先日の「マレーシアの新鮮地魚を刺身で食らう」の後、結構な数の方々から日曜市の詳しい場所情報を求められましたので、その都度、個別にメールでお答えさせていただきました。

しかしながら、その後も毎週足を運び、店で売られている魚の出所などが少しずつ分かってきましたので、今日は、日曜市の詳細場所と現時点での日曜市の評価などについて書いてみたいと思います。

先ず、Kepongの日曜さかな市の開催場所はここです。(マップ上の目印がその場所です。)

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詳細マップはこちらです。→ケポンの日曜市

これは、開催場所の日曜日午前11時頃の状況です。なおこの写真は、Jalan Burung Engangを南東方向から北西方向に進入し、Jalan Bunrung Jampukとの交差点付近から北西方向を撮ったものです。

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その場所の道路の両側には、まだ何台かの乗用車などが停まっていて、何も知らなければここが日曜市の開催場所とはまったく分かりません。

今、前方にトラックが1台現れて止まりました。

近づいてみるとトラックの荷台からテントを立てるのに必要な大道具小道具を下ろしています。

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なんと手際が良いのでしょう。見ているうちにテントが立ち上がって行きます。

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ほら、このとおり、もう魚を並べる準備ができました。

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この間、最初のトラックの他にもう3台が到着しました。

聞けばいつも同じでトラックは計4台、つまり4店舗が店を開くと言うことのようです。

その後しばし後発のテントの立ち上げを見ていたのですが、後を振り返るとなんと、最初のテントにはいつのまにかこの人だかりです。時間を見るとまだ11時30分ちょっと前ぐらいです。

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こりゃまずいと思い、最初のテントに急行しました。

人だかりの中には先週も先々週も確か見たような顔がありました。そして、皆さん大きな籠を手にして、我先にお魚選び中です。

見たところ中華系の方々が多いようです。皆さん玄人筋(魚の)には見えないのですが、随分大量に買いこんでおられます。あるいは中にはお店の方などもいらっしゃるのかも知れませんね。

テントの中を覗くと、こんな鰆(さわら)や・・・・・

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活きが良さそうなクロアジモドキやマナガツオや・・・・

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こんなコウイカや・・・・
(追記:間違えました。これはコウイカではなく、アオリイカのようです。となると、刺身にすると抜群においしいイカですが、鮮度の目利きにいまいち自信がなくて、まだトライしていません。2013.9.17)

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ん? こ・れ・は、、スナッパーの仲間とは思うけど・・・・?

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そして、これは多分イシガニでしょうか・・・
(追記:これはシマイシガニのようです。ワタリガニの仲間でカニ汁やみそ汁などにvery goodだそうです。2013.9.17)

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その他にもいろんな魚介がたくさん売られてました。

ところで、私の今日の目当ては新鮮なヒラメです。

なので、先ずは新鮮なヒラメを探し、これはと思うものを素早くゲットしましたが、その後、そのほかの魚の鮮度をチェックして廻りました。

当然ながら鮮度チェックポイントの第一はエラです。真っ赤なエラを探して片っ端からエラ開けまくりです。

その結果、最初の店では、3割がうす茶色、5割がピンク、そして残り2割程度が真紅でした。つまり生食可能な鮮度のお魚は5匹に1匹程度と言うことのようです。

えっ、この程度だったらあまり鮮度が良くないのでは?と思われたかも知れませんがそうではないと思います。

これって、こんな南国の日曜市で売られている魚にしてはかなり良い新鮮魚ヒット率なのだろうと思います。
(参考までにスーパーの鮮魚売場で売られている魚は、ほとんどがうす茶色以下の鮮度落ち魚のような気がします。)

もちろん今回全部の魚のエラを見た訳ではありませんし、全部の魚のエラを開けて見るなどできる訳がありません。それに、時間や魚種によっても結果は大きく異なる可能性もありますので、いつも全部このとおりだとは思わないで下さい。

要するに、鮮度の良い魚も確かに売られているので、目利きすれば刺身で食べられる新鮮魚をゲットできるが、そうでないとスーパーと同じ程度の鮮度落ち魚を買って帰るハメになると言うことだと思います。

ところで、これが今日買った本命魚のヒラメちゃんです。

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家に帰って、捌く前のまな板の上のヒラメです。ヒラメの鮮度はと言うと、いつものように最初にエラ、次に表面のぬめりや光や色、そして魚体や腹を押してみて判断しましたが、刺身で食べれる鮮度かどうか、この時点ではまだ判断していません。

そしてこの後5枚に下ろしましたが、ワタもしっかりしていて臭みもまったくなし。これは刺身で食べられると、この時点で判断した訳です。

しかし、5枚に下ろして皮を引き、サクにとってみると、色は飴色で良いのですが、ちょっと身が柔らかすぎます。

食べてみると、ヒラメ独特の歯ごたえがありません。これはどうしたことなのでしょう?

私はいつも日本海で獲れた美味しいヒラメばっかり食べてきたので、舌が厳しくなりすぎているのでしょうか。

うーん、でもちょっと期待外れ、と言うか残念です。

鮮度に問題はないと思うのですが、これって南の海で獲れた魚だからなのでしょうか?

どなたかこの辺りのことをご存知の方がおられましたら、是非ご教示いただきたいものです。

身が柔らかいので、昆布締めにして食べた方が良いかも知れない、そう判断しました。

そう言えば、この前食べたハタも身が柔らかすぎて、余りお奨めできるものではありませんでした。

白身の魚の鮮度落ちは赤身魚ほど早くない筈なので、やっぱりこれは、鮮度の問題ではなく、獲れた場所の問題なのかも知れませんね。

もっともハタはサクにとって、数日冷蔵庫に保存した後に食べてみたら、歯ごたえも甘みも、結構出ていましたので、この魚はやっぱりそのようにして刺身で食べるか、定番の鍋でいただくかだと思います。

ちなみにハタは鍋にすると、やっぱりいい味が出ますね。

ところで、この南国で、我々素人が新鮮魚を刺身にして食べるということの可否と是非について、ちょっと真剣に考えてみました。

先ずこの国の場合、日本と違って、魚を生で食べるという習慣がないですよね。だから、消費者はそれほどの鮮度を求めはしないのだろうから流通になど興味がないかも知れませんが、生で食べたい私としてはやはりどうしても流通を確認しておかないといけない思うのです、と言うか鮮度確認の基本だと思うのです。

なので、、、

・漁師が魚を市場に揚げるまでの船上保存や手順
・魚卸売市場での保存や卸売り手順
・最終小売業者の仕入れ手順、輸送手段や輸送時間など

それに、ここで売られている魚が必ずしも同一の鮮度ではないと言うことに着目すると、、

・小売業者は当日売り残った魚をどうしているのか?
・残った魚を保存して翌日以降再度販売するのではないか?
・日曜日だけの市なのか、それともあの場所は日曜日だが、
 他所で他の曜日に販売しているのではないか?

などもきちんと確認してみたいところですが、実はこれらの事柄のほとんどはまだ分かっていません。

でも今回、ここの魚の出所がわかりました。↓ここです。

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KLから北西に約120KMのところにあるSungai Besarから運んで来るのだそうです。

調べたところSungai Besarは西海岸のcoastal townで、Selangor州のSabak Bernam地方に属しています。

漁港があって、漁業者が多い町(村?)なのだそうです。

そこから直接魚を運んで来るのだから新鮮だよ、とは、店のスタッフの弁ですが、果たして本当にそうなのか、もっとしっかり確認する必要があると思っています。

そのうち現地に行ってこの目で確かめて来たい、そしてその結果をこのブログで紹介できればそうしたい、とも考えています。

ところで、当地の日曜市で購入した魚を刺身で食べることについてですが、既に何度も言っていますように、刺身に適した魚を選ぶことができればなんの問題もないだろうと思います。

しかし目利きが無理ならば、やはりリスクがありますので、刺身ではなく焼きや煮付けや鍋のほうが無難です。

魚種によっては、鮮度が落ちると寄生虫の危険があるものもあります。刺身は美味しいけれども、そんなリスクにも十分注意すべきと思います。

以上、今日はKepongの日曜さかな市の詳細場所情報と現時点において分かったこと、分かっていないことなどを綴ってみました。

では、また。。
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今日はちょっと趣向を変えて、新鮮地魚の刺身に挑戦の巻です。

ブログのトップページのサブタイトルにも書いていますが、私の以前の趣味は「日本酒造り」と「さかな」と「雪山」でした。実は、この中のさかなと言うのは、海釣りでも川釣りでもありません。(以前はたまには行ってましたけど・・) 新鮮魚を市場などから買ってきて、それを捌いて刺身で食らうことなのです。

自分で食らうだけでなく、それを肴に気の合う連中と酒盛りをすることが大好きなのです。
このため昔、足しげく居酒屋に通い、気心が通じた板さんに魚の目利きや捌きかた、魚包丁の研ぎ方までじっくり教わりました。

とは言うものの、所詮、門前の小僧です。本格的に修行したわけではないので、未だに分からないことだらけ。なので、酒田にいる時は、暇さえあれば魚市場に通ったものです。魚の名前、特徴、捌きや下処理のやり方などなど、魚市場は私にとって絶好のさかな道場だったのです。

でも、こっちに移住してきて、そんなこと、ほとんど諦めてました。スーパーで売られている魚を見ても、お世辞にも鮮度がいいとは言えないし、まして刺身で食らうなんてとてもとても、命がいくつあっても足りません。

しかし、先日、思わぬところで耳寄りな情報を得ました。
なんと、刺身で食べれるほどの新鮮魚を売る日曜市が立つというのです。

先々週、もちろん聞いてすぐに行って来ました。
でも、その時は、刺身で食べられるほどの新鮮な魚はもう残っていませんでした。

聞けば、トラックが到着し、魚が売られ始めてから既に2時間ほど経ったとのこと。
んじゃだめだ。よし、来週はもっと早くきてみようと思ったのでした。

そして、この前の日曜日(8月18日)です。

予定通り11時半ごろ、モントキアラから15分ほどの距離にあるケポン(kepong)のその市が立つ場所に行きました。(詳しい場所をご希望の方は、左のblogmailから個別にお問合せ下さい。)

すでに何台かの魚トラックが到着し、テントが立っています。そして大勢の人たちが魚テントに群がっています。しまった、今日も出遅れたか、、、と一瞬焦りましたね。

これです、こんな状態です。あれれ、新鮮おさかなくんはどこだ?

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最初の大勢人が群がっているテントを離れ、今度は違うテントを覗いてみました。
おお、結構活きがよさそうな魚くんたちじゃないですか。

鰆(さわら)も結構よさそうですね。でも、鰆は傷みやすい魚だと思うので刺身はちょっと遠慮しときまーす。。

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で、今度はこっちのテント。

おっ、こ、これは新鮮、活きが良さそう。よしここでじっくり品定めだ。
周りの人たちの反応や、お店のおじさん、おばさんのこともそれなりに観察です。

最初のテントよりもよほど良い。それに人も群がっていないし、品定めもし易いし、ここはいいね。
よし、これからもここにしよう、そう思いました。

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このおばさん、私があまりじろじろ魚を見て歩くものだから、興味を持ったらしく、これが活きがいいよだとか、こっちのが旨いよだとか、いろいろ話しかけてきます。

見ていると、目方の計り方も電卓の扱いも手際がいい。こう言っちゃなんだけど、最初のテントは忙しすぎて、目方計りも計算もいい加減、この前はそれでボラレタ気がするしあまりいい印象ないけど、ここはいい、いや、気に入りました。

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これ何の魚か分かりますか?
鯛?いいえ、鯛ではなく、レッドスナッパーと言う魚だそうです。
こちらではイカン・メラと言います。メラは赤いという意味です。
まあ、鯛の一種でしょうから多分、刺身でもなんでもいけるはず。

目の透明さ、表面のぬめり、身の弾力、腹のしまり、どれをとっても鮮度は申し分ありません。即、買いです。

これ、家に帰って最初に捌いたのですが、三枚に下ろしてから、決心変更、刺身ではなく全部切り身にして冷凍保存しました。

えっ、なんで刺身で食べなかったのかって?
うーん、下ろしてみて意外に身が柔らかかったのと、今日の刺身魚は後述の高級魚ちゃんたちなので、こっちは切り身で冷凍保存決定です。

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これキスですよね。・・・多分間違っていないと思います。
この鮮度なら刺身でもいけそうですね。てんぷらも美味しそうです。
でもこれは今日はパスです。次回のお楽しみです。

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おっ、こっちはハタですね。これもすごく新鮮で、おばさんに盛んに勧められましたが、大きすぎて手に余るかなと考え、今日はパスです。でも、これも刺身に良し鍋に良しの魚です。次のターゲットはこっちかな?

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さて、いよいよ今日の本命の魚ちゃんたちです。

実は、この前、この魚屋テントを教えてもらった時に、日本では余り目にしない(こっちではスーパーにいっぱい売ってる)お魚、見た目はいかにも南方系でちょっと手を出しにくい感じなのですが、いかにも新鮮でローカルの方たちに結構人気ある魚のようです。

触った感じ、カレイかヒラメのように平べったくて身が締まってる。ひょっとしてこれ刺身でどうかな、と思ったけど、いや家に帰って調べてからにしようと、自分にしては石橋をたたいて渡ったのですよ。

ところが調べてみると、なんとびっくり、日本では超高級魚扱いのお魚ではありませんか。知る人ぞ知る、超美味な魚と聞いて俄然興味が湧いてきました。

と言うことで、今日の本命魚を紹介します。

これはクロアジモドキ、マレー語でバワル・ヒタムと言います。こちらでも結構値の張る高級魚です。ちなみにヒタムってマレー語で黒いという意味です。身体の表面が黒いので、そう呼ばれているのですね。

次のバワル・プティもそうですが、私はかつてこれらの魚を食べたことがありません。日本では関東以北には決して出回らない魚なのだそうです。

新鮮なものなら是非刺身で食してみたいと思っていたのですが、これは新鮮、見て触っていろいろ確かめた上で、今朝(市場に)あがったものだと、確認し、即、買いです。ただし、少々高いです。

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で、こっちがバワル・プティ、和名はマナガツオです。日本では超高級魚扱いですよね。これって、カツオとは似ても似つかないのに、なんでこんな名前なんですかね。バワル・プティのプティって、白ってことです。表面の鱗を剥ぐと、お腹が真っ白ですよね。なるほどプティです。

これも捌いた感じはまるでヒラメですね。身も締まっていて捌いているうちから旨そうと思ってしまいました。

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マナガツオ、次いでクロアジモドキの順で捌いたのですが、最初のマナガツオは、アフターの写真を撮ることをすっかり忘れていました。

なので、これはクロアジモドキです。地元の高級魚さんに敬意を払い、丁寧に下ろしてみましたので、とてもきれいに仕上がりました。まだまだ包丁捌きも鈍っていないワイと、これは自己満足です。

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奥のサクはクロアジモドキ、手前のサクはマナガツオです。

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正真正銘の男の料理だから、いつも見てくれは二の次なのですが、高級魚の刺身をどんぶりで食らうのも魚さんに失礼かなと考えて、ちょっとだけきれいに盛ってみました。(センスのなさを笑わないで下さい。)

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奥がマナガツオ(バワルプティ)、手前がクロアジモドキ(バワルヒタム)です。

どっちがどうかと言うと、マナガツオは、見た目も食感も味もまるで富山湾の寒ブリのよう、これは絶品といえるほどの旨さでしょう。まちがいなく、絶対お奨めです。

一方のクロアジモドキは、ブリの幼魚のイナダかワラサとほぼ同じ。旨いは旨いが、私的には歯ごたえがいまいちかな、と思いました。

結果、初めて試した今日の本命魚、大成功で大満足でした。

しかし、刺身で食するにはくれぐれも鮮度の見極めが大切です。

店の人に聞いたとしても、返ってきた答えを信用するかしないかは自分自身の判断です。あくまでも自己責任です。

見て触って嗅いで、これはと思うものを補助的に店の人に確認してみる。それぐらいの慎重さが必要と思います。

この路上マーケットは、直射日光が当たらないようテントを張ってはいるものの、場所によっては太陽が直射している魚たちもいます。

恐らく、ここに持ち込まれた時の鮮度は問題なく良いのだと思います。全部がそうかは分かりません。でも鮮度のいいものがいっぱいありそうです。しかし、並べて売られるうち、大勢の手に触られ、時には氷のないところにいつまでも放置されて、外気温はどんどん上がります。いくら新鮮魚でもこんな魚はみるみるうちに鮮度が落ちてきますよね。

今日買ってみて、刺身で食してみて、感じたことは、なるべく到着後直ぐの活きのいい魚をゲットする。そうすれば、まったく問題なく刺身で食べられる。そう思いました。

そうそう、刺身で食べるときは、下処理もなにもしてもらわないで、そのまま持って帰ったほうが良いです。頭を落としたときの血の流れや、内臓の硬さや臭いなど、刺身にできるかどうかの見分けができなくなるからです。

なんて、知ったかぶりをしてしまったようで恐縮ですが、私もまだまだど素人です。なので、今後もどんどん当地の新鮮地魚を捌いて食らって、男の料理人(もどき?)としての精進を重ねたいと思っています。

と言うことで、今日は、マレーシア移住後初となる新鮮地魚のお造りで、久々に美味い酒(これはいただきものです。)と旨い肴にありついたという、まことにハッピーなお話でした。

ではまた。。

追記:このリポート、意外に反応が大きそうです。既に数名の方からの
問合せにお応えして、場所の詳細情報をお知らせしました。
今後もマレーシアの新鮮地魚について、この手で捌き、この舌で食した
生のリポートを継続的に綴っていきます。(2013.8.22)