さて、今日は例のMH370の捜索活動に関する直近の話題を取り上げてみます。

早いもので、あれ(MH370の失踪)から1年以上も経つのですね。もちろん、今でも捜索活動は続けられているのですが、まだ一片の破片も発見されておらず、一部メディアで、そろそろ捜索は打ち切りになるのではなどとの不確実情報が流されたこともあり、周囲にはそのように理解している方もおられるようですので、信頼できる情報を元に捜索活動の現状と将来予測を書いてみたいと思います。

昨日からトップ画像にも据えているこの写真は、↓KLIA(クアラルンプール国際空港)のエプロン(駐機場)にてグランドハンドリング(地上準備)中のマレーシア航空機。最奥に見えているのはエアアジアなどのLCCが主として使用するKLIA2です。

MH370INTERIMREPORT.jpg

↑中央がB777-200ER(MH370と同型機)、手前と奥がB737-800。マレーシアのフラッグキャリアとして世界でも最高位の格付けを受けていたが、近年の経営不振と昨年の連続2件の悲劇的な航空事件・事故により、今年(2015年)1月からは株式上場廃止、事実上の国有化となり政府主導で再建が進められている。尾翼に描かれたシンボルマークは、マレーシアの伝統的な三日月型の凧を図案化したもの。


それでは先ず、4月16日付けのNST onlineに掲載された記事の紹介です。

MH370 search area will be expanded if no discovery made by May

5月までに発見できない場合はMH370の捜索エリアを拡大

NST online 16 APRIL 2015

The search are for Flight MH370 in the Indian Ocean will be expanded by another 60,000 sq km if no discovery is made by May, Transport Minister Datuk Seri Liow Tiong Lai said today.
インド洋におけるMH370の捜索は、5月までに発見がなされなければ、新たな60,000平方キロの捜索エリアに拡大して行われることになると、今日、マレーシア運輸相のDatuk Seri Liow Tiong Lai氏は述べた。

He said about 60 per cent of the current 60,000 sq km search area has been covered and the remaining 40 per cent should be completed by May.
彼は、現在まで60,000㎢の捜索エリアのおよそ60%がカバーされた、残りの40%は5月までに完了しなければならないと述べた。

“If the aircraft is not found in the (current) 60,000 sq km, we will expand another 60,000 sq km. The total will be 120,000 sq km, which will be 95 per cent of the MH370 flight path,” Liow said at a press conference after a tripartite meeting with officials from Australia and China.
「航空機が現在(計画)の60,000㎢で発見できなければ、我々は(捜索エリアを)更に60,000㎢拡大して合計は120,000㎢となる、それはMH370機の(推定)飛行経路の95%をカバーするものだ」と、運輸相はオーストラリア及び中国当局との三者会談の後、記者会見で述べた。

China’s Transport Minister Yang Chuantang said although they had covered more than 60 per cent of the priority search area, nothing has been found. “China continues to be committed in this search effort and won't waver. No matter how daunting the challenges faced, China will not stop its efforts in the search operations with Malaysia and China,” he said.
中国運輸相のYang Chuantang氏は、優先捜索エリアの60%をカバーしたがまだ何も発見できていない。「中国は、この捜索活動を継続し決して諦めない。いかなる困難に直面しようとも、中国はマレーシアと共に行うこの捜索努力を止めることはない」と述べた。

Liow said the possible second phase of 60,000km sq will be an expansion from the current search area, in line with the seventh and final handshake between the aircraft and satellites.
約60,000㎢の第二段階の捜索は現在の捜索範囲の拡大捜索であり、航空機と衛星の間の第7及び最終のデータ通信(log-on request)記録に基づくエリアであると、マレーシア運輸相は述べた。

Meanwhile, addressing recent speculations, Australian Deputy Prime Minister Warren Truss said the possibility of MH370 being in the Maldives or Bay of Bengal is inconsistent with the satellite data and radar studied by the experts. He said the next possible second phase of 60,000 sq km expansion would likely finish by the end of the year.
一方、最近の見通しを述べたオーストラリアのWarren Truss副首相は、(MH370機が)モルディヴまたはベンガル湾に沈んだ可能性について、衛星データ及び専門家によるレーダー情報解析結果と矛盾しているとし、第2段階となる60,000㎢の拡大捜索はこの年末までに恐らく終了するであろうと述べた。



以上、関係3カ国大臣による記者会見の記事でした。

私はこれを読み、マレーシア、中国及びオーストラリアの各大臣ともそれぞれのお国事情に応じた発言であるなと感じました。

マレーシアの運輸大臣は、もちろん他所事ではありませんから今の捜索域で発見できない場合はさらに拡大して捜索すると述べています。中国の大臣も、被害者の大半が自国民な訳で、被害者の家族・親族に対する対応もこれあり、決して捜索を止めることはないと言い切っています。

ただし、オーストラリアの副首相の発言は微妙ですよね。拡大捜索も年内には終わる見込みとしながらも、その先のことには触れていません。これはもちろん、本捜索活動を主導しているオーストラリア政府としては、費用負担も気になるところであろうし、永久に続けることなどできないことなので、捜索活動の幕引きをどうすれば良いのかとの不安が具間見える気がします。

しかし、2009年に大西洋に没したエールフランス機の事故の際は、2年後の2011年にようやくブラックボックスを回収できたと言う例もあることから、2年も経ずに早々と捜索打ち切りなどとすることは到底考えられないことでしょう。

だけど、このエールフランス機の事故の際は、事故発生まもなく、続々と機体の残骸などが発見・収容されているのですが、今回のMH370はまだ一片の破片もなにも見つかってはいないのですから、まるでミステリーと言う他ないですよね。

ま、しかし、今後も地道に捜索活動を継続する以外に方策はないような気がします。



次に、先月3月8日にマレーシア政府は事故調査チームによる中間調査報告書を公表したのですが、その2日前、同じNST onlineに今回の事故原因を示唆しているような興味深い記事が載っていましたので、それを紹介してみたいと思います。

少々長い記事ですが、十分信頼に足る記事であると思いますし、ミステリーの一端が読み取れるような気がしないでもありません。是非、最後まで読んでいただき、思いをシェアしていただきたいと思います。

Rogue Pilot emerges as main theory in loss of Malaysian plane
悪党パイロット説、マレーシア航空機墜落の主(原因)説に浮上

NST online 6 MARCH 2015(中間報告発表の2日前)

MH370THEORIES.jpg

The retired chief pilot of Malaysia Airlines is torn between logic and loyalty to an old friend. Nik Huzlan, 56, was one of the first captains to fly the 12-year-old Boeing 777 that disappeared over the Indian Ocean a year ago this Sunday.
1年前、インド洋上で消滅した機齢12年のB777機の運航機長の一人であったマレーシア航空の元(退役)チーフパイロット、Nik Huzlan氏(56)は、主(原因)説と旧友への忠誠心の間で揺れている。

He knew the pilot who flew the plane that day, Zaharie Ahmad Shah, for decades. Huzlan is convinced that deliberate human intervention, most likely by someone in the cockpit, caused the aircraft, on a red-eye flight from Kuala Lumpur to Beijing, to suddenly turn around, cease communication with air traffic control and some six hours later run out of fuel and fall into the ocean.
彼は、その日、当該航空機を飛ばせたパイロット(Zaharie Ahmad Shah氏)を何十年も前から知っている。Huzlan氏はまた、熟慮された人間の仕業、おそらくコックピット内の何者かが、クアラルンプールから北京へ夜間飛行中の航空機を突然転回させ、航空交通管制との通信を遮断し、約6時間後に燃料欠乏により海中に没したと確信している。

But he also said he had never seen anything in more than 30 years of friendship that would suggest that Zaharie was capable of such a deed.
しかし、彼はZaharie氏との30年以上もの付き合いの中で、Zaharie 氏について、そのような行為ができる人物であると示唆する何ものも見ていないとも述べた。

“Based on logic, when you throw emotion away, it seems to point a certain direction which you can’t ignore,” Huzlan said. “Your best friend can harbour the darkest secrets.”
「理論(原因説)に基づき、あなたが感情を捨てれば、それはあなたが無視できない特定の方向を指し示す」とHuzlan氏は言う。「あなたの親友は、最も暗い秘密を心に抱くことができる」

No trace of the plane has been found, although four ships continue to scour a section of the ocean floor roughly the size of West Virginia and as deep as three miles below the surface.
4隻の船がおよそウエストバージニア州と同じ広さで最大3マイルもの深さの海底の捜索を続けているが、航跡は何も発見されていない。

Without the plane’s flight recorders, the disappearance remains a mystery.
航空機のフライトレコーダーが発見されない限り、失踪はミステリーのままなのだ。


But the “rogue pilot theory,” as investigators call it, has emerged as the most plausible explanation among several.
しかし、調査者たちが称する「悪党パイロット説」はいくつかある中で、最もそれらしい説明となった。

Many, but not all, of the investigators and experts who have reviewed the limited evidence say Zaharie, or perhaps the co-pilot, Fariq Abdul Hamid, is the likeliest culprit, although they caution that the evidence is limited and circumstantial and that the theory is full of holes, like lack of a motive.
すべてではないが数多くの調査者と専門家たちは、限られた証拠を見直して、(機長の)Zaharie氏やおそらく副機長の Fariq Abdul Hamid氏がもっとも有力な犯人であると言う。しかしながら証拠が限られていることや状況証拠のみであることから、動機不明など、その(犯人)説は穴だらけなのだと警告している。

“I would say that’s my favourite, because it would fit best with what has happened,” said Peter Marosszeky, a long time Australian airline executive who is a senior research fellow at the University of New South Wales.
「それ(パイロット犯人説)は、何が起きたかの説明には最も辻褄の合う説なので、私のお気に入りだ」と、長い間オーストラリアの航空会社役員でニューサウスウェールズ大学の上級研究員であるPeter Marosszeky氏は述べた。

But he added that without finding and retrieving at least part of the plane, it would be hard to say anything conclusively.
しかし、彼は、航空機を発見し少なくともその一部を回収しないままでは、何事も結論付けることは困難だとも付け加えた。

Others still offer a different explanation for the disappearance of a jumbo jet with 239 people aboard: mechanical failure, a fire, hijacking, sabotage or some other event as yet unknown.
他(の調査者または専門家たち)は、搭乗者239名とともに失踪したジャンボジェット機に対し、機器故障、火災、ハイジャック、破壊活動または未知なる他の異なる原因説を唱えている。

Psychological profiles of the pilot prepared after the disappearance of Flight 370 do not suggest Zaharie could have taken the plane down or would have had a compelling reason for doing so, several people with detailed knowledge of the investigation said.
370便失踪の後に用意されたパイロットの精神的なプロフィールは、Zaharie氏には当該機を墜落せしめたか、またはそうすることに説得力のある理由があったとは示唆していない、と調査に関し詳細な知識をもつ数人の人々は述べた。

His family has emphatically denied that he would have deliberately turned the plane around and flown it to its destruction.
彼(Zaharie氏)の家族は、彼が故意に飛行機の向きを変えて、破壊のためにそれを飛行させたことをきっぱりと否定した。

A rival theory in the early days after the plane’s disappearance, a mid-air equipment failure, falls apart for lack of a breakdown that could swiftly disable separate communications systems but still allow the plane to stay in the air and perform a long series of manoeuvres.
航空機失踪後の初期段階の対抗説である飛行中の機器故障説は、別々の通信システムが即時使用不能となるも依然として航空機を空中に止まらせ、そして長時間に及ぶ一連の操作を実行し得る故障などない(あり得ない)ことからそのストーリーが崩れている。

There were no reports of bad weather in the area. Yet at 1.21am that March 8, 40 minutes into the flight, all communication with the aircraft was lost, and its radar label vanished from the screens of ground controllers.
当時その地域には悪天報告は出ていなかった。それでも、3月8日午前1時21分、40分の飛行後にすべての通信が失われ、そのレーダー映像は地上管制官のスクリーンから消えた。

According to military radar, which continued to track the plane, it suddenly altered its north-easterly course, veering west and south, over the Malay Peninsula and across the island of Penang, where Zaharie grew up. It then headed out to sea across the Strait of Malacca before turning south into the Indian Ocean.
当該航空機を追跡していた軍(マレーシア空軍)のレーダーによると、マレー半島上空でその北東の飛行方向を突然、西にそして南に転向した後、(機長の)Zaharie氏が育ったペナン島上空を横切った。航空機は、その後マラッカ海峡を横断してインド洋に至る南方向に旋回した。

Why a question that may not be answered until the wreckage is found, and possibly not even then. The Malaysian government is expected to release an accident report in the next several days that may provide more information.
なぜと言う質問は、航空機残骸が発見されるまで、いや発見されたとしても答えられない質問なのかも知れない。マレーシア政府は、ここ数日のうちにさらなる情報を提供するであろう事故報告を発表する予定である。(※)



※マレーシア政府は、この記事の2日後となる2015年3月8日に、調査チームの中間報告書を公表したが、内容は既知の事実がほとんどであり、フライトレコーダー用のバッテリーが更新期限切れとなっていたこと以外に特に目新しいものはなく、事故原因を特定することもなかった。



That puts the focus on finding the aircraft. Search planes and ships have been scouring the ocean west of Australia since late March. Based on modelling from the aircraft’s electronic handshakes with a satellite positioned over the Indian Ocean, an Australian-led team narrowed the search area to a 23,000-square-mile swath of ocean, about 1,100 miles west-northwest of Perth, Australia.
それは航空機を発見することに焦点を当てている。捜索機と捜索船は(昨年の)3月下旬からオーストラリアの西方海域を捜索している。インド洋上に位置する衛星と航空機(MH370)との間の電子データ交換記録のモデリングに基づき、オーストラリア人がリードするチームは、オーストラリアのパースの約1,100マイル西北西、23,000平方マイルの帯状の海域に捜索エリアを絞り込んでいる。

Four ships under contract by the Australian and Malaysian governments are searching the site, braving swells reaching 55 feet as cyclone after cyclone churns the ocean between Africa and Australia. Crews work 12-hour days, with no days off, six weeks at a time.
オーストラリア及びマレーシア政府が契約した4隻の船が捜索海域で捜索している。そして、サイクロンに次ぐサイクロンがアフリカとオーストラリアの間の大洋を掻き回し、55フィートにも達するうねりにも勇敢に立ち向かっている。クルーは、1日12時間、6週間交代でその間1日の休日もなしに働いている。

The vessels are towing side-scan sonar devices that glide above the ocean floor at the end of armoured fibre-optic cables up to 10,000 yards long, creating detailed maps of the ocean floor.
船は、最長10,000ヤードの装甲光ファイバーケーブルの先にあるサイドスキャンソナー装置をもって海底近くの海中を引きながら、海底の詳細地図を作成している。

They follow a pattern like mowing a lawn, heading back and forth in the search box to cover every square yard. They have scoured nearly half the area and they expect to complete the job by May.
彼らは芝生を刈るようなパターンで、すべての平方ヤードをカバーするよう捜索ボックスを行ったり来たりして捜索している。彼らは(3月初旬現在)既にほぼ半分の海域を捜索し終え、そして5月までには全て完了する予定だ。

“We still have pretty good confidence that we’ll find the aircraft in the priority search area,”, chief commissioner of the Australian Transport Safety Bureau, the agency leading the search, said in a telephone interview.
「我々は優先捜索域における航空機の発見にまだかなりの自信がある」と、捜索活動を主導するオーストラリア輸送安全局のMartin Dolan主任コミッショナーは電話インタビューに応えて述べた。

The Australian government has not begun consultations with other governments on what to do if they do not find the missing plane. “I can’t promise that the search will go on at this intensity forever, but we will continue our very best efforts to resolve this mystery and provide some answers,” Prime Minister Tony Abbott of Australia told Parliament in Canberra on Thursday.
オーストラリア政府は、彼らが不明機を発見出来なかった場合、(次は)何をするべきかについて他の政府との協議を開始していない。「私は捜索を永遠にこのまま続けると約束することはできない。しかし、我々はこのミステリーを解き明かしなんらかの答えを提供すべく最高の努力を続ける」と、オーストラリアのTony Abbott首相は木曜日にキャンベラて(オーストラリア)議会に説明した。

Extensive analyses of the satellite pings sent by the plane in its final hours show that it was headed more or less due south until it ran out of fuel. Statistical models show that, in theory, it could have ended up anywhere in a 425,000-square-mile area, about the size of Texas and California combined.
その最後の時間に航空機(MH370)から送信された衛星pingの広範囲な解析は、燃料が枯渇するまでは幾分真南に針路取りしたことを示している。統計モデルは、理論的には、不明機が、テキサス州とカリフォルニア州を合わせたぐらいのサイズの425,000平方マイルの海域のどこにでも墜落し得たことを示している。

Dolan said it was “unlikely” the plane was outside the designated search area, however, because analyses of the satellite data suggest the plane was on autopilot as it flew south and made a steep descent at the end, consistent with a plane running out of fuel.
Dolan氏(豪政府主任コミッショナー)は、航空機が南に飛行し最後に急降下したことは、燃料が尽きた航空機の飛行例(パターン)とも矛盾せず、自動操縦状態にあったことを衛星データの解析が示唆していることから、不明機が捜索範囲外にあるとは「考えにくい」と述べた。

Paul Kennedy, the search director for Fugro, the contractor operating three of the ships, is confident that his vessels can find the aircraft. The company’s sonar equipment can detect objects as small as a meter wide, and a 777 extends more than 63 meters, or about 200 feet.
Fugro(船の3隻を運用している契約者)捜索管理者のPaul Kennedy氏は、彼の船は不明機を発見することができると確信している。(捜索)会社のソナー装置は幅1メートルの小物体探知が可能であり、B777は63メートルまたは約200フィート以上(の大きな物体)なのだから。

“The technical publications give you confidence that we are looking in the right place,” Kennedy said. “It is just not possible for it to be anywhere else. Too many experts, around the world, independently analysed the data and came to the same conclusion. These are seriously clever people.”
「技術出版物はあなたに我々が間違いのない海域を見ている(捜索している)という確信を与えてくれる」とKennedy氏は述べた。「それ(捜索域)は他のどこにもあり得ない。世界中の多すぎる専門家たちが、それぞれ独立したデータ分析を行い、そして同じ結論を得た。彼らは真面目に賢い人々なのだ」

For the relatives of the passengers, a year has been a long time to go without answers. Many complain that the Malaysian and Chinese governments — 153 of the 227 passengers were Chinese — have ignored them. “No one is listening,” said Steve Wang, whose mother was on the plane and who is an unofficial spokesman for the families in Beijing. “I cannot describe our rage.”
乗客の親族にとって答えのない1年は長い時間だった。多くは、マレーシア及び中国政府(227人の乗客のうち153人が中国人)が彼らを無視してきたと不満を言う。母親が乗客の一人で北京の家族会の非公式スポークスマンであるSteve Wang氏は、「誰も聞いていない」、「我々は我々の怒りを説明できない」と述べた。

Like much of the public, they cannot fathom how, in an era where a missing mobile phone can be located in moments, a wide-body jetliner could simply vanish.
市民の多くのように、彼らは、失くした携帯電話機を瞬時に位置特定できるこの時代に、ワイドボディのジェット旅客機がどのようにして単に消えることができたかを理解することができない。

That sense of vulnerability gave new impetus to a long-running debate within the aviation industry over how flights could be tracked more closely in order to help rescuers and investigators respond more quickly in an emergency.
もろさの感覚(磐石ではない脆弱さ)は、(航空機の)飛行が、救助者と調査者が緊急時にはより素早く対応できるよう、いかに密接に追跡されるべきかについて、航空業界の中の長時間にわたる議論に新しい刺激を与えた。

“Flight 370 showed that in today’s very connected world, the idea that we cannot know where every airplane is at any given moment has become unacceptable,” said Rémi Jouty, the director of the French Bureau of Investigations and Analysis, which has been advising investigators on the case.
「370便は、今日の非常に密接な世界で、我々はすべての航空機が今この瞬間にどこを飛行しているかを知ることはできないという考えが受け入れ難くなったことを示した」と、Rémi Joutyフランス調査及び分析局長官は述べ、事故の調査者たちに助言している。

French investigators had recommended closer flight tracking measures, including real-time streaming of flight data, in 2012, after a two-year search for the wreckage of an Air France jetliner that crashed in the Atlantic Ocean in 2009.
2009年に大西洋に墜落したエールフランスのジェット旅客機の残骸の2年に渡る捜索の後、2012年に、フランスの調査者たちは、飛行データのリアルタイムストリーミングを含むより精密な飛行追跡案を勧告していた。

But safety regulators were slow to respond with concrete proposals, viewing the likelihood of a similar event as extremely remote. But it did happen again. And in the wake of the Flight 370 disappearance, the airlines and the International Civil Aviation Organization, a UN body, have agreed in principle on the need for all airliners to have the ability, by November 2016, to automatically report their position at least every 15 minutes, twice as often as the current average of around 30 minutes.
しかし安全監督機関は、そのような事態は遥か彼方のことであるとして、具体的な提案をもって応えることが遅れた。しかしそれは再び起こった。そして370便の失踪の後、航空会社と国際民間航空機関(国連機関)は、すべての大型旅客機には、2016年11月までに、およそ30分ごととしている現在の2倍の頻度、少なくとも15分ごとの自動位置通報を実施する能力を持たせることに原則同意した。

Had those measures been in place before Flight 370 took off from Kuala Lumpur Airport, they may not have prevented the plane from crashing, but the plane would have most likely been found by now and the question of what happened put to rest.
もし、370便がクアラルンプール空港から離陸する前にこれらの措置が取られていたとしても、航空機の墜落は防げなかったかも知れない。しかし、(墜落した)航空機はこれまで発見でき、何事が起きたかの疑問は解消されたであろう。

For his part, Huzlan is reluctant to definitively blame his old friend. “Despite the trail of logic,” he said he could not assume that his old friend “would, on his own accord, for whatever reason, lead 238 others whose lives he was entrusted to hold in his hand to their doom in the depths of the world’s loneliest place, the South Indian Ocean.”
Huzlan氏(元MAS機長)としては、決定的に彼の旧友を非難するのを嫌っている。「論理の流れにかかわらず」、旧友が「いかなる理由があろうとも、自ら進んで、彼の手に委ねられた238名の運命を、世界で最も孤立した地域、南インド洋の海底深くに導いた」と仮定することはできないと、彼(Huzlan氏)は述べた。



最後までお読みいただいた方、大変お疲れ様でした。いかがでしたでしょうか。

真相はまだまだ闇の中ですが、人類の叡智を信じつつ、一日も早く機体が発見され、ブラックボックスが回収されて、晴れて真実が明らかとなる日が来ることを切に願っています。

それから、これはMH370の捜索活動とは関係ないのですが、マレーシアでは新たにFlyMojoと言うジョホールとサバ州をベースとする航空会社の参入が予定されているそうです。ボンバルディアのCS100を当初20機購入、将来は40機態勢で主に東南アジア圏の運航を計画しているとの情報です。

そうなると、MASとエアアジア他の格安航空会社による競争が激化している中、さらなる新航空会社の参入によってますます熾烈な客の争奪戦が予想されます。しかし、そのことが決して運航の安全をないがしろにしたものとはならないよう願うばかりです。

それではまた。。




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今日は最近のBBCなどのニュースから、MH370に関するトピックスをお届けしたいと思います。

先ず、これまで4ヶ月近く中断されていた南インド洋でのMH370の捜索活動が再開されたと言うニュースです。



MH370 search resumes in Indian Ocean
インド洋におけるMH370の捜索再開
BBC News Asia
6 October 2014

The next phase of the search for the missing Malaysia Airlines flight MH370 has begun in the southern Indian Ocean.
行方不明となったマレーシア航空MH370便の捜索の次のステップが、南インド洋で開始されました。

A ship equipped with specialised sonar technology has arrived in a remote stretch of ocean where the plane is believed to have ended its flight.
専門ソナー技術を備えている船が、MH370がその飛行を終えたと思われている遠い海域に到着しました。

The Boeing 777, with 239 people on board, went missing after it veered radically off course on 8 March.
239名搭乗のボーイング777は、3月8日、突如予定の飛行コースから外れた後に消息を絶ちました。

Its whereabouts are still unknown despite a massive international air-and-sea search operation.
その所在は、国際的な大規模空・海域捜索活動にもかかわらず、未だ判っていません。

Australian officials believe the plane was flying on autopilot when it crashed.
オーストラリア当局は、MH370は自動操縦で飛行し、(最後に)墜落したのだと信じています。

Using satellite data, officials have concluded that the airliner ended its journey in the Indian Ocean, north-west of the Australian city of Perth.
当局は、衛星データを基に、MH370はインド洋(オーストラリアのパース北西部)でその飛行を終えたと結論づけています。

'Big area'
「ビッグエリア」

On Monday, a vessel contracted by Malaysia, the GO Phoenix, began its work in the seas about 1,800 km (1,100 miles) off western Australia.
月曜日、マレーシア政府契約の船、GO Phoenixが、オーストラリア西海岸から約1800km(1,100マイル)離れた海域に到着し、捜索を開始しました。

深海調査船GO Phoenix
GO phoenix

It will tow underwater sensors over the sea floor scanning for traces of jet fuel and using sonar and video to try to locate the plane.
船(GO Phoenix)は、海底近くの水中でMH370のジェット燃料の痕跡をスキャンする水中センサーを引き、さらにビデオとソナーを使用してMH370の発見を追求します。

FUGRO equator 01
拡大図はこちら

The Phoenix will be joined later this month by two ships sent by Dutch contractor Fugro. The operation could last at least a year.
オランダの契約者Fugro(訳者註:豪政府が契約したオランダの民間深海調査会社)によって派遣される2隻の船が、今月後半、GO Phoenixに合流します。 捜索活動は少なくとも1年間の継続が可能です。

FUGRO Discovery
FUGRO equator

FUGRO Equator
FUGRO discovery


Analysis by Richard Westcott, BBC News Transport correspondent
Richard Westcott(BBC News Transport特派員)による分析

Investigators will be eventually be towing three vehicles, each about the size of a small car, from three ships, on the end of 10km armoured cables, at walking pace, across an area the size of Croatia, that's littered with mountains that could dwarf the Alps.
最終的には、調査者は3隻の調査船から、10kmの長さの外装ケーブルの先端に(繋いだ)3台の小型車ほどの大きさの水中探査装置を、小さなアルプス(のような山)が散在するクロアチアほどの広さ(訳者註:四国の面積の3倍程度)の海底を、(人間が)歩くぐらいの速度で牽引することになるでしょう。

They will be hoping that their sonar picks out odd-shaped lumps of plane debris in an area that is already peppered with odd-shaped rocks.
彼らは、彼らのソナーが、元々奇妙な形をした岩の海底地域から、奇妙な形のMH370の破片の塊を発見することを望んでいるでしょう。

The search area is based on a technique that's never been tried before. In effect, they've used some innovative number crunching based on the fact that the missing plane automatically checked in with a base station seven times while it flew along. A bit like when your phone buzzes next to a loudspeaker even when you're not using it.
捜索域は、これまでには試されたことがない技術に基づいて(決定されて)います。 実質的に、行方不明となったMH370がその飛行間、7回基地局に自動チェックインしたという事実に基づくいくつかの革新的な複雑な計算値を用いています。 あなたの携帯電話機が、あなたが使っていない時でも、拡声器の側にある時、ブザー音を発する(呼び出し音が鳴る?)ことにちょっと似ています。

"Challenge" doesn't even begin to describe this search. But that doesn't mean to say that they won't get a piece of luck and eventually solve one of the world's most disturbing mysteries.
「チャレンジ」は、この捜索を語り始めることもしません。 しかし、そのことは彼らが、幸運のかけらも得ることもなく、結局、世界で最も不穏なミステリーの1つを解決できないと言うことではありません。

The head of Australia's transport safety agency, which is leading the underwater search, said he was "cautiously optimistic" the next phase - jointly funded by Malaysia and Australia - would eventually locate the plane.
海中捜索を主導しているオーストラリアの運輸安全局長官は、マレーシアとオーストラリアが共同で資金提供する次のフェーズは、最後にはMH370を発見できるだろう、「用心深く楽観的である」と言いました。

"Cautious because of all the technical and other challenges we've got, but optimistic because we're confident in the analysis," Martin Dolan, chief commissioner of the Australian Transport Safety Bureau, told the Australian Broadcasting Corporation.
「我々の持つすべての技術的、その他のチャレンジのため、用心深い、しかし、我々は分析に自信があり、楽観的である」と、Martin Dolanオーストラリア運輸安全局の主任コミッショナーはABC(オーストラリア放送協会)に話しました。(訳者註:先進技術等の使用には細心の注意を払うが、捜索海域などを決定した分析力には自信があるので任務達成の見通しは楽観的である、と言う意か?)

"But it's just a very big area that we're looking at."
「しかし、我々が見ているのは非常に大きいエリアです。」

(中略)

The previous search was suspended four months ago to allow for detailed mapping of a 110,000 sq km (44,000 sq mile) area of sea bed.That survey uncovered previously unknown extinct volcanoes and depressions up to 1,400m deep.
前の捜索は、海底の110,000平方キロ(44,000平方マイル)のエリアの詳細なマッピングを行う必要から、4ヵ月前に中断されていました。その調査では、深さ1,400mまでの未知の(海底)死火山と陥没域が明らかになりました。

mh370searcharea.jpg



(以下は私見です)

四国の3倍もの広大な面積の海底を、人間が歩くほどのスピードで探索するというのは、気が遠くなるほどの作業です。

捜索関係者の方が言ってましたけど、haystack(大きな干草の山)から1本のneedle(針)を探すようなものだが、まだその干草の山さえ見つかっていない、とは言い得て妙で思わず唸ってしまいました。

しかも、その広大な海底は決して平坦ではなく、ごつごつした岩山もあれば深い谷もある、海底に無数にある山や谷を慎重に這いずり回る作業となる・・・・うーん、1年かけて結果が出ればまさに奇跡というべきかも知れません。

さらに今回の捜索再開に当たり豪政府の高官が述べた、用心深く楽観的であると言う言葉、大変意味深長だと思います。

今回新たに設定された捜索域は、前回までの衛星データ等の分析結果を修正したもの。捜索域が誤っていれば、いくら丹念・緻密に捜索したとしてもヒットするはずもないが、我々としては世界最高の叡智をもって分析した結果の捜索域再設定とその捜索作業を今後固唾を呑んで見守りたいと思います。

さてそんな中、MH370に関して以前から気になっている世界のニュースがあります。

それは、今もなお世界中をSNS等でサーキュレート(回覧)されているConspiracy Theories(陰謀説)です。

私自身は、もちろんそんな確たる根拠も証拠もないような、噂話のような陰謀説を信じる人間では決してありませんし、そんなことを真剣に論ずるなど、今もなお毎日悲嘆にくれているであろう被害者家族の方や、現に困難な捜索に携わっている関係者に対して寧ろ失礼なこととも思います。

しかしながら、いかなる陰謀説が世界中を駆け巡っているのか、その概要ぐらいは知っておくべきと考え、敢えて紹介してみたいと思います。



以下は、英国の人気タブロイド日刊紙であるザ・デイリーミラー(The Daily Mirror)のオンライン版(Mirror on line)に最近(2014.8末)掲載された記事を和訳・要約した上、私見を加えたものです。

Flight MH370: 19 conspiracy theories from Malaysia Airlines plane's disappearance
MH370便:マレーシア航空機の失踪、19の陰謀説
Mirror on line
24 Aug 2014

Plane was shot down during military ops
  米・タイ軍合同軍事演習における誤撃墜説

これは、事件の3ヵ月後に出版された「Flight MH370: The Mystery」(Nigel Cawthorne著)と言う本が出所となっています。南シナ海を飛行していたMH370が、折しも南シナ海で行われていた米・タイ陸海空軍による合同軍事演習によって誤射、撃墜された、と言うものです。MH370の捜索域が当初の南シナ海からインド洋にシフトされたことで、秘密裏に回収されていたブラックボックスをインド洋の捜索域に投棄したなどというとんでもない説で、なんでこんな説が堂々まかりとおるのだろうと不思議でなりません。


Rapper "predicted loss of plane"
  ラッパーのMH370失踪予言説

このラッパーと言うのは、米国の歌手兼音楽プロデューサーのPitbulのことですが、なんと2年前の彼の曲の歌詞の中で、今回のMH370の失踪を予言していた、というものです。まぁ突飛でもないことのように思えますが、確かに、Get It Startedと言う曲の歌詞のなかには、なるほどと思うような"Now it's off to Malaysia" and "Two passports, three cities, two countries, one day."というキーワードが並んでいます。

ことさらに陰謀説を好む人たちは、偶然にも見事に一致するこのキーワードに飛びついた模様です。曰く「マレーシアから飛び立った航空機」、「2つのパスポート(盗難に合い不正に使用された二つのパスポート)」、「3つの都市(マレーシア、ベトナム及び中国の首都)」、「2つの国(マレーシア、ベトナム)」、そして「1日(事件が1日のうちに起きている)」と言うまさに予言にも取れる意味深な歌詞です。

しかし、世の中にはこれに勝る偶然の一致が随所にあります。私は、この予言説を真剣に語る方たちには申し訳ないのですが、これはそれらの中のひとつに過ぎないと思っています。


Ex-PM joins conspiracy theorists
  (マレーシアの)元総理大臣、陰謀論者の仲間入り

これは、御年89歳になるマレーシアのマハティール元首相のブログが発信源です。

偉大なるマハティール元首相は、2014.5.18付けの自身のブログにて、米国CIAやボーイング社がMH370の所在を知っている筈で、誰かが何かを隠していると非難しています。また彼は、現代では航空機のハイジャック防止やテロ対策のため、搭載GPSシステムや通信システムの地上からの遠隔制御のみならず、シームレスな完全遠隔操縦も可能と延べ、大いなる物議を醸しています。

ブログは、「離陸した飛行機は着陸しなければならない」と題し、「MH370便は恐らくどこかに存在している。航空会社のロゴなどは消されているだろう。破片やフライトレコーダーの捜索など時間と金の無駄だ。」と断言しています。

 さらに「誰かが何かを隠している。マレーシア航空や政府が非難されるのは不公平だ。いくつかの理由から、メディアはボーイング社とCIAの関与を報じない。みなさんがこのブログを読んでくれることを望む。」と述べています。

マハティール元首相の爆弾発言ブログ→BOEING TECHNOLOGY – WHAT GOES UP MUST COME DOWN

元首相が言うように、確かに現代科学を結集すれば技術的には不可能なことではないかも知れません。しかしながら、商用航空機に、恐らく莫大な費用がかかるであろうその類の装置を事前に施すことは、費用対効果の面で到底実際的とは思えません。

考えうるあらゆる選択肢を提供したという意味で評価されるべきかも知れませんが、本記事の著者があの偉大なマハティール元首相だけに無視できない、ただそれだけのことのような気がします。


US military base conspiracy
  米国の軍事基地陰謀説

この説は、MH370機のザハリエ機長の自宅コンピューターから、デイエゴガルシア島(※)にある米軍基地滑走路へのフライトシミュレーションプログラムが発見されたことがどうも発端らしいのですが、在クアラルンプールの米国大使館のスポークスマンは、マレーシア紙の取材に対し、このこと(MH370が同島に着陸したのではないかと言う疑惑)をきっぱりと否定しています。

機長の自宅のフライトシミュレーション、航続距離、滑走路長などなど、陰謀論者が飛びつきたくなるような事柄が目白押しでなるほどとも思うのですが、実際に着陸したのであれば、いくら米軍基地と言えども隠しおおせるものではないはずです。

ただし、これまでの陰謀説の中ではもっとも説得力があると思いますので、興味のある方は↓の動画をどうぞ。



※ディエゴガルシア島(Diego Garcia):インド洋に浮かぶ英国の属領でチャゴス諸島中の一環礁。英国政府によって、島全体が米国に貸与されており、インド洋にある米軍最大の拠点。湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争の際に、B-52戦略爆撃機、B-2ステルス爆撃機などがここから出撃した。米国の軍事戦略上の要衝。(以上Wikipedia)


Afghan hijacking
  アフガンハイジャック説

これは、ロシアの新聞に掲載された記事が出所です。記事によると、MH370は、アフガニスタンの無名のテロリストにハイジャックされ、パキスタンとの国境に近いアフガニスタン国内で乗員乗客が捕虜として拘束されている。7つのグループに分けられた乗員乗客は、土で造られた粗末な小屋で食事も満足に与えられずに生かされている、のだそうです。

これはもう、単なる想像なのか、悪い夢でも見たのでしょうか。しかし、モスクワをベースにする創立100年、読者100万と言うMoskovsky Komsomolets紙は何を根拠にこんな記事を載せたのだろうと思いますね。


MH370 'hid' behind another plane
  MH370が他機の陰に隠れて飛行した説

どこかのブロガーがブログに書いたことが出所のようです。MH370がレーダーに探知されなかったのは、他機、つまりシンガポール航空68便の陰に隠れて飛んだからだと言う説なのですが、こんなことが実際的でないことは、航空関係者なら誰もが知っています。

つまり、現代の一次レーダー(二次レーダーのトランスポンダーが動作していない場合)のブリップ(反射映像)の分解能力(解像度)は極めて高く、2機を1機として誤認させるにはどれほど近接した距離で飛行しなければならないのか、と言うことです。

記事には、互いに3300フィート以内で飛行すればとあるようですが、大型商用航空機が僅か1Km程度の水平距離で飛行するなんて、実際上不可能と言って良いと思います。


Alien abduction
  エイリアン(地球外生命体)による誘拐

真面目に議論している方たちからは怒られそうですが、これはもう笑っちゃいますよね。

でも、確かに地球外生命体の存在は、ある程度否定できないところもあるようですので、そんなことはSF映画の世界だろうなんて一笑に付すこともできないことかも知れませんが、記事では、今回のMH370の失踪事件は、このエイリアンによる誘拐かD.B.クーパー事件(※)より強力なハイジャッキングしか説明の仕様がないのだと書かれています。

※D.B.クーパー事件:1971年に米国で発生した、身代金を要求したハイジャック事件。単独犯による事件とされ、飛行中のノースウエスト航空機からパラシュート降下で逃亡し、未だ未解決の有名事件。


A life insurance scam
  生命保険詐欺事件説

これはよくある話なので、もちろん否定はできません。マレーシアの捜査当局は、未だこの保険金詐欺事件説を除外しておらず、捜査続行中なのだそうです。


The Illuminati
  秘密結社イルミナティ説

これは、Redditと言う大手SNS上でのサーキュレート記事です。

なんと、MH370のボーイング社におけるB777の製造ナンバー、404と言う数字に着目しているそうです。

誰もが知るとおり、数字404は、An HTTP 404 error means not found、つまりインターネット検索におけるNot foundを意味しています。MH370の製造ナンバーは、単に偶然なのか、それとも秘密結社イルミナティによる陰謀なのか?

なるほど妙なところに着目しましたね。発想が凄いと言うか、想像力が豊かと言うか、とにかく感心しています。


Edward Snowden
  エドワード・スノーデン説

えっ、これはなに?と思いましたが、MH370に、テキサスに拠点を置くフリースケールセミコンダクターと言う情報通信企業の20人の社員が搭乗していたとの初期情報に基づく説のようです。

どうも、この社員の中には例のエドワードスノーデンと接触のある人物もいたのだとか。米情報筋は、中国監視などのアジアにおける秘密情報が、中国によって暴露されることを恐れ、関係人物が搭乗するMH370が北京に着陸する前に飛行機ごと消してしまったのだ、と言う大胆かつとんでもない推論です。

米国の国家安全保障局が、エドワードスノーデンという元契約社員による国家機密のすっぱ抜きに頭を悩ませている最中でもあり、まさに時宜に適った大衆受けする推論なのかもしれません。


Electronic warfare experiment
  電子戦実験説

これも、MH370に搭乗していたフリースケールセミコンダクター社の20名の社員に関係していると言うことです。なんでも、彼らは、そのような電子戦に関する専門知識を持った人たちだそうで、MH370は、ハイテク電子戦兵器の実験により、結果として覆い隠されてしまったのだ、と言うのです。どうも意味がわかりませんが、要するにMH370は米国のハイテク電子戦実験の犠牲になったのだ、と言いたいのかもしれません。


Fire
  火災説

当然、幅広く考察されているところです。MH370は、飛行中何らかの原因で火災が発生し、あっと言う間に操縦室にも客席にも火が廻り、乗員乗客全員が死亡したが、偶然にも機体の外部損傷が少なく、機は自動操縦で飛行し続け、最後に海に墜落したという説です。

私には、こんなことが現実に起きるとは想像し難いのですが、まあ、数ある説の中ではまともな方かと思います。でも、これ陰謀論ではありませんよね。


A military take out or secret weapon at work
  軍による排除または秘密武器の作動説

これはどういうことかと言うと、もし、人々が懸命に捜索してもただ一片の破片も見つけることができないとすれば、これはもう、この地球上の誰も知らないまったく新しいとてつもない力が働いたと考える以外にない、と言うものです。もし、そんなとてつもない武器を持つ軍が存在するならば、その軍は地球の全土を支配する能力があると言うことだと、記事は綴られています。

MH370が、軍による奇妙かつ想像を絶するような力で、あっと言う間に、跡形もなく消されてしまったのではないか、と言うこの陰謀説は、エイリアン説と同じで、私は真剣に読む気にもなりません。


Pilot suicide
  パイロット自殺説

この説は、今まで何度も新聞などで取り上げられ、結局その可能性は極めて低いと捜査当局がステートメントを出していますので説明を省略しますが、私は機長も副機長も、家族にも同僚にもとても慕われている人物であり、自殺などネガティブな兆候も証拠もなにも出ていない、という話をふんだんに見聞きしていますので、これは先ずあり得ないだろうと個人的には思っています。


Cracks in the aircraft
  機体の亀裂発生説

これも通常考えうる事故原因説です。FAA(米連邦航空局)は、昨年9月にB777の胴体の亀裂発生が空中分解にいたる危険性について警告を発し、各航空会社に翌年4月(今年4月)までに胴体の亀裂検査を行い必要な修理を確行せよとの指示を出しました。

これを受けて検査した航空会社の中から、製造後14年を経たB777に16の亀裂が発見されたとのリポートがあり、そのためマレーシア航空でも、全てのB777の機体検査を実施することを決定しましたが、それはMH370が離陸するちょうど2日前のことでした。

うーん、十分考えうる原因説ですね。でも、燃料が尽きるまで飛行できた可能性が高いとみられていることから、機体が空中分解した形跡もなく、この、一見まともな事故原因説もどうやら当てはまらないようですね。


It's in an Asian Bermuda triangle
  アジアのバミューダトライアングル説

バミューダトライアングル(Bermuda Triangle)とは、フロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結ぶ三角形の海域で、昔から船や飛行機、もしくは、その乗員が消えてしまうという伝説がある魔の三角海域のこと。

なんと、今回のMH370もその突然で不可解な消え方を見ると、この航空機はアジアの魔の三角海域に入ったのだ、と言うのです。

昔から語り継がれているバミューダトライアングルのアジアバージョンだなんて、一切の超常現象を信じていない私としては、これも一笑に付したいところですが、まぁ、そう考える人達がいても別に構わない、そう思います。


Terrorists crashed it into the sea
  テロリスト説

事件発生当初、盗まれたパスポートを使用して搭乗した2人の人物がいたという事実が、この説を有力なものにしました。しかし、その後の捜査でこの2名の人物はテロリストではないと明らかになりました。

また、この説に便乗する形で、いくつかのテロ実行宣言がなされましたが、それらは全て虚偽またはいたずらに過ぎないと捜査当局が発表しています。

私は、今回の事件からはこのテロ説を除外すべきではないと考えていますが、もしそうだとしたら、実行の理由と成果を誇示したがる世界の過激派テロ組織がなぜ名乗り出ないかも不思議です。


Pilot deliberately turned off passengers' oxygen supply before ditching into sea
  不時着水の前にパイロットが故意に乗客の酸素供給を絶ったという説

目的は不明だが、パイロットが故意に客室与圧を減圧したと言う説。客室が減圧されると自動的に真上から降りてくる酸素マスクだが、この酸素供給は最大20分間しかもたないし、そもそも睡眠中の客などはマスクを瞬時に掴むことができず、数分間で意識を失うと言う。

大勢の乗客の誰からも異常を知らせる連絡(携帯電話など)も発信されていないことから、客室にいた全員が意識不明となった可能性は大いにあるが、これとて、なぜ?と言う疑問にはまったく答えていない。


Pilot Zaharie Ahmad Shah is prime suspect because he cleared his diary
  ダイアリが空白なザハリエ機長最有力容疑者説

捜査当局は、MH370のザハリエ・アハマド・シャー機長のダイアリには、他のクルーとは異なり、なんの予定も記されていないことを重要視し、最有力の容疑者とみていると記事にありました。機長自殺説においては、なんらの兆候や証拠が見つかっていないとしていた捜査当局のはずなのになぜ?とも思いますが、事実ならば確かに気になる事柄ですね。



以上、ミラーオンラインに掲載されていた記事を要約し、それに私見を加えて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

すべてが陰謀説などではなく、中には寧ろまともな事故原因説もありましたし、中には、オカルト的なものもありました。

信じる信じないは個人の自由ですが、私は、そう考える人たちもいる程度にしか認識していません。

やはりMH370は、何らかの理由により自動操縦を余儀なくされ、乗員乗客全員が意識不明のうちに、最終的には搭載燃料が枯渇し、その飛行を南インド洋にて終えたのだ、とする関係当局の見方は正しいと私も思います。

遺された乗員乗客の家族の悲嘆に思いを致し、かつ前代未聞の航空ミステリーを解き明かすためにも、一日も早く、墜落地点(Heystack)が特定され、そしてMH370機(Needle)が発見されることを祈るばかりです。

PRAY FOR THOSE ON BOARD MH370
MH3701.jpg

それではまた。。