以前(2014.10.25)、「マレーシアの凄い自転車野郎(冒険サイクリスト)」と言う記事を書きました。

たまたま当地のニュー・ストレイツタイムズ・オンラインで知ったザハリツ・クザイマー(Zahariz Khuzaimah)と言う名のマレーシアの冒険サイクリストのことを紹介したものですが、私はその後、彼のトラベルログの熱心なフォローワーの一人となり、今も彼の最新記事を読み、何度見ても溜め息が出るほど美しい映像(動画)を見終えたところです。

ザハリツ01

自らをNormad(遊牧民)と称する彼は、今も、彼がMy second homeと言うほどに慣れ親しんだキルギスタン(Kyrgyzstan)にいて旅を続けているのだそうです。

私はと言うと、彼に自分の若かりし頃(まだ精悍な顔つきだった頃)の姿を無理やり重ね合わせ、現実にはとても叶わぬ夢を見ています。(笑)

特に、英語のサブタイトルが付いた彼の肉声(マレー語)入りの動画は、素晴らしすぎてただただ溜め息が出るばかりです。何十篇繰り返して見ても見飽きることはありません。

まぁ、百聞は一見に如かずです。ぜひ大きな画面(全画面)で美しいHD映像をご覧いただきたいと思います。



前にも書きましたが、彼の素晴らしいところは、過酷な冒険行の全行程をこれほど鮮明な映像に撮影・編集し、トラベルログとして旅の途中からアップし続けると言う、まさに驚異的な離れ業を独りでやり遂げていることです。

この辺の舞台裏(Behind the Scene)について、彼自身が直近のブログにアップしていますので、これも併せてご覧いただきたいと思います。



↑この動画の後半に出てくるミュージックコンポーザーは、旅の途中で出会ったスコットランド人のフィリップ・カラン(Phlip Curran)。ザハリツ同様に冒険サイクリストだと言うことですが、バックを流れる美しい音楽は、映像に見事にマッチしていてこれも素晴らしい。地球上には有り余る才能の持ち主が多くいるものだと感心してしまいます。

しかし、こんな良質の個人のトラベルログが世の中にあるなんて、しかも当地マレーシアの青年がほとんど独りで創り、それを旅の途中からアップしているなんて、驚嘆以外のなにものでもありません。

それに比べて、私のブログなんぞは、と思ってしまいます。いや、私のブログだけでなく、今の世の中には、夥しい数のブログがネット上に氾濫していますが、このうちの何割、いや何パーセントが、読む人を感動させるような価値あるブログなのだろうかと思います。



以前、Googleウェブマスター向けの公式ブログに公開された記事を読んだことがあります。

それによると、そのブログが真に価値のある良質のものかどうかのチェックポイントは;

・記事に書かれている情報を信頼できるか否か?
・専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか?
・サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
・記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
・記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
・同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
・コンテンツはきちんと品質管理されているか?
・記事は物事の両面をとらえているか?
・記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
・記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
・ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
・記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
・記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクォリティか?
・記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?

と言うことだそうです。なるほどなと思いました。

私は↑これらを十分意識してブログを書いているつもりなのですが、あらためて、これに当てはめてチェックしてみると果たしてどうなのか、読み手の評価はいざ知らず、ザハリツ青年の感動のブログの足元にも及ばず、反省することしきりです。

また、日本人ブロガー(なぜか外国人ブロガーにはあまりいませんが)の中には、↑これらのことを知ってか知らずかブログランキングを非常に気にして、そのためにほとんど毎日少しずつ義務的に書いている人が多くいることを知っています。そして、訪問者にはいつも「ポチっと」押して下さいとお願いするのです。

でも私はランキングはほとんど気にしていません。アフィリエイトなどにもあんまり興味はないし、もしあったとしてもうざったい広告が邪魔してなんのブログかも分からないようなものには絶対したくないですしね。それに、私自身は個人のブログに貼られているバナーを介して商品を買ったりすることは決してないので、読み手にもさせたくないと言う気持ちなのです。

以前「それじゃぁもったいない」なんて仰っていただいた方がおられましたが、はっきり言って余計なお世話です。もちろん、書くからには一人でも多くの方に読んでもらいたいという気持ちはありますが、自然体で十分です。

寧ろ、そのために誰にもある日常的なこと、些細なこと、どうでもいいこと、他の読み手にとっては何の価値もないようなこと、短く、内容の薄いことなどを毎日無理やり探し出してきて義務的に書き続けるなんて、私にとっては苦痛以外のなにものでもありません。

もちろん、世の中に大勢いらっしゃるそのような方たちを私が非難しているわけでは決してありません。これはあくまで私の価値観です。世間には私とは異なる価値観の方が大勢いらっしゃって、毎日熱いランキング争いをされていること、それはそれでよろしいのではないかと思っています。

私は、このブログのタイトルを「ひねくれ団塊世代のMM2Hチャレンジ日記」としています。以前どなたかに、「気の弱い自分はタイトルを見ただけで尻込みしてしまう」なんて評されたこともありましたが、私はこのタイトルに様々な思いを込めているつもりです。

性格が極端にひねくれた人間かと言うと、いやそうではないと否定してしまいますが、団塊世代の同年配は、戦後の厳しい競争社会を生き抜いてきたせいか、みな一様に一筋縄ではないと言うか、若い世代から見れば、概してひねくれ者なのだろうと思うのです。

その我々が近年大量定年退職をして後進に道を譲った。ならば今後は若い人たちの邪魔をしてはいけないのです。でしゃばらず控えめに暮らしていかなければいけないのです。

ところが我々ひねくれ世代は、一朝一夕には大人しく控えめになれないのではなかろうかと思います。事実私がそうですから。まだやれる、若い者には決して負けない、なんていつまでも出しゃばりたがる。私のマレーシア移住の決心は実はその辺りのことも絡んでいるのです。

MM2Hと言う大変魅力的なこの国の制度、それを利用して海を渡り、まだまだ余りあるエネルギー(才能ではありません)を未知の世界で使い果たそうかと考えたわけです。だから、チャレンジなのです。困難なことにチャレンジしてみて、達成感が得られれば大満足だし、チャレンジの過程そのものだって余生の生き甲斐になる。

まだまだ出しゃばりたくなることだってあるし、とても控えめには居られない。日本にいれば、そのことは若い世代の邪魔になるだろうし、うざったがられるのだろうけれど、この国マレーシアはまだまだ発展途上の国、老いも若きもがむしゃらに頑張ってこその国、とすればある程度の出しゃばりも許されるのかも知れないと考えたわけです。

私はそんな私の余生のチャレンジをブログに綴り、私の可愛い孫たちに私の最後の生き様を、私がこの世から去っても半永久的にネット上に存在し続けるであろうこのブログを読んで、自分たちのDNAを知ってもらいたいと思っているのです。

もちろん、当面は私と価値観を共有できる人たちを発見したり、コミュニケーションを交わしたり、実際に交友関係を築いたりするツールにしたいとの思惑もあります。

私がブログを書く理由は、以上のようなことなので、ブログランキングなどを気にして、書いても書かなくてもいいようなことを毎日義務的に書くなんて絶対あり得ないのです。

単なる日常の出来事を義務的に綴る日記帳ではなく、なるべく独自性のあるコンテンツで、事実を偽らず、誤らず、それに時には分析や評価を加えたりして、読み手の興味をひくような、エッセイ集のようなブログにしたい。そして、そんなエッセイ集を通じて、私と言う人間の生き様や社会観・人生観などを読み手、ひいては孫たちに克明に伝えたい。そう思っています。



それにしてもザハリツ青年のトラベルログは、大陸の果てを彷徨う冒険サイクリストの過酷なサバイバル、圧倒的な大自然との出会いそして共生などなど、コンテンツをみてもクォリティをみても他に比類なき作品です。

↓「COLOURS OF AUTUMN」と題する直近のムービーです。この作品は彼のカメラに新たに装備したマジックランタンと言う新機能のテストを兼ねた短い作品なのだそうですが、秋色に染まった山肌や草花、エメラルドブルーの山岳湖、天空を流れる星空など、見ているだけで心が洗われます。



私は、今後も彼のフォローワーとして、彼のトラベルログをウォッチし続けると共に、可能ならば彼とのコミュニケーションも交わしたい、そんなことを考えている今日この頃です。

ではまた。。

追記(P.S.):今朝(2014.12.25)、ザハリツ青年にメールを書きました。曰く「あなたの作品は息を飲むほど美しい、30回以上見たが見飽きることはない、自分の若い頃をあなたに重ね合わせ、大陸を独りで旅すると言う叶わぬ夢をみている、今では私はあなたの熱心なフォローワーとなった、あなたとあなたの作品を私のブログで紹介したことを知って欲しい、可能ならいつかKLでお会いして直接話を伺いたい」旨を英文とマレー語のミックスでしたためて送信したところ、なんと昼前にザハリツ青年本人からの返信が届きました。

ザハリツ青年からのメール(訳文)です。

ハロー******
私の旅をフォローしていただき、そして私のフィルムを30回も見ていただき大変ありがとう。まもなくより短いフィルムを(トラベルログに)アップするので、さらに30回は見てもらいたい。また、あなたのブログで私の作品を紹介してくれて大変ありがとう、本当に感謝しています。ええ、絶対、あなたのブログを訪問しコメントを書きます。残念ながら、今、私はKLにはいません。ここ数ヶ月はキルギスタンです。そして世界を巡る私の(自転車)ライドを続けます。マレーシアに戻るまで、何年間も路上にいるでしょう。しかし、いつかは分かりませんが多分お会いできることと思います。ありがとう、そして今後も連絡を取り合いましょう。
ザハリツ

いやぁ、なんと素晴らしい若者なのでしょう。何よりも彼の誠意を直に感じて、私は心から嬉しくなりました。(彼は自分が書いたメールの訳文がこのようにブログに公開されるとは思ってもいない筈ですが、きっと許してくれると信じています。)(2014.12.25 23:40)


スポンサーサイト
私は以前から紀行文の類を読むことが好きで、若い頃は、沢木耕太郎の深夜特急や列車ものでは阿川弘之の南蛮阿房列車、宮脇俊三の最長片道切符の旅などを読み耽っていましたし、山を始めるようになってからは、深田久弥の山本なども読み漁っていました。

しかし、いつの頃からか老眼が進み視力が急激に衰えてからは、小さな活字がとても見え辛くて、好きな読書からも次第に遠ざかりつつあることを少々寂しく感じています。

そんな中、私が最近とても便利と思うものが、ネットで読めるオンラインの読み物です。

マレーシアに移り住んでからは、新聞もエッセイも読み物もほとんどがオンラインです。たまに書店で本や雑誌を買ったりしてもみるのですが、メガネ(老眼鏡)をかけて小さな活字を追っているうちに眼が酷く疲れてしまい、そのうち頭痛がしたり肩や頚が強張ったりして途中でどうしても諦めてしまいます。

その点、オンラインの読み物はディスプレイ上の活字の大きさを変えることができたり、知らない単語の意味を瞬時に調べることができたりと、便利なことこの上ないのです。

さて前置きはこのぐらいにして本題に入りますが、今日は、10月21日付のニュー・ストレイツタイムズ・オンラインで知った「マレーシアの凄い自転車野郎(冒険サイクリスト)」のこと、そして彼の素晴らしい、本当に賞賛に値するトラベルログを紹介してみたいと思います。

先ずは、ニュー・ストレイツタイムズ・オンラインの該当記事です。なお、和訳はこれまでどおり筆者ですが、原文の大意の範囲で筆者の言葉に替えて記述している部分もあることをお断りしておきます。



Two wheels and a strong will
自転車と強い意志

New straits times on line
BY FAISAL ASYRAF - 21 OCTOBER 2014

baiskal01.jpg
(from PHOTO GALLERY–SWEDEN,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)

Zahariz Khuzaimah tells Faisal Asyraf more about his solo expedition across the continents on a mountain bike.
ザハリツ・クザイマー(Zahariz Khuzaimah)は、マウンテンバイクでの大陸横断単独冒険行の詳細をファイサル・アシュラフ(Faisal Asyraf)(註:フリーランス記者)に語った。

LECTURER Zahariz Khuzaimah swapped the comfortable life of a working professional to experience the nomadic lifestyle on the road. For months, he rode a mountain bike across the Asian continent, carrying 20kg of baggage that included clothing, a tent, cooking equipment and camera equipment.
ザハリツ・クザイマーは、都会のプロフェッショナルワークがもたらす上質の生活と路上の遊牧民的生活を交換したのだ。何ヶ月にも渡り、彼は、計20kgにもなる衣類、テント、炊具そしてカメラ機材一式をバッグに積みこみ、マウンテンバイクでアジア大陸を横断した。

The endeavour earned him thousands of fans on social media who saw him “living his dream”.
そんな彼の冒険行は、ソーシャルメディアで「彼の夢に生きる」を見た幾千ものファンを得た。

When Zahariz embarked on his first journey four years ago, he did so with little preparations.“Initially, I made a lot of preparations. I had a long list of things to acquire and do and I would spend a lot of time thinking about these. So much so that it delayed my plans to explore the world. So one day, I told myself to stop thinking and just go. And I did,” he said.
ザハリツは4年前、ほとんどの準備をすることなく最初の冒険行に乗り出した。「始めのうちはいろいろと準備した。携行品や行動予定の詳細リストを作成し、考えることに多くの時間を費やそうとした。しかしそれが余りにも多すぎて冒険行の開始が遅れてしまう。ある日私は、考えることは止めよう、とにかく始めよう、自分自身にそう言い聞かせ、そして決行した」と彼は語った。

His starting point was Chengdu in China. “I bought a mountain bike in Chengdu and cycled across Tibet, Kazakhstan and Kyrzygstan.” He later included Iceland, Scotland, Sweden and Norway to his route.
彼の出発点は中国の成都だった。 「私は成都でマウンテンバイクを購入し、チベット、カザフスタン及びキルギスタンを自転車で走破した。」彼は、後にアイスランド、スコットランド、スウェーデン及びノルウェーを彼のルートに含ませた。

He filmed most of his experiences on the road and turned it into a travelogue, Dengan Basikal Aku Menjelajah. It was aired last year on TV Al Hijrah. The highlight of the travelogue, among others, was when he watched the majestic display of the Northern Lights also known as Aurora Borealis.
彼は路上で大部分の彼の冒険行を映像に記録し、それをDengan Basikal Aku Menjelajah(私は自転車で旅をする)と題したトラベルログ(紀行ブログ)にアップした。 それはテレビアルヒジャラ(マレーシアの国営イスラムテレビ局)で昨年放送された。トラベルログのハイライトは、荘厳な北極光のディスプレイつまりオーロラ(Aurora Borealis)を見た時のことだった。

Early this year, he embarked on a new journey to cycle across three continents. Starting from Mongolia and ending in Spain, the journey will eventually cover 26,000km and add up to almost 28 months on the road.
今年の始め、彼は3大陸(訳者註:ここで言う3大陸とはどの大陸のことなのかは分からないが、彼のHPによると最終的には南極大陸を除く5大陸全てを自転車で走破する全体計画のようである)走破の新たな冒険行を開始した。 モンゴルからスタートしスペインで終る旅は、最終的には26,000kmを走破し最長28ヵ月にもなる旅だ。

While Zahariz is still halfway to completing the route, the first leg of Dengan Basikal Aku Menjelajah 2 will be screened starting tonight, for three nights on TV Al Hijrah.
ザハリツは現在まだ旅の途中なのだが、本日から3夜連続で、「Dengan Basikal Aku Menjelajah 2(私は自転車で旅をする2)」の第1段部分がテレビアルヒジャラで放映される予定だ。

(中略)

Zahariz talks about his journey:
ザハリツが彼の冒険行を語る:

Can you share the route of your journey?
冒険旅行のルートを説明してもらえますか?(訳者註:聞き手はファイサル・アシュラフ。以下同じです)

It covers 19 countries, from Mongolia to Spain. From Mongolia, I go all the way south until I reach the Chinese border. From there, I cycle along the Great Wall westward until I reach Europe.
モンゴルからスペインまで19カ国を走破するルートです。中国との国境を越えるまでモンゴルを南下し、そこから万里の長城に沿ってヨーロッパまで西にサイクリングします。

What message would you like to convey to viewers through this travelogue?
このトラベルログを通して視聴者にどんなメッセージを伝えたいですか?

Media has shaped our perspective on how we see the world. Sure, there are wars going on in some parts of the world. But if you go out, there’s another perspective, the other side of the coin, that the world is still full of good people who are helpful to strangers. Sometimes, we just need to shift our focus to see the positive side.
メディアは、我々がどのように世界を見るか、その見方を形作ってきた。 確かに世界の一部地域では現に進行している戦争がある。しかし一歩外に出ればそこには別の側面がある。コインのもう一方の側、世界はまだ、見知らぬ人に親切な善人で溢れているのだ。我々は時々、こうしたポジティブな側面を見るために焦点を変える必要がある。

You once said you had wanted to find more in life. Have you?
あなたは以前、もっと多くのことを人生で発見したいと言ってましたね、そうでしょう?

(Smiles) There is no single answer to that question because the more you find, more questions will come.
(笑いながら)その質問に対する一つの答えもありません。多く発見すればするほど、多くの疑問が湧いてくるのだから。

You mentioned going to secluded places where you don’t meet or talk to people for weeks. How does it feel being all alone?
あなたは、何週間も人間を見かけないか、人間と話すことのない人里はなれた場所に行くのだと言ってました。いつも独りでいることはどのような気持ちですか?

I feel content because I don’t like crowded, noisy places. So it’s okay to not meet another human being for weeks, as long as I am close to the nature. I love high altitude places such as a mountain. When I’m on a mountain peak, I feel really close to heaven, with clouds below me and nothing between me and the stars. And the surrounding is quiet, just the sound of the wind echoing. It’s magical. I love it.
私は混雑した騒々しい場所を好まないので、それが良いと感じるのです。 自然の近くいる限り、何週間も他の人間に会わなくても問題はない。 私は山などの高所が好きだ。 山頂にいる時は、雲が下にあり天空の星と自分との間にはなにもない、天国のすぐ近くにいることを本当に感じる。 風のエコーだけの静寂で不思議な世界、私はそれがたまらなく好きだ。

Can you describe the time you saw Aurora Borealis?
オーロラボレアリス(Aurora Borealis)を見た時のことを話してもらえますか?

I felt like crying. I had been admiring the Northern Lights since I was a child. I chose the hard way by cycling hundreds of kilometres through Swedish forest. The first time I saw it was when I was in Umia, Sweden. But it wasn’t that clear. The picturesque moment came when I crossed the Arctic circle. The whole world appeared greenish. I felt like I was in a Hollywood’s fantasy films.
それは泣きたい気がしましたよ。子供の頃からオーロラに憧れていたので、スウェーデンの森林を何百キロも走破すると言う厳しいルートを選んだのだし、初めてオーロラを見たのはUmia(スウェーデン)だったけど、その時はそんなにはっきりと見えたわけではなかった。北極圏を横切った時、まるで絵のような瞬間がやってきた。全ての世界がグリーンに輝き、まるでハリウッドのファンタジー映画の中にいるようだった。

baikal02.jpg
(from PHOTO GALLERY–AURORA BOREALIS, Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)

Is there any other natural phenomenon that you are looking forward?
今後出会いたい他の自然現象はありますか?

That would be the Midnight Sun in Norway when, at midnight, the sun is just hanging low as in sunset. The surrounding will be quiet because it’s midnight and even the birds are asleep. So you will only hear the water flowing in the river and the wind.
ノルウェーの真夜中の太陽(Midnight Sun)ですね。真夜中に、太陽がちょうど日没の時のように低い位置に来る。鳥さえも眠る静かな世界、川の水の流れと風音だけが聞こえてくるのです。

When you first started, did you think of giving up?
初めて冒険行に出発した時、あなたは途中でギブアップすることを考えましたか?

I did. I wasn’t prepared and I had no skills. The bags kept falling off the bike. For the first two weeks, I had no clue what I was doing. I felt like I was doing something stupid and I thought of turning back.
考えましたよ。準備も十分ではなくスキルもなかった。バッグは自転車からいつも落ちていたし、最初の2週間は自分が何をしようとするかの手がかりもなかった。きっと、バカなことをし、引き返すことを考えていたのでしょうね。

But I didn’t. Somehow I kept going. Halfway through my journey, I met a Spanish guy named Alvaro in Tibet. He was a clown by profession and gave free shows all over the world. He had travelled for 11 years and covered over 100,000km. Since we were headed the same way, we decided to travel together for 10 days. He taught me the art of survival — how to cook, make a fire and survive in the wild. After 10 days, we parted ways because he was going to Mongolia and I, to Kazakhstan. I gained a lot of confidence from that experience.
しかし私はギブアップしなかった。どうにかこうにか行き続けた。旅の途中、チベットでアルヴァーロ(Alvaro)という名のスペインの男性に出会ったが、彼の職業は道化師で世界中に無料のショーを見せていた。彼は既に11年間旅をして10万キロを走破していた。我々は同じ方向に向かっていたので、10日間一緒に旅をすることにしたのだが、この間、彼は私にサバイバル術を教えてくれた。料理の仕方や火のおこし方そして荒野での生き残り術だ。10日後、彼はモンゴルに、私はカザフスタンへ行くことにしていたので互いに別れたが、私はこの経験から多くの自信を得た。

What are your experiences with native folks and non-English speaking people?
現地の人々や英語を母語としない人々に接してどんな経験をしましたか?

We may not understand each other through words but body language is universal. Lots of people provided me with shelter and food, for example and we never had trouble communicating. At the dinner table, we would share stories using sign language.
人々とは言葉では理解しあえないかも知れない、しかし、ボディーランゲージは世界共通語です。多くの人々が私にシェルター(避難場所や宿)や食べものを分け与えてくれた。我々は意志を伝え合うのに決して苦労しなかったし、夕食のテーブルでは身振り手振りで話を交わしたものです。

Any advice for those who want to embark on a similar journey?
今後、同じような冒険行に出ようとする人々になにかアドバイスはありますか?

Don’t plan, just go. If you think you have to get ready, you never will. Follow your heart, don’t listen to the doubters. Just go.
プランするのではなく、とにかく実行することです。もしあなたが、準備を万全にしなければならないと思っていてもそれは無理。あなたのハートに従うこと。(冒険行に)疑い深い人の話なんて聞く必要はない。とにかく実行することです。

Do you need an expensive bike and sophisticated gadgets like GPS?
高価なマウンテンバイクやGPSなどのハイテク小型装備は必要ですか?

I’m living proof that you don’t need expensive equipment. It’s not wrong but it’s not really necessary. Just give me a bicycle and I can ride all the way to China.
高価な機材は必要なし、私がその生きた見本です。それ(高価な機材を準備すること)は間違っていないけど、しかし本当に必要なものではない。自転車さえあれば中国までずっと旅することができるのです。

Dengan Basikal Aku Menjelajah 2 airs from tonight to Thursday (11pm) on TV Al Hijrah (Ch 114).
「Dengan Basikal Aku Menjelajah 2(私は自転車で旅をする2)」は、テレビアルヒジャラ(ch 114)で、今夜から木曜日(午後11時)まで放送されます。



記事を読んで、私はこのザハリツ・クザイマーと言う凄い自転車野郎、いや冒険サイクリストに興味を持ちました。KLに住むマレーシアの若者でムスリムであること、元々の職業がフィルムエディター、つまり映像のスペシャリストだろうこと、冒険行が単独での大陸横断であることなど、私の琴線に触れるファクターが目白押しです。

テレビアルヒジャラは我が家のHyppTV(IPTV)でももちろん観ることができます。でも、夜の11時までとても待てません。

早速、ネット上の彼のトラベルログを訪れてみました。(彼のトラベルログは彼の名前をググルだけで簡単にヒットしました)

Malaysian Normad(マレーシアの遊牧民)と題した彼のトラベルログ(Zahariz Khuzaimahの自転車冒険行の全てが読めるサイトです)はこちらです。

そして、現在キルギスタンのナリンプロビンスにいると言う彼のトラベルログ、いやこれはオンラインログと言うより、名高い紀行著作本に勝るとも劣らぬ冒険紀行文であると思いますが、その大半を、ほとんど休まずに、暗くなるのも気が付かずに読み通しました。

これは期待に違わぬ作品です。途中何度も、トラベルログに掲載されている、溜め息が出るほど素晴らしい映像の数々を繰り返し眺めては感嘆し、彼の冒険行をしっかりとシェアすることができました。

もちろん、日本にも、世界のどこにも彼のような自転車野郎、冒険サイクリストが数多くいると言うことを私も知っています。今まで時々、彼らのブログを読むこともありました。しかし、ザハリツ・クザイマーのように、過酷な冒険行の全行程をこれほど鮮明な動画や静止画に撮影・編集し、トラベルログとして旅の途中からアップし続けると言う、まさに驚異的な離れ業を、しかも独りでやり遂げる青年が、ここマレーシアにいたとは驚きです。

いや、私の心は大きく揺さぶられました。

私も若かったら挑戦してみたかった・・・、既に十分に年を取りすぎた我が身にはとても真似のできないことなのですが、それでも、かつて沢木耕太郎の深夜特急に恋したように、夢はいつまでも見続けていたい。若い頃の深夜特急の夢は、幸いにも今現実のものとなってここにあるのですが、さすがに自転車での大陸横断など夢のまた夢。しかし、それでもいい、見知らぬ土地を旅する感動、過酷な大自然を独りで彷徨う不安、様々な人々との出会いなどなど、読むたびに我が身や心をリフレッシュしてくれる読み物を探していたのです。しかもオンラインで読めるものをです。

いや、まさに出会いでした。私が捜し求めていたものはこれでした。

久々に心打たれました。英文のトラベルログではあるけれど、彼の平易な文章はとても読みやすくほとんど抵抗なく読み進むことができました。

そしてなにより動画や静止画の綺麗さが際立っています。大自然の荘厳な美しさや出会った人々の心温まる笑顔、どれも素晴らしい映像の数々は私の心を捉えて離さない。

以下は、Diary Of A Travellerと題した彼のHPのPhoto Garellyにアップされている中のほんの一部の写真です。

baiskal03.jpg
(from PHOTO GALLERY–TAKLAMAKAN DESERT,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)


baiskal04.jpg
(from PHOTO GALLERY–TIAN SHAN MOUNTAINS,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)


baiskal07.jpg
(from PHOTO GALLERY–TIAN SHAN MOUNTAINS,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)


baiskal08.jpg
(from PHOTO GALLERY–NORTHERN NORWAY,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)


baiskal09.jpg
(from PHOTO GALLERY–NORTHERN NORWAY,Diary Of A Traveller, photo by Zahariz Khuzaimah)


彼のHPは、先に紹介したMalaysian Normad(http://www.malaysiannomad.com/)でもDiary Of A Traveller(http://zahariz.com/)もどちらもほぼ同じ内容です。

大自然、冒険、単独、神秘、マウンテンバイク、サバイバルなどのキーワードに興味ある方は是非訪問してみて下さい。私も今後しばらく彼をフォローしてみたいと思っています。

ではまた。。