さて、4月1日にGSTが施行されて今日で6日目です。私は、GST施行後の物価の変動や小売店の対応状況などに興味があって、いつものスーパーマーケットでプライスタグをチェックしてみたり、レストランで食事してみたりしてGST開始による日常生活への影響の度合いをそれとなく観察しています。

新聞やテレビ・ラジオなどではGST開始の話題もそこそこあって、いずれも賛否両論、両サイドの意見などを取り上げてはいますが、総じて肯定的と言うか、政府が決めたものには従わなければしょうがない的な見方が多いような気がします。

しかしながらネット上には、政府の施策に対する厳しい指摘や痛烈な皮肉も多く投稿されています。先ずはこのビデオをご覧下さい。



「Mari membangun bersama GST. Cukai Barang dan Perkhidmatan akan dilaksana jabatan kastama demi ketelusan sistem percukaian.」
「一緒にGSTを作って行きましょう。GSTは透明性のある税システムで関税局が施行します」などと言う手前味噌な台詞(歌詞)で始まる歌とダンスのこのミュージックビデオは、ご覧になってお分かりのようにこの国の関税局作成によるGSTのPRビデオ、いわば政府広報ビデオです。

登場人物はみなさん関税局の職員の方たちと思われますが、これについてマレーシアの視聴者からは、こんな下手な幼稚園ソングのようなものを作って国民を教育しようとは国民をなめるな、だとか、なんだこれは、最後まで歌いきっていないではないか、これじゃぁGSTもうまく行く筈がない、などとの手厳しいコメントや失笑のコメントが数多く寄せられています。

どこの国でも税金は嫌われ者です。納税者にとって見れば安ければ安いほどいい、まったく払わないのが一番良いのだが、それが適わぬ場合はせめて一円でも少なく払いたい。これは一部のお金持ちは別として、大多数の一般庶民の偽らざる気持ちではないでしょうか。

ところが、国の財政を預かる為政者側にとってはそうもいかない。適正な方法で取れるところからしっかり取る。これも当然のことと思います。

特に、ここマレーシアは歳入の約3割をペトロナスなどの原油関連産業に依存している訳ですが、最近の原油価格の下落により大幅な税収減を強いられていることもあり、新たな税収増はこの国の喫緊の課題なのです。

したがって、昨年いきなり6%の消費税導入を決定した。いや、かなり以前から導入の噂はあったので、いきなり、と言うのは当たっていないかも知れませんが、少なくとも一般庶民の視点でみると(十分な説明がないので)唐突に思えます。

日本だって3%からスタートした。お隣のシンガポールでも4%からのスタートだ。なぜ、マレーシアはいきなり6%なのだ、と一部識者は声高に非難しています。

それに、準備期間があまりにも短い、事業者も消費者もろくに分からないうちに開始されることになった。これじゃあまりにも性急だ。まだ準備ができていないのだ、と一部識者や国民だけではなく、前総理大臣も前関係閣僚も、もちろん現野党の人たちも喧々諤々、GSTが実際に開始された今現在でも非難轟々なのです。

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一方、それに対して、現ナジブ首相他、関係閣僚もみな、GSTが無事にスタートして喜ばしい、想像以上の出来だ、誰もパニックになっていない、極めて順調だ、と、こちらも声高に成果を鼓舞しています。(Goods and Service TaxならぬGood Shopping Dayだなんてはしゃいでいる方もおられるようです )

↓これは4月1日、ナジブ首相がGST施行後のプライスチェック(?)のためにスーパーマーケットに出かけた時の写真だそうです。(多分やらせなのでしょうが見え透いた演出ですね)

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一体どちらが正しいのだろう、とも思いますが、オイルマネーによる税収がジリ貧の昨今、国の健全財政のためには新たな税収が必須なことは誰の目にも明らかなことから、遅かれ早かれGSTの導入はあって然るべきだったと私も思います。

ただ、その仕組みの透明性と手順の合理性が問題なのだろうと思います。

私がいつも行くスーパーマーケットでチェックしたところ、それぞれの商品のプライスタグがすべてGST表示のものに張り替えられていました。生鮮食品から日用品に至るまで膨大な数の商品の一品一品のプライスタグを一晩で張り替えるなど、想像を絶する大変な作業であっただろうと思います。

さて、その張り替えられたプライスタグを仔細に見てみると、その商品がスタンダードレートの6%課税なのか、または0%課税なのかがちゃんと分かるようになっています。

しかし、いろいろ見て廻るうち、スタンダードレート課税とゼロ課税の区分けのポリシィがまったく分からないことに気付きました。政府は、低所得者グループの生活を直撃しないように生活必需品をゼロ課税にするなどいろいろと考慮したと繰り返し説明していますが、問題は生活必需品の選別にあるようです。低所得者の食卓とは無縁な高価ロブスターがゼロ課税であったり、庶民生活には欠かせないインスタントヌードルが6%課税であったりすることが、手厳しい批判を呼んでいるような気がします。

また、インスタントのコーヒーやココアはゼロ課税、ところが3イン1などの混ぜ物になると6%課税になるなどどうも区分けのポリシィが判然としません。

GST開始当日の4月1日には、関税局に対する問い合わせ電話が3000件も殺到したと報じられていましたが、恐らく誰しもが同じ思いなのだろうと思います。

以前のブログで、70ページ、940以上ものアイテムのロングリストを紹介しましたが、あのリストと首っ引きにしないと分からないのではないかと思います。でもそんなことは実際には不可能なことなので、もっと簡単にゼロ課税品目が分かるリストがないかと探してみましたが、不思議なことにどこにも見当たりません。

関税局制定のあのロングリストにしてもマレー語記載のみだし、どうも不親切な行政側の対応だよなと感じていたところ、そんな私の気付きにちょうどぴったりの新聞記事に出くわしましたので紹介してみたいと思います。



Enough with the comics, give full list of GST-free items, says Rafidah

Malaysian Insider: 31 Mar 2015

Tan Sri Rafidah Aziz, the former international trade and industry minister, says Putrajaya should do away with jargons in explaining to consumers about the GST which takes effect tomorrow. Putrajaya must change its current approach of educating the public on the goods and services tax (GST) by publishing immediately a list of tax-exempted items in every newspaper in the country, former minister Tan Sri Rafidah Aziz said.
ラフィダ・アジズ前国際通産大臣は、Putrajaya(現政府)は明日から導入されるGSTの消費者説明から専門用語を省くべきだ。プトラジャヤは、直ちにGST無税品目リストを作成し、この国の全ての新聞紙上に公表して、GSTの国民に対する現在の教育方法を変えなければならないと述べました。

The outspoken former international trade and industry minister said a clear list would help consumers to be better prepared for the new tax which takes effect tomorrow.
歯に衣着せぬ前国際通産大臣は、明確な無税品目リストは消費者の、明日から実施される新しい税に対するより良い準備を助けるのだと言いました。(訳者註:この記事はGST施行前のものです)

She said Putrajaya’s reliance on the use of cartoons, billboards and technical jargon such as "zero-rated" for the past year to explain GST has left Malaysian consumers, including herself, more confused over the new tax system.
ここ1年間、漫画や広告板、それにゼロ課税などと言う専門用語を使用したプトラジャヤによるGSTの説明は、私も含めた消費者の新しい税システムに対する理解をさらに困難なものにしました。

"I personally think that right now, we should have a complete list of the categories that are exempted, so the public will know which (items) won’t be taxed.
私は、国民がどの品目が無税なのかを知ることのできる完全な無税品目リストを今すぐ持つべきだと個人的に考えています。

"It should be made available in all the newspapers, in all languages, and it should not be technical,” Rafidah told The Malaysian Insider.
それは、全ての新聞紙上にすべての言語で、専門的でなく(平易な文で)公表されるべきと、ラフィダ前大臣は述べました。

"Our problem is that the explanation so far has not been clear. The government has been using different sources or different approaches, and most of them have been very technical.
我々が問題にしているのは、今までの説明がはっきりしていなかったこと。政府の説明は都度異なる根拠資料を使い、都度異なる教育を行い、しかもそれらはとても専門的だった。

"For instance, who understands what ‘zero-rated’ means? Why can’t they just use the phrase ‘tak kena GST’ or ‘no GST’. That’s much simpler and easier to remember.”
例えば、誰がゼロ課税と言う意味を理解できますか?なぜ、単にノーGSTと言わないのですか、その方が単純でより理解し易いのに。

She said it was also important that Putrajaya first cleared the air over which items would not be taxed, so that consumers would not rush to stores and hoard goods unnecessarily in anticipation of the GST.
Rafidah said the newspaper pull-out would also help consumers identify traders who raise prices on items that were not affected by the GST.

彼女は、プトラジャヤは第一に消費者が不必要な買いだめに走らないよう、どの品目が無税なのかを明らかにすることが重要なのだと言いました。(訳者註:GST施行前のインタビュー記事です) また、(無税品目リストの)新聞チラシは消費者がGSTに関係のない品目を不当に値上げする業者の見極めに役立つと言いました。

"Let’s say on April 1, I read the newspaper and I see that soap will not be taxed. Then I go to the supermarket and see they are charging me 6% for it. Thanks to the pull-out, I know they are cheating me and I can report this.
"Forget about the various codes, the technical jargon and whatnot. All that is irrelevant,” said Rafidah.
She added that Putrajaya could pay for the newspaper pull-out as the cost involved would be far less than erecting large billboards across the country.

例えば、4月1日、新聞チラシで石鹸は無税と知り、スーパーマーケットに行くと6%課税されてる、でも、新聞チラシに感謝です、なぜなら騙されてることが分かるし、このことを報告できるからです。いろんな(タリフ)コードはもう忘れてもいい、専門語や諸々も忘れて良い。プトラジャヤは国中に大きな広告板を設置する代わりに新聞のチラシ代を支払うだけで良いのです、と彼女は言いました。

"Some time ago, there was a billboard near my house that said education would be exempted from GST. It even had a cartoon drawing on it. I thought, what does that mean? Are university fees or tuition fees exempted from GST? What about books or computers or school-related tools?
"Instead of spending money on all those billboards, by this time you could’ve gotten a complete publication on all the items that are not taxed,” said Rafidah.

以前、私の家の近くに、教育は無税との広告板が設置されていました。それには漫画も描かれていましたが、私は、これはどういう意味だろうと思ってました。大学の費用または授業料が無税なのだろうか?書籍やコンピューターや学校関連用品はどうなんだろうと思っていました。こんな広告板に費用をつぎ込むのではなくて、すべての無税品目(のリスト)を発行することができただろうに、とラフィダは言いました。

(以下略)



そうなんですよね、簡明なGST無税品目リストがないから、消費者は簡単には分からないのです。それに、ゼロ課税と免税の違いはなんなんですかね。消費者にとってみればどちらも無税なのだから、いっそのこと、GST無税として全リストを是非公表してもらいたい。上の新聞記事もそうだし、この他にも同じことを言ったり書いたりしてる人たちが多くいるのに、なぜ、未だにこの「誰にも簡単に分かる無税品目リスト」がないのかとても不思議に思っています。

ナジブ首相は、以前、GSTの施行によって(価格が)安くなる商品も多くある、と述べました。確かに車などの高価格品目ではそのような現象が一部にあるようですが、庶民の生活に密着した真の生活必需品を見る限り一様に高くなっている、これじゃあ、このGST、今はまだ様子見の方が多いようですが、そのうちいろいろと問題がでてきそうな気がします。

あっ、そうそう、レストランでの食事の件ですが、今までのSSTが単にGSTに代わっただけでレートは同じ6%なのだから、支払い金額は変わらないはずと思っていませんか?実は私もそう考えていたのですが、一昨日、あるレストランで支払いの後に受け取ったレシートを見て、うーん、なるほどと唸ってしまいました。

レシートを良く見ると、このGST、店側が徴収するサービス料金にもかかるのですね。なので、今までは仮に食事代金のサブトータルが100リンギだとすると、100×1.16=116リンギで良かったわけですが、今はそうではなく、100×1.1(サービス料)×1.06(GST)=116.6リンギなんですね。些細な金額ではありますが、うーんなるほどなと感心しました。

マレーシアのGSTの6%は、政府のお役人がこぞって言うように、東南アジア各国を比較しても最も低いレートです。しかしそれでも巷ではいろいろと姦しい船出であった訳ですが、とにかくスタートしたことの意義は大きいと思います。

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今後懸念されることは、いわゆる便乗値上げなのですが、これを防ぐには消費者による厳しい監視の目が不可欠なわけですので、ここはマレーシアの消費者マインドの成熟度合いが試されるのだろうと思います。

また、前回もちょっと書きましたが、GSTの施行に併せたかのようなタクシー料金の大幅値上げ、私は普段タクシーを利用することなど滅多にないのですが、日常的にタクシーを使わざるを得ない人たちにとってみれば打撃は大きいのだろうと思います。さらに、この先5月にも噂されているその他の公共交通料金の一斉値上げなど、この国においても益々暮らしにくい状況が続くようですね。でも、しょうがないですね。


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今日は、いよいよ1週間後に施行となるマレーシアの消費税(GST)のことについてです。

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しかしちょっと不思議なのですが、KL在住の日本人コミュニティの中では、私の周囲だけなのかも知れませんが、このGSTに関することがあまり話題になっていないように感じます。みなさん、Orang kaya(お金持ち)なので特に気にはならないのでしょうかね。

しかしそんな皆さんとは違ってOrang miskin(お金持ちの反対)の私は連日の新聞記事などをチェックしながら、4月1日が気になって仕方ありません。

GSTに関する前回のブログにも書きましたが、このGST、私たちの日常生活にどれほどの影響を及ぼすのか、なかなか明確には分かりません。何が高くなって、何が変わらなくて、何が安くなるのかなどがはっきりとは分からないのです。

恐らく、日常生活を取り巻く全てのものに影響してくると思われるのですが、始まってみないと、どれほどのインパクトがあるのかが掴めないのです。

そんな中、もう既に2週間ほど前の記事ですが、スターオンラインにこのGSTに関して分かり易くまとまった記事が載っていましたので、今日は、この記事を中心に紹介してみたいと思います。



THE STAR online
Business News

What will be taxed with GST?
Saturday, 14 March 2015

KUALA LUMPUR: Goods and Services Tax (GST) will be implemented effective April 1, 2015 and the rate is fixed at 6%. Sales tax of 10% and service tax of 6% will be replaced with GST.
クアラルンプール発: 物品・サービス税(GST)は2015年4月1日付けで施行されます。税率は6%で固定されます。 (これまでの)10%の売上税と6%のサービス税は、GSTに変更となります。

Under GST, most of the goods and services (except basic necessities) will be charged at every stage of the supply chain – even the ones that was previously not charged with Sales and Service Tax (SST).
GSTでは、大部分の商品とサービス(基本的な必需品以外は)は、これまで売上税もサービス税(SST)も課税されていなかったものも含み、サプライチェーンのあらゆる段階で課税されることになります。

This means we will likely be paying more to purchase or use these goods and services, which were not taxed previously.
これは、これまでは課税されていなかったものも含まれるので、買い物や物品・サービスの利用に際しては、私たちは多分、(これまでよりは)多く支払いをしなければならなくなることを意味しています。

1. Credit card
1. クレジットカード

The RM50 government tax charged annually on credit cards and the RM25 fee for supplementary cards, will be abolished from April 1, 2015 when the Goods and Services Tax (GST) is implemented. Instead, the 6% GST will apply on the credit card’s annual fees – which can range from RM70 to RM1,000 or more annually, depending on the type of card.
毎年(主)クレジットカードに課税されているRM50の政府税及び補助クレジットカードに課税されるRM25の政府税は、GSTが施行される2015年4月1日に廃止されます。そしてその代わりに、6%のGST;カード種に基づき毎年RM70からRM1,000以上がクレジットカードの年間利用料として課税されることになります。

However, there will be no GST charges if the annual fee is waived, for example for free-for-life credit cards or those with annual fees waived, with stipulated minimum spending or transactions on a monthly or yearly basis.
しかしながら、カードの年間利用料が無料のもの、例えば利用料が生涯無料、または毎月/毎年の一定額のカード利用を条件に利用料が無料となるクレジットカードについては、GSTの課税はありません。

To reflect the changes, the GST charged will be reflected as a separate item in the credit card statement. However, purchases will be reflected as a total amount inclusive of GST.
このような変更点を(カード利用者に)明確にするため、GST課税額は、クレジットカードステートメントの中で別個の項目として明記されます。しかし、購入(カード利用)額は、GSTを含む合計額として取り扱われます。

There is some good news though, loyalty points or cash rebates will be given based on the 6% GST paid when using the credit card for retail purchases.
これは若干のグッドニュースですが、カードのロイヤリティポイント(ボーナスポイント)または小売店でのクレジットカード購入に伴うキャッシュリベートについては6%のGST支払額に基づき付与されることになります。

2. Books and e-books
2. 本と電子書籍

The standard 6% GST will be imposed on all types of books except for dictionaries, encyclopedias, newspapers, texts, references, works and religious books. These books will be zero-rated and not be subjected to GST.
標準的な6%のGSTが、辞書、百科事典、新聞、教科書、参考書、職業と宗教的な本(これらの本はゼロ課税となりGSTは課税されません。)を除くさまざまな本に課税されます。

Local e-book suppliers like e-sentral and MPHonline will also be charging GST whereas foreign firms such as Google Play and Apple iBookstore would not be.
E-SENTARLやMPHオンラインのようなローカル(マレーシア国内)の電子書籍供給会社はGSTを(購入者に)請求します。一方、グーグルプレイやアップルのiBookstoreのような外国の販売会社にはGSTの請求はありません。

3. Housing
3. 住宅

GST will also see basic construction materials such as cement, bricks and sand being taxed the standard 6% GST rate for both residential and commercial properties. Currently, these raw materials are not taxed under the existing SST. Heavy machineries such as cranes will be taxed too. Property developers normally do not buy such heavy machineries but rent them from other contractors – and it typically is factored into the construction cost.
住宅用及び商業施設用のセメント、レンガや砂のような基本的な建設資材には標準的な6%のGSTが課税されます。 今現在、既存のSSTにおいてはこれらの資材は課税されていません。クレーンのような重機もまた課税されます。 不動産開発業者は、通常そのような重機を購入せずに他の契約業者から賃借します – そして、それは一般的に建設コストとして計上されています。

Steel, bricks, and sand make up 44% of the construction cost and with these being charged GST, the cost of building a property is inevitably going to increase. Property companies expect GST to result in a maximum of 2.6% increase in house prices.
鉄鋼、レンガ及び砂は建設コストの44%を占めています。そして、これらにGSTが課税されることで、建物を建設するためのコストは必然的に増加しそうです。 不動産会社は、GSTが住宅価格を最大2.6%増加させると予想しています。

When the GST is implemented in April, residential property including SoHo (small office/home office) will be exempted. However, commercial properties including SoFo (small office/flexible office) and SoVo (small office/virtual office) would be subject to the 6% GST.
GSTが4月に施行されるとき、SOHO(スモールオフィス/ホームオフィス)を含む住宅用不動産はGSTを免除されます。 しかし、SoFo(スモールオフィス/フレキシブルオフィス)とSoVo(スモールオフィス/バーチャルオフィス)を含む営業用不動産には、6%のGSTが課税されます。

4. Fuel
4. 燃料

RON95, Diesel and LPG (liquefied petroleum gas) will be exempted from GST implementation. However, RON97 will be subjected to the new 6% GST.
RON95、ディーゼルとLPG(液化石油ガス)は、GSTを免除されます。 しかし、RON97には6%のGSTが課税されます。

5. Electricity
5. 電気

A household will have 6% GST charged to the electricity bill for usage above 300 units.
家庭においては、300ユニット(訳者註:300kwh)を超える電気使用に対し6%のGSTが課税されます。

6. Used cars
6. 中古車

Currently, used cars are not subjected to SST and is not a GST zero rated item either. Therefore the car industry predicts that used cars will be subjected to an extra 6% tax after the implementation of GST in April.
現在は、中古車はSSTを課税されていませんが、GSTゼロ課税対象品目にはなりません。したがって、自動車業界では、中古車は4月以降は6%のGSTが課税されると予測しています。

7. Banking services
7. 銀行サービス

The RM1 MEPS fee charged when we withdraw from another bank’s ATM will increase to RM1.06. No GST will be charged if you make a withdrawal from your own bank’s ATM.
他行のATMで現金を引出しする場合のRM1/回のMEPS手数料が、RM1.06に増えます。自行のATMで現金引出しする場合はGSTは課税されません。

Similarly, other services offered by the bank, such as money transfers (e.g. cashier’s order and demand draft), telegraphic transfers, money exchange, loan, cheque, credit card, and debit card will see 6% GST charged to its service, commission or subscription fee.
同様に、銀行が提供する他のサービス、例えば、現金送金(例:銀行発行小切手と送金小切手)、電信為替、現金両替、ローン、小切手、クレジットカード及びデビットカードに対しては、6%のGSTがそのサービス、委託または発行手数料として課税されます。

8. Tuition fees
8. (認定教育機関以外の)授業料

Beginning April, 6% GST will be imposed on tuition fees, as tuition centres are not categorised under educational institutions.
4月以降、教育機関として認定されている以外の教室等における授業料は、6%のGSTが課税されます。

9. Beauty services
9. 美容サービス

The price of beauty services like manicure, and hair and facial treatments will be subjected to 6% GST too. Massage services are also chargeable with the GST if the annual turnover for such businesses is RM500,000 and above. Aside from beauty services, cosmetics and other products for skin, hair and body care will also be charged GST.
マニキュア、ヘア及びフェイシャルトリートメントのような美容サービスの価格には、6%のGSTが課税されます。マッサージサービスについては、年間売上げ高がRM500,000以上の場合は課税が可能。美容サービス以外のスキン、ヘア及びボディケアのための化粧品等についてもGSTが課税されます。

However, operators registered to implement the GST will be able to lower their costs by claiming the input tax credit for premises rental fees, electricity costs and equipment purchased to carry out the services. Input tax refers to the GST paid by businesses on the purchase of goods and services used to perform their businesses.
Beauty products sold at airports as duty-free items will not be subjected to GST.

しかしながら、GST施行のための登録オペレーター(美容業者)は、サービスを行うための施設建物レンタル料、電気使用料や器材の購入費用などの仕入れ税額控除を行い課税対象額を抑制することが可能です。それらの仕入れ税額控除により、オペレーターが支払うGSTが異なってきます。空港で販売される免税の美容製品については、GSTの課税対象ではありません。

10. Insurance fees
10. 保険料

All insurance policies except for life insurance will be charged 6% GST from April. GST would also impact all traditional and investment-linked policies which had medical, critical illness or personal accident benefits attached.
生命保険以外のすべての保険商品は、4月から6%のGSTが課税されます。GSTはまた、医療、重度疾病または個人傷害の損害保険の特典が附加されたすべての伝統的保険商品(養老保険、年金保険等)及び投資型保険商品に対しても課税されます。

For traditional policies, the GST is imposed on the premium, while for investment-linked policies, it is charged on the insurance charges. For investment-linked policies, insurance charges will escalate with age because of higher insurance charges.
伝統的保険商品については、GSTはその定額保険料に課税されます。一方、投資型保険商品は、それは変額保険料に課税されます。 投資型保険商品の変額保険料は、年齢と共に段階的に上昇します。



While it is still not clear how much prices will increase, or in some instances, decrease, it is prudent to know your exempted and zero-rated items to avoid opportunists merchants who may be profiteering on GST.
(GSTの導入により)まだどれくらい価格が上昇するか、またはいくつかの例にあるように、下落するかが明らかでない間、GSTで不当な利益を得ようとする日和見主義的な商業者を回避するために、あなたに関係する免税対象品目及びゼロ課税品目を知っておくことは賢明なことです。

With less than a month away before GST is actually implemented, it is wise to understand how GST will affect both our daily or seasonal spending. This will help us to plan our spending ahead, to minimise the negative effect of GST.
For more, click on www.iMoney.my
GSTが実際に施行されるまであと1ヶ月未満となり、GSTが私たちの日々及び季節ごとの出費に及ぼう影響を理解することは賢いことです。このことが、私たちの出費を計画的にしてGSTによる負の影響を最小限にするのです。



いかがでしたでしょうか。GSTの概要が見えてきましたか?上記の記事がスターオンラインに掲載されたのは3月14日。あれから2週間ほど経っていよいよ目前に迫りつつあるGSTですが、巷ではまだ反対運動などの座り込みが行われたりして逮捕者も出ているようです。

上記の記事にもありましたように、GST施行による国民の日常生活への具体的な影響については、まだまだ不明な点が多くあるものの、政府はそのことを払拭するためのPRなどにはあまり熱心であるとは思えず、また国民の側もそれほど心配しているようには見えません。

多くの政治家や役人たちが口にすることは、「いろいろ考えているので心配ない」ですが、果たしてそうでしょうか。もしこれが我が祖国日本であるならば、とてもこうはいかないでしょう。徹底的な説明責任の追及がいたるところで行われ、政府も役所もてんやわんやのことでしょう。

それにしてもつくづく感じますが、この国のお役人も国民も悪気はないにしろ、徹底的に暢気でイージィゴーイングなのですね。

先日の新聞情報ですが、この国では1200万の労働人口に対して所得税支払い人口はたったの170万人だそうです。こんなことを言うと、じゃオマエは払っているのかと突っ込まれそうなので大きな声では言えない(MM2Hビザホルダーには所得税免税の特典があります。)のですが、これじゃ国の財政が立ち行かなくなるのも頷けますよね。

まぁ、そう言う意味では今回のGST 施行は、将来の健全財政を見越した先見の施策なのでしょうが、当初は結構いろいろあると思いますね。

政府関係者が口を揃えて言うことに、低所得者への影響が最小限になるように工夫した、例えばGSTの導入に併せて個人所得税を1%から3%削減するだとか、ほとんどすべての生鮮食品(例えば魚、家禽、羊肉、牛肉、野菜、果物、ハーブとシーフード)はGST免税にするだとか、加工食品であっても、パン、麺、幼児の調乳、米、砂糖、塩、ブラチャン、お茶、コーヒー及び小麦粉などもGST免税にする、などですが、私がざっとみる限り課税対象品目は山ほどあって、果たしてこれで影響を最小限にしたなどと言えるのだろうかと疑問に思います。

これGSTは非課税?

(いいえ、つぎのような商品がしっかりと課税されます。)
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ところで、4月1日以降に値上がりするであろう100の食品一覧へのリンクはこちらです。

GSTの施行がいよいよ1週間後に迫った今となっては既に遅きに失したか感があるのですが、こんなありがたいページを作ってアップしてくれた方に敬意を表し、僅かでも有効活用(値上がり前に駆け込み購買する?)ができればと思います。もっともこんなことを真面目に考えているのは、日本人ではOrang miskinの私ぐらいかも知れませんね。(笑)

なお4月1日以降、一斉に消費税が課税されるとあって、事業者も商店主も消費者もかなり混乱するのではないかと懸念されています。巷では↓こんな「騙されないぞキャンペーン」が盛んです。

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上段和訳(意訳)
AWAK PENAIK HARGA ATAS ALASAN GST...GULA, TEPUNG DAN BARANGAN YANG SAYA BELI NI TAK TERLIBAT PUN ...NAK MENIPU PUN AGAK-AHGAK LA TAUKE !
おまえはGSTの便乗値上げ(業者)だな。砂糖や小麦粉とかここでオレが買ったものはGST非課税だぞ。みみっちく騙そうとする奴だな。

下段和訳(意訳)
Perlukah lagi membeli di kedai-kedai penipu seperti ini? Mereka ini kaya turun-temurun sebab sekian lama menipu kita. Sebagai pengguna wajib kita boikot sampai mereka bungkus dan mampos. Belilah di kedai harga patut dan sokonglah perniagaan serta produk bumiputra.
(消費者は)このような騙しの店で買い物すべきか?彼らは何代にも渡り(遺伝的に)永い間消費者を騙し続けてきたのです。消費者として我々は絶対にこんな商店で買い物をしてはいけません(彼らが死ぬまでボイコットしなければなりません)。価格が正当で地元に信頼されている商店で買うべきです。




さて、ここまでGSTのことについて新聞情報やそれらに基づく私自身の気付きなどを書きましたが、ここでハタと思ったことが、公共交通料金のことです。

公共交通料金って確かGST免税ですよね。と言うことは、電車もバスもタクシーも運賃は変わりなしです・・・よね。

そう思って安心していたところ、一昨日(3月23日)タクシー料金大幅値上げの記事が眼に飛び込んできました。

ん?な、なんだ?

新聞をざっと読むと、要はしばらく値上げしていないからタクシー運転手などの生活が逼迫している。加えてこのたびのGST導入により益々生活が苦しくなるので、タクシー料金を一斉に大幅値上げする、と全国のタクシー協会・業界がこぞって立ち上がりついに実力行使に踏み切ったとのことです。

政府・行政側は(GST導入となる)今はタイミングが悪いので延期するようにと指示・指導していたようですが、業界の強硬な反発に遭い、ついに認めざるを得なくなった模様です。

しかもこのことは即時有効と言うことで、料金を大幅(最大40%程度?)値上げとなった改修メーター装備のタクシーが既に街を走っているのではないかと思います。

なお、電車・バスについてはまだ情報がないので分かりませんが、今後いろいろと出てきそうでこれも気になりますよね。

これらのことについては、今後の情報を確認した上で改めて書いて見たいと思っています。

ではまた。。

偉そうに言う資格も権利も義理もまったくないのですが、どうもこの国政府のやることなすことは良く分かりません。

昨年10月のブログで、国の歳入増のためのガソリン政府補助金削減計画(新ガソリン補助金合理化プログラム)のことについて詳しく書きましたが、その舌の根も乾かぬうちに今度は一転して原油価格連動制に移行するとして、あっと言う間の12月に施行となり、これまでの政府の議論討論は一体なんだったのか、何が良いのか悪いのか、一般市民の目線からは何がなんだかわからないというのが本音です。

そして目下の鳴り物はGST、この4月1日から導入されるということで、各界準備に大わらわというところなのでしょうが、ところがこれも一般市民の目線でいると良く分からない。

と言うことで今日は、先日(1月25日)、スターオンラインに掲載されたGSTに関する記事をチェックしてみましょう。



THE STAR online 25 Jan 2015

KUALA LUMPUR: The prices of television sets, refrigerators, air conditioners, electric irons, hair dryers, diapers and soft drinks are expected to come down with the introduction of the Goods and Services Tax (GST).
クアラルンプール発: テレビ、冷蔵庫、エアコン、電気アイロン、ヘアドライヤー、オムツと清涼飲料の価格は、物品・サービス税(GST)の導入で値下がりするだろう。

These items have a 10% sales and services tax embedded in their prices, but with the GST replacing the SST in April, the lower 6% GST rate will make them cheaper.
これらの商品には(現在は)10%の販売・サービス税(SST)が価格に埋め込まれているが、4月にSSTからGSTに移行するため、(SSTの10%よりも)低い6%のGST課税が価格を下げることになる。

However, the prices of computers, laptops, iPads, mobile phones, men’s watches and cosmetics, including lipstick and nail polish, are expected to go up. These were tax free in the past.
しかしながら、(デスクトップ)コンピュータ、ラップトップ(コンピュータ)、iPad、携帯電話、男性用腕時計や化粧品(口紅とマニキュアを含む)の価格は値上がりするだろう。(なぜなら)これらの商品はこれまで免税だった(から)。

“These items will be subjected to the standard 6% GST rate,” said Customs Department director of GST Datuk Subromaniam Tholasy.
「これらの商品には標準の6%のGSTが課税される」と、GST(を主管する)税関局長の Datuk Subromaniam Tholasy氏は述べた。

He said there would be no GST for essential food items such chicken, beef, mutton, fish, duck, eggs, ikan bilis, rice, bread, fresh vegetables and fruits, coconut oil, peanut cooking oil, palm oil and infant formula as well as for petrol RON95, diesel, toll and public transport.
彼は、鶏肉、牛肉、羊肉、魚、鴨肉、卵、イカンビリ、米、パン、生鮮野菜と果物、ココナッツオイル、ピーナッツオイル、パームオイル及び幼児用調整粉乳などの生活必需食品は、ガソリンRON95、ディーゼル油、高速道路通行料及び公共輸送機関と同様に、GST非課税となると述べた。

But non-essentials such as tomato sauce, chilli sauce, oyster sauce, cup noodles, luncheon meat, cheese, margarine, quail egg, corn oil, olive oil, biscuit, donut and croissant chocolate will be subjected to the standard 6% GST.
しかし、トマトソース、チリソース、オイスターソース、カップラーメン、ランチョンミート、チーズ、マーガリン、ウズラ卵、コーンオイル、オリーブオイル、ビスケット、ドーナツやクロワッサンチョコレートのような生活必需食品ではないものには、標準的な6%のGSTが課税される。

GST品目リスト03

The Customs Department has released a book with the extensive list of taxable and non-taxable goods and this can be downloaded from its website.
税関局は、課税対象及び課税対象外の商品の広範囲なリストを掲載した冊子を公開したが、これはインターネット上のウェブサイトからダウンロードすることができる。

GST品目リスト

“From a tax administrator’s point of view, it is easier if everything got taxed because it would make things simpler to implement,” Subromaniam said.
「税管理者の立場からすると、すべて(の品目)に課税する方がより簡単なのだが」と、Subromaniam氏は言う。

“But the Government doesn’t wish to tax so much and it wants to make sure that the low income group will not be unnecessarily burdened. So, we have to strike a balance between revenue and providing a social safety net.”
「しかし、政府はそれほど多くの税を課税することは望んでいない。そして低所得者層に必要以上の(税)負担がかからないことを確認したい。だから我々は、歳入と最低生活保障制度のバランスを保たなければならない。」

Subromaniam said businesses that did not know which goods were subjected to the GST and which were not should not add on the 6% because a lot of goods already have a 10% SST embedded in the pricing.
Subromaniam氏は、事業者は、すでに多くの商品価格には10%のSSTが埋め込まれているので、どの商品がGST課税対象であるかないかを知らずに、6%をさらに課税すべきではないと述べた。

“If they don’t understand, they can ask the Customs people or check our book.”
「もし彼らが分からなければ、税関職員に質問するか、我々の冊子で確認することができる。」

Subromaniam said the department had been carrying out two-day hand-holding programmes over the past six months to get businesses ready for the GST and have trained over 40,000 people so far.
Subromaniam氏は、(税関)局は、これまで6ヶ月間、事業者にGST(課税)の準備をさせるための2日間に渡る訓練プログラム実施し、延べ40,000人以上を訓練してきたと述べた。

On whether it would be “messy” when the GST comes into effect, Subromaniam said: “There will be issues. The Customs Department has been dealing with these since 1972 with the SST and we have the experience and expertise to handle them.”
GSTの適用にあたり、それが「面倒」かどうかについて、Subromaniam氏は次のように述べた: 「問題は出るだろう。(しかし)税関局は1972年以降SSTに対処してきており、我々にはそれら(GST)の問題に対処する経験と専門知識がある。」



いかがですか?みなさんはこれでGSTのことが良く理解できましたでしょうか?

いいえ、私にはまだまだ良く理解できません。一体市民生活にはどれほどの影響ありや。政府・役人はこぞって市民生活への影響は最小限となるよう配慮したい、配慮すると連呼しているが、このたび公開された課税/非課税品目リストをみても良くわからない。

↓これが、リストの目次と掲載品目数ですが、オリジナルのリストは全部マレー語ですので、せめて目次のみ英語と日本語を付記してみました。

GST品目リスト02

オールマレー語記載なので、マレー語が読めない人は、1800以上の膨大な品目をいちいち辞書を引かないと分からない、ぴんとこない。なぜ英語併記としないのか。外国人が住みやすい国と自画自賛している割には外国人には優しくないですよね。

また、生活必需品とそうでないものの線引きの判断基準がまったく分からないし、大体今現在10%SSTが埋め込まれている品目がどれなのか、どの品目がリプレイスされるのかされないのかも良く分からないので、高くなるのか安くなるのか、フツーの市民には、このリストだけではさっぱり分かりません。

結局のところ、4月1日に始まってみないと何が問題かも良く分からないのでしょうが、お大尽以外のフツーの私たちの日常生活にもかなり影響してくるだろうことは間違いなさそうです。

ケチケチしているわけではありませんが、このところ急激な為替変動で、年金収入が実質3~4割も減額になったようなものだから決して安穏としてはいられない、なんて考えているのは私だけなのでしょうかね。。


先日(10月14日)のGST(物品・サービス税:Goods and Service Tax)に関するブログにも書きましたが、レギュラーガソリン(RON95)は、GSTが免税(ゼロレート課税)になるとナジブラザク首相が発表したことをニュースで知り、ひと安心してました。

でもいつ政府補助金がカットされるかのかが気になります、なんてブログの最後に書いたら、なんと既にしっかりと俎上に乗っていたんですね。悠長に構えていた私が無知だっただけのようです。文字通り束の間のひと安心でした。はぁー・・・(*´Д`)=з

10月27日(月)と28日(火)に複数のオンラインメディアにて、この件(ガソリンの政府補助金削減の件)に関するニュース記事を確認しましたので、気になる方、詳しく読みたい方のためにその全文を紹介してみたいと思います。

これまでどおり和訳は筆者、訳文は一部意訳しています。なお写真はメディア掲載のものをそのままコピペしています。



先ずは、10月27日のマレーシア自動車関連ニュースメディアの記事から。

Gov’t says structure of petrol subsidy rationalisation programme for RON 95 not finalised, out next year
政府発表、ガソリンRON95補助金合理化プログラム未確定、来年に持ち越しか

Paul Tan’s Automotive News
27 October 2014 9:03 am

The structure and mechanism of the new petrol subsidy rationalisation programme for RON 95 that is supposed to come into effect next June has not been finalised, says the government. According to Deputy Finance Minister Datuk Chua Tee Yong, the subject is still being studied and details of the new system are not expected to be revealed until next year.
来年6月施行と思われるRON95の新ガソリン補助金合理化プログラムの構造とメカニズムは、まだ最終確定はしていないと、政府が発表した。 Datuk Chua Tee Yong財務副大臣によると、本件はまだ検討中であり新制度の詳細発表は来年に持ち越しとなるとのこと。

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Chua told reporters over the weekend that discussions are ongoing, and will involve relevant agencies, organisations and ministries. “At the moment, we are still studying the system. We also have to look into the agencies that will help us successfully implement it,” he said.
副大臣は、議論は進行中であり関連の機関、組織及び省が関係していると、先週末に記者団に述べた。 「現在、我々はまだ本制度を検討中である。我々はまた、本制度を成功裏に担任しうる機関を精査しなければならない。」とも説明した。

He added that the income bracket or group that will continue to enjoy subsidised fuel with the subsidy rationalisation would need to be identified. Last Thursday, it was reported that the programme would involve the MyKad and be based on a motorist’s income level.
彼は、補助金合理化後も補助金含みの燃料価格を引き続き受益する所得区分・グループについては、そのこと(所得)が識別される必要があると付け加えた。先週木曜日には、(補助金合理化)プログラムにはMyKad(註:マレーシア国民多機能IDカード)が関わり、自動車運転者の所得レベルに基づくことになるとの発表があった。

A dual-pricing system for RON 95 is set to be implemented – those belonging to a ‘high-income group’ will have to pay the full market price for RON 95 petrol (RM2.58 per litre, at current price), while individuals classified under the ‘low-income group’ will be able to continue filling up at the current subsidised rate of RM2.30 per litre.
RON 95の二重価格制度の実行の準備は整っている。「低所得グループ」に区分される人々は1リットルRM2.30の現在の補助金含み価格で引き続き給油できる一方、「高所得グループ」に属する人々はRON95の市場ガソリン価格全額(現在価格は1リットルにつきRM2.58)を支払わなければならなくなる。

UPDATE: Second Finance Minister Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah has revealed that those earning below RM5,000 per month will receive full subsidy, while those earning between RM5,000 and RM10,000 will get partial subsidy. No subsidised fuel for those earning five figures a month.
追記: Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah第2財務大臣は、月所得RM5,000未満の人々については補助金全額支給、月所得RM5,000以上RM10,000未満の人々については補助金一部支給、それ以上の人々(月収RM10,000以上)については補助金は支給しないことを明らかにした。

The use of the Mykad as a tool to determine subsidies has raised the question of whether it will incorporate data from the Inland Revenue Board (LHDN) showing how much one earns.
補助金支給を区分するためのツールとしてのMykadの使用については、内国歳入庁(LHDN)から、(国民個人の)所得を明らかにするデータを取り込むかどうかの問題を提起している。

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Chua however pointed out that the public should not speculate that the government has already finalised the system or its full workings. “An announcement will be made once the Cabinet gives the approval,” he explained.
しかしながら副大臣は、国民は政府が本制度またはその全作業をすでに確定したと考えるべきではないと指摘した。 「内閣が承認し次第発表がある」と彼は説明した。

He stated that subsidy rationalisation was an important step for the development of the country, and added that the government wants to ensure that only those who qualify for subsidy benefit from the new system.
彼は、補助金合理化は国の発展のための重要なステップであると述べ、政府は補助金受給資格のある人々だけが新制度を受益することを確実としたいと付け加えた。

Determining this will be the challenge, according to Federation of Malaysian Consumers Associations (Fomca) deputy president Mohd Yusof Abdul Rahman. “Firstly, the government has to narrow down on those eligible to receive the subsidy, secondly, remove from the list the industries not qualified for the subsidy, and thirdly, the government needs to fix the leakages and then only, turn to the domestic consumers,” he told Bernama.
マレーシアの消費者協会(Fomca)連合副会長のMohd Yusof Abdul Rahmanによれば、この制度を決定することはまさに挑戦だ。 「第1に政府は、補助金受給資格者を狭い範囲に特定しなければならず、第2には、リストから補助金受給資格のない産業を除外しなければならない、そして、第3には、政府は情報漏えいを修正する必要があること、そして制度の受益者は国内消費者に限ること」と彼はBernamaに語った。

He added that the government should also provide a clear definition of the ‘high-income group’ because it differed according to the situation and where they were located. “Those earning RM5,000 to RM10,000 are still pressured by the rising cost of living in the city,” he told.
彼はさらに、政府は、状況や地域によって異なる「高所得グループ」の明確な定義も準備しなければならないと付け加え、 「RM5,000からRM10,000の所得層は、都市における生活費上昇により(生活が)かなり圧迫されている」と述べた。

Meanwhile, the NST reports that Malaysian Muslim Consumers Association chief activist Datuk Nadzim Johan has suggested that the programme have tiers for different levels of income.
一方、NST(ニューストレイツタイムズ)は、マレーシアイスラム消費者協会主務担当者Datuk Nadzim Johanが所得の異なる人々のために制度に階層を設けるべきと提案したと報じている。

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注:この写真は直近値上がり前の旧価格ですね。現在のRON95は市場価格2.58、補助金込みの統制価格2.30/Lです。

He said that for the system to work, the government will need to have comprehensive data on individuals’ incomes and assets, and the declaration of these as well as debts will provide the government with a clearer picture of an individual’s actual purchasing power and define the tier he/she will fall under.
彼は、制度を機能させるには、政府は個人の収入と資産に関する包括的なデータを取得する必要がある、そして、負債を含むこれらの個人申告が政府に個人の実質購買力のより鮮明な姿を提供し、それぞれの属する階層区分が決定される、と述べた。

“If a person drives a small car, for example, he or she will need a certain amount of petrol each week. For someone with a fixed income of RM3,000 a month and who drives his father’s luxury car, he uses a different amount of petrol than a person driving a smaller car. How will the government address and solve this?,” Nadzim said.
「もし小型車を運転する場合は毎週ある程度のガソリンが必要だ。だが月にRM3,000の固定収入の人物が、父親の所有する高級車を運転している場合は、小型車とは異なる量(小型車より多くの量)のガソリンを使うことになるが、政府はどのようにして(このような問題を)取り扱いそして解決するのか?」と、Nadzim氏は語った。

He suggested that those eligible for subsidised fuel should be allotted a specific amount of fuel each week. The limit for each individual will prevent others from different tiers from using others’ monthly allocation. “Once an individual finishes his allocation, he or she can purchase fuel at non-subsidised rates until the week or month ends, depending on which cycle the system adopts,” he said.
彼は、補助金込みガソリンの受給資格のある人々には、毎週特定の量のガソリンが割り当てられるべきだと提案した。各個人のガソリン量の制限は、他の階層(高所得層)の者が、他の階層(低所得層)の者の毎月の割り当てを(不当に)使うことを妨ぐことになるだろう。「個人が自分の割り当て分を消費し終えたら、制度がどのサイクルを採用するかにもよるが、週または月末までは補助金なしの価格でガソリンを購入することができる」と語った。

On October 2, the price of RON 95 petrol and diesel went up by 20 sen to RM2.30 and RM2.20 per litre respectively. At that point, the actual market price was RM2.58 per litre for RON 95 and RM2.52 for diesel, translating to a current subsidy rate of 28 sen per litre for petrol and 32 sen for diesel.
10月2日に、RON 95ガソリンとディーゼルの価格は、それぞれ、1リットルにつきRM2.30とRM2.20に20センだけ値上がりした。その時点での実際の市場価格はRON95はRM2.58、ディーゼルについてはRM2.52だったことから、ガソリンは1リットルにつき32センの補助金、ディーゼルについては1リットルにつき28センとする現在の補助金支給が決定された。

In Budget 2015, tabled on October 10, PM Datuk Seri Najib Razak announced that RON 95, diesel and LPG is to be exempted from the Goods and Services Tax (GST) that will come into effect in April 2015. As for unregulated RON 97, its pricing will be subject to the 6% GST – currently, it is priced at RM2.75 per litre.
2015年予算案が10月に明らかになったが、Datuk Seri Najib Razak首相は、ガソリンRON95、ディーゼル及びLPGについては、2015年4月に実施される物品・サービス税(GST)の課税を免除すると発表した。無精製のガソリンRON97(現在価格RM2.75)に関しては、その価格には、6%のGSTが課税されることとなる。



次はマレーメールオンラインの10月28日の記事です。

Mixed feelings over fuel subsidy tier system
ガソリン補助金階層制度への複雑な気持ち

MALAY MAIL ON LINE
OCTOBER 28, 2014

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A man filling up his car at a petrol station. ― Malay Mail pic

In fact, many were now debating how the mechanism would be put in place after the government yesterday revealed those who earned RM10,000 and above would not enjoy fuel subsidies.
実は、多くの人は、昨日政府が、RM10,000以上の所得者はガソリン補助金制度の受益者とはならないと公表した後、その制度メカニズムがどのように具体化されるのかを議論していた。

The government had also announced entitlement for each car would be based on the registered owner of the vehicle.
政府は各々の車に対する(補助金受給)資格は車両の登録所有者に与えるとも発表していた。
Consumer groups however, expressed concerns over the potential abuse of the proposed method which could be used to regulate the system, as well as privacy issues that could arise.
しかしながら消費者団体は、想定しうるプライバシー問題や制度を規制するため提案の方法の潜在的濫用に対する懸念を表明していた。

Malaysian Consumer Association secretary-general Datuk Amarjit Singh was baffled with the justification of providing partial subsidy for those who earn between RM5,000 to RM10,000 a month. He further questioned the decision to rush the implementation “just for the sake of subsidy rationalisation”.
マレーシアの消費者協会事務局長Datuk Amarjit Singhは、月収RM5,000以上RM10,000未満の人々に一部補助金を支給することの正当性に関し困惑したし、さらに「単に補助金合理化のために」(新制度の)実施を急ぐという(政府の)決定を懸念していた。

“It would be a struggle for families with children who depend on RM6,000 monthly,” said Amarjit.
「これは月収RM6,000に依拠する子供を持つ家族のための闘いだ」とAmarjit氏。

“The income tiers should be adjusted to those struggling financially.”
「所得階層区分は、金銭的に奮闘している人々に合わせられなければならない」

“The proposed mechanism that the entitlement for each car be based on the registered owner of the vehicle could lead to people registering their vehicle under the names of those entitled to the subsidy.”
「各々の車に対する(補助金受給)資格は車両の登録所有者に与えると言う提案のメカニズムは、自分の車両を補助金受給資格がある人物の名前で登録することを誘導することになるだろう」

Amarjit also questioned how the government plans to implement the system as talks of MyKad being used to facilitate the process have been making its rounds.
Amarjit氏はまた、(制度の)処理を容易にするためのMyKad導入の話が(制度を)曖昧なものにしているため、政府がどのようにして制度を実行しようとしているのかについて疑問を呈した。

“Using the MyKad could pose a significant data risk for the individuals, especially if it integrates with the individual’s Inland Revenue Board data,” he said.
「特にそれが内国歳入庁の個人データと統合するなら、MyKadを使うことは個人にとって大きなデータ・リスクをもたらすことになる」と彼は語った。

He was responding to a fuel subsidy rationalisation scheme which will be implemented next year. Second Finance Minister Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah had yesterday said the scheme will be divided into three tiers depending on the monthly income levels.
彼は、来年実行される燃料補助金合理化計画に対応していた。 Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah財務副大臣は、計画は毎月の所得レベルにより3つの階層に分けられると昨日述べた。

The first bracket would consist of individuals who earn less than RM5,000 per month (eligible for a full subsidy), while the second bracket would consist of individuals who earn RM5,000 to RM10,000 (eligible for a partial subsidy).
第1階層は月収RM5,000未満の個人(全補助金受給者)で構成され、第2階層は月収RM5,000以上RM10,000未満の個人(一部補助金受給者)で構成される。

The third bracket, consisting of individuals who earn more than RM10,000, would not be eligible for any subsidy.
第3階層は月収RM10,000以上の個人で構成され、補助金受給資格はない。

Consumers’ Association of Subang and Shah Alam president Jacob George said the classification of the income brackets was a short-handed, knee-jerk reaction by the Finance Ministry, especially given the purchasing power disparity between those living in rural and urban areas.
スバン・シャーアラム消費者協会のJacob George会長は、所得階層による区分けは財務省による省力かつ条件反射的(ワンパターン)反応だ。そして特に地方と都市部の人々の間の購買力の不均衡を生むものだと述べた。

“Many are going to be upset when the system is implemented,” said Jacob.
「制度の施行にあたり多くの人々は動揺するだろう」とJacob氏は語る。

“On paper, a person may appear well-off earning RM10,000 a month. But is it truly the case, given the high cost of living in the city?
「書類の上では、月収RM10,000の者は裕福に見えるかも知れない。しかし都市部の高い生活コストを強いられる場合、それは本当にそうだろうか?

“By exposing their income levels to the public via their MyKad, consumers would be made vulnerable and could become potential victims of theft.”
「MyKadを介し人々の所得レベルを公衆にさらすことによって、消費者は脆弱になり、窃盗の潜在的被害者になるだろう」

However, Federation of Malaysian Consumers Association chief executive officer Datuk Paul Selvaraj said the tiers were necessary for the government to implement the subsidy system successfully.
しかし、マレーシア消費者協会連合会CEO(最高経営責任者)のDatuk Paul Selvarajは、階層区分は政府が新補助金制度を成功裏に施行するために必要なことであった、と述べた。

“There must be a be a cut-off point for those who need the subsidy, and the right group who deserve subsidies would be those earning RM5,000 and below,” he said.
「補助金を必要とする人々(一部支給グループ)と補助金制度を受益するに相応しい人々(全支給グループ)の分割点が、月収RM5,000の上下なのだ」と彼は述べた。

He agreed that the government’s rationale for entitlement for each car to be based on the registered owner of the vehicle could also be subject to abuse as a person with high income could register the car under the name of a family member earning less.
彼は、各車両の補助金受益者登録は車両の登録所有者に基づくという政府の理論的根拠はまた、高所得者が低所得の家族名義で車両所有登録することができることから新たな火種となりうると言われていることはそのとおりだろうと語った。

“If a card system is used to monitor the implementation, it must be ensured that data held in such a card should be restricted to contain only the tier status of the holder,” he said.
「カードシステムが制度の施行を監視することに用いられるならば、カード内のデータは保有者の階層区分データのみに制限されることが確実でなければならない」と、彼は語った。
“Consumers would be averse to using the MyKad as it contained personal information.”
「MyKadは個人情報を含んでいるので、消費者はMyKadを使うことには反対するだろう。」

“The public will also come up with many creative ways to beat the system, and we hope the government will be able to iron out such issues during the roll-out phase.”
「人々は新補助金制度を叩く(非難する)多くの創造的な方法に思いを致すだろう。そして、我々は政府がロールアウト(試験運用)段階の間、そのような問題を解消することを望んでいる」

The tiered system is expected to relieve some of the costs associated with the nation’s fuel subsidy system, which has been said to be expensive and inefficient.
(所得)階層システムは、高額かつ非効率と言われてきた国のガソリン補助金制度関連経費を削減することが期待されている。



最後に、ステートメディアBernama10月27日付けの記事です。

Fuel Subsidy Rationalisation Scheme To Be Divided Into Three Tiers -- Ahmad Husni
ガソリン補助金合理化計画、3階層に区分される-Ahmad Husni

Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah KUALA LUMPUR
Oct 27 (Bernama)

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The fuel subsidy rationalisation scheme to be implemented next year will be divided into three tiers depending on the monthly income, said Second Finance Minister, Datuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah.
来年施行される燃料補助金合理化計画は、人々の月収に基づき3つの階層に区分される、とDatuk Seri Ahmad Husni Hanadzlah第2財務大臣は語った。

He said those earning below RM5,000 per month would still enjoy the fuel subsidy and those earning above RM10,000 not eligible.
彼は、月収RM5,000未満の所得者は引き続き補助金制度を受益でき、RM10,000以上の所得者は受益できない、と述べた。

He said the mechanism was still being studied in detail by the Domestic Trade, Cooperatives and Consumerism Ministry.
彼は、(制度の)メカニズムはまだ国内貿易・企業・消費者省により、詳細に検討がなされていると述べた。

"The first tier (with individual salary below RM5,000) would be fully supported with 100 per cent subsidy, tier two for those with low- to middle-income will get a partial subsidy and the tier three (those earning above RM10,000) will not get the subsidy.”
「第1階層(個々の月給がRM5,000未満)は100パーセントの補助金で完全にサポートされる、低所得から中所得の第2階層は一部の補助金を受益する、そして、第3階層(RM10,000以上の所得者)は補助金を受けることはできない」

"The implementation would be based on an individual's salary, unlike BR1M which was based on household income," he told reporters after officiating the Bank Rakyat International Islamic Banking Conference 2014 (IIBC 2014) here Monday.
「(制度の)施行は、世帯収入に基づくBR1M(Bantuan Rakyat 1 Malaysia:1マレーシア国民支援制度)とは異なり、個々の月給(所得)に基づき行われる」と、彼は月曜日のBank Rakyat International Islamic Banking Conference 2014(IIBC 2014)開会式の後に記者団に語った。

On how the government could monitor the claimant, the minister said the entitlement for each car would be based on the registered owner of the vehicle.
政府がどのように請求者を監視するのか、大臣は、各々の車両の受益者登録は各車両の登録所有者に基づくと述べた。

"A special body to verify the entitlement and monitor the implementation of the subsidy rationalisation scheme would be set up," he said.
「各受益者の資格を確認し、補助金合理化計画の実行を監視するための特別な組織が設置される」と、彼は述べた。

The two-day inaugural IIBC 2014, starting today, was initiated by Bank Rakyat as part of its 60th anniversary celebration.
2日間に渡るIIBC 2014は、今日から、その60回目の記念式典行事の一部としてBank Rakyatによって開始される。



いかがでしたか。私もこれでようやく、ガソリンに対するマレーシア政府の補助金合理化計画の骨子を知ることができました。ただし、冒頭のニュースのタイトルにも記されているように、内容や手順を含めた最終確定はまだ未定、結論は来年に持ち越しされるということです。

そりゃそうですよね、Mykadを使うとなるとそりゃ大変でしょう。解決すべき問題は山積で簡単には結論が出ないだろうってこと、これらの記事からも良く理解できます。

さて、ここでフト考えましたが、制度施行に際しての3階層区分、果たして私はどこの区分に入るのでしょうか。

①マレーシア国民ではないからMykadは持っていない。
②所得は日本から送金されている年金のみ。
③所得申告をしているわけでもないのでIRB(内国歳入庁)にはデータがない。

この条件だとどうなるのか?なんて一生懸命考えたところで良く分かりませんね。となれば、月収10,000リンギ以上所得者同様の区分、受益なしの第3階層と考えた方が間違いなさそうですね。

とすると、ガソリン代は結局いくら支払うことになるのか。
答え:市場価格全額、つまり1リットルあたり2.58リンギ(2014.10.31現在)と言うことです。

でも良く考えてみると、補助金入りの現行価格は2.30リンギ、内補助金が0.28リンギ・・・・・なんだ、結局あと0.28リンギ支払うってことだよ。。えっと、私の場合、大体ひと月最大100リットルの給油なので、となると100×0.28=28リンギ。

つまりひと月28リンギの支出増と言うことですね・・・・・・なんだあんまり心配しなくてもいいか、なんてまた無責任な独り言を言ってしまいました。

考えてみれば、日本の今日(10月31日)現在のガソリン平均価格は156.7円、それに比べればマレーシアは補助金ゼロでも85円(1リンギ33円換算)、まだまだ安いです。すみません、これが今日の結論でした。


今日は、ようやくその全容が少し見えてきたマレーシアの消費税(GST)のことを書いてみたいと思います。

しかし最初にお断わりしておきますが、私は今までこういうこと(経済問題)にはことさらに疎い人間でした。そんな私ですので、誤った理解や不正確な言い回しなどがあるいはあるかも知れません。もし、文中の誤った理解や訂正すべき文言などにお気づきの方は、ご遠慮なくご指摘いただきたく存じます。

さて昨夜(2014.10.13)、関係者が待ち望んでいたであろうGST免税対象品目リストなどが官報に掲載されたと言うニュースをスターオンラインで読みました。

↓これです。

Government unveils full list of GST-exempt items
(マレーシア)政府、GST除外全品目を発表

STAR on line
13 Oct 2014 21:02

マレーシア国会で2015年度予算案を説明するナジブ・ラザク首相(2014.10.10)
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2015年度予算案におけるGSTの骨子
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拡大画像はこちらです。

PETALING JAYA: The Government has unveiled the list of items that are zero-rated and exempted from the Goods and Services Tax (GST), that will come into effect on Apr 1, 2015.
ペタリンジャヤ: 政府は、2015年4月1日から施行される物品・サービス税(GST)のゼロレート課税品目リスト及び非課税品目のリストを公開しました。

There were more than 900 goods and services in the zero-rated list.
ゼロレート課税(免税)品目リストには、900以上の物品とサービス品目がありました。(註:課税対象品目の中の免税品目リスト)

Prime Minister Datuk Seri Najib Tun Razak announced the categories of items that would be GST-exempt during his Budget 2015 speech last Friday.
ナジブ・ラザク首相は、先週金曜日の2015年予算案のスピーチの中で、GSTが課税されない品目のカテゴリーを発表していました。(註:課税対象品目のなかの非課税カテゴリー)

In his speech, he said GST would not be imposed on essential services, such as transport, education, healthcare and finance.
スピーチの中で、彼は、GSTは、例えば輸送、教育、健康維持及び金融などの基礎的なサービスには課税されないと言いました。

RON95 petrol, diesel, liquefied petroleum gas are on the zero-rated list.
RON95(オクタン価95のレギュラーガソリン)、ディーゼル(軽油)、LPG(液化石油ガス)は、ゼロレートリストです。

Other GST-free items include imported and local fruits, bread, coffee, tea and cocoa powder, noodles, medicines as well as reading materials and newspapers.
GST除外の他の品目には、輸入もの及び国内産のフルーツ、パン、コーヒー、お茶及びココア粉、麺、薬ならびに読本及び新聞が含まれます。

The full list of goods and services have been gazetted and are available on the officiale-Federal Gazette website.
物品及びサービスの全リストは官報に掲載されました。政府官報の公式ウェブサイトで参照可能です。

と言うことで、以下、各リストのリンクです。

1_GSTゼロレート課税品目リスト(GOODS AND SERVICES TAX (ZERO-RATED SUPPLY) ORDER 2014)はこちらです。

2_GST非課税品目リスト(GOODS AND SERVICES TAX (EXEMPT SUPPLY) ORDER 2014)はこちらです。

3_GST不課税品目リスト(GOODS AND SERVICES TAX (RELIEF) ORDER 2014)はこちらです。



しかし、上のそれぞれのリスト、何回読んでも、私のボケた頭にはすっと入ってきません。私は、スーパーマーケットなどの商店で売られているもののうち、どれがゼロレートなのか細かく知りたいと思ったのですが、いまだに良く分かりません。

免税となる生活必需品は、リストを見る限り、米、パン、砂糖、塩、小麦粉、果物、野菜、食用油、肉、魚、薬などだと言うことは大まかに分かりました。でも、こんなの町の商店で売られているもののうちのどんだけ?って思いませんか。

私なんか、スーパーでの買い物って言えば、日本食材コーナーでのお煎餅とかおつまみ、それとウィスキーやジンを割るための炭酸水、それにジュースやアイスクリームなどが多いのですが、これらは全部+6%になるってことですよね。

うーん、やっぱり来年からはスーパーでの買い物も、ちと高くなるってことは間違いなさそうですね。なんてこと言ってますけど、日本や周辺国の消費税に比べればまだまだ良いほうなので、文句は言っちゃいけないですね、ハイ。

あの官報を繰り返し眺めても、私にはさっぱり細かなGST除外商品のリストは浮かんできませんが、事業主さんは、そんなこと言ってはいられませんよね。商店で売る一品一品について課税なのか免税なのか非課税なのかなどきっちり仕分けしないといけないのでしょうから、いやはや大変なことだと思います。

今、こちらではあちらこちらで盛んにGSTの勉強会が開催されているようですが、来年4月1日の施行まであと半年、いやご苦労様なことです。

↓これは、そんなセミナーで使われている漫画です。

GST03.jpg
拡大画像と和訳吹きだしはこちらです。

あっそうそう、こちらのガソリン価格のことですが、リストのどこにも載っていない(ひょっとしたら探せていないのかも知れません)のですが、先日のナジブラザク首相のスピーチにあったRON95が免税ってこと、官報のゼロレートリストのどこを読めば良いのでしょうか。

このレギュラーガソリンについては、ついこの前(10月2日)、突然20セン値上げになり、かなりの反発があったらしいので、これ(今回のゼロレート措置)も苦肉の策なのでしょうが、私はそれより、いつ政府補助金がカットされるのか、そちらの方が気になります。

しかし、そうは言っても日本の高いガソリン代に比べればまだまだ安い。ガソリン代だけじゃなくて電気代などの公共料金だってなんだってまだ安い。

誰かが言ってた物価が3分の1なんてのはとんでもないけどね、なんてこと漠然と思っていて突然思い出しましたが、ちょっと前(昨年9月頃)に、「投資をまじめに考える 2 マレーシア編」と言うブログ(2013年9月5日)にて、日本(東京)と比較したマレーシアの物価の現状と今後が詳しく紹介されていました。

この方、石坂俊氏のブログは、私もしばしばお邪魔していますが、いつも情報の収集・分析・評価が大変素晴らしく、とても参考になります。



しかし今回のGST、一般消費者の目線で見て、まだ気になるところがたくさんあります。

先ず、飲料水です。マレーシア(KL)の水道水はとても飲めないので、誰もが飲料水業者の宅配を受けたり、スーパーで買って飲んだりしているのですが、リストを読む限り、どうも水道水(浄化処理水)以外の飲料水は課税される模様です。

これって変ですよね。飲料水こそ生活には欠かせないものなのに何故課税?って不思議に思ってしまいます。(私の読み誤りや理解誤りなら良いのですが)

コンドミニアムの賃貸料のGST課税除外は当然ですが、電気料金の300ユニット(300KWH/月)まで非課税もこれは納得しなきゃいけないのでしょうね。(ちなみに我が家は毎月平均450~500KWHです)

それと気になるのは、テレビやインターネット関係です。我が家の場合、TM Unifiと言う、テレビ・インターネット・固定電話の一体契約なのですが、どうやらこれも非課税にはならないような・・・・

とすると、我が家の場合はRM199/月がRM211/月に値上がりする。なに、たった12リンギじゃないかなんて、思っちゃいけません。少しずつオールラウンドにコレクトされるとどうなるかですよ。

リーディングマテリアルだってそうです。教育などとの兼ね合いの詳細はどうなるかは分かりませんが、書店で売られている書籍のうち、どれだけがゼロレートなのか、大いに気になるところです。

この他、自動車保険は課税の対象か否か、生命保険は非課税リストにあるものの、自動車保険は見当たらないと言うことは課税対象なのでしょうかね。また、自動車整備費用なんて非課税リストには載ってないし、と言うことはこれも課税対象と考えるべきなのか。

はたまた、嗜好・贅沢品の物品類、マッサージ、ゴルフ、ジム、美容などなど娯楽的な要素の多いサービスなどのもろもろはどうなるのでしょう。免税リストや非課税リストには載っていないので、恐らく大半は課税されるのだと思いますが、現行の売り上げ・サービス税(SST)の課税範囲よりも対象が拡大されるのではないか、それに悪徳業者の便乗値上げだってあるかも知れないし、やっぱり心配ですよね。

こんな風に考えて行くと、なんだか生活必需品の免税や非課税範囲なんてすごく狭いですよね。もっとも、生活レベルによって当然必需品の範囲も変わるので仕方がないといえばそれまでなんですけど。。。

政府や各担当大臣は、口を揃えて、今回のGSTの導入は一般国民の家計を圧迫はしないと繰り返し述べていますが、GSTによる歳入が増えるということは、どこかの誰かの懐がいたむのは当然で、それが一般家庭に全く及ばないなどということはありえないと、経済ど素人の私はそう考えてしまいます。

いずれにしろ来年4月からは、このGST導入により、家計も少なからず圧迫されるのは間違いないと思った方が良さそうです。

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でも、私は毎日の晩酌と地魚を刺身で食らう唯一の贅沢は絶対欠かしたくありません。(幸運なことに市場の魚はほとんどが免税のようです)

それではまた。