2):

以下は、上記のSayang Kinabalu(I Love Kinabalu)のマレー語歌詞の英語版です。

As high as you are Mount Kinabalu
Higher is my love for you
How sky blue the kinabalu peak
Appears from faraway My heart miss you

Kinabalu is close to Kundasang(Name of place)
So many vegetables to choose from
What is the use of going overseas?
My heart miss climbing Kinabalu

Many sumandak(the local girls) are waiting
They are dancing the sumazau(the local dance) so gracefully
Their skin is really fair
And I fall in love

I love love Kinabalu
Kaamatan(Harvest) festival in the month of May
Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli(Name of place)

As high as you are Mount Kinabalu
Higher is my love for you
How sky blue the kinabalu peak
Appears from faraway My heart miss you

Kinabalu is close to Kundasang
So many vegetables to choose from
What is the use of going overseas?
My heart miss climbing Kinabalu

Many beautiful girls are waiting
They are dancing the sumazau so gracefully
Their skin is really fair
And I fall in love

I love love Kinabalu
Kaamatan festival in the month of May
Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli

Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli

なお、これ↓は、歌詞に出てくるSumandak(the local girls)が Sumazau Danceを踊る動画です。是非ご覧下さい。



以上、ご参考までに追加しました。



みなさん、おはようございます。今日は2015年6月18日、木曜日、この国のムスリム(イスラム教徒)の方たちにとって年に一度の神聖なラマダン(断食月)が始まる日です。

早いものでこの国に住んで3回目のラマダンなんですね。ラマダンと言っても私たち非ムスリムの日常生活にはほとんど影響はないのですが、やはり街のレストランなどが日中、異様なほどガラガラに空いているのを見ると、なにかしら感じるところもあります。

私なぞ、毎日の飽食のみが生き甲斐(これはちと大袈裟かも知れませんが)なのに、ムスリムの方たちは、大人も子供も今この瞬間に何を考えているのだろうかと思うと、ほんのちょっぴりですけど、申し訳ないような気がしてしまいます。

しかし、この国に暮らしてみてつくづく感じていますが、多民族、異教徒同士が共に暮らすことって、これは大変なことですよね。

1MALAYSIA(サトゥマレーシア)の合言葉の下、マレー系も中華系もインド系もそしてその他様々な人たちが、これほど上手く仲良く暮らしている国、マレーシア、今更ながら素晴らしいと思います。

ところで今日の本題は、実はこの話題ではありません。

サバ州の地震リポートのつづきでもありません。あ、そうそう、サバ州地震と言えば、例の裸んぼグループの四人ですけど、コタキナバルの裁判所で、たった3日の禁固刑と5000リンギ(約17万円弱)の罰金刑が言い渡され、即日国外追放されたそうですね。

正直なところ、私はこれである意味ほっとしました。最長3ヶ月の禁固刑もありうるなどと内外のメディアが騒いでいたようですが、いくら周りがいきり立っていても、この国の司法はまだまだ冷静だった。ペナン島でのマレー人ヌーディストに対する前例もあったそうなので、極めて妥当な司法判断だったと思います。



このサバ州地震とキナバル山のことについては、またいつか取り上げたいと思いますが、今日はこれとはまったく異なる話題です。

タイトルに書きましたように、ここKLの道路情報電光表示板のことです。

KL市内外を車で走っていると、あちらこちらに大きな電光表示板を目にしますよね。

そうです、↓これです。

2015061801.jpg

しかしこの電光表示板を見て下さい、真っ黒でなんにも表示されていません。私はずっと以前にも、このブログでこのことを書いたのですが、KLのあちこちの表示板、長い間ずーっとこんな状態が続いていて、ようやく最近ちらほらとなんか表示されているものが出てきたものの、まだまだほとんど大部分が真っ黒のまんまです。

私が2012年末にこちらに来た当初は、まだ様々な文言が多くの表示板に表示されていました。ただ、その当時の私はマレー語がまったく読めなかったので、意味がさっぱり分からずなんの役にも立っていなかったのですが、この道路情報表示板、なぜかまもなくなにも表示されなくなり、それ以来相当年月が経つのにずっと真っ黒の状態が続いていました。

最初は、なにかシステム的なトラブルでも発生したのだろうと思ってましたが、それから半年経っても1年経ってもずっとそのまんま。一体これはどうしたことだろうととても不思議でなりませんでした。

ところがつい最近になってようやく、一部の表示板に簡単な文言が表示されるようになっていることに気付いたのですが、まだまだ大半の表示板は真っ黒のままです。

それに、時々なにか表示される表示板の文言も↓これこのとおり。

20150618001.jpg

これ読んでみると、渋滞を避けるよう計画的にドライブして下さい、みたいな文言です。なんですか、これ?

こんなこと、誰に言われなくとも分かっとるワイ、と言いたくなりますよ。何年間も真っ黒のまんまで、久しぶり、いやホントに久方ぶりに電光表示が灯ったと言うのに、肝心の渋滞に関する情報ではなくて、渋滞を避けてドライブして下さいなんて、これ絶対可笑しいですよね。それとも、まだ運用試験中?

でも、たまには↓このように一見まともに機能している(?)表示板もあるんですね。ほんの一部だけですけど。

2015061803.jpg

↑これ、「スルタンイスマイル通り及びキナバル通り方面渋滞中」と言う意味の表示ですが、その方面はいつも慢性的に渋滞しているところで、KL市民ならば誰もが知ってることなので、別に特段教えてもらわなくてもいいような、あんまり意味のない情報ですね。

それはともかくこの表示板、なぜかマレー語表示だけなので、マレー語を読めない人にとっては何の役にも立ちません。

私はマレー語特訓のお陰でなんとか読めるようになりましたので、いろいろな情報が表示されていればとても重宝するのですが、きっと他の日本人の方たち、いや英語圏の方たちでもマレー語が読めなければなんの価値もないでしょうね。

冒頭、この国では1MALAYSIAの合言葉の下に、多民族が仲良く暮らしていてとても素晴らしいと書きましたが、これはいただけませんね。いくらマレー語が国語だからと言っても、マレー語に加えて中国語もタミール語も、そしてもちろん英語での表示もなければせっかく市民の税金を投入して導入した高額な情報システムが泣きますよ。

2015061804.jpg

↑これ、ITIS DBKLとありますでしょう?

そう、これって、KL市役所が管理・管轄しているIntegrated Transport Information System’s VMS (variable message sign) boards つまり統合輸送情報システムのうちのVMSと言う各種情報表示板なのです。一般的にはITISと呼ばれています。

調べてみると、これは、予測される交通量の増加と交通混雑に対処するために、KL市役所が2002年に、約3億リンギを投入して導入した最新型の道路交通情報収集・処理・提供システムなのだそうですが、スタートしてまもなく機能不全に陥ってしまいました。

それはなぜかと言うと、a target for vandals.つまり道路上に設置されたVMSの配線ケーブル(銅線ケーブル)などが盗賊どもの格好の餌食となって引っこ抜かれ、あっと言う間に故障してしまったというのです。

いやはや凄いというか、流石にここは日本ではないなとあらためて感じてしまいますが、それからと言うもの、DBKLと盗賊どものイタチごっこが始まり、なかなか思うような結果が出ない。(と、一部のメディアに書いてありましたが、これ本当ですかね?)

いろいろなところにCCDカメラを設置して盗難予防などに躍起になっているものの、警察官やセキュリティガードが駆けつけるまでに悠々と逃げられてしまったり、敵もさるもの、顔をみられないようにフルヘルメットを被ったりしているのでなかなか犯人を捕まえられない。

そうこうしているうちに、導入以来ほとんど役に立たないままどんどん期間が経ってしまいましたが、このことに関しては以前からKL市民の間にはいろいろな不満があったようです。それは私が不思議に思っていたことに合致するのですが、最近いくつかのメディアがこのことを記事に取り上げました。



ザ・ラヤットポスト(The rakyat post)、2015年6月1日の記事です。

ITIS – useful or a waste of time and money?
ITIS-使いものになるのか、それとも時間と金の無駄なのか?

DRIVE on most roads in the city and one can hardly miss the Integrated Transport Information System’s VMS (variable message sign) boards or better known as ITIS.
What it is aimed at doing is improving the planning and traffic flow in the city by gathering, sharing and making available accurate and up-to-date traffic information to road users to help ease their traffic woes in the Klang Valley.

市内の多くの道路をドライブすると、ITISとして良く知られている統合輸送情報システムのVMS(各種情報電光表示板)をよく見かけます。これは、クランバレー地区(KL市内及びその近郊地域)における交通混雑緩和のために交通情報を収集・処理して正確でリアルタイムの交通情報を道路利用者に提供するためのものです。

ITIS01.jpg

The information it usually displays on its boards include road congestion in the hope that road users would use this information to avoid problem areas and take alternate routes to reach their destinations “easier, faster and safer”.
情報表示板に表示される情報は、道路利用者に問題のエリアを回避し「より簡単に、より速く、より安全に」目的地に着くための代替ルートを選択してもらうための渋滞情報などが含まれています。

(中略)

On April 8 last year, it was reported that ITIS will be back on track after an open tender was called to improve the system. It quoted the assurance of City Hall mayor Datuk Seri Ahmad Phesal Talib that the new, improved version would be more cost-effective, efficient and will be able to keep pace with rapidly changing technological advances.
昨年4月8日、(DBKLで)システム改善のための一般入札が行われた後、KL市長は費用対効果が良く、効率的かつ最新技術にも適う新バージョンのITISがまもなく軌道に乗るだろうと述べた。

Under a new tender that was awarded last year, the system is integrated with some 140 VMS boards and 255 cameras that include Close Circuit Television (CCTV) and Automatic Incident Detection System (AID) throughout the Klang Valley. The system will receive, analyse and evaluate the data before disseminating information to road users on which routes to take or avoid.
昨年行われた新入札結果の下、ITIS1システムは、クランバレー内の(道路上の)140台のVMS(情報表示板)と、CCTVを含む255台のカメラ、そしてAID(自動事故探知システム)が統合されます。システムは、ユーザーにそれを提供する前に、どの道路を選択すべきか回避すべきか、データを受信・解析そして評価します。

So how is it going so far? A drive around the city would surely prove that this system is back on track. Most of the VMS boards are fully operational.
それで、これまではどうですか?(順調ですか?)市内周辺でのドライブはこのシステムが軌道に乗ったことを確かに証明しています。そして大部分のVMSは完全に運用可能となっています。(訳者注:この記事が出た6月1日頃には私もそう感じていましたが、しかしそれはほんの一時のみで、すぐにまた元通りのダメVMSに戻ってしまいました)



この後この記事は、VMSが何年かぶりに軌道に乗ったと言う前提で書き進められていますが、前述したように実際はこの後直ぐにまた軌道から外れてしまったようにも見えますので、何をか言わんやです。しかし、この記事は、軌道には乗ったようだが、表示される情報には不要なものが多く、真に必要とする情報がない、これではドブに金を捨てているものではないかと痛烈な批判を展開しています。

私もこれはまさにその通りだと思います。

たくさんのお金をかけて不要な情報しか出てこなければ誰でも怒りますよ。何が原因なのか、誰が悪いのか知りませんが、もう10年以上も前に導入されたシステムがちっとも役に立っていない。

盗賊が金目のケーブルを引っこ抜いて売り払うなどは言語道断ですが、警察や自治体がそんなことも防げないなんてとても信じられませんね。システムの運用開始の遅れや機能不全がの原因が、それだけとは思いませんが、いずれにしても感心するのはKL市民の寛容さです。

これがもし日本だったら、メディアが取り上げ、市民が騒ぎ、当然関係組織の長の責任問題にまでとっくに発展してますね。

記事はさらに続きます。



Information that is expected, therefore, is the approximate time it would take with this traffic congestion and better still, possible alternate routes that road users can take, just like in Singapore and Australia.
したがって、(この場合に)期待される情報は、シンガポールやオーストラリアのように、この交通渋滞でかかるおよその時間とユーザーが選択できるより良い静かな(空いている)代替ルートなのです。

Malaysians, for sure, just don’t want to know that there is a traffic jam on our roads. This is a given in a place like the Klang Valley. So why state the obvious?
マレーシア人は、間違いなく、自分が通る道路が渋滞しているなんて知りたくもないのです。そんなことはクラン・バレー地区では当たり前のことです。そんなことを(誰でも知っていることを)なぜ情報として提供するのでしょう?

What is expected, for something costing that eventually cost RM365 million, one would at least expect traffic information similar to that provided by Waze, a the world’s largest community-based traffic and navigation app. This app really helps road users as it could immediately calculates an approximate time of arriving while pointing out traffic areas and providing alternatives.
結局は3億6500万リンギ(約120億円)もの大金を費やしたものに、何が期待されているかと言うと、世界最大のコミュニティをベースとするWazeと言う交通・誘導アプリが提供するような情報なのです。このアプリ(Waze)は、道路使用者を真に助けるために、到着予想時刻を直ちに計算し、交通(渋滞)地域を指し示し、そして代替のルートを提供するのです。

These ITIS updates seem to work better on Twitter. If this is indeed so, then the authorities should do away with these VMS boards as it does not make anyone’s life better. It is just a total waste. A cooperation of some kind with Waze would also be an option to make the system a lot more effective and efficient. This would truly benefit road users.
ITISの最新バージョンは、ツイッター上でより良く機能するようです。もしこれが本当ならば、権威機関(KL市役所)はVMSを廃止すべきです。なぜなら、VMSは人々の暮らしにちっとも役に立たないのだから、結局は無駄なのです。Wazeとのある種の協力構築はシステム(ITIS)をより効果的で効率的にするオプションでもあるのです。 これは、本当に道路利用者の利益に適っています。

And as far as the boards are concerned, see advertising on it and possibly then, the investment can be recovered. At least it wouldn’t be another white elephant in Malaysia.
そして、電光情報表示版ですが、これは(商品の)宣伝広告に使いましょう。(笑)そうすればきっと元は取り返せます。少なくとも、マレーシアにおける二頭目の白い象にはならないでしょう。(訳者註:White Elephantとはやっかいもの、と言う意味ですが、マレーシアの一頭目の白い象が何かは存じていません)

But then again, who seems to be interested in actually improving traffic congestion in the country? At a time like this, RM365 million does not sound like a lot of money wasted…
しかしまた、この国の交通渋滞を本当に改善しようとする人は一体誰なのでしょうか?こんな風に一度に3億6500万リンギ(約120億円)も使うことは大金の無駄遣いではないらしい・・・・(訳者註:これは多分痛烈な皮肉でしょうね)



いや、驚きましたね。しかし、この記事は鋭いところを衝いていますよ。KL市役所の担当者が読んだらどう思いますかね。

しかし、このラヤットポストの記事からたった9日後の6月10日、今度はスターオンラインなどの複数のメディアが、なんとも、あっと驚く驚愕のニュース記事を配信しました。

とにかく、その概要を以下に紹介したいと思います。



ザ・スターオンライン(The Star Online)、2015年6月10日の記事です。

ITIS to be incorporated into navigation app
ITIS、ナビゲーションアプリと合体か

KUALA Lumpur City Hall (DBKL) is planning to incorporate the Integrated Transportation Information System (ITIS) into the traffic and navigation application, Waze, to address traffic congestion in the city.
KL市役所(DBKL)は、都市の交通渋滞緩和のため、統合輸送情報システム(ITIS)を、交通・ナビゲーションのアプリ(Waze)と合体させることを計画しています。

↓Wazeアプリの画面です。

WAZE.jpg

Urban Transportation Department director Dr Leong Siew Mun said the plan was still being discussed.
“Hopefully by mid-next year, ITIS will be incorporated into Waze.
“This will allow Waze app users to see real-time traffic images and plan their journey.
“By using both ITIS and Waze, we will be able to pin-point the locations of any accidents or incidents that cause traffic congestions.

都市運輸局長のDr Leong Siew Munは、計画はまだ議論中であるがと述べ、「恐らく来年中頃までには、ITISはWazeと合体することになる。このことは、Wazeアプリ・ユーザーに、リアルタイムの交通渋滞画像を見ながら、彼らの移動を計画することを可能するものだ。ITISとWazeを用いて、我々は、交通渋滞を引き起こすいかなる事故または事件の位置も正確に指し示すことができるようになる。」

“We can then broadcast to ITIS’ Special Unit Response Team and the police, for them, to take immediate action,” he said during a visit to the Transport Management Centre (TMC) with Kuala Lumpur mayor Datuk Seri Ahmad Phesal Talib and several other MPs.
「我々はそれから、ITISの特別対応チームと警察に対し、直ぐに対応措置を取るよう指令することができる。」とKL市長Datuk Seri Ahmad Phesal Talib及び数人の市会議員とともに輸送管理センター(TMC)を訪れた際に述べました。

(以下略)



いやはや、ラヤットポストの記事のとおりに事が進みそうで、なんとも驚きました。でも、多分このことは今に始まったことではなく、相当以前から関係者間で議論されていたのではないでしょうか。そうでないとすれば、余りに短絡的ですよね。

しかしこのWazeなるアプリ、私は使っていない(そもそもスマホを持っていない)ので良く分からないのですが、随分便利な代物のようです。ほとんどカーナビ専用機材(ガーミンナビなど)と遜色ないとのこと、いや、遜色ないどころか、ユーザー参加型のアプリなので、ユーザーの多い都市部などでは情報がとにかく速いなどの大きな利点があるようです。

このWazeにITISが合体されると言うことは、CCTVなどのITISの画像情報収集端末がすべてWazeのネットワークに組み込まれるということでしょうから、Wazeにとってみればこれは最強のタッグとなるのでしょう。

もちろん、ITISにとってもVMSへの情報表示がより早くそしてより詳細になるということなのでしょうが、現在のVMSは表示が文字のみなのでここはやはり限界があるのでしょうね。日本道路交通情報センターのような簡易図形表示などもできれば良いと思ってしまいますけどね。

まぁ私は、だからと言ってわざわざこのためにスマホを持とうとはまだ考えていません。現状でも特に不自由は感じていませんので、しばらくはガーミンナビ一本で行きますが、今現在月極め契約(ポストペイド)のスマホをお持ちの方は今後を見据えて早めにWazeに切り替えた方が有利なのかもしれませんね。(プリペイドだとデータのDL制限などの関係でWazeアプリは少々厳しいのだそうです)

以上、今日はKLの七不思議のひとつかも知れない道路情報電光表示板のことについて書いてみました。

ではまた。。



先週の金曜日(6月5日)、ボルネオ島のサバ州で発生した地震から今日で1週間が経ちました。

結局この地震では18名もの犠牲者を出し、現在まだ僅かな余震が続いていると言う状況で、キナバル山を含むキナバルパーク全体が立ち入り禁止となっています。

ただし、キナバルパークの立ち入り禁止=キナバル山の登山禁止は、今のところ3週間とのことで、私の今年9月の登山計画への影響はなさそうです。

キナバル山の登山道やレストハウスなど様々な関係施設に大きな被害が出たと言うのに、たった3週間で復旧予定とはちょっと意外な気がしますが、マウンテンガイドを始め、多くのキナバルパーク関係者の生計などのことも考えてのことなのでしょうね。

しかし私は、今回の地震に関するマレーシア国内外メディアの報道を見たり・聴いたり・読んだりしていて、我が日本のそれとは随分違うなぁと少々違和感を感じることもありましたので、今日はそのことを取り上げてみたいと思います。

我が日本列島では、ほぼ毎日地震が発生(※)しています。なので、気象庁や各自治体等の関係機関の観測態勢も各メディアの報道態勢も相当に整備されていて、地震が発生した時の報道の素早さ、正確さは見事なほどです。(※今年は、5月末現在、日本全国で震度1以上の地震が観測されなかった日は、たった3日しかありません。=揺れる日本列島=)

ところが、めったに大きな地震が発生しないこの国の状況は、我が日本とは大きく異なります。日本に比べれば極めて貧弱な地震観測態勢の中、今回の内外各メディアの当初の地震報道はかなり錯綜していました。

しかし日を追うごとに、各メディアによる報道は徐々に落ち着きを取り戻し、被害情報などの数値データもだんだん整合が取れてきました。国民=読者/視聴者の関心も、当初は客観的な被害状況の詳報などにあったようですが、その後は徐々に悲喜こもごもの、いわば三面記事的なことがらに移って行ったようです。

今回地震では、犠牲者の半数がシンガポールから登山ツアーにやってきた小学生だったこともあって、メディアの報道も、後半はかなりそのことに紙面を割いていたような気がします。

もちろん、メディアによってその内容や程度は異なります。各社の報道姿勢の違いによるものなのでしょうが、近年、台頭してきたオンラインメディアの中には、まるで週刊誌の記事のような内容のものまであって、読み手としては関心を惹かれるのですが、公共性の高いメディアとしてはいかがなものかとも感じています。

以下、今回の地震報道で、特に目に付いた記事を時系列で紹介してみたいと思います。なお、記事は大きく分けて、英雄探しと悪者探しに区分されるようですが、どちらかと言うと悪者探しの記事のほうが、読み手に好まれるのかどうか、多いような気がします。今日は、その後者のほうの紹介です。

最初にお断りしておきますが、原文(英文)の後の日本文は翻訳文ではありません。記事の概要(大意)に私の意見を付け加えたものです。



Sabah quake: Tribal priest wants 10 buffalo from nude tourists 

サバ地震:部族の祈祷師、ヌードの登山客はバッファローを10頭差し出せ

THE SATR ONLINE June 7, 2015 20:06 MYT

To appease the mountain protector, the 10 western tourists who stripped and urinated on Mount Kinabalu should be fined 10 head of buffalo, according to local customs, says Sabah's chief tribal priest known as Bobolian.
The Bobolian, Tindarama Aman Sirom Simbuna, said on Sunday that the tourists' actions had angered the spirits and guardians of the mountain, which brought about Friday's quake in their rage.
"According to local beliefs, the spirit of the mountain is very angry," he said.
He said the victims of this anger were innocent people who had nothing to do with the indecent behaviour of the tourists.
"The tourists who angered the guardian of the mountain should pay for their mistakes by giving sogit.
"This fine, called sogit in the native tongue, should be in the form of 10 male or female buffaloes," said Tindarama Aman.

これは5月末に、キナバル山頂付近で裸になって放尿し、その写真をインターネット上に投稿した西洋人の男女10名に対する先住民族の祈祷師の言葉です。(祈祷師はBobolianとして知られ崇められています。)

BOBOLIAN COMMUNITY

祈祷師は、この西洋人の不埒な行為が山の精霊と守護神を怒らせ地震となった、この西洋人たちは山の怒りを鎮めるために、先住民族の間ではソギットと呼ばれている生贄、1人1頭ずつ計10頭の野牛の頚を差し出せと言っている、とのスターオンラインの記事です。

BOBOLIAN COMMUNITY02

祈祷師とか、精霊とか、生贄とか、野牛の頚とかは、日本メディアの記事ではなかなか目にしないワードですが、流石に先住民族を始め多民族が共に暮らすマレーシアならではのこと、と思いました。これは違和感ではなくて単になるほどなと感心した記事です。



Sabah quake: Civil servant arrested for insulting Facebook post

サバ地震:公務員、フェイスブックで侮辱したとして逮捕さる

THE STAR ONLINE June 8, 2015 12:39 MYT

A 22-year-old civil servant was arrested for mocking the people of Sabah following the June 5 earthquake that killed 18, including climbers and guides.
The man had posted "kene gempa bumi bru nk kecoh ... Standard la negeri penuh sociality ... pub ... night club trbanyak di malaysia" (only after there's an earthquate this state is taking action ... the standard of this state is too social, it has the most pubs and nightclubs in Malaysia. Now want to shake so much. God has shaken it up. Why afraid now?" in his Facebook account on June 6.
City police chief Assist Comm M. Chandra said the man was arrested at about 9pm, less than 12 hours after a police report was lodged against him.
"We seized a handphone and two Sim cards from the suspect and have recorded his statement for the investigations," he said.
ACP Chandra said they would forward the case to the deputy public prosecutor as soon as possible for further action.

次の記事は、22歳の公務員が、この国では地震が起きてから大騒ぎしてるけど、街にはパブやナイトクラブが溢れてるじゃないか、もっと大いに揺らせてやれ、神の仕業だよ、何を恐れているんだよ、と自身のフェイスブックにアップしただけで、警察に捕まってしまった、と言うスターオンラインの記事です。

この彼は、政府の対応が後手にまわっていると批判しているのか、それとも社会がうつつを抜かしているからダメなんだと批判しているのかが、原文の記事を読んでも良く分かりませんが、いずれにしても、この程度のことで警察に逮捕されてしまうとは、これは正直言って驚きです。

ボカシは入れてあるものの彼女とのツーショットの写真つきでの報道でしたし、大いに違和感を感じました。

関係者が、懸命に被害者の捜索救難などの地震対応に追われている時に、なにを抜かすか、と言わんばかりの権力機関ですよね。もし、日本でもこのようなことがあったとしたら、それこそ大騒ぎになりますね、表現の自由だとかなんとか言って・・・

でも、この国に暮らしている限りは、こういうことなんだと納得しないといけないと言うことですね。



Sabah quake: Nude tourists shouted vulgarities at mountain guide

サバ地震:ヌードの登山客、俗悪な言葉でガイドを罵倒

THE STAR ONLINE June 8, 2015 13:46 MYT

The 10 Westerners who stripped and urinated on top of Mount Kinabalu had shouted vulgarities at a mountain guide who asked them to stop their unbecoming behaviour.
They not only called him stupid but used the four-letter word and made crude hand gestures at him, according to friends of the 35 year-old guide who escorted the Western climbers on May 10.
When approached by the Star, the guide turned down a request to be interviewed on what transpired on the mountaintop for fear of tampering with police investigations
An ex-soldier from Kelantan, the guide settled down in Kundasang a few years ago after marrying a local woman. He has been a mountain guide for two years.
While he would not say what happened that day, the man, who requested anonymity, said he agreed with local Dusun elders that the mountain spirits might have been angered by the antics of the Westerners, resulting in Friday’s earthquake.
"Maybe a little. Because the earthquake only happened after the naked stunt, " he said.
The ex-soldier said that it was important for climbers to follow instructions as given by the guides as they were trained on the do's and don't when climbing Mount Kinabalu.
"We discuss the rules during the briefing before the ascent and after. If climbers aren't sure about how to conduct themselves on the mountain, they must strictly follow the guide's instructions.
"If we ask you to respect the mountain, please do so," he explained.
He also confirmed that the westerners had called the guide stupid and asked him to go to hell when he tried to stop them.

さて、これからは全て例の10人のヌードグループに関する記事です。

このグループは、グループを案内していたガイドの制止も振り切って、いやそれどころか、低俗な4文字言葉などでガイドを罵倒して、例の行為に及んだのだ、と言うスターオンラインの記事です。

恐らく、ガイドはその時何をしていたのだ、との多くの声があったのでしょう。キナバルパークの公園本部に当初、この件の報告書を提出していなかったらしいガイドが重い口を開いたようですが、この記事は犯人たちをさらなる悪者に仕立てるという意味で効果があったようです。



Sabah quake: Nudist dismisses local culture as superstition

サバ地震:ヌーディスト、地元の(伝統)文化を迷信だと一蹴

THE STAR ONLINE June 8, 2015 16:29 MYT

A Canadian national claiming to be one of the nudists that posed for photographs on Mount Kinabalu, calls the experience the "time of my life" and is brushing off Kadazan Dusun legend as "superstition".
"It is not based in logic, but superstition. I utterly do not care for superstition," said travel blog Monkeetime founder Emil Kaminski on his Facebook page.
"If local religion prohibits certain actions, then local believers of that religion should not engage in it, but they cannot expect everyone to obey their archaic and idiotic rules," he said.
When advised to show respect to the local culture by a commenter on Facebook, Kaminski replied by saying "f**k your culture".
Kaminski, on Monkeetime's Twitter page, called Sabah Tourism, Culture and Environment Minister Datuk Masidi Manjun an "idiot" and "not a minister of tourism".
The tweet was then copied and retweeted on the Masidi's Twitter page.
"Oh, Malaysia, why are your politicians so stupid," Kaminski wrote on Facebook.
"Some deranged prick has linked earthquakes and mountaintop nudity.
"Well, apparently I am responsible for the 2015 Nepal quake, and whatever incoming quakes in Canada (as well as Thailand, India, China, Taiwan, Hongkong, and a variety of other countries...)," he said, while posting a picture of him exposing his naked behind at various other mountain tops.
He also poked fun at making reparations for exposing himself on top of Mount Kinabalu.
Kaminski also wrote that he believes in having some "decency laws" but didn't see the harm in nude photos being taken on a "remote mountaintop".
He adds that he takes his "butt photos" in remote places where hardly anyone sees him.
On Twitter, Kaminski describes his blog Monkeetime as a platform that provides travel videos.
"It's no-bullsh*t, often offensive, earthy essence of backpacking experience," he said.
Monkeetime's YouTube page was founded on March 2007, and has over 10,000 subscribers and over five million views.

これは、自分はそのグループの一員だと主張するカナダのある人気ブロガーが、自分たちが取った行為と地震がリンクしているなんて馬鹿げている、そんなことは旧い迷信に過ぎない、地元民がそう信じることは構わないがよそ者にまでそれを押し付けてくれるな、人里離れた場所で裸になることが誰かを傷つけることなのか、バカじゃないのか、などと自身のブログに書いた、との記事です。

この彼が本当に例のグループの一員かどうかは分かりませんが、いかにも自由と民主主義社会にどっぷり浸かった若者が口にするような言葉だと思います。

記事のブログへはたちまちのうちに非難轟々のコメントが寄せられ、犯人探しに躍起になっている警察関係者や地元民に対しても、まるで火に油を注ぐ結果となったようです。(この彼も後日マレーシア警察に拘束されたそうです。)



Man associated with 'naked tourists' detained, released

ヌード登山客と関係のある男性、拘束され、釈放される

THE STAR ONLINE June 8, 2015 20:57 MYT

One of the foreign tourists associated with a group of 10 wanted by police for stripping and urinating on top of Mount Kinabalu on May 30 was briefly detained and released on Monday.
Sabah CID chief Sr Asst Comm II Datuk Sallehuddin Abdul Rahman confirmed the detention of a 38-year old European who was planning to leave for the Philippines after arriving from Tawau at about 4.20pm Monday.
He said that the man was not part of the 10 wanted foreigners against whom a report was lodged by Sabah Parks officials.
The case is being investigated under Section 290 of the Penal Code for public nuisance, which carries a fine of up to RM400.Sallehuddin said the man was part of a larger group of 27 who scaled the mountain on May 30.
In the group were 10 others who posed naked and started urinating on the mountain, photographs of which went viral on social media.

これは警察の勇み足のようです。各メディアの、"煽る報道"によって、益々怒りが収まらない大衆の声をバックに、必死に犯人探しをしていた警察が空港で、犯人の一味と思って1人の西洋人を拘束したが、例のグループの一員ではないことが分かり釈放したと言う記事ですが、これを読む限り、警察もメディアに煽られてかなり焦ってきているなと言う印象です。



この後、6月9日(火)になって英国人女性1人がサバ州の空港で拘束され、その他の3人が地元警察署に自主的に出頭したのだそうですが、このことを、CNNやBBCなどの大手を含む国内外の各メディアが10日付けで一斉に報じました。



Sabah quake: Four Kinabalu strippers to be charged

サバ地震:4人のストリッパー、まもなく(罪に対する)責めを課される

THE STAR ONLINE June 10, 2015 11:33 MYT

Four westerners are to be charged in a Magistrate's court Wednesday for allegedly stripping and urinating on Mount Kinabalu.
Sabah Police commissioner Datuk Jalaluddin Abdul Rahman said the two women and two men were brought to the court on Wednesday and the proceedings are expected to start at about 10.30am.
The four were taken straight to the court lock-up awaiting for the court to be in session.
The first woman, a British, was arrested at Tawau airport on Tuesday. The others - two Canadians and a Dutch national - surrendered themselves at the Karamunsing police station at about 6pm the same day.
Police have earlier said the culprits who stripped on top of the mountain, considered sacred to Sabahans, will be charged with causing public nuisance.

これは、前日にグループの4人が拘束されたことを受けて、今度は果たしてなんの罪に問えるのだろうかと言う、大衆の問いに答える形の、スターオンラインの記事です。

ただし、記事本文の記述にはarrested(逮捕された)とか、 surrendered(自首した)などの用語が既に使われているところをみると、警察もメディアもみんなでハナから罪ありきですよね。かなり熱くなっているなという印象です。

私は、この辺りには、若干いや相当の違和感を感じるのですが、たかだか裸になってオシッコしたぐらいで、果たして何の罪状がつくのだろうかと私も気になります。もちろん、そんな行為を許してはいけないのですが、マレーシアも法治国家である以上、感情論だけで突っ走ってはいけないのは当然のことです。

記事には、公衆迷惑関連の罪とありますが、まぁそれぐらいになるのだろうと思います。もっともこんなことは、今回の地震が起きていなければ、誰もこれほどには騒がなかったことでしょうから、そういう意味においては、そんな輩にきついお灸をすえるいいチャンスなのかも知れませんね。



Sabah quake: Four westerners remanded over stripping on Mt Kinabalu

サバ地震:4人の西洋人、キナバル山でストリップしたことで拘留さる

THE STAR ONLINE June 10, 2015 19:35 MYT

Two Canadian siblings, a Dutch and a Briton were ordered to be remanded by a Magistrate's court for four days for allegedly stripping on top of Mount Kinabalu on May 30.
They were produced before Ranau magistrate Dzul Elmy at about 10.30am Wednesday and an order was issued for their remand to be extended to facilitate further investigations under Section 294(a) of the Penal Code for indecent behaviour.
Handcuffed and dressed in purple lock-up uniforms, the suspects were taken out of the court lock-up at about 11.10am to the Karamunsing police station.
The siblings and the Dutch surrendered themselves at the Karamunsing police station here at about 6pm on Tuesday while the Briton was arrested in Tawau the same day.



グループの拘留に関するさらなる情報です。4人が手錠をかけられ紫色の囚人服(留置服)を着せられて、10日の10時半にラナウ下級裁判所に出廷したこと、そして法廷で彼らのみだらな行為を明らかにするため4日間の拘留(留置)命令が下されたこと、そして11時10分には裁判所を出て留置場のあるカラムンシン警察署に向かったことなどを動画つきで伝えています。

動画の中の彼らの顔にはボカシも入っていませんし、まるで重大犯罪の容疑者のようです。国民の関心が異様に高いニュースだけにメディアも大サービスしてるということでしょうか。



Foreigners may get three months jail if charged and found guilty of obscene act

外国人たち、みだらな行為が有罪となれば3ヶ月の禁固刑の可能性

THE STAR ONLINE June 10, 2015 19:48 MYT

The four foreigners who have been remanded four days for allegedly appearing nude on top of Mt Kinabalu can a face a charge of performing an obscene act in a public place.
Lawyers said the remand order by a magistrate court was for investigations under Section 294 (a) of the Penal Code.
They said under the section, they were liable to up to three months jail, a fine or both if they were charged and found guilty by the court.
Now remanded at the Karamunsing police lock-up, they were produced before Ranau magistrate Dzul Elmy at about 10.30am Wednesday.
The four are two Canadian siblings (a 23-year-old brother and his 22-year-old sister); a 23-year-old Dutch male and a 24-year-old British woman.
The Canadian siblings and the Dutch surrendered to the Karamunsing police station here at about 6pm on Tuesday while the British woman was arrested in Tawau yesterday afternoon.
Sabah Parks had lodged a police report after a photograph of 10 tourists stripping and urinating on Mt Kinabalu on May 30 went viral.

またまた読み手の興味を煽るスターオンラインの続報です。彼らの具体的な罪状はなにか、有罪となれば最長3ヶ月の禁固刑または/及び相当の罰金刑が課されるだうこと、そして、ここではそれぞれの年齢を明らかにしています。氏名その他の個人情報は出ていないので、私は、ある意味ホッとしたのですが・・・・・・

これ以上の個人情報は警察や検察などの捜査機関が出していないのか、あるいはメディアが報道を自粛しているのかどうかは知りませんが、私は、いくらとんでもないことをしでかした連中とは言え、この国の人たちの過熱ぶりと彼らの身の安全を考慮すれば妥当なことだろうと思います。(私は決して彼らを擁護するものではありませんが、行き過ぎた報道や責めなどは良くないと常識的に考えているのです。)



と、そんなことを考えていた私は、翌朝の英国のオンラインメディア(Mail Online)をチェックしてみて愕然としました。

Pictured moments after her arrest, the British head girl facing three months in prison for stripping naked on a Malaysian mountain and 'angering spirits'

逮捕直後に写真撮影された英国籍の女性、マレーシアの山でヌードになり山の精霊を怒らせた罪で3ヶ月の禁固刑か?

MAIL ONLINE(英) June 11, 2015 03.35 MYT

The British backpacker arrested in Malaysia for stripping naked on top of a mountain and causing a deadly earthquake has been named as Eleanor Hawkins.
The former public school head girl is among five Western tourists accused of 'upsetting the gods' by posing nude on the country's highest peak days before an earthquake killed 18 climbers on the mountain.
Eleanor, 24, from Derby, was detained at a Sabah airport yesterday while trying to fly to Kuala Lumpur.

-------------------以下略---------------------

これはMAIL ONLINEと言う英国のオンラインメディアです。私はここ↑ではこの記事の最初の数行だけのアップに止めましたが、原文は遥かにボリュームのある記事です。しかも、彼女=グループの一員の英国人女性、そして彼女本人だけでなく、彼女の両親や彼女の友人たち、そして今回グループの他のメンバーの個人情報、なんとその氏名や経歴などの詳報の他、鮮明な写真までもがずらりとアップされています。

先ず最初に眼に止まったのが、今回、警察に逮捕(拘束)された直後の英国人女性の、涙目まで見える大きくて鮮明な写真です。いや驚きましたが、私も大いに興味がありましたので記事の全文をしっかり読み、写真を食い入るように見てしまいました。

しかし落ち着いて考えてみると、確かにこのグループの行為は決して許されることではないとは思いますが、しかし、だからと言って商業目的のためにメディアが勝手に本人や家族・友人の個人情報を公衆の面前に曝け出して良い筈がありません。

mtkinabalustrip03.jpg

↑この写真は、このMAIL ONLINEに掲載された、グループが登山開始する直前のものだそうです。今回拘留されている4人が○で囲まれていますが、このメディアではこんな写真もあんな写真も一切のボカシなどなしで、つまり個人情報だとか、肖像権だとかは一切無視して堂々と載せています。

げに恐ろしきは英国のメディアなりや!ですね。いや、英国だからと言うことではないかも知れませんが、こんなハチャメチャなメディアも世の中にはあるんですね。本当に驚きました。

聞くところによると、このような行為(有名観光地で裸になって写真にとること)は今回が始めてのことではなく、カンボジアでは今年になってアンコール遺跡公園(アンコールワット)で裸の写真撮影をした2人の米国人が国外追放されたり、昨年は南米ペルーのマチュピチュで裸になったとして少なくとも8人が当局に拘束されたのだそうです。

どうやらこのことは、Naked tourism(裸観光)と呼ばれているようですが、まぁ、自己主張の延長線なのかも知れませんね。

いつの時代にも、そしてどこの国にもこういった若者はいるのだと思います。しかし私は、彼らには適度にお灸をすえてやるぐらいで良いのではとも思っていましたが、今回のキナバル山でのこのグループは、途方もなく大きなお灸を覚悟しなければならないようですね。

しかし、メディアが大衆を煽り、煽られて過熱した大衆に迎合する権力機関と言う図式が見事(?)にマッチした結果が今回のこの大騒ぎではないかと私は感じています。

今後、このグループに対するこの国の裁判結果がどう出るのか、そしてまだ拘束されていない他のグループメンバーはどうなるのか、さらに山の精霊と守護神を鎮めるための先住民族の儀式はどうなるのかなど、私の興味はまだ尽きていませんので引き続きメディアの関係報道を追っかけるつもりでいます。

今日は、サバ州地震(キナバル山地震)に関する内外のメディアの報道について私が感じたことを綴ってみました。

ではまた。

今日は、昨日、耳鼻科クリニックに行った(※)帰りに、車のラジオを何気なく聞いていて、とても驚いたキナバル山の地震のことについて、感じたことや気付いたことを書いてみたいと思います。(※眼の次は耳です。情けないことに耳に入って抜けなくなった水を抜いて貰いに行ったのです。)

車のローカルラジオニュースによると「今朝(6月5日朝)、キナバル山近くでかなりの規模の地震が発生し、死傷者を含む多くの被害が出ている。登山道は崖崩れや岩石落下などにより通行不能となり、すべての登山活動は別に指示あるまで禁止された。」と言うのです。

なに?キナバル山の登山禁止?そりゃ大変だ、他人事ではありません。なぜって、私も今年はキナバル山登山を決意しており、つい最近必要な手配や予約を終えたばかりなのです。(世界文化遺産でもあるキナバル山は、登山許可やガイドの手配、山小屋の予約など、半年前の手続きや予約が必要とされています)

私の登山予定は9月初旬。それまでまだかなり期間はありますが、登山道や山荘などの被害の程度によっては復旧に時間がかかるだろうし、決して安閑としてはいられません。

しかし、キナバル山で地震だって?大体、なんだって地震なんか起こるんだ?マレーシアって、地震災害のない国ではなかったのか?西マレーシア(半島マレーシア)と東マレーシア(ボルネオ島マレーシア)は違うのか?

とにかく情報を確かめよう。そう考えた私は、とりあえず家に帰ってから国内外メディアの関連情報を収集してみました。

ところが、6月5日、地震発生当日の各メディアの情報はかなり錯綜していたようです。震源地情報も、地震の規模を示すマグニチュードも、地震発生時刻も、それらを時系列に並べてみても少しずつ食い違いがあったり、肝心の登山客や登山関係者の被害情報は死傷者数や現在地情報などは混乱を極めていてどれが正しい情報なのかが分からない。しかし、地震発生から1日半経って、つまり今日昼頃になってようやく情報が落ち着いてきた様子です。

それらの情報を取り纏めてみると以下のようです。(マレーシア気象局提供の情報です)

地震発生日時:2015.6.5(金)07:15
震源地:サバ州ラナウ北北西19km、州都コタキナバル東北東54km、キナバル山山頂北東5km
震源の深さ:約10km
マグニチュード:5.9(Moderate)

mtkinabaluearthqukakemap.jpg

マグニチュードは5.9、地震の規模としてはModerate(中程度)だったようですが、キナバル山の岩石の崩落と落下、山麓地域の道路や建物の亀裂や崩壊の状況を見るにかなりの被害が出ている模様です。今朝(6月6日朝)ほどマレーシア気象局が発表した資料によると、その後マグニチュード1.6~4.0の余震が今朝まで計30回発生し、震源に近いラナウ、ベルド、ツアラン地区に住む人々は眠れぬ一夜を過ごしたとのことです。

マグニチュードはM5.9だそうですが、この4月に発生したネパール地震がM7.8、5月の小笠原諸島西方沖地震がM8.5だったことを思うと、ある意味、地震慣れしている私たち日本人から見ればたいしたことはないなと思ってしまうのですが、ローカルの人々は大いに驚いたようです。

被害の状況も、道路の亀裂や建物の壁や天井の崩落状況などを写真で見る限り、M5.9にしては大きいなと言う印象です。日本と違って各地の実際の揺れの大きさを示す震度(※)は分からないのですが、被害の状況から察するに相当高かったのではないでしょうか。(※震度はマグニチュードとは違って、震源からの距離によって数値が異なってきます)

mtkinabalu002.jpg

また、キナバル山登頂の際のランドマークとして知られる通称"ロバの耳"が一部崩落してしまったそうです。キナバル山の山頂付近は全山が花崗岩の岩場で一見とても堅そうに見えるのですが、ロバの耳は風化が進んでいたのかどうか、とにかく崩れてしまったことはとても残念なことです。

mtkinabalu004.jpg

↑写真の左側の耳の上半分が崩落した模様です。

そして気になる登山客や登山関係者の詳しい人的被害状況ですが、現在(6月6日昼)までに11人の死亡が確認され、まだ8人が行方不明だそうです。

sabah7transformed.jpg

地震発生時刻(朝7:15)から判断すると、標高4095mの頂上でご来光を拝んだ登山客のほとんど(約200名ほど)は3200m地点にある山荘を目指して下山を開始していたと思われます。そして、その中の一部の人たちは、ガイドとともにまだ頂上直下のヴィア・フェラータ(※)ルートの途中にいて地震に遭ったのではないでしょうか。(※Via Ferrataは、イタリア語で「鉄の道」という意味で、岩肌に沿って打ち込まれたケーブルや、はしごや橋などを装備した山岳ルートです。このルートにより、一般の登山では行けない岩壁へのアクセスが可能になり、通常ではは味わえないような美しい景観と、達成感を与えてくれるのだそうです。なお、キナバル山のヴィア・フェラータは世界最高標高のヴィア・フェラータとして大変有名です)

mtkinabalu003.jpg

↑こんなヴィア・フェラータの岩場ルートにいて、突然崩壊する岩肌、岩場に固定されたワイヤーケーブルや梯子が外れたり、あるいは落下してくる岩石によって登山客やガイドたちが致命的な被害にあっただろうことは容易に想像できますし、残る8名の行方不明の方たちも絶望的なのかも知れません。

が、一体なぜ地震が起こらないはずのこのマレーシアで、こんな地震が起きたのか、どうにも分からないことが多いので少し調べてみました。



幸か不幸か、私たち日本人は、生まれた時から数多くの地震を経験しています。それもそのはず、現在世界中で発生している地震のうち、マグニチュード6以上のクラスは、その21%が日本で発生しているのだそうです。(内閣府防災白書)

それは日本列島付近に集まる「4つのプレート」が主な原因だそうですが、ここマレーシアはどうなんでしょう。

あるローカルメディア(The Malaysian insider)に興味ある記事(8 Feb 2013)を見つけましたので紹介したいと思います。

Moderate earthquake‘can happen anytime’in Malaysia (マレーシアでも中程度の地震はいつでも起こりうる)

Although Malaysians may feel that the country is not prone to earthquakes, experts believe otherwise.
マレーシア人はこの国は地震が起こらなさそうな国だと思っているだろうが、専門家はそれを信じてはいない。

Located at the peripheral of the ring of fire and beside two neighbours, Indonesia and the Philippines, which have seen violent episodes of seismological activities in the past few years, the chances of being jolted by at least one moderate earthquake cannot be ruled out.
環太平洋火山帯の縁辺にあり、ここ数年でも苛烈な地震活動を目の当たりにしているインドネシアとフィリッピンと言う2つの隣国の側に位置しているマレーシアは、(今後)少なくとも1以上の中程度の地震が起こりうる可能性は除外できない。

So far, Malaysia has only encountered strong vibrations and aftershocks after its neighbours were hit by strong earthquakes.
これまでマレーシアは、その隣国が強度の地震に見舞われた後、(マレーシアも)強い揺れと余震に遭遇するだけだった。

THE THREAT IS REAL
脅威は本当だ

A seismology expert, Dr Mohd Rosaidi Che Abas, 54, said the threat of an earthquake in Malaysia cannot be ignored.
地震学の専門家、Mohd Rosaidi Che Abas博士(54)は、マレーシアでの地震の脅威は無視できるものではないと語った。

The Meteorological Department’s Deputy Director said some of the country’s most vulnerable areas are Bukit Tinggi in Pahang and Kuala Pilah in Negeri Sembilan.
気象局の副局長は、国の最も脆弱な地域はパハン州のBukit Tinggiとネグり・センビラン州のKuala Pilahであると言った。

A relatively strong earthquake can hit these areas and some parts of Sabah and Sarawak.
比較的強い地震が、これらの地域やサバ州の一部地域とサラワク州に起こる可能性はある。

“Previously, a moderate earthquake had occurred in Lahad Datu, Sabah, and it is possible for a moderate earthquake to occur in other areas located at or near active fault lines.
過去に中程度の地震がサバ州のLahad Datuで発生したが、中程度の地震はその活断層帯またはその付近の他の地域でも起こり得る。

“Malaysia is close to areas that have experienced strong earthquakes, including Sumatra and the Andaman Sea, while Sabah and Sarawak are located close to the earthquake zone of South Philippines and North Sulawesi. Therefore, the odds of an earthquake striking Peninsula Malaysia cannot be ruled out,” he said to Bernama at the Meteorological Department’s headquarters.
マレーシアは、強度の地震が起きたスマトラ島とアンダマン海を含む地域の近くにあり、一方ではサバ州とサラワク州が南フィリピンと北スラウェシの地震帯の近くに位置している。したがって、地震が半島マレーシアを襲う確率は除外することはできないと、彼は気象局本部でベルナマ通信に述べた。

THE POSSIBILITY OF BEING HIT BY A STRONG EARTHQUAKE
(強い地震に襲われる可能性)

Nevertheless, Dr Mohd Rosaidi, who has been with the meteorological department for the last 30 years, stated that the possibility of being hit by a strong earthquake remains slim.
それでも、 この30年間気象局とともに歩んできたMohd Rosaidi博士は、(マレーシアが)強い地震によって襲われる可能性は僅かでしかないと述べた。

This fact is based on the findings of local experts who study earthquakes, with local universities conducting further studies on the country’s vulnerability to earthquakes.
このことは、この国の地震に対する脆弱性を研究する地元の大学とともに歩むこの国の専門家の調査結果に基づくものである。

“The proposed long term studies on active fault lines, especially in Ranau and Lahad Datu in Sabah and Bukit Tinggi in Pahang, are being carried out by the department, along with the Mineral and Geosciences Department,” he said.
特にサバ州のRanauとLahad Datu及びパハン州の Bukit Tinggiでは活断層帯の計画的長期研究が、鉱物及び地球科学部門の研究とともに行われている。

Dr Mohd Rosaidi, who has a Doctorate in earthquake studies from Universiti Teknologi Malaysia and a Masters degree in seismology from Japan’s International Institute of Seismology and Earthquake Engineering, said earthquakes in a seabed unleashes another threat - tsunami.
マレーシア技術大学の地震学博士号及び日本の国際地震工学センターの地震学学位を保有しているMohd Rosaidi博士は、海底における地震はもう一つの脅威”津波”を誘発すると延べた。

“Based on some of the findings, strong earthquakes occur at zones where tectonic plates collide at the Andaman Sea, the South China Sea, the Sulu Sea and the Sulawesi Sea. When a strong earthquake occurs in these seas, it can unleash a tsunami that can end up at the coastlines of Perlis, Kedah, Penang, Perak, Selangor, Sabah and Sarawak,” he said.
いくつかの調査結果に基づき、アンダマン海、南シナ海、スールー海及びスラウェシ海で地殻構造プレートが衝突する時、強度の地震が発生することが分かっている。これらの海で強度の地震が発生した場合、それが(マレーシアの)ペルリス、クダー、ペナン、ペラク、スランゴール、サバそしてサラワクの海岸線にまで到達しうる津波を引き起こし得る。

-------以下略-------



まぁ、そういうことで、調べてみると、私も認識がとっても甘かったのですが、ここマレーシアでも、我が日本に比べれば確率は極端に低いのだろうと思いますが、地震発生の恐れがまったくないわけではなさそうです。

特にボルネオ島マレーシアでは、過去にも中程度の地震発生の前科があったことに加え、ラナウ付近を通る活断層に沿う地域が危ないと複数の専門家から指摘されていたことなどから、キナバルパークを含めて普段からもっと警戒すべきだったのでしょうね。しかし今回この地域の地震エネルギーが解放されたことは、この先しばらくは大丈夫なのかも知れませんが・・・

でも、知りませんでしたけど、この半島マレーシアの内陸部にも活断層帯があるんですね。パハン州のブキットティンギなんて、まだ行ったことはないのですが、KLから車で1時間位の近さにあるフランス風の街並みが売りの小さな高原リゾートだそうです。

上の記事にもありましたが、マレーシアでも中程度の地震はいつでも起こり得る。今回は計らずもサバ州で指摘されていたとおりのことが起きてしまったと言うことなのでしょう。いくら確率的な数字が低いとは言え、やはり備えるべきものは備える、そう言うことなのでしょうね。

でも、このことは言うは易し行いは難しです。ここ半島マレーシアでは、半島内での地震による過去の被害記録がありません。地震に関連した被害情報としてはペナン島などで津波被害の発生記録があるのみです。

それはやはり、マラッカ海峡の向こうにまるでマレー半島の門番のように横たわるスマトラ島の存在が大きいのだろうと思いますが、世界有数の地震多発帯であるスマトラ島沖に巨大地震が発生した場合、震源までの距離によっては、この半島マレーシアの西海岸地域でも揺れは免れないのだろうと思います。

こちらに来てからというもの、住宅やビルなどの建築現場を通るたびにその柱の細さには驚いています。特に半島マレーシアでの過去の経験値からあれでも十分と言うことなのでしょうが、中程度の地震発生の可能性は否定できないとこの国の地震専門家が指摘しているのだから、せめて中程度の地震に備えた建築基準は今後は必要であろうと思いますね。



ところで、今回この地震に関する内外のメディア情報をチェックしてみて、中には随分可笑しなことを書いている記事もありました。英語の記事と日本語の記事をチェックしたのですが、ある日本語記事の中には、キナバル山は4000mの高峰だ。積雪もあるだろうから雪崩被害も心配だ、などと真顔(?)で書いている記事もあって、思わず失笑してしまいました。キナバル山に雪崩が発生するほどの降雪?そんなこと聞いたことも読んだこともありません。

また、現地ローカルメディアの中には、↓こんな記事もありました。

Sabah quake: Mount Kinabalu may be “angry” with nudists, say locals
サバ地震:キナバル山がヌーディストを怒ったのだろう、と地元民は言う

Mount Kinabalu, on the island of Borneo, is sacred to the local Kadazun Dusun tribal group and considered a resting place for departed spirits.
ボルネオ島のキナバル山は、Kadazun Dusunと言う先住民族にとっての聖地、死地に旅立った霊魂の宿るところとされている。

A group of 10 Western men and women angered locals last weekend when they snapped nude photos at the summit and uploaded them on the internet.
10人の男女の西洋人グループが、先週末(5月末ごろのこと)、キナバル山の山頂(付近)でヌード撮影をしてそれをインターネットに投稿したとして、地元民を怒らせました。

↓こちらはキナバル山のノーマルな山頂写真

mtkinabalu005.jpg

↓問題の写真

mtkinabaru001.jpg

Some Malaysian social media users posited that the quake was a sign the spirits had been angered by the act.
Kadazun Dusun tribal group

一部のマレーシアのソーシャルメディアユーザーは、(キナバル山の)地震はそんな行為によって山の精霊が怒った証だ、と投稿した。



これはもちろん単なる偶然なのでしょうが、それにしても山でそんなことをするなんて許せないですね。先住民族の方などの地元の方達の怒りも良く分かります。聞くところによると、最近、世界のあちこちの有名観光地にこんなグループが出没しているそうですが、まったく嘆かわしい世の中になったもんです。

今回の地震によって、不運にも命を落とされた方々のご冥福をお祈りすると共に、今なお懸命に続いているであろう行方不明者の捜索救難活動によって、一人でも多くの生存者が発見・救出されることを願っています。もちろん、その後、登山道などの復旧作業も迅速にすすみ、一日も早く、キナバル山の登山活動の再開が許可されますよう切に望むものです。

以上今日は、昨日のキナバル山地震のことに関して感じたこと、気付いたことを綴ってみました。



追記(2015.6.7 10:00):The Star on lineの記事によると、昨日の時点で行方不明となっていた7人の死亡が、今日ほぼ確認されたとのことです。これで今回地震の犠牲者は全部で19人になったわけですが、痛ましいのはその中の約半数がシンガポールの小学校の生徒と教師グループだったこと、さらに中には巨岩の下敷きになったり夥しい岩石の中にバラバラになって埋もれていて、容易には収容できないご遺体もあると言うことです。

やはり私が当初に危惧したとおり、それらの犠牲者の多くは、ヴィア・フェラータルートで地震に遭遇したらしく、上部から落下してくる岩石を避けることもできなかったのでしょう。特に犠牲者の半数を占めるシンガポールの小学校のキナバル山探検ツアーの生徒や教師たち、楽しかったはずの探検ツアーが一瞬にして悲劇に変わった彼らのことを思うと、可哀想過ぎてとてもいたたまれない気持ちになります。

↓そんな彼らのことを伝えるThe Star TVです。


A fun outing for pupils and teachers from Singapore turned tragic when boulders rained on them along the Via Ferrata trail on Mount Kinabalu in Sabah during the Friday earthquake.

さらなる追記(2015.6.7 19:30):6/7夕方になって、現地捜索救難本部から犠牲者数の訂正発表がありました。それによると、犠牲者数は19人ではなく18人。このうち16人は既に収容した遺体によって死亡確認済み。残る2人はいまだ行方不明と言う区分だが、収容した部分遺体の中に含まれると推定している、とのことです。

自然が為した仕業とは言え、犠牲者のご家族のご心痛は余りあると思います。心からご冥福をお祈りいたします。


昨日(5月31日)は、KLのムルデカ広場で行われたKL Big Kitchen Festival 2015に行ってきました。

ガラにもないと思われそうですが、実はMy better halfのためです。2年半前、このマレーシアに無理やり連れてきたものの、この国のいろいろな事柄を未だに消化できないでいるのです。

中でもマレーシアのローカルフード嫌いはやっかいです。確かに、この国のローカルフードは、日本食の美しさや美味さを十分に知る私たちからみれば、見た目も味も決して素晴らしいとは言えないのかも知れません。まぁしかし、特に食の好みは十人十色ですから、美味しいと思う人がいたり、そうではないと思う人がいたりするのは当然のことです。

私などは、沢木耕太郎時代からアジアの熱気に絆されていますし、辛かろうが酸っぱかろうが、少々大雑把であろうが美味い美味いと思って食べていますので、なんの支障もないのですが、My better halfの場合は、一度懲りたら、口にすることはおろか、見るのも嗅ぐのも嫌だと言って二度と近づかなくなってしまうのです。

したがって外食の際は、イタリアンなどの洋食を除き、そのほとんどは日本食です。もちろん、家での食事も朝から徹底して和食、いまだに塩鮭と納豆と海苔とお味噌汁がわが家の定番の朝ごはんなのです。

かく言う私も和食大好き人間ですから、そのことに決して反対ではないのですが、なにせここはマレーシアと言う外国です。日本食ばかり食べていたら、外食費はもちろん食材費だって日本の1.5倍、いやもっとかも知れませんし、決してバカにはできません。

それに私としては、お金のことだけでなく、郷に入っては郷に従えを実践したいわけですが、現実はとても厳しいのです。甘言を弄して無理やり連れて来ただけに、いつも軟着陸を模索してあれやこれやと提案しては却下され、次第になんとかせねばと、マレー語学習ともども本気で焦ってきたと言うのが実情なんです。

そんな中、思わぬ朗報をゲットしました。年に一度マレーシア全土から飛び切り美味しいものが集まるお祭りがあると言うのです。KL Big Kitchen Festivalと言うのだそうですが、試食はもちろんのこと、食べ方や作り方まで教えてもらえるのだそうです。

なるほど、そんなイベントならばあちこち時間と金をかけて探す手間隙が省けていいじゃないかと、咄嗟にGOを独断したことは、常日頃から"現状における家庭内の問題点とその対策"について、衰えかけた脳味噌をフル回転させている私としては、コレ、至極当然のことですよ、ハイ。

と言うわけで昨日の日曜日、イベントの最終日だったのですが、あまり乗り気でないMy better halfと共に、マレーシアの美味しいもの探しにムルデカ広場に行ってきました。

ムルデカ広場の地下駐車場は混み合って入れないだろうと思い、パタマモールの隣のいつものメダン・マラの地下に車を停めてそこから歩きました。

距離はたいしたことはないのですが、なにしろその日は朝からクソ暑い。ムルデカ広場に着いたころには汗だくでした。

↓ここがエントランスです。10時オープンと聞いてましたが、既にゲートは早くからオープンしています。ゲート脇にはセキュリティガードがいましたが、なんのお咎めもなくすんなり中に入れました。

20150531001.jpg

中に入って後を振り返ると、例の↓Sultan Abdul Samad Buildingが正面に見えました。

2015053102.jpg

↓まだ時間が早いせいか、ほとんど誰もお客はいないようですね。

2015053103.jpg

そうだ思い出した、あのクパンって何処で買うんだっけ?

2015053104.jpg

↑これ、クパンって言う模擬通貨だそうです。今日のこのビッグキッチンでの買い物や食事は、実通貨ではなくてすべてこの模擬通貨で支払いするのだと、事前にチェックしたホームページには確かにそう書いてありました。

エントランスゲートに戻り、セキュリティガードさんに、クパンは何処で買うの?と尋ねたら、エントランスの外のチケット売り場で買うのだが、今日はまだオープンしていない、また後で来て見れば、なんて言うものだから、しばらく中をぶらぶらして再度戻ってみたら、今度はようやく開いてる。

で、チケット売り場で、クパン下さいと、係りの人に言ったら、何人ですかと言う。2人だと答えると、では2リンギです、とのこと。。。え?どういうこと?このクパンで買い物するのにたった2リンギでダイジョブなの?

2015053105.jpg

係りの人曰く、このクパンは入場券ですよ。買い物は現金でして下さいね、だと。。えっ?だって、このクパンを使って買い物するってホームページに書いてあったんだけど、と言うと、あー、それ違います、直前に変更になったんです、って。。

ふーん、なるほどここはマレーシア、突然の梯子外しだってフツーにあるんだよ、こんなことにいちいち驚いたり、怒ったりしてたんじゃ身が持たんワイ。フフ、おいらも随分物分りがよくなったもんだぜ。。。

2015053106.jpg

と言うことで、改めてそのクパン(入場券)をセキュリティガードに見せてエントランスから中に入ったわけですが、これって良く考えてみれば、私はとっても愚直なことをしたんですね。だって、もともと10時前からタダで中に入っていたのだから、そのまま中にいれば良いものを、入場券を買うために一旦外に出て、たった2リンギだけですけど、お金払ってまた入り直したと言うことなんですよね。(笑)

2015053107.jpg

↑さて、直行したのは独立記念国旗掲揚台下にある特設のメイン会場です。ここでは、マレーシア国内外の有名シェフによるクッキングのデモンストレーションとクッキングワークショップが時間を追って開催されるのです。

↓ここは、クッキングデモの会場です。すでになにやらデモンストレーションが始まっていました。

2015053108.jpg

↓そして、その隣にあるワークショップ会場にやってきました。クッキングワークショップ、つまり料理教室のようなものですが、実は私の本日の一番の狙いはこれだったんです。いくらローカルフード嫌いのmy better half でも、一流シェフの手による、いや一流シェフに教わって自分で作るローカルフードなら、あるいは道が開けるかも知れん、そう考えたのですよ。

2015053109.jpg

ワークショップの参加登録は早いもの順だと聞いていたので、ここに直行で来てみたのですが、全然混んでなくてちょっと拍子抜けしました。

2015053110.jpg

ほどなくワークショップが始まりましたが、この時間のシェフ↑はマレー人の女性です。司会の紹介ではテレビのクッキング番組に出たり、料理本の著書もある有名な方なのだそうです。

2015053111.jpg

参加者はほとんどがローカルの方。後のご婦人↑はいかにも私がマレーの主婦よ、みたいな方です。見ているととても手際が良いです。

↓一方こちらは、料理など今までしたことがない、みたいなマレー親父の二人連れ。見るに見かねて、シェフが壇上から降りてきて、手取り足取り直接指導してました。

2015053112.jpg

この時間の料理は、白身魚(鱈)のパルメザンチーズパン粉つけ焼きとジャックフルーツとチェリートマトのサラダ、のようでした。ようでした、と言うのは、この有名シェフ、とっても早口で料理の名前を良く聞き取れなかったんです。原材料から私がそう勝手に判断しました。

↓コレが有名シェフの完成形。最後にガーリックとバジルとハニーと胡桃とオイルのすり潰しぐちゃ混ぜソースを、完成形に振りかけるシェフです。

2015053113.jpg

そして↓コレが我々の完成形です。黄色のみじん切りはジャックフルーツ、その上の緑の葉っぱは何の葉っぱか、説明もロクに聞いていなかったので、分かりません。

2015053114.jpg

↑最後に、この完成形に、別に作った甘いソースをかけて全部食べましたけど、まぁ、飛び切り美味しくもないが、決して不味くはない、でも結構ボリュームもあってお腹は一杯になる、と言う代物でした。でも、コレってローカルフードなんですかね。

↓最後にワークショップ参加者一同の記念撮影です。1時間半ほどのワークショップでしたけど、参加はタダでしたし、私はお腹も一杯になったしで、まあ良かったかなと思います。が、しかし、なかなかこちらの思惑どおりにはならないものですね。

2015053113-1.jpg

さて、メイン会場から外に出てみると、お昼も廻ってぼちぼち来場者も多くなってきたようです。それにしても陽射しがとてもキツクて苦しいほどです。やっぱりこんなイベントは屋外ではなくて、どこかエアコン完備の涼しい室内でやっていただきたい、そう思うのですが、この国の人たちってなぜかテントイベントが得意なんですよね。

2015053115.jpg

ムルデカ広場にはこのように大型テントがズラリ。そして、それぞれのテントではマレーシア各州の代表料理や高級ホテルや有名レストランの看板料理が調理実演されていたり、中には試食や試飲コーナーもありました。

2015053116.jpg

↓こちらは、マレーシア13州の代表的な伝統料理。まあ、大きなフードコートのようなものですね。

2015053117.jpg

↓これも同じ。どこの州かは忘れてしまいましたけど、いずれも美味そう。。。私はそう素直に思うのですが、それぞれの屋台を見て廻るうち、My better halfは徐々に後ずさりして、気がつくとその姿は遥か向こうに遠ざかっていました。

2015053118.jpg

このテントでは、ホテルや一流レストランのシェフたちがその場で調理したものを、もちろんしっかりお金を払わないといけませんが、食べたり飲んだりすることができます。

2015053119.jpg

↓こんな料理はmy better harfも当然OKなんですけど、コレ、ローカルフードじゃないですよね。値段も高いし・・・・

2015053120.jpg

いやぁ、それぞれのテントを歩き回るだけで疲れ果てます。とにかくクソ熱いし。。そして我々、お互い、次第に口数が少なくなってきています。コレって、黄色信号点灯中ってことなんです。なんせ"あれから40年"の関係だから、なにも言わなくても思ってることが全部分かる、、、ま、そんなもんですよね。

2015053121.jpg

んじゃ、最後にスイーツのテントで冷たいアイスクリームでも食べて帰ろう、そう言うことにしました。

2015053122.jpg

お、コレ、美味しそうなホームメイドのアイスクリームだな。でも・・・ちょっと待てよ、一番上の"スイートコーン"は分かるけど、その下のPANDANって何だ?BANDUNGってなんだ?SARSIってなんだ?コレって英語?マレー語?

2015053123.jpg

お店のオニイチャンにそのことを尋ねようとしたら、その前に私が"スイートコーン"と小さく口にしたのを聞いたらしく、私がそれを注文したものと勘違いしたのでしょう、既にスイートコーンアイスクリームを手に持っていて、それを素早く手渡してくれました。

・・・・・・・・・えっ?・・・・・・・で、でも、まいっか。。

3リンギ払ってそれを受け取り、My better halfに手渡そうとしたら拒否されて、仕方なく自分で食べたのですけど、正直言ってコレ美味しくない。なんかコーンクリームにたっぷりの砂糖を混ぜて、それを冷たく凍らせただけのようなそんな代物でした。

やっぱ、PANDANとか、BANDUNGとか、SARSIを食べてみれば良かった。。



この後、ムルデカ広場を後にして、炎天下をメダン・マラの地下駐車場に向かったのですが、暑くて暑くて、たまらず手前のSOGOデパートに避難して、6Fでフレッシュアップルジュースをオーダーしたら、カウンターの向こうの不細工な女店員がブッキラボーに"ない"と返。仕方なく、じゃオレンジと言ったら、またもや"ない"、じゃパイナップルは?それも"ない"。。んじゃナニがあるんだよ!

大体ココは、いっつもフレッシュジュースを作る果物を置いてないじゃないか、いつも無いんだったら看板のメニュー表に書くなよ。消せよ!って大声出そうと思ったけど、ぐっと堪えて、じゃ、フレッシュじないフツーのジュース下さい、ってフツーにオーダーしてしまいました。

お陰で汗は若干引っ込んだけど、疲れは逆に倍増してしまいました。

はい、みなさん、これで今日のリポートは終わりです。えっ?KL Big Kitchen Festival 2015の成果はどうだったかって?それは、もう、みなさん、言わずもがなですよ。土台、そんなに簡単に答えが見つかるようなら、私だって苦労しません。なかなか根の深い問題なんですよ。ええ、そうなんです。ハイ。。