突然ですが、正直言って、私は今まで自分のことを、これほどしつこく凝り性な人間だとは思っていませんでした。

性格は明朗快活そしてあっさり系(淡白)ですと、これまでもいろいろな場面で、いろいろな方に宣言してきましたし、果たしてその通りだったと今でも思っています。だって「まっ、いいか。」が私の口癖だったのですから。

しかしながら、年輪を重ねて、最近はどうもあっさり系ではなく、反対にしつこい系、凝り性な性格の自分に気が付くことがしばしばあって、我ながら驚いているのです。

最近では少しでも疑問に思うことや納得できないことがあると、それを徹底して追いかけてみたくなって困ります。

このブログでもたびたび追求物を書いていますが、疑問に思うことや納得できないことをそのまま放置することができない性格になってしまったようなのです。


と言うことで、目下の追求のターゲットはマレーシアの新鮮地魚です。そのためこのところ毎週、例のケポンの魚市に通ってまして、先日の日曜日で、もう5週も連続してしまいました。

おかげで店員さんやお客さんの中には顔見知りもでき、最近は「また来たの?」とか「今日は誰と来たの?」とか「今日もニッポン人をいっぱい連れて来たの?」とか、よく声を掛けてもらえるようになりました。

ある魚屋さんのスタッフは、私の顔を見るといつも「オハヨ。アリガト。」と言ってくれるので、この前は、もう昼過ぎだから、「おはよう。」ではなくて、「こんにちは。」って言わなくちゃねって教えてあげたら、店員さんがみんなで真面目に復唱してました。(笑)

さて今日は、そんな新鮮地魚の中から、ヒラメとハタの刺身談義をしてみたいと思います。もちろん、素人談義です。

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先ず、ヒラメです。以前からどうもヒラメの身が軟らか過ぎる、全然美味しくないなって感じてまして、なぜなのだろうと不思議に思ってしました。

でも、どうしても日本海産のあの美味しいヒラメの味が忘れられなく、こちらのヒラメにも絶対美味しいヒラメがある筈と考え、毎週、ヒラメを買っては、捌いて、刺身で食してみています。

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そして、飽きるほど食べてみましたが、でも、結局どのヒラメもおなじで、やっぱり身は軟らかく、旨味もありません。もちろん、柵にとって昆布で締めればそこそこに美味しくいただけるのですが、私としては、どうしてもこの軟らか過ぎるヒラメの理由を知りたいのです。

しつこくネットで調べて行くうち「夏ヒラメと子持ちヒラメは猫(犬)も食わない。」などと言う文言に出くわしました。

そうだ、そう言われれば、今まで食したヒラメは、偶然にも全部子持ちでした。

私自身は、真子や白子がそんなに好きではないので、子は食べずに捨てていましたが、そうか、あの真子に栄養を取られてしまったから、身がおいしくないのかも知れない。

きっっとそうだろう、そうに違いないと、今は思っています。

なので、それからはヒラメのおなかを押してみて、子が入っているようなら買うまいと決めてますが、なぜか、この日曜市ではまだ子持ちでないヒラメに遭遇していません。

ところで、日本(関東以北)ならヒラメの産卵の時期は春から夏ときまっているようですが、この辺の南の海ではどうなのでしょうか?

この件、ネットでグーグルっても中々ヒットしないので、ぜひ、漁業関係の方にでもお教え願いたいものですね。

まぁ、私としては、今後もしつこく子持ち以外のヒラメを探し続けますが、納得の行くヒラメに遭遇したならば写真をアップし、食味をリポートしたいと思います。


さてさて、次は、ハタです。

私は、最初にこの日曜市にきた時から、このハタに目を奪われていまして、この大きな魚を豪快に捌いて、刺身や鍋で食べたらさぞ美味かろうと、いい年をして密かに涎を垂らしていたのです。

なので、これもヒラメと同じで、ほぼ毎週、真剣に鮮度チェックをしてはこれと思うものを買って帰り、ひたすら捌いて、そしてこれも飽きるほど刺身で食してみました。

ところが、やっぱりこれも身が軟らかいのです。しかし、ヒラメより身が柔らかいことは元々頷けることなので、柵に取ったものを、2、3日冷蔵庫に寝かせてみたり、昆布で締めたりしてみました。

先ずは、とびきり鮮度の良いアズキハタ3kg超です。

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眼も透き通ってきれいですし、、

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エラも紅くてきれい。これは鮮度問題なしです。

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結構大きな魚体でしたが、三枚に下ろし、半身を柵にとり、残り半身を切り身にしてみました。

柵取りしたものは、早速刺身に切って試食したのですが、うーん、やっぱりいまいちでしたねぇ。

やっぱりハタは冷蔵庫で少し寝かせた方が良い、そう判断し冷蔵庫へ。

そう、これが正解でしたね。絶品とまでは行かないまでも、そこそこに旨い刺身に変身です。

でも、もちろんこれもヒラメと同じで、昆布で締めれば昆布の旨味も加わって、いやなかなか美味しい刺身です。。


ところで突然話は変わりますが、先日の日曜日(9月29日)のことです。

私がいつかのマレー語教室で、この新鮮地魚のことを話題にしたら、誰かが「そんなに美味しい刺身だったら一度みんなで食べてみたい」と言い出し、それをきっかけに、この日、「ケポンの魚市ツアー」をやって、その後「新鮮地魚を刺身で食べようパーティ」をやろうと言うことになったのです。もちろん酒盛りつきです。

マレー語教室の仲間たちは、ほとんどが私と同年代(ちょっと若い方も中にはいますが・・)ですので、みんな大の刺身好き人間です。全員興味津々、二つ返事で集まりました。

パーティの場所は、仲間の一人が最近引っ越した新居と、即決定です。なぜって、彼の処はマレーシアチョンガ(略してマレチョン)で独り暮らしで、気楽だから。。ただそれだけの理由です。

で、当然のこと、魚捌きは私です。いろいろと考えましたが、刺身はマナガツオ、昆布締めはハタを半身、で、ハタの残り半身を切り身でハタ鍋に、と言う男の料理人もどきのいい加減構想で臨んだ訳です。

ただ、自称、男の料理人もどきの素人が、そんなプロの板さんのようにてきぱき出来るわけもないので、前の日曜日にハタを仕入れて捌き、柵にとって昆布締めにし、残りの半身を鍋用に切り身にして、どちらも冷凍保存しておけば、当日は、マナガツオだけを買って捌けば良いので楽だろうと、まぁこれは、私の立場からそう考えた訳です。

そして、前の週の日曜日、つまり9月22日ですが、例の市にいの一番で駆けつけ、ハタを物色したのですが、どれも鮮度がいまいちでした。でもようやく、うん、これはなんとか行けるかなって、思うハタくんに出会いました。これがそのハタくんです。

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しかし、これ、で、でかい。計ってもらったら、目方がなんと6kgもありました。値段を聞いたところ、175リンギですって。うわ、高っと思いましたが、他に適当なものも見つからず、ええい、ままよっと即買いしてしまいました。さぁ、それからが大変です。

なんとこのハタ、大型でまな板からはみ出します。我が家のキッチンではシンクも小さすぎて、鱗を取るにも大変ですし、さらに、骨が堅くて出刃を使って頭を落とすのも、いやいや大汗かきました。

見て下さい、半身でもこの厚さですよ。正直言って、こんなに大型の魚を捌いたのは初めてです。

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でも、なんとか予定どおり三枚に下ろし、半身は柵取りして昆布締め、残りの半身は切り身にして、どちらも即、冷凍保存、そして当日は、前の晩から冷蔵庫に移して低温解凍したものをクーラーボックスに詰め込んで持参した訳です。

俄か出張板前の私としては、当日のキッチンが男独り住まいのキッチンとあっては、魚捌きに必要なすべての道具たちを持参しなければなりません。いや、肴捌きだけでなく、鍋の資材も含め、あれやこれやと取り揃えたら、大層な荷物になりましたが、車に積む訳だしなんのことはないと考えていたのです。ところが、当日朝、想定外のハプニング発生です。

朝、時間がきたので、大きな荷物を3つも抱えてエレベータで降りようとしたところ、家の前の2基のエレベータが2基とも動かないのです。

な、なんだ、どうしたんだ、これ???

何度もプッシュボタンを押したり叩いたりしてみましたが、うんともすんとも言いません。エレベータの停止階表示も真っ暗です。

おいおい、どうしたんだよまったくぅ、と言いながら家に戻って、セキュリティガードハウスに電話しました。今日は日曜日でマネージメントオフィスはお休みなのです。ったく、あいつら肝心なときに役に立たないんだから、などと散々悪態つきましたけど、、、結局ガードハウスも、この件で大慌てだったらしく、電話口でしどろもどろです。

いつになったら直るんだよって聞いても、そんなことオレに分かるわけないじゃないかって、逆ギレする始末です。

こりゃダメだと思いましたが、残る代替手段は「階段」のみ。。しかも、重い荷物が3つもある。ご存知ですか、ここ18階ですよ。

でも、いくら考えてもそれしかない。良し、階段で降りよう、といつも決心は素早いのです。

でも、一度に3つは持てません。最初に氷や日本酒(これは私の必需品です。)のビンなどが入ってずっしり重い大型のクーラーバッグを肩にかけて、階段を一段一段ゆっくりと降りました。途中何人もの居住者とすれ違い、皆一様に気の毒そうな顔をするのに、中には、Oh、You、Good excercize! なんて冗談飛ばすオヤジもいたりして、思わず苦笑いでした。

15分ぐらいかけてようやく下山(笑)完了です。見ると1階のエレベータホールには何人かの居住者がいて、エレベータが動くのを待っているようでしたので、ダメダメしばらく動かないよ、諦めて階段で登った方がいいよって、声かけて、それから私は、また18階目指してゆっくり階段登山を開始したのでした。

次は、2つの荷物を両手に持って降りたのですが、横幅があるため、身体をちょっと斜めにしないと壁にぶつかって降りづらかったり、それに2度目は流石に膝もガクガクしてきて、暑くて汗が出るしで、オレ、朝から何でこんなことしてるんだろう?って自問自答しながら降りてきました。

それでもようやく全部の荷物を降ろし終えたわけですが、噴き出る汗を拭いながら、ふとエレベータホールを見ると、な、な、なんと、、、エレベータが動いてる。

いやぁ、なんということでしょう。神様は私に罰を与えたのでしょうか、これってなんの罰ですか?なんて訳の分からぬことを口走りながら意識が遠のく私でした。(これはウソ)


いやいや、朝から大変でした。

でも、こんなことでめげる私ではありません。

すべてを予定どおりこなしました。もちろん、その日メインの「新鮮地魚を刺身で食べようパーティ」は大成功でした。形が良く鮮度も良いマナガツオを4本も買い込み、それを捌いて刺身に切りました。前の週から準備したアズキハタの昆布〆とあわせて食べてもらいましたが、みんな美味い美味いと言って完食でした。

用意したハタ鍋もvery goodでした。参加の皆さんから「マレーシアに来てこんな美味い刺身や魚を食べたのは初めてだよ。」などと嬉しいお褒めの言葉をいただきながら、持ち寄った日本酒をしこたま飲むうちに、その日二度目のことですが、次第に意識が遠のく私なのでした。(これもウソです。)

日曜魚市のヒラメとハタの談義のはずが、いつのまにか、こんなお話になってしまいました。

これも実はAB型の私のいい加減な性格の一端です。緻密そうでいてちゃらんぽらん、そのように指摘されれば返す言葉もありません。

などと、またまたとりとめのないことを書いていますが、このお魚のお話はこれからもまだまだ続きます。

ではまた。。
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