地元マレーシアの新聞やテレビを毎日何気に見ていると、やっぱり祖国日本とはちょっと違うなぁと感じることがあります。

それは主に社会面でのことなのですが、殺人事件や死亡事故などの重大事件・事故に関する記事が連日絶えることがありません。日本に比べると随分多いような気がします。(日本の治安の良さが図抜けているのかも知れません。祖国日本の素晴らしさを改めて感じる一面です)

最近では、タイ国との国境付近で例のロヒンギャ人の人身売買の犠牲者たちが大勢遺体で発見されたというニュースや南シナ海でのマレーシア船籍のオイルタンカーハイジャック事件、そして国内での様々な殺傷事件や死亡交通事故などです。

四周を完全に海に囲まれている日本とは異なり、地続きの隣国や海が境とは言え声が届くような目と鼻の先にある隣国から、人も物もそして様々な犯罪も押し寄せてくるのです。そのような環境にありながら、周辺各国よりは比較的治安が良いとされているこの国は、大変良くやっていると言うべきなのかも知れません。

つまり、国や自治体の治安機関は良好に機能し懸命に努力しているのです。そんな中、先日のキナバル山でのヌーディスト事件の件、当初はどうなることかとちょっと冷や冷やしたものでしたが、終わってみれば、至極真っ当な司法判断が下されたと思っています。

地元住民の中には、たった3日の禁固刑など軽すぎると言う人たちも多くいたようですが、当のサバ州のトップが、すぐさま、そんなことはない、今回の事件と判決は、全世界にサバ州の存在を示し、最終的には真っ当な法治国家としての評価を得たのだ、そして世界中の登山客に地元の伝統や慣習に思いを致すことを知らしめた、これで十分なのだ、と教え諭したそうです。

流石です。私はサバ州の住民でもマレーシア国民でもありませんが、なんか非常に誇らしくなりました。この国の歩んでいる道は間違っていない、そう感じています。

さて、そうは言っても、このサバ州のその後のこと、やはり気になります。

特に山を鎮める儀式のことです。その後、いろいろ、特にサバ州のローカルメディアに目を光らせていたところ、KINABALU TODAYと言う、チョーローカルなオンラインメディアの先週土曜日(6月20日)発行分に、儀式の詳細記事を発見しました。

すぐさま、ふんふんナルホドと全文を読み終えましたが、はっきり言って、まぁ、それほど目新しいものはありません。ほとんどが私の想像通りの内容でしたが、なにかの参考にとみなさんにも記事の全文を紹介したいと思います。

なお、記事の訳文はこれまで同様の意訳です。



Communicating with spirits the 'lumai' way; 'posogit' to pacify mountain guardians
ルマイによる精霊との交信と山の神をなだめるポソギットの儀式

KINABALU TODAY
Published on Saturday, 20 June 2015

KUNDASANG: First the bobolian (natives medium or shamans) used a contraption called 'lumai', to communicate with the spirits.Then a ritual (or 'monolob') was carried out to appease the spirits or guardians of Mount Kinabalu, considered sacred to the local natives. Locals called the ceremony as 'posogit' - a sort of atonement via animal sacrifice.
クンダサン発:最初に、ボーボリアン(霊媒師/シャーマン)はルマイと呼ばれる奇妙な仕掛けを用いて山の精霊と交信した。その後、キナバル山の精霊や守護神をなだめるための儀式が執り行われた。山は地元先住民の聖地であり、ポソギットと呼ばれる儀式は山の神に動物の生贄を捧げる贖罪の儀式なのだ。

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Sacrifices of buffaloes were made at the foothills of the sacred mountain just two weeks after an earthquake killed 18 people up there. Villagers living in its vicinity sought to “cool down” the spirits of the mountains
バッファローの生贄(の儀式)は聖なる山の麓で行われた。それは地震が18人の命を奪った日からちょうど2週間後のことであった。周辺の村民(地元先住民)たちは山の精霊の気を静めようとしたのだ。

Deputy Chief Minister Tan Sri Joseph Pairin Kitingan, the Kadazandusun huguan siou (paramount leader), said soon after the earthquake that Mt Kinabalu, had been desecrated by the 10 foreigners who stripped naked on the mountain on May 30. Some of them had even urinated there.
(サバ州)副首相のタン・スリ・ジョセフ・パイリン・キティンガン氏(Tan Sri Joseph Pairin Kitingan)は地震後まもなくこう述べた。キナバル山は5月30日に山で裸になった10人の外国人によって冒とくされた。そのうちの何人かはそこで放尿までしたのだ。

Just a week later, a magnitude 5.9 magnitude on the Richter scale earthquake shook Mt Kinabalu, causing rock and boulder avalanches that killed 18 people, including four mountain guides.
そのちょうど1週後に、マグニチュード5.9の地震がキナバル山を揺るがし、4人の山岳ガイドを含む18人の命を奪う岩石雪崩を引き起こした。

On Saturday, the 'monolob' ritual was carried out simultaneously at the Kinabalu Park in Kundasang and at Mamut (where the old copper mine is loctaed) in Ranau.
土曜日(6月20日)、モノロブ(monorob)の儀式(訳者註:山の神を静める儀式)は、クンダサン(Kundasang)のキナバル公園で、そしてラナウ(Ranau)のマムット(Mamut=銅鉱山の跡地)で同時に執り行われた。

Prior to conducting the ritual at 8.25 am, 'bobolian' (spirit medium) Abas Arinting, 93, from Kampung Bundu Tuhan led 10 elders from the same village and Kampung Kiau to mark the site for the ceremony.
(キナバル公園では)午前8時25分に儀式が執り行われる前、ブンドゥ・トゥハン(Bundu Tuhan)村のボーボリアン(霊媒師)、アバス・アリンティン(Abas Arinting)(93歳)は、同村及びキアウ(Kiau)村から連れてきた10人の長老たちに儀式の場所を選ばせた。

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During the 30-minute ritual in the vicinity of Timpohon, Kinabalu Park, which is the starting point for the ascent to Mt Kinabalu, a buffalo was slaughtered as a sacrifice to the mountain guardians.
キナバル山の登山口であるキナバルパークのテンポハンで行われた30分間の儀式には、1頭のバッファローが山の神への生贄として捧げられた。

The local community believe in the existence of spirits that guard the mountain, and the need to respect them and their role.
地元コミュニティは、山を護る精霊の存在を信じ、精霊やその役割に対する尊敬心が必要だと信じている。

Ceremony coordinator Johnny Ghani described Mt Kinabalu as sacred to the community and though the public could freely have access to it, customs that had been entrenched for generations must be followed.
儀式コーディネーターのジョニー・ガーニ氏(Johnny Ghani)は言う。キナバル山は地域コミュニティにとって神聖な山である。例え誰でもが自由に登ることができたとしても、何世代にも渡って引き継がれてきた慣習には従わなければならない。

Thus any transgression, such as the recent foreign visitors' action to pose nude on Mt Kinabalu was tantamount to desecration or utter disrespect, not only to the mountain guardians but the people that love it.
したがって、いかなる道徳的または宗教的な違反行為、例えば最近の外国人登山客が山で裸になるなどの行為は、山の神のみならず山を崇める人々をも冒涜あるいは完全に軽蔑したことに等しい。

"So in a way, this ritual is to restore our mountain's dignity and particularly pacify the wrath of Mt Kinabalu's guardians and us, for that matter," he said when met after the ceremony.
「ある意味、この儀式は我々の山の尊厳を元に復すること、特にキナバル山の守護神と我々の怒りを静めるためのものだ」と、式典の後に彼はこう述べた。

Only the liver, heart, a portion of the meat and the tip of the animal's nose were taken for the offering. The rest of the meat were cooked for a simple meal for those in attendance including dwellers around Mt Kinabalu.
(バッファローの)肝臓、心臓、一部の肉と鼻の頭だけが切り取られて山の神への生贄として捧げられ、 残りの肉は、キナバル山周辺地元住民などの(儀式)参加者への質素な食事として、料理され提供された。

For Johnny who is also a member of the Mt Kinabalu Advisory Council which arranged the ceremony, the ritual would hopefully restore calm and harmony within the community already devastated by the earthquake at Mt Kinabalu.
この儀式の設定をアレンジしたキナバル山諮問評議会のメンバーでもあるジョニー氏にとって、この儀式はキナバル山地震で失った地元の静けさと調和を取り戻すためのものだった。

A 5.9 magnitude earthquake shook Mt Kinabalu on June 5, killing 18 people and causing extensive damage to certain areas in the vicinity.
マグニチュード5.9の地震は6月5日キナバル山を揺るがし、18名の死者を出し、近隣地域に甚大な被害をもたらした。

Meanwhile, Terrestrial Sabah Parks manager Maipol Spait said the agency was determined to play its part to safeguard the customs, hence its involvement in the ceremony. He said the ritual was also significant as Sabah Parks would be starting work to rehabilitate the mountain trail and other relevant structures damaged in the earthquake.
一方、サバ地域公園管理局管理者のマイポル・スパイト氏(Maipol Spait)は言う、管理局も(地元社会の)慣習を保護する一端を担う、だから儀式にも関わるのだ。彼は述べた、儀式は重要だ、なぜならサバ公園(管理局)は、地震で被害を蒙った登山道その他の関係建屋の復旧作業にかかろうとしているからだ。

The ceremony at the Kinabalu Park saw bobolian or Kadazandusun shaman Abas Rintingan, 93, slaughtering a buffalo near the Timpohon Gate where climbers begin their trek up the mountain.
キナバルパークでの儀式では、ボーボリアン=カダザンドゥサンのシャーマン(霊媒師)であるアバス・リンタンガン氏(93)が登山口のテンポハンゲート近くでバッファローを屠殺するのを見た。

As villagers from nearby Bundu Tuhan and Kampung Kiau held the buffalo down, Abas slit the animal’s throat while chanting ancient prayers, at about 8.20am, with the mountain in clear view.
近隣のブンドゥ・トゥハン村とキアウ村からやって来た先住民がバッファローを押さえつけ、アバス氏が古式に則った呪文を唱えながらバッファローの喉を切り裂いた、それは午前8時20分頃のことだった。山が綺麗に澄んで見えた。

In his hands were a komborongoh (talisman) made up of parts from animals and plants.
彼の手には、動物と植物の一部から作られたコンボロンゴウ(護符のようなもの)があった。

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The media was asked to keep at a certain distance as a mark of respect for the ritual.
(その間)メディアは儀式の尊厳のため一定の距離を保つように求められた。

The ceremony was organised by the Council of Elders of Mount Kinabalu, comprising representatives of the Bundu Tuhan and Kiau.
儀式は、ブンドゥ・トゥハン村とキアウ村の代表者から成るキナバル山長老評議会によって執り行なわれた。

Council coordinator Johnny Ghani said after the buffalo died, parts of it including the tip of its nose, liver, heart and some of its flesh were sliced off and taken by Abas.The shaman brought the animals parts to a location at the base of the mountain that he had earlier chosen.
評議会コーディネーターのジョニー・ガーニ氏は、バッファローの死後、(バッファローの)鼻の頭、肝臓、心臓及びその肉の一部はアバス氏によって切り取られた、と述べた。(その後)シャーマン(訳者註:アバン氏)は先に選定した山の麓のある場所に(バッファローの)生贄を供えた。

“These were the offerings to the mountain spirits,” Johnny said, adding that the other parts of the buffalo were butchered and cooked at the hall in Kinabalu Park, and the food shared among the villagers who came to witness the ritual, also known as po sogit.
これらは山の精霊への捧げものだ。ジョニーは続けて言う。バッファローのその他の部位はキナバルパーク(のホール)で切り分けられ、料理されて、儀式に参加した地元住民に供される、これ(一連の儀式)がポソギットとして知られているものだ。

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“The sharing of the food was to signify the harmony among the people,” he added.
食物を分けあうことは人々の調和を意味している。

“We are hoping that after this ritual, the spirits of the mountain will be cooled down if they are angered by the actions of humans,” Johnny said.
我々はこの儀式の後、人間の行為によって怒った山の精霊が気を静めてくれるものと期待している。

“We hope that any imbalance in nature will be corrected and that things will return to normal on the mountain for safety of climbers, guides and Sabah Parks’ staff,” he said.
我々は、(この儀式によって)自然のいかなる不調和も元に復され、(キナバル)山における登山者やサバ公園の(マウンテン)ガイドたちの安全に関わるすべてが元通りになることを希望している。

Johnny said council also intended to hold another ritual to appease the mountain spirits just before repair works were carried out on the mountain.
ジョニー氏は、評議会は、山の(被害)復旧作業が行われる直前にも山の精霊をなだめる別の儀式を行うつもりだと、述べた。

“We want to ensure that works on Mount Kinabalu are carried out without any problems or hitches,” he added.
我々は、キナバル山での(被害復旧)作業はいかなる問題も障害もない状態で行なわれることを確信したい。

The ethnic Lotud community held similar rituals on Tuesday to appease the mountain spirits.
Kadazandusun Cultural Association executive secretary Benedict Topin said the monolob rituals at both places started at about 8am. Seven buffaloes were to be sacrificed at Mamut, was being organised by villagers from around the area.

先住民族のロータッド(Lotud)コミュニティでは、火曜日(6月16日)に、山の精霊をなだめる同様の儀式を行なった。
カダザンドゥサン文化協会事務局長のベネディクト・トピン氏(Benedict Topin)は、二ヶ所で行われたモノロブの儀式は午前8時頃から開始された、と述べた。(ラナウ地区にある)マムット(Mamut)での生贄のための7頭のバッファローは周辺地域の村民によって供された。

以上、6月20日付けのKINABALU TODAYの記事を紹介しました。



さて、本日はこの他、タイトルにも書いたキナバル山の賛歌を紹介したいと思います。

先ずはこの動画をご覧下さい。



↑この動画は、今回の地震で不幸にも命を落とした若い山岳ガイド、ロビィ・サピンギさんを悼む動画です。特に、やはりキナバル山の山岳ガイドだった彼の父親を慕い敬い、キナバル山の賛歌を歌う父親を側で満足げに眺める彼がとても好印象です。

この中で、父親が歌うキナバル山の賛歌、なんども聴いているうち、私も歌ってみたくなりました。

カラオケバージョンがある筈と思ってグーグってみたところ直ぐにこんな動画を発見しました。



いかがですか?随分単純なメロディーと歌詞で、これなら私にも歌えそうです。

なお、マレー語ですけど歌詞を載せて置きます。いや、これは私自身のためです。(この類のメモは紙に書いてもPC上のどこかにおいても直ぐに無くなってしまうので、当分の間、ここに置いておきます。(歌詞の英訳と日本語訳は後日暇がある時に追記します)

SAYANG KINABALU

Tinggi tinggi Gunung Kinabalu
Tinggi lagi sayang sama kamu
Biru biru hujung Kinabalu
Tengok dari jauh Hati saya rindu

Kinabalu dekat di Kundasang
Banyak sayur boleh pilih pilih
Apa guna pergi luar negeri
Naik Kinabalu Hati saya rindu

Sumandak sumandak pun ramai menunggu
Menari-nari lenggang sumazau
Sekali melihat melepak kulitnya
Saya jatuh cinta

Saya sayang sayang Kinabalu
Kaamatan pesta bulan lima
Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

Tinggi tinggi Gunung Kinabalu
Tinggi lagi sayang sama kamu
Biru biru hujung Kinabalu
Tengok dari jauh Hati saya rindu

Kinabalu dekat di Kundasang
Banyak sayur boleh pilih pilih
Apa guna pergi luar negeri
Naik Kinabalu Hati saya rindu

Sanak ragupun pun ramai menunggu
Menari-nari lenggang sumazau
Sekali melihat melepak kulitnya
Saya jatuh cinta

Saya sayang sayang Kinabalu
Kaamatan pesta bulan lima
Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

Sayang sayang kita pergi tamu
Jalan Tamparuli Hati saya rindu

以上、本日はこれで終わりです。

ではまた。。

追記(2015.7.2):

以下は、上記のSayang Kinabalu(I Love Kinabalu)のマレー語歌詞の英語版です。

As high as you are Mount Kinabalu
Higher is my love for you
How sky blue the kinabalu peak
Appears from faraway My heart miss you

Kinabalu is close to Kundasang(Name of place)
So many vegetables to choose from
What is the use of going overseas?
My heart miss climbing Kinabalu

Many sumandak(the local girls) are waiting
They are dancing the sumazau(the local dance) so gracefully
Their skin is really fair
And I fall in love

I love love Kinabalu
Kaamatan(Harvest) festival in the month of May
Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli(Name of place)

As high as you are Mount Kinabalu
Higher is my love for you
How sky blue the kinabalu peak
Appears from faraway My heart miss you

Kinabalu is close to Kundasang
So many vegetables to choose from
What is the use of going overseas?
My heart miss climbing Kinabalu

Many beautiful girls are waiting
They are dancing the sumazau so gracefully
Their skin is really fair
And I fall in love

I love love Kinabalu
Kaamatan festival in the month of May
Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli

Love love we go guest
My heart miss the road of Tamparuli

なお、これ↓は、歌詞に出てくるSumandak(the local girls)が Sumazau Danceを踊る動画です。是非ご覧下さい。



以上、ご参考までに追加しました。



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先週の金曜日(6月5日)、ボルネオ島のサバ州で発生した地震から今日で1週間が経ちました。

結局この地震では18名もの犠牲者を出し、現在まだ僅かな余震が続いていると言う状況で、キナバル山を含むキナバルパーク全体が立ち入り禁止となっています。

ただし、キナバルパークの立ち入り禁止=キナバル山の登山禁止は、今のところ3週間とのことで、私の今年9月の登山計画への影響はなさそうです。

キナバル山の登山道やレストハウスなど様々な関係施設に大きな被害が出たと言うのに、たった3週間で復旧予定とはちょっと意外な気がしますが、マウンテンガイドを始め、多くのキナバルパーク関係者の生計などのことも考えてのことなのでしょうね。

しかし私は、今回の地震に関するマレーシア国内外メディアの報道を見たり・聴いたり・読んだりしていて、我が日本のそれとは随分違うなぁと少々違和感を感じることもありましたので、今日はそのことを取り上げてみたいと思います。

我が日本列島では、ほぼ毎日地震が発生(※)しています。なので、気象庁や各自治体等の関係機関の観測態勢も各メディアの報道態勢も相当に整備されていて、地震が発生した時の報道の素早さ、正確さは見事なほどです。(※今年は、5月末現在、日本全国で震度1以上の地震が観測されなかった日は、たった3日しかありません。=揺れる日本列島=)

ところが、めったに大きな地震が発生しないこの国の状況は、我が日本とは大きく異なります。日本に比べれば極めて貧弱な地震観測態勢の中、今回の内外各メディアの当初の地震報道はかなり錯綜していました。

しかし日を追うごとに、各メディアによる報道は徐々に落ち着きを取り戻し、被害情報などの数値データもだんだん整合が取れてきました。国民=読者/視聴者の関心も、当初は客観的な被害状況の詳報などにあったようですが、その後は徐々に悲喜こもごもの、いわば三面記事的なことがらに移って行ったようです。

今回地震では、犠牲者の半数がシンガポールから登山ツアーにやってきた小学生だったこともあって、メディアの報道も、後半はかなりそのことに紙面を割いていたような気がします。

もちろん、メディアによってその内容や程度は異なります。各社の報道姿勢の違いによるものなのでしょうが、近年、台頭してきたオンラインメディアの中には、まるで週刊誌の記事のような内容のものまであって、読み手としては関心を惹かれるのですが、公共性の高いメディアとしてはいかがなものかとも感じています。

以下、今回の地震報道で、特に目に付いた記事を時系列で紹介してみたいと思います。なお、記事は大きく分けて、英雄探しと悪者探しに区分されるようですが、どちらかと言うと悪者探しの記事のほうが、読み手に好まれるのかどうか、多いような気がします。今日は、その後者のほうの紹介です。

最初にお断りしておきますが、原文(英文)の後の日本文は翻訳文ではありません。記事の概要(大意)に私の意見を付け加えたものです。



Sabah quake: Tribal priest wants 10 buffalo from nude tourists 

サバ地震:部族の祈祷師、ヌードの登山客はバッファローを10頭差し出せ

THE SATR ONLINE June 7, 2015 20:06 MYT

To appease the mountain protector, the 10 western tourists who stripped and urinated on Mount Kinabalu should be fined 10 head of buffalo, according to local customs, says Sabah's chief tribal priest known as Bobolian.
The Bobolian, Tindarama Aman Sirom Simbuna, said on Sunday that the tourists' actions had angered the spirits and guardians of the mountain, which brought about Friday's quake in their rage.
"According to local beliefs, the spirit of the mountain is very angry," he said.
He said the victims of this anger were innocent people who had nothing to do with the indecent behaviour of the tourists.
"The tourists who angered the guardian of the mountain should pay for their mistakes by giving sogit.
"This fine, called sogit in the native tongue, should be in the form of 10 male or female buffaloes," said Tindarama Aman.

これは5月末に、キナバル山頂付近で裸になって放尿し、その写真をインターネット上に投稿した西洋人の男女10名に対する先住民族の祈祷師の言葉です。(祈祷師はBobolianとして知られ崇められています。)

BOBOLIAN COMMUNITY

祈祷師は、この西洋人の不埒な行為が山の精霊と守護神を怒らせ地震となった、この西洋人たちは山の怒りを鎮めるために、先住民族の間ではソギットと呼ばれている生贄、1人1頭ずつ計10頭の野牛の頚を差し出せと言っている、とのスターオンラインの記事です。

BOBOLIAN COMMUNITY02

祈祷師とか、精霊とか、生贄とか、野牛の頚とかは、日本メディアの記事ではなかなか目にしないワードですが、流石に先住民族を始め多民族が共に暮らすマレーシアならではのこと、と思いました。これは違和感ではなくて単になるほどなと感心した記事です。



Sabah quake: Civil servant arrested for insulting Facebook post

サバ地震:公務員、フェイスブックで侮辱したとして逮捕さる

THE STAR ONLINE June 8, 2015 12:39 MYT

A 22-year-old civil servant was arrested for mocking the people of Sabah following the June 5 earthquake that killed 18, including climbers and guides.
The man had posted "kene gempa bumi bru nk kecoh ... Standard la negeri penuh sociality ... pub ... night club trbanyak di malaysia" (only after there's an earthquate this state is taking action ... the standard of this state is too social, it has the most pubs and nightclubs in Malaysia. Now want to shake so much. God has shaken it up. Why afraid now?" in his Facebook account on June 6.
City police chief Assist Comm M. Chandra said the man was arrested at about 9pm, less than 12 hours after a police report was lodged against him.
"We seized a handphone and two Sim cards from the suspect and have recorded his statement for the investigations," he said.
ACP Chandra said they would forward the case to the deputy public prosecutor as soon as possible for further action.

次の記事は、22歳の公務員が、この国では地震が起きてから大騒ぎしてるけど、街にはパブやナイトクラブが溢れてるじゃないか、もっと大いに揺らせてやれ、神の仕業だよ、何を恐れているんだよ、と自身のフェイスブックにアップしただけで、警察に捕まってしまった、と言うスターオンラインの記事です。

この彼は、政府の対応が後手にまわっていると批判しているのか、それとも社会がうつつを抜かしているからダメなんだと批判しているのかが、原文の記事を読んでも良く分かりませんが、いずれにしても、この程度のことで警察に逮捕されてしまうとは、これは正直言って驚きです。

ボカシは入れてあるものの彼女とのツーショットの写真つきでの報道でしたし、大いに違和感を感じました。

関係者が、懸命に被害者の捜索救難などの地震対応に追われている時に、なにを抜かすか、と言わんばかりの権力機関ですよね。もし、日本でもこのようなことがあったとしたら、それこそ大騒ぎになりますね、表現の自由だとかなんとか言って・・・

でも、この国に暮らしている限りは、こういうことなんだと納得しないといけないと言うことですね。



Sabah quake: Nude tourists shouted vulgarities at mountain guide

サバ地震:ヌードの登山客、俗悪な言葉でガイドを罵倒

THE STAR ONLINE June 8, 2015 13:46 MYT

The 10 Westerners who stripped and urinated on top of Mount Kinabalu had shouted vulgarities at a mountain guide who asked them to stop their unbecoming behaviour.
They not only called him stupid but used the four-letter word and made crude hand gestures at him, according to friends of the 35 year-old guide who escorted the Western climbers on May 10.
When approached by the Star, the guide turned down a request to be interviewed on what transpired on the mountaintop for fear of tampering with police investigations
An ex-soldier from Kelantan, the guide settled down in Kundasang a few years ago after marrying a local woman. He has been a mountain guide for two years.
While he would not say what happened that day, the man, who requested anonymity, said he agreed with local Dusun elders that the mountain spirits might have been angered by the antics of the Westerners, resulting in Friday’s earthquake.
"Maybe a little. Because the earthquake only happened after the naked stunt, " he said.
The ex-soldier said that it was important for climbers to follow instructions as given by the guides as they were trained on the do's and don't when climbing Mount Kinabalu.
"We discuss the rules during the briefing before the ascent and after. If climbers aren't sure about how to conduct themselves on the mountain, they must strictly follow the guide's instructions.
"If we ask you to respect the mountain, please do so," he explained.
He also confirmed that the westerners had called the guide stupid and asked him to go to hell when he tried to stop them.

さて、これからは全て例の10人のヌードグループに関する記事です。

このグループは、グループを案内していたガイドの制止も振り切って、いやそれどころか、低俗な4文字言葉などでガイドを罵倒して、例の行為に及んだのだ、と言うスターオンラインの記事です。

恐らく、ガイドはその時何をしていたのだ、との多くの声があったのでしょう。キナバルパークの公園本部に当初、この件の報告書を提出していなかったらしいガイドが重い口を開いたようですが、この記事は犯人たちをさらなる悪者に仕立てるという意味で効果があったようです。



Sabah quake: Nudist dismisses local culture as superstition

サバ地震:ヌーディスト、地元の(伝統)文化を迷信だと一蹴

THE STAR ONLINE June 8, 2015 16:29 MYT

A Canadian national claiming to be one of the nudists that posed for photographs on Mount Kinabalu, calls the experience the "time of my life" and is brushing off Kadazan Dusun legend as "superstition".
"It is not based in logic, but superstition. I utterly do not care for superstition," said travel blog Monkeetime founder Emil Kaminski on his Facebook page.
"If local religion prohibits certain actions, then local believers of that religion should not engage in it, but they cannot expect everyone to obey their archaic and idiotic rules," he said.
When advised to show respect to the local culture by a commenter on Facebook, Kaminski replied by saying "f**k your culture".
Kaminski, on Monkeetime's Twitter page, called Sabah Tourism, Culture and Environment Minister Datuk Masidi Manjun an "idiot" and "not a minister of tourism".
The tweet was then copied and retweeted on the Masidi's Twitter page.
"Oh, Malaysia, why are your politicians so stupid," Kaminski wrote on Facebook.
"Some deranged prick has linked earthquakes and mountaintop nudity.
"Well, apparently I am responsible for the 2015 Nepal quake, and whatever incoming quakes in Canada (as well as Thailand, India, China, Taiwan, Hongkong, and a variety of other countries...)," he said, while posting a picture of him exposing his naked behind at various other mountain tops.
He also poked fun at making reparations for exposing himself on top of Mount Kinabalu.
Kaminski also wrote that he believes in having some "decency laws" but didn't see the harm in nude photos being taken on a "remote mountaintop".
He adds that he takes his "butt photos" in remote places where hardly anyone sees him.
On Twitter, Kaminski describes his blog Monkeetime as a platform that provides travel videos.
"It's no-bullsh*t, often offensive, earthy essence of backpacking experience," he said.
Monkeetime's YouTube page was founded on March 2007, and has over 10,000 subscribers and over five million views.

これは、自分はそのグループの一員だと主張するカナダのある人気ブロガーが、自分たちが取った行為と地震がリンクしているなんて馬鹿げている、そんなことは旧い迷信に過ぎない、地元民がそう信じることは構わないがよそ者にまでそれを押し付けてくれるな、人里離れた場所で裸になることが誰かを傷つけることなのか、バカじゃないのか、などと自身のブログに書いた、との記事です。

この彼が本当に例のグループの一員かどうかは分かりませんが、いかにも自由と民主主義社会にどっぷり浸かった若者が口にするような言葉だと思います。

記事のブログへはたちまちのうちに非難轟々のコメントが寄せられ、犯人探しに躍起になっている警察関係者や地元民に対しても、まるで火に油を注ぐ結果となったようです。(この彼も後日マレーシア警察に拘束されたそうです。)



Man associated with 'naked tourists' detained, released

ヌード登山客と関係のある男性、拘束され、釈放される

THE STAR ONLINE June 8, 2015 20:57 MYT

One of the foreign tourists associated with a group of 10 wanted by police for stripping and urinating on top of Mount Kinabalu on May 30 was briefly detained and released on Monday.
Sabah CID chief Sr Asst Comm II Datuk Sallehuddin Abdul Rahman confirmed the detention of a 38-year old European who was planning to leave for the Philippines after arriving from Tawau at about 4.20pm Monday.
He said that the man was not part of the 10 wanted foreigners against whom a report was lodged by Sabah Parks officials.
The case is being investigated under Section 290 of the Penal Code for public nuisance, which carries a fine of up to RM400.Sallehuddin said the man was part of a larger group of 27 who scaled the mountain on May 30.
In the group were 10 others who posed naked and started urinating on the mountain, photographs of which went viral on social media.

これは警察の勇み足のようです。各メディアの、"煽る報道"によって、益々怒りが収まらない大衆の声をバックに、必死に犯人探しをしていた警察が空港で、犯人の一味と思って1人の西洋人を拘束したが、例のグループの一員ではないことが分かり釈放したと言う記事ですが、これを読む限り、警察もメディアに煽られてかなり焦ってきているなと言う印象です。



この後、6月9日(火)になって英国人女性1人がサバ州の空港で拘束され、その他の3人が地元警察署に自主的に出頭したのだそうですが、このことを、CNNやBBCなどの大手を含む国内外の各メディアが10日付けで一斉に報じました。



Sabah quake: Four Kinabalu strippers to be charged

サバ地震:4人のストリッパー、まもなく(罪に対する)責めを課される

THE STAR ONLINE June 10, 2015 11:33 MYT

Four westerners are to be charged in a Magistrate's court Wednesday for allegedly stripping and urinating on Mount Kinabalu.
Sabah Police commissioner Datuk Jalaluddin Abdul Rahman said the two women and two men were brought to the court on Wednesday and the proceedings are expected to start at about 10.30am.
The four were taken straight to the court lock-up awaiting for the court to be in session.
The first woman, a British, was arrested at Tawau airport on Tuesday. The others - two Canadians and a Dutch national - surrendered themselves at the Karamunsing police station at about 6pm the same day.
Police have earlier said the culprits who stripped on top of the mountain, considered sacred to Sabahans, will be charged with causing public nuisance.

これは、前日にグループの4人が拘束されたことを受けて、今度は果たしてなんの罪に問えるのだろうかと言う、大衆の問いに答える形の、スターオンラインの記事です。

ただし、記事本文の記述にはarrested(逮捕された)とか、 surrendered(自首した)などの用語が既に使われているところをみると、警察もメディアもみんなでハナから罪ありきですよね。かなり熱くなっているなという印象です。

私は、この辺りには、若干いや相当の違和感を感じるのですが、たかだか裸になってオシッコしたぐらいで、果たして何の罪状がつくのだろうかと私も気になります。もちろん、そんな行為を許してはいけないのですが、マレーシアも法治国家である以上、感情論だけで突っ走ってはいけないのは当然のことです。

記事には、公衆迷惑関連の罪とありますが、まぁそれぐらいになるのだろうと思います。もっともこんなことは、今回の地震が起きていなければ、誰もこれほどには騒がなかったことでしょうから、そういう意味においては、そんな輩にきついお灸をすえるいいチャンスなのかも知れませんね。



Sabah quake: Four westerners remanded over stripping on Mt Kinabalu

サバ地震:4人の西洋人、キナバル山でストリップしたことで拘留さる

THE STAR ONLINE June 10, 2015 19:35 MYT

Two Canadian siblings, a Dutch and a Briton were ordered to be remanded by a Magistrate's court for four days for allegedly stripping on top of Mount Kinabalu on May 30.
They were produced before Ranau magistrate Dzul Elmy at about 10.30am Wednesday and an order was issued for their remand to be extended to facilitate further investigations under Section 294(a) of the Penal Code for indecent behaviour.
Handcuffed and dressed in purple lock-up uniforms, the suspects were taken out of the court lock-up at about 11.10am to the Karamunsing police station.
The siblings and the Dutch surrendered themselves at the Karamunsing police station here at about 6pm on Tuesday while the Briton was arrested in Tawau the same day.



グループの拘留に関するさらなる情報です。4人が手錠をかけられ紫色の囚人服(留置服)を着せられて、10日の10時半にラナウ下級裁判所に出廷したこと、そして法廷で彼らのみだらな行為を明らかにするため4日間の拘留(留置)命令が下されたこと、そして11時10分には裁判所を出て留置場のあるカラムンシン警察署に向かったことなどを動画つきで伝えています。

動画の中の彼らの顔にはボカシも入っていませんし、まるで重大犯罪の容疑者のようです。国民の関心が異様に高いニュースだけにメディアも大サービスしてるということでしょうか。



Foreigners may get three months jail if charged and found guilty of obscene act

外国人たち、みだらな行為が有罪となれば3ヶ月の禁固刑の可能性

THE STAR ONLINE June 10, 2015 19:48 MYT

The four foreigners who have been remanded four days for allegedly appearing nude on top of Mt Kinabalu can a face a charge of performing an obscene act in a public place.
Lawyers said the remand order by a magistrate court was for investigations under Section 294 (a) of the Penal Code.
They said under the section, they were liable to up to three months jail, a fine or both if they were charged and found guilty by the court.
Now remanded at the Karamunsing police lock-up, they were produced before Ranau magistrate Dzul Elmy at about 10.30am Wednesday.
The four are two Canadian siblings (a 23-year-old brother and his 22-year-old sister); a 23-year-old Dutch male and a 24-year-old British woman.
The Canadian siblings and the Dutch surrendered to the Karamunsing police station here at about 6pm on Tuesday while the British woman was arrested in Tawau yesterday afternoon.
Sabah Parks had lodged a police report after a photograph of 10 tourists stripping and urinating on Mt Kinabalu on May 30 went viral.

またまた読み手の興味を煽るスターオンラインの続報です。彼らの具体的な罪状はなにか、有罪となれば最長3ヶ月の禁固刑または/及び相当の罰金刑が課されるだうこと、そして、ここではそれぞれの年齢を明らかにしています。氏名その他の個人情報は出ていないので、私は、ある意味ホッとしたのですが・・・・・・

これ以上の個人情報は警察や検察などの捜査機関が出していないのか、あるいはメディアが報道を自粛しているのかどうかは知りませんが、私は、いくらとんでもないことをしでかした連中とは言え、この国の人たちの過熱ぶりと彼らの身の安全を考慮すれば妥当なことだろうと思います。(私は決して彼らを擁護するものではありませんが、行き過ぎた報道や責めなどは良くないと常識的に考えているのです。)



と、そんなことを考えていた私は、翌朝の英国のオンラインメディア(Mail Online)をチェックしてみて愕然としました。

Pictured moments after her arrest, the British head girl facing three months in prison for stripping naked on a Malaysian mountain and 'angering spirits'

逮捕直後に写真撮影された英国籍の女性、マレーシアの山でヌードになり山の精霊を怒らせた罪で3ヶ月の禁固刑か?

MAIL ONLINE(英) June 11, 2015 03.35 MYT

The British backpacker arrested in Malaysia for stripping naked on top of a mountain and causing a deadly earthquake has been named as Eleanor Hawkins.
The former public school head girl is among five Western tourists accused of 'upsetting the gods' by posing nude on the country's highest peak days before an earthquake killed 18 climbers on the mountain.
Eleanor, 24, from Derby, was detained at a Sabah airport yesterday while trying to fly to Kuala Lumpur.

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これはMAIL ONLINEと言う英国のオンラインメディアです。私はここ↑ではこの記事の最初の数行だけのアップに止めましたが、原文は遥かにボリュームのある記事です。しかも、彼女=グループの一員の英国人女性、そして彼女本人だけでなく、彼女の両親や彼女の友人たち、そして今回グループの他のメンバーの個人情報、なんとその氏名や経歴などの詳報の他、鮮明な写真までもがずらりとアップされています。

先ず最初に眼に止まったのが、今回、警察に逮捕(拘束)された直後の英国人女性の、涙目まで見える大きくて鮮明な写真です。いや驚きましたが、私も大いに興味がありましたので記事の全文をしっかり読み、写真を食い入るように見てしまいました。

しかし落ち着いて考えてみると、確かにこのグループの行為は決して許されることではないとは思いますが、しかし、だからと言って商業目的のためにメディアが勝手に本人や家族・友人の個人情報を公衆の面前に曝け出して良い筈がありません。

mtkinabalustrip03.jpg

↑この写真は、このMAIL ONLINEに掲載された、グループが登山開始する直前のものだそうです。今回拘留されている4人が○で囲まれていますが、このメディアではこんな写真もあんな写真も一切のボカシなどなしで、つまり個人情報だとか、肖像権だとかは一切無視して堂々と載せています。

げに恐ろしきは英国のメディアなりや!ですね。いや、英国だからと言うことではないかも知れませんが、こんなハチャメチャなメディアも世の中にはあるんですね。本当に驚きました。

聞くところによると、このような行為(有名観光地で裸になって写真にとること)は今回が始めてのことではなく、カンボジアでは今年になってアンコール遺跡公園(アンコールワット)で裸の写真撮影をした2人の米国人が国外追放されたり、昨年は南米ペルーのマチュピチュで裸になったとして少なくとも8人が当局に拘束されたのだそうです。

どうやらこのことは、Naked tourism(裸観光)と呼ばれているようですが、まぁ、自己主張の延長線なのかも知れませんね。

いつの時代にも、そしてどこの国にもこういった若者はいるのだと思います。しかし私は、彼らには適度にお灸をすえてやるぐらいで良いのではとも思っていましたが、今回のキナバル山でのこのグループは、途方もなく大きなお灸を覚悟しなければならないようですね。

しかし、メディアが大衆を煽り、煽られて過熱した大衆に迎合する権力機関と言う図式が見事(?)にマッチした結果が今回のこの大騒ぎではないかと私は感じています。

今後、このグループに対するこの国の裁判結果がどう出るのか、そしてまだ拘束されていない他のグループメンバーはどうなるのか、さらに山の精霊と守護神を鎮めるための先住民族の儀式はどうなるのかなど、私の興味はまだ尽きていませんので引き続きメディアの関係報道を追っかけるつもりでいます。

今日は、サバ州地震(キナバル山地震)に関する内外のメディアの報道について私が感じたことを綴ってみました。

ではまた。

今日は、昨日、耳鼻科クリニックに行った(※)帰りに、車のラジオを何気なく聞いていて、とても驚いたキナバル山の地震のことについて、感じたことや気付いたことを書いてみたいと思います。(※眼の次は耳です。情けないことに耳に入って抜けなくなった水を抜いて貰いに行ったのです。)

車のローカルラジオニュースによると「今朝(6月5日朝)、キナバル山近くでかなりの規模の地震が発生し、死傷者を含む多くの被害が出ている。登山道は崖崩れや岩石落下などにより通行不能となり、すべての登山活動は別に指示あるまで禁止された。」と言うのです。

なに?キナバル山の登山禁止?そりゃ大変だ、他人事ではありません。なぜって、私も今年はキナバル山登山を決意しており、つい最近必要な手配や予約を終えたばかりなのです。(世界文化遺産でもあるキナバル山は、登山許可やガイドの手配、山小屋の予約など、半年前の手続きや予約が必要とされています)

私の登山予定は9月初旬。それまでまだかなり期間はありますが、登山道や山荘などの被害の程度によっては復旧に時間がかかるだろうし、決して安閑としてはいられません。

しかし、キナバル山で地震だって?大体、なんだって地震なんか起こるんだ?マレーシアって、地震災害のない国ではなかったのか?西マレーシア(半島マレーシア)と東マレーシア(ボルネオ島マレーシア)は違うのか?

とにかく情報を確かめよう。そう考えた私は、とりあえず家に帰ってから国内外メディアの関連情報を収集してみました。

ところが、6月5日、地震発生当日の各メディアの情報はかなり錯綜していたようです。震源地情報も、地震の規模を示すマグニチュードも、地震発生時刻も、それらを時系列に並べてみても少しずつ食い違いがあったり、肝心の登山客や登山関係者の被害情報は死傷者数や現在地情報などは混乱を極めていてどれが正しい情報なのかが分からない。しかし、地震発生から1日半経って、つまり今日昼頃になってようやく情報が落ち着いてきた様子です。

それらの情報を取り纏めてみると以下のようです。(マレーシア気象局提供の情報です)

地震発生日時:2015.6.5(金)07:15
震源地:サバ州ラナウ北北西19km、州都コタキナバル東北東54km、キナバル山山頂北東5km
震源の深さ:約10km
マグニチュード:5.9(Moderate)

mtkinabaluearthqukakemap.jpg

マグニチュードは5.9、地震の規模としてはModerate(中程度)だったようですが、キナバル山の岩石の崩落と落下、山麓地域の道路や建物の亀裂や崩壊の状況を見るにかなりの被害が出ている模様です。今朝(6月6日朝)ほどマレーシア気象局が発表した資料によると、その後マグニチュード1.6~4.0の余震が今朝まで計30回発生し、震源に近いラナウ、ベルド、ツアラン地区に住む人々は眠れぬ一夜を過ごしたとのことです。

マグニチュードはM5.9だそうですが、この4月に発生したネパール地震がM7.8、5月の小笠原諸島西方沖地震がM8.5だったことを思うと、ある意味、地震慣れしている私たち日本人から見ればたいしたことはないなと思ってしまうのですが、ローカルの人々は大いに驚いたようです。

被害の状況も、道路の亀裂や建物の壁や天井の崩落状況などを写真で見る限り、M5.9にしては大きいなと言う印象です。日本と違って各地の実際の揺れの大きさを示す震度(※)は分からないのですが、被害の状況から察するに相当高かったのではないでしょうか。(※震度はマグニチュードとは違って、震源からの距離によって数値が異なってきます)

mtkinabalu002.jpg

また、キナバル山登頂の際のランドマークとして知られる通称"ロバの耳"が一部崩落してしまったそうです。キナバル山の山頂付近は全山が花崗岩の岩場で一見とても堅そうに見えるのですが、ロバの耳は風化が進んでいたのかどうか、とにかく崩れてしまったことはとても残念なことです。

mtkinabalu004.jpg

↑写真の左側の耳の上半分が崩落した模様です。

そして気になる登山客や登山関係者の詳しい人的被害状況ですが、現在(6月6日昼)までに11人の死亡が確認され、まだ8人が行方不明だそうです。

sabah7transformed.jpg

地震発生時刻(朝7:15)から判断すると、標高4095mの頂上でご来光を拝んだ登山客のほとんど(約200名ほど)は3200m地点にある山荘を目指して下山を開始していたと思われます。そして、その中の一部の人たちは、ガイドとともにまだ頂上直下のヴィア・フェラータ(※)ルートの途中にいて地震に遭ったのではないでしょうか。(※Via Ferrataは、イタリア語で「鉄の道」という意味で、岩肌に沿って打ち込まれたケーブルや、はしごや橋などを装備した山岳ルートです。このルートにより、一般の登山では行けない岩壁へのアクセスが可能になり、通常ではは味わえないような美しい景観と、達成感を与えてくれるのだそうです。なお、キナバル山のヴィア・フェラータは世界最高標高のヴィア・フェラータとして大変有名です)

mtkinabalu003.jpg

↑こんなヴィア・フェラータの岩場ルートにいて、突然崩壊する岩肌、岩場に固定されたワイヤーケーブルや梯子が外れたり、あるいは落下してくる岩石によって登山客やガイドたちが致命的な被害にあっただろうことは容易に想像できますし、残る8名の行方不明の方たちも絶望的なのかも知れません。

が、一体なぜ地震が起こらないはずのこのマレーシアで、こんな地震が起きたのか、どうにも分からないことが多いので少し調べてみました。



幸か不幸か、私たち日本人は、生まれた時から数多くの地震を経験しています。それもそのはず、現在世界中で発生している地震のうち、マグニチュード6以上のクラスは、その21%が日本で発生しているのだそうです。(内閣府防災白書)

それは日本列島付近に集まる「4つのプレート」が主な原因だそうですが、ここマレーシアはどうなんでしょう。

あるローカルメディア(The Malaysian insider)に興味ある記事(8 Feb 2013)を見つけましたので紹介したいと思います。

Moderate earthquake‘can happen anytime’in Malaysia (マレーシアでも中程度の地震はいつでも起こりうる)

Although Malaysians may feel that the country is not prone to earthquakes, experts believe otherwise.
マレーシア人はこの国は地震が起こらなさそうな国だと思っているだろうが、専門家はそれを信じてはいない。

Located at the peripheral of the ring of fire and beside two neighbours, Indonesia and the Philippines, which have seen violent episodes of seismological activities in the past few years, the chances of being jolted by at least one moderate earthquake cannot be ruled out.
環太平洋火山帯の縁辺にあり、ここ数年でも苛烈な地震活動を目の当たりにしているインドネシアとフィリッピンと言う2つの隣国の側に位置しているマレーシアは、(今後)少なくとも1以上の中程度の地震が起こりうる可能性は除外できない。

So far, Malaysia has only encountered strong vibrations and aftershocks after its neighbours were hit by strong earthquakes.
これまでマレーシアは、その隣国が強度の地震に見舞われた後、(マレーシアも)強い揺れと余震に遭遇するだけだった。

THE THREAT IS REAL
脅威は本当だ

A seismology expert, Dr Mohd Rosaidi Che Abas, 54, said the threat of an earthquake in Malaysia cannot be ignored.
地震学の専門家、Mohd Rosaidi Che Abas博士(54)は、マレーシアでの地震の脅威は無視できるものではないと語った。

The Meteorological Department’s Deputy Director said some of the country’s most vulnerable areas are Bukit Tinggi in Pahang and Kuala Pilah in Negeri Sembilan.
気象局の副局長は、国の最も脆弱な地域はパハン州のBukit Tinggiとネグり・センビラン州のKuala Pilahであると言った。

A relatively strong earthquake can hit these areas and some parts of Sabah and Sarawak.
比較的強い地震が、これらの地域やサバ州の一部地域とサラワク州に起こる可能性はある。

“Previously, a moderate earthquake had occurred in Lahad Datu, Sabah, and it is possible for a moderate earthquake to occur in other areas located at or near active fault lines.
過去に中程度の地震がサバ州のLahad Datuで発生したが、中程度の地震はその活断層帯またはその付近の他の地域でも起こり得る。

“Malaysia is close to areas that have experienced strong earthquakes, including Sumatra and the Andaman Sea, while Sabah and Sarawak are located close to the earthquake zone of South Philippines and North Sulawesi. Therefore, the odds of an earthquake striking Peninsula Malaysia cannot be ruled out,” he said to Bernama at the Meteorological Department’s headquarters.
マレーシアは、強度の地震が起きたスマトラ島とアンダマン海を含む地域の近くにあり、一方ではサバ州とサラワク州が南フィリピンと北スラウェシの地震帯の近くに位置している。したがって、地震が半島マレーシアを襲う確率は除外することはできないと、彼は気象局本部でベルナマ通信に述べた。

THE POSSIBILITY OF BEING HIT BY A STRONG EARTHQUAKE
(強い地震に襲われる可能性)

Nevertheless, Dr Mohd Rosaidi, who has been with the meteorological department for the last 30 years, stated that the possibility of being hit by a strong earthquake remains slim.
それでも、 この30年間気象局とともに歩んできたMohd Rosaidi博士は、(マレーシアが)強い地震によって襲われる可能性は僅かでしかないと述べた。

This fact is based on the findings of local experts who study earthquakes, with local universities conducting further studies on the country’s vulnerability to earthquakes.
このことは、この国の地震に対する脆弱性を研究する地元の大学とともに歩むこの国の専門家の調査結果に基づくものである。

“The proposed long term studies on active fault lines, especially in Ranau and Lahad Datu in Sabah and Bukit Tinggi in Pahang, are being carried out by the department, along with the Mineral and Geosciences Department,” he said.
特にサバ州のRanauとLahad Datu及びパハン州の Bukit Tinggiでは活断層帯の計画的長期研究が、鉱物及び地球科学部門の研究とともに行われている。

Dr Mohd Rosaidi, who has a Doctorate in earthquake studies from Universiti Teknologi Malaysia and a Masters degree in seismology from Japan’s International Institute of Seismology and Earthquake Engineering, said earthquakes in a seabed unleashes another threat - tsunami.
マレーシア技術大学の地震学博士号及び日本の国際地震工学センターの地震学学位を保有しているMohd Rosaidi博士は、海底における地震はもう一つの脅威”津波”を誘発すると延べた。

“Based on some of the findings, strong earthquakes occur at zones where tectonic plates collide at the Andaman Sea, the South China Sea, the Sulu Sea and the Sulawesi Sea. When a strong earthquake occurs in these seas, it can unleash a tsunami that can end up at the coastlines of Perlis, Kedah, Penang, Perak, Selangor, Sabah and Sarawak,” he said.
いくつかの調査結果に基づき、アンダマン海、南シナ海、スールー海及びスラウェシ海で地殻構造プレートが衝突する時、強度の地震が発生することが分かっている。これらの海で強度の地震が発生した場合、それが(マレーシアの)ペルリス、クダー、ペナン、ペラク、スランゴール、サバそしてサラワクの海岸線にまで到達しうる津波を引き起こし得る。

-------以下略-------



まぁ、そういうことで、調べてみると、私も認識がとっても甘かったのですが、ここマレーシアでも、我が日本に比べれば確率は極端に低いのだろうと思いますが、地震発生の恐れがまったくないわけではなさそうです。

特にボルネオ島マレーシアでは、過去にも中程度の地震発生の前科があったことに加え、ラナウ付近を通る活断層に沿う地域が危ないと複数の専門家から指摘されていたことなどから、キナバルパークを含めて普段からもっと警戒すべきだったのでしょうね。しかし今回この地域の地震エネルギーが解放されたことは、この先しばらくは大丈夫なのかも知れませんが・・・

でも、知りませんでしたけど、この半島マレーシアの内陸部にも活断層帯があるんですね。パハン州のブキットティンギなんて、まだ行ったことはないのですが、KLから車で1時間位の近さにあるフランス風の街並みが売りの小さな高原リゾートだそうです。

上の記事にもありましたが、マレーシアでも中程度の地震はいつでも起こり得る。今回は計らずもサバ州で指摘されていたとおりのことが起きてしまったと言うことなのでしょう。いくら確率的な数字が低いとは言え、やはり備えるべきものは備える、そう言うことなのでしょうね。

でも、このことは言うは易し行いは難しです。ここ半島マレーシアでは、半島内での地震による過去の被害記録がありません。地震に関連した被害情報としてはペナン島などで津波被害の発生記録があるのみです。

それはやはり、マラッカ海峡の向こうにまるでマレー半島の門番のように横たわるスマトラ島の存在が大きいのだろうと思いますが、世界有数の地震多発帯であるスマトラ島沖に巨大地震が発生した場合、震源までの距離によっては、この半島マレーシアの西海岸地域でも揺れは免れないのだろうと思います。

こちらに来てからというもの、住宅やビルなどの建築現場を通るたびにその柱の細さには驚いています。特に半島マレーシアでの過去の経験値からあれでも十分と言うことなのでしょうが、中程度の地震発生の可能性は否定できないとこの国の地震専門家が指摘しているのだから、せめて中程度の地震に備えた建築基準は今後は必要であろうと思いますね。



ところで、今回この地震に関する内外のメディア情報をチェックしてみて、中には随分可笑しなことを書いている記事もありました。英語の記事と日本語の記事をチェックしたのですが、ある日本語記事の中には、キナバル山は4000mの高峰だ。積雪もあるだろうから雪崩被害も心配だ、などと真顔(?)で書いている記事もあって、思わず失笑してしまいました。キナバル山に雪崩が発生するほどの降雪?そんなこと聞いたことも読んだこともありません。

また、現地ローカルメディアの中には、↓こんな記事もありました。

Sabah quake: Mount Kinabalu may be “angry” with nudists, say locals
サバ地震:キナバル山がヌーディストを怒ったのだろう、と地元民は言う

Mount Kinabalu, on the island of Borneo, is sacred to the local Kadazun Dusun tribal group and considered a resting place for departed spirits.
ボルネオ島のキナバル山は、Kadazun Dusunと言う先住民族にとっての聖地、死地に旅立った霊魂の宿るところとされている。

A group of 10 Western men and women angered locals last weekend when they snapped nude photos at the summit and uploaded them on the internet.
10人の男女の西洋人グループが、先週末(5月末ごろのこと)、キナバル山の山頂(付近)でヌード撮影をしてそれをインターネットに投稿したとして、地元民を怒らせました。

↓こちらはキナバル山のノーマルな山頂写真

mtkinabalu005.jpg

↓問題の写真

mtkinabaru001.jpg

Some Malaysian social media users posited that the quake was a sign the spirits had been angered by the act.
Kadazun Dusun tribal group

一部のマレーシアのソーシャルメディアユーザーは、(キナバル山の)地震はそんな行為によって山の精霊が怒った証だ、と投稿した。



これはもちろん単なる偶然なのでしょうが、それにしても山でそんなことをするなんて許せないですね。先住民族の方などの地元の方達の怒りも良く分かります。聞くところによると、最近、世界のあちこちの有名観光地にこんなグループが出没しているそうですが、まったく嘆かわしい世の中になったもんです。

今回の地震によって、不運にも命を落とされた方々のご冥福をお祈りすると共に、今なお懸命に続いているであろう行方不明者の捜索救難活動によって、一人でも多くの生存者が発見・救出されることを願っています。もちろん、その後、登山道などの復旧作業も迅速にすすみ、一日も早く、キナバル山の登山活動の再開が許可されますよう切に望むものです。

以上今日は、昨日のキナバル山地震のことに関して感じたこと、気付いたことを綴ってみました。



追記(2015.6.7 10:00):The Star on lineの記事によると、昨日の時点で行方不明となっていた7人の死亡が、今日ほぼ確認されたとのことです。これで今回地震の犠牲者は全部で19人になったわけですが、痛ましいのはその中の約半数がシンガポールの小学校の生徒と教師グループだったこと、さらに中には巨岩の下敷きになったり夥しい岩石の中にバラバラになって埋もれていて、容易には収容できないご遺体もあると言うことです。

やはり私が当初に危惧したとおり、それらの犠牲者の多くは、ヴィア・フェラータルートで地震に遭遇したらしく、上部から落下してくる岩石を避けることもできなかったのでしょう。特に犠牲者の半数を占めるシンガポールの小学校のキナバル山探検ツアーの生徒や教師たち、楽しかったはずの探検ツアーが一瞬にして悲劇に変わった彼らのことを思うと、可哀想過ぎてとてもいたたまれない気持ちになります。

↓そんな彼らのことを伝えるThe Star TVです。


A fun outing for pupils and teachers from Singapore turned tragic when boulders rained on them along the Via Ferrata trail on Mount Kinabalu in Sabah during the Friday earthquake.

さらなる追記(2015.6.7 19:30):6/7夕方になって、現地捜索救難本部から犠牲者数の訂正発表がありました。それによると、犠牲者数は19人ではなく18人。このうち16人は既に収容した遺体によって死亡確認済み。残る2人はいまだ行方不明と言う区分だが、収容した部分遺体の中に含まれると推定している、とのことです。

自然が為した仕業とは言え、犠牲者のご家族のご心痛は余りあると思います。心からご冥福をお祈りいたします。